行く末遠ければ

生まれも育ちも富山県砺波市
地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

【J特】期待に応えた白崎が殊勲のメモリアルゴール!ホームが勝利の歓喜に沸く!  水戸ホーリーホック戦

2013-10-28 23:49:07 | カターレ富山
2-1で勝利!!
前半11分という早い時間帯に幸先よく先制することが出来たものの、決して楽な試合ではありませんでした。
しかし、押し込まれた時間帯にも粘り強く対応。その結果もたらされた、値千金の決勝点。失点こそあったものの、それでも。これまでであれば、あるいは我慢しきれずに追いつかれ、さらには逆転されていたかもしれないような展開を耐え抜いての勝利。
8月の札幌戦以来、ホーム戦5試合ぶりの勝利に、県総が沸き立ちました。
前節のリーグ戦初得点を挙げたその力をホームでもふるってくれることを期待していたところ、見事にその期待に応えてくれた白崎。価値あるその得点は、カターレ富山のJ通算200得点というメモリアルゴールとなったのでした。
先制点の苔口ともども、獲るべき選手がしっかりと得点しての勝利。残留争いからの脱却に近づいた成果を次節以降にもつなげるために。反省すべき点は反省すると同時に、勝利の手応えを次なる勝利への糧としなければなりません。


完敗してしまった前節の反省をもとに、試合開始から果敢に挑んでいったカターレ。
舩津・御厨・平出・木村という今シーズン初の組み合わせとなる4バックに、前節出場停止だった大西と國吉が復帰したスタメン。序盤から双方がボールホルダーに厳しく向かっていく展開となりました。
そんななか、目を惹いたのが國吉。出場停止の鬱憤を晴らすかのように精力的な動きを見せていたのが印象的でした。その國吉をはじめ、動きに消極性は見られず。ボールの競り合いに苦慮する場面もありつつも、それでもしっかりとやり抜こうという意思が見て取れました。そのあたりは、前節を引きずることなく試合に入ろうという気持ちがよく表れていたと思います。
その流れの中、先制点。
中央から白崎が絶妙なスルーパス。裏への抜け出しに走り出していた苔口がそれを受け、GKとの1対1を冷静に対処してゴールに流し込んだのでした。
まさに、してやったりの展開。幾度も練習してきたであろう狙い通りのかたちで、良い時間帯に理想的に先制したのでした。
苔口にとってキャリアハイとなるシーズン9得点目。目標の10得点以上にあと1歩と迫るゴールを挙げ、チームを優位に。

しかしながら、そこからは一進一退。なかなか勢いのままに攻め立てるというわけにはいきませんでした。
消極性から攻めあぐねるというわけでこそなかったものの、なかなかシュートにまでいけない。
1-0で前半を折り返したものの、このまますんなりと終わるとは・・・正直、とても思えませんでした。
勝つためには、最低でもあと1点必要。1-0ではなく0-0のつもりでやらねば勝てないだろうという思いは、ほぼ確信としてありました。
後半に入っても、なかなかいい形でペースを握れず。シュート数は水戸のほうが上回っていたくらいで。
そんななかにあって、もしいい加減なプレーをしてしまったならば、そこから失点してしまっていたことでしょう。けれど、そうはならなかった。良くないながらも耐えしのいで、じっとチャンスを待ち続けたのでした。

刻々と試合時間は経過していったものの、だからといって「このままなんとかなるだろう」などと安心して気を緩めることなど、出来はしませんでした。
そんな試合も最終盤。
先制点を挙げたのちも精力的な動きで相手にプレッシャーを与え続けていた苔口ですが、72分に西川と交代。もちろん、代わった西川に得点を期待する起用であることは明らかでした。
すると、その西川がやってくれました。
87分、こぼれ球を拾った西川が中央を勇気をもって前進。相手に競りかけられたものの、そこでひるむことなくさらに前へ。ついにはGKの本間まで釣り出したところで、ラストパス。
そこに走りこんできたのは白崎!DF冨田 大介と並走するかたちでしたが、「あの角度からシュートを撃っても枠に飛ばない、絶対にこぼれてくるだろう」との確信をもっての走り込みに迷いはありませんでした。トップスピードのままためらいなく蹴りこんだシュートはゴールへ!
試合前、あと2点と迫っていた通算200ゴールについて、1点目は苔口に決めてもらってメモリアルゴールは自ら決める、とコメントしていたとのこと。まったくそのとおりに、怖いくらいに有言実行。1ゴール1アシストという文句なしの活躍をホームのファン・サポーターに見せつけたのでした。
ガンバ戦のゴールをきっかけとして、ホームでも決めてくれ!・・・そう願っていたのが、まさに、そのとおり叶うとは。プレビューで書いた通りになって、ワタシ自身も驚いていたりもします。
ただ、警戒しなければならない選手として難波 宏明を挙げていたところ、アディショナルタイムに決められてしまったところまで実現しなくてもよかったのですが・・・。
それでも。
水戸に5試合連続ドローは許さず、反撃を1点に抑えてタイムアップ。見事、第27節札幌戦以来となるホーム戦勝利を成し遂げたのでした。

勝てたとはいえ、試合内容そのものは、良いとは言えませんでした。
けれど。
これまでであったら、前半をリードで折り返しつつも後半にあえなく失点、ドローならまだ良いほうで、逆転負けの可能性のほうが高いくらいでは?という流れだったかと。
しかし、そうはならなかった。
相手の決定力不足に救われたところも無いではないですが、それでも集中力を保てていたことが決勝点へとつながる布石となったのではないかと。
課題は少なくありませんし、反省すべき点はしっかり反省しなければなりません。
けれど、その一方で。
ひとつ、勝利という結果を残すことが出来たことを、自信とせねば。その自信を、力に変えねば。
これまで、ネガティブなことは後々引きずってしまうことが多かった半面、ポジティブ要素はなかなか引き継げなかった。
ならばこそ。
やるべきことは、決まっています。
白崎が敗れながらも結果を残したガンバ戦を経てこの水戸戦で大活躍したように。この勝利を、次のヴェルディ戦へと繋げなければ。
選手たちからも、「残りを全部勝つつもりで頑張る」との声が。
それを、口約束ではなく本当にするために。
出来るかどうかではなく、やるかやらないか。
もちろん、やるしかありません。
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【J特】第38節  水戸ホーリーホック戦

2013-10-27 11:06:16 | カターレ富山
残留をかけた争いが続くなか、今シーズンも残り5試合。ホームで水戸ホーリーホックを迎え撃ちます。
最下位との勝ち点差は6しかなく、得失点差でやや有利ながらも、それでも3試合もあれば最下位転落という可能性はぬぐえません。もちろんそんなことになってはいけないし、させてはなりません。
カターレにできることは、勝つこと。最低でも引き分けて勝ち点1を積み上げること。それしかない。
このまま負け続けても、場合によっては残留できるかもしれません。でも、それでいいのか?良いわけがない。
つらくても、苦しくても現実をしっかり見据え、そこからしっかりと勝利をもぎ取っていかねばなりません。

水戸との前回対戦は、シーズン開幕間もない第2節。開幕戦に勝利し、そのまま連勝と意気込んで臨んだアウェイ戦でしたが、結果0-1で敗戦。アウェイ水戸戦未勝利という嫌なジンクスを更新してしまったのでした。
そのときに決勝ゴールを決められてしまった鈴木 隆行をはじめ、過去の対戦でも苦杯をなめさせられてきた難波 宏明、小澤 司など、攻撃陣に“持っている”選手がいるのが、やはり厄介。3失点して力の差を痛感させられてしまった前節から再起を図るにあたって、そういった選手たちにしてやられるわけにはいきません。
それでなくとも、水戸は現在リーグ戦8戦連続勝ちなし。それだけに、勝利への意気込みというものもひとしおでしょう。残りわずかとなったシーズンで意地を見せるためには下位に沈んで残留争いの只中にあるような富山ごとき、やっつけられないでどうする!と乗り込んでくるはず。
前節にしても、2点ビハインドからチームの要・鈴木 隆行が試合終了間際にPKを決めて追いつくという執念を見せています。瀬戸際で負けなかったことより、勝てなかった無念のほうが大きいと察することが容易であるのは・・・やはり、カターレもなかなか勝てないチームであるからこそのシンパシーというべきか。
だからこそ、今節に9試合ぶりの勝利をかける情熱というものは、並ならぬものがあるはず。

一方の、カターレ。
前節は、強豪のガンバを相手に一時は同点に追いつきながらも力負け。実力の差をまざまざと見せつけられてしまったのでした。
けれども。それを引きずって連敗し、10月の3試合を3連敗で終えてしまうなどということは、絶対にあってはならないのです。
大西と國吉の出場停止が明け、前節にスタメン復帰を果たした舩津、ベンチ入りした平出など、戦力的な落ち込みはかなり盛り返しています。逆に言えば、そんな盛り返した戦力でまだ勝てないようでは言い訳が出来ないということ。どのようなメンバーが組まれるかははっきりしませんが、やるべきことは勝つことだけなのであって。
期待したいのは、舩津。ブランク明けということもあったのでしょうが、前節のガンバ戦は「もっとできるはず」という思いの残る消化不良のように感じました。出場したならば実に2カ月ぶりとなるホーム戦。そんな懸念を吹き飛ばすくらいに、持ち味を発揮して相手に挑んでいき、チャンスとあれば勝負強さを発揮して今季7ゴール目、それ以上を目指してほしいと思います。
そして、攻撃陣の奮起が勝利には不可欠。
待望のリーグ戦初ゴールを挙げながらも、それが勝利に結びつかなかった白崎。それでも、ひとつゴールを決めるという課題をクリアしたからこそ、今度こそは勝利に貢献してヒーローとなってほしい。
積極性を存分に引き出し、今度はホーム戦初ゴールという結果を出すことによって、チームを勝利に導く立役者となってほしいと思います。
相手がガンバということがあったにせよ、前節はイマイチ精彩を欠くことになってしまった苔口とヨンドク。その無念さを晴らす活躍をしてほしいところです。現在8得点の苔口には10得点越えを是非にも達成してほしいし、ヨンドクがその実力をフルに発揮したならば、相手にとっては相当に厄介なはず。前節に見せられなかった攻撃面での積極性を存分に出し、勝利につなげてほしいです。
そしてもうひとり。敬介に期待したいところ。
チャンスの数が少なく、なかなか思うように攻撃の形に持って行けなかったガンバ戦。それでも、そんななかにあっていちばん「これは」という動きをしていたのが敬介であったと、個人的には思います。
持ち前のスピードで駆け上がってボールに食らいついていく姿を、今節も是非。そして、相手の嫌がる攻撃でチャンスをどんどん創出してほしいと思います。

カターレのJ通算200ゴールまで、あと2と迫っているとのこと。
思い起こせば、通算100ゴールは2011年ホーム水戸戦でした。当時移籍してきたばかりだった福田のホームデビュー戦で、0-0のスコアレスドローかと思われた試合終了間際。足の痛みをこらえて必死のプレーを続けていたなか、気迫のヘッドで待望のゴールを挙げたのでした。
そして、今節。こうなったら、狙うしかないでしょうよ。今度もまたホーム水戸戦でメモリアルゴールを挙げる。そして、勝利する!!
勝利に飢えているのはどちらも同じ。けれど、ホームの期待に応えねばならないカターレに、敗北など許されません。昨季の最終戦で勝利したように、今節もまたホームで水戸に勝つ!!
勝つことでしか自信は身につかない。
残り、全部勝つ。言うだけでなく、実践するために。
8月以来2カ月あまりも遠ざかっているホーム戦勝利を、今度こそ成し遂げろ!!
強い気迫を取り戻し、文句のない勝利を!!
不退転の覚悟で臨め!!
狙うはもちろん、ホーム水戸戦3連勝!!
勝たれ!!!富山!!!!!
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【J特】雑記(仮)  アウェイ・ガンバ大阪戦

2013-10-23 00:57:01 | カターレ富山
2010年の柏や2011年のFC東京など、「なんでJ2にいるのかわからない」というチームのアウェイ戦は、あえて参戦して現場の雰囲気を感じながら応援してきたワタクシです。
なんでいるのかわからない度でいえば、過去最大と言って過言ではないであろうガンバ大阪戦。やはり馳せ参じねばならないでしょうよ、と。

7月の神戸戦に続き、今回も関西方面へ地鉄のバスツアーを利用することにしました。
せっかくのガンバ戦、より多くのファン・サポーターで応援したかったところですが、1台限定での催行。例の関越道のバス事故以来、いろいろ風当たりも強いのでしょうが・・・。
そして、この日はいつもの地鉄のバスではなく、他会社のバスを使用。行楽シーズンだけあって人員もバスも足りなかった、ということなのかもしれませんが、如何ともしがたいものを感じます。
けれど、そんななかにあってもなお、1台とはいえきちんとツアーを催行していただいているのだから、文句の言いようもないところですが。

朝から雨の降るあいにくの空模様のなか、午前9時に経由地の砺波駅を出発、砺波インターから北陸道を一路大阪へ。
それにしても・・・先日の山形での天皇杯の時にも雨に降られたし、その前の神戸戦でも雨。なんだかなー。
それでも、夕方には上がるという予報を信じつつ、西へと向かったのでした。


途中、お昼休憩に立ち寄った多賀サービスエリアで、なんと松本山雅サポーターと遭遇。写真手前がその松本のバスで、奥のが緑なのに富山のバスw
神戸へ向かう途中だったらしく、むこうは2台・・・とはいえ、連中のことだ、他ルートでわんさと押しかけていたんだろうな・・・。
規模の大きなサービスエリアであり、バス会社として定番のスポットであったということでしょうが。ちょっとレアな体験であったかも。
そのサービスエリアで、なんだか緑の連中と青の連中が入り混じっている風景は、一般利用者から見たら「なんだこれ」ってとこだったやもしれません(^^;
「どちらまで行かれるんですか?」
「大阪・・・ガンバ戦です」
「そうですか!ウチは神戸ですよ」
「あそこは屋根があっていいですねー」
などと、軽く挨拶してみたりしました。
ただ。
結果論だし、1-3で負けたウチが言うのもなんですが。あの時会った松本サポーターのみなさん、0-7で負けて帰る道中の心境は如何ばかりだったか・・・なんて、余計なお世話ですが。


バスは予定通りに14時ごろに到着。
まだ雨は小降りながら降り続いていましたが、まずはスタジアムの雰囲気を満喫しましょうか、と。
美味G横丁のスタグルメをはじめとした各種ブースの機能性というものは、さすがJリーグの歴史とともに歩んでいるクラブのひとつ、というところでしょうか。クラブとしての歴史がJリーグでいちばん浅いカターレにとっては、やはり見習わなければならないところであります。
そして、やはり大阪といえば、ということで。

4月のホーム戦の時にも出張販売していただいた、道頓堀くくる。そのたこ焼きとベーコンたまご焼きそばを賞味。やっぱり、アウェイの楽しみのひとつとして、スタグルメはケチってはいけませんわな。美味しゅうございました。


雨が降っていたにもかかわらずカッパを忘れてしまったという失態。まぁ、一応着替えもあるし濡れるのは覚悟でー、なんて思っていたら、まるで試合開始に合わせたかのようにちょうど雨も上がりました。
やはり、ガンバ戦だからということか。カターレを応援するアウェイ側スタンドは、J2規模としてはOKというレベルくらいには埋まりました。やはり、みんな一度は「あの」ガンバをアウェイで感じてみたかった、ということなのでしょうね。
かつてはアジアすら制した名門チーム。その威光というかなんというか。
ホーム側スタンドに掲げられた「勝て勝て勝て勝てホームやぞ!」のダンマク。ガンバ戦中継で何度も見たことがあるけれど、アレがまさに本物なんだなぁ、などと、ちょいと感慨にふけってしまったりしたのでした。



下克上を目指して臨んだ試合でしたが、叶わずに敗戦。
仕方ない、なんて言葉で片付けたくはないのですが・・・やはり、悔しいです。
その後、帰りのバスは予定通りのスケジュールで帰途に就いたものの・・・車中では、やはりテンションは低く。みんなそれぞれ疲れて帰ることとなってしまったのでした。

砺波に帰ったのが午前0時ちょうど、といったところでした。
旅の〆である、いつもの牛丼。

例によって、並盛。これが勝っていれば最近正式メニューとなったアタマの大盛りとかにしてたところだったんでしょうがね・・・。やはり、負けて帰ったテンションは低い、ってことでね。

次・・・といっても、今シーズン残りアウェイは東京Vと岡山のみですけれど。
岡山、行けたらいいな・・・。
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【J特】半年ぶりの再戦でも実力差は埋まらず。力負けで敗れる  ガンバ大阪戦

2013-10-22 22:20:12 | カターレ富山
1-3で敗戦。
天皇杯敗退によって試合のなかったことから、2週ぶりとなったリーグ戦。0-4と大敗した半年前のリベンジを期して万博競技場に乗り込んだカターレでしたが、返り討ちに遭い2連敗。ガンバにとってはプレーオフ以上確定となる勝利を献上してしまったのでした。
前もってわかっていたことではありましたが・・・やはり、1年でのJ1復帰とJ2優勝を目指すガンバとカターレでは、レベルの差は歴然でした。
先制を許してしまう苦しい展開の中、それでも劣勢にあっても食い下がり、期待していた白崎が待望のJ初ゴールを挙げ、一時は同点に。
しかし・・・気をつけねばならない時間帯だったはずの前半終了間際に勝ち越しゴールを許してしまい、再びビハインドを背負うことに。そして後半は、気をつけねばならないとわかり切っていたはずの宇佐美にダメ押し点を決められて突き放されることに。
西川、Jデビューとなった地元出身ルーキー・祥輝、ガンバジュニアユース出身の三根を次々と投入して巻き返しを図るも、奏効せず。結果、1-3で敗れました。

大西と國吉という主力が累積警告による出場停止というなかで迎えた試合。その一方で、舩津が約1か月半ぶりにスタメン復帰、平出もベンチ入りと、戦線離脱していた選手が戻ってきたのは朗報と言えました。
ただ・・・だからこそ、なのですが。舩津には、もうちょっと頑張ってほしかったように思います。
ブランク明けで、しかも格上のガンバが相手ではなかなか難しいところもあったでしょうが、それでも。良いときの舩津であれば、そこはもっとがっついてボールを奪いに行くだろ!って場面でもなかなかうまくいかず。見ていてもどかしかったです。
同様に、3試合ぶりのスタメンとなったキャプテン・足助にも言えました。良いときであればもっと果敢なディフェンスが出来るのに、どうもちぐはぐな印象で・・・。
監督の言うところの「ビッグクラブが相手だとリスペクトし過ぎてしまう」というところだったのでしょうか。そこは、逆に負けん気に変えて本領発揮につなげてほしかったのですが・・・。

やはり、ガンバのレベルの高さというものは素人目にもハッキリわかる、まさに一目瞭然といったものでした。
ゴール前に迫ったときの推進力とか・・・カターレがほとんど出すことが出来ていないところの迫力というものが、滲み出ていました。
もちろん、全てがみんなうまくいくわけではないけれど。それでも相手にしっかりと脅威を与える攻め。
カターレがやると積極性不足にしか見えないところのゴール前でのラストパスであるとか。サイドチェンジにしても、受け手に吸い込まれるような正確性の高いパスであるとか。
本来、カターレも同じようなことをやりたいんだと思います。けれど・・・やはり、悲しいかな実力が足りなすぎる。
ガンバの選手だって、別に再現不可能なプレーをやっているわけじゃない。けれど、カターレとの差は歴然。
それが何に起因するのか・・・選手たちは、擦り切れるほどVTRを見て検証する必要があるのではないかと。
そして、レアンドロに代わってガンバのエースとして君臨している宇佐美に、してやられたこと。求められることをしっかりとやり切って結果を残すこと。これもまた、カターレに絶対的に不足している部分ですけれど。
相手が悪かった、と言い訳するのは簡単です。けれど、そこで終わっていては何も変わりません。弱いカターレのまま。
それで良しとしないならば・・・何が足りなくて、どうしなければならないのか。今一度、しっかりと各々がみつめなおして試合にフィードバックせねばならないと思います。

反省点の多々あった試合にあって、やはりいちばんのトピックは、白崎が待望のリーグ戦初ゴールを挙げたことでしょう。遠藤から今野という日本代表ラインがパスミスをしたその隙を逃さず、いっきにかっさらってゴールへと結びつけたのでした。
パスミスは偶然であったかもしれません。けれど、ゴールは偶然ではない。それは確かです。
ゴールへの意志をきちんと張りつめていた。たとえ劣勢に立たされていた中にあっても。そのストライカーとしての矜持が生んだゴール。
ひとつ、結果を出してみせました。自分のやってきたことが、信じてきたことが間違いではなかったことが、その結果につながりました。
ならば、狙うは次なるゴール。残り5試合しかない・・・いや、5試合ある。ならば、いっそ5試合とも得点するくらいの気概をみせてほしいところです。
そして、フィールドプレーヤーのなかでこれまで唯一出場のなかったルーキー・祥輝が地元の大阪でJデビュー。78分からの出場と、時間的には多くはなかったものの、初めてプロのピッチに立った背番号25は、溌剌としたプレーを見せていました。
「正直あまりおぼえていないくらいがむしゃらにやった」とのこと。それでいいと思います。監督とて、地元だからと温情采配のみで起用したわけではないはず。期待に応えるのは、これから。今はまだ小さな蕾ですが、いずれそれが大きく花開くように。

負け試合に良いも悪いもないかもしれませんが、そのなかにあって、悪いとまでは言えない試合ではありました。もっと悪い試合など、これまで幾度もあったのだから。
けれど、その一方で・・・格の違いを見せつけられた試合ではありましたが、それを踏まえてなお、「相手がガンバなら仕方ない」とは、言えない・・・言ってはならない試合であったこともまた、事実かと。
もっとやれたはず。もっと、相手に脅威を与えられたはず。
なのに、それができなかった。出来ずに、力の差を見せつけられた挙句、敗れた。
単純な実力差のほかに、甘さという点もまた、認めねばならない試合であったかと思います。

幸か不幸か、残留争いのライバルチームがほぼ全敗、順位変動はなく19位のまま。
けれど、そこで胸をなでおろすのではなく。「勝てば浮上のきっかけとして充分だったのに!」という悔しさを忘れてはなりません。
いまだ、脅威は去っていないのだから。
いい加減な気持ちで臨んでいたのであれば、この先も勝てずに7連敗でシーズン終了―――そうならないなんて、どうして言える?
力の差をまざまざと見せつけられた試合ではありました。ある意味、順当な結果であったやもしれません。
けれど。
それが、負けていい理由になどならないことを、忘れてはいけません。
負けた悔しさというものを、言い訳によって薄めたりしてはなりません。
この敗戦をただの1敗にするか、それとも糧とするか。
言うまでもなく、後者でなければならないのだから。
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【J特】第37節  ガンバ大阪戦

2013-10-19 23:55:01 | カターレ富山
1週間のインターバルを経て、残り6試合となった今季Jリーグデイビジョン2。万博記念競技場へと乗り込み、ガンバ大阪と対戦します。
ちょうど半年前の4月21日にホームで初対戦したものの、開始1分以内での失点をはじめ、ハットトリックを含む4失点で大敗。
あれから半年経ったけれど・・・片や首位神戸と勝ち点差1で優勝を争うガンバ。片や、去年と同じく残留争いの中で四苦八苦のカターレ。もともとあった差は、実績として大きな隔たりを見せることとなってしまっています。
けれど。
だからと言って、負けていい理由になどなりません。勝てなくても仕方ないなんてことにはなりません。
残り、たった6試合。どこが相手であろうと、遮二無二勝ちにいかねばならないことに、なんら変わりはないのだから。それがJ2離れした強豪のガンバであっても例外でなく。
敗色が極めて濃厚との見立てを覆しての勝利で、リーグを、日本を驚かせねばなりません。

本来であれば、その圧倒的な戦力でもって早々にJ1復帰を決め、今節あたりで優勝を確定させるほどであったはずのガンバ。ただ、ここ数試合は足踏み状態、さらに神戸の後塵を拝して2位となっています。
9月15日の第33節・ホーム水戸戦に5-0で快勝して以降、その次の松本戦で引き分け、愛媛、栃木と連敗。さらに前週の天皇杯3回戦では大宮に0-0からPK戦の末に敗れ、目下公式戦3連敗中。
今節、勝ってあたりまえの富山を相手にホーム戦で勝利することによって状態を立ち直らせ、J1復帰確定、さらには優勝へのラストスパートをかけるべく待ち構えていることでしょう。
前回対戦でハットトリックを喫したレアンドロこそシーズン途中の移籍でチームを去ったものの、入れ替わりで戻ってきた宇佐美 貴史が12試合で10得点と大暴れ。同じく途中加入から9得点を挙げているロチャともども、ガンバの攻撃的サッカーの象徴として力を発揮しています。
なんというか、そんな話題だけですでに気が滅入ってきそうなほどの相手。事実、そんな気後れが試合に出てしまい、前回対戦では1分も経たずに先制点を挙げられて試合の主導権を譲ってしまい、その後もワンサイドゲームとなってしまったのだから。そのなかでは、なんとかかんとか自分たちのプレーをしようと足掻くことだけで精一杯。とても勝利などおぼつかないような力の差を見せつけられてしまったのでした。

けれど。
その反省の上に立ったならば。今度という今度は、同じ轍を踏むわけにはいきません。
失点しないことはもとより。個々のレベルが段違いに高い相手にも一歩も引くことなく対峙しつつも、さらには勝利へとつながる得点を挙げねばならないのであって。
無論、言うは易く行うは難し。下手をすれば前回対戦の4失点どころではない大量失点を喫しながら一方的に惨敗を喫する可能性も。むしろ、その可能性のほうが高いくらい。
しかし、それでも。
残留争いに巻き込まれてしまっている現状にあっては、もう負けることは許されません。
たとえ昇格プレーオフへの進出の可能性が断たれていても。たとえ15位という目標が達成されなくても。
負けて当然だから仕方ない、なんてことは、ありません。たとえ実力差があろうが、同じカテゴリの相手。負けて失うものの大きさが軽くなることなどないのだから。

期待したいのは、白崎。前回対戦時にはいなかったメンバーですが、逆に、だからこその活躍を期待したいところです。
良い意味で空気を読まずにガンバの強力布陣に立ち向かい、やってやれないことなどない、ということを示してチームに活力と勇気を与えてほしい。その上で、あわよくばリーグ戦初ゴールも期待したいところ。
ガンバとしても、まさか19位などという下位にくすぶっているようなどうしようもない富山ごときにやられるとは思っていないでしょう。アグレッシブさが持ち味とは言っても所詮はJ2下位レベルと。
連敗の中にあっても、まさか富山程度にやられるとは思っていないはず。
そこを、叩く。
もちろん、難しい挑戦です。確認するまでもなく、個々のレベルは圧倒的に相手のほうが上。もし自分たちのほうが下手をうってしまうことがあったりしようものなら、容赦なく付け込まれてしまうことでしょう。そうなったら最後、挽回は絶望的と言わざるを得ません。先の熊本戦にしたところで、2点のリードを跳ね返す力を発揮するには至らず、反撃も1点どまり。結局、逆転勝ちへとつなげることが出来なかった。
けれど・・・それでも、勝ちたいのならば。
得点を決めないことには勝てないということを肝に銘じ、積極果敢に相手ゴールを脅かし、かつ、それを結果に、得点に結びつけねば。

そして、守備面においても。
GKの守田にとってもやはり、前回対戦の4失点負けは悔しかったはず。試合開始から気持ちが落ち着かないうちに早々と失点してしまったあの屈辱を晴らすにはやはり、無失点で返すしかありますまい。
やはり、防戦に回ることの多い試合にはなるかもしれません。けれど、そこで「撃っても撃っても入らない!」と焦らせるほどの好守備を見せることによって、逆に相手にプレッシャーをかけるほどの存在感を発揮できたならば。
もちろん、それは90分全体を通じて発揮されねばならないのであって。アウェイ神戸戦では、強豪を相手に何度となくピンチをしのいできましたが、最後の最後で屈し、0-1で敗れるという悔しさを経験しています。強豪だからこそ、守りきる。強豪だからこそ、無失点!最後の最後まで守りきり、宇佐美ら強力攻撃陣を沈黙させる結果を残してほしい、そう願います。

大宮との天皇杯3回戦は、安間監督も視察に行っていたようで。そのスカウティングが勝利という成果となって活かされることを願ってやみません。
無論、簡単なことではありません。ただでさえ怪我人の影響で四苦八苦しているところに、今節はさらに大西と國吉までも出場停止で欠いているのだから。
けれど。
ここが、正念場。
残留に向け、勝たずしてなんとするのか。
相手がどこであろうと、ガンバという強豪であろうと負けていいことにはならない。勝たねばならない。
苦しい状況に置かれているからこそ。だからこそ、苦境を乗り切るだけの力を発揮できずして、なんとするか。
むしろ、相手が強豪なのは好都合。
傍から見れば万にひとつも勝てないような対戦。けれど、それを覆したならば?
カターレにとって自信になることは勿論として。今後の対戦チームに「あのガンバを倒した!?」という脅威を与え、動揺を誘うことすらできるやもしれません。
旨みは、大きい。もちろんハイリスクではありますが、そのぶんハイリターン。ならば、そのリターンを求めるしかないでしょうよ。

やればできるところを、強豪撃破で証明せよ!
ガンバに公式戦4連敗を食らわせろ!!
半年前のホーム戦で惨敗した借りを返すのは、まさに今!!!
狙うは、下剋上!!!
勝たれ!!!富山!!!!!
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