行く末遠ければ

生まれも育ちも富山県砺波市
地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

逆転実らず再逆転負け。失意の2連敗 SC相模原戦

2017-10-31 06:04:49 | カターレ富山
2-3で敗戦。
前週に続き、雨の中での試合。雨の激しさで言えば前週以上、難しいコンディションであったとは思います。それに加え、CBのふたりがそろって出場停止。緊急事態で臨まねばならない難しさも、当然のようにありました。
けれども。
それらが、負けても仕方ない理由になどなりません。理屈云々ではなく勝たねばならな勝った試合。にもかかわらず、勝てるチャンスを得ながらもそれを逃して敗れるという最悪の結果に至った。それがすべてです。
不利な状況でも頑張った、こんな試合もあるさ、では・・・もはや、そういった言葉が適当ではない状況であることは、火を見るよりも明らか。
なのに、負けた。2連敗を喫した。
冷たい雨に打たれながら応援し続けた後に残ったのは、苦い敗戦の味だけでした。

スンヒョンが入るかと思っていた予想は外れ、ケガから復帰の脇本がスタメンに。カターレ加入以降はボランチとしてプレーしていたものの、学生時代にはCBの経験もあり、昔取った杵柄という起用だったようで。國吉・山形とで3バックを形成するというかたちに。
また、前線のメンバーでは、敬介が今季初スタメンに抜擢されました。
一昨年はリーグ戦最終盤で2試合連続ゴール、去年はアウェイ最終戦だったセレッソ大阪U23戦で流れを引き寄せる役割を担い、逆転勝利に貢献したりと。いずれもこの時期に活躍したことが思い出されます。
今季なかなか出場機会がなかった彼ですが、ベテランの領域に達し、そのぶんやるべきことはしっかりわきまえているはず。期待がかかりました。

強くなったり弱くなったりの繰り返しではあったものの、止むことなく降り続ける雨の中での試合となった今節。
雨の影響を気にしすぎてペースをつかめなかった前節を踏まえ、その失敗を繰り返してはならなかった今節でしたが・・・。
出だしから、どうにも。
前々節の藤枝戦でみられたような、明らかな改善といった要素は見えず。
勢いがあったのは相模原のほうで、どうにもカターレのほうが分が悪そう・・・そう思っていた序盤で。
8分に、いきなり失点。
相手の長身FWジョン ガブリエルに対抗するにはどうにも身長が足りなかったDF陣ですが、その脅威に抗いきれぬかたちで。
また、これなのかと。
まだ、前節の敗戦をひきずっているのかと。
相手の勢いの前に屈するかたちで、自分たちの良さを発揮できぬままに敗れ去った前節・盛岡戦。
今節もまた、勢いは相模原のほうにありました。カターレも頑張ってはいた。けれども、相手を押し込めるほどのプレッシャーにまでは至らず。
しかし、それでも。
決して多くはなかった決定機をものにし、33分に敬介が起用に応える今季初ゴールで同点。さらに、38分にはイッキが逆転ゴールを決めて、試合をひっくり返したのでした。

2-1とリードして迎えたハーフタイム。相変わらず降り続ける雨。「いっそ、野球のコールドゲームみたいにこのまま終わってくれないか」なんて思ったりもしましたが。
そう、勝利の権利を得ただけで、確定はしていなかったのだから。
同点でもダメで、勝ち切るしかないのに油断するわけにはいかない。
・・・そう、思っていたのですが。
結果的には、逆転を許してしまい。
最終盤には北井・平繁を入れて最後の反撃を試みるも・・・前節と同じく、しっかりとリードを保ったまま試合を締めようという相手の集中力を破ることは叶わず、時間だけが過ぎていき。そして、タイムアップ。
試合後、あいさつのためにスタンド前まで歩いてきた選手たちでしたが。
サポーターは、無言でした。
誰も、何も言いませんでした。
口汚くヤジることもできたのかもしれません。けれど、何も言いませんでした。
言ってどうにかなるなら言っていたかもしれません。
けれど・・・そういう状況ですらなくなった。その重み。
降り続ける雨が、ただ、打ちひしがれた面々を濡らし続けたのでした。

なにか、今シーズンの縮図のように思えました。
リーグ前半戦を2位につけて折り返したカターレ。いっそこのまま終わってくれないかと思ったものでした。
けれど・・・後半戦の、大失速。
そして、もはや数字の上での可能性のみとなった、J2復帰の夢。
前半戦、わずかに2敗で切り抜けたカターレ。それが、大事な勝つしかない試合にきて2連敗をしてしまう。
勝負弱さ。
逆立ちしても太刀打ちできないくらいに実力の離れた強敵と対戦しているわけでは、決してありません。
どうあがいても勝てない状況で試合をしているわけでもありません。
なのに、勝てない。敗れてしまう。
メンタルの弱さ、と言っては漠然としすぎかもしれませんが。
それでも。
「石にかじりついてでも、なにがなんでも絶対に勝つんだ!!!」
そんな勝ちへの執着心というものが、足りない気がしてなりません。欠けている気がしてなりません。
この2連敗で、そんな執着心を見て取れたのかといえば・・・残念ながら、ノーと言わざるを得ません。
それは、どうにもやるせないことで。
どうにも悔しいことで。
望みの何もかもが完全に希望通りに叶うかといえば、そうではないでしょう。
けれども。
その望みに応えるのが、プロの選手というもののはずで。プロのクラブというもののはずで。
勝つことは、簡単なことではない。わかりきったこと。
けれど、それでも勝ちたい。

カターレ富山としてのプライド。それは、勝つことでしか証明し得ないのです。

第29節 SC相模原戦

2017-10-29 06:23:07 | カターレ富山
もはや必達目標に向けて全く余裕のない状況にも関わらず、自分で自分の首を締めるような形で敗れてしまった前節・盛岡戦。
4得点を挙げた勢いを継続するはずが、自分たちで流れを悪くし、無得点。成長の証を強さで示さねばならないリーグ終盤戦にも関わらず、お世辞にも強さを発揮している、成長しているとは言えない体たらくでした。
それでも、次の試合はやってくる。ギオンスタジアムでSC相模原と対戦します。

弱り目に祟り目というか、泣きっ面にハチというか。
苦境にあって、さらに今節はCBの2人・登崎と平出が揃って出場停止。
プロ初スタメンとして臨んだ沼津戦が苦い敗戦となり、その悔しさを胸に頑張ってきた登崎。その時を彷彿とさせる悪天候の中で、「今度こそ!」という思いもあったであろう盛岡戦でしたが・・・結果的に、1発レッドカードでプロ初の退場。悔しさの上塗りという、やりきれない事態に追いやられてしまったのでした。
そして、平出も累積警告で出場ならず。不動のスタメンとして出場し続けてきた彼だけに、懸念の方が大きくなるのはやむなしかと。
事実、ケガで不出場・代役で柳下が入ったセレッソ大阪U23戦では、安定感に大きな差があったのは否めませんでした。
そもそも、CB2人のうちの1枠・ファーストチョイスは代でしたが、負傷で離脱。途中加入の近藤もケガという状況にあったわけで。
そこから、今回の事態。
前節で交代出場したスンヒョンが入るかとは思われますが、それでももうひとりはどうするのかとか。
正直、心配の方が大きいです。
けれども。
だからこそ、奮起しなくてはならない。それは間違いない。
嘆いてもどうにもならない。ならば、開き直ってやるしかないじゃないかと。
やるしかないならば、やりきるだけ。逆に、シンプル。
成長の証を打ち出せなかった前節。しかし、今節は、やりきる以外に道は無いのだから。余計な感情を挟む余裕がないことが、逆に集中力をもってプレーする原動力となれば。そう願うばかりです。

期待したいのは、苔口。
無得点で敗れてしまった前節の汚名返上には、やはりエースのゴールが必要でしょう。
前回対戦で、角度のないところからのシュートを見事に決めてチームを勝利に導いたように。
どうあっても勝たねばならない今節、不安も懸念も吹き飛ばすようなファインゴールが見たい。是非とも。

前節の敗戦で、ただでさえ難しい状況が更に悪化してしまったことは、事実。
けれども。
「それでも」と言い続けねばならない。
「それでも」を、形にしなければならない。もちろん勝利でもって。
退路など無い。
ただひらすら、勝ちきれ!

勝たれ‼富山!!!!!!

低パフォーマンスで連勝継続ならず。痛すぎる敗戦 グルージャ盛岡戦

2017-10-24 02:36:30 | カターレ富山
0-2で敗戦。
少なからずプレッシャーもあるであろうなか、堅実に勝利を積み重ねた首位・栃木。
鹿児島との上位対決で底力を発揮、逆転勝ちで2位を堅持した沼津。
それらクラブに追いつき、追い越さねばならない立場であったはずの、4位・カターレは・・・前節4得点を挙げた攻撃が沈黙、2連勝からの上昇ムードをかき消すかのような敗戦を喫しました。
上位チームとして、追う立場として、どうあっても勝たねばならなかったはず。
栃木や沼津がそうしているように、勝ち切る強さを見せつつ追撃しなければならなかったはず。
にもかかわらず。
確かに、一時の不振を抜けて上り調子の盛岡も難しい相手ではあったでしょう。けれど、相手が強すぎてどうにもならない試合、というわけでは、決してなかった。
相手が強かったというより、自分たちが弱かったから負けた。
そんなことをしている場合かと。
しなければならないことは、なんなのか?
決まっています。栃木や沼津がそうしているように、「理屈じゃない、とにかく勝つんだ!」という姿勢を貫き通し、勝利すること。
なのに。
いったいいつまで、「シュートの意識が低かった」とか言っているのかと。
勝つしかない状況で敗れ、自分で自分の首を絞める形で更なる窮地へと追い込まれてしまったカターレ。

試合後、苔口が「自分たちに「もっともっとできるぞ」「諦めるなよ」という言葉をもらった。富山のサポーターは本当に温かい。」とコメントしていたようですが。
べつに、甘やかすつもりで厳しい言葉をかけないわけでもなんでもなく。
もし、罵声なりを浴びせてどうにかなるなら、恨み言のひとつも投げかけたかもしれません。それで、本当になにかが向上するのなら。
そうではないから、やらないだけ。
言ってもどうにもならないことを言わないだけ。
けれど、思い違いをしてはいけない。
前の試合でできた良い部分をなぜ継続できない!という腹立たしさ、不甲斐なさを嘆く憤りというものは、確実にあります。
けれども、それを撒き散らして一時のうっ憤晴らしをすることを自重しているだけ。

台風接近の雨の中、それでもスタジアムに詰めかけていたファン・サポーターに、報いる結果を残せなかった。
それを、きちんと恥じてほしい。プロとして、情けなく思ってほしい。
それを、負けん気に変えて、これ以上無様をさらさぬ力としてほしい。
あっさりと「ここぞ!」で勝てないなどということを、なくしてほしい。
覆水盆に返らずとは言いますが、それでも。
基本的に勝利でしか評価されないのがプロ―――そんな厳しさを、今一度再確認せねばならないかと思います。
ファン・サポーターの期待を裏切ってしまっている事実を、どう覆すのか。
時は、待ってくれません。

第28節 グルージャ盛岡戦

2017-10-22 07:12:41 | カターレ富山
不振からの脱却と諦めない意思ををホームでも示すべく臨んだ前節・藤枝戦。そこで得た逆転勝利が偶然などではない、悲願成就に向けての必然であったことを、連勝でもって見せねばならない今節。ホームにグルージャ盛岡を迎え、3連勝を狙います。
順位的には勝ち点差がほとんどないとはいえ、消化試合が関連クラブより1試合多いカターレにとっては、プラス3ぶんを考慮しつつ捉える必要があります。
そうなると、土俵際に追い詰められている状況に変わりなし。この先、全勝してすら2位以内になれない可能性がある一方で、負けはもとより引き分けすら、可能性を大幅に減少させてしまうという。
しかし、それでも。
踏ん張って成し遂げた2連勝。プレッシャーがかかるのは他クラブとて同じ。逆に、カターレが勝つことでプレッシャーを与えることにもつながります。
だからこそ、勝たねばならない試合。
過信は禁物とはいえ、今季最多4得点を挙げた前節の自信を胸に。必勝の覚悟を勝利につなげねばなりません。

前節の藤枝にしてもそうでしたが、今節の盛岡も一筋縄ではいかない相手。
シーズン中に7連敗を喫するなどして下位に甘んじてしまってはいますが、中断明けから復調、ここ最近は2勝2分け1敗と勝ち星を積み重ねています。
カターレが1得点も出来ずに敗れてしまった沼津に、その翌週に2-1で勝利したりだとか。前々節はライセンス持ちの長野と1-1のドロー、前節も攻撃サッカーに定評があり、カターレも苦しめられてきた琉球にスコアレスドロー。勝てなかったながらも、しぶとさを発揮しています。
手ごたえをつかみ、「4位富山がなんぼのもんじゃい!」という勢いで乗り込んでくるのではないかと。
ピッチ外では、クラブにマスコットのキズールが誕生。前節のホーム戦でお披露目され、大きな話題となりました。
3月にあった前回対戦では3-0と快勝した相手ではありますが、楽観して良いとは決して言えないでしょう。
それよりもなによりも。
勝利が絶対的に求められる状況で、いかに自分たちのサッカーを貫くか。
前節からの力の過信、あるいはプレッシャーからの気負い、そういったものを抱えながら「それでもなんとかなるだろ」で勝てるほど甘い相手などではないでしょう。
驕ることなく、侮ることなく。ひたすら、勝利を追い求めねばなりません。

期待したいのは、陽次。
良いサッカーを繰り広げながら前半終了間際という嫌な時間帯に先制されてしまった前節。そこからチームに勇気を与える同点ゴールを挙げたのが陽次でした。さらには追加点も。
勝利のために自分に出来ることは何か?それをしっかり考え、「前半でつぶれてしまってもいいくらいに」という気持ちで臨んだことが、前節の大活躍につながったようで。
今節もまた、成功体験を力に変え、真摯に勝利への道筋をつけていかねばなりません。
今シーズンのホーム開幕戦となった鹿児島戦で決勝ゴールを挙げてヒーローとなった陽次。続く盛岡戦で、2試合連続ゴールかと思われながらもオウンゴール判定、ということがありました。
今節もまた、2試合連続ゴールを目指す戦いです。今度こそ文句なしのゴールを決め、連勝の立役者となってほしい。そう願います。
そしてもうひとり、佐藤の奮起にも期待。
2試合連続スタメン出場となった前節も、しっかりと存在感を発揮。逆転ゴールとなった苔口の得点をアシストする活躍を見せました。
前々節・福島戦、前節・藤枝戦に続き、2度あることは3度あるとばかりに、今節の盛岡戦でもまた得点に絡む活躍を見せてほしいです。

過信は禁物。けれど、前節の4得点は「やればできる!」という手ごたえにつながったことは間違いないでしょう。
決して、まぐれなどではない―――そのことを、連勝でもって証明せねば。
そして、「2位以内になんとしても食い込んでやるんだ!」というカターレ富山の強い意志を、リーグに示さねば。

プレッシャーを拒むな!プレッシャーを楽しめ!

勝たれ!!!富山!!!!

後半一挙4得点!逆転勝利で3か月半ぶりのホーム白星 藤枝MYFC戦

2017-10-17 02:06:36 | カターレ富山
4-2で勝利!
攻め込む姿勢を見せながら前半終了間際に先制されるという嫌な展開でしたが、それを跳ね除けての今季初となる逆転勝利。
ここ3試合で14得点という、あるいは最近のJ3においていちばん厄介な相手とも言えた藤枝。あるいは大量失点の懸念さえあったなか、そのお株を奪うかのようなゴールラッシュ。見事に県総に詰めかけたファン・サポーターに3か月半ぶりとなるホーム戦勝利を届けたのでした。
負けられない、勝たねばならない試合が続く中で挙げた勝ち点3。不振にあえいだ中断明けから、初の連勝となりました。
1試合ぶん消化が多いとはいえ、3位・秋田と勝ち点で並び、2位・沼津まで1差。射程圏内にとらえています。
今季最多得点の勢いを更なる勝利へと繋げるべく、邁進していかねば。

試合前にぱらついていた雨は開始までにはやんだものの、風の影響から、コイントスで藤枝が陣地を変更する選択をしてスタートすることとなった今節。
どうにも、陣地変更をした試合にあまりいい思い出がないだけに、悪い予感が当たらないように祈りながらのキックオフとなりました。
前節とは前線のメンバーを変更して臨むこととなったスタメン。平繁、北井という最近は途中出場が多かった選手が名を連ねることに。
すなわち、攻撃の好調さが光る藤枝を相手に、守備を固めるのではなく、こちらも点を獲りにいってガッツリとやりあうという意思表示でもあったかと。
そんな起用に応えた選手たち。前半から、「お?」と思わされました。
最近の試合では、どうにもこうにも攻撃の迫力というものが出せていなかったカターレ。明らかに、勢いで相手に対して見劣りしていました。
しかし、今節はその勢いというものが感じられ。相手に攻め込まれる場面もありながらも、決して怯んではいませんでした。
これまで見られていたところの「攻めあぐねて、とりあえず後方でパスを回す」といったシーンが、明らかに少ないのが見て取れました。
スタメン出場への奮起をプレーに出していた平繁、北井のアグレッシブさ。前節の初スタメンに続き、ホームでの初スタメンとなった佐藤も、果敢にボールにチャレンジしていました。
最近見られなかった攻めの姿勢というものに、俄然、期待も高まりました。
ただ、フィニッシュが・・・狙っていったのは良いけれど、枠をとらえられずに外してしまうとか。なかなか得点には結びつかない。
いや、それでも。積極的に狙って、それを続けていくことが大事。今日のこの勢いならばいずれそれがゴールに結びつく―――
・・・と、思っていたところ。
スコアレスで前半を折り返そうかという43分、嫌な時間帯に先制ゴールを許してしまうことに。
やはり、ここ最近で多くの得点を積み重ねてきた藤枝には、それに基づく手ごたえと自信が備わっていたということでしょう。簡単な試合にはならないとは覚悟していたつもりでしたが、それでもやはり、ままならないものだなと。

0-1で迎えることとなった後半。もちろん、落ち込んでいる場合などではなく。勝利のためには同点、逆転のゴールが必要でした。
前半の内容が良かっただけに、このまま敗れるなどということは、あってはならないと。
すると、後半開始から11分で。
苔口から平繁と渡ったボールを陽次が繋ぎ、DFをかわすと詰めるGKの動きを冷静に見てシュート、見事に決めて同点に追いつくことに成功しました。
なんとも、彼らしいというか。勝負強さがにじみ出るようなゴールであったかと思います。
逆転への道筋をつけるためには、まずは早い時間帯に追いついておきたい―――そんな願いをかなえる、ファインゴールでした。
嫌な失点のイメージを払拭、試合を振り出しに戻したカターレ。
もちろん、勝ちに行く。そんな気概で、プレーをダレさせることがありませんでした。
そんななか、待ってましたの逆転ゴール!
70分、佐藤の後方からのクロス、それに持ち前のスピードで抜け出した苔口が、頭で合わせてゴール!
これぞ、エースの働き!ホームのファン・サポーターの期待に、存分に応えてくれたのでした。

勝利をぐっと引き寄せたカターレでしたが、気を抜くわけにはいかない。
欲しいのはあくまで勝ち点3であり。同点に追いつかれ、あるいは逆転され返すなどということは、あってはならなかったのだから。
そのためにも、疲労のたまる試合終盤にあっても、妥協なくやり切る姿勢が問われました。
それに、しっかりと気を引き締めて対処した選手たち。集中力を切らしませんでした。
すると。
我慢しきれなかったのは藤枝のほうでした。
87分、陽次がこの日2点目となるゴールを挙げると、さらに90分、これまた2点目となる苔口のダメ押しゴールが決まり、4点目!今季最多得点を記録したのでした。
終了間際にCKのクリアしきれなったボールを押し込まれて失点してしまったのは余計でしたが、それでも。
どうにかこうにか勝つには勝ったけれど、というような前節とは違い。今節は、内容に結果が伴った見事な勝利。
こんな勝利を、ホームのファン・サポーターは待ち望んでいた!
なかなか思うように勝てない時期が続いたけれど、こういうシーンを見たいから応援しているんだ!・・・皆、そんな思いを新たにしたことかと思います。

今節も勝利を挙げた首位の栃木が抜け出した感もありますが、2位以下は大混戦。
その渦中にあるカターレ。厳しい戦いが続きますが、そんななかにあって、この勝利が大きいものであったことは疑いようがありません。
いわゆるケチャドバ理論といいますか。なかなかうまく出ないケチャップも、いちど出たらドバドバ出る。
この先、6戦中4戦がホームゲーム。さしあたっては、次節・盛岡戦。
中断明けから苦しい状況が続いてきたからこそ。その反転攻勢とばかりに、連勝街道を突き進まねばなりません。
今節の勝利は、そのためのモチベーション、燃料として、さらなる飛躍につなげねば。