2008ゼロックススーパーカップ
鹿島 2対2 広島 (PK 3対4)
2008/3/1 東京・国立競技場
Jリーグ2008シーズンの幕開けを告げるスーパーカップは、J1対J2という異例の対戦となった。J1だけだなく、J2も一緒に開幕するのだから、これもありなのだろうが、J1のチームが負けてしまったのは、ちょっといただけない。でも、これがサッカー的なところでもある。
鹿島は昨年の2冠を経験している、ほぼベストメンバーなのに対して、広島はFWのウェズレイが移籍し、MFの柏木も出場しなかった。鹿島が、その実力をしっかりと見せつけるかと思っていたが、そうはいかなかった。
一人づつ退場者を出した前半は、0対0で終わった。先に退場者を出し、守備的になった鹿島に対して、一人多いにもかかわらずシュートにいたらない広島。ファウルばかりが印象に残った。
後半は、数的不利が無くなった鹿島が早々に2点をゲット、本山、野沢が鮮やかなシュートを決めた。その後、右から崩しての3点目がオフサイドとなったあたりから、鹿島の攻めに覇気がなくなった。
一方、広島は、後半途中からトップに久保竜彦を、中盤にユキッチを入れ反撃にうつった。結果的に、この選手交代が当たった。鹿島の最終ラインの裏を狙う動きが生まれ、混乱を生じさせた。そして、PKを奪い、佐藤寿人の同点ゴールを生んだ。
結局、同点で90分間を終え、PK戦で広島が勝利をおさめた。最後は、勝利への執念の差が出たのではないか。
昨シーズン2冠を達成した鹿島にとっては、開幕までの調整試合というような感じだった。一方の広島にとっては、なんとしても勝って勢いをつけたかったはずだ。それが、激しいコンタクトになって表れていた。
J2のチームがJ1王者に勝って迎える2008年シーズン。昨シーズン以上の波乱に満ちたドラマが生まれるかもしれない。
なお、この試合、両チームに多くのカードが出され、PK戦も含めると、3度のPKのやり直しがあった。レフェリーの試合コントロールに難があったことを記しておきたい。
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