行く末遠ければ

生まれも育ちも富山県砺波市
地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

第14節  AC長野パルセイロ戦

2015-05-30 19:48:36 | カターレ富山
3回戦総当たりのシーズンのうち1クール目を終えて5勝2分け5敗、首位・山口とは勝ち点差13。優勝を狙うには、限りなく赤に近い黄信号といったところでしょうか。
残り24戦を全勝しつつ、上位クラブの取りこぼしを待たねばならない状況。
第1クール12戦で勝率5割に満たなかった、というだけでも苦しいのに、特に前節・福島戦では接戦に踏ん張れず敗れるという無様を晒し、成長していないっぷりを再確認させられるハメに。何をどう考えても苦しい状況です。

そんな中で迎える、第2クール初戦。4週前に対戦した長野と、再びアウェイの南長野運動公園総合球技場で相見えます。
前回対戦でこそ勝利をおさめることができましたが、試合は終始苦戦を強いられた厳しいものでした。
こういう言い方もなんですが・・・多分に、“運”の要素もあったなかでの勝利であったようにも思います。
攻撃のキーマンのひとりである土井 良太が欠場していただとか。たぶん、GW連戦のなかにあって中3日の試合にふわっと入ってしまったのでは?とか。開始わずか6分に先制点が決まったという予想外の展開に少なからず焦りがあり、リズムをつかみきれなかったのでは?とか。
長野はその敗戦を引きずることなく、その後4戦を4連勝。しかも無失点で。やはり、安定感が違うというか。その甲斐あって前節敗れた山口との差を詰め、現在勝ち点差2の2位。優勝を目指すチームはかくあるべき、というところを見せつけられているような気もします。
一方のカターレは3連勝こそしたものの、勢いを継続できずに失速。引き分け、敗戦と続き、首位と差を縮めるどころか広がっているありさま。しかも内容が良くない点が改善されないまま。相変わらずつまらないミスでチャンスをつぶしてみたり、積極的にゴールを狙えていなかったり。そのうちに前節は当然のように警戒すべき場面であっさり失点するという悪癖をまた繰り返したあげくの敗戦だというのだから。
ホームで敗れた前回対戦の借りを返すべく、当然のように汚名返上を狙って待ち構えているであろう長野。前節からの1週間を富山へのリベンジにかけて5連勝を狙う今節。そこに、前回のような運は期待できず。

はっきり言って。これまで通りならば、まず負けてしまうでしょう。
圧力に屈してあっさりと失点、球際でも強さを見せられずミスを連発、積極性を欠いてシュートまでもっていけず、堅い守りを崩せず右往左往、結局相手に危なげない勝利を献上―――これまでの傾向から察して、そんなところでしょうか。
これまで通りならば。

さすがに、もう後がないことくらいはわかっているはず・・・わかっていてほしい。
「次からはすべて決勝戦のつもりで24連勝しなければ優勝はない。人生をかけてやれ、と。昇格できなければ全員が辞めるつもりで。生活をかけてやらなければいけない。」
前節敗戦後の監督の言葉。
本当にもう、全てを賭けてやるしか道はないことを、プレーで、勝利で証明するよりもほかないのだから。
12戦も消化しながら・・・3戦前より2戦前、2戦前より1戦前、そして今・・・どんどん進化してチームとしての完成度を高めていかねばならないところが、悪い意味での安定してしまっているとか。
だからこそ。
普通にやったらほぼ100%負けてしまう相手だからこそ。変わらなければ、全力を出し切らねば絶対に勝てない相手であるからこそ。
ピンチはチャンス。
ここで変わらずして、いつ変わるというのか。
ここで長野に勝利することは、ただの1勝以上の価値を持つはず。それを皆が意識共有し、不可能を可能に変えねば。

期待したいのは、中西。
あるいは、前回対戦での決勝ゴールは長野にとっては事故のようなものだったかもしれません。不測の事態に対応しきれず、そのまま無得点でやぶれてしまった、と。
ならばこそ、中西がここでまたゴールを決める意味というものはとても大きいはず。
もちろん、「まぐれではなかった」という証明を。そして、「あいつにまたやられてしまったってことは、もしかして今回も負けるのでは・・・?」という不安を相手にブチ込む、と。
前回あった隙が今回は無いというならば。無ければ、無理矢理作ればいい。前回に続いたゴールで動揺を誘い、そこからさらに追加点を挙げて、勝利に向けて盤石の体制へと。
いまや、カターレの主軸選手。出来ないとは言わせません。なんとしても、やってもらわねば。そして、勝利をたぐり寄せねば。

ここであえなく敗れてしまうようであれば、もう優勝は諦めざるを得ないところでしょう。
1年でJ2復帰という目標もあえなく潰え、落ちこぼれの烙印を背負ったまま。そんなシーズンに、何の価値があるというのか。
不本意どころではなかった第1クール。
悔しかったら、勝つしかない。見返したかったら、勝つしかない。
まだあきらめない、やれるんだという意志を、プレーで、勝利で証明するしかないのです。

ならば、勝て!!
勝って、連勝して長野に苦手意識を植え付けろ!!!

勝たれ!!!富山!!!!

自縄自縛で魅せ場のない敗戦。スコア以上の惨敗  福島ユナイテッドFC戦

2015-05-25 20:13:24 | カターレ富山
1-2で敗戦。
連勝が3で止まったながらも、無敗は継続しながら迎えた今節。「心配ない、ここからさらに調子を上げていくぞ!」という決意表明の試合としなければならなかったのに。
結果は「なんだこれ」
本当に勝とうとしてプレーしているのか疑問というレベル。気をつけなければならないとわかっていた相手攻撃パターンであっけなく失点。前半のうちにせっかく追いついたにもかかわらず、逆転への積極性が全く感じられないまま、後半はシュートわずか1本。そのうちに、また自分たちの甘さによって勝ち越し点を許し、チャンスらしいチャンスもつくれないままに敗れるという。
「なぜ?」という疑念が尽きません。
なぜ、勝利のために得点を目指すという当たり前のことができないのか?
チャンスは自分たちで作り出す、という当たり前のことが、なぜできないのか?
練習で培ったパターンを踏襲することも大事だろうけれど、ときには強引にでもシュートにいって相手に脅威を与えることが大事と、なぜわからない?
なんで相手ゴールではなく横を向いてパスを繋げるためにサッカーをしているのか。パスを繋ぐことは、ひいては得点を挙げるための手段でしかないというのに。
「点を獲らねば勝てない」という大原則を、なぜそこまで軽視するのか?誰も得点することに責任を持っていないように見えて仕方ない。なぜ、攻め上がるときにきちんとボールホルダーをケアしてやれないのかと。スペースに走り込んでパスを引き出してやれないのかと。せっかく相手陣内深くまで行ったとしても、シュートを外す失敗を恐れ過ぎるあまり他の誰かにパス、そこでチャンスもうやむやに、という本末転倒ぶり。
そして、なにより。
シーズン開幕直後の2、3試合目くらいの時期であれば、まだ「チームの体制が整っておらず、熟成には今しばらく時間を要する」という意見も、まぁそんなもんか、というところでしょうが。
12試合目、3クール中の1クールが終了した時点だというのに、このていたらく・・・一体なにをやっているのか、わけがわかりません。
力が足りない、というのは実際にそうなのでしょうが・・・それならそれで、なぜ、最低限「勝ちたいという気概を見せるプレー」が出来ないのかと。
負け癖うんぬんよりも、もっと質の悪い・・・はっきり言って、「勝ちたくない」と思いながらプレーしているのではないのか?というレベル。
もちろんそんなことはあるわけはないし、一生懸命やっているのでしょうが。
ただ、「勝ちたい」という思いが、まったく伝わってこない。
ファン・サポーターの期待を裏切り続けてまで、一体なにがしたいのか?と。

第13節  福島ユナイテッドFC戦

2015-05-23 21:16:28 | カターレ富山
全13クラブが3回戦総当たりで競い合う今季J3。第1クール最後の試合として福島ユナイテッドFCをホームで迎え撃ちます。
今節で全クラブが一通り対戦することとなりますが・・・遺憾ながら、これまでカターレは「降格したとはいえJ2に長くいたクラブだけのことはある、さすがだ」というインパクトを残す試合をすることが出来ていません。最近は3連勝を含む4戦負け無しですが、それも圧倒的な力を見せつけてのものではなく。
遅きに失したなどとは言いますまい。第1クール最後ではあっても・・・いや、最後であるからこそ。内容と結果に関して文句のつけようのない完勝をもって、第2クールを迎えるための弾みとしなければならない試合だと言えるのではないでしょうか。

久々の長距離アウェイ戦となった前節・琉球戦は0-0のドロー。31度越えの厳しいコンディションで走り負けずに無失点で切り抜けたことは評価できる一方、相変わらずの決定力不足を露呈、無得点に終わり、連勝を継続することが出来ませんでした。
一生懸命やっているけれど、一生懸命なだけ。優勝を目指すならば、そこに結果が伴わなければならない―――あらためて、課題を突きつけられた格好。もちろんこのままで良いわけがなく、止まってしまったというならば、間髪入れずにまたすぐに連勝を始めるために、結果を残さねば。
首位と勝ち点差13もの開きがある今、引き分けすらも許されない、勝つしかない状況。いや、勝つことを当たり前として、その上で他クラブのとりこぼしを期待せねばどうしようもない状況。シーズンの1/3が経過したところで、残り2/3もある、ではなく、2/3“しか”ないことを、はっきりと自覚しつつ勝ち続けなければならないのです。
甘さは、要りません。

今節対戦する福島は現在9位で目下2連敗中、5戦連続勝ち無しとふるわず、結果が残せていません。
とりわけ前節はJ22選抜を相手に4失点というショッキングな大敗。今節初対戦となる富山戦に巻き返しの活路を見いだすべく乗り込んできます。
なかなか結果が出せないとはいえ、決して侮って良い相手などではなく。第11節の山口戦では4失点しながらも諦めることなく挑みかかり、試合終盤に立て続けに得点を挙げ、3-4。首位・山口を慌てさせました。
確かに2試合連続4失点と守備に課題を抱えてはいるでしょうが、これまでのカターレの「チャンスはありながらもそれがなかなか活かせない」なんてことを繰り返してしまったならば、どうなることか。実際、前節もここぞという場面で決めることが出来ずに無得点に終わってしまっているのだし。
みすみす手をこまねいて得点を挙げられない状態が続き、そのうちになんでもないところからミスで失点、なんてことになれば・・・これまでの負け無しが続いた流れがまるで無かったかのようにぷっつりと途切れて敗戦、なんてことにもなりかねません。
もちろん、そんなことはあってはならないのであって。
むしろ、不調が続く相手であるならばそこにつけ込んで大量得点を奪い取るくらいのしたたかさがないと。
今節で一巡する各クラブとの対戦ですが、これまでカターレを「優勝を目指すに値するほどの強豪クラブ」と認識した対戦相手があったでしょうか?
カターレに敗れたクラブにあってさえ、「次の対戦ではこうはいかないぞ」というところではないかと。
「あと2回も対戦しなければならないのか、イヤだな」くらいの脅威を与えるような試合が、できませんでした。
ならば、せめて。第1クール最終戦である今節、ホームでの勝利は当然として、対戦相手に、そしてライバルクラブに脅威を与えるレベルでの勝利を望む―――それは、決して高望みなどではなく。むしろ、必須。ただ勝つのではなく、力を示して勝つ。相手を侮らず、さりとて臆せずに結果を出し切る力を発揮しなければ。

期待したいのは、苔口。
「やっぱり点を獲るべき選手がゴールを挙げたならば、勢いがつくよね!」なんて評されるようなゴールを期待したいところです。
勝つことは、最低限必要なこと。そのラインを超えられなかった前節の反省を踏まえ、そこは当然のようにクリアし、さらに勢いをつけるような・・・そんな活躍が見たいです。
今シーズンここまでわずか9という、カターレの総得点。はっきりいって物足りなさ過ぎ。
4失点が2試合続いてしまっている相手というなら、それを3試合に伸ばしてやる、さらに5点以上だって狙ってしまえ、という気概を見せつけることができるか・・・いや、やらないと。
今節は珍しくNHKによる生中継があります。このチャンスを活かさない手はないでしょう。降格によって落ちこぼれの烙印を押されてしまったカターレですが、だからといって軽んじていいなんてことはまったくないんだよ、ということを、普段あまり関心を示していない層にまで訴えかけられるような試合ぶりで勝たねば。
そのためにも、これまでもチームの中心選手として引っ張ってきた苔口の奮起は不可欠と言っていいでしょう。
これまでのチャンスを活かせないままなかなか点が入らない、というしょっぱい試合のイメージを覆すような快勝を、見せつけなければ。

ちょうど1年前の5月24日は、アウェイ讃岐戦でした。未勝利で最下位であった讃岐を叩いてなんとか上昇への足がかりとせねば、という必勝の思いで臨んだ試合であったはずが、あろうことか逆転負けで初勝利を献上という最悪の結果。
「ああ、これは本格的に駄目かも・・・」という印象を刻み込んでしまい、そこから半年、そんな悪いイメージが払拭されることはついにありませんでした。
あれから1年。
優勝を目指すなかにあって、どうにもこうにも厳しい状態が続いていますが。
勝ち続けるしか道はないけれど、それでも、希望を捨ててはいけない。
ここで、踏ん張れるかどうか。
昨季踏ん張れなかったこの時期。連勝は途切れましたが、だからこそここでもういちど踏ん張り、連勝リスタートのきっかけとせねばならないのです。

勝つことが、道を拓く。
力を示して勝つ―――そのことをしっかりと意識し、ホームの期待に応えねば。
勝って、カターレの力を見せつけろ!!

勝たれ!!!富山!!!!!

連勝継続ならず。奮戦実らずドロー決着  FC琉球戦

2015-05-19 04:36:28 | カターレ富山
0-0のドロー。
沖縄という移動距離にして最も遠いアウェイ戦であり、気温31度越え、湿度66%というコンディションのきつさの影響はあったことでしょうが・・・それでも、勝たねばならなかった試合。
連勝で勢いに乗る相手を零封、最後まで集中をきらすことなく守りきったことは評価できるでしょう。しかし一方で、相変わらずの決定力の無さが露呈し、またしても無得点。敗戦が最悪の結果だとして、かといって勝ち点1で良しとすべき試合でなかったこともまた事実。
3連勝の勢いというものがしっかりと勝ち抜く力として身についていれば、同じ結果にはならなかったであろう試合。つまりは、まだ甘い。力が不足している証拠。
0-0で勝てなかった、というのは、悪い意味での「いつもどおり」。勝ち抜くクラブの、連勝を重ねていかなければならないクラブのあるべき姿ではありません。
もちろん勝てるようになったからと言って慢心してはいけないけれど。それでも、自信に、勝ち抜く力に変えていかないことには、いつまで経っても「いつもどおり」止まりで進歩がありません。

「一生懸命にやっている。だが、一生懸命しかない。一生懸命は大事だが、わたしたちはお客さんあっての仕事であり、この内容では情けない。」
監督の、「いつもどおり」のコメント。開幕からおよそ2ヶ月、ずっと変わらないのは問題でなくなんなのか?と。
ファン・サポーター目線で見ても・・・一生懸命やっているのはわかるし、手を抜いているわけでは断じてないのはその通りなのだろうけれど。
いかんせん、期待に応えられるサッカーが出来ていないのはやはり、問題でなくてなんなのかと。
厳し言い方をするならば、勝利に対する期待が煽れない試合ぶりというものは、果たしてプロとしてどうなのかと。
ぶっちぎりの得点力でもって首位をひた走る山口は、今節も4得点で大勝。そりゃ、チーム事情も違うだろうし全く同じようには出来ないでしょうけれど、それでも。
もちろん闇雲にシュートすればいいというものではないでしょうが、大事にいこうとしすぎているのか、思い切りが足りないというか。
大事にいったところで結局決められず・・・リスク回避のつもりがチャンス喪失という。慎重になることと思い切りが足りないことはイコールではないのに。
それが、相手に対しても心理的余裕を与えてしまうということを、きちんと意識しなくてはならないかと。
山口の攻撃力が怖い、というチームは多々あっても、はっきり言って、富山の攻撃が怖いというチームは無いのでは?
これまでチャンスをものにできなかった、ものにしてこれなかった、ツケ。
まず、得点。そこから勝利への機運を高めていく―――そういった勝つためのプロセスというものが、つたなすぎる。それが、どうにもこうにも改善されていかない。
そんな問題点を、いったいいつまでひきずるのかと。
いつになったら、ファン・サポーターがワクワクしながら勝利への期待感に溢れた試合ぶりを応援できるのかと。

0-0に終わった今節。
ファン・サポーターが見たいのは善戦ではない、勝利だということを、もっと試合で見せていかねばならないのです。
そりゃ、4点、5点も獲らなくとも、1点差でも同じ1勝かもしれませんが。
いつまで自信なさげな試合を見せ続けるのでしょうか?
慎重になりすぎることでかえってチャンスの芽をつぶしてしまうような、自縄自縛プレーは見ていてワクワクしないのです。
もっと、安心させてほしい。
そりゃシュートの全てが決まるわけでもありませんが、それでも可能性を感じるシュート、それに連なるプレーというものはあるのであって。
もっと、それを感じさせるプレーぶりを、見せてほしい。
勝利への期待感を、もっと試合内容で高めてほしい。
今のままではジリ貧。
優勝を目指すならば・・・少なくとも、ファン・サポーターが勝利への期待感と共に応援できるようなプレーを体現しなければ。

シーズン最終戦で、再び沖縄での試合が組まれていますが。
それを、J3優勝記念旅行を兼ねたものとできるかどうか―――いや、しなければならないのですが。
そうするために、今やるべきことをやらねば。
時間は、有限なのです。

第12節  FC琉球戦

2015-05-17 01:37:18 | カターレ富山
久しぶりの逆転勝利を成し遂げ。3連勝を成し遂げ。そして今節、狙うはもちろん4連勝。遠く沖縄県総合運動公園陸上競技場へと乗り込み、FC琉球と対戦します。
先月の19日に山口で戦ってい以降、1ヶ月あまりにわたってホームか近いアウェイしかなかったカターレにとって、遠いにも程があるアウェイ戦。富山においても暑い日が増えてきたとはいえ、それでもやはり沖縄との気温差というものの影響は、無視できないレベルで大きなモノかと。
加えて、2連勝中と最近は上り調子の琉球。6位のカターレとの勝ち点差はわずかに2で勝利すれば順位が入れ替わるとあれば、やはり意気込みも違うことでしょう。
決して与しやすい相手ではない琉球。しかしそれでも、勝たねばならない。むしろ、手強い相手にこそ勝て、と。
3連勝も決して容易かったわけではないけれども。ここでもうひとつ壁を乗り越えることが出来れば、これまでがまぐれでたまたま勝てただけでなく、実際に力がついてきたからこそ勝てた、という証明となるはず。
一歩も引かずに敢然と立ち向かい、さらには勝利をおさめる―――条件的にきついアウェイであるからこそ、得られる成果も大きいはず。必勝を期して臨まねば。

琉球はシーズン序盤こそつまづいたものの、最近は5試合連続で同じスタメンで臨むなど、スタイルが確立してきているようで。そのあたり、最近目指すべき方向が徐々に明らかになるにつれて結果が伴うようになってきたカターレと、似通ったところがあるように思います。「メンバーが不安定で、その不安定さがプレーに表れてしまうことで結果が伴わない」という状況を知るが故に、今の好調さをキープあるいは昇華していくためにどれだけ力を発揮できるか。メンタル面でいかに強さを見せられるかが問われそうです。
そしてやはり気になるのが、高温多湿な沖縄の気候。ここまでホーム戦は3勝1分け1敗と好調さを見せる琉球。相手クラブが気候に適応しきれなかったという面もあったかもしれませんが、それを差し引いてなお、自分たちのサッカーをしっかり出来ているからこその戦績とみて間違いないでしょう。
ただでさえ相手優位であろう地に、1ヶ月以上にわたってほぼアウェイ戦がなかったなかで挑むこととなるカターレ。
シーズン前のキャンプのときから「夏を制する者がリーグを制す」という信念の元、フィジカル面を元の部分から鍛えてきたと言いますが。ある意味、その成果を試す絶好の機会と言えましょう。
先日の長野戦でこそ勝利したものの、それまでアウェイ戦は1勝もできませんでした。移動距離が長いから、相手に有利だから勝てない、では、この先勝ち抜いていくことができません。
もちろん、アウェイでも勝つ。とりわけ移動距離でも気候差でもきついところの琉球戦をみごとに乗り越えることが出来たならば、ただの1勝以上の価値を得るはず。アウェイ危うからず、と。

期待したいのは、中西。
逆説的な意味で、というか・・・J経験の豊富なベテラン選手ほど、暑い時期の昼間の試合に身構えてしまうところもあるのではないかと。もちろん慎重にプレーすることそのものは悪くないのですが、それで逆に力が発揮できないのでは困る、と。
その意味で、ルーキーであるところの中西には、良い意味で空気を読まないプレーを求めたいところです。前線の選手が思いきったプレーをすることで攻撃に勢いをもたらすことができたならば、それにつられるかたちで他の選手たちもプレーに落ち着きが出るはず。落ち着いたプレーが出来るということはすなわち、余計な体力ロスを減らしたプレーが出来るということ。メンタル面で落ち着かないのにさらに体力もきつい、では、そりゃ良いプレーもできないでしょう。
だからこそ。積極果敢なプレーぶりでチームを引っ張り、さらには得点を挙げて勝利をたぐり寄せる・・・そんな活躍を願います。

JFL時代の2008年以来となる、沖縄での公式戦。当時はシーズン序盤でチーム力が固まっていなかった時期ということもありましたが、1-2で敗れています。3試合目にして初勝利を挙げ、連勝を目指して臨んだ試合。先制点を許してしまう展開から前半のうちに追いついたものの、同じ選手に勝ち越し点を決められてしまって敗れた、と。
そこで勢いに乗れなかったことが足踏みを招き、本格的に力を発揮して勝ち続けられるようになるまで1ヶ月あまりを要することになってしまったのでした。
あれから時は移ろいましたが。
再びの、沖縄での琉球戦。
今回もまた、仮にあえなく敗れるようなことがあったら、その反動というか、立て直しにはまた時間を要してしまうことでしょう。
しかし。今のカターレには、躓いているような余裕など無いのです。
むしろ、得られるものの大きさを、きちんと意識すべき。
ここでしっかりとJ参入以来初となる4連勝を挙げることができたならば。まぐれで4連勝はできないはず。カターレの力を内外に示す絶好の機会でしょう。
シーズン序盤こそ、つまずいた。けれども、今は違うと。まだトップとの差は大きいけれど、それでも、優勝を狙うチームとして恥じない力を、連勝継続という結果をもって誇示しなければ。

J3に降格することがなければ、今季の沖縄での試合はありませんでした。
今一度、カターレが今置かれている状況に思いを馳せなければ。
1年でのJ2復帰を果たさねばならない。そのためには、久しくなかったこの沖縄での試合を制することが、必要。
だったら、勝つだけのこと。勝って、「やはり優勝を狙うチームは伊達じゃない」ということを、結果をもって知らしめねば。
だから、勝て!!!
遠方アウェイであるからこそ。沖縄土産は勝ち点3!

勝たれ!!!富山!!!!!!