行く末遠ければ

生まれも育ちも富山県砺波市
地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

課題克服ならず。最悪は免れるも、3戦連続勝ちなし FC今治戦

2021-06-27 18:59:39 | カターレ富山
1-1でドロー。
無得点4失点という大敗を喫した前節の嫌なイメージを払拭するためにも、そしてホームの期待に応えるためにも、是が非でも勝利が欲しかった今節ですが。
前節にしても今節にしても、試合の入りは悪くなかったのですが。
けれども。先制点を奪えなかった反省を活かせず、ゴールならず。チャンスを作ってもそれを得点にまで結び付けられないままにいたところ、相手も盛り返すことに。
そんななか、不用意なファウルからセットプレーのチャンスを与えてしまい、そこから失点。
「またか」という重苦しい雰囲気の中、無得点のままに連敗を喫してしまうのでは?という最悪の事態も頭をよぎるなかで。
勝負の後半、交代出場の選手たちが奮闘。そのなかで、昨季も今治戦で得点を決めたユウスケが同点ゴール!試合を振り出しに戻すことに成功。
ただ、一気呵成に逆転まで持ち込まねばならなかったところ、それを果たせず。
勝たねばならない試合をまたも落とし、これで3戦連続勝ちなし。
最悪の結果でこそなかったものの、課題克服がなされないままに勝てなかった事実は、重いです。優勝を狙うチームにあっては、言わずもがなで。

試合時間は曇りで雨は降っていなかったものの、午前中に雨であったことの影響もあってか、どうにも動員数が伸びなかった今節。
シーズン初のナイトゲーム、そして夏限定ユニフォームの最初の対象試合であり、お披露目の場でもあったのですが・・・。
雨中の試合とならなかったのは良いとして、それでも蒸し暑さには対応しつつ臨まねばなりませんでした。
いつもと違う、紺色のユニフォームに身を包んだ選手たち。
大敗して連続得点試合も途切れてしまった前節でしたが、ホーム不敗、そしてホームでの連続得点までが途絶えたわけではない。
当然のように継続し、勝利に結びつけねばなりませんでした。

あるいは、ホームの利というものもあったのかもしれませんが。試合序盤は、しっかりとボールを繋ぎ、試合の主導権を握っていたカターレ。
しかし。
前節にしてもそうでしたが、今節もまた。
だんだんとペースを掴んできた相手に対し、徐々に後手に回ってしまう展開が続き。
なんとか良くない流れながらもこらえていたものの、36分。
不用意に与えてしまったファウルからのセットプレーで。DF原田 亘に頭で押し込まれ、先制点を奪われてしまうことに。
明らかに流れが悪かったなかで、自滅というか、自業自得とでも言うかという・・・なんとも嫌なかたちでの失点。
どうしても勝ちたいホームゲームにあって、暗雲がたちこめることとなってしまったのでした。

相手がこちらの攻めに対応して守備を固めてきた、ということはあったかもしれません。
けれども。
だからといって、攻めあぐねても仕方ない、なんてことにはならないわけで。
基本に立ち返って、自分たちのルールにのっとるかたちでしっかりとプレーするーーーそういった姿勢そのものは、否定されるものではないにせよ。
なんというか。
それしかやっていない、というか。
なんでもかんでも臨機応変では収拾がつかなくなってしまうにせよ・・・もう少し、状況を見ながらのプレーが、得点を狙いに行くプレーが必要だったのではなかったかと。
最終ラインとか・・・戸根と林堂のパス交換、なんで同じことをずっと繰り返しているのかと。
チームの約束事を守るかたちでのプレーだったのかもしれません。
けれども、同じことばかりしていたのでは・・・戸根がボールを持ったらとりあえず林堂にパス、そればっかりじゃないかと。
そりゃ、相手も対応するでしょうよ。予測も立てるでしょうよ。
マイボールとした、それじゃここを起点に攻め上がってやるぜ!という勢いは見られず・・・約束事だから、やらねばならないことになっているからやっているだけ、そんなふうにしか見えませんでした。
得点という最終形へとつながるプロセスのひとつ、という意識が、どうにも見て取れないというか。
約束事のなかにも、たとえリスクを負うことになっても中央から前へとボールを通すだとか・・・横パス交換一辺倒ではなく、そういった創意工夫というものが足りなかったように見えて仕方がありませんでした。
勝手なプレーをして和を乱す、というのではなく。
いろいろな攻撃バリエーションを繰り出すことで、相手の狙いを絞らせないということが必要であったのではないのかと。
そういった、約束事にのっとって、というよりは工夫のないサッカーをしていては。
最終ラインだけじゃない。
中盤の選手にしても、自発的な動き、想像力あるプレーというものが、どうにも足りない。
自分から率先して状況を作り出す、ということが後回しにされてしまい、チームメイトの動向を見てからしか動けない・・・相手ではなく、自分たち自身が後手後手にまわるプレーをしてしまっている。そんな風に見えてしまっていました。

どうして、いつもこうなのか、と。
これはもしかして、カターレ富山に蔓延する、ある種の風土病かなにかでは?と思うことがあります。
なんで、監督交代を経て新しいチームで新しいサッカーをしているはずが、去年までと同じようなプレーをしてしまうことにつながってしまうのか。
自分たちから仕掛けられず、中盤は自発的に動けなくて後手に回り、「あとはFWがなんとかして」というクロスに終始し、それを決められないことで得点できず、というパターン。
10年以上カターレを観てきましたが、監督が代わっても、選手が代わっても、なにかそんな雰囲気が常に蔓延しているーーーそんなふうに思えてならない。
その結果、どうなったか。
J2陥落、そして、いつまでもJ3から抜け出せず。
もし、今年もまたそんな悪い意味での伝統的なカターレ富山のサッカーを繰り広げてしまうのであれば。
それが導く結果というものは、推して知るべし、というものです。

もちろん、そうあってはならない。
閉塞感なんていうものは自分たちで打破、これまでとの違いを、優勝にふさわしいチームであることを、自分たちで示さねば、つながる未来はありません。
そんななかで。
期待をかけたいのが、「それでもなんとかしてくれる」という選手の存在。
端的に言えば、エースストライカーであるとか、そういった存在。
チームが停滞していても、「そんなもん知らん」とばかりになんとかしてくれる、そんな存在。
先の天皇杯2回戦における、浦和のユンカーのような存在と言えばわかりやすいかもしれません。
今年のカターレにあって、そんな存在としてのにおいを感じるのが、個人的には音泉や高橋であるように思っています。
音泉に関しては、停滞感を打破しようと自ら仕掛けるような場面もあったものの・・・いかんせん、個人で打開しきるまでには至らず。そんな彼をフォローする動きがあれば、また違ったのでしょうが・・・連動という面でどうにも機能不全であったなかにあっては、結果に繋げることができていませんでした。
一方、大敗した前節にしても、ハーフタイムの練習などでも、気合の入ったプレーを見せていた高橋。しかるべき状況にさえハマれば、きっとなんとかしてくれる、という期待もあったのですが。残念ながら、前節はそれを果たせず。
ならば、とばかりに。
60分、吉平に代わって出場すると、それまでとは違う攻撃のアクセントとして機能。明らかに、前半と同じではない流れの道筋をつけました。
その流れを確かなものとすべく、70分、姫野に代わって末木、音泉に代わってユウスケを投入。
すると。
その起用が、ズバリ的中。
76分、相手陣内でボールを受けた花井がしっかりと周囲の状況を見て取って、絶妙なクロス。
それをユウスケがドンピシャのタイミングでヘッド、見事に決めて、同点に追いつくことに成功したのでした。
昨シーズンのアウェイ今治戦でもゴールを決めて、自身のJ通算500試合出場に華を添えてみせた彼ですが。
まさに、今治キラーとでも言いますが。
決めてほしい選手がしっかりと結果を出し、それまでの敗色ムードを振り払ってみせたのでした。

こうなれば、是が非でも逆転勝利せねばならなかったカターレ。
86分には大野に代わって松岡が出場。彼にとって記念すべきJ初出場となったのでした。
次の1点を目指し、気力を振り絞って攻め込むカターレ選手たち。
試合終了間際、アディショナルタイムに入ってからの連続CK、力が入る場面。
しかし・・・ゴールには、至らず。
試合終了、1-1のドローで決着。勝ちきれませんでした。

3戦連続勝ちなしという、厳しい結果。
相手が強くて歯が立たなかった、というよりも・・・自分たちの課題を克服できないまま、自分たち自身で試合を難しくし、それによって勝てなかった・・・その結果、というべきか。
勝てば首位に再浮上の可能性もあったなかで、それを果たせず。
しかし、他チームの結果により、4位後退ながらも試合数がひとつ多い岐阜に勝ち点差3。実質的には、ほぼ差なしです。
3試合も勝てなければ、少なくとも4くらい、あるいは6や7くらいは差をつけられてしまっていたであろうところ。ラッキーというか、まだツキはある、と。
もちろん、言うまでもなくこの先復調することが大前提ではありますが。
シーズンの折り返しまで、前半戦は残り2試合。
首位ターンの可能性も少なからずあるなかにあっては、2連勝でもってそれを成し遂げない理由がない。
成し遂げなければならない理由しかない。
そのためにも。
連続ホーム戦となる、次節・岩手戦での勝利がなによりも大事となることは、間違いありません。

課題克服ならず、勝てなかった今節。
時間は待ってくれません。
最悪の結果を回避したものの、勝てねば前進は無いのだから。
勝ち続けなければ優勝できないーーーそのあたりまえの真理というものを、今一度噛みしめなければならないでしょう。
自分たち自身に負けず、相手に打ち克つ。
それを、愚直なまでに実践していかねばならないかと。
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第13節・FC今治戦

2021-06-25 18:08:27 | カターレ富山
0-4負けというショッキングな結果に終わってしまった前節・長野戦。
不幸中の幸い、という表現が適当かはさておき。首位・岐阜もまた敗れたことで、勝ち点差は変わらず。
上位6チームが勝ち点差2にひしめき合うという混沌とした状況の中。
それでなくとも勝たねばならないホームゲームで。前節岐阜に3-0と快勝し、まさにそのカオス状況を作り出したチーム・FC今治を迎え撃ちます。
当然のように上位チーム連破を目論む相手を、敗戦のショックを跳ね飛ばす勢いでもって返り討ちにせねばならない、この一戦。
連敗などもってのほかという状況で、しっかりと修正して勝利に、勝ち点3に繋ぐことができるかどうか。
混戦を抜け出すためにも、ここが踏ん張りどころです。

今治との対戦は、昨季ホーム最終戦で敗れてしまって以来。その借りを返す意味でも、どうしても勝たねばならない試合です。
昨シーズンはJ3加入初年度ながら、それを感じさせない戦いぶりでもってリーグの台風の目となっていた今治。
ただ・・・2年目のジンクスというものに陥ったということか。
今シーズンは開幕からなかなか調子が上がらず、第8節のあとに昨季より継続して指揮を執っていたリュイス監督が退任。代わって群馬や松本で監督を務めていた布 啓一郎氏が新たに就任することに。
新監督となって4試合目となった前節、首位の岐阜を相手に3-0と快勝、第3節以来となる今季2勝目を挙げたのでした。
一方のカターレは、前節0-4と完敗、第3節以来となる今季2敗目を喫した、と。
なにか、カターレと真逆といった今シーズンこれまで。
前々節に8得点を挙げて圧勝、その勢いを継続するかたちであった長野に、無得点で敗れてしまった苦い経験を思えば。
今節、やはり前節の成功体験を継続せんと乗り込んでくる今治を相手に・・・長野戦と同じ轍を踏むわけには、断じていきません。
確かに、成功体験から自信をつけた長野の強さもあったでしょうが。
前節に関して言えば、カターレ側が力を出し切れずに自滅してしまった傾向も。
メンタルの弱さ、勝負どころでの強さを、発揮できずに敗れてしまった印象です。
もちろん、そんなことは繰り返してはならない。
もちろん、連敗などもってのほか。
長野へのリベンジは、9月の第18節に粛々と執り行うとして。
今は、目の前の相手・今治を、いかに撃破するか。
無得点試合となった反省を踏まえ、むしろゴールラッシュで鬱憤を晴らすくらいでなければ。

期待したいのは、攻守の中心的選手としてひとりずつ、大野と林堂。
長野のアグレッシブさというものはあったにせよ、やはりFWとして十全に機能できず、結果無得点におわってしまった悔しさを思うとき。
相手にとって常に脅威であり続ける攻めを見せるべく、大野に奮起を求めたいのは必然と言えましょう。
攻撃の基本中の基本、相手にとって嫌な選手であり続けること。それが、自分はもちろん、仲間の攻勢にもつながる。
まずは、先制点。それも前半早い段階で奪うことが望ましいでしょう。
上位チーム連破を目指す今治に、「同じようにはいかん!」と、早々と知らしめてやろうじゃないかと。
一時は最下位にも沈んでいた今治に、カターレが上位に居るということは運やまぐれなどではないことを、ゴールでもって見せつけねば。
今週、新たにブラジル人選手・マテウス レイリア ドス サントスの加入が発表されました。
コロナ禍の隔離期間もあって合流はもう少し先ながら、同じFWの選手として、出場枠をめぐってはライバルとなるなかで。
カターレの目下最多得点FW・大野 燿平ここにあり!そんな活躍を、新たな仲間にも、是非とも見せつけてほしいです。

そして、守備では林堂に期待。
長野戦で、J通算250試合出場という記録を達成。しかし、そのメモリアルを勝利で飾れませんでした。
ディフェンスリーダーとして、屈辱の4失点。無念さは、いかばかりか。
いかに今日ではJ1からJ3まで拡大されて出場のチャンスが増えているとして。ほとんど出場なく去ることになる者も少なくないなか、それでも250試合出場できる選手が、どれほどいるか。
だからこそ。
その経験があるからこそ、今節、勝たねばならないことは誰よりも身に染みて理解しているであろう林堂。
その意地を、プライドをかけて、無失点に抑え込んでほしい。むしろ相手にチャンスすら作らせないほどの鉄壁ぶりを見せてほしい。そう願います。

今シーズン初のナイトゲームとして開催される今節。
また、2018年の10周年ユニフォーム以来となる、限定ユニフォームを着用してのホームゲームとなります。
連続得点試合を途切れさせてしまったものの、ホーム無敗は継続中。
それは限定ユニフォームであっても変わることなく続くーーーそれを、勝利で、勝ち点3でもって証明せねば。
他クラブの結果にもよるものの、勝てば首位に返り咲く可能性も大いにあるなかで。
むしろ、前節の得失点差-4を取り戻すくらいで勝てば、それも十分に可能。
だったら、狙わない理由がない。
勝たねばならない理由しかない!!

ホーム勝利で、ファン・サポーターにカターレの強さをみせてやれ!
運でもまぐれでもない確かな強さを!!!

勝たれ!!!富山!!!!!
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惨敗。大量4失点を喫し、8試合ぶりの黒星 AC長野パルセイロ戦

2021-06-21 08:34:27 | カターレ富山
0-4で敗戦。
勝てたはずの試合を落とすかたちでドローとなってしまった前節を受け、奮起が求められた試合。それは天皇杯・川崎戦の善戦から8得点と大爆発して勢いに乗る長野が相手でも例外ではなかったはず。
しかし。
先制点を奪われて相手の士気が上がったところを対処しきれず、2失点で試合を折り返し。後半の逆襲に繋げねばならなかったところ、相手にとっていい時間帯で突き放す追加点を奪われ。敗色濃厚であっても意地を見せて一矢報いねばならなかったはずが、試合終了間際にダメ押し失点。
8試合ぶりの敗戦、それも惨敗と言える負け方によって、ヘタをすればこれまでの勝ってきたチーム状態の自信そのものを揺るがされかねない事態。
連続得点試合もストップしてしまい、その傾向はさらに顕著か?とも。
これまでの戦績は、まぐれだったのか?
積み重ねてきた輝きは、メッキでしかなかったのか?
危機的状況に立たされたと言っていいカターレ。
「長いシーズン、そりゃ、負ける試合もあるでしょうよ。たかが1敗で悲観的過ぎでは?」と言われるかもしれませんが。
1敗を、無得点大量失点負けを、「たかが」と言っていられるほどの余裕があるならばいいのですが。
シーズンたったの28試合しかないなかにあっては、各クラブの力の差が大きくないなかにあっては。
悲観的と言われようが重く受け止めねば、最後の最後で泣くことになることは目に見えています。これまでのシーズンもそうであったように。
これまでと同じでないと言うのならば。本気でJ2復帰を目指す、優勝を目指すというのならば。
「たかが1敗」で済ませて良いはずなど、ありません。
必要以上に悲観してプレッシャーに押しつぶされるなど論外にしても。
決して軽んじてはならず、巻き返しに全集中していかねばならないところです。

コロナ禍にあってはアウェイ行きもなかなかままならないというなかで、「せめて近い長野くらいは」との意気込みで応援に駆け付けたファン・サポーターも少なくなかったことでしょう。アウェイ側スタンドを多くの青色が占め、選手たちを鼓舞しました。
前節と同じメンバーが名を連ねたスタメン。やや風の影響があるか、というなかでもピッチ状態は良好。いかに自分たちの力を発揮しきることが出来るかが問われました。

・・・しかし。
試合序盤は、互角というよりはカターレのほうが押している感があったくらいでしたが。
試合経過、結果は上記の通りで。

「勢いのある相手に対し、こちらが受け身になってしまうとこうなる。最近の長野の試合を見ていてそれは分かっていて、自分たちがサッカーの内容やメンタルでどれだけはね返せるかが問われた。受けてしまった感覚はなかったが、結果的にそうなってしまった。」
試合後、キャプテンの西部はそのようにコメントしたようですが。
個人的印象としては、まさにそのコメント通りであったかと。
上位につけているカターレと言えど、圧倒的な有無を言わせぬ戦力でもって相手をねじ伏せて勝っている、というわけではありません。
にもかかわらず、受け身に回ってしまった。それも、勢いのある相手に対して。
それは、試合を通じてひしひしと伝わってきたのでした。
横綱相撲のように、相手に力を出させて、受け止めてなお勝ちきるというようなことが出来れば言うこと無しなのでしょうが・・・現状、カターレはそうではありません。
その結果、どうなったか。
大量4失点を喫し、反撃及ばず無得点。
いや・・・反撃及ばず、というのも、ちょっと違うかもしれません。
反撃そのものが、うまく出来なかった。
相手のプレッシャーにのまれてしまい、自分たちのサッカーがまるでできていなかった。
その意味で、厳しいことを言うようですが、この結果は残念ながら当然です。
メンタルの強さで及ばなかった、というところについては。
失点のたびに・・・というか、最初の失点の時点から既に、各選手がガックリと落胆しているように見えて仕方がありませんでした。
サッカー専用スタジアムで、それこそホームの県総とは比較にならないくらいにピッチと近いゴール裏。実際に、試合前のウオーミングアップの時に飛んできたボールがぶち当たって痛ぇ!ってこがありましたが。
そこから見ていたからこそ見えた、ガッカリしている姿。見間違いではなかろう、と。
あと、西部ですが・・・。
失点直後、アウェイ側スタンド上部に設置されたビジョンのリプレイでそのシーンを確認していたようですが。
もちろん反省は必要ですし、検証しつつその後に活かさねばならないことはわかります。
けれども・・・本当にやらなければならんかったのは、すぐにメンバーを鼓舞し、1秒でも早く反攻体制を整えることではなかったのか?
素人の浅見、差し出がましさ満点な見方でもあるように自分でも思いますが、それでも。
正直言って、「失点がなんだ!それ以上に獲り返せば済むことだろうが!」という雰囲気の醸成が、出来ていなかったように見えて仕方がありませんでした。
プレッシャーに押されてしまう、メンタル。
そりゃ、長野の各選手も勢いそのままにアグレッシブなプレスをかけて来てはいました。
けれど、それにバカ正直に付き合ってしまっていた印象。
自分たちの強さを信じて、「そんなもん知らん!」というメンタルの強さを発揮出来ていたら、同じ結果にはならなかったでしょう。
各々が自分勝手なプレーをしてしまっては、簡単なパスひとつ繋がらないというのがサッカーというスポーツですが。
チーム一丸となって強者のメンタルを見せて、「絶対に勝つ!必ず逆転してやるぜ!」という雰囲気を醸し出し、それをプレーで体現出来ていたかと言えば。
残念ながら、ノーと言わざるを得ません。
1点獲られても2点獲り返す、2点獲られても3点、3点獲られても4点・・・そんなサッカーが出来ていたかと言えば、そうではなかった。
もちろん、相手あってのことであることは百も承知。そういつも上手くいけば誰も苦労しない。結果が出せないことも、当然のようにあります。
けれども。
相手にプレッシャーをかけられた状態で、反撃の糸口を掴めないままバックラインでパス回し、という場面も何度もありましたが・・・。それは、本当に相手強さのせいだったのか?と。
プレッシャーに抗えない、自分たちのメンタルの弱さのせいではなかったのか?と。
反攻の意志を見せることそのものは、相手云々ではなく、自分たち自身の問題。
それが出来ていなかった。出来ていなかったがゆえに、大敗を喫してしまった。
その事実は、重く受け止めねばなりません。

言うまでもなく、覆水盆に返らず。敗れてしまった事実を覆すことは出来ないのであって。
切り替えることが重要、引きずって連敗などもってのほか。
「この敗戦をバネに、次こそは!」その気概は、重要。
ただ。敗れて取り返しがつかなくなる前に、なんとかできないのか?と。
結果が出てしまった後では、どうにもならないけれど。
それが、試合中ならどうか?
負け試合を引き分けに、引き分け試合を勝ち試合にするチャンスは、試合中にならあるのです。頑張り次第で、結果を変えることは出来るのです。
それを思うとき・・・失点した時、ガックリと肩を落としている場合ではないでしょう。それは、自分たちからチャンスを遠ざけてしまうことにならないか?
「切り替えてやっていく」ということは、試合中にこそやっていかねばならないこと。
言うは易く行うは難し。けれども、それをやりきる。それこそが、強いチームでしょう。それこそが、J2復帰を、優勝を目指すチームの姿でしょう。

首位の岐阜が敗れたことで、敗戦を喫しながらも勝ち点差を引き離されることはなかったものの。一方で、岩手に並ばれ、大量4失点が響くかたちで3位に順位を落とすこととなってしまったカターレ。
3得点以上を挙げていない一方で、4失点を喫したこと。勢いある相手を叩けば、ただの1勝以上の価値があった試合を、逆に落としたこと。
そして、連続得点試合を途切れさせてしまったこと。
ネガティブに考えてしまうと、いろいろと出てきますが。
これでもし、次の第13節・今治戦にまでネガティブを引きずってしまったならば、続けてきたホーム戦無敗という拠り所も失うことになりかねません。
ここで踏ん張ることができるかどうか。
今ならまだ、「たかが1敗」で済ますことも出来なくはない。
けれども、シーズンが進行するにつれて、厳しいシチュエーションというものは、否応なくやって来ます。
「この一戦だけは、なにがなんでも勝たねば!」という、それこそメンタルの強さが問われる試合というものも、必ずやって来ます。
そのときに、メンタルの弱さゆえに敗れた、というのでは・・・これまでの繰り返しです。

優勝するんだろ?だったら弱音を吐いている場合じゃねーよ!うつむいている場合じゃねーよ!!

少なからず、今節の結果にはガッカリとさせられましたが。
今季のカターレが優勝を目指すチームだということを信じる気持ちまでもが失われたわけではない、ということは言っておきます。
だからこその期待。
次節は土曜日にすぐやって来ます。
踏ん張りどころで、屈しない。
そんな強さを見せる試合、そして勝ちきる試合。それを、ファン・サポーターに届けてほしいです。
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第12節 AC長野パルセイロ戦

2021-06-19 15:39:07 | カターレ富山
2009年以来の熊本戦勝利をかけて臨んだ前節だったものの、先制実らずドロー決着。連勝継続ならず、暫定順位も2位に後退してしまったカターレ。
仕切り直しとなる今節。アウェイ戦として長野県はUスタジアムへと乗り込み、AC長野パルセイロと対戦します。
しっかりと、勝ちきること。勝ち点3へとつなげること。
優勝へ向けて、着実に歩みを進めていかねばならないカターレにあって。
連続で勝ち点を落とすわけにはいきません。勝って、確かな実績を挙げ、結果を積み重ね続けねば。

昨シーズンの長野は、悲願のJ2昇格まであと1歩、いや、ほぼ手中にしていたなかで。
最後の最後、シーズン最終戦で相模原にまくられてしまい、涙することとなってしまったのでした。
当然のように、今年こそは!と気合を入れて臨んだ2021シーズンであったはずでしたが。
開幕戦で幸先よく勝利したものの、そこからまさかの8戦連続勝ちなし。4戦連続でドローから、休みを挟んで3連敗。
これまでのシーズン同様に、定評のある守備力に関してはよく機能しているようで、ここまで10試合で9失点は、カターレと並んでリーグ2位タイ。
不調の原因は明らかで、得点力不足が足を引っ張ってしまったかたち。勝ちきる勢いを見せることが出来ていませんでした。
「こんなはずでは」というなかで、潮目が変わったのは、先の天皇杯2回戦。
昨シーズンのJ1覇者にして、今シーズンもここまで無敗という圧倒的な力を見せて首位に君臨する川崎フロンターレ。
その川崎と対戦し、ジャイアントキリングまであと1歩、いや、ほぼ勝利を手中にするところまでいった長野。
最後の最後、試合終了間際のアディショナルタイムに追いつかれ、延長を経てPK戦で涙することとなってしまいましたが。
“あの”川崎をギリギリまで追い詰めた長野には、あるいはジャイアントキリングと同等かという衝撃が走り。
そこで「やれる!」という自信を得たが故、ということでしょうか。
迎えた前節、アウェイでの鳥取戦。
これまでの鬱憤を晴らすどころではない、9試合6得点のチームが、なんと1試合で8得点という、にわかに信じがたいスコアで圧勝。再び、衝撃が走ったのでした。
そんな流れでの、今節。
長野としては、上位の富山を叩いて完全復活を印象付けるとともに、今季いまだ勝利のないホームでの勝利をファン・サポーターに届けようと、気合を入れているはずです。

前節は、対戦相手の熊本にしてもですが、やはり天皇杯との連戦の影響はあったであろうカターレ。
正直言って、万全であればもっとやれるはずなのに、という試合であったかと。
それでも、セットプレーから音泉がしっかりと決めて先制に成功、毎試合得点を継続することが出来ました。
熊本の低調ぶりもあったかもしれませんが、悪かった場面は失点シーンくらい。
ただ、その失点が重くのしかかるかたちで・・・。最終盤に突き放すことは叶わず、ドロー決着となったのでした。
ネガティブに考えたら、連勝ストップに加えて熊本に対する苦手意識払拭のチャンスをも逃してしまった結果、首位を明け渡してしまった・・・ネガティブに考えたら。
けれども。
覆水盆に返らずという当然の真理について、まだ致命傷にはならない時点で自覚できたということは、プラスでしょう。
当然ながら、たとえ勝てずとも、引き分けと負けでは天と地ほど違う。
勝ち点0に終わらなかったこと、リーグ最少の1敗を継続したこと。毎試合得点を継続できていること。
ここで踏みとどまれるだけの力があることを、信じられるから。
すなわち、これまでの積み重ね。
確かに、8得点を挙げた長野が吹っ切れて連勝を狙っているでしょう。
けれども。
勝ち点11の差があるチームの対戦であることを、思い知らせなければ。
2位と9位との差は、そんな小さいものではないと、カターレ勝利でもって示さねばなりません。

試合間隔が短かったとはいえ、十全に力を発揮しきれなかったという前節の反省をふまえたならば。
今節の勝利にかける各選手の意気込みは、やはり期待したいところですが。
そのなかでも特に活躍してほしいのが、高橋。
かつて所属していた古巣、長野との対戦。カターレ移籍初年度の2019年の対戦ではメンバー外。昨シーズンは怪我で出場無し。今節出場すれば、カターレの選手として初めてのUスタでの長野戦となります。
思い起こせば、昨シーズンの同カード。
やはり元長野の選手として長らく活躍していた松原が、古巣に凱旋。そこで持ち味のロングスローから決勝ゴールを演出、勝利に貢献したのでした。
ならば、今年は高橋の番。
前節の最終盤、決めなければならないところで得点に繋げられず勝ちきれなかったという無念もあり。
その悔しさを晴らす意味でも、この長野戦。
持ち前の得点感覚を十二分に発揮し、古巣のファン・サポーターに健在ぶりを見せつけるゴールをきめてほしいです。

長野とはこれまで、4勝4分け5敗とほぼ互角。熊本との圧倒的な相性の悪さを思えば、ここで勝って本当の五分に戻すことは、マストでしょう。
かつて、アウェイ長野戦では勝てない時期が続きましたが。
近年は、それが一転。一昨年、昨年と連勝中です。さらに一昨年のホーム最終戦で同会場を使用、勝利した試合をカウントするなら、Uスタ3連勝中です。
もちろん、勝つ。勝ってUスタ連勝を継続!
衝撃的展開からの逆襲を期す長野ではありますが。
それがどうした。
勝ち点差11は、何の理由もなくつく差ではないと、教えてやろうじゃないかと。
いろいろな理由で、長野はこれまで勝ち点を積み重ねられなかったかもしれない。
一方で、勝ち点を積み重ねてきたカターレには、相応の理由があるから。
それを、勝って見せつけてやろうじゃないかと。
衝撃の結果はいつまでも続かない、勝ってそれをみせつけてやろうじゃないかと。
なぜなら、カターレは優勝を目指すチームだから。
これまでも、そうしてきた。これからも、そうしていく。

Uスタは、確かに素晴らしいサッカー専用スタジアム。
けれど、J3リーグ戦は、もういいや。来年からは、無くていい。
優勝して、J2復帰を果たすから。
その思い、力に変えろ!!!
瞬間最大得点よりも、全試合継続得点が上であると、勝ってみせつけろ!!
強いチームが、勝つんだ!!!

勝たれ!!!富山!!!!
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未だ道半ば。今季最多動員に奮起も、ドロー決着 ロアッソ熊本戦

2021-06-15 04:55:56 | カターレ富山
1-1のドロー。
天皇杯2回戦・浦和戦より中3日。日程の条件では相手の熊本も同様、むしろホームゲームであったぶん、こちらが有利か、ということもありましたが。
連戦となる選手には疲労の影響、代わって入る選手には熟練度の差をしっかり埋められるかどうか、というような課題があったなかで。
正直言って、影響はあったと思います。
覚悟を決めて、ほぼ天皇杯メンバーそのままで乗り込んできた熊本。それを相手に、幸先よく先制することには成功したのですが。
後半の堪えどころで痛恨の失点。その後、勝ち越し点奪えず、ドロー決着。
勝てた試合、勝たねばならない試合を勝てなかった、という落胆は、少なからずあります。
けれど、ポジティブに捉えるならば。
先の浦和戦こそ無得点におわってしまったものの、リーグ戦で継続中の連続得点試合を途切れさせなかった。そして、逆転負けという最悪の事態は阻止。暫定首位キープはならなかったものの、まだ自力で取り返しがつく状況。
未だ、道半ば。
悔しい結果ではあるけれど、意味のない結果などではないのだから。
まだ伸びしろがあるということ。それを踏まえて、バネにして。精進を続けねばなりません。

左伴社長の下、明らかにこれまでとは違う熱、勢いを感じさせる今シーズンのカターレ富山。
5000人動員を目指し、各種プロモーションを展開。本気度と言うものは、ひしひしと伝わってきました。
結果的にいえば、5000人には届かず、3857人。
前日までしばらく好天が続き、むしろ、まだ夏には早いぞというくらいの暑さ。にもかかわらず、まるで狙ったかのように、当日は曇りのち雨予報。
もし、と言い出せばきりがないですが、それでも・・・もしも好天に恵まれたなら、あるいは、と思わざるを得ません。
しかし、それでも。
もしも、なんの仕掛けもなく漫然と開催していたならば。半分の1900人ほど、ということも、普通にあったはずです。
明らかに、プロモーションの効果が出ていました。
明らかに、これまでのスタジアムの雰囲気とは、違いがありました。
流れというものは、待つのではなく自分で作り出すもの。
目標未達だからダメ、という話ではなく。
集客増への熱量というものが、しっかりと向上につながっている、その事実が重要なのであって。
コロナ禍の影響で、二の足を踏むこともありましょう。けれど、それがスタジアムを活性化出来ない言い訳になってはいけない。
むしろ、逆で。
それを言い訳にしてしまっていては、仮に制限解除、原状回復がなされたとしても、動員増にはつながらず、低迷したまま、浮上できずじまいでしょう。
言い訳無用。逆に、困難を知りつつも、それでもやり遂げる。
この日集ったファン・サポーターには、きっと伝わっているはず。
カターレ富山をより良くしたいという意思が、口先だけのものではないということ。
やってやれないことはないということ。
まだ、たりないかもしれない。けれど、向上の実感は感じ取れたはず。

試合内容についても、あるいは同様であったかもしれません。
上位対決に勝ちきるという目標は、果たせませんでした。
前半の早い段階で、CKから音泉がヘッドで決めて、幸先よく先制。勝利への機運が高まりました。
けれども、突き放す追加点を奪えず。
わきの甘さというか・・・もちろん疲労もあったでしょう、万全ではない熊本に助けられた場面もあり。「いや、もしも浦和みたいなチームが相手だったら、あっけなくやられてたぞ?」と。
後半は特に、なかなか自分たちのペースに持ち込めず、チャンスそのものをつくれず。
そんな中で、試合も終盤の79分。痛恨の失点を喫し、試合は振り出しに。
気が緩んだ、とは思いたくはないのですが・・・・入場者数3857人とアナウンスされた直後、まるでエアポケットか、というようなタイミングで、してやられてしまったのでした。
最後の最後まで、あきらめなかったカターレ。
しかし、それでも・・・。
ラストプレー・・・高橋よ、GKが前掛りになっているのは、見えていたはず。だったら、そこはパスではなく果敢に蹴り込んでいくシチュエーションではなかったか?
先の天皇杯で、敗戦寸前で追いつき、PK戦の末に勝ちきったJ1首位の川崎に見られたような、執念。
そういったものが出せる、勝ちきれるようになるには、まだ足りないか、と。

未だ、道半ば。
けれど、それでも。
勝てなかった無念はあるにせよ、それはチームが向上してきたからこその悔しさであって。
なす術なくあっけなく逆転負け、などでは、また話も違うでしょうが、そうはならなかった。
反省は、必要。けれど、悲観することはない。
課題を、いかに乗り越えていくか。
こういった試合にしっかりと勝ちきれる強さを、したたかさというものを身につけていけたならば。
必ずや、もっと強いカターレになれる。そう信じます。
同じように、今回は未達であった5000人も、きっと。
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