行く末遠ければ

生まれも育ちも富山県砺波市
地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

第21節 FC東京U23戦

2018-08-31 20:58:16 | カターレ富山
中断期間明けの初戦となった福島ユナイテッド戦で見事に勝利、幸先よく白星スタートを切ったカターレ。2戦連続ホームゲームとなる今節、2連勝をかけてFC東京U23を迎え撃ちます。
シーズン残り約3カ月、ホームゲーム最後のナイトゲームを勝利で彩るために。必勝を期して臨みます。

今週、カターレにまたひとり新メンバーが。ヴィッセル神戸から育成型期限付き移籍で野田 樹が加入しました。
神戸U18監督の野田 知を父に持ち、自身も神戸U18から昇格した生え抜き。ルーキーイヤーであった昨季はFC今治に武者修行。今シーズン復帰するも、なかなか出場機会がなかったところ、このタイミングでカターレ富山に活路を見出した、ということのようで。
神戸と言えば、最近は世界的スーパースターであるイニエスタの加入が話題ですが。チームメイトとして偉大な先達から学ぶ、という道もあったでしょうが。そうではなく、自ら他クラブへ飛び込んで自分を磨く道を選んだ。
イニエスタとでは、実力も積み上げてきたキャリアも比較にならないほどの差がある一方で。ひとりのプロサッカー選手、という立場そのものは、同格です。
他の誰でもない、プロとしての自分のために選び取った、富山での修行という選択。是非とも、実りあるものとしてほしいです。
同じく生まれ育った地元クラブを離れて富山への途中加入を決めた吉岡らとは、通じるところもあるでしょう。まずはチームに慣れ、実力を発揮できるよう研鑽を積んでほしいところです。

さて、今節のFC東京U23戦。前節の福島戦に続き、今節もまた、前回対戦で敗れてしまった借りを返すべく挑む試合となります。
メンバー編成が試合ごとに不定、というのがU23チームの特徴ですが。
FC東京U23の今シーズンここまで19試合のなかで、「いちばんえげつない編成だった試合」を挙げろ、と言われたら、その筆頭が前回の富山戦となるのではないかと。
J3レベルをあからさまに超えて、「ルヴァンカップのメンバーです」と言っても通用するような。
実際のところ、元代表にして実績充分の前田 遼一にガッツリとしてやられ。日本が期待する次代の宝・久保 建英にも決められて。追いつこうともがくも、才藤が2枚目イエローで退場、更なる窮地へ。とどめとばかりに試合終了間際にまたしても前田に決められ万事休す。0-3というスコア以上の完敗を喫してしまった試合でした。
今節に関して言えば、前回ほどのこととはならない、とも思われますが。
この夏、久保が横浜FMに移籍し、先ごろJ1初ゴールを挙げたり。オーバーエイジ枠でチームを引っ張っていた梶山 陽平が新潟へ移籍。そのほかにも各種年代別代表やトップチームメンバー入りなど、編成そのものにも苦慮しなければならない事情もあるようで。
不安定さが仇となったか、チームはここ最近4連敗中。最下位に沈んでいます。
けれども。
だからといって、勝てる保証があるわけでもなんでもない。
福島の連続負けなしをストップしたカターレですが、ここでFC東京U23の連続勝ちなしをストップさせたのでは台無しというもの。

どうしても、思い出されるのが昨年の悪夢。
中断後の初戦で対戦し、勝てば暫定ながら首位に躍り出ることが出来る大事な試合でした。
柳下のゴールで先制し、勝利をつかみかけたかと思われた試合最終盤。立て続けにあれよあれよと2失点、まさかの逆転負けをくらってしまったのでした。
あのときも。負けるなどとは、思っていなかったはず。
にもかかわらず、敗れた。
そして、そこで狂ってしまった歯車は、チームの転落へと最大加速。シーズンをまたいで最下位にまで落ちぶれるまで、とどまることがありませんでした。
「もし、あのときあのまま順当に勝利していたならば」
考えても詮無いことです。けれど、そう思わずには、去年の「あれから」が、どうにも辛すぎます。

そして、1年のときを経て再び迎える、ホームFC東京U23戦。
「中断後の初戦で躓く」という要素に関しては、前節の勝利によって払しょくしました。
残るは、「FC東京U23に勝ち切る」という課題。
1年前のあのときからの苦難を思うなら。もう一度、前へと進んでいきたいと思うなら。
理屈はいらない。どうしても、なんとしても勝つ。それ以外にありません。

昨シーズンの因縁から、柳下の2試合連続弾を期待したいところですが。
あえて、推したいのは陽次。前節も先制ゴールをアシストしたりと活躍していますが、今節にもまた、チームを勝利に導く働きぶりを見せてほしいです。
前回対戦時は開幕前のケガで出遅れた影響から途中出場でした。シュート3本を放って気を吐いたものの、逆襲のゴールには結びつかず。
FC東京U18出身の彼にとっては、西が丘での試合は特別な試合であったはず。けれど、それが苦い敗戦の記憶に上書きされてしまうことに。
迎える、リベンジマッチ。
FC東京U18出身である一方で、今はカターレ富山の中心選手。10周年を迎えたカターレ。背番号7は、チームを引っ張る攻撃的プレーヤーの証でもあります。
10周年記念ユニフォームを身にまとい、いまこそ、カターレの佐々木 陽次として。
昨季のあの試合からの転落、その悔しさを知るからこそ。
新たな一歩を踏み出すために、その活躍でもって勝利を!

10周年を迎えたカターレ富山にあって、監督の歴代最長期間であったのが、今節の敵将たる安間監督。初のホームでの対戦となります。
当時を知る選手は苔口ただひとりとなってしまったけれど、それはそれ。
あなたがクラブを離れて以降も、ずっとカターレ富山は続いてきたんだよ、と。
それが、いかに毎年右肩下がりに落ち込んでいるような状態だとしても。昨季のあの敗戦以降、そのくやしさ、やるせなさが最下位にまで落ち込むほどの転落っぷりを見せていたとしても。ファン・サポーターとして、忸怩たる思いを抱き続けることとなってしまっているにしても。
それでも、カターレ富山。
かけがえのない、大切なクラブ。
思いの強さがあったなら。
負けて良い理由など、微塵もない。一寸たりともない。
勝たねばならない理由しかない。

だから、勝つ!!
当然のように勝つ!

勝って、昨年の悪夢を振り払う!!

もちろん、連勝!あたりまえだ!

勝たれ!!!富山!!!!!

“負けない福島”に快勝!中断後初戦を白星スタート 福島ユナイテッドFC戦

2018-08-27 20:22:21 | カターレ富山
3-1で勝利!
約1カ月の中断期間を経て迎えた、もうひとつの開幕戦とも言うべき今節。不甲斐ない戦績に終わったこれまでの戦績のマイナスイメージを払しょくするためにも、どうしても勝ちたい試合でしたが。
その大事な試合で、見事に3ゴールを挙げての勝利!12戦連続負けなしという福島の不敗記録にストップをかけ、見事に前回対戦の借りを返す勝ち点3を手にしたのでした。
幸先よくスタートを切ることが出来た再開初戦。この勢いを次節以降にもつなげていかねば。

いつものカターレブルーの1stユニフォームではない、10周年記念ユニフォームを身にまとった選手たち。身も心も引き締まったのではないかと。
ほぼ中断前を踏襲するスタメンであったなか、エドがメンバー外に。代わって抜擢されたのが、今季初スタメンとなった柳下でした。
どうしても思い出されたのが、昨シーズンの中断明け初戦のFC東京U23戦。
前のホームゲームであった北九州戦で、試合終了間際に値千金の決勝ゴールを挙げ、ヒーローとなった柳下。その彼がまたしても決めて先制に成功。そのままホーム戦2試合連続でMOMとなるはず・・・だったのですが。
試合最終盤で逆転され、悪夢のような敗戦。
その敗戦で狂ってしまった歯車は修正されることなく、転落の一途をたどり。史上最低成績でシーズンを終えることに。
さらにはシーズンをまたいでなおその転落は続き、最下位にまで落ち込み、5月というタイミングで監督交代にまで繋がってしまったのでした。
中断期間中、折からの猛暑のなかにあっても元気なプレーぶりを見せてきたという柳下。そのことが安達監督の抜擢の決断に繋がった、ということらしいのですが。
本人としても、期するところはあったでしょう。大幅にメンバーが刷新された今シーズンにあって、昨季からプレーするひとりとして。譲れない思いは、あったことかと。

キックオフからしばらくは、お互いに様子見、というような時間帯でした。
当然と言えば当然のことながら、練習試合とは違うわけで。勝たねばならない公式戦。1か月あまり離れていたリーグ戦の重さというものを、今一度確かめるかのように。
そんななか。
前回対戦がそうであったように、今回もまた拮抗した展開か?と思っていたところ。均衡は早い段階で崩れることに。
14分、相手DFのこぼれ球を陽次が蹴り出し、それに素早く反応した才藤がゴール!先制することに成功しました。
相手ディフェンスラインとの駆け引きから一瞬で抜け出し、前に伸ばした足に当てての、「これぞFWの仕事!」と言わんばかりの見事なゴールでした。
プレビューでも書きましたが、再開にあたってFWのファーストチョイスたる才藤の働きぶりにかかっている、と思っていたところ。その期待に見事に応えてくれました。
一気に盛り上がるスタジアム。すると、その熱気も冷めやらぬ17分。
FKのチャンスから、大きく蹴り出されたボールが逆サイドで待っていた柳下に繋がり。トラップから迷いなく振りぬいた右足シュートがネットに突き刺さったのでした。
抜擢の期待に見事に応えるファインゴールで突き放すことに成功。さらに沸き立つスタジアム。
それだけにとどまらず。
38分、相手陣内深くから中央へと蹴りこまれたFKに、頭で合わせたのはまたしても柳下!この日2点目を決めて、前半だけで3点差をつけることに成功。勝利を大きく手繰り寄せることに。

とはいえ。
3点差があったとはいえ、そこで気を抜くことはできませんでした。
ハーフタイムをはさんで修正、福島の反転攻勢ということも充分に考えられることだったから。
偶然や運だけで12戦も連続で負けなしを継続できるほど、今季J3が甘いリーグなどではないことは明らか。そのことは、最下位にまで落ち込んでいたようなカターレが、ほかでもなく身に染みてわかっているはずで。
福島の粘り強さを、決して軽んじてはならないだろう、と。
3点差あればセーフティー?そんなこと、わかるもんか。
2年前、30周年記念ユニフォームを着用した試合で3-0とリードしたYS横浜。そこからまさかの4得点で勝利を挙げたのは、ほかならぬカターレだった、ということがありました。
「まさか」の可能性を、排除するわけにはいかない。むしろ、リードしたからこそ、気合を入れなおさねばならないことは明白でした。
すると、そんな空気を読んだのかどうなのか。
52分という後半の早い段階で、星 広太のヘッドで1点を返されてしまうことに。
シュートがポストに弾かれたところ、ジャストポジション、ジャストタイミングで決められてしまった、といういささかアンラッキーさもあった失点ではありましたが。
それでも、失点は失点。
実際、後半は攻勢に出る福島の攻撃を耐えしのぐ時間帯が続きました。
ここで追加点を挙げられ、差をつめられたならば・・・福島の引き分け力からすれば、追いつかれたとしても不思議はなかったことかと。
それだけに。なんとしても守り抜く。そんな、確固たる意志が求められる試合となっていったのでした。

じっとりと湿度の高いなかでの試合、最終盤には雨もぱらつくなか、必死のプレーが続きました。
最後の最後まで、決して気を抜いてはいけない緊張感。2点差あれば大丈夫、などという楽観視など、誰もしていなかったことでしょう。
集中力を切らすことなく、懸命にプレー。
そして、4分あったアディショナルタイムを経て、試合終了のホイッスル。
見事、再開初戦を勝利で飾り、3700人あまりが詰めかけた夏の夜のホームゲームで白星を挙げたのでした。

“負けない福島”という難敵を下し、順位も暫定12位に浮上。
「ここからだ」
再開後の反転攻勢に向け、まずは価値ある勝利を手に出来たカターレ。
昨季、再開初戦を落として転落した苦い経験。それを、今度は真逆の浮上のきっかけとするために。
次の試合は、1週間後にすぐにやってきます。
もちろん、狙うは連勝。
カターレの戦いは、今また再び始まったばかりです。

第20節 福島ユナイテッドFC戦

2018-08-25 09:24:10 | カターレ富山
ドローに終わった前節・藤枝戦から約1カ月。中断期間を経て、ホームで再開するかたちとなる今節、4位につける福島ユナイテッドを迎え撃ちます。
中断期間には高岡スポーツコアでミニキャンプを実施するなど、しっかりとトレーニングを積んできたカターレ。その成果を、勝利というかたちで、ホームのファン・サポーターに示さねばなりません。
6勝2分け10敗という、不本意極まりない中断前の戦績。それを、再開後の残り14戦で汚名返上していくために。その再開初戦、是が非でも勝利をつかみ取らねば。

中断期間中にもいろいろとあり。
遠藤が前所属の藤枝に復帰するかたちで完全移籍。チームを離れることとなりました。
チーム陣容の大刷新によって大幅に若返ったメンバーのなか、これまでの実績から即戦力と目されていましたが。残念ながら、なかなかプレータイムを確保するには至らず。
もっとやれるはず!という意気込みと、監督交代を経ていま一度チームを立て直さんとする藤枝の思惑が合致した結果、ということでしょうか。
今シーズンは既に対戦を終えて藤枝との直接対決はありませんが。復帰した先での活躍をいのります。
一方で、新加入も。
DFの背番号25・松坂 暖。イギリス出身の帰化選手という、とびきりの変わり種。
つい先日、8月13日に21歳になったばかりという若き才能が、カターレでどう魅せてくれるのか。非常に興味深いところです。
日本のプロクラブに所属してのプレーは初めてということですが、そのあたりは若さとガッツで乗り切っていってほしいところ。チームには新井、エド、前嶋といった同年代の若手選手たちもいます。とくに、若くして海を渡ってプレーした経験のある新井などは、いろいろと通ずるところもあるのではないのでしょうか。
チームに、富山に慣れるとともに、しっかりとチームの力となる活躍をしてほしい。そう願います。

話を戻して、今節の福島戦。
ここ12戦連続負けなし、引き分けが多いものの、一方で負け数がわずかに2という粘り強い戦績が高順位につながっている福島。
10引き分けという数は多いものの、勝ち切れない一方で、なかなか負けないというしぶとさの発露と言えるかと。
引き分け数がわずかに2、一方で・・・勝つべき試合を落とした、最低限引き分けに持ち込まねばならない試合を落とした、というガッカリさが目につくカターレとは、えらい違いです。
5月の前回対戦が、まさにその象徴のような試合でした。
試合を優勢に進めたのはカターレの側であったにもかかわらず、決定力不足で得点できず。そんななか、試合終了間際にFK1発に沈むかたちで敗戦。勝たなければならなかった試合を、最低限引き分けにはしなければならなかった試合を落としての連敗。続く鹿児島戦でも敗戦を喫し、ついには監督解任に繋がってしまったのでした。
今節は、そんな悔しい過去を振り払い、再開初戦からスタートダッシュを決めるべく臨む、大事なリベンジマッチ。
変わったのは監督だけじゃないことを、なによりも、勝ち点をみすみす逃してしまうようなカターレでは、もはや無い!それを証明する戦いでもあります。

期待したいのは、才藤。
前回対戦でスタメンフル出場しながら、シュート1本に終わり苦い敗戦を喫しているだけに。その借りを、このホーム戦で返さねば。
同じFWのチームメイトであった遠藤が去ることとなりましたが・・・それを、どう受け止めるのか。
今季ここまで、カターレのFWのファーストチョイスは才藤であった、とみて間違いないところでしょう。その彼を上回るパフォーマンスでもってポジションを奪い取れなかった、ということで遠藤が去ることとなった、ということは・・・実力至上主義であるプロサッカーの世界においては、自然の摂理とも言うべきもの。
ただ、一方で。
ファーストチョイスとなってはいたものの・・・それに相応しい、誰が見ても納得の結果が残せていたか?と言われたら。「そうとは言い切れない」というのが正直なところではないかと。
もっとやれるはず。もっとやらねばならないはず。
名実ともに、カターレのFWとして引っ張るのは自分だ!という強い意志でもって。獲るべき選手が得点を決める、というシンプルかつ効果的なチーム活性化というものを、再開初戦というタイミングの今だからこそ、しっかりと見せつけねばならないのです。チームを勝利に導くゴールを、強く願います。

なかなか負けない福島、ということなら、なおのこと。
むしろ、チャンスと捉えるべき。中断前はときに最下位に沈むような体たらくを見せてしまったカターレも、気合を入れなおした今に至っては全然違うんだ!ということを示す、絶好の機会と捉えるべきです。
17クラブ中15位などという位置に甘んじて良いクラブなどでは決してない、ということを、勝利でもって強いメッセージとして発信しなければ。
今節は、10周年記念の特別ユニフォームを着用しての試合となります。
10周年にして、クラブ初の公式戦特別ユニフォーム試合。
いま一度、その意義を胸に戦わねばなりません。
これまで10年の積み重ねは、なんのため?右肩下がりにどんどん転落していって、J2陥落からJ3ですらも最下位に落ち込んでしまうことが、成果だとでも?
プライドを持ってプレーすること。その意思を、勝利でもって明確なメッセージとして応援するファン・サポーターに伝えること。
特別ユニフォームは、たまたま今年度だから、なんてものではない。
カターレの、クラブとしての思いを乗せたものである―――それを、勝利で体現せねばなりません。
だからこそ、勝つ!
中断期間があったのに変わらなかった、なんてことは、あってはならないのだから!

勝たれ!!!富山!!!!!