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観客席で思ったこと ~200文字限定のスポーツコラム~
 



日本対ボスニア・ヘルツェゴビナ(日本テレビ)

この試合、日本はどんなゲームプランを描いていたのだろうか。
前半に限っていえば、日本選手は、個人としてはそれなりに力を発揮していたように見えた。しかし、日本は試合の流れをつかむことができなかった。ともに無得点だった前半は、あまり気にならなかった。しかし、後半25分以後、リードされているとき、すなわちチーム一丸となって点を奪いにいかなければならない場面でも、流れを呼び込むためのチームとして結集する力が欠けているように見えた。

対戦相手のボスニア・ヘルツェゴビナは素晴らしいチームだった。こういうチームがワールドカップの本大会に出場できないのだから、欧州は層が厚い。日本との明確な差は、チームとしての戦い方において、意思統一が見事にはかられていたことだ。そして、個人のスキルが高いから、チームとしてやろうとすることを、きちんとかたちにできる。

前半は、日本の出方を見ながらカウンター攻撃を仕掛けた。終了間際に高原にゴールを決められたのは想定外だっただろうか。後半は、中盤での早めのチェックからボールを奪い、両サイドからゴール前へと迫った。

後半は完全にボスニア・ヘルツェゴビナのものだった。日本にはみるべきものはなかった。後半ロスタイム、ケガの治療で間があいた後のプレーで、日本は、俊輔とヒデのコンビで同点に追いついた。しかし、この試合、むしろ負けてしまったほうが、次につながるような気がした。

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