1-1のドロー。
攻勢を強めて上位との差を詰めていかねばならないなかで。
幸先よく先制したものの、追いつかれ、勝ち越しのチャンスをものにできずにドロー決着。
12000人を超える、J3においては最大規模といえる動員を記録した中での試合。
そんな「完全アウェイ」のなかで、選手たちは敢然と立ち向かいました。
その頑張りが伝わってきただけに。
絶好のチャンスでバーに嫌われてゴールならず、とか、ツキのなさもありました。
なによりも、勝たねばならない試合を落としての引き分けどまり。
後半戦も引き続きこんな試合ばかりなのか?---気にしても詮無いことかもしれませんが、それでも。
やはり、勝ち切りたかった。そんな試合を落として勝ち点1どまりであった。それが、率直な感想です。
前半9分という早い時間帯に、先制に成功。
白石のあがりから前嶋が鋭く切れ込み、折り返しのクロスを才藤がスルー、詰めていた伊藤につながり、体勢を崩しながらもゴール!流れるような連携が見事に決まり、欲しかった先制ゴールを奪うことに成功したのでした。
伊藤にとって、移籍後初ゴール。
徐々に試合勘もついてきたところ、しっかりと結果を残すという意味でも価値のあるゴール。これをきっかけに、さらに意識も高くプレーすることができたら、と。
とはいえ、さすがに上位につけるだけあって、北九州もさるもの。
先制した勢いそのままに、とはなかなかいかず。むしろ、前半は北九州の側に分があった、とさえ言えたかと。
膠着状態にありながらも、徐々に圧力をかけてきた北九州。
そんななかで、31分。
FWディサロを止めようとしたルーカスに、イエローカード。
確かに激しい当たりではあったかもしれないけれど、イエローが妥当なのか?という判定でしたが・・・そこで、メンタル的に揺らぎが起きてしまった、ということなのか。
そのFKから、ディサロに頭で合わせられてしまい、失点。追いつかれてしまうことに。
「またかよ!」と。
前回対戦でも、せっかく先制しながら、途中出場だったディサロに決められてしまい、ドローとなっていただけに。
もちろん、今度こそは!と気合を入れなおさねばならなかったところだったのですが。
43分、碓井にイエロー。
この試合への影響もさることながら、累積警告によって次節出場停止という。
どうにもやるせいない思いのなかで、試合を折り返すことに。
後半開始時に、碓井に代わって稲葉を投入。
リスク管理を考えれば当然かもしれませんが、それでも・・・。いかに点を獲るかが問われる展開のなかでは、やはり攻撃陣の交代カードに重きを置きたかった、という思いはありました。
それでも、後半はカターレのペースであったかと。
前半は0本であったCKが5本あった、2本であったシュートが相手と同じ9本にまでなった、という、スタッツだけ見ても、それは明らかで。
北九州に決定的といえるようなチャンスを作らせなかった一方で、こちらには、少なめに見ても3度くらいは決定機が。
遠目からのシュートがGKのファインセーブに阻まれたりとか。
ここぞ!という場面で、前嶋のシュートがバーにはじかれて決まらず、とか。
北九州は、ここ3戦連続で試合最終盤で失点して勝ち点を減じてしまう、という試合が続いていただけに、今回こそは!という思いがあったようで。
その意味で、勝ち越すことこそできなかったものの、大事な場面で失点しなかったことに関しては、一定の成果があった、ととらえていたかもしれません。
一方の、カターレ。
課題であるところの決定力不足が、またも足を引っ張ってしまったかたち。
もし判定決着があったなら、勝ち試合であったかもしれませんが、そこはドロー決着。勝ち点1どまり。
しかも。北九州と違って、勝ち続けることで上位を追わねばならない立場であるのに、それを逃してしまった、と。
差を詰める絶好のチャンスをふいにしてしまった、と。
どうにも、やるせなさが募ります。
後半戦スタートを、白星で飾れず。
今一度、再確認しなければならないかと。
「勝たねば、上がれぬ」
いい試合止まりでは、話にならない。
優勝を諦める段階では、まだありません。
しかし、それも勝たねばならないという前提あってのもの。
いかんともしがたい状況を、いかに打ち破るか。
一刻も早く課題を克服し、反転攻勢を本格化させねば。
それを思い知った、今節の結果であったかと。