行く末遠ければ

生まれも育ちも富山県砺波市
地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

得点への気概も勝利には結びつかず。ドローで3戦連続勝ちなし  グルージャ盛岡戦

2016-05-31 06:42:11 | カターレ富山
1-1のドロー。
無得点で2連敗という悪しき流れを断ち切るべくして臨んだ今節でしたが・・・。
今季初の3バックの採用、サブメンバーにも攻撃的ボジションの選手を控えさせ、なんとか現状打破を目指したこの試合。キャプテンマークを巻いた平出が、いちばんその意気込みを示す結果を出しました。
31分、自陣でマイボールとするとそのまま駆け出し、パスを出しても中央を疾走、ついには最前線まで上がって苔口の頭で落としたボールを蹴りこみ、見事にゴール。自身J初得点を決めたのでした。
3バックを採用した意図として、代と今季初スタメンの吉井の積極的な攻撃参加を期待していた三浦監督。しかし、その監督をも欺く予想外のプレーがもたらした先制点。
さらに追加点を狙うカターレは56分、中西がゴール前で相手GKと接触間際にスライディングで蹴りこみ、ゴールを揺らす・・・ものの、ファール判定によって認められず。先の秋田戦での微妙なPK判定ともども、どうにも釈然としない判定に今回も泣かされることに。
そんななか。
78分に盛岡が長野から新加入した土井 良太を投入すると、そのわずか1分後。井上 丈のクロスにその長身からヘッドで合わせ、移籍後初ゴール。交代策がピタリと的中するというかたちで同点ゴールを決められてしまったのでした。
その後は双方ともに勝ち越しゴールを狙うも、スコアは動かず。そのままドロー決着となりました。

内容的には劣らなかったものの連敗中、というチームと、最下位でも初勝利を挙げて勢いに乗るチーム。最下位が相手だから勝てる、などというのは傲慢でしかなく。
それでも。
それでも、勝たねばならなかった試合。
同じドローでも「負けなくてよかった」とか「勝ち点1を挙げたことは評価できる」という試合もありますが、この試合は違うわけで。「勝たねばならなかったのに勝てなかった」「勝ち点2を落とした」という試合。
もちろん、相手の盛岡のファイトに対するリスペクトは必要ではありますが、それを撥ね返せなかったのはやはり、カターレ側の問題であって。
連続負けなしで2位まで浮上したのがもう遠いことのようにさえ思える、3試合連続勝ちなし。
チーム強化は一朝一夕にはいかない―――真理ではありましょうが、時間は有限なのです。強化の芽が出て花開くのを、他クラブがただ黙って待っていてくれるのならばそれでもいいですが、そんなことはありえず。それこそ、結果が出ずに最下位に沈んでいたクラブが牙をむき、負けなかったながらもドローという不覚を取ってしまうくらいには。
シーズンも1/3が経過。
繰り返しますが、時間は有限です。
足踏みが続いてしまっている現状を一刻も早く打破しないことには、優勝の可能性が低くなっていく一方です。
可能性を上げるには、勝つしかない。優勝のためには勝つしかないのです。

次の日曜には試合がなく、次節までは2週間空きます。そこで、いまいちど気合を入れ直して連続勝ちなしの流れを断ち切り、また連続負けなし、いや、連勝へと繋げなければ。
このアウェイ盛岡戦での借りは、ホームで。
シーズン後半戦最初の試合として、わずかに中5週というインターバル。そのあいだにきちんと結果を出し、対富山戦初勝利を目指す盛岡をしっかりと返り討ちにせねば。
時間は有限ですが、幸い、まだ手遅れになってはいません。巻き返しは可能。
ならばこそ。ここでしっかりと踏ん張らねば、それこそ今節の勝ち点1が無駄になってしまうというもの。
1週ぶん空くからこそ、しっかりと勝てなかった要因を徹底的に突き止め、勝利への糧としていかねばなりません。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

第11節  グルージャ盛岡戦

2016-05-28 20:56:06 | カターレ富山
2連敗という悪しき流れを断ち、再び上位へ、首位への道を邁進しなければならないカターレ。今季ここまで2連勝までしかしていないというのに、3連敗などあってはならないこと。必勝の決意を胸に、いわぎんスタジアムでグルージャ盛岡とのアウェイ戦に臨みます。
勝つのは最低条件。2試合連続で流れ以外のところから失点し、それが致命傷となってしまった守備を立て直し。そしてなにより、2試合連続無得点という勝利以前の問題であった攻撃に、いまいちど活を入れて勝利を手繰り寄せねばならないところです。

盛岡は今季ここまでなかなか結果が出せず、前節で初勝利を挙げるまで実に10試合を要しました。しかし、下位だからと言って油断して良いわけなどなく。
ここ1カ月で見ても、現在首位に立つ秋田に引き分けたあと、続く藤枝・鹿児島には連敗しながらもいずれも2-3と引けはとっていません。前々節の栃木戦は先制されながらも追いついてドローに持ち込み、そして前節は後半だけで3得点を挙げる爆発力を見せてYS横浜に快勝、うれしい初勝利となりました。
結果がついてこなかっただけで、目指すサッカーそのものが間違っていたわけではなかった、ということのようで。
負け試合かもしれなかったところを追い付いた、その次の試合で大勝した、そして迎える今節。ホーム2連勝を目指し、モチベーションも高く待ち構えていることかと。
ここ最近の勢いということで言えば、あるいはカターレのほうが不利とすら言えるかもしれません。流れからは失点していないのに、1点が重くのしかかっての敗戦。しかも、攻撃では相手を上回ってさえいたというのに、実ることなく無得点が続いた、という・・・。
前節、栃木戦の敗因として、“相手のサッカーに合わせてしまった”ということがあるかと思います。首尾よく先制し、たとえ相手の攻撃にさらされようがしっかり守りを固めたならば負けはしない、という栃木のサッカーに付き合ってしまい、攻め込みながらも自分たちのサッカーが出来ず、ゴールをこじ開けるに至らなかった。より確実なほう、確実なほうと求めるあまりに自分でシュートに行くべき場面でも判断を誤ってしまったようにも見受けられました。
もし、今節もまた勢いに乗る相手に主導権を渡すようなことをしてしまったならば・・・また、ポッと嫌なかたちで失点、獲り返そうにもかみ合わずに結局無失点というパターンを繰り返し、3連敗という最悪のケースも、ありえない話では決してありません。
思えば去年のアウェイ盛岡戦。開幕2戦目の鳥取戦で手痛い敗戦を喫して立て直しをかけての試合でしたが、カウンターに苦しんで江角の好セーブがなければやられていたスコアレスドローでした。あるいは、それが開幕ダッシュ失敗、ひいては上位進出もならないままに低迷という展開に繋がっていったきっかけであったようにも思います。
同じく、敗戦からの盛岡戦。
今度こそ、勝利し。今度こそ上位への道に乗るために。勝たねばならない、勝つしかない試合です。

期待したいのは、衛藤。
明確なキャプテンを指定していない今季のカターレにあって、フィールドプレーヤー最年長として、実質的にキャプテンを務めている彼ですが。
2連敗、2戦連続無得点という嫌な流れである今だからこそ。前節の相手・栃木の広瀬がそうであったように。経験豊富なベテランがチームに落ち着きと活力を与えてほしいと、そう願います。セットプレーからやられてしまった前節ですが、カターレにだって頼れるキッカーが、衛藤がいる。その存在感でもって「やればできる」という自信をチームにもたらしてほしい。そして、勝利を呼び込む得点を。それが出来る選手だけに、やはり期待したいのです。
そして、勝利のためには得点が不可欠。ならば、攻撃陣の奮起なくして勝利なし。
なかでも、萱沼の活躍に期待したいです。
前々節、秋田の遊馬に決勝点を挙げられ、敗れました。関東学院大時代、関東大学リーグ2部で得点王争いをしたライバルにしてやられてしまったという悔しさ。そのリベンジは8月のホーム戦でしっかりと果たすとして。
今節の相手・盛岡には大学でのチームメイトであったMF土舘 賢人やDF久保 海都がいます。中でも同い年の久保はレギュラーとして定着、今季フル出場とチームの主力として活躍しているとか。
同世代だからこそ、負けられない。今や自分もカターレ富山の主力。その自負を、誇りを胸に、しっかりと挑みかかってほしいところです。3試合ぶりのゴールでカターレを勝利に導き、“富山に萱沼あり!”と名をとどろかせる活躍を期待します。

決して侮ることのできない相手との試合。
それでも。
カターレの力を十二分に発揮したならば、これまでの積み重ねが正しいと証明できたならば。そしてなにより、負の流れを断ち切る力を示すことができたならば。
今季ここまで6位のカターレと15位の盛岡という順位が、力の差であるということを勝利でもって見せつけねば。
連敗継続など論外、引き分けすら無用。
もちろん、求めるは勝ち点3のみ!
相手の勢い?そんなものは撥ね返せ!!逆に、カターレの勢いに飲み込んでしまえ!!!
連敗を連勝に変える、そんな勝利を!!

勝たれ!!!富山!!!!!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

不完全燃焼のままに連敗。ホーム栃木戦でまたも歓喜ならず  栃木SC戦

2016-05-23 21:22:22 | カターレ富山
0-1で敗戦。
負け惜しみを百も承知で書くならば。負けても仕方なかった、とは割り切れない・・・むしろ、ハッキリ言って勝たねばならない試合でした。相手の強さではなく、自分たちの弱さで勝てなかった、負けてしまった試合。
今に始まったことではありませんが、チームの悪い癖であるところの「ポジティブ要素は次になかなかつながらないのに、ネガティブ要素はしっかりと引き継いでしまう」というガッカリなところが、またも発現してしまった、と。
首位攻防戦で敗れてしまったショックを一刻も早く払拭したい、昇格を争うライバルであり“同期”であるところの栃木にはどうしても勝ちたい、これまでホーム栃木戦後に歓喜に包まれたことが無い、だから今度こそ勝たねばならない・・・勝利しなければならない理由はいくらでもあったにもかかわらず、いつもの悪い癖がまた出て、ホームのファン・サポーターがかける期待を裏切ることとなってしまったのでした。

古巣を相手に気合を入れて試合に臨んでくれることを期待してでしょう、西川が今季初スタメンで起用されました。初ゴールを挙げて恩返しを果たしてくれることを、彼の移籍と復帰の経緯を知るカターレのファン・サポーターの誰もが望んでいたはず。
しかし。
試合開始直後にいきなり相手に良い位置でFKを与えてしまい。直接狙わずに横に出す変化、そこからDF広瀬 健太の放ったシュートがバーに直撃しながらゴールに入るという・・・なんともきつすぎる先制点を奪われてしまったのでした。
とはいえ、90分まるまると言っていいほど時間はあったわけで。追いつき、逆転できるだけの時間はあったにもかかわらず。
先制点を挙げてから一気呵成に追加点を狙う、というわけでなく、むしろ守備的になっていた栃木。そこを崩しての得点は難しいと言えば難しかったかもしれませんが、それはどうしようもないほど攻めあぐねていたというわけでもなかったのであって。チャンスはしっかりあったし、それを決められなかったのはカターレの問題としか。
これもまた負け惜しみですが、攻守の脅威度ということで言えば、同じ昇格争いのライバルクラブでも長野のほうが上であったかと。
15本シュートを放ったカターレに対して栃木は4本。危ない場面も“ゼロではなかった”という程度で、むしろこちらのチャンスのほうが断然多かったはず。
なのに。
「どうして、そこでシュートに行かずにだれかに任せようとする?」という場面が何度も。「なにも考えずにシュートに行けば入っただろ!」という。
長野戦では、決定的チャンスをフイにしてしまった萱沼が、その試合のうちにおなじようなシチュエーションをものにしてゴールを挙げる、という場面がありました。なのに、その成功が活かされていないとしか言いようがない。
そもそも。今節の課題が、“前節の秋田戦では不本意なPKでの失点を盛り返せずに無得点で敗れてしまった。それを修正しなければ”ということであったのではないのかと。
開始いきなりの不本意すぎる失点ではあったけれど、逆に言えば、前節の反省を今度こそ逆転勝利につなげる、というチャンスでもあったはず。
それが、どうしてこうなるのか。
そのまま課題を克服できないままに、成長を見せられないままに連続無得点で連敗を喫してしまったというのであれば、何も言えません。

まるで、シュートを決めるという責任から逃げているかのような。
中盤まではボールの競り合いも頑張る、相手に簡単に主導権を握らせないという意識はしっかりとあったように見受けられましたが・・・半面、肝心の相手ゴール前で得点を決めねばならないシチュエーションで、なんで二の足を踏んでしまうのかと。
今にして始まったわけでない、この悪癖。これを見ていつも思うのが、「点を獲らねば勝てないということを、本気でわかってやっているのか?」ということ。
先制点を奪われたのなら、最低2点を獲らないと勝てないということを、きちんと理解しているのか?と。
他でもないプロサッカー選手を相手に不躾極まりない言いようではありますが、それでも。
ハッキリ言って、ゴールへの執着心というものに欠けているように見えて仕方がない。
どれだけうまくパスがつながったって、それに芸術点がプラスされるわけではない。「練習で出来ないことは本番でも出来ない」とはよく言われますが、だからと言って、練習と全く同じように出来なければゴールを決める意味がない、なんてことにはならない。
シュートにしても、それに至るパスにしても、さらに前のボール奪取にしても・・・すべては勝つために必要な得点を挙げるための手段でしかない、ということがちゃんとわかっているのか?と疑いたくなってしまいます。

せっかく大分・長野という昇格争いのライバルを連破して「ここからさらに加速していくぜ!」という機運が高まるところであったはずなのに・・・そこからの2連敗。試合数が減った分、結果マイナスというべきか。
栃木のキャプテンを務める広瀬 浩二が「これまでアウェイで1分3敗であることはミーティングでも確認していて、どういうかたちでも勝点3を取らなければいけないと思っていた。ここで富山に離されると優勝もJ2復帰も厳しくなると思い、なにがなんでも勝つ、という気持ちだった。」とコメントしていますが。
カターレの側に、それを受けて立ち、さらに跳ね返して勝利をつかむだけの覚悟というものがしっかりあったのか・・・正直、疑わしいと言わざるを得ない結果であったかと。
首位・秋田が引き分けたことで最悪の結果とまではならなかったものの、それでもまた優勝が遠のくことになってしまったことは確か。
いまいちど、再確認しなければなりません。
「優勝以外はすべて失敗」
J2復帰を目標に掲げるのであれば。
失敗した、では済まされないということを、しっかりと引き締め直し。
「ポジティブ要素は次になかなかつながらないのに、ネガティブ要素はしっかりと引き継いでしまう」という悪癖をもう繰り返してはならない、という気概を、勝利という結果で証明していかねばなりません。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

第10節  栃木SC戦

2016-05-21 19:30:56 | カターレ富山
今シーズン初の敗戦を喫してしまった前節・秋田戦から1週間。大分、長野と昇格を争うライバルチームを連破してきた中で、それが止まってしまった敗戦でもありました。
今節、ホームに迎えるのもまた、昇格を目指す栃木。一筋縄ではいかない相手ではありましょうが、それでも。
ここで連敗など喫しようものなら、今季これまで培ってきた実績が“なかったこと”になりかねない。単なるまぐれだった、で済まされてしまうような。
もちろん、そんなことはあっていいはずがありません。
「勝とうが負けようが引き分けようが努力をする姿勢であったり、準備をしていく時間であったり、我々が持たなければいけないメンタリティーというのは、結果によって変わるものでもないし、変わる必要もない。」前節の試合後、監督もそうコメントしているように。
敗れてしまった事実を覆すことはできず、それこそ“なかったこと”にはできません。
しかし。
しっかりと切り替えることにより、“なかったかのように”は出来ますし、また、しなければ。
前節の結果で首位に立つことには失敗してしまいましたが、それによって優勝のチャンスが断たれてしまったわけではないのだから。
やるべきことは、敗戦を引きずることなく踏みとどまり、再チャレンジへとつなげること。
そのためにも、勝たねばならない試合です。

J1、J2、J3を合わせて今や53を数えるクラブが乱立するJリーグにあって、2009年に同期として参入することになった栃木と岡山。
カターレ富山発足初年度となった2008年の第10回JFLにおいて、J昇格を目指してともにしのぎを削ったライバルクラブ。現行制度がベースではもう2度と再現されない、3クラブ同時昇格。やはり他クラブとは一線を画す特別な存在です。
あのとき喜びを分かち合い、いずれは新たなステージ・J1に昇格して、そこでもライバルとなれたらいいね―――お互い、そんな夢を抱いていた・・・はずでしたが。
しかして今季、栃木と“新たなステージ”での対戦が実現することとなりました。
ただし。
一昨年のJ2最下位クラブと、昨年のJ2最下位クラブという・・・かつて夢見ていた理想とは真逆と言っていい、厳しい現実を突きつけられた格好で。
お互い、こんなかたちでの再戦は望んではいなかったはずなのに。
J2降格という屈辱と苦悩は、味わった者にしかわからない。そしてもちろん、J2へと復帰したいという渇望もまた同じ。
だからこそ。
勝者として勝ち点3を得ることができるのは、一方のみ。譲ることのできない直接対決。カターレこそが勝者とならねば。

序盤戦で躓きながらも、ここ4試合は2勝2分けの栃木。シーズン前はあったかもしれない「J3なら勝たないと」という楽観的な見方は、今はもう無いことかと。それは、去年カターレが通ってきた道でもあります。
ならば。1年“先輩”として、J3の難しさを栃木にぶつけてやらねばならないところです。
もちろん、そのためには必勝の気構えで臨み、かつ結果に結びつける確かな力が必要となるのは言うまでもありませんが。
それこそ、連敗などしていては優勝など到底おぼつかない、というのは去年の経験からもわかっていること。同じ轍を踏むわけにはいかないのは当然。
敗れてしまったあとだからこそ、勝たねばならない。その覚悟というものを、あるいは今季最高のかたちで出さないことにははじまらないでしょう。たとえそれが栃木という難しい相手であっても。いや、難しい相手だからこそと言うべきか。

前節の敗戦からの立ち直りとはすなわち、7試合ぶりの無得点に終わってしまった結果からの立ち直りを意味します。
つまりは、いかに得点して勝つか。
期待したいのは、西川。
2014年途中から栃木に期限付き移籍し、その後完全移籍。昨年は降格という憂き目にも遭い、自身も契約満了。そして再びカターレ富山の一員となって迎える古巣との対戦。
単なる期限付き移籍とは明らかに違う、様々な思いを抱えたなかでの、今節の栃木戦となっていることでしょう。
栃木を退団しトライアウトに参加したこと、そして富山復帰を決断するに至ったこと。悩みも葛藤もあったことかと思います。
けれども。
プロサッカー選手としての自分に見切りをつけて引退、という選択肢もあったなか、現役続行を決断したのはなぜか?「どの面下げて戻ってきやがった?」というそしりもあろうなかでのカターレ復帰。いつか対戦相手としてJ3で栃木と対戦する日が来ることもわかっていたなかで。
そして、今こそが、その“いつか”。
今季はここまで途中出場が続き、あるいは今節もそうなるかもしれませんが。いや、出場時間そのものは、さして問題ではないかもしれません。
要は、その出場時間でなにができるのか。
健在ぶりを、示してほしいです。FW選手として、ゴールというこれ以上ないハッキリとしたかたちで。
かつて、前所属チームであった岐阜を相手に「恩返しゴール」を決めたことがありました。
ならば、今節でも。来場する栃木ファン・サポーターからの思いには、プロサッカー選手としての在りようで応えてほしい。そう願います。

過去の栃木との対戦を紐解いても、ホーム戦においては良い思い出というものがありません。
JFL時代のカターレとしての初対戦は、スコアレスドロー。
J参入した2009年から2013年までは、ドローすらない5戦全敗。
そして、2014年。虎の子の1点を守りきり、1-0で見事に勝利・・・したのですが。その試合こそが、他会場の結果を受けてのJ2からの降格が決まった試合。ようやく勝利することができてなお、笑顔はありませんでした。
J3という望まぬ舞台でながら、また巡ってきたホーム栃木戦。
今度こそ、勝利とともに笑顔をファン・サポーターに届けるために。がむしゃらに勝利を追い求めねばなりません。

いくらJ参入同期でも。いくら屈辱の経験を理解できても。いくらJ2復帰の思いの強さがわかっても。
勝利は、譲れない。勝ち点3は、譲るわけにはいかないのです。
だから、勝て!!!
勝って、ホーム栃木戦勝利で笑顔を届けろ!!!
勝たれ!!!!富山!!!!!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

無念の今季初黒星。PKに泣き、無敗対決に敗れる  ブラウブリッツ秋田戦

2016-05-16 20:14:23 | カターレ富山
0-1で敗戦。
直接対決を制して初の首位に躍り出るために勝たねばならない試合でしたが・・・。
ワンチャンスをものにされるかたちでPKから失点。攻めても開幕戦以来の無得点。結果として無敗はストップ、逆に秋田に無敗継続とともにホーム戦12戦連続負けなしというJ3新記録を打ち立てる勝利を与えてしまうことになってしまったのでした。

失点シーンは、ペナルティーエリア内で相手FWの遊馬 将也と代が競り合ったところに永井が突っ込んでいったところでPKの判定。VTRで見ても永井は直接触っていないし、得点機会阻止と言うにはあんまりだろ、というものですが・・・。結果的にこのPKが敗因というのは、なんともやりきれないものがあります。
昨年のアウェイ秋田戦ではPKによって負けが引き分けになった、ということもありましたが・・・あるいはその意趣返しのようにも感じられるところがまた、皮肉というかなんというか。
その失点を跳ね除ける得点を挙げられなかったのが悪い、なんて言われそうだし、そもそも危険エリアまで侵入されている時点で問題、との指摘もあるでしょう。審判にしても、ハッキリ言ってJ1、J2よりもクオリティが低くなる傾向が顕著、というのは前から知れていたことでもあります。
納得いかないことを“J3だから仕方ない”で片付けるのも、どうにもこうにも釈然としないところではありますが、それでも。
グダグダ言って判定が覆るわけではなし。この悔しさを忘れず、勝利へのパワーに還元していかないことには、それこそ経験が無駄になってしまうというもの。

そう、この敗戦という経験を、どうとらえるかが重要。
思えば2年前の今頃。シーズン開幕から未勝利で最下位であった讃岐とわずか1勝でブービーというカターレとの“裏天王山”の対戦がありましたが、そこでまんまと逆転負けを喫してしまい、初勝利を献上。結果的に、それが“終わりの始まり”として、降格という最悪のシナリオへとつながってしまったことが思い出されます。
今節の秋田戦は首位攻防戦、文字通りの天王山でしたが・・・そこで負けて相手に自信と手応えを与えてしまい、対してこちらは初の敗戦と勝ち点0で引き離される、という厳しい結果が。
ここを、どう乗り切るのか。あるいは、それが今後の行く末を占うことになるやもしれません。
無敗が途切れてしまったのであれば、1敗も2敗も同じ・・・なんてことは、あるわけないのであって。
幸いにして。敗れはしたものの、それが致命的な状況での敗戦ではない、ということ。
致命的な敗戦ということで言えば・・・昨季のホーム秋田戦で完敗、数字の上だけ残された昇格の可能性ではあったものの、それを自らつぶす結果を招いてしまった、というような。
今節のPKでの敗戦は、確かに無念すぎるし、悔しさもひとしおというもの。
ただ、それもまったく相手に歯が立たないとか、自滅で勝負以前の問題といった状況でのものではない、ということもまた、しっかりと認識すべきであって。
無敗が途切れたからと言って、これまでやってきたことがすべて無になるということでは、まったくない。
むしろ、敗戦の悔しさと、勝ち点差を付けられてしまう危機感とをしっかりと認識したからこそ。
まだ、なにも失ってはいないのだから。自力優勝の可能性も、断たれてはいないし。
やるべきことは、敗戦を気にして凹むことなどではなく。反省をし、悔しさを噛み締めながらも次の勝利につなげること。それ以外にありません。

今節の結果によって首位に立つことは叶わなかった。けれど、その可能性が失われたわけではない。
1度でダメなら2度目で。可能性が消えていないのならば、再びチャレンジするのは当然のこと。
しかも、まだリベンジのチャンスはあるのだから。8月のホーム戦できっちりと勝って、今節の借りを返せばいいだけのこと。
無敗が途切れてしまいましたが、だからこそ。
これまで負けていなかったのが運や偶然で、それが切れたから負けた、ということではないということを。
負けることもある。けれど、やっているサッカーに間違いがあったわけでない―――それを、今後の結果でもって証明せねばなりません。
まずは、次節の勝利のために。
約半年後、シーズン最終節を首位で終わらせるために。
道は続いていきます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする