前節・秋田戦より約3週、天皇杯3回戦仙台戦より約半月を経て、再開されるリーグ戦に臨むカターレ。ホームで相模原を迎え撃ちます。
なかなか思うように結果が出せず、現在10位と不本意な戦績に甘んじてしまっているカターレですが。
天皇杯敗退を受け、泣いても笑っても、今シーズン公式戦はこの中断明けから始まる
14試合のみ。ならばこそ、全身全霊をかけて勝ちにいかねばならないのは言うまでもなく。
天皇杯を含め、ここ最近はホームで負けが込んでしまっている、その負のイメージを、何としても払しょくせねばならないシーズン終盤に向けての“開幕戦”。
幸いなことに、上位陣に足踏みがみられる状況にあるだけに。
いかに、勝つか。
いかに勢いに乗る勝ち方ができるか。
それが問われます。
中位集団がまさしく団子状態、そのなかでもカターレと同じ勝ち点26に6チームもひしめいているなかで。
同じく勝ち点26の相模原との直接対決。浮上を目指して勝ち切らねばならないことは言うまでもありません。
相模原との前回対戦は、今シーズンの開幕戦でした。
お互いに開幕戦ゆえの堅さがありながらも、それでもチャンスは作り出していたカターレ。押し気味に試合を進めてはいました。
しかし、決定力を欠いてスコアレスドロー。幸先よくシーズンスタート、とはなりませんでした。
シーズンの半分以上が経過した今、振り返ってみても・・・どうにも、そのときの決定力不足が、今もって改善されぬまま現在に至るという。
決して悪い内容ではなく。相手より優位に立つ試合のほうが多いくらいで、むしろ、やりこめられてても足も出なかった、なんて試合のほうがほとんどないくらい。
にもかかわらず、勝ち点を伸ばせないのは・・・課題克服の拙さが改善されないままであることの証左のようで、どうにもこうにも遺憾ですが。
相手の相模原も、同勝ち点が示すように、なかなか波に乗れないシーズンのようで。
カターレ同様、ここまで2連勝が1度あったきりだとか。
それだけに、この中断明けからの浮上を目指す意思はお互い様ということで。必勝を期して富山に乗り込んでくることでしょう。
夏の移籍で目を引いたのは、昨季チーム最多得点のジョン ガブリエルが関東1部の栃木シティに移籍した、ということ。
これまでの対戦でもしてやられてきた、カターレにとって天敵ともいえるような選手が離脱したわけですが。
もちろん、それを補う戦力を拡充したから、という面はあるでしょうし、新加入選手がより厄介である可能性も少なくはないでしょうが、それでも。
「やっぱり今回もやられてしまったじゃないか」という、失点プラスアルファとしてのダメージを被らずに済むのでは?とか。
もっとも、J3の実績充分、今季ここまでも5ゴールを挙げている大石 治寿をはじめ、要警戒選手がいないわけでは決してないのですが。
だからこその、無失点を。
同勝ち点ながら順位でカターレが上回っているのは、カターレの失点22に対して相模原の28という差があるため。
そこで、幸先よく先制ゴールを奪い、かつ、失点を食い止めたなら。勝機をぐっと近づけることが出来るのではないかと。
そのためにも、ゴールを決めきらねば。
相模原もここまで24得点。23得点のカターレ同様、満足のいく数字とは言えません。
だからこその、中断明けからの巻き返しを期したこの試合。そこで、しっかりと抑え込みつつ得点できたほうのチームが勝つ。
もちろん、それがカターレでなければならないのであって。
期待したいのは、平松。
この夏の移籍加入からすぐに出場機会を得ていますが、ここまで惜しい場面はありながらも、まだゴールは無し。
この中断期間で、いかに連携をブラッシュアップできているのか。その真価を見せてほしい、そして勝利に貢献するゴールをきめてほしいです。
これまでの相模原戦ではジョン ガブリエルの高さと強さに手を焼く場面が幾度もありましたが。彼が抜けたなかで、今度は逆にカターレの平松が、その高さと強さでもって相模原を脅かすーーーそういった展開を、是非に!
ここまで満足のいかない戦績に甘んじているのも、ひとえに決定力不足がゆえ。
そこを打開する、再開後の躍進に向けた反撃の狼煙となるような、そんなゴールが見たいです。
今季ここまでのホーム戦で・・・八戸の佐藤、讃岐の服部、藤枝の秋本といった、元カターレの選手たちが試合後にカターレ側スタンドに挨拶に来てくれましたが。
そのいずれもが、カターレにとってのホームゲーム敗戦後のことでした。
その意味で。今節は、相模原に移籍したエドこと川上 エドオジョン 智慧が挨拶に来てくれるやもしれませんが。
新天地での健在ぶりは嬉しく思う反面、もう、負けた後の微妙な空気でのコールは懲り懲り。
上から目線と言われようが、やはり、勝ったあとで健闘を祈るようなコールをしたい。それが偽らざる本音です。
やはり、ホームでは勝たねばならない。
今季最後のナイトゲーム、年に1度の花火の上がる試合でもあります。
そんな試合を、しっかりと勝利で飾るために。
勝てなかった前回対戦の反省を活かし、今一度の“開幕戦”を勝利で飾るために。
団子状態の注意を抜け出し、上位追撃へダッシュをかける、そんな勝利が不可欠。
ならば、勝て!!!
打ち上がる花火は、反撃の狼煙。
終盤戦の逆襲に繋げる、反撃の嚆矢だ!!!
勝たれ!!!富山!!!!!