行く末遠ければ

生まれも育ちも富山県砺波市
地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

剥がれたメッキ。無様すぎる大敗、そして優勝消滅  SC相模原戦  

2015-09-28 21:07:33 | カターレ富山
1-5で敗戦。
リーグ戦全36試合のうち、それぞれの試合毎の価値というものは同じはず。どの試合でも、勝てば勝ち点3、分ければ1、負けたら0。
しかし。
そのなかにあって、1試合あたりの価値以上の結果というものが存在するのが、リーグ戦というもの。
今節の結果が、まさにそれでした。
もともと力があるチームでありながら、前の試合でまさかの6失点を喫した相模原。ホームで同じ愚を繰り返すわけにいかない、なんとしても汚名返上するぞ!と気合いも乗っていたはず。その気概というものに、がっつりとやられてしまった。ある意味、必要以上にダメージの残るワーストタイの大量失点として。
まがりなりにも、リーグ戦6戦連続負けなしを続けてきたカターレ。
ですが、その流れを一気にしぼませる、ただの1敗以上のダメージを被る負けであったことは、疑いようがないところかと。「勝つこともあれば負けることもある」だとか、「どんな負け方をしようが1敗は1敗でしかない」というように、簡単に考えられないほどの。
相手の決定力不足に助けられたりだとか、運の要素も多分にあったりだとか、負けなかったけれど、勝ったけれど褒められたような内容ではなかったりだとか。
それでも連ねてきた連続負けなしだったものの・・・なんか、現実を突きつけられたような気分。

つまりは、連続負けなしではなく、この不甲斐ない惨敗という結果こそが、真の今季カターレの姿なのではないかと。

試合開始早々に決められてしまって苦しい展開、なんて愚をまた繰り返し、自分たちで難しい試合にして。相手にだってそういったデータはあるでしょうし、それでなくとも6失点の鬱憤を晴らしたい相模原にとってみれば、行けると思えばガンガン攻め込んでくることは目に見えたでしょうに。
あえなく前半のうちに3失点。後半に村松の初ゴールによって1点を返すも、終盤に息切れしてさらに突き放されるという。
相も変わらずの、得点力の無さ。
そして、劣勢を跳ね返すことが出来ない勝負弱さ。そこに、守備の不安定さまで露呈してしまったのでは・・・。
そう、相変わらず。
連続負けなしで結果が出ているように見えたのは、メッキでしかなかったことが暴露されてしまったかたち。
シーズン終盤になった今に至っても、実際には弱点の克服ができないままであること、成長が遅いどころではないことが成績につながっていないということを、あらためて突きつけられてしまったというか。

あまりにも、不甲斐ない。情けない。
積み重ねてきた連続負けなしも、この1敗で台無し。単なる1敗以上のダメージを被る敗戦。
「勝つことでしか自信は身につかない」
これまでも、そう奮起を促してきたものの。たまに積み重ねても、それが一瞬で吹き飛んでしまったのではなんにもならない。

それでも。
立ち止まることなど許されません。
どんな屈辱にまみれようが、それでも戦い続けねばならない。
そこで俯いてしまうだけ、立ち止まってしまうだけしかできないなら、プロとしてやっていく資格がない。
富山の誇りを背負う資格がない。
悔しかったら、勝て。
それしか言えません。
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第31節  SC相模原戦

2015-09-26 20:09:46 | カターレ富山
三度目の正直で今季魚津桃山初勝利を挙げた前節から中3日。6戦連続負けなしとなっている記録をさらに伸ばし、連勝で9月無敗を成し遂げるべく、ギオンスタジアムへと乗り込みSC相模原と対戦します。
今季ここまで2度の対戦は1分け1敗。いずれも無得点では勝っていないのも道理というものですが、だからこそ。このまま勝つ可能性さえ見出せず手も足も出ないままに対戦を終える、なんてのは願い下げです。是が非でも勝利を挙げねばならないところ。
かの5点という大量失点で敗れてしまった山口戦を最後に、複数失点はいちどもなし。前節試合後のコメントで飯田が「1点取れば負けない、という雰囲気がでてきている」と述べているように、しっかりと守備を頑張ればそうそうやられることはない、という手応えはつかんでいるようで。
ただ、やはり課題は攻撃面。今シーズンここまで、2点以上の複数点差をつけて勝った試合がたったの3試合しかない。前節にしても、試合の入りかた、先制点を挙げるまではよかったものの、それ以後は守勢に回ってしまっていました。そこから突き放す追加点を挙げられたならばさらに優位に試合を進められたであろうにもかかわらず、ある意味、自分たちで難しい試合にしてしまっていたところも。
勝利を目指すことは言うまでもない当然のこととして。6戦連続負けなしとはいえ、いずれも余裕のないギリギリの結果。ならば、勝つなかにも上昇志向をしっかりと出していかねば。
堅い守備はもちろん継続するとして・・・攻撃において、次の1点を常に意識し、それを挙げて、リードを広げることで試合を決定づけるような。そんな強さを見せることが、さらなる良い結果に繋がっていくのだろうから。

5位に浮上したカターレの勝ち点が41、直上4位である相模原が48。この試合の勝利だけで順位が入れ替わることはありませんが、勝って差を4に縮めるか負けて10に広げてしまうかでは、まさに天と地ほどの違いがあります。それほどまでに重要な意味を持つ直接対決。勝つ以外に道はありません。
もはや毎度のことですが、今節もまた「前節敗れてしまった悔しさを、今節の富山戦で晴らす!」と意気込む相手との試合。
前節はアウェイで鳥取と対戦した相模原。
試合開始早々の4分に先制されてしまったものの、直後の5分に追いつき、12分に逆転に成功。上位クラブの力を見せて折り返すことに。
ところが。後半開始わずか数十秒で追いつかれてしまうと、52分に逆転され、試合終盤に立て続けに3失点。終わってみれば6点もの大量失点で惨敗してしまったのでした。
なにか、前半の早い段階で2得点を挙げながら5失点して逆転負けしてしまった山口戦のことを思い出すと、とても他人事とは思えず、不甲斐ないと笑うことなど出来やしません。
前の試合が休みだった鳥取と中2日であった相模原とのコンディションの差が出たとも言えますが、今節については、中3日という条件はどちらも同じ。それでなくとも、相模原にとってはホーム戦。大敗の反省を踏まえ、気持ちを新たに必勝を期してくることでしょう。
思い返せば、第1クールの対戦も前の試合から中2日という連戦の中でのものでした。省エネ指向を貫き「しっかり守ってカウンター」という戦術にやられ、ワンチャンスをものにされるかたちで0-1で敗れてしまったのでした。
余談ながら、相模原と同じくカターレが今季無得点である琉球にも、中2日の試合を0-1で落とすかたちで敗れています。連戦の難しさというものは、たしかにあるのでしょう。けれど、それに負けない強さを見せねばなりません。
相手にとっては連敗を避けねばならない試合であるのに対し、こちらにとっては連勝を目指す試合。そこでしっかりと精神的優位に立って・・・まずは、なにがなくとも先制点を挙げて勝利への道しるべとしたならば、そこから一気呵成に勝利をつかみ取らねばなりません。

期待したいのは、朝日。
前節、前々節ともに「決めていればもっと試合を優位に進められたのに!」というシーンが。決めきれなかったくやしさというものは、やはり抱いていることかと。
苔口や北井の個の力でどうにかした、という印象が強いここ2試合。もちろんどんなかたちであれ決めることが重要ではありますが、それだけでなく。
しっかり、流れの中で意図した攻撃であること、その勢いからしっかり得点へと繋げること。攻撃のかたちというものをしっかりと見せること。
ベテランである朝日にとってはあらためて言うまでもないことかもしれませんが、それでも。そのあたり、しっかりと意識し、相手に脅威を与えるかたちでの得点にむすびつけてほしいところです。
元日本代表の高原という精神的支柱がいるにせよ、まだ若い選手が多い相模原。そこに前節の6失点を思い出させて「ああ、今節も駄目かも」という精神的ダメージを与えるような、そんな攻めを、せひとも体現してほしいところ。
勝つために得点する―――そんなあたりまえのことを、あたりまえにやるために。
経験を積み重ねてきた朝日にこそ、しっかりとそれをやってのけてほしい。そう願います。

試合内容は決して良くないなかにあっても、それでも結果を残してきた。それが積み重なっての6戦連続負けなし。
ここであえなく敗れてしまうようなことがあっては、それらがなんの価値もなくなってしまうことにもなりかねません。
もちろん、そんなことはあってはならない。
ならば、勝つしかないでしょうよ。
今季未だ無得点の相模原は、易しい相手ではありません。しかし、だからこそ。
ここでひとつ壁を乗り越えることが、これまでの流れが間違っていなかった証に、これからの試合を勝ち抜いていく原動力になっていくはず。
だから、勝て!!!
連勝して、カターレの力を見せつけろ!!!

勝たれ!!!富山!!!!!
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我慢を貫き桃山で勝利。同一カード3連勝!  藤枝MYFC戦

2015-09-24 22:56:07 | カターレ富山
1-0で勝利!
前節に続き魚津桃山での開催となった今節。今季同会場で3戦組まれたなか、その最終戦を勝利で締めくくることができました。
試合内容については、正直言って褒められたものではありません。前節、前々節ほど相手に圧倒されてはいなかったものの、それでもなかなか自分たちのペースで進められなかったことには変わりなく。相手の攻撃をじっと耐える場面が延々と続きました。
それでも。
そんななかにあっても、少ないチャンスをものにして先制ゴールを挙げた。そして、無失点で切り抜けた。
たとえ先制しても、内容が悪かった試合は運が良くて同点、逆転負けは日常茶飯事だったこれまで。先制されたら(逆転できずに)終わり、というシチュエーションもあいまって、「内容が悪い試合=勝てない」というのが、ほぼ常態化していました。
そんななかで、勝った。
もちろん反省点は多く、勝ったからそれで良しとはなりません。突き放す追加点を挙げられなかったこと、ボール支配率では完全に後れをとり、ペースを握れなかったこと。特に後半は、チャンスらしいチャンスも作り出せなかったこと。それら課題は、到底見過ごされて良いものではありません。
それでも、勝った。
内容を差し置けるものではないにせよ、結果を、勝ち点3を得なければならないという至上命題を完遂しなければならなかったこともまた、重要であったわけで。
勝ったから良しとしてはならないものの、それでも。最後の最後まで勝利を追い求め、それを成し遂げた。結果を出すことの重要性について、再確認できたことでしょう。
2位町田との勝ち点差は変わらないものの、それも勝ったからこそであって。
連続負けなしを6に延ばし、順位も5位に浮上。
今度は逆に、結果を残せているからこそ内容も良化される、というふうにもっていかねば。
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第30節  藤枝MYFC戦

2015-09-23 01:29:28 | カターレ富山
前節に引き続いての桃山連戦。今季3試合組まれた同会場での最終戦となる今節。
第3クールに入って各クラブとの対戦成績が確定していく中にあって、唯一“同一カード3連勝”を達成し得るのが、この藤枝戦。狙っていかねばならない、勝たねばならない理由しかありません。
今季2戦2分けの魚津桃山開催。不敗継続、今季初勝利をかけて。前節より中2日という難しいコンディションではありましょうが、それでもホーム連戦で相手に後れをとることなど、あってはならないのであって。
前節為し得なかった勝利を、今度こそつかむために。勝つしかありません。

前回対戦は7月5日の第19節、エコパスタジアムでのアウェイ戦。ルーキー馬渡のプロ初ゴールを含む2得点をはじめ、今季最多4ゴールを挙げて勝利した試合でした。
4-1というスコアだけを見れば楽勝であったかのようにも見えますが、実際は、さにあらず。
なかなか自分たちのペースに乗せられないままの状態が続いたなかでも先制できたのは良いとして、そこから同点ゴールを許し、1-1で折り返した前半。その時点で、結果がどうなるかは不透明でした。
勝利をたぐり寄せたのは、後半に入ってから早々の53分という良い時間帯に勝ち越しゴールが奪えたからこそ。そこでリードしたからこそ相手も前がかりになり、こちらにチャンスも生まれて連続ゴールにつながった、と。
ならば。そんな前回対戦の経験も踏まえ、今節もまた勝ちきるために。いかにして得点するか、いかにしてペースを握るか、そしていかにして勝つか。あらためて、クオリティの追求をはかりながら勝利を追い求めねばなりません。

藤枝は天皇杯では静岡県代表として出場、2回戦でのJ1清水との同県対決に勝利し、3回戦進出という大金星を挙げて日本サッカー界を驚かせました。
いかに今季は絶不調で降格の危機に瀕しているとはいえ、メンバーも一線級ではなかったとはいえ、それでもJ1クラブである清水。それを相手に4得点を挙げて勝利するなど、まぐれだけで出来るものではありません。FW大石 治寿とMF枝本 雄一郎が2点ずつ決めて、0-2からひっくり返しての勝利。つまりは決めるべき選手がしっかり決めきったことが勝利につながった、という典型的な事例とも言えましょう。
リーグ戦ではここ2試合で相模原、長野といった上位クラブと対戦し、2連敗中。とはいえ、それもやすやすと相手を勝たせたわけではなく。
前節の長野戦も、先制された後にPKで追加点という苦しい展開。しかしそこであきらめることなく追いすがり、エースである大石のゴールで一矢報いました。敗れはしたものの、決して侮れない戦いぶりであったことは確かなようで。

リーグ戦でここ最近5試合は連続負けなしで来てはいますが・・・自分たちの力を見せつけた、圧倒した結果という試合は、正直なところ1試合もありません。ここ2試合は相手に先制を許し、シュート数でも大幅に上回られてしまうという、負けていてもおかしくない試合でした。
そしてまた、いつものパターン。「前節敗れてしまった悔しさを、今節の富山戦で晴らす!」という。
前節の福島戦はそのパターンからの相手の圧力に屈するかたちで、負けに等しいドロー。今節もまたそうならないという保証はなく・・・言いたくはないですが、傾向だけ見れば、むしろまたしても相手に勝ち点をプレゼントという可能性のほうが高いのでは?というくらいで。
引き分けすら負けも同然、勝ち続けるしかない状況に置かれているクラブにあって、そんなことを危惧している場合では決してないにもかかわらず。
藤枝のエース・大石は前回対戦時には出場していませんでした。前回勝ったから今回も勝てる、という甘いものではないでしょう。
けれども。
それでも、なんとかしなければならない。
5戦連続負けなしが圧倒ではなくやっとのものであったとしても。それでも負けないという結果を残してきているのだから。
ここで下位クラブにあっさりとやられてしまったのでは、首位撃破とはなんだったのか?ということになりかねません。
だったら。
ここいらでこそ、力を見せるときでしょう。
たとえ劣勢にあってもくじけなかった、その力を。そして、まだ発揮し切れていないところの、得点力を。

期待したいのは、國吉。
このところはサイドハーフとしての起用が続いていますが、逆サイドの北井ともども、攻撃的ポジションの選手がいかに力を発揮できるかが問われることとなるでしょう。
山口戦では2本、福島戦では5本と、相手を圧倒的に下回るシュートしか放てなかった、チャンスを作れなかったここ2試合。はっきり言います。勝利のためには、そんなことでは駄目だ。
山口戦で精度の高いクロスでもって苔口のゴールをアシストして見せたように。さらに、ときには自ら積極的に狙っていくことも必要でしょう。どんなかたちでもいい、しっかりと存在感を示し、全力でもって得点に、勝利に貢献してほしい。そう思います。
藤枝の中心選手のひとりである枝本 雄一郎とは、静岡学園高時代のチームメイト。互いによく知る間柄であるからこそ、負けられない、勝ちたいという意地もあるでしょう。その負けん気を力に変え、チームを勝利に導いてほしいです。

前節から中2日とはいえ、同会場のホーム戦。相手より有利な条件にあることは確か。
それでも、勝てるとは限らない。そこから勝つには、やはり持てる力をすべて出し切って勝つよりほかないでしょう。
山口戦勝利で得た手応えを連勝に繋げられなかった、弱さ。それを知って、さらにどうするか?
こたえはひとつ。もういちど仕切り直し、あらためて連勝への礎となる勝利を挙げる。それに尽きます。
2戦2分けは不本意ながら、いまだ桃山不敗は継続中。ならば、今シーズン最後の開催は勝利で締めくくるしかないでしょうよ。
天皇杯県代表決定戦を含めると、ホーム戦では3試合連続勝ちなし。これでは、いけない。
だったら、勝て!!
勝って、ホーム戦で、桃山でファン・サポーターに勝利を届けろ!!
乾坤一擲、力の限り。
同一カード3連勝を、成し遂げろ!!!!

勝たれ!!!富山!!!!!
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勢いを繋げられず。淡泊な内容に終始し、連勝を逃す  福島ユナイテッドFC戦

2015-09-21 19:23:46 | カターレ富山
1-1のドロー。
首位撃破の勢いを繋げた2連勝を成し遂げ、その先まで繋げていかねばならない試合だったのに。それでなくともホーム戦。勝たねばならない理由しかなかったにも関わらず。
結果は、いつもどおり。
いつもどおり、「前節敗れてしまった悔しさを今節の富山戦で晴らす!」と意気込んでいる相手に、勝ち点をプレゼント。
前節はそのパターンにはまらず、山口に初の連敗をくれてやったというのに。今節は、また元通り。
ネガティブ要素は次の試合以降にも引きずってしまうにもかかわらず、ポジティブ要素はあっさりと途切れてしまう―――今シーズンここまで不本意な成績に甘んじている現状が、まさに集約された格好。
こんなことを繰り返しているから、勝てない。連勝できない。上位進出できない。
敗戦が最悪の結果だとして、先制点を奪われながら追いついて負けなかったということは、「まだマシ」程度には評価されるでしょうが。
しかし、もし引き分けに判定決着があったとしたら、完全に負けていた試合。なかなか、「勝ち点1を加えることができたので良し」とは言えません。魚津桃山に駆けつけたファン・サポーターの期待に応えられなかった、というマイナスの方が先行してしまうのは・・・なんとも、やるせないところです。

7月に行われた第21節・相模原戦以来、今年2度目となった魚津桃山開催。
蒸し暑かったうえに時折雨にも降られるというコンディションであった前回とは異なり、多少の雲はかかっていたもののおおむね晴れ、気温22.5℃、湿度60%、風の影響もほとんどなしと、まさにサッカー日和でした。
スタメンの中で一番のトピックは、田中の復帰でしょう。タイジローやレンペーらとともに今季の成長を期待されてシーズン序盤から起用されていたものの、なかなか結果を出せず。負傷離脱し、この試合が5月17日の第12節・琉球戦以来の出場というから、実に4ヶ月あまりも実戦から遠ざかっていたことになります。そのブランクを感じさせないような、はつらつとしたプレーぶりが期待されていた・・・のですが。

前半の12分という早い時間帯に、あえなく先制されることに。
必要だったのかそれ?という面白くないファウルで与えてしまったFKに、競り合いにもならずにがっつりと頭で合わせられて失点。どうにもこうにも不満の残るやるせないかたちで先行されてしまうことに。
なお勢いづく福島に対し、どうしても良い形が作れないカターレ。球際で粘れない、セカンドボールを拾えない、プレッシャーに負けて弱気になる等々。
悪い意味で、いつものカターレ。そこに、前節逆転勝利で首位・山口を撃破したことによって得た自信などというものは、微塵も感じられませんでした。
その前のホーム戦・長野戦でもそうだったように、たとえリスクを負ってでも攻めの姿勢をみせつける!ということが、またも出来ていなかった、と。
しっかりと自分たちのサッカーを貫き、前に前に出ようとしていた福島に対し、明らかに劣勢。前半アディショナルタイムにはクロスバー直撃のシュートを放たれて肝を冷やす場面も。
個人を名指しで批判というのも心苦しくはありますが、それでも。
久々の復帰であった田中が、どうにも良くなかった。
なんでそんな中途半端なポジション取りしてるんだ!とか、なんでもうちょっと上がって味方をフォローしてやれない?とか、なんで攻め込んでくる相手に向かって行かないんだ!とか。言ってはなんですが、フィールドプレーヤーとして機能していなかった。確かにブランクはあったでしょうが、それでも。なんで退場者も出していないのに人数が足りていないような状況で戦わねばならなかったのかと。

なんとか追加点を許さず0-1で前半を折り返したものの・・・正直なところ、また「先制されたらそれで終わり、勝利をあきらめなければならない」という、これまで通りのパターンにおちいってしまうのかな?なんて危惧が。確かに前節も0-1から後半に逆転したものの・・・そんな試合をひっくり返せるだけの目が、見出せなかったから。
そんななか。
不安をよそに、苔口がまたやってくれました。
まるで、前節やられてしまったことの意趣返しかのように。後半開始から1分も経たないうちに、2試合連続となる同点ゴールを決めたのでした。
珍しく頭で合わせた前節とは異なり、後方からの北井のクロスに持ち前のスピードで抜け出して追いつくと、迷うことなくシュート。実に“らしい”ゴールで、後半開始早々に追いついてみせたのでした。
しかし。
そこから主導権を奪って一気に試合を決める・・・ということが出来たら良かったのですが、そうはなりませんでした。
前半と変わらず、福島ペース。積極的に勝ち越し点を狙ってくる相手に対し、逆転への機運どころか、チャンスそのものすらほとんど作り出せない有様。
結局、そのままスコアは動かず、1-1のまま試合終了。連勝を期して臨んだ試合であったにも関わらずそれを果たせず。むしろ、「負けなくて良かったね」という試合で。

スタッツを見ると、福島のシュート21本に対してわずか5本、CKに至っては8本に対して0本という。
今シーズンここまでの総得点がほとんど変わらないお互いに決定力不足が問題のチーム同士の対戦でしたが・・・さすがにこれは、ひどい。チャンスで決めきれない相手に助けられただけで、そのチャンスすらなかったカターレ。やりきれない思いでいっぱいです。
首位を撃破した自信は引き継げたなかった一方で、劣勢に負けずに勝利をつかむ姿勢に関しては、同点止まり。
いったい、いつまで未熟なままでいるつもりなのかと。
勝って勢いに乗らねばならない試合を落とし、連勝ならず。リーグ戦はここ5試合連続負けなしの3勝2分けですが、それにポジティブな印象がないのは・・・やはり、いつまでたっても「ネガティブは引きずる、ポジティブは引き継げない」ということを繰り返しているからにほかなりません。
首位山口と2位町田の直接対決で町田が敗れたことにより、2位との差は1だけ縮まって17となりましたが・・・勝ち点3でなければならなかったところが1どまりというマイナスの印象しか残りません。負け試合から同点にして勝ち点1を得たぞ!と捉えるのは、楽観的に過ぎる・・・そう思えてならない、そんな状況だからして。

それでも。次の試合は待ってくれません。
中2日で、同じく桃山開催となる次節・藤枝戦。
いつまでも、未熟をさらすな。
ファン・サポーターが待っているのは、勝利の凱歌。勝者にふさわしい、チームの誇らしき姿。
納得いかない勝ち点1ではなく、納得のいく勝ち点3を。
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