穴村久の書評ブログ

漫才哲学師(非国家資格)による小説と哲学書の書評ならびに試小説。新連載「失われし時を求めて」

永井荷風『墨東奇譚』

2012-05-24 10:57:32 | 書評

毎日1万五千歩、あるくことにしている。街中の歩道は歩けない。自転車という肉食恐竜が走り回っているが故である。一万五千歩稼ぐとなると大きなデパートや商業ビルの中を歩き回るしかない。ビルの中に本屋がある時には立ち読みしながらひとまわりする。 これで何歩か稼げる。

そこでだ、表記の本を見つけた。最近は文庫本でも字が大きくなっているから、読んだ本でも一応手に取る。岩波文庫だったが、随分見やすくなっている。それで購った次第。

念のために本棚にある文庫を引っ張り出してみると新潮文庫が一番字が詰っている。本文だけで、つまり作者贅言を除いてであるが、これが80ページほど、岩波は140ページくらいある。もっとも挿絵がふんだんに入っている。新潮文庫も新しいのは読みやすくなっているのだろうが。

おっと忘れていた。この辺でお断りを入れておこう。タイトルの一字目と三字目は字が違う。ボクにはサンズイがついている。三字めは糸扁だ。オイラはワードで一発変換できないときは強引にいく。

わざわざ区点変換なんて面倒なことはしない。言わずもがなの注を入れないと、細かいことを言う人がいるのでね。もっとも、こんなことを書いていると本文より注がながくなる。

以下次号。