行く末遠ければ

生まれも育ちも富山県砺波市
地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

なおも続く決定力不足。追いつくも勝ち越せずドロー 藤枝MYFC戦

2017-04-30 20:07:48 | カターレ富山
1-1でドロー。
約1カ月ぶりとなったアウェイ戦を勝利で飾り、連勝への再スタートとせねばならなかった今節ですが・・・。
自信を持っていたはずの堅守は、ちょっとした隙を突かれるかたちでゴールを許し。
なんとか追いついたはいいけれど、そこからさらに逆転につなげるまでの勢いは・・・残念ながら、発揮できませんでした。
リーグ最多失点という不名誉な状態を打破したい、そんな藤枝の強い覚悟もあったでしょう。しかし、それを上回るだけの勝利への執念を結果に繋げねばならなかったのに。果たすことが出来ませんでした。
3戦3勝という絶好のスタートを切った3月に対し、2分け1敗と一度も勝てなかった4月。なかでも、天皇杯関連試合を含めて5試合で一度も前半に得点できなかった課題は、深刻です。
「最初だけのまぐれだった」などと言わせないために。まだ序盤戦、などという甘いことは言っていられません。早急に巻き返していくことが求められます。

初の藤枝総合運動公園サッカー場での試合となった今節。天候は快晴に恵まれたものの、置いたボールが流されてしまうくらいの強風。その影響を加味しながらの試合を強いられることに。
キックオフ前、陣地の変更。それをやって敗れてしまった先の沼津戦を思い出してしまって、ちと不穏な気分になってしまったりしたものでしたが。
前半は風下から攻める展開。一般的に追い風のほうが有利とされるなか、それでもそんな状況を覆して得点できたならば。開幕から5試合すべてで失点してしまっている藤枝に対し、「また先制点を奪われてしまった」という精神的ダメージを植え付ける意味でも、前半から積極的に狙っていく必要があったのですが。
やはり、試合中は風の影響を考慮しながらのプレーを迫られることに。ゴールキックが押し戻されたりと、慎重に対応せねばならない状況が続きました。
それでも、集中力は感じました。そう簡単にピンチの場面など作らせないぞ、というような。今季リーグ戦初スタメンとなった苔口をはじめ、出場メンバーそれぞれがしっかり意識したプレーが出来ていたと思います。
しかし。
前半終了間際のことでした。相手スローインから胸トラップで落としたボールをダイレクトに蹴りこんだ遠藤 敬佑のシュートが決まり、失点。集中の隙を突かれたというか、どうにもこうにも勿体ないとしか言えないような・・・嫌な時間帯に嫌なかたちで先制されてしまうことに。
チャンスは作れどもなかなかフィニッシュの形まで至らない、シュートまで行けたとしても力みからか枠をとらえられないなど、もどかしい展開が続いていたなかでの失点であっただけに、やりきれない思いは大きかったです。

追いかける展開となった後半戦。開始時に西室に代わって椎名を投入したりと、テコ入れを図りつつ臨むことに。
サイドをえぐった國吉のクロスに合わせた苔口のヘッドがバーの上、ゴール正面の良い位置にこぼれたボールを蹴りこんだ椎名のシュートは大きく外れ・・・チャンスも確かにあったなか、それを決めきれない。決定力不足の打開を掲げて臨んだ試合でしたが、この試合においても、どうにもこうにも。
65分に陽次に代わって衛藤、77分に山形に代わって北井と、なんとか事態を動かそうと手を打つことに。
そんななか。
79分、自陣でボールを得た窪田が、強い意志を感じさせる前線へのパス。それに反応した苔口につながり、ゴールから飛び出してきていた相手GKのポジションを踏まえつつ冷静にループシュート。見事に決まり、ついに同点に追いつくことに!
狙っていたかたちが、結果につながった格好。続けてきたことが報われたゴールでした。
ただ・・・そこから一気呵成に逆転、とはいかなかった。
最後まで、諦めていた選手などいなかったのだけれど、逆転ゴールにまでは至らなかった。
4分あったアディショナルタイム、最後の最後でCKのチャンスを得るも、決まらずにタイムアップ。2戦連続ドローという、最悪ではないにしろ、モヤモヤする、満足いかない結果に終わってしまったのでした。

「今シーズン、とにかく「ボックスの中でのシュートシーンを増やそう、回数を増やしていこう、アクションを増やしていこう」ということをやっている中で、そこに関しては選手たちも非常によく取り組んできて、いい方向には行っている。しかし、最後(ゴール前)の落ち着きというか、そういった部分がまだまだ力み過ぎていたり、いい意味で力が抜けていなくて、ボールをミートできていない。そういうところが多過ぎる。」
試合後、監督がそのようにコメントしましたが・・・まさに、それ。
なんというか・・・もっと、あたりまえに得点できるようにならねばならないと思います。
当然すぎて言うまでもないことですが、得点しなければ勝てない。勝つためには、得点してあたりまえ。
なのに、得点することを悪い意味で重くとらえすぎていないか?と。シュートは責任をもって決めることは、それはそうなのだけれど・・・その責任を、重くとらえすぎてはいないか?と。1度決められなかったら2度、3度と愚直なまでに、決めるまでしつこくトライし続ける意欲が必要なところ、1度でも失敗してはいけないと固くなった挙句決められない、なんてことになってはいないか?と。あるいは、強引にでも決めに行かねばならない場面でパスという逃げに走ってしまったりだとか。
得点しなければ絶対に勝てない。けれど、意識しすぎて決められないのでは本末転倒。
練習で繰り返してきたかたちを本番でフィードバックするということは重要。けれど、それが出来なければ得点する意味がない、なんてことは無いわけで。技術点や芸術点が加味されるものでなし。結果は後からついてくるものであり、それを実行段階で意識しすぎて求めるものに至らないのでは話にならない。
もう少し、あたりまえに得点してほしい。勝つためのプロセスを、もっといい意味で単純に考えてほしい。
そんなことを改めて思った、ドローゲームでした。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

第6節 藤枝MYFC戦

2017-04-28 20:59:46 | カターレ富山
4週連続ホーム公式戦を経て、およそ1カ月ぶりとなるアウェイ戦。第3節以来の勝利を目指し、藤枝MYFCと対戦します。
過去2年はエコパスタジアムでしたが、今回は藤枝総合運動公園サッカー場での試合。初の会場ではありますが、だからこそ新鮮な気持ちで挑めるという面もあるわけで。
再開されるリーグ戦で勝利し、再び連勝街道を邁進していくために。思うように得点できなかった攻撃面を是正するとともに、今季ここまで公式戦7試合中6試合で無失点という守備に、さらに磨きをかけていく試合としなければ。

シーズン開幕戦で鹿児島に5失点と大敗してしまった試合をはじめ、ここまでリーグワーストの13失点を喫している藤枝。そのうち半数がセットプレー絡みということらしく、守備面で課題を抱えていることをうかがわせます。もちろん、カターレの側からすれば、その弱点を突いていかねばならない試合。
それでなくとも、リーグ戦は2試合連続で無得点という不本意な結果が続いているだけに。先週の天皇杯1回戦も、ボールは支配しながらもなかなか得点に結びつけることが出来ずに1点どまりという試合をしてしまったばかり。
しっかりと得点することで自分たちの自信をつけること。それもさることながら、藤枝の側にも「ああ、また失点してしまった」という気落ちでプレーの精度を削ぐ、という効果も期待したいところです。
とはいえ、藤枝も決して侮っていい相手などではないことは確か。
ここまでの3敗は全てアウェイ戦で、ホームでは1勝1分けの負けなし。昇格候補たる栃木にも2-2で引き分けています。県大会で敗退し天皇杯不出場ということで先週は試合が無かったぶん、ホーム負けなしを継続すべく、しっかりと準備をしていることでしょう。
昨年のアウェイ戦で「シーズンいちばんの出来」というような試合をされて敗れてしまったことを、忘れてなどいません。そして、今節が藤枝にとってそういった高いパフォーマンスを発揮できる試合でないと、どうして言い切れましょうか。
ディフェンスの精神的支柱・福王 忠世をけがで欠く、今節はボランチ大竹 隆人が出場停止など苦しい状況のようですが、それでも。エースたる枝本 雄一郎がここまですでに3得点を挙げて気を吐いているなど、楽観は禁物。先制を許してしまったならば、勢いで押し切られてしまう可能性も否定できません。そこに、なかなか思うように得点できないという最近の傾向が重なってしまってドツボにはまってしまう、という展開も、十分にあり得ることです。
だからこそ。
まずは、先制点。
4月のホーム4連戦では、結局1度も前半に得点できませんでした。3月の3連勝がすべて前半のうちに得点して優位に試合を進めたのとは対照的に。
試合の早いうちから勝利への道筋を立てて、しっかり勝ち切る試合を展開する。そのことをしっかり意識した試合とせねば。

期待したいのは、衛藤。
藤枝がホーム負けなしであるなら、カターレはアウェイ2戦2勝。その2勝でいずれもゴールを決めているのが衛藤です。
どちらも、仲間を信じ、後方から供給されるボールにしっかりと対応して決めきったゴール。2度あることは3度ある、というように、今節もまた決めてくれることを願います。
ここぞ!という場面でしっかり決めきって勝利をおさめたあの感覚をしっかり思い出すことで、再び始めねばならない連勝への道筋をつけるような、そんなゴールが見たいです。
そして、先週の天皇杯1回戦勝利の立役者・國吉にも期待したいところ。
静岡学園出身でご当地にゆかりがあり、それだけでも気合が入っていることでしょうが。それを、勝利という結果でもって表してほしいかと。先週の決勝点のような果敢なシュートももちろんですが、CKなどのキッカーとしても、精度の高いキックを期待したいです。
相手攻撃をシャットアウトする守備でも、今節もまた無失点を・・・無失点であるのが当然のような雰囲気を作り出してほしいところです。

富山市総曲輪のグランドプラザにおいて、富山グラウジーズと合同でスーパーパブリックビューイングが行われる今節。
もちろん、狙うは両チームともに勝利すること。先んじて行われる藤枝戦ですが、そこでしっかり勝つことこそ、1部残留へ向けて勝たねばならないグラウジーズの渋谷戦へのまたとないエールとなることでしょう。
J2復帰とB1残留というそれぞれの目標は違えど、勝ちたいというその思いには違いなどありません。
初の試みが成功となることを、願ってやみません。富山の力をしっかり示し、それが誇りとなるような。そんな勝利が見たいです。

アウェイ戦でも、勝利への気持ちはひとつ!
確たる意志を、勝利へ繋げ!!
勝たれ!!!富山!!!!!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

1回戦突破も、内容はいまひとつ  アミティエSC京都戦

2017-04-24 21:18:03 | カターレ富山
1-0で勝利。
勝つには勝ったけれど・・・もう少し、どうにかならなかったのか?というのが本音です。
はっきりと、力の差が見て取れました。球際の攻防、パス回しの質、いずれもカターレのほうが上。終始、主導権を握った状態の試合であったかと。
ただ・・・快晴で風の影響もほとんどない絶好のコンディションのように思われましたが、前週のリーグ戦と違って水を撒いていないピッチでボールの挙動も違っていた、というやりにくさもあったとのことで。・・・いや、ホームスタジアムでそういうことを言っていては立つ瀬がないわけですが。
なによりも。
先の富山新庄クラブとの対戦もそうだったのですが、データの少ない相手に対して慎重になり過ぎたきらいがあり、そこで積極的に仕掛けていけなかった、ということもあったようで。
中盤、DF陣はリーグ戦そのままだったものの、前線のメンバーを変更して臨んだこの試合。リーグ戦ではパブロ、陽次、衛藤といった面々のところ、苔口、敬介、進藤というここまであまり出場していなかった選手たちで構成。そのことも少なからず影響があったかと。
果敢に裏へと抜け出そう、という意思は感じ取れたものの、それがピタリとはまって効果的な攻撃につながるというところまでは、なかなか・・・。ボールの出し手も受け手も、探り探りだったというか。阿吽の呼吸、というには、どうにも遠かったと。
思うようにいかなかった、という意味においては、アミティエのほうもそうであったようで。
監督にしてみれば「スピードには慣れたと思うが、一歩引いてしまって逃げたところでボールがつながらなかった」「カウンターが打てなかったのは大きな要因。前に行かずに後ろに下げる選手が多かったのでパワーがでなかった」とのこと。
そんなコメントの中で印象的であったのが、「選手たちが富山をリスペクトし過ぎたのかなと思う。我々がサッカーをさせてもらえなかった」というもの。
これまで、カターレの試合でも何度も目にしたもの。なにか、とても他人ごとには思えない。
ある意味、お互いがそれぞれ“もう少し、どうにかならなかったのか?”という展開であったかと思うと・・・どうにもフクザツな気分になります。

0-0で折り返し、勝負をかけねばならなかった後半。
待望のゴールが生まれたのは61分でした。進藤からのワンタッチパスを受け、積極的に上がってきていた國吉がドンピシャのタイミングで蹴りこみ、ゴール。狙っていたけれどなかなか形にならなかった攻撃が、しっかりと結果に結びついたゴールでした。
ただ・・・結果的には、その1点どまり。たたみかけて追加点を奪った富山新庄クラブ戦の再現とはなりませんでした。
反撃の意志をくじくような追加点を挙げることが出来なかったのは・・・どうにも、物足りないと言わざるを得ません。
もちろん試合は90分を通しての結果であり、トータルで勝つか負けるかではありますが。いや、だからこそ、追加点は必要であったとも。
例えば、ペナルティーエリア内で偶然ボールが手にぶつかったのがハンド判定、PKから失点、というような、それまでの展開とは無関係に近い「事故のような失点」というのは、起こり得るわけで。そういった可能性すら潰すくらいに鉄壁の守備であればともかく、なかなかそうもいかないでしょう。それよりかは、しっかり追加点を挙げて突き放すほうがより現実的と言えるかと。
そうやって格上クラブとしての矜持をみせつけて、メンタル面でも優位に立つ―――それがしっかりと得点という目に見えるかたちで表せていればなおよかっただろうに、というのが正直なところです。
試合最終盤には、レンペーが足をつってしまう場面も。それだけアミティエ側に負担を強いていた、とも言えますが。だからこそ、2点、3点と挙げていたなら。格の差を見せることができたなら、と。

正直、もしアミティエがカターレを倒したところで、ジャイアントキリングとは言われない対戦であったかと。
それだけの格が備わっているとは、なかなか言えない。
では、その格というものは、どうすれば上がるのか?
とりもなおさず、「結果を出すべき試合でしっかりと結果を出す」ということに尽きるのではないかと。
もちろん単純な比較はできないにしろ。他会場では、北九州が10-0なんて圧勝を決めていたりとか。
別に、格下相手に10点獲れなかったのがダメだ、ということではありません。
ただ・・・自分たちのサッカーはこうだ!と、胸を張れる内容であったかと言えば・・・。
大学クラブに敗れた秋田、YS横浜。5-5からPK戦、そこで力尽きた琉球など、J3クラブであれば勝って当然などとは言えないのが天皇杯。そんななかでしっかりと勝ち切ったことは評価すべきですが。
だからこそ。
「勝ててよかったね」で終わらせないことがなにより肝要であって。
無得点に終わってしまった前週の琉球戦からの反省を踏まえて得点力アップに努めたトレーニングをしてきたはずが、どうにも思うような結果に結び付けられなかったこの試合。
そこを、いかに修正していくのか。

ともあれ。
2回戦にコマを進めることとなったカターレ。6月にJ1・神戸戦が控えます。
今度は格上クラブに挑みかかる側ですが、およそ2カ月の間で、どれだけ相対するにふさわしい力をつけていけるのか。
「リスペクトし過ぎて力が出せなかった」などという結果に終わるのは御免です。
力の差を見せつけられるかもしれない。けれども、たとえそうであったとしても。
自分たちのサッカーはこうだ!と胸を張れる内容であったなら。
そんな真剣勝負から得られるものは、少なくないはずです。
勝ち進んだからこそ得られることとなった、このチャンス。活かさない手はありません。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

天皇杯1回戦 アミティエSC京都戦

2017-04-22 13:20:46 | カターレ富山
4月の4週連続ホーム公式戦も4戦目。天皇杯1回戦にアミティエSC京都を迎え撃ちます。
沼津戦の手痛い敗戦で始まった一連の試合。油断なく臨まねばならなかった県選手権決勝・富山新庄クラブ戦ではゴールラッシュで快勝したものの、先週の琉球戦は、改善が見られたものの無得点に終わりドロー。そして迎えるこの天皇杯1回戦。
いかに攻勢に出ようとも、決めきれなければ勝てない―――そんな難しさを味わうこととなった琉球戦の課題を克服して勝利し、さらなる闘いへと繋げていくためにも。
こちらはプロクラブなのに対してカテゴリ的には下の相手とはいえ、都道府県代表という立場に違いはありません。「なんとなく」で勝てるような、生易しい相手かのように高をくくっていては、足元をすくわれることになりかねない。ドロー決着が無い、必ず勝敗がつくカップ戦。いたずらに手をこまねいていては、むしろカテゴリが上であるからこそのプレッシャーに苛まれてしまう、というケースも往々にしてあり得ることです。
もちろん、そうあってはならないのであって。
それでなくとも、ホーム戦。勝たねばならない理由しかありません。
監督や選手たちも、口々に「リーグ戦と変わらない姿勢で臨む」ということを言っていますが。それを、プロの意地を存分に見せつける勝利でもって示さねば。

京都府代表として5年ぶり2度目の出場となるアミティエ京都。前回出場時は1回戦敗退、2度目の挑戦で天皇杯初勝利を狙って乗り込んできます。
府大会準決勝では前年度優勝の京都産業大学をPKで下し、決勝もアディショナルタイムに勝ち越しゴールを挙げる劇的勝利で勝ち上がってきたとのこと。その勢いをそのままに、J3富山を飲み込んでその先のJ1神戸へ挑戦すべく、気合が入っていることでしょう。
関西1部リーグとカテゴリ的には2つ下ですが、それでもこの試合にかかるカターレファン・サポーターの注目度が高いのは。
ひとえに、昨季までカターレにいた内田 錬平の所属先であるからにほかならないかと。
プレーぶりにも表れていた実直な人柄に、退団を惜しむ声も多かった彼ですが。たとえチームは違えど、サッカー選手として頑張る姿を、県総への凱旋を楽しみにしている人は多いことでしょう。
レンペー本人にとっても、1回戦の組み合わせが富山代表対京都代表と決まった時点で、この日の対戦を目指して気合を入れてきたはず。それが実現するとあっては、いやがおうにも気持ちも昂るというものでしょう。
もちろん、受けて立つ側のカターレは、その挑戦をガッツリとはじき返してあげなければならないのですが。
「なんだ、J3なんてこんな程度か」などと失望させるわけにはいきません。それでなくとも、カターレはJ2復帰を目指すクラブ。挑戦者に恥じない格上クラブであることが求められ、そのプライドをしっかり勝利というかたちで体現できる存在でなくてはなりません。

期待したいのは、陽次。
徳島に在籍した昨季、リーグ戦には出場できなかったものの、天皇杯ではゴールを挙げて貢献。期限付き移籍で富山にやってきた今年は、チームの主軸としての期待を背負っての出場になります。
第2節の移籍後初ゴール、第3節のオウンゴールを誘発したシュートなど、すでにその力の一端は垣間見えています。その一方で、まだまだこんなものではないという気概を感じる彼ですが。
相手は下位カテゴリ。しかし、だからこそ「まさか」はあってはならない。攻めながらも決めきれないで終わってしまった琉球戦を思えば、相手云々ではなく、いかに自分の力が発揮できるのかが問われるということに、何ら変わりはないのであって。
そういった思いを結果につなげる強さをみせてほしいです。これまでの試合で見せてくれたパフォーマンス―――わけても、後半になっても衰えないタフネスぶりにはうならされました。この試合でも、その力を存分に発揮して勝利に貢献してほしいと願います。

もちろん、勝つことで得られるJ1神戸との対戦は貴重な経験として魅力ではあります。
けれども。
それは、勝った後での話。
負けたら終わりの1発勝負。絶対などということはありません。思えば、昨年の1回戦の新潟医療福祉大戦も、勝利したとはいえ1-0。プロの力を存分に示せたかといえば、さにあらずでした。
だからこそ。終わった後に「順当勝ち」と言えるような勝利でもって。プライドをもって勝者とならねばなりません。
富山県代表の誇りをもって、京都を下せ!
リーグ戦と変わらない、いや、一層の成長を示す勝利を!!

勝たれ!!!富山!!!!!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

改善を勝利に繋げられず、スコアレスドロー  FC琉球戦

2017-04-18 20:15:49 | カターレ富山
0-0のドロー。
相手の気迫に終始後手に回ってしまい、自分で自分の首を絞めるような形で惨敗してしまった前節・沼津戦。そこからの再起を図り、5得点と手応えを得た県選手権決勝を経て、必勝を期して臨んだ今節でしたが。
球際の攻防、パスを繋いでくる相手へのしっかりとした対処など、前節のそれに比べたら明らかな改善が見られました。引き分けに判定裁定があったなら、優勢勝ちとなっていたくらいには。
しかし。
「リーグ戦5試合中4試合で無失点」と、「2試合連続無得点」とでは・・・それでなくとも、ホーム戦でファン・サポーターの期待に応えられなかったことを思えば。やはり、後者の比重が大きくなってしまうのは確かであったかと。
試合内容が改善したことは良しとすべきである一方、勝ち切る強さを見せられなかったことは、重く受け止めねばなりません。

前週の県選手権決勝が気温14.6度、ときに震えるほどであったにもかかわらず、今節はうって変わって26.2度と汗ばむような暑さ。ピッチ上も水が撒かれるなか、コンディション面でもしっかりとした対応が求められる試合となりました。
リーグ戦初スタメンとなったキャプテン・窪田をボランチに据え、パブロを筆頭に衛藤、陽次、イッキで前線を構築。攻撃的スタイルもモットーとする琉球に対し、こちらもしっかりと攻め切る狙いを明確にした器用であったかと。
その狙いがいきなり発揮されたのが開始間もなくのこと。裏への抜け出しからの衛藤のシュートは残念ながらオフサイド。
琉球のラインコントロールに対して積極的に狙っていく姿勢を貫き、パブロ、イッキと前線のメンバーが精力的に仕掛けていくさまが印象的でした。
後手に回ってしまい相手にペースを握られてしまった沼津戦の反省をもとに、球際の攻防も簡単には譲らない、という意思が感じられ。
琉球もさるもので、なかなか決定的な場面を作るまでには至らなかったものの。それでも、簡単にやらせない、ルーズボールもしっかり追って手を抜かない、そんな意識を皆で共有できていたと思います。

いわゆるミラーゲームの様相というか。お互いに隙を見せないかわりに、なかなか決定機を作れない展開が続き。
「こりゃ、先に決定的なミスをしたチームが負けるパターンだな」という印象の試合展開。
山形、平出、代、國吉のDF陣、そしてGKの永井のパフォーマンスは安定しており、そう簡単には失点しないぞ、という雰囲気であった一方で。
なかなか、決定機が作り出せない。
やっていること、目指す方向は間違っていないのだろうけれど、もうひと押しというか・・・限界を突破する勢いがあったなら、というところ。
予想外の暑さからうまくコンディショニングできなかった、という琉球の選手たちがだんだんと低調になっていった一方で、集中力を切らさなかったカターレ。なかでも、これまでの試合でも見せていた抜群のスタミナを今節でも発揮していた陽次。そのタフネスぶりは頼もしい限りでした。

あともう少し、ほんの少しの打開力があれば、勝利できた試合であったでしょうが・・・。
結果は、最後までスコアが動かずドロー決着。
正直言って、勝てた試合でした。勝ち点3が1止まりとなってしまった。
改善は見られました。無失点に抑えたこともしっかり評価したい。
けれど・・・それでも。
やはり、無得点はいただけない、と言わざるを得ません。ホーム戦2試合連続無得点では、なにをかいわんや。
方向性は間違っていない。けれど、もうひと押しが、やはり足りない。
もうちょっと、得点を挙げるということの意識を変えねばならないのかもしれません。
得点は、挙げるのがあたりまえ。挙げられないほうがおかしい、というくらいの。無得点など気持ち悪い、くらいの。

開幕連勝を続けていた福島が引き分け、首位との差が開かなかった一方で、2位の鹿児島、3位の秋田が連勝し、カターレは4位に。
2試合連続無得点で勝利なし、しかもホームで。・・・どうにもやるせない状況ですが。
昨季のJ2復帰失敗の要因は、多すぎた引き分けにもあって。勝たねばならない試合で勝ち切れなかった試合が多すぎた。
今節もまた、勝たねばならなかった試合を落とした格好ですが。
得られなかった勝ち点を取り戻す術はありません。
これを、どう顧みるか。
勝てなかった事実に、どう向き合い、どう克服するのか。
いみじくも、山形がコメントしている通り。
「同じこと繰り返したらプロとしては失格」と。
これでJ3での琉球戦は実に5つ目の引き分け。またも勝利はなりませんでしたが・・・このままで済まして良いわけなどなく。
次に対戦するのはシーズン最終戦。
その頃には優勝を決めてしまって、最終戦勝利で後顧の憂いを断つ―――そんな展開に持っていくために。
それが与太話で終わるか、本当に実現するかは・・・ひとえにこれからの頑張り次第です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする