行く末遠ければ

生まれも育ちも富山県砺波市
地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

【J特】第6節  ロアッソ熊本戦

2013-03-30 23:57:48 | カターレ富山
ここまで5試合で3勝2敗。シーズン開幕の3月を勝ち越して次につなげるべく、今月3度目となる九州アウェイとしてうまかな・よかなスタジアムへと乗り込み、ロアッソ熊本と対戦します。
前節・京都戦に勝利した力は、本物か?真価が問われるのは、むしろ勝った後の試合。
ここまで勝って負けての繰り返し。その流れを変え、連勝を果たすために。必勝を期して臨む一戦となります。

京都が相性のいい相手だから勝てたという見方をしてしまうと、熊本は悪い相手と言わざるを得ません。実に3年以上・7試合にわたって勝っていないのだから。
思い出すのが去年の第31節・アウェイ熊本戦。15戦連続勝ちなしとなってしまったあの試合。
富山のグランドプラザでパブリックビューイングが行われたものの、結果はいいところなく0-3の惨敗。会場がお通夜状態だったのが思い出されます。
攻め手に勢いがなく、パスも寸断。相手に主導権を握られ続け、反撃の糸口すら見いだせないままに敗れてしまった試合でした。
結果的には次のホーム愛媛戦で連続勝ちなしをストップさせ、怒涛の巻き返しでJ残留を果たしはしましたが。
ですが、だからといってあの負けが消えてなくなるものではありません。
唯一、その忸怩たる思いを晴らす方法があるとするならば。
それは、ほかでもない同じアウェイ熊本戦で今度こそ勝利するということにほかならないのではないでしょうか。
なかったことにはならない。けれど、新たな記録を上書きすることは出来ます。そう、勝利という結果をもって。

熊本はここまで1勝2分け2敗。ホーム今季初勝利をかけて、全力で待ち受けていることでしょう。
ここ2試合は連続ドローながら、ガンバ・東京Vという実力のあるクラブを相手にリードされた状態から追いついての引き分け。それだけに、今度こそ勝利をという思いは強いことかと。
とはいえ。水戸戦、長崎戦に続いて相手にホーム初勝利をくれてやらねばならない義理などありません。
ましてや、数年来全く勝てていない熊本戦。勝って結果を出したいのはこちらのほうだ、と。
現在、3勝2敗で4位につけているカターレ。もちろん対戦してきた相手も違いますし、単純な比較はできないでしょう。
ですが、単純に運が良かったから、相手に恵まれたから、といった理由だけで3勝も挙げられるわけはないのであって。それこそ、15戦連続の15戦目でやっぱり勝てずに惨敗してしまったときのことを思えばなおさらのこと。
勝ち点9には、それ相応の意味がある。そのことを、連勝というかたちで示さねば。

現時点で、カターレと熊本との差となっている大きな要素が総失点数。カターレの3はリーグ最少タイであり、熊本の9はリーグ最多。やはり、このあたりを意識する、意識させる試合としなければならないのではないかと。
ここまで毎試合失点している熊本に対して「またやられた」という意識を植え付ける得点を挙げることが課題となります。
反対に、先制点を許して「今日こそは!」と勢いづかせる展開は避けねばなりません。そのあたりは、試合を重ねることによって連携面でもお互いに慣れてきたであろうDF陣に期待したいところです。
前節の京都戦なども、相手の攻撃選手には能力の高い実力者がそろっていただけに、いかにラインをしっかり見極めて相手の自由にさせないかが問われました。そのあたりで、10のオフサイドにも表れているとおり、しっかりと見極めることが出来ていました。
相手は違えど、やることは同じ。的確に相手のチャンスをつぶし、こちらの攻撃機会につなげるか。長崎戦の二の舞となるわけにはいきません。変に後退することなく、しっかりと意思を示した守備を構築しなくては。

そして、勝つためにはやはり攻撃陣の奮起が必要不可欠。
前節決勝ゴールを挙げたヨンドクは、当然のように警戒されることかと。もちろんそれをものともしない活躍も期待したいですが、そうなったらなったで、ほかの選手への注意が低くなるというもの。
その隙をついて攻め入るようなしたたかさを発揮してほしいところです。
期待したいのは、朝日。前節も、絶妙なタイミングの攻め上がりでGKと1対1に持ち込んだものの決めきれなかったという惜しいシーンがありました。だからこその期待。
昨季はけがの影響で熊本戦は2試合とも不出場。「朝日がいれば」という愚痴のひとつも言いたかったところ。
ならばこそ。万全の朝日がいるカターレ富山の脅威というものを、熊本に存分に味わってもらおうじゃありませんかと。
今季初ゴールが「ごっつあんゴール」であったというのならば、今度は納得の「さすがは朝日」というゴールを見せてほしいです。

去年の熊本戦で受けた屈辱を倍返しにしてやる気概で。
勝つことで、証明せねば。ここまでの3勝は、偶然などではない。然るべき、結果だと。
そのために、勝つ。去年敗れているからこそ勝って、カターレの力を確かなものと知らしめねばなりません。
春の珍事などとは言わせない。
勝って、連勝で3月を締めくくる!!
勝利への情熱を、勝ち点3に結実させろ!
勝たれ!!!富山!!!!!
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【J特】途切れぬ集中で強豪撃破!無失点で京都戦無敗を継続  京都サンガF.C.戦

2013-03-26 07:11:56 | カターレ富山
1-0で勝利!
3連戦の3戦目、いかに前節の敗戦を引きずることなく試合に臨めるかが課題でした。選手それぞれがそれをしっかりと自覚し、力を出し切った結果としての勝利。
目まぐるしく攻守が入れ替わる難しい試合でしたが、そこで集中力を途切れさせることなく守りきり、無失点。
そして、一瞬のチャンスを逃さず攻め入り、ヨンドクが待望のホーム初得点を挙げ、見事に勝ち点3を引き寄せました。
あるいは、膠着状態に耐え切れずに失点、もしくはスコアレスドローかという試合。しかし、それを勝ち試合としてみせた。昨年には足りなかった勝負強さを垣間見ることのできた試合でした。
京都戦無敗を継続するかたちとなりましたが、それは決して単なる相性や運ではなく。強豪を相手にも勝つんだという強い意志を示し、それを勝ち点3に結実させるだけの力を示したからこその勝利かと。
長崎戦の敗戦でぐらつきかけたところを、見事に持ち直したカターレ。再び白星先行となったこの勢いを、まだまだ続けていかなくては。
契約上出場することができない守田に代わって、飯田が久しぶりのスタメン出場。そしてCBの御厨もホーム戦初スタメンとして臨んだ今節。
「京都の実力は圧倒的で、守ろうと思って守り切れるものではない。こちらからガンガン向かっていくしかない」との監督の言葉通り、いかにずるずると後退することなくプレーできるか、ラインの裏への突破を阻止するかが課題となりました。
前節のように守備に追われて反撃の糸口がつかめないまま消極的なプレーになってしまうようであれば、実力で勝る京都には太刀打ちできないことは火を見るよりも明らかでもあったので。
そのあたりは選手たちもよくわかっており、試合開始からしっかりとプレーに出していました。
お互いに似たスタイルの下、人数をかけてボールに絡んでいく展開。目まぐるしく攻守が入れ替わるその様は、まさしくつばぜり合いの様相を呈していました。
前半のシュート数はカターレ2に京都4。なかなか決定機を作れませんでしたが、それはお互いが緊張感のある試合を繰り広げていたが故。実力に勝る京都に対し、カターレが良く戦っていた証ともいえました。

後半52分、朝日がGKとい1対1のビッグチャンスを迎えるも阻止されて得点ならず。一方の飯田もあわや、という場面を懸命に掻き出して阻止。
後半に入ってやや劣勢を強いられたものの、そこでも踏ん張り、相手にゴールを許しませんでした。
そして、均衡が破れたのが試合も大詰めの86分。
途中出場の大山が混戦から空いたスペースへとボールを蹴り出すと、同じく途中出場の敬介がそれを受けてドリブルで前線へ。ラストパスを受けたヨンドクが豪快に蹴りこみ、待望の先制点を挙げたのでした。
ご両親が観戦に来場していたということで、普段にも増して気合の入っていたヨンドク。これまでホーム戦ではゴールを挙げていなかったこともあり、満面の笑みとともにスタンドに駆け寄ってくる姿といったら!
引き分けも十分に視野に入れなければならなかった展開の中、ここぞという場面でそのチャンスをしっかりとものにしたヨンドクは、チームの中心としての評価に恥じない活躍を見せたのでした。

試合終了間際、最後の攻勢を仕掛ける京都がカターレゴールのネットを揺らす・・・ものの、オフサイドの判定。ヒヤリとさせられましたが、この試合で実に10回目のオフサイド。
フル出場を果たした御厨は言います。「途中からカウンターの勝負になると感じていて、相手の裏を狙う攻撃に注意していた。ゴール前でつないでくるのは餌だから、ボールよりも(抜けてくる)FWへの意識を強くもっていた」と。
また、飯田も、「裏を狙ってくる相手に対し、DFとは譲り合いだけはしないように意識していた。DF陣がよくカバーしてくれた。しっかりラインを上げてくれたので自分の前にスペースができてプレーしやすかった」とコメントしています。
前節の敗戦で課題となっていた守備陣のバランスに関してしっかりと修正を図り、試合に活かした結果が、無失点という形となって表れたのでした。
そして、4分あったアディショナルタイムが経過、試合終了のホイッスル。
4000人超のファン・サポーターに、ホーム戦2連勝を届けたのでした。

「長崎戦も、京都戦もうちのチームの姿。カターレ富山という未完成品を完成品にもっていくには、ひとつ飛ばしではなく、ひとつずつ積み重ねていかねばばらない」
試合後の監督のコメントです。なるほど、その通りかと。
良くも悪くも、シーズンはまだ序盤。もちろんどの試合でも勝利を目指す姿勢にこそ変わりはないものの、チームはまだ成長の道半ば。良いときもあれば悪いときもあるのでしょう。
それでも。
勝利・勝ち点3という結果に結びつけることが出来ているのは、努力が成果となりチームの力となっている証ではないかと。
頑張っても善戦止まりで、なかなか成果に結びつかなかった昨季。
そこから抜け出していく力を、今季ここまでで随所に見ることが出来ています。
今節にしても、前節のショッキングな敗戦を引きずることなく試合に臨み、しっかりとした自分たちのサッカーを体現してみせました。
その手ごたえを、次へとつなげていくために。
勝って兜の緒を締めよ。
再び勝利が先行して順位も4位に浮上。これに甘んじることなく、やればできるという手ごたえを力に変え、更なる飛躍を果たしてほしいと思います。


おまけ

毎度おなじみのメッセージゲーフラです。
「無敗継続」では、あるいは引き分けでもいいみたいでちょっと消極的じゃないか?なんて懸念みたいなものもあったのですが・・・。
もちろん勝利は信じていたものの、さすがにこれ以上続くのか?相手が相手だけにどうなることか、などと思っていましたが。
まぁ、そのあたりは杞憂でしたね(^-^)
掲げた甲斐もあったというものですよ!

おまけのおまけ

相手が京都ということで、茶道でおもてなしをするライカくん。
なかなか様になっていました。
今後もコスプレに期待感が高まりますw
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【J特】第5節  京都サンガF.C.戦

2013-03-24 07:53:19 | カターレ富山
失意の敗戦となった前節から中3日。ホームに京都サンガF.C.を迎えます。
初戦のガンバ、続く東京Vでそれぞれ勝てた試合を勝ちきれずに引き分けた京都ですが、第3節の福岡戦で劇的な逆転勝利を挙げると、前節・神戸戦は4得点の猛威をふるって無失点無敗だった首位を粉砕。昇格有力候補の評価に恥じない力をもって、上り調子で乗り込んできます。
かたや、連勝を期して長崎戦に臨みながら、持ち味を発揮できずに自滅。無得点で敗れて相手にJ初勝利を献上してしまったカターレ。前節をここまで対照的な結果で迎える対戦もなかなかないのではないかというところですが。
普通に考えれば、京都の勝利で揺るがないところでしょう。もはや勝敗がどうではなく、京都が何点差をつけて勝つか?というところかと。
ですが。
ピンチは、チャンスです。
確かに相手は強豪、勝つのは容易ではないでしょうし、可能性も低いかもしれません。だが、それがいい。
前節のショックを引きずって気の抜けたプレーをしてしまうようでは、絶対に勝てない相手。チームの総力を挙げ、全力をもって挑んではじめて勝負になる相手。
だからこそ、やるべきことはシンプル。いま一度自分たちのサッカーをみつめなおし、原点に立ち戻ること。
1週間前、愛媛戦では出来ていた自分たちらしいサッカーを、この京都戦でも体現することに尽きるでしょう。

前節2得点を挙げたFW原一樹をはじめ、MF駒井善成、FW宮吉拓実、FW久保裕也、キャプテンのDF安藤淳、新加入のFW三平和司は福岡戦で試合終了間際に劇的ゴールを挙げるなど、ここまでリーグ最多の9得点を挙げている京都。誰かを抑えればそれでいいというものではなく、相手のチャンスそのものを減らす、しのぐということをしなければ到底太刀打ちできないことでしょう。
守勢に回ってしまっては、相手攻撃陣を勢いづかせるだけ。前節のように守ってもそのあと攻撃につなげられない、ということを繰り返していたのでは、まず間違いなくやられてしまうでしょう。技術、経験その他もろもろ、長崎の比ではないことは明らかなのだから。
北九州戦や水戸戦の失点シーンから、ディフェンスラインに難ありというようなデータは相手も承知でしょう。ゆさぶりに屈することなくしっかりと守りきることが求められます。
そして、攻守の素早い切り替えをうまく機能させることができるかどうか。自分たちのミスでボールを失ってみすみすチャンスをつぶすようなことをしていては、到底得点など求められないところ。前節に見せてしまったような去年の悪かったパターン―――とりあえず蹴りだすから前線のメンバーでなんとかしてくれ、というサッカーは、相手の反撃を手助けするだけ。
攻守それぞれのメンバーが、それぞれの役割を十全にこなすことができない限り、勝利はおぼつかないことでしょう。

契約によって出場できない守田に代わり、飯田のスタメン出場が濃厚。出場すれば、負傷退場してしまった昨年のアウェイ愛媛戦以来、実に10か月ぶりの公式戦出場となります。出場できないあいだ、いろいろな思いもあったことでしょう。しかし、だからこそ。ブランクだのなんだの言っている場合ではない、全力で挑まねば勝利などおぼつかない相手なだけに、逆に冷静に試合に臨めるのではないかと思います。一昨年、ビッグプレーを連発し、最後までゴールを割らせずに金星を挙げたFC東京戦のように。今節もまた、強豪をシャットアウトしてほしいです。
ディフェンスラインの奮起も不可欠。
前節、移籍後初めてフル出場を果たした御厨。実戦の中で出来たこと、出来なかったことそれぞれあったでしょう。その反省点を、今節、しっかりとフィードバックしてほしいと思います。相手の強力な攻撃の前に守備にかかる負担も相当なものでしょうが、それを乗り切ることなくして勝利はありません。
前節終了後、監督の叱責を受けたという舩津。確かに、ここぞという場面でボールを収められなかったりという場面も散見されました。気持ちとプレーがうまく合致していない、ズレのようなもの。うまくはまれば力を発揮できるだけに、逆にもどかしいと思えたものでした。もちろん、監督も期待しているからこその厳しい言葉だったのであって。奮起が求められます。
ヨンドクとヨングンの韓国人コンビには、カターレのストロングポイントとして、やはり相手も警戒してくることでしょう。
昨年の京都撃破も、ヨンドクの正確なFKがもたらしたものでした。それだけに、いい位置でのFKなどのセットプレーをやるまいと、マークも厳しくなるはずです。相手も実力者、いかにヨンドクのテクニックをもってしても、そうそう突破できるものではないかと。単調にならず、ミドルシュートと突破の硬軟織り交ぜたプレーで相手に狙いを絞らせないことが求められます。
そして、西川。
前節は途中出場したものの、まったくと言っていいほど活躍できず。かつての盟友・佐藤洸一が、期待をもって迎えられたクラブの勝利に貢献した姿を目の当たりして、なにを思ったでしょうか。
自分もカターレ富山のファン・サポーターの期待を背負っているということを、今一度思い出してほしい。そして、待望の今季初ゴールを届けてほしいです。相手の京都に「去年も決められて、今年もまた決められた」という苦手意識を植え付けるようなゴールを。

連勝を伸ばし、一気に勢いに乗りたいであろう京都。昇格に向け、これまで未勝利という富山に打ち勝って後顧の憂いを断ちたいところかと。
しかし、そうやすやすと負けるわけにはいきません。
むしろ、勝つ!
連敗阻止はもちろんのこと、今季の目指すサッカーが確かなものであることを、自分たちにはそれを体現する力があることを、今一度結果として示すために。
1週間前、勝利を挙げた愛媛戦後、キャプテン足助は言いました。「これからもホーム戦は一つも譲らないつもりで、みんなで戦っていきましょう!」と。
それを、有言実行していくために。もちろん、ファン・サポーターも信じ、全力で応援するだけです。
ホームで負けるな、むしろ勝て!!
京都の連勝継続への踏み台なんかじゃない。逆に、カターレサッカーを取り戻すために利用してやれ!
強豪を撃破し、京都戦負けなしの継続を!!
勝たれ!!!富山!!!!!
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【J特】剥がれたメッキ。自滅で敗れ、長崎にJ初勝利を献上  V・ファーレン長崎戦

2013-03-21 23:49:42 | カターレ富山
0-1で敗戦。
確かに、長崎の側にもホームで今季初勝利を挙げようという意気込みがありました。そつのないしっかりとしたサッカーをしており、侮りがたい相手ではありました。
だからといって、死に物狂いで挑みかかってきたわけでもなく。その迫力に気おされてしまったわけでもなく。もちろん一概に比較はできませんが、想定以上のポテンシャルでもって対応不能だったわけでもなく。
今季ここまで3試合で見せてきたカターレのサッカーが出来ていたならば、たとえ簡単にはいかずとも、勝つ可能性は十分にあったと思います。
しかし。
それが、出来ませんでした。
中2日の日程だったから?スタメンを変更したから?そんなことは言い訳にはなりません。長いシーズン、1人も代わることなくずっと同じスタメンなど考えられません。誰が出ても同等の力を発揮しなければ勝っていくことは出来ない―――けが人が続出した去年、嫌というほど思い知ったはずですが。
同時に、どんな相手であっても自分たちに成しうる最大限の力を発揮して挑まねば勝利はおぼつかない。それが、初対決の相手であればなおのことでしょう。
ですが。
それが、できなかった。

寄せの素早さとスピーディーな攻守の切り替えで主導権を握る今季ここまで見せてきたカターレの姿は、輝いて見えていました。
本当に、これまでとは違うぞ!とワクワクさせられました。こんなスタイルで臨めば、去年の二の舞にはなるまい。もっと高みを目指せるはず。そう思えました。

・・・それは、メッキだったのでしょうか?

正直、観ていて辛かったです。
そのメッキが剥がれて出てきた地金は、去年の連続勝ちなし中に閉塞感が半端ない状況で見られたプレーそのものだったから。
ボール保持者に対し、フォローが足りなくて半端なプレーになってしまう。ボールを持っても、精度の低いパスで奪われてしまう。相手に切り込まれるとずるずると後退、そこから反撃しようにも距離がありすぎ。
結果的に試合を決することとなった72分の佐藤洸一のゴールにしても、そう。
なんとか体を張って守ったはいいけれど、そこからのクリアが中途半端になってしまい、それをかっさらわれ、結果として失点。去年の悪いときにも見た、見覚えのある失点シーンがまた再現された格好です。同じ失敗です。もちろん冷静に決めた佐藤の能力を軽んずるわけではありませんが、これは明らかにこちら側の自滅。
それでも、勝利を目指すならばまずは追いつき、さらには逆転する必要がありました。
ですが。
この試合に向けて、決定力の向上を目指して詰めの部分、ラストパスからシュートにかけてのトレーニングを積んできたとのこと。なのに、それがまったく活かされませんでした。
積極的に狙っていって、それでも決定力に欠いて決められなかったというのであれば・・・いや、それも問題ではありますが、まだ救いもあるのですが。
それ以前の問題。
失点直後に西川、三根、その後に國吉を途中出場させて巻き返しを狙いはしましたが。
それ以前の問題。
それもまた、去年の悪い時期に何度も見た嫌な展開。
攻撃のセオリー通りにしようという意識が凝り固まっているのでしょうか。中盤でタメを作れず、とりあえず前線に出してFW頼み、とか。せっかく前線に運んでもフォローがなくて結局つながらず、あげくに奪われてしまうとか。そこでなりふり構わずシュートに行けよ!というところでパス、結果不発に終わってしまうだとか。
去年のワーストゲームであるアウェイ横浜FC戦やアウェイ熊本戦でそうであったような、どうにもこうにも反撃の可能性が感じられない、嫌な展開でした。

スコアとしては同じ0-1の敗戦であっても、水戸戦はまだ可能性を感じた敗戦でした。
しかし、今節は・・・。スコア以上の惨敗であったと言って過言ではないでしょう。
目指すべきサッカーに至る道は険しいでしょう。一朝一夕に完成するものでもないのでしょう。
それでも。
それでも、開幕からの3試合で、可能性を見せてくれました。苦汁を飲んだ去年とは違う、今までのベースにさらに上乗せされた力を発揮してくれるものと、期待しました。
ですが。
ひとたびそれが崩れてしまうと、元のガッカリなサッカーに逆戻りですか?1歩進んで2歩下がっていませんか?
落胆するのは、期待の裏返し。
だからこそ、歯がゆいのです。

今季4試合目にして、シーズンワーストゲームとなった今節。
1勝を挙げることの大変さを骨身にしみて味わった昨季。なのに、それをみすみすJ初勝利という形で長崎に献上してしまった、このやるせなさ。
これを、悔しいと思うのならば。もういちど、立ち向かうしかありません。
もういちど原点に立ち戻り、再びあの期待感あふれるサッカーが取り戻されることを願います。

それと。
今節の観客数は2093人で、リーグワースト。18000人を集めたというガンバ戦と比較するのもどうかという気もしますが、それでも少ないでしょう。
これで、北九州・水戸に続いてアウェイ3戦連続のワースト。
つまり、なめられているってことです。「無名の弱小クラブである富山なんて観ても仕方ない」と。
それを覆すためには・・・答えは、シンプル。勝つしかない。勝って、実力をもって偏見をあらためさせるしかありません。
もちろん、道は険しいでしょう。
ですが、現状に甘んじて成長がなければ、いつまでたっても雑魚クラブ扱いのまま。
それを良しとしないならば。
やるしかありません。やり遂げるしかありません。
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【J特】第4節  V・ファーレン長崎戦

2013-03-20 06:16:19 | カターレ富山
前節から中2日、今月2度目となる九州アウェイでV・ファーレン長崎と対戦します。
今季JFLから昇格してきたクラブとの初対決。データが少ないが故のやりにくさもあるかもしれません。しかし、それはお互い様ということで。むしろ、少ないからこそ自分たちのサッカーを信じ、それを貫くことで勝利を手繰り寄せねばならない試合とも言えましょう。
今季初の連勝をかけて。好調さを結果で示さねば。

長崎はここまで1分け2敗。初戦の岡山戦を引き分け、ホーム開幕戦となったガンバ戦は1-3で敗戦。前節の山形戦の0-2負けを経て、ホーム2戦目となる今節を迎えることに。
山形から戻っての中2日ということで、コンディション的にはこちらが一方的に不利というわけではないでしょう。
長崎にとってはホームで今季初勝利を挙げたいと意気込む試合となることでしょうが、そうやすやすとさせてたまるかよ、と。
開幕の岡山は去年8位のクラブ、そこに引き分けて善戦。ガンバに関しては戦力的に言わずもがな。山形も一昨年までJ1だったクラブだし。その点、去年19位でやっとこさ残留したような富山程度になら勝てるんじゃね?2勝してるって言っても、強豪クラブとやって勝ってるわけじゃないし・・・などと、長崎サポーターあたりは考えているやもしれません。
冗談じゃないぞ、と。
たとえ成績が振るわないクラブであっても、楽に勝てる相手などひとつもない。たかが1勝を挙げるのがどれだけ困難かということを、我々は嫌というほど思い知っています。
確かに、カターレは15戦連続勝ちなしで最下位になっていた時期を含め、結果を残せませんでした。しかし、それがただ漠然と勝てなかっただけ、などでは決してないのだから。もがき苦しみ、それでも勝てないつらさ。それを知っています。
先輩風を吹かせるのもどうかとは思いますが、それでも。長崎側には怖いもの知らずの勢いがあるかもしれませんが、こちらには過去4年で培ってきた経験があります。
そう簡単に勝てると思ったら大間違いだということを、カターレ勝利という結果で知らしめてやらねば。

期待したいのは、西川。
長崎のFW佐藤 洸一 とは岐阜時代に2トップを組んだ元チームメイト。お互い所属クラブを変えて相まみえるこの試合に、負けたくないというライバル心もひとしおというところでしょう。
前節の愛媛戦、裏への抜け出しから放ったシュートによって得たCKから決勝点が生まれました。得点にこそならなかったものの、やれるという手ごたえは感じているはず。ならば、今季初ゴールをを挙げることでその手ごたえを確かなものにしてほしいと思います。
そして、もうひとり。地元長崎出身の御厨。
けがで出遅れてしまったものの、この長崎戦をひとつの目標に定めてトレーニングを積んできました。その成果を示し、故郷に錦を飾ってほしいと思います。

長崎の高木監督には、熊本の監督時代には1勝もできませんでした。こちらに対しては苦手意識もないはず。
しかし、それを打ち破ってやらねば。そう、これまで勝てなかったホーム開幕戦で勝利したように。ここでもまた、ブレイクスルーを果たし、勝利をつかみ取らねばなりません。
勝って、自分たちのサッカーを体現せよ!
勝利から次なる勝利へとつながる連鎖を作り出せ!
勝たれ!!!富山!!!!!
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