行く末遠ければ

生まれも育ちも富山県砺波市
地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

各々が存分に力を発揮。3得点の完勝で1回戦を突破 関西大学戦

2024-05-27 20:56:46 | カターレ富山
3-0で勝利!
J1王者撃破というビッグサプライズを成し遂げたルヴァンカップ3回戦より中3日。
勝って兜の緒を締めよ。
カテゴリ差を打ち破るジャイアントキリングを成し遂げたカターレですが。逆もまた真なり。大学クラブからジャイアントキリングをやられてしまう可能性もまた、あり得たわけで。
もちろん、他の誰が心配するよりも。他ならぬ選手たちが、いちばん肝に銘じていたようで。「神戸戦と同じテンションで戦おう」と。
前半、PKのチャンスでマテウスが失敗してしまうも、西矢がそれをリカバーする強烈なシュートを突き刺し、先制に成功すると。
その4分後、相手の気持ちの整理がつく前に、陽次が技ありシュートで追加点。理想的なかたちで試合を折り返すことに。
守っても、久々の出場となったGK齋藤をはじめとした守備陣が、しっかりと得点を許すことなく抑えきり。
さらに、途中出場のルーキーコンビ・ショウセイとヨシキの連携でダメ押し点。
今シーズン初の3得点を挙げ、守っても無失点と、上々の戦果を成し遂げたカターレ。侮り難い力を持つ関西大学の挑戦を退け、快勝と言える勝利を挙げたのでした。

先のルヴァンカップ神戸戦では、J3降格後最多となった8223人の動員を記録。その日各地で行われた3回戦のなかでも最多となりました。
それを受けて、ということでしょう。
Jリーグではなく日本サッカー協会が主催という別の大会ながら。こぢんまりとした地方スタジアム・高岡スポーツコアに入った動員数は、1575人。
その数は、同会場で行われた前年度天皇杯1回戦の1.5倍。
同日に全国各地で行われた1回戦のうちで、最多を記録することとなりました。
熱心なファン・サポーターは、もとより。当初は来場するつもりではなかった人をも動かした、という面もあったのではないかと。
ならば。その期待に応えるのが筋というものだったことでしょう。

神戸戦からメンバーをほぼ総とっかえ、10人を変更。先のリーグ戦・FC大阪戦のメンバーに準拠したかたちとなりました。
そんななかで目を惹いたのが、GKに起用された齋藤。一昨年のアウェイ最終戦・北九州戦以来、久々の公式戦出場となりました。
正GKとしての田川の活躍、そこに食い込む存在感を発揮する平尾の台頭もあって。昨シーズンは出場機会無し。2019年の大卒ルーキーも、いつしか中堅選手。齋藤にとっては、いろいろと複雑な思いもあったかもしれません。
それでも。腐ることなく研鑽を積み重ねてきた。だからこそ巡ってきた、公式戦出場の機会。存分にプレーしてほしいと願うばかりでした。
逆の意味で驚いたのが、ただひとり神戸戦から連続出場となった西矢。
前週土曜日のFC大阪戦にフル出場し、ヨシキの決勝ゴールの起点となるなど活躍し。続く水曜日のルヴァンカップ神戸戦では、オウンゴールを誘発する見事なクロスを供給。延長含む118分と、ほぼフル出場。そこから、今回のスタメン起用とは。
スタミナの面で問題ないという判断もあったでしょうが。いちばんの理由としては、彼が京都産業大学で昨年までプレーしていたということがあったからであろうと。
今回対戦する関西大学は、学生時代にしのぎを削ってきた相手。カターレ選手のなかでは、誰よりもその実力を熟知している。そのあたりも踏まえての起用であったかと。

キックオフからしばらくは、カターレのペースで試合が進むことに。
「誰が出場してもプレーの質が変わらない」というチームのコンセプトを鑑みれば。先の神戸戦のメンバー編成がたまたま上手くいったということではなく。メンバーを入れ替えても“いつも通りのカターレ”と言えるプレーぶり。
カテゴリの違う大学生チームが相手ではあっても。それを意識しすぎることなく、自分たちのサッカーが出来ているな、と見てとれました。
とはいえ、関西大学も関西学生リーグ1部で首位という力のあるチーム。徐々に試合にアジャスト、決してワンサイドゲームではない状況に。互いがどう自分たちの強みを得点に結びつけていくか?という展開。
瀬良や布施谷といった若手と、椎名や河井のベテランとの連携もスムーズ。前線ではスペースを埋める陽次、マテウスが労を厭わず積極的な駆け上がり。久々の出場となった齋藤も落ち着いたプレーぶりでキックの精度も上々。各選手ともにしっかりとプレー出来ているな、という印象でした。

そんななか、23分。
ペナルティエリア内で瀬良が倒され、PK。VARの無い試合であっても誤審の余地のないほど、明らかに後ろから押して倒したというファウルでした。
巡ってきた先制点のチャンス。県選手権決勝でのPKのときと同様に、キッカーはマテウスが務めることに。
よしよし、ここはしっかりと決めるべきところ。こちとら、ルヴァンカップではPK戦で清水、神戸を倒して勝ち進んでいるんだ。なんなら、日本一PKに自信を持っていると言ってもーーー。

ガンッ!
「!?」

え?失敗???ちょっと待て、跳ね返ったボールはまd---

バシュ!!
「!!」

ゴールポストに当たってまさかの失敗、そこからものの1秒か2秒か。
跳ね返ったボールをペナルティーアーク付近から西矢が豪快にシュート、それがネットに突き刺さったのでした。
もちろん、いくらキッカー有利なPKだからと言って、100%決まるとは限らない。外れることもあり得る。
ただ、それでも。
そうした事態を想定していたとしても、そこまで見事に決まるものなのか?というくらいに素晴らしい、まさにゴラッソ。
関西大学からしてみれば、「あの」西矢に決められた、というところだったでしょう。関西リーグのライバル校・京都産業大学でインカレ準優勝。その後プロの道に進み、ルーキーながらレギュラー級の活躍。知っていた、知ってはいたけれど、ここで決めてくるのか、と。
下剋上に向けては、まずは失点しないことが肝要、そのなかでいかにチャンスをものにしていくか?という関西大学にとっては。得点できないならできないで、いかに0-0で折り返し後半勝負に持ち込むか?というプランだったことでしょうが。
前半のうちに失点は、いかに残り時間があろうと、キツいものはキツい。
やはり、動揺もあったということでしょうか。
その先制点から4分後。
相手ゴール前の混戦から、今度は陽次が振り向きざまにシュート。それが決まり、突き放す2点目となりました。
今シーズンここまで、なかなか効果的に得点を挙げられていない傾向のあったカターレですが。この負けられない、勝たねばならない一戦で、価値ある追加点。勝利を大きく手繰り寄せることに。

ただ、さすがに関西の大学サッカー界で名を馳せる、実力のあるチーム。2点のリードをゆるしながらも、意気消沈して大崩れとはならず。反撃の意識も高く抗ってくることに。
「2-0は危険なスコア」とは、よく言われるところですが。まさに、しかり。
1点でも返されては、イケる!という手応えとともに押し切られるのでは?という雰囲気がありありと。
ならばこそ。2点リードしているから安心などという気持ちは捨て、1点たりともやるものか!という断固たる意志が必要でした。
そんななかで、躍動したのが若手選手たち。
58分に吉平、ヨシキ、ショウセイの3人を投入し、フレッシュな選手で引き締めをはかることに。
その期待に応え、キレキレな動きでもって相手を翻弄するヨシキ。
ほぼ同世代として負けられないという気持ちと、プロとしてのプライドと。それらが伝わってくる、ワクワクするプレーぶりでした。
そして、前線で体を張ってボールを収めるショウセイ。その力強いプレーは、先の神戸戦で、J1クラブを相手にもガッツリと渡り合っていたもの。そこで得られた経験を、この試合でもしっかりとフィードバックしているようでした。
そして、87分。
その昨シーズン特別指定選手コンビによって、ダメ押しゴールが。
前線へと蹴り出された縦パスに猛然とダッシュしたショウセイが追いつくと。冷静に状況が見えていたということでしょう、相手選手を引きつけながら、並走していたヨシキにラストパス。それを落ち着いて蹴り込み、見事にゴール。試合を決定づけてみせました。
4分あったアディショナルタイムも、しっかりと無失点で切り抜け。
そして、試合終了。
負けたら終わりの一発勝負、プレッシャーももちろんあったことでしょうけれど。
それにのまれることなく、完勝と言える内容で見事に勝ち抜き。
地元での天皇杯1回戦を制し、2回戦進出決定。アウェイ・ノエスタでの神戸との“再戦”に臨むこととなりました。

4月の終わりの松本山雅戦で敗戦を喫し、5月はじめの宮崎戦では、内容的には負け試合というドロー。
ただ、その後はしっかりと巻き返し。苦手であった今治に勝利して今季アウェイ初勝利を挙げたのを皮切りに、公式戦5連勝としました。
迎える6月は、1か月のうちに8試合という超過密日程、ハードスケジュールを強いられることになるカターレではありますが。
それでも。
5月の連勝は、チーム全員がそれぞれの役割を全うした結果がもたらしたもの。
その自信と手応えをもってすれば、6月連戦も、きっと乗り越えていけるはず。
怪我や疲労の懸念もあるけれど、公式戦の真剣勝負で成長するチャンスでもある。
ならば、それを活かさない手はありません。
まずは、1週間後のアウェイ沼津戦に向けて。
この勢いを継続、さらに加速させていくようなカターレに、大いに期待したいです。
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天皇杯1回戦 関西大学戦

2024-05-25 15:53:22 | カターレ富山
先日の県選手権決勝・富山新庄クラブ戦を制し、富山県代表として4年連続15回目の天皇杯進出を決定したカターレ。近年の同大会と同様に高岡スポーツコアを舞台に戦うこととなる1回戦、3年連続19回目の出場となる大阪府代表・関西大学と対戦します。

JFA日本サッカー協会が主催し、プロ・アマ問わずカテゴリの垣根を超えて日本最強のクラブを決する天皇杯。今年度で実に104回を数える伝統の大会ですが。
ただ、そのなかで今年度大会は、Jリーグ所属クラブにとっては、これまでとは若干意味合いが異なることとなります。
これまでは、天皇杯が唯一のカテゴリを問わないノックアウト方式のトーナメント大会でしたが。
今年度はルヴァンカップにJ1・J2・J3の全60クラブが参加。普段のリーグ戦には無いカテゴリの相手との“負けたら終わり”という試合を、既に経験しています。
そのなかで。順当に上位カテゴリクラブが勝利するばかりではなく、下位カテゴリが番狂わせを演じるカードも、天皇杯同様に発生し。
その番狂わせの最たるものが、ほかでもないJ1王者・神戸を撃破したカターレでしょう。
ジャイアントキリングを成し遂げ、J3クラブで唯一の1stラウンド突破を果たしたカターレ。
大会は違えど、やはり番狂わせもあり得る一発勝負にあっては。カターレの頑張りに、天皇杯参加クラブは触発されるのではなかろうかと。カテゴリ差に怯むことなく、自分たちもやってやるぜ!と。

カテゴリ差に怯むことなく!との話をしておいてなんですが。
下位カテゴリをみくびる、侮るような見方とは、逆に。今回カターレが対戦することになる関西大学は、脅威として対峙せねばならないことかと。
決して、プロだから勝てるとか、神戸に勝ったから勝てるとかいうことではなく。
大阪府代表・関西大学。
府大会準決勝で、JFLのティアモ枚方を撃破。準決勝もうひとつの試合でJ3のFC大阪を破った桃山学院大学と決勝で対戦、勝利して大阪府代表の座をつかみ取っています。
実際、ここまで関西大学リーグでは無敗の首位と、堂々たる戦いぶり。
それだけ見ても、プロたるJ3クラブと同等、あるいはそれ以上か?というくらいで。油断ならないどころじゃない。
「プロとして大学生に負けるわけにはいかない」なんて原則論というかスローガンめいたものだけを掲げて臨んだのでは、あっさりと敗れた挙句に「どっちがプロだよ情けない」なんてそしりを免れないのではないかと。
関西有数の実力校として、Jリーガーも排出している関西大学。
今シーズンのホーム奈良クラブ戦において、先制ゴールをくらってしまい、それが元でドロー決着ともなりましたが。そのゴールを決めた奈良のルーキー・百田 真登が関西大学出身と言えば、身近にも感じられるかもしれません。
昨年の天皇杯2回戦では、ACLチャンピオンとなりアジアを制した浦和レッズと対戦。そのアジア王者に喰らいつき、延長までもつれ込む激闘。最終的には力及ばず敗れることとなったものの。ターンオーバー編成がどうとかいう話ではなく。主力抜きであったとしても、一流のプロを相手にも一歩も退かずに渡り合ったというその貴重な経験。
今年のメンバーには、その試合の経験者も。今年こそは!と、気合も新たに今大会に挑むことでしょう。
勝ちあがった2回戦には、前年のJ1王者・ヴィッセル神戸との対戦が。
昨年成し遂げられなかったジャイアントキリング、今年も相手にとって不足なし。
ぞの前哨戦たる1回戦は、無名のJ3クラブが相手?いかにプロとはいえ、王者への挑戦権がかかっているとあれば、行く手を阻まれるわけにはいかない。サクッと勝って、首尾よく2回戦進出だ。
1回戦の数日前には、ちょうどおあつらえ向きに神戸が出場するルヴァンカップの試合が。
連覇がかかるリーグ戦を優先して、天皇杯ではカップ戦メンバーとなるターンオーバー編成で臨むはず。ならば、ルヴァンカップの編成が天皇杯2回戦にも出場するメンバーと見ることもできるはずだと。
おあつらえ向きついでに、そのルヴァンカップの相手が、1回戦で対戦するJ3の富山。
2回戦で対戦する神戸メンバーの戦いぶりを研究するために。あと、前哨戦の参考として、ついでに当て馬の富山がどんなチームか見てやるかーーーと、そんないきさつがあったかどうかは、定かではありませんが。
「・・・なんだ、これ?」
天皇杯2回戦で戦う神戸戦を見据え、モチベーションアップに余念がなかったはずのところ。待っていたのは、誰も予想もしない事態。
王者・神戸が、無名のJ3・富山に敗れ、敗退。
あくまで別の大会の出来事であって。天皇杯1回戦を勝ち抜けば2回戦で神戸と対戦することになるという、それ自体になにも変わりはありません。
えっと・・・でも・・・だって・・・。
もちろん、やるべきことには変わりはない。変わりはないけれど、それでも。
数日前までとは、まるで異なる思いをもって。1回戦の地・富山県高岡市へと乗り込んでくることとなるのではないかと。

数日前までとまるで異なるというのは、プロクラブとして受けて立つ側のカターレもまた、同様。
神戸がターンオーバー編成だっただの、主力を欠いていただの言ったところで。
カターレ富山がヴィッセル神戸を破った。それは、動かぬ事実。
ただ。
それは大きな祝福であるとともに、呪いにもなり得えます。
可能性として、この1回戦で関西大学に敗れる展開は、あり得ます。
年々大学生のレベルも上がり続け、なかでも強豪校と言われる大学にあっては、ソフト・ハード両面で十二分に充実していることがほとんど。そこいらのアマチュアクラブはもとより、あるいはJ3あたりならば、プロクラブより良い環境というケースもあるのでは。
そんな危険な対戦相手が、プロ撃破を目指して牙を剥く。
たとえ負けてもノーリスク。勝てば下剋上、称賛の雨あられ。
そう、J1クラブを撃破したJ3クラブのように。
ただでさえ。カテゴリ違いの相手との試合が一筋縄ではいかないことは、先の新庄クラブ戦でも思い知っているところ。
それが、実力的にJ3レベルに引けをとらない大学生が相手ならば。そのアップセット危険度というものは、推して知るべしというところでしょう。
もしも、ここで敗れたならば。
J1王者の神戸に勝ったのに、大学生風情にコロッと負けたガッカリクラブーーー先の大金星で爆上げした評価は、地に堕ちることでしょう。
2回戦で待つ神戸にしても、「てめーら、なにやってんだよ!」ってところでしょうか。
追う立場か、追われる立場か。
祝福か、呪いか。
王者を撃破した今だからこそ。カターレ富山の真価が問われます。

延長を含めて120分、さらにPKまで戦った神戸戦から、中3日。ほぼメンバー総とっかえとして臨むこととなるのではなかろうかと。
個人的に期待したいのが新卒カルテットの4人ですが、はたして?
世代的に、関西大学のメンバーで知っている選手も少なくない・・・むしろ、昨シーズンまで京都産業大学で関西リーグを戦っていた西矢にとってみれば、知っているどころの話ではないでしょう。
だからこそ、大学生だからなどと侮る、みくびることは、無いはず。
一方で。
去年までとは違う境遇にいるーーーそのことを十分に自覚し、臨まねば。
今は、職業プロサッカー選手。大学生と同じでは、決してありません。
ファン・サポーターの、地域の期待を背負い、それに応えていかねばならない存在。
ただサッカーが上手いだけ、技術が高いだけでは、プロではありません。
かけられる期待を裏切ってはならない。そう宿命づけられた存在なのです。
まだプロとしてはルーキーイヤーであり、経験は少ないけれど、それでも。
望んだからとて、誰もがプロになれるわけではない。
それこそ神戸のような一流クラブに入って活躍できれば、それに越したことはないでしょうけれど。
J3なら一流ではなく三流のプロでも良いか?良いわけがない。
プロである以上、カテゴリなど関係ない。
求められる要望に、期待に、応えてこそプロ。
今シーズンここまで、プロ選手として実戦に臨むことで見えてきたモノも、あることでしょう。プロになったからこそ、見えてきた景色。
だとするなら。
いかに見知った選手のいる関西大学であろうと。後れを取って仕方ない、そんなことはあってはならず。
逆に。
昨シーズンまで同じ大学生だったけれど。プロに入り、期待を背負って試合に出場、真剣勝負を繰り広げるとは、こういうことだーーーそれを、現大学生に、見せつけるくらいでなければ!
課されたミッション、打倒関西大学からの天皇杯1回戦突破。
それを、若い選手たちを中心に、必ずややり遂げてほしいです。
応援するファン・サポーターの期待に応える快勝でもって。

ある意味では、挑む側であった神戸戦よりも難しい、挑まれる側の関西大学戦。
けれど。
勝てると、勝つと信じて貫けば、必ずや道は拓ける。
神戸撃破なんて、誰もが不可能だと思っていた。
けれど、不可能なんて無かった。
挑戦を跳ね返さねばならない、この1回戦。
たしかにタフなスケジュール。その上油断ならぬ相手。厳しい戦いとなるでしょう。
だからこそ、勝つ!
勝って、カターレの強さをアップデートし続ける。
2回戦で待つ神戸?もちろん、再戦上等。そのためには、それでなくとも地元開催の1回戦。勝たねばならない理由しかない。ならば、勝ちきるまでのこと!

王者撃破は、まぐれなんかじゃない!
強くあれ、カターレ!
プロの矜持を見せつけ、高岡でも例外のないホーム無敗継続を!
富山県代表として、必ずや大阪府代表を撃破せよ!!!
勝って、その先へ!

勝たれ!!!富山!!!!!
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やり遂げたジャイアントキリング!PK戦を制しJ1王者を撃破、1stラウンドを勝ち抜く ヴィッセル神戸戦

2024-05-23 18:36:16 | カターレ富山
1-1(PK 5-4)で勝利!
同一スポンサーによるカップ戦として30年を超える歴史を刻むルヴァンカップ。ギネス記録にも登録されているその歴史が、今シーズンよりJリーグ全60クラブが参加するトーナメント方式に大幅刷新されたわけですが。
その新方式として開催される今シーズンの大会にあって。
1回戦、2回戦と格下カテゴリクラブが格上を撃破するアップセットが、下剋上が頻発。さっそく仕様変更の意義が取り沙汰されることとなっていたなかで。
3回戦にて、最大のサプライズが。

J3・カターレ富山が、前年度J1王者・ヴィッセル神戸を撃破。

過密スケジュールをこなすにあたり、各クラブともターンオーバー編成によって出場機会の少ない選手が起用されるケースがままあるなかで。どうしてもリーグ戦が優先、それによってパワーバランスが崩れることで、下剋上にもつながる要因となっていましたが。
それでも・・・誰もが、まさかという結果。
そんなことがありえるのか?と。
ありえました。まごうことなき、現実です。

1回戦、2回戦と同様に、平日水曜日の19時キックオフの試合として行われることとなった、3回戦・神戸戦。
ただ・・・これまでと違ったのは、集客数。
メイン指定席ばかりか、ホームゴール裏さえもが前売りで完売。急遽、当日ぶんを回す措置がとられるなど。
これは、カターレの歴史のなかでもまれに見る大変な試合になるのではないかーーーそんな予感が、期待とないまぜになりながら、試合当日を迎えることとなりました。
本当に、平日か?
そう思わせられた、開場時間前の雰囲気。
今回の対戦を記念した神戸とのコラボグッズをはじめとした物販に、長蛇の列。普段では見られないような入場制限がとられていたりと。
その熱気は、あきらかに普段のJ3リーグ戦とは異なるものであり。
遠く神戸から駆け付けてくれた、ヴィッセルサポーターの方々。過去に県総での公式戦直接対決は1度だけ。11年前にも来たことがある人もいたかもしれませんが、大多数にとっては、今回が初めての富山戦であったことかと。
今シーズンのユニフォームを身に纏うなかで、その右袖には、金色に輝くJリーグロゴが。それは、前年度J1覇者にのみ許される王者の証にほかならず。
羨望を覚えるとともに、あらためて「ああ、ヴィッセル神戸と対戦するんだな」という実感が湧きました。
あきらかに、いつもと違う客の入り。ぎっしりと埋まるメインスタンドを見るにつけ、「これがもしも、清水戦のような雨の中での試合だったなら」と思えば・・・好天に恵まれてよかった、と胸をなでおろすばかり。
カターレ史上にもまれに見る注目度の試合。それがいよいよ、キックオフのときを迎えました。

大迫 勇也、酒井 高徳、山口 蛍といった日本代表として名を馳せた選手の参戦を期待した人も多かったことでしょうが、残念ながら帯同無し。リーグ戦とはメンバーを総とっかえとし、全力のターンオーバー編成とした神戸。
J1王者の原動力となった規格外選手たちはいないにせよ。それでも、井手口 陽介や 汰木 康也といった代表経験選手、サブメンバーには直近の鹿島戦にスタメン出場した宮代 大聖、本多 勇喜といったレギュラーの名も。当然ではありますが、控え主体だからと安心するわけにはいきませんでした。
過密日程っぷりはカターレにしても同じであり、やはりメンバーを大きく入れ替えることになりました。
それでも、リーグ戦とルヴァンカップここまでで、全てのフィールドプレイヤーに出場経験があり。これまでも、選手を入れ替えても戦力があからさまに落ちることはない、というところを証明してきた実績を踏まえれば。王者に挑むこの一戦に関しても、不安を覚えることもありませんでした。仮に敗れても、レギュラーではない選手の起用で戦力ダウンしたから負けた、とはならず。今のカターレの実力そのままが結果に結びつくと思えば、どんな結果になるにせよ、納得も出来ようというものと。
そんなスタメンのなかで最も目を惹いたのが、先日大怪我からの復帰を果たしたガブ。これまでは途中出場であったところ、彼自身初のスタメン起用となりました。
そして、試合開始時間。運命のキックオフのときを迎えることに。

試合開始からしばらく見ていて思ったのが、「いつも通りやれているな」ということ。
相手をリスペクトし過ぎて自分で自分の首を絞めてしまうなんてパターンも、こういったカテゴリ差のある試合では起こり得ること。相手のプレッシャーから逃げてバックパス、推進性のない横パスに終始してしまうとか。
もちろん、うまくいくばかりではないにせよ。それでもチャレンジ&カバー、しっかりと冷静にやれていた印象です。
そんななかで驚かされたのが、ガブのプレーぶり。
もともと、怪我さえなかったならば潜在能力はチームでも随一と言われていた選手ではありましたが。
格上たる神戸を相手にも、臆することなくプレー。周りがしっかりと見えている感が伝わってきました。
ボランチとしてボールを集め、要所要所へとパス。その一連の動きを見るにーーー「あれ?11カ月ほども実戦から離れていたよね?」と。
まるで、これまでも普通に試合に出場してきたかのようなプレーぶり。いや待て、初スタメンだよね?と。全然イケるじゃないか!と。
今瀬と川上の両CBの安定感。そして西矢と大迫のSB。西矢はU12で、大迫はU15で、それぞれ神戸の下部組織でプレーしていたのだとか。自身のサッカーの原点のひとつでもあるクラブを相手に、気合も入っていたとのこと。
そうした守備陣の頑張りは、良い意味で普段のリーグ戦と変わらず。緊張も、無かったと言えばウソでしょうけれど。それでプレーが委縮してしまって動けない、ということな無い。それが伝わってきました。

一方で。
忖度なく、忌憚なく言わせてもらえば・・・正直言って、神戸は物足りない印象でした。
もちろん、普段のJ3レベルを思えば、各選手のスキルの高さというものは伝わってくるのですが。
だからといって、どうにもならない差のようには感じなかった。
過去に天皇杯でJ1クラブを相手にしたときのことを思い返すと。
そもそものプレースピードが、全然普段と違っていたりとか。後方からのロングボールが、なんで吸い付くように足元に収まるの?と驚愕したりとか。
上手くはある。けれど、そういった脅威を感じるレベルか?と言えば、そこまででもなかったような。
やはり、そのあたりはターンオーバー編成ということだったのかもしれません。
いかにJ1王者とはいえ。
もちろん、Jリーグレベルを超えて世界でも通用するようなスペシャルな選手がいることは事実として。それでも、神戸の全員が全員、ひとり残らずそうしたレベルか?と言えば、そうでもないのだろうと。
まったく勝負にならないほどには、イメージされるところのJ1とJ3ほどには、戦力差はないような印象。神戸がうまくやれていないのか、カターレがよくできているのか。

ただ、それでも。
19分、神戸がワンチャンスをモノにすることに。
井手口の鋭いスルーパスに飯野 七聖が反応し、カターレ陣内深く切り込むと。マイナスの折り返しに合わせた井出 遥也にしっかりと決められてしまい、先制を許してしまいました。
なんというか、ヌルっと決まったゴール。
それまでの試合展開とか流れとかは関係なく、「ただチャンスだったから決めた」とでも云うような。
格上クラブに先制され、追う展開となった格下クラブ。俄然、カターレの不利に。
しかし。
スコアが動いた割には、その後に与える影響が小さかったように思われました。
勝利要件を満たすゴールを挙げた神戸。「ここでもう1、2点くらい追加しとけばあとは流していけるだろ」くらいに、ギアを上げてもうひとヤマくるかと思いましたが、そうでもなく。ゴールの前後で、あまり変わらなかったというか。
一方のカターレも、「J1王者に先制されてしまった!どうしよどうしよ」などと焦ってリズムを崩してしまったわけでもなく。そうして自滅しては相手の思うツボだったでしょうが、そうはなりませんでした。
最悪、ハーフコートでやっているのか?というくらいにボールを支配されてボコボコにやられる展開もあり得るか?と思っていましたが。それで叩き潰されることがあったとしても、悔しくないはずはないにせよ、受け入れ、認めはしたかもしれません。
先制点を挙げても、それまでと変わらない神戸。
それは・・・ある意味、格上クラブとしてのプライドに、欠けていはいないか?と。
ナメられてはいないか?と。
だったら。
そうした勝利への執念に欠けるというなら。そんなクラブを、やすやすと勝たせてはいけない。それはきっと、神戸のためにもならない。
わかっていた。けれど、再確認。
勝つしかないだろうよ!

後半に入っても、試合の様相は大きくは変わらず。
ときに耐える時間帯もあったりしたものの、高い集中力でしのぎきり。一方的に攻め込まれ続けて心身ともに消耗、となれば厳しかったところでしょうが、神戸の攻めも、カターレの闘志を萎ませるほどではなく。
カターレだって、やられっぱなしじゃない。もちろん、ゴールを狙っていく!
そんななかで迎えた、70分でした。
右サイドを駆けた西矢が、ゴール前へと鋭いクロス。ショウセイやヨシキが競り合うなか、それがオウンゴールを誘発し、ゴールネットを揺らすことに。
今シーズン、いやカターレ史上でも屈指の動員となったこの試合。8223人を集めたスタンドが、沸き上がりました。
追い付き、試合を振り出しに戻したカターレ。
直後に神戸は鹿島戦に先発した宮代 大聖と本多 勇喜を投入。2年前に大迫と酒井の交代出場から流れが一変してしまったことが思い出されましたが・・・むしろ、その経験があるから、でもあったでしょうか。
しっかりと集中したプレーぶりで、勝ち越し点を許さなかったカターレ。
90分で決着はつかず、ルヴァンカップ3戦連続3度目の延長戦へと突入することになりました。

1回戦では延長に入ってすぐに失点、けれどもそれをひっくり返し、勝利した山形戦。その経験もあることで、油断なく緊張感をもって臨めたカターレ。
神戸の側も、もちろんあり得る事態としての延長戦は、想定してはいたでしょうけれど。実際に延長戦を戦うこととは、また別だったかもしれません。
延長に入っても、運動量が落ちてヘロヘロとはならないカターレ。そりゃそうだ、普段から試合を通じて落ちないように留意しながらのプレーを心掛けている。それは、J3リーグとなんら変わらない。
いかに、格上であっても。チャンピオンクラブであっても。必要以上にいっぱいいっぱいになって自滅、とはならない。
伊達に2回も延長戦の末に格上撃破してきたわけじゃないんだぞ、と。
結局、延長前後半でも決着はつきませんでしたが。
カターレとしては、やるべきことをやりきった延長。むしろ神戸側のほうが、ケリをつけねばならなかったのに、出来なかったが故のPK戦突入という流れであったかと。

カターレにとって、清水戦に続き2度目のPK戦。前回と同じく、ホーム・大型ビジョン側のゴールで行われることとなりました。
ならば、やることは決まっているよな?とばかりに。ゴール裏に集結、青い壁となって神戸を威嚇するホームのファン・サポーター。
その気迫が伝わったのか。
先攻・神戸の1人目、宮代のキックがクロスバーを叩き、失敗。地鳴りのような歓声に包まれるスタジアム。
対して、カターレ1人目は途中出場の松本。
もちろんプレッシャーはあったでしょうが、しっかりと決めきり、リードした状態で2人目以降に。
その後は双方ともに全員が成功し、5人目へ。
カターレの5人目は、川上。
先の県選手権決勝でPKを蹴ったマテウスや、今回1人目として成功させた松本など、FW選手は普段からPKの意識も高いことでしょうけれど。DFである川上にとってみれば、こういった機会でなけばキッカーとはならないであろうなか。
それでも。
チームの勝利のために、決めきるのみ。
表情に、恐れや悲壮感はなく。落ち着いてその右足から蹴り込まれたボールが、低い弾道でゴール左隅に吸い込まれ。
歓喜の瞬間。
21時30分を過ぎて鳴り物応援が禁止となっていたスタジアムですが、この日いちばんの大歓声に包まれたのでした。

1月下旬、ルヴァンカップの組み合わせが発表されたときには・・・このような事態を予想していた者が、どれだけいたことかと。
十中八九、いやそれ以上。誰もが神戸の突破を予想し、せいぜいでも清水にワンチャン、いや、それとてかなり低い可能性としての想定だったことかと。
誰も、J3の富山が1stラウンドを突破するなど、思っていもいなかったでしょう。
しかし、やってのけた。
まごうことなき、現実です。
まさしく、ジャイアントキリング。史上最大のアップセットが成し遂げられたのでした。

勝敗を分けたのは、どの部分だったのか?
一言でいえば、今シーズンカターレのスローガンでもある、「覚悟」といった部分でしょうか。
言ってはなんですが、神戸の側には覚悟が足りていなかったように見えました。
過密日程のなかで、中2日で移動を伴うアウェイ戦。しかも、今までプレーしたことのない初見のスタジアムとなれば。アウェイクラブとしてのディスアドバンテージというものは、間違いなくあったでしょう。
ただ、それでも。
神戸にとってこの3回戦は、2回戦の今治戦に続く今大会の2戦目です。
今治戦も90分では決着がつかず、延長戦を制しての勝ち上がりでした。一筋縄ではいかない大会だという認識は、既にあったはずです。
その流れからの富山戦。今治戦と同等か、あるいはJ2の2クラブを撃破して勝ちあがっている富山がそれ以上なのでは?またも難儀してしまうのでは?という認識は、持ってしかるべきではなかったか。
そのあたり、どうにも緩さというか甘さと言うかが、あったような気がします。
そりゃ、神戸の内情についてつぶさに知っているわけでもなんでもない以上、憶測でものを言うのも失礼な話ではありますが。
ただ、ひとこと言わせてもらうならば。
2年前の天皇杯で。このままいけば勝てるかも!ジャイアントキリング達成も!というカターレの淡い希望を、ハンパない実力でもって叩き潰してくれたのは、他ならぬあなた方ヴィッセル神戸なのですよ?と。
2年ぶりの再戦、ふたたび実力差をみせつけられてコテンパンに、という怖れも、やはりあったでしょう。それでなくとも、J1王者への畏怖は、あって当然とさえ言えて。
けれど、それを受けいれてなお、勝利への意思を貫いた。
そんなカターレの覚悟が、最大のサプライズに、ジャイアントキリングにつながった。そう思います。

同じくPK戦にまでもつれながらも、J1札幌に惜敗した長野。琉球もセレッソ大阪に敗れたことで、カターレがJ3唯一のプレーオフステージ進出クラブとなりました。
この夢には、まだ続きがある。
次戦・天皇杯1回戦の関西大学戦は、すぐにやって来ますが・・・それでも。
このクラブ史に刻まれる歓喜を、ひととき心にきざみつけようと。
おめでとう、カターレ富山!
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ルヴァンカップ 3回戦 ヴィッセル神戸戦

2024-05-21 17:55:40 | カターレ富山
カターレ富山にとって初めての参加となるYBCルヴァンカップ。1stラウンド1回戦で山形、2回戦で清水という格上のJ2クラブを撃破し、勝ち進んだ3回戦。我らがホーム・県総に昨シーズンJ1王者・ヴィッセル神戸を迎え、プレーオフステージ進出をかけた真剣勝負に臨みます。
1回戦は延長戦での勝利、2回戦はさらにPK戦にまでもつれたところを勝ちきっての、いずれも辛勝であったカターレですが。
この3回戦で対戦することになる、J1連覇を狙う神戸は・・・半端な覚悟で挑んでも、カテゴリ差そのままに捻られてしまうのがオチ。いかに下位カテゴリのホーム開催というアドバンテージがあっても、それが有利に働くかどうか。ホームアドバンテージそれ以前の問題としてボコられてしまう可能性も、十二分にありますが。
それでも。
いかに辛勝であろうが。いかにスコアレスからの運の要素も絡むPK勝利であろうが。
格上を連破してきた実績そのものは、紛れもない事実であり。
挑戦者として、自分たちの持てる力をぶつけていくのみ。生半可な相手ではないけれど、だからこそ。
新方式となったルヴァンカップ、その1stステージ最大のサプライズを引き起こすべく。下剋上を狙い、全力をもって勝ちにいかねば!

もう11年も前になりますが。2013シーズンは、カターレと神戸、両クラブともにJ2に所属。ホーム&アウェイの2試合を戦いました。
のちにカターレの監督を務めることになる安達 亮氏が指揮を執っていた、当時の神戸。同じく「なぜJ2にいるのかわからない」と言われたガンバ大阪とともに、まさにリーグでも図抜けた存在として上位争いを繰り広げていたところ。
ホームではスコアレスドロー、アウェイでは0-1で敗戦。
そのスコアだけ見れば、僅差のようにも見えますが・・・やはり、実力差はとんでもなく大きく。むしろ、もっとボコられてしかるべき試合を、よくぞそこまで、という内容ですらありました。
その2013年時点では、曲がりなりにも同カテゴリであった両クラブですが。
その年すぐさまJ1に復帰、いわゆる楽天マネーでJリーグ屈指のビッグクラブへの道を邁進していった神戸。
方や、翌2014年にJ2最下位、以降J3暮らしが続くカターレ。
世界的スーパースタープレイヤー・イニエスタの加入や天皇杯制覇、さらに昨シーズンは初めてJ1王者に輝くなど、今やJリーグを代表するトップクラブとしての地位を不動のものにしている神戸。
毎年健闘は見せても、J2復帰に失敗し続け。J3沼にどっぷり浸かり、もがき続けるカターレ。
そのコントラストというものは、あまりに色濃く。

そんな両クラブですが、これまで2017年、2022年と、2度にわたって天皇杯を舞台に公式戦を戦っています。
2017年の対戦では、開始僅か3分で失点したものの、すぐさま追いつき、1-1で後半へ。ただ、あまりに大きな実力差はいかんともしがたく。終盤に立て続けに2失点、格の違いを見せつけられるかたちで敗れました。
そして、記憶にも新しい2年前、2022年の対戦では。
前半のうちに駿太が先制ゴールを挙げると、兵庫県出身・故郷に錦を飾るべく挑んでいた安藤が追加点。よもやの2点リードで試合を折り返し。いやいやいや、まさか、まさかはあり得るのか?
カターレにとって史上初のJ1クラブ撃破が見えてきた、試合最終盤・・・だったのですが。
酒井 高徳、大迫 勇也という日本代表選手の投入で、状況が一変。
途中出場直後の大迫のゴールから連続失点で追いつかれると。さらには試合終了間際、ほぼラストプレーというタイミングで、またしても大迫。逆転ゴールを決められてしまい、土壇場で試合をひっくり返されることに。
プロサッカー選手・大迫 勇也を象徴する、あまりに有名な、あのフレーズ。
「大迫ハンパないって!!!」
あまりにも大きかった、超一流プレイヤーの底力。
手にしかけた大金星は、いとも簡単に、あっさりとその手をすりぬけてしまったのでした。
あれから2年。
遺憾ながら、いまだJ3という状況に変わりのないカターレではありますが。
それでも。
あの頃と、同じではありません。
あまりにあんまりな敗戦を喫した翌年、つまり昨シーズンの天皇杯。そこで、PK戦にもつれこみながらも京都を撃破。あの時つかめなかった、クラブ史上初のJ1クラブ撃破という金星を挙げてみせたカターレ。続く新潟戦でも大熱戦を展開。残念ながら延長の末に敗れたものの、それでもJ1クラブを相手に一歩も退かない気迫を見せたのでした。
そして、今シーズン。
昨シーズンの成績から各カテゴリの上位チームが集うことになったルヴァンカップ・1stラウンドグループ1において、格上の山形、清水を撃破したカターレ。
あるいは・・・あのときの経験が、2年前の天皇杯神戸戦が、今のカターレに繋がっているのではないか?そう思えます。
ならば。
今回の対戦は、ある意味恩返しとも言えるかもしれません。
あのとき、ただ単にカテゴリ差ままの実力差でもって、ボコボコに敗れていたならば。今回、こうして神戸と対峙するカターレも無かったかもしれません。
だったら。
畏敬の念、感謝を込めて、やるべきことは決まっています。
昨季王者を破る、下剋上。ジャイアントキリングあるのみ!

今年からJクラブ全てがルヴァンカップに参戦すること、各カテゴリが同クラブ数となったことで、J1・J2・J3それぞれが、似たようなスケジュールでシーズンを消化していくなかで。
直近のリーグ戦で鹿島との上位直接対決に臨んだ神戸だったものの、ウノゼロ敗戦。その結果、町田にかわされて首位の座を明け渡してしまうことに。
まだ半分以上も残っている現時点で一喜一憂する状況でもないかもしれませんが、それでも。J1連覇を目指す神戸にとっては、面白くない状況と言えましょう。
言うまでもなくリーグ戦が最優先、中3日で迎えるルヴァンカップ、しかもアウェイ戦となれば、大幅なターンオーバー編成も当然と言えるところ。すなわち、大迫をはじめ、武藤 壽紀、山口 蛍、扇原 貴宏といった鹿島戦でスタメン出場した主力は帯同しない可能性が高いということ。
それでも。
出場経験の少ないメンバーが中心の編成とはなるでしょうが、昨シーズン王者の力を疑う者もいないことかと。
先の2回戦・今治戦では、前のリーグ戦でベンチスタートだった井手口 陽介らをスタメン起用、延長までもつれたなかで主力の山川 哲史や宮代 大聖らを投入してとどめを刺す、といった試合運びでしたが。
普段縁のないJ3クラブ・富山が相手、初めてのスタジアムへのアジャストに手間取る可能性もないではないにせよ。90分トータルで考えたならば、その不利もさほど問題とはならないかもしれません。
過去の対戦でもそうでしたが、たとえ苦戦させられたとしても、そのときはそのときで終盤に主力を投入するだけのこと。なんら問題ないと。
天皇杯、リーグ戦で優勝した経験のある神戸ですが、ルヴァンカップを制したことは、まだありません。他のクラブであれば、リーグ戦に注力するためならば敗退もそれはそれ、という割り切りもありましょうが。リーグ連覇と合わせて、カップ戦も獲りにいく、王者としてのプライドもあろうことかと。
それでなくとも、この先J1覇者として臨むACLのこともあれば。チーム力の底上げは必要不可避。ならばこそ、このルヴァンカップも1stラウンドごときでJ3クラブを相手に不覚をとって躓くわけにはいかない、と。

チャレンジャーであるカターレにとっては。もちろん中3日というスケジュールを踏まえた編成とはなるでしょうが、圧倒的な格上・神戸に挑むにあたっては。
出し惜しみをすることなく、全力でぶつかっていく以外に無い。
ポイントとなるのはやはり、いかに失点をしないかという部分であろうかと。
いかにJ1きっての強豪とはいえ、1試合90分を通して常に全力全開というわけではなく。首尾よく先制に成功したなら、程よく脱力しながらのびのびとプレー、省エネモードでいなしつつ、勘所に力を集中する、といった試合運びをするのではないかと。
ただでさえ実力差があるところ、追う展開となってしまっては、いたずらに体力と精神力を消耗、その隙を突かれてさらに失点、いよいよ太刀打ちできなくなる、ということにもなりかねないと。
そうはさせじと。
高い集中力をもって、神戸が点を獲りに来るフェイズを、いかにしのぎ切るか。反攻の余地を残し続けるか。下剋上には、良い守備が欠かせません。
期待したいのは、先の清水戦勝利の立役者でもある田川。
そもそもの話で言えば。J1・横浜Fマリノスから育成型期限付き移籍によってカターレに在籍している田川にあっては。しかるべき機会さえあれば、J1の試合で対峙することが当然という身の上。ならばこそ、神戸だから、格上だからと怯むことなく、敢然と立ち向かうべきであって。いかに日本代表クラスがゴロゴロいる強豪が相手とて、リスペクトしすぎて萎縮など、ありえないでしょう。
逆に、J1相手でも通用することを証明し、実力を見せるチャンスと捉えるくらいで良いかと。
ジャイアントキリングは、まず良い守備から。その基本に立ち返り、チームを盛り立ててほしいです。
そして、攻撃陣ではショウセイでしょうか。
ルーキーながら、今やカターレ攻撃陣のエースとも言うべき彼にあっては。1回戦山形戦でも勝利につながる同点ゴールを決めたように。格上であるからこそ、決める。その力をもって、勝利への道筋をつけてほしいです。
調子の良い選手をスタメン起用するという監督の方針もありましょうが、前節、その前も途中出場だったのは、この神戸戦での起用を見据えていたという部分もあったのではなかろうかと。だとしたら、全力をもって挑む以外にありますまい。
チーム人件費にして、実にカターレの17倍もの規模である神戸ですが。その神戸を相手にゴールを決めて、「J3にはこんな逸材が!?」と驚かせるくらいの。神戸の引き抜きリストに名を載せてしまうくらいの活躍を見せ、カターレの勝利に貢献してほしいです。

格下クラブのホーム開催というルヴァンカップのレギュレーションに加えて。
山形戦では、開幕間もない各チームが仕上がり切っていない時期という要素がありました。
清水戦では、相手にとっては初めてのスタジアムである上に雨の降り続くピッチコンディションという紛れもありました。それに、厳密に言えばスコアレスドロー扱いで。運も絡むPK戦勝利では、実力で勝利をもぎ取ったかといえば、そうと言い切れない部分も。
この3回戦では・・・開幕から既に3か月が経過。いかに出場経験が少ないメンバー編成となろうと、出たとこ勝負ということでもないでしょう。
そして、当日の天気予報は晴れ、雨の心配もなく。良好なピッチ状態でフェアな試合ができること自体は喜ばしいのですが、それはすなわち、実力差がそのまま出てしまうということでもあります。
ときに不確定要素すら味方につけるほどでなくては、ジャイアントキリング成就は、やはり厳しいかと。今回は、前の2試合よりも、明らかに紛れの部分が少ない。半面、相手は昨シーズンJ1王者。どう考えても前の2試合よりも実力が上、格上どころではない相手。
正直言って・・・勝つのは厳しい。現状をあらためて確認すればするほど。
だったら、試合をするまでもなく白旗を上げるか?
そんなわけないだろう。
ならば。
強いチームが勝つのではない。勝ったチームが強いんだ。
ここ最近まで、格上撃破・ジャイアントキリングに関しては、まぐれすらなかったカターレ。
それが、1回戦、2回戦とJ2クラブを連破して、3回戦・ヴィッセル神戸を相手にするまでコマを進めた。
それは、本当に偶然やまぐれなのか?それとも・・・?
答えは、試合結果でしか示せません。
もちろん、勝つ!
勝って、今回から新レギュレーションとなったルヴァンカップ、その最大のサプライズを見せつける!!!

やるぞ、下剋上!
成し遂げろ、ジャイアントキリング!!
ホーム県総で、歴史に残る史上最大の番狂わせを!!!

勝たれ!!!富山!!!!!
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シーズン初連勝!攻守が噛み合い価値ある勝ち点3 FC大阪戦

2024-05-20 05:07:50 | カターレ富山
2-0で勝利!
11位ながらも2位までの勝ち点は、わずかに3。そんななかで迎えた、上位につけるリーグ最少失点・FC大阪との対戦。
上位に詰め寄るか、引き離されてしまうか。やはり、勝つのと負けるのとでは天と地の差。プレッシャーも、当然のようにあったことでしょうけれど。
そこで、勝った。課題であった複数得点を挙げ、守ってもしっかりと無失点。
きちんと自分たちのやりたいサッカーを体現、攻守にわたって良さを見せたなかでの完勝と言っていいでしょう。
これまでは、せっかく勝っても次につなげられないという状況が続いてきましたが。
前節のアウェイ戦初勝利に続き、今節は初の連勝。
遅ればせながらも、チームの頑張りが結果につながるようになってきたからには。
この勢いを、継続していかねばなりません。

雨の心配が全く無い晴天の下での試合は、それはそれでありがたかったけれど。それでも、やはり暑かった前回リーグ戦ホームゲームであった宮崎戦と同じくらい、5月で気温28.8℃は、コンディション的には厳しかったことでしょう。
前週の県選手権決勝と同じスタメンで臨むこととなった今節。継続性を重視しつつ、その時々で調子の良いメンバーを起用するという監督の方針通り。
その意味においては。
90分でケリをつける勝利こそ挙げたものの、反省点も少なくなかった富山新庄クラブ戦。その反省をいかに改善していくかが問われた試合。
それでなくとも、上位進出に向けて重要度の高い試合となった今節。
堅守ぶりを発揮して上位につけるFC大阪対し、いかに勝ちきるか。
前節・今治戦が、数的優位でたまたま勝てただけ、などとは言わせないだけの、連勝して上位戦線に喰らいついていく気概を見せられるかが問われる、大事な試合。
ここまで1度もなかった連勝を、今節こそ成し遂げるべく。
気合を入れて臨まねばなりませんでした。

同じ相手ではない以上、単純な比較はできないにせよ、それでも。
前回のリーグ戦ホームゲームであった宮崎戦では、相手FWの圧力に対して引き気味になってしまった、攻撃では手数を掛け過ぎてスピード感がなくなってしまった、といった反省点がありましたが。
やはり強力なアタッカー陣を擁する今治をしっかりと抑え込んで勝利した前節を経ての、今節・FC大阪戦。
集中した守備もさることながら、これまでと変化を感じたのは攻撃面。
ただ単に型にはまったようにボールをつなぐのではなく、相手の動向を見極めながら攻め入るチャンスを伺っている様子が、しっかりと見てとれました。
なんというか、「矢印が相手の方向を向いている」というか。
良くない時期には、横を向いてサッカーをしているんじゃないのか?といった場面もあったり。後方からボールをつないでビルドアップ、はいいけれど、それが単に相手の守備陣形回復の時間になってしまっていたような。
それを思うとき。今節はボール回しひとつとっても、しっかりと攻勢に転じるための布石という本来の意図が、しっかりと体現出来ていたかと。

そんななかで、14分。
ピッチ中央で河井の縦パスを椎名が折り返し、その跳ね返りを井上が相手ディフェンスラインの裏へと蹴り出すと。
そのボールへと猛然とダッシュし、追いついたマテウス。
エンドライン付近で、個人技で追いすがる相手を振り切ると、そのままゴールへと迫り。
角度がない位置ではあったものの、迷いなく左足を振り抜きシュート!それが見事に決まり、今季初ゴール!前半の良い時間帯に堅守のFC大阪から先制することに成功したのでした。
ボールに追いついた時点で、その後のプレーのイメージがあったということなのでしょう。
ここで、もしも日和ったプレーになっていたならば。
味方の上がりを待とうとか、角度的にキツイから持ち変えようとか、躊躇があったならば。おそらくは、決めることができなかったと思います。
チャンスを逃さず、やるべきことをやりきるーーー言うは易く行うは難しというプレーをしっかりとやりきったこと。価値あるゴールであったと思います。
33分ごろにはペナルティエリア付近で細かく繋ぎながら最後は布施谷のシュート、前半アディショナルタイムには河井のFKから神山が頭で合わせるも、GKのファインセーブでゴールならず、など。追加点にこそならなかったものの、積極的に攻め入ってゴールを狙う姿勢。連勝を狙うカターレにあっては、なんとも頼もしいものでした。

1-0で折り返し、迎えた後半。その開始時に、一挙3枚替えを敢行したFC大阪。同点、逆転に向けて早めのテコ入れということだったのでしょう。
今節、富山県出身・元カターレのDF舘野 俊祐が出場停止。ここまで全試合に出場しているFC大阪の主軸と言えるベテラン。戦力ダウンは免れない状況であったようで。
もちろん、もらいたくてもらったカードであるわけもなく。致し方ない事情とはいえ、出身地富山への凱旋の機会が無くなってしまったことは、やはり無念だったことでしょう。
そのほかにも負傷欠場の選手、その穴埋めに今季初出場という経験の少ない選手を起用といった具合に、メンバー編成に苦慮していた部分もあったようで。
ただ、それを言うならば。
カターレの側だって、大山が負傷離脱中で、練習には合流したとのことながら、今節はメンバー外。前FC大阪選手として、古巣対戦に出場できない無念は、やはりあったことかと。
メンバーのやりくりが大変なのは、お互いさま。大変さでは、カターレのほうは、中3日でルヴァンカップ3回戦・ヴィッセル神戸戦を控えていることも考慮せねばならないくらいで。
相手の事情がどうあれ、同情などしている場合ではなく。
むしろ、戦力がダウンしているというならば、それを徹底的に叩く必要すらあるかと。
ただし、交代を契機に気を引き締め直したFC大阪は、やはり手強く。
途中出場のMF宇高 魁斗、MF島田 拓海らが果敢にシュート、カターレゴールを脅かすという場面も。
やはり、1点差ではなにが起こるかわからない。勝利のためには、追加点が不可欠だろうと。

59分にヨシキとショウセイ、70分に吉平と末木を投入。次の1点を獲りに行くという、小田切監督の明確なメッセージ。
先制ゴールと同じようにマテウスが強行突破、ライン際から中央のヨシキに蹴り出すも、ふかしてしまって決めきれず。
その直後、ヨシキが前線へとプッシュ、それを受け取ったマテウスがシュートを放つもバーに弾かれる、と。
ショウセイのシュートをGKが弾いたこぼれ球を吉平が狙うも、惜しくも枠の外。
立て続けに惜しいシーンもありつつも、ゴールには結びつかず。
けれども、あきらめなかった。
相手に主導権を渡さず攻め続け、チャレンジし続けました。

後半開始しばらくはFC大阪の時間帯もあったものの、時間が経つにつれて、カターレのペースに。その攻勢は、明らかにカターレの優位を示していました。
勝つためのプレー。それが、しっかりと体現出来ていたという手応え。
迎えた、77分でした。
自陣右サイドから、西矢が前線へと鋭いスルーパス。それを受けたショウセイが攻め上がり。先にも同じような位置からシュートを狙っていただけに、相手も彼のシュートを警戒していたところ、シュートかと思わせてヒールパス。そこに猛然と走り込んできた西矢。相手の虚をつくパスが通り、そのまま中央にいたヨシキへとグラウンダーのクロス。それを受けたヨシキがくるりと反転、迷いなく左足を振り抜き、シュート!
先ほどは外れたシュートが今度はしっかり決まり、待望の追加点!
ヨシキの今シーズン初ゴールが、連勝を大きく手繰り寄せることに!
それにしても、その連携の鮮やかさよ!
今シーズン新加入の大卒ルーキー3人による、見事なゴール。
京都産業大学時代から、「なぜそこに西矢」というオーバーラップが持ち味だったということですが、その持ち味を発揮しサイドを一気に駆け上がっていった西矢。それを信じ、まさに阿吽の呼吸で通したショウセイのヒールパス。流れるような反転、利き足の左足で見事に決めきったヨシキ。
このときには交代で退いていたものの、それまで攻守に良いリズムを演出していた瀬良も含めて・・・大卒カルテットのチカラ、いよいよ本物なのか?
これは、ワクワクが止まらんヤツだ。
さぁ、こうなれば連勝あるのみ!

80分にはFC大阪の交代で、今シーズン新加入の元カターレ・FW武 颯が登場。2点差をひっくり返しての勝利は厳しくなってきているものの、せめて一矢を!というところだったかと。もちろん、恩返しゴールはなんとしても阻止せねばなりませんでした。
試合最終盤までしっかりと集中、攻撃の手を緩めないカターレ。
87分にマテウスに代わって松岡が入り、持ち味であるところの右45度からの果敢なシュート。ゴールならずも、当てずっぽうではない、最後まで攻め切る意志を感じるシュートでした。
4分あったアディショナルタイムも、FC大阪の反撃を許さず。欲を言えば、ダメ押しのダメ押し点として、もう1点でも2点でも追加出来たら良かったのですが。
そして、タイムアップ。
堅守のFC大阪から2得点を奪い、守ってもしっかりとクリーンシート達成。前節・今治戦に続く上位チーム撃破によって、今シーズン初の連勝を成し遂げたのでした。

試合後には、武がゴール裏に挨拶に来ました。
カターレ在籍は2020シーズンの1年だけではあったものの。移籍決定時の「あの武がキターーー!」という衝撃、実際の活躍ぶりも、まさに「FWらしいFW」として、カターレファン・サポーターの心に残り続ける選手です。
福島在籍時以来、再びカターレの前に立ちはだかる今シーズン。次回対戦はシーズン後半戦の最初の試合・第20節となりますが、そのときには今回出場のなかった舘野も含め、ホーム・花園でリベンジを期して待ち構えていることでしょう。
もちろん、カターレとしても譲る気は無し。昨シーズンに続くシーズンダブルを達成し、勝ちっぱなしを継続してやんよ!と。

2位まで勝ち点差3という大混戦のなか、11位として迎えた今節。負けてしまうと引き離されてしまうリスクもあったなかで、見事に勝利し、7位にジャンプアップを果たすこととなりました。
今節対戦したFC大阪とは同勝ち点となったものの、得失点差によって順位を入れ替えるには至らず。
ただ、それでも。
今シーズン14試合目にして、初めて得失点差でプラスに転じました。14試合で14得点、1試合あたり平均1得点としたものの・・・正直、物足りなさは拭えませんが、それも追々改善していけばよい、と。
前回ホームゲームであった宮崎戦では、不甲斐ない試合をしてしまったものの。その反省をもとに、今治戦・そしてFC大阪戦に連勝。
相手が万全ではなかった?それはそれ、これはこれ。
努力が必ずしも結果に結びつくわけではないーーーそのことを思い知らされてきた、今シーズンここまで。
長いリーグ戦のなかにあっては、チーム状況というものは、水物。それは自他共に。
それでも、結果を追い求めていかねばならないということ。
そんななかで、連勝という結果を残したということ。
首位・大宮が頭一つ以上に抜きんでた状態で、その差を詰めるのは容易ではないですが。
それでも。今節の勝利によって、2位までの差は3から2にまで縮まりました。つまり、次節の状況如何では、7位から2位までジャンプアップ可能ということでもあり。
もちろん、狙っていく。
まずは、プレーオフ圏内、自動昇格の2位、いずれは首位へと。
今節の連勝を起点に、更なる飛躍へ。
勝ち続けていかねば。
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