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観客席で思ったこと ~200文字限定のスポーツコラム~
 



ジェフ千葉対ジュビロ磐田@フクアリ(2005/11/12)


前半はジェフの、後半はジュビロが支配した試合となった。

前半の半ば、阿部のヘディングシュートで先制し、さらにいかにもジェフらしいカウンターから佐藤勇人が2点目を決める。その後の前半は、サポーターの大声援をバックにイケイケのジェフだった。
ストヤノフが最終ラインを締め、阿部が正確なサイドチェンジを多用して、ピッチを仕切った。ジェフの象徴とも思っている羽生が欠場していたのは残念だったが、十分にジェフのサッカーを楽しめた前半だった。

後半は、がらりと様相が変わる。
ジェフの選手の足がまったく動かなくなった。試合をコントロールしていた阿部がどこかに消えてしまった。ジュビロの攻撃に対し、ズルズルと下がるだけのディフェンス。後半の指揮者はジュビロの名波と服部だった。ベテランはあわてず、さわがず、じわじわとジェフのゴールに迫り、結局ジュビロが同点とした。

ともに3点目を取れずに、引分けに終わったが、それぞれのチームの特徴がよく出ていた試合だった。

ジェフは、ナビスコ杯の決勝、天皇杯と8日間で延長戦2試合を戦い、この日が3試合目。走れなくなるのも当然だろう。ただし、たとえば、バスケットボールやバレーボールのように、試合中にタイムアウトがとれる競技であれば、後半をしのぐことができたかもしれない。

ピッチの中の選手が自ら判断して苦難を乗り越えなければならない。サッカーの面白さのひとつだ。その面白さの部分で、ジェフは若さを露呈し、ジュビロは老獪さを見せつけた試合だった。

さいごに一言。選手入場の前に、ジェフのサポーターが歌うアメイジング・グレイスの替え歌は、ちょっと長すぎるのではないか。選手入場のBGMやアナウンスとかぶりまくりで、効果半減という感じがした。

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