行く末遠ければ

生まれも育ちも富山県砺波市
地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

第21節 SC相模原戦

2019-08-30 23:58:16 | カターレ富山
前節・秋田戦より約3週、天皇杯3回戦仙台戦より約半月を経て、再開されるリーグ戦に臨むカターレ。ホームで相模原を迎え撃ちます。
なかなか思うように結果が出せず、現在10位と不本意な戦績に甘んじてしまっているカターレですが。
天皇杯敗退を受け、泣いても笑っても、今シーズン公式戦はこの中断明けから始まる
14試合のみ。ならばこそ、全身全霊をかけて勝ちにいかねばならないのは言うまでもなく。
天皇杯を含め、ここ最近はホームで負けが込んでしまっている、その負のイメージを、何としても払しょくせねばならないシーズン終盤に向けての“開幕戦”。
幸いなことに、上位陣に足踏みがみられる状況にあるだけに。
いかに、勝つか。
いかに勢いに乗る勝ち方ができるか。
それが問われます。

中位集団がまさしく団子状態、そのなかでもカターレと同じ勝ち点26に6チームもひしめいているなかで。
同じく勝ち点26の相模原との直接対決。浮上を目指して勝ち切らねばならないことは言うまでもありません。
相模原との前回対戦は、今シーズンの開幕戦でした。
お互いに開幕戦ゆえの堅さがありながらも、それでもチャンスは作り出していたカターレ。押し気味に試合を進めてはいました。
しかし、決定力を欠いてスコアレスドロー。幸先よくシーズンスタート、とはなりませんでした。
シーズンの半分以上が経過した今、振り返ってみても・・・どうにも、そのときの決定力不足が、今もって改善されぬまま現在に至るという。
決して悪い内容ではなく。相手より優位に立つ試合のほうが多いくらいで、むしろ、やりこめられてても足も出なかった、なんて試合のほうがほとんどないくらい。
にもかかわらず、勝ち点を伸ばせないのは・・・課題克服の拙さが改善されないままであることの証左のようで、どうにもこうにも遺憾ですが。
相手の相模原も、同勝ち点が示すように、なかなか波に乗れないシーズンのようで。
カターレ同様、ここまで2連勝が1度あったきりだとか。
それだけに、この中断明けからの浮上を目指す意思はお互い様ということで。必勝を期して富山に乗り込んでくることでしょう。
夏の移籍で目を引いたのは、昨季チーム最多得点のジョン ガブリエルが関東1部の栃木シティに移籍した、ということ。
これまでの対戦でもしてやられてきた、カターレにとって天敵ともいえるような選手が離脱したわけですが。
もちろん、それを補う戦力を拡充したから、という面はあるでしょうし、新加入選手がより厄介である可能性も少なくはないでしょうが、それでも。
「やっぱり今回もやられてしまったじゃないか」という、失点プラスアルファとしてのダメージを被らずに済むのでは?とか。
もっとも、J3の実績充分、今季ここまでも5ゴールを挙げている大石 治寿をはじめ、要警戒選手がいないわけでは決してないのですが。
だからこその、無失点を。
同勝ち点ながら順位でカターレが上回っているのは、カターレの失点22に対して相模原の28という差があるため。
そこで、幸先よく先制ゴールを奪い、かつ、失点を食い止めたなら。勝機をぐっと近づけることが出来るのではないかと。
そのためにも、ゴールを決めきらねば。
相模原もここまで24得点。23得点のカターレ同様、満足のいく数字とは言えません。
だからこその、中断明けからの巻き返しを期したこの試合。そこで、しっかりと抑え込みつつ得点できたほうのチームが勝つ。
もちろん、それがカターレでなければならないのであって。

期待したいのは、平松。
この夏の移籍加入からすぐに出場機会を得ていますが、ここまで惜しい場面はありながらも、まだゴールは無し。
この中断期間で、いかに連携をブラッシュアップできているのか。その真価を見せてほしい、そして勝利に貢献するゴールをきめてほしいです。
これまでの相模原戦ではジョン ガブリエルの高さと強さに手を焼く場面が幾度もありましたが。彼が抜けたなかで、今度は逆にカターレの平松が、その高さと強さでもって相模原を脅かすーーーそういった展開を、是非に!
ここまで満足のいかない戦績に甘んじているのも、ひとえに決定力不足がゆえ。
そこを打開する、再開後の躍進に向けた反撃の狼煙となるような、そんなゴールが見たいです。

今季ここまでのホーム戦で・・・八戸の佐藤、讃岐の服部、藤枝の秋本といった、元カターレの選手たちが試合後にカターレ側スタンドに挨拶に来てくれましたが。
そのいずれもが、カターレにとってのホームゲーム敗戦後のことでした。
その意味で。今節は、相模原に移籍したエドこと川上 エドオジョン 智慧が挨拶に来てくれるやもしれませんが。
新天地での健在ぶりは嬉しく思う反面、もう、負けた後の微妙な空気でのコールは懲り懲り。
上から目線と言われようが、やはり、勝ったあとで健闘を祈るようなコールをしたい。それが偽らざる本音です。

やはり、ホームでは勝たねばならない。
今季最後のナイトゲーム、年に1度の花火の上がる試合でもあります。
そんな試合を、しっかりと勝利で飾るために。
勝てなかった前回対戦の反省を活かし、今一度の“開幕戦”を勝利で飾るために。
団子状態の注意を抜け出し、上位追撃へダッシュをかける、そんな勝利が不可欠。
ならば、勝て!!!
打ち上がる花火は、反撃の狼煙。
終盤戦の逆襲に繋げる、反撃の嚆矢だ!!!

勝たれ!!!富山!!!!!

惜敗で括れない格上撃破未遂。課題克服ならず敗れる ベガルタ仙台戦

2019-08-16 08:15:31 | カターレ富山
0-1で敗戦。
相手の仙台は、主力ではないメンバー総とっかえとはいえ、それでもカテゴリがふたつも上のJ1クラブ。こちらも、カターレ初出場となった安永をはじめとした、ほとんどがレギュラー以外のメンバー。
ホーム戦とはいえ、先のアウェイ秋田戦から中2日と準備期間に乏しかったことに加え、ナイトゲームながら気温34度という、厳しいどころではないコンディション。
そんななかで、最少点差の敗戦。
J3勢で3回戦に勝ち残ったもうひとつのクラブ・八戸が、やはりJ1の磐田と対戦、0-5で大敗していることを思えば。
格上を相手に大善戦の惜敗、と捉えることもできるかもしれません。
あるいは、結果だけを見た人には、「仙台はJ1のくせして、J3中位止まりの富山なんかに、なに苦戦してんだよ」となじられることもあるやもしれません。
しかし。
スタジアムで実際に見た試合は、そうではありませんでした。
相手の仙台も、メンバー総とっかえ、富山までの短くはない移動距離、さらに想定以上の暑さとくれば、苦戦も止む無し、というところもあったかもしれませんが。
問題は、そこではなく。
格上とかを抜きにして、やりたいサッカーができていたのは、カターレのほう。
相手を上回るチャンスを作り出し、優勢であったのは、間違いなくカターレ。
にもかかわらず。
ここぞ!という場面で決めきれない決定力不足を、リーグ戦同様に露呈してしまい。
そして、相手にはワンチャンスをものにされるかたちで失点。これもまた、リーグ戦同様。
そのうえで、最後までゴールを奪えず無得点で敗れてしまった、と。
勝たなければならない試合を落としてしまうかたちで、天皇杯敗退。
格上と互角以上に戦った充足感ではなく、弱点をまたも露呈するかたちで敗れてしまうという、敗戦の苦さが残る結果となってしまったのでした。

秋田戦から中2日。準備期間もあまりない中で、それでも勝利を目指して挑んだカターレ。
相手も対策してくるであろう3バックではなく4バックを採用するなど、時間がないなかでも、それでも勝つにはどうすればいいのかを熟考しつつ臨むことに。
GKが榎本に代わって太田、前線に才藤、大谷、苔口らを配したことは、まぁ想定内として。
秋田戦に途中出場した花井とボランチコンビを組むのは、この夏の移籍で加入した安永。
加入から間もない中にあっても、その能力、若手らしからぬ落ち着きぶりなど、監督をはじめスタッフの評価も高く、カターレデビューに至ったとのことで。
メンバー的には出場時間の少ない選手も多かった中にあっても、試合開始から、「いつものカターレだ」というプレーぶりが見て取れました。
仙台のほうが相手がどんなプレーをするのかと見極めていた部分もあったでしょうが、それを差し引いても。メンバー変更を経てもなお、目指すべきプレーが出来ていたというのは、評価に値すると思います。
そんななかで、「お?」と目を引いたのは、馬渡のプレーぶりでしょうか。
これまでは中盤の選手というイメージが強かったものの、今季はDFとしてプレー。メンバーから外れたレギュラーである今瀬に代わっての出場というかたちでしたが、見事にその役割を全うしていたと思います。
今瀬に代わって、という意味においては、ロングスローも担当。これまで見たことがなかっただけに、それもやれるのか!という驚きもありました。
本職たる谷奥らとの連携もスムーズ、相手になかなかチャンスを作らせませんでした。
攻めても、陽次や前嶋らが積極的に打って出て、そこにスピードのある大谷、苔口が絡んでいくという、やりたかったかたち。それが、しっかりとできていたかと。
カターレ側だからそう思うだけかもしれませんが、やはり、どこか仙台寄りであったように感じられた笛。J1クラブへの忖度なのかなんなのか。
それでも。飲水タイムが設けられたりする暑さとの闘いでもあったなか、集中力を切らすことなく0-0で折り返すことになりました。

前半スコアレスで後半勝負、というのは、想定していたかたちであったかと。
前半のうちに失点を許し、そのままズルズルと、というパターンに陥ってしまう可能性も当然のように考慮せねばならなかったなか、上々の経過であったといえるかと。
ただ。
懸念は、2つありました。
ひとつ。優勢に試合を進めることができていたにもかかわらず、決めきれていない。
悪い意味で、いつもどおり。
今季ここまで、なかなか勝ちきれない不本意な戦績となってしまっているのも、決定力不足がゆえ。
そのいつもどおりの打破なくして勝利なし。それは、間違いないことであったかと。
もうひとつは・・・相手FWの脅威。
あるいは想像以上の出来でもって、しっかりと守り切ってはいました。
それでも。
その片鱗は、見て取ることができたのでした。
「相手は、1人ででもどうにか出来てしまうJ1の選手だぞ」と。
すると。
その懸念が、現実のものとなってしまうことに。

73分、ジャーメイン 良に先制点を決められてしまいました。
スローインの流れからエンドラインギリギリを個の力で突破され、さらに角度のないところからのシュートを確実に決められてしまう、という・・・。
追い求めてはいても、なかなかカターレの選手が成し遂げられない得点のかたち。
それを、ここぞ!という場面でしっかり決めきってしまう、そんな力。
いかに想定以上に優勢に戦えていたとしても。
やはり、相手はJ1クラブ。
その底力を見せつけられた格好です。
先制点を奪われながらも、そこで萎えてしまうことはなかったカターレ。
相手に主導権を渡さず、攻めの姿勢を崩しませんでした。
平松、白石らを途中出場させ、同点、逆転を狙い。
そして、チャンスも作った。ゴールにも迫った。
・・・けれども、得点には至らず。
そのままタイムアップ。J1クラブ撃破は成し遂げられず、カターレの天皇杯は終わりました。

内容はどうあれ、勝てたことが重要とコメントした仙台の渡邊監督。
総じてみれば、カターレのほうが内容で上回っていた試合であったことは確か。
けれども、結果として勝利したのは仙台。
結局のところ。
今シーズンの課題をここでも露呈、そしてそれを克服できなかった。
そんな試合でした。
チャンスを決めきる決定力があれば。内容に結果が伴うだけの力があれば。
格上相手に善戦、とは言えない。
自分たちの至らなさを猛省せねばならない、そんな試合。
リーグ戦とカップ戦は別、とは言いますが。むしろ、リーグ戦でなくてよかった、まであるくらいで。
他のほとんどのJ3クラブに比べて一足遅い中断期間入りとなりますが。
この経験を糧にすることができるかどうか。
リーグ戦再開時にまで、「またいつもどおりかよ」という展開であって良いわけがなく。
この経験を無駄にせず活かすことができるかどうか。
J1クラブ撃破という金星を逃した上に、再開しても何も変わらなかった、では話になりません。

天皇杯に敗退し、残りはリーグ戦のみ。
残り14試合で14連勝を、まじめに狙ってほしい。
そのための中断期間。
まずは、次の1勝。
同じく県総で行われることとなる相模原戦にて、今度こそのホーム戦勝利でもって、残りシーズンを応援し続けるファン・サポーターに勇気をもたらすような、そんな試合が見たいです。
戦いは、まだ続きます。


追伸
この仙台戦での活躍を期待していた新井ですが・・・。
翌15日、東京ヴェルディへの期限付き移籍が発表されました。
確かに、今シーズンここまで満足に出場機会を得られない状況が続きましたが。
年齢的にはまだ若手とはいえ、ただでさえ短いプロサッカー選手としての選手寿命。満足のいく選択をすればいいと思います。
それでも、やはり。
カターレの将来を背負って立つ選手として嘱望され、その証として背番号10を背負った彼のこと。
あるいは片道切符か?という移籍にあって。
もっとカターレで輝いてほしかった、というさみしさはあります。
相模原からカターレへ、そしてカターレからヴェルディへ。再び緑色のユニフォームをまとうこととなりますが。
初のJ2挑戦となるこの移籍。存分に頑張ってほしいです。


天皇杯3回戦 ベガルタ仙台戦

2019-08-13 18:19:24 | カターレ富山
アウェイで行われた秋田戦より中2日。リーグ戦が中断期間に入るなか、ホームである県総にて、天皇杯3回戦にベガルタ仙台を迎え撃ちます。
今シーズンで設立11シーズン目となるカターレですが、その歴史上、ホームで格上・J1クラブと対戦するのは初めてのこと。(2012年にはそのチャンスがありながら、先立つ対戦で岡山に敗れ、ホーム開催を明け渡してしまうということもありましたが)
これもひとえに、今年は“2回戦の壁”を突破できたが故のこと。
公式戦において格上カテゴリクラブに1度も勝ったことがなかったなか、今年初めてそれを撃破。
地域リーグのクラブ、あるいは大学チームがセンセーショナルにJ1クラブを撃破、ジャイアントキリングを成し遂げたりした2回戦のなかで・・・J2町田をJ3富山が1-0で撃破、というのは、どうにも地味な格上撃破であったかもしれません。
それでも。
これまで通りでしかなかったならば、普通に2回戦で負けて今年度の天皇杯終了、となっていたことでしょう。
しかし、そうはならなかった。
勝ったからこその、3回戦。勝ったからこその、J1クラブへの挑戦。勝ったからこその、ホーム開催。
その意義というものを、しかと噛みしめるべきで。

仙台とは2009年のJ2リーグ以来、10年ぶりの公式戦となります。
J昇格初年度であったカターレと、全51試合という長丁場を優勝で制した仙台。
その力の差を存分に見せつけられるかたちで、3戦全敗、しかも全試合3失点と圧倒されました。
現在も変わらず所属する梁 勇基のオーバースペックっぷりにしてやられ、3試合ともに決められてしまったりとか。
地元・富山出身の中島 裕希(現町田)に、凱旋ゴールを決められてしまったりとか。
一方で、3試合目のホームゲームでは、カターレの初代エースストライカー・長谷川 満が意地を見せて2ゴールを挙げたりとか。
なにか、1シーズンのみの対戦とは思えないほど、印象深い対戦相手として記憶に刻まれています。
あれから10年。
今季メンバーのうちで最古参、歴代最長在籍の苔口ですら、当時はカターレの一員ではなく。
その年にJ1復帰を果たして以降、一度も降格せずにJ1クラブであり続ける仙台。他方、J2陥落をはじめとして右肩下がりという不本意な戦績を重ねているカターレではありますが。
実質カターレのホームゲーム扱いの、この試合。
一昨年には神戸、その前年には鹿島といったJ1クラブに跳ね返されている天皇杯ではありますが。
たとえJ3という日の当たらないカテゴリであろうが、地元にとっては、富山にとっては、カターレは唯一無二のJクラブ。
その誇りにかけて。ホーム・県総で、敢然と迎え撃ってほしい。そう願うばかりです。

出場メンバーに関しては、どうにも予想しづらく。
アウェイでの秋田戦からわずかに中2日。途中出場であった花井、陽次、大谷といったメンバーはともかくとして、それ以外の選手が連戦とは、なかなか考えられず。
リーグ戦中断期間に入ることで、短期間連戦のなかにあっても「次の試合への影響を考慮」ということをしなくていい、とは言えるのですが、それでも。
やはり、1回戦、2回戦と同様に、ほとんどのメンバーを入れ替えた“Bチーム”というべき編成で臨むこととなるのではないかと。
GKは太田、FWでは才藤あたりの出場が有力でしょうか。この夏の途中加入から2試合連続でベンチ入りをしている安永のカターレデビューもあるかもしれません。
そんななかで、期待したいのは新井。
このところ、なかなか出場機会が少ない彼ですが、それでも。その持ち味のドリブル、カターレ屈指のテクニシャンであることは疑いようがありません。
そんな彼が、格上・J1の仙台に対して、どれだけやれるのかを見てみたいです。
もちろん、生半可なプレーをしているようでは、間違いなく通用しないでしょう。向こうも普段出場していないメンバーによる編成となる可能性が大きいですが、それでも。
しっかりとやるべきプレーをやりきって、はじめて勝負になるか、というところかと。
だったらなおのこと。
じゃあ、やりきれ、と。全力プレーでもって通用しないなら、それはそれ。
むしろ、相手に「J3でもこれだけやれる選手がいるのか!」と驚嘆させるくらいでないと。
新井はそれをやれる選手だと信じるからこその、期待。
なかなかないJ1クラブとの公式戦という経験を経て、リーグ終盤戦に臨むチームの活性化につなげてほしい。そう願います。

90分で決着がつかなければ延長、さらにPK戦。引き分けはなく、完全に決着がつきます。
勝つか負けるかのどちらかしかない。
正直、勝利は難しかろうと思います。
善戦くらいはできるかもしれない。けれども、勝敗を分けるシチュエーションにおいては、今季これまでのような決定力不足云々を言っているようでは、歯が立たないでしょう。
秋田戦でも警戒していたはずのカウンターを決められてしまったりしましたが、もし仙台にそんな隙を見せたなら。まず、見逃してなどくれないでしょうし。
それでも。
たとえ勝算が低くとも、やりきる意志だけは、決してなくしてはいけない。
そう、敗色が極めて濃厚であった秋田戦を、土壇場でドローに持ち込んだように。
J1クラブとの対戦という経験が出来て良かったね、だけで済ませない。
むしろ、「J3、ヤベぇ」と、相手を怯ませるくらいの気迫をもって挑みかかってほしいです。

カテゴリは違えど、天皇杯3回戦進出チームという立場は同じ。
負けて仕方ない、なんてことは無い。勝てなくて当たり前などではない。
ならば、勝て!!!
勝って、格上撃破をカターレの歴史に刻め!!!

勝たれ!!!富山!!!!!

土壇場で執念の同点ゴール!負け試合から勝ち点1をもぎ取る ブラウブリッツ秋田戦

2019-08-12 23:48:50 | カターレ富山
1-1のドロー。
まさに鬼門と呼べる秋田戦で先制を許し、堅い守備に手こずり、さらにはシュートがバーにはじかれるアンラッキーが3度も。敗色が極めて濃厚であったなかで。
まさに試合終了直前、後半アディショナルタイムに同点に追いつき、敗戦を免れることに成功したのでした。

新潟からの期限付き移籍加入として7日に登録されたばかりの平松を、いきなりスタメン起用という思い切った編成とした今節。
いや、加入からの期間の問題ではなく。あるいはリーグ戦には関係ないところの天皇杯で起用して様子を見定めて、という方法も考えられたところ、リーグ戦にいきなり起用とは。正直なところ意外でしたが、それでも。
新たに加わった長身FW、背番号37にかける期待は、やはり大きかったかと。
累積警告による出場停止から明けた碓井がスタメン復帰、脇本とボランチのコンビを組み、花井がスタメンを外れる、というところはありましたが。概ねこれまで通りの編成で臨むこととなりました。
これまで設備されていなかった照明がついた、ということで、初のアウェイ秋田でのナイトゲームに臨むこととなったカターレ。
18時、まだ西陽が沈み切っていないなかでのキックオフとなりました。

19分という早い時間帯に、先制を許してしまうことに。
正直、「またか」という失点でした。中盤でボールを奪取され、カウンター一閃。
今シーズンここまで、今節を含めて26失点しているなかで。約半分はセットプレーがらみのものであるらしいですが、もう半分はこのパターンなのでは?というくらいには見慣れた失点の仕方。
重ねて言うまでもなく、相性最悪の秋田。ここまで1勝しかしたことがなく、しかもアウェイでは1度も勝ったことがないという。
今季なかなかホームで勝てずに苦しんできた秋田。それでも前回のホーム戦で勝利、今季初のホーム連勝に向けて気合が乗っていたなかでの先制。さらには、前半に先制した試合での勝率は100%だったとか。
そんな相手に先制を許してしまったという重み。
いつものようにボールポゼッションでは上回っていたものの、それでも。
なかなか決定的なチャンスには至らず。攻め込んでいても、その質がなかなか不足してしまっている、という印象でした。

0-1で折り返した後半。
57分、碓井に代えて花井を投入。すると、目に見えて攻撃にリズムが生まれ、活性化している様子がわかりました。
秋田の間瀬監督にして「彼のボランチとしての能力はJ3では桁外れに高い」と言わしめた、その能力。徐々に風向きはカターレ側に。
ただ、秋田とて手をこまねいていたわけでなく。
先制ゴールを挙げた北原、アシストした前山に代わり、中村 亮太、久富 賢の2枚同時替え。
中村といえば、前回対戦で2ゴールを決められ、敗れた直接要因となった選手。久富もまた、過去に富山戦で決めているだけに。
1-0で終わらせることなく、機を見てさらに突き放す!という秋田の意思を感じた起用であったかと。
もちろん、それに屈してはならないカターレ。
ただ・・・。
初スタメンながら前線で気を吐いていた平松、その高さを活かしたヘッドで狙うも、バーにはじかれ。
攻撃を活性化させるだけでなく、自らもシュートに打って出た花井が、やわらかなシュートで狙うも、ポストに嫌われ。
さらに、交代で入った陽次のシュートもバーにはじかれ・・・なんと、3発も、絶好機を逃してしまうという事態に。

そのまま時間だけが経過し、敗色が極めて濃厚に。
また、負けてしまうのか?
また、秋田に屈してしまうのか?
前節の零封負けで途絶えた連続試合得点。なのに、あっさりと連続無得点となってしまうのか?
完全に、攻めるカターレに対して守る秋田という構図。堅い守備を崩せないまま、なお時間は経過し。
そして、示されたアディショナルタイムは5分。
秋田にとっては、シーズン初のホーム連勝もすぐそこまで。もう手の届くところまで来ていたことでしょう。
しかし。
そこで、終わりませんでした。
秋田ゴール前に上げられたクロスを、まさにねじ込むというかたちで。
決めたのは、脇本!
まさに値千金、起死回生の同点ゴールを奪い取ったのでした。

そのままタイムアップ、1-1のドロー決着。
総じて見たならば。
中位混戦を抜け出して上位進出を図るためにも、何としても勝たねばならないしあいであったのに、それを落としてしまった、と言えます。
鬼門である秋田戦で、またも勝てなかった。勝てば得られたはずのボーナス付きに値するような自信も、得られずじまい。
それでも。
もし負けてしまっていたならば、と考えたときに。
いつもと同じようなパターンで失点し、それが元で敗れた。しかも、苦手の秋田にまたも屈してしまうというかたちで。
得点力不足が故に苦戦している現状を、またも悪い意味で更新・・・そういった事態に陥ってしまっていたことを思うならば。
もちろん、勝てなかった以上、プラスとはいきません。
けれど、マイナス100か、それ以上のダメージを被る寸前で、それをマイナス30くらいに押しとどめた。その意義。
勝てなかったマイナスのなかでも、負けなかったプラスも少なくない、と。

リーグ戦はしばらく中断し、再開は8月末となりますが。
あえなく敗れて失意のままに中断期間を迎えずに済んだ。
上位進出に向け、諦めない志というものを、実感できた。
これらを糧に、さらなる精進を。
そして、残り試合に逆襲をかけるべく、牙を研ぐーーーそんな雌伏の時とせねばなりません。

第20節 ブラウブリッツ秋田戦

2019-08-10 18:25:36 | カターレ富山
8月のリーグ戦中断期間を前に、勝利でもって気分良くそれを迎えたいのは、どのクラブも同じ。
中でも、どうにもこうにも結果が、勝利がついてこないようなクラブにとっては、より切実です。
現在10位のカターレと、勝ち点差1で12位の秋田が対戦する今節。まさに、どうしても勝利を、勝ち点3を得なければならないと意気込むクラブ同士の直接対決となります。

これまでの対戦成績で見ても、相性最悪と言っていい秋田。前回対戦の第11節も、例にもれず敗れてしまっています。
その敗戦だけが要因とは限らないでしょうが、それでも。
引き分けが多いもどかしい序盤戦だったものの、それでも負けずに結果を残していたのに。
秋田戦の敗戦以降、あからさまに状況が悪化。勝たねばならない試合を落とす、最低限引き分けねばならない試合で敗れてしまうなど。
前回対戦で勝利しながら、その後の明暗がくっきりと分かれ、零封負けで敗れてしまった前節などは、その最たるものと言えるでしょう。
秋田戦の敗戦から顕現した負の連鎖を、なんとしても食い止めねばなりません。
相性最悪の秋田が相手でも・・・いや、だからこそ。
例によって例の如く、またあえなく敗れてしまうのか?それとも、一念発起して勝利を掴み取るのか?
言うまでもなく、後者でなければなりません。

期待したいのは、伊藤。
前節、それまで結果が出ないながらも続いてきた連続得点試合がストップし、零封負けを喫しましたが。アタッカー陣の奮起が不可欠であることは言うまでもなく。
今節の相手は、カターレと同じく得点力に難があり、それが戦績に結び付いていない秋田。
お互いに、なんとしても得点したい、勝ちたいという思いは同じ。
そこで差をつける、つまりは勝つためにどうするか?という意味において。
前々節の北九州戦で移籍後初ゴールを挙げた伊藤に、その役割を全うしてほしい、と。
得点シーンのみならず、球際での簡単にはやらせないぞ!という気迫。そういったガッツあるプレーぶりを、今節も見たいです。
そして、北九州戦では勝利の立役者になり損ねてしまいましたが。どうしても勝たねばならない今節、今度こそはヒーローとなり、勝ち点3を富山に持ち帰ってほしい。そう願います。
伊藤といえば、今季途中にカターレに加入する前は新潟に所属していた選手ですが。
前節からの間に、新潟から期限付き移籍というかたちで、新たにFWの平松 宗選手がカターレに加入することとなりました。
今回のカターレへの移籍の前にも、同じく期限付き移籍で水戸や長崎でプレーしていた期間が長い平松ですが、それでも伊藤と元チームメイトであることに変わりなく。今回の移籍でも、お互いに思うところはあったのではないかと。
伊藤にとっても、カターレの一員としてプレーする意味というものを、今一度見つめなおすきっかけとなるかもしれません。
J3という下位カテゴリの地方クラブ。プロ選手として続けられたらそれだけでいい、というわけでは、決してないはず。そこで輝くために、いかにプレーするか?
今節は、その輝くためにプレーするチャンスにほかならないのであって。
ぜひとも、平松に「カターレの先輩」としてのプライドを見せる、そんな活躍をしてほしいです。

秋田との前回対戦は、前の試合で長野を破り、連勝をかけた試合でした。
にもかかわらず、1-2で競り負け。苦手克服を成し遂げられず、今に至る低迷につながるきっかけとなってしまったのでした。
今節、またも苦手意識を更新する、「またか」という敗戦を喫してしまったならば。
中断明けの残り14試合に向けて、暗い影を落としてしまう、ただの1敗以上のダメージを被ることは避けられないかと。
相手も、勝てば順位が入れ替わる試合をなんとしても勝とうと、必勝を期して待ち構えていることは間違いありません。
それをいかにはねのけて、苦手克服を成し遂げる勝利を挙げるか。
14日にはホームで天皇杯3回戦も控えてはいますが。
それよりもまず、全身全霊をもって勝利せねばならないのは、今節。
伝統的に苦手とするアウェイ東北戦を勝利し、前回対戦からこっちのネガティブ期間の終了を宣言する、そんな勝利を挙げねばなりません。

今度こそ、の思いを、勝ち点3という結果に!!!
苦手ジンクスを、今こそ跳ね返せ!!!

勝たれ!!!富山!!!!!