行く末遠ければ

生まれも育ちも富山県砺波市
地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

【J特】第11節  東京ヴェルディ戦

2013-04-28 07:41:08 | カターレ富山
4月の4週連続ホーム戦も最後の4戦目。東京ヴェルディを迎え撃ちます。
前3週が1分け2敗と、勝ちがない状態で迎える今節。勝ってホームの意地を見せたいところです。

とは言うものの、ヴェルディと対戦するホーム戦は過去全敗、しかもすべて3失点以上というとてつもなく相性の悪い相手。
前節のガンバ戦での大敗が、奮起を促すプラスにはたらくならばともかく、もし仮に自信を失うマイナスにはたらいてしまったとしたら・・・。
弱気を見せてしまったら、即座に付け込まれてしまうことでしょう。今季から加入し、ここまで3得点を挙げている元日本代表の高原直泰をはじめ、同じく元日本代表の巻誠一郎、北九州時代から三浦監督の信頼も厚い常盤聡、安田晃大など、攻撃陣に実力者がそろいます。ガンバ戦で個の能力の高さに屈したことで敗れたばかりだというのに、また同じようにやられてしまうとしたならば、ダメージも相当なものになってしまうのではないかと。
しかし、だからこそ。
ピンチは、チャンス。
能力の高い相手であるからこそ、抑え込んで仕事をさせないことに成功したならば。前節の汚名返上とともに、自信を取り戻すきっかけとなるはずです。
いきなりの失点でリズムを崩してしまった反省をもとに無失点を続けたならば。それまで毎試合得点していた神戸からゴールを許さなかったように、きっと高い集中力をもって守り切ってくれることかと。

そしてやはり、勝つには得点が必要。
ヴェルディはここまでリーグ最少の4失点。ここ4試合は無失点を続けるなど、守備陣も安定しているだけになかなか難しいところはあるでしょう。
ですが、だからとって得点できませんでしたでは進歩もなにもありはしません。攻撃陣の奮起が必要不可欠。
前節のガンバ戦、無得点だったのは、本当に相手守備陣が堅守だったからか?
守りの良さは認めるにしても、本当に全力を出し切ってそれでも獲れなったということか?
萎縮してしまって、力を発揮し切れなかったのではないか?
・・・そうではない、と言うのであれば。もっとできるというのであれば。
決定力不足なんて言っている場合ではありません。得点できないことには勝てないのだから、勝つためにはしっかりと決めきるしかありません。
いかに強豪が相手だったとはいえ、ホーム戦2戦連続で無得点が続いています。
ここでしっかりと得点し、勝利への意志をはっきりと示し、そのうえで勝ち点3へとつなげなければ。

期待したいのは、キャプテンの足助。
守備陣の中心選手として、前節の4失点には忸怩たる思いのことでしょう。だからこそ、今節こそは相手の強力攻撃陣を封じ込め、勝利へつなげてほしいと思います。
プロのキャリアをスタートさせた古巣ヴェルディには、やはり思い入れがあることかと。その思いを、カターレを勝利に導くことでぶつけてほしいと思います。CKのチャンス時には、積極果敢にゴールを狙っていってほしい。そのことがチームを勇気づけるということは、キャプテンを信頼する誰もが認めるところかと。
そして、守田にも頑張ってもらいたいところ。
前節の4失点のうち2失点が、せっかくセーブしたのにこぼれ球を押し込まれてのもの。もちろん、最後まで気を抜かずに詰めて確実に決めきったレアンドロも素晴らしいのですが、やはり、悔しかったのではないでしょうか。絶対的にキッカーが有利とは言いながらも、岐阜戦では相手GK時久がPKを阻止しているのを見ているだけに、そこでの失点も。
ここまで4試合連続で無失点を続けているヴェルディだけに、先制点を許してしまったならば勢いづかせてしまうことは確実。ならばこそ、是が非でも無失点に抑えてやるという気概が絶対に必要です。
前節の苦い経験を活かすも殺すも、今節の頑張りにかかっています。もちろん、汚名をそそぐために。全力で守りきり、そして勝ってほしいです。

開幕戦でこそ敗れたものの、そこから無敗を続けているヴェルディ。ホームでの相性の悪さのほか、三浦監督には北九州時代に全敗。そして前節の大敗。
過去を振り返ったならば、どうにもこうにも勝てる可能性が低い対戦ではあります。
しかし。
ここで勝つことが、まさにブレイクスルー。
今までと同じでない、新たなカターレを見せるために。むしろ、絶好の好機。勝って、今までの評価を打壊せ!!
これまで引き分けがないという実績だけは、今節も同様に。もちろん、カターレの勝利で!!
同勝ち点のヴェルディを下し、再び上位へ挑戦せよ!!
苦手を克服し、ホームで、勝て!!!
勝たれ!!!富山!!!!!

【J特】見せつけられた、圧倒的な力の差。完敗と言うほかない敗戦で強豪に屈する  ガンバ大阪戦

2013-04-23 01:32:45 | カターレ富山
0-4で敗戦。
百聞は一見にしかず、と言いますが・・・。「何かの間違いでJ2にいるとしか思えない」というガンバ評は、歴然とした実力差として目の前に示されたのでした。
審判のジャッジに公平性が欠けていたわけではないし、ラフプレーや姑息なプレーがあったわけでもない。ただ、単純にカターレが太刀打ちできなかった、それだけ。
無得点に今季最多失点と、数字の上では今季ワーストとなる試合。ですが、内容まで最悪であったかと言えば、さにあらず。
今季ワーストであった長崎戦は、自滅で自分たちのサッカーができなかったところを敗れてしまったもの。
それに比べれば、持ち味であるパスサッカーで果敢に挑もうとする意志はしっかりと感じられましたし、強豪だからと試合を投げていたなどということは決してありませんでした。
ただ。
いかんともしがたい圧倒的な実力差を前にしては、カターレには力が足りませんでした。

季節外れの冷たい雨のせいでしょう、あるいは2万人も?と期待した動員は13639人と、期待ほどは伸びませんでした。
とはいえ、これまでの記録を大幅に上回るカターレ史上最多動員。普段より1万人も多かった県総は、歴史的一戦に際し、期待に胸を膨らませていました。
しかし。
いきなり、それが打ち破られることに。
試合開始わずか45秒で失点。まるで冗談のように1点のビハインドを背負うこととなってしまったのでした。
なにが良かったとか悪かったとかではなく・・・失点してしまったという、事実がそこにあっただけ。
普段では考えられない大観衆に緊張し、序盤は動きが堅くなってしまうかも・・・などという危惧は、それどころではない状況としてのしかかることとなってしまったのでした。

試合時間には雨も上がったものの、ピッチ上はスリッピーな状態。いつも以上に慎重にボールコントロールをしなければならなかったわけですが・・・それは本来どちらのチームにも言えることであったはずですが、そんな次元の話ではありませんでした。
ガンバ選手それぞれの判断スピード、動き出し、パスコースの読み、体の使い方の上手さetc.・・・あらゆる面において、カターレの選手のそれをはるかに凌駕していたのでした。
カターレの選手が、いつものプレーをしようとしている姿は、見て取れました。極端に不調、というわけでもなく。
ただ。
プレーのクオリティの差が、ちょっと悲しくなってくるくらいにハッキリと。
幾度となくカットされるパスは、まるで相手にパスを出しているかのよう。もちろんそんなわけはないのですが、そう見えてしまうくらいに的確にパスコースを限定、そこからカバーされてしまい、結果ボールを失う、と。
26分、スルーパスに猛然と飛び出したFWレアンドロがシュート、至近距離で守田が一旦はじいたものの、そのこぼれ球を冷静に決められ、2失点目。
「FWというポジションの選手は、こうやって仕事をするんだよ」と言わんばかりのスピードと決定力。たったひとりでカターレ選手全員分以上の年棒という選手には、それだけの理由があるということなのでしょうが・・・。比べるのもおこがましいとか言われそうですが、やはり、カターレには当然ながらここまでの力を持った選手はいません。
シュートして、はじかれたならばそれを詰めて得点。言葉にすると簡単ですが、本当に簡単にやれるかは別問題。それを、簡単にやってしまうのだから・・・。
その後、後半の69分にはPKを献上してしまい、それを決められて3失点。J2通算100回目に当たるハットトリックをレアンドロに達成されてしまうことに。
さらに75分、もうひとりのFW倉田秋にもダメ押しとなる4点目。
ここ数試合を無失点としながらも思うように得点できていなかったガンバですが、その鬱憤を晴らすかのように大量得点を挙げて勝負を決めたのでした。

「立ち上がりに失点して動揺した。まだ時間があるのだから普段通りにできればよかったが、30分ぐらいまでは積極的なプレーができていなかった。気負いがあったのかと問われたら、プレーで示せなかった以上は認めるしかない。」とは、キャプテン足助のコメント。
もし、の話をしても仕方がないけれど・・・もし、0-0の時間を長く取れて、相手を焦らせることができたならば、また違ったのでしょうが・・・言っても詮無いことです。
相手との力の差を見せつけられながらも、それでも全くチャンスがなかったわけではありません。
本当にダメな試合とは、たとえば昨年のワーストゲームであるところのアウェイ横浜FC戦とか。反撃の糸口すらつかめないままに攻められ続け、ディフェンスもずるずると後退。まるでピッチの4分の3しか使ってはいけない基本ハーフコートで、なんて縛りがあるかのような試合でした。シュートはおろか攻撃に至ることすらできずに敗れてしまった忌まわしき思い出。
今節は、そうではなかった。ひたすらガチガチに引いて守ってカウンターにすべてをかける、などという弱者のサッカーをするという選択肢も無くはなかったでしょうが、それをやっても未来はないということを、監督は常々明言しています。試合前にたとえガンバが相手であろうと真っ向勝負を挑むとしていたとおり、選手たちもその方針に従い、劣勢の中にあっても懸命にプレーを続けました。
とはいうものの・・・。
やはり、普段通りとはいかなかったようで。
力の足りなさは、いかんともしがたいものがありました。普段できないことがこの試合でだけできる、なんてことはありません。
シュートにしても、相手を脅かすほどのものがあったかどうか。その前の段階として、「そこはパスじゃなくて撃っとけよ!」という場面も。これまでの試合でも幾度となくあったそんな場面ですが、普段できないことがこの試合でだけできる、なんてことはありません。
無理からぬことかもしれませんが、相手に萎縮してしまってボールを下げてしまうシーンも。
一流どころとの公式戦での対戦でしかわからないことも、多分にあったことかと。実力の足りなさに加えて、経験の足りなさというものも、どうしても大きなマイナスポイントとしてのしかかっていたようにも思います。

かくして、一矢報いることもかなわないままに敗れたカターレ。
「目指せJ1!」と目標を掲げるのはいいけれど・・・こんな圧倒的なガンバですら降格してしまうのがJ1なのかと思うと、空恐ろしさすら感じます。
ですが。
その恐ろしさというものを知ったのも、あくまで自分たちのサッカーをぶつけて挑んだ結果。試合結果は残念なものとなってしまったものの、自分たちの実力を知ることができた、という意味においては収穫ととらえることもできましょう。ここで大敗を避けるためにスタイルを捨てていたならば、4失点まではしなかったかもしれませんが、得るものがどれだけあった?という話です。
結果は結果として出たとおり。完膚なきまでにやられてしまいました。完敗です。
重要なのは、これをただの敗戦として終わらせないこと。
平出は言います。「相手との差は多くあるが、同じリーグのチームなのだしどう倒すかを考えなければいけない。またアウェイでの対戦があるので取り返したい」と。
まさに、そのとおり。
実力差があったところで、条件は同じ。力が劣るからとハンデなんてありません。だからこそ、この敗戦を糧として力をつけていかなければ。逃げずに、自分たちのサッカーで挑んだからこそ得た収穫。それを活かしていけるかは、これからの頑張り次第。

次にガンバと対戦するのは、第37節のアウェイ戦。10月20日というから、ちょうど半年後です。
半年で、どこまでできるか。
一朝一夕に力が身に付くようなら苦労はないけれど。それでも、対戦前と今とでは、意識に明確な差があるはず。
いきなりの失点からの4失点無得点の完敗を経た今だからこそ。悔しい敗戦であったからこそ。
この無念さを、忘れるな。この悔しさを、忘れるな。
再び相まみえるそのとき、ガンバをがっかりさせないだけの強さを身につけていられるように。
精進あるのみです。

【J特】第10節  ガンバ大阪戦

2013-04-20 22:25:41 | カターレ富山
2008年に発足した、Jクラブのなかにあって最も歴史の浅いカターレ富山というクラブ。今節は、その歴史に残る試合となること間違いなしの対戦として、ガンバ大阪をホーム・県総に迎えます。
“前売りチケット・完売”
これまでのホーム最多動員記録を大幅に上回ること確実、あるいは2万越えか?という未曽有の事態。ガンバ効果、恐るべしと言わざるを得ません。
20周年を迎えたJリーグに初年度から参戦しているオリジナル10のひとつであり、かつてはアジアをも制したという、サッカーファンで知らぬ者などいない名門中の名門。知らないほうがおかしいレベル。今季、史上初となるJ2参戦ですが、「そのままJ1で戦っても全く遜色ないほどのメンバー」だの、「J2にいることそのものがおかしい」だの、話題に事欠きません。
そして、なにより。サッカーファンでなくとも知っているのが、現役日本代表・遠藤保仁の名でしょうか。
日本代表において、代えのきかない不動のレギュラー。海外組が主流であるチームの中にあっても、存在感にいささかの曇りもありません。
そんな遠藤のプレーが、ここ富山で見られるというまたとない機会。そりゃあ、普段カターレに関心のない層も騒然となるというものでしょう。根っからのカターレサポーターとしては、いささかフクザツな感もありますが。
同じく日本代表である今野のほか、レアンドロ、二川、家長といったJ2では反則級の戦力を誇り、引き分けの多さがネックとなっているもののここまで9戦無敗。そんなガンバに、カターレがどう立ち向かうのか。
下馬評だけなら、話にならないレベルでガンバの勝ちしかなく・・・勝つか負けるかではなく、ガンバが何点差で勝つかしか論じられないところかもしれません。
しかし。
そんな評価など、覆してやりますよ、と。無敗継続中で3連勝がかかった試合?よござんす、むしろ、逆に燃えるというものでしょう。初の敗戦をくらわせてやりますよ、と。
遠藤見たさに足を運ぶ大勢の観客に、見せつけてやるといい。カターレ富山が、決してガンバの咬ませ犬などではないというところを。
虚勢ではありません。今季ここまで見せてきたカターレのサッカーをずっと追い続けてきたからこその、確信。
試合終了のころにはカターレ富山に対する評価が一変する―――そんな試合とするために。
相手がビッグクラブであろうがスーパースターがいようが、やるべきことはなにも変わりはありません。
ただ勝利へと邁進し、勝ち点3をつかみ取ること。それだけです。
開幕当初こそ失点シーンも多かったものの、ここ3試合連続無失点と守備が安定してきたガンバ。その反面、最近は得点力がいまひとつで、前節の松本戦もオウンゴールの1点どまり。
ただ、それがスランプではなくたまたまではないか、という感のほうが強い・・・というか、まともに得点力を発揮されたならばどうなってしまうか見当もつかないところ。
それに、前節はオウンゴールと言いながらも、DFのミスと言うには酷すぎるほどのもの。DF藤春廣輝がグラウンダーのボールで出したクロスが絶妙なポイントに供給され、伸ばした足に当たったからオウンゴールとなっただけで、当たらなかったら99%レアンドロに合って決められていた。つまり、蹴りだされた時点ですでにゴールは決していたというほどの精度の高いプレーであった、と。
確かな実力に裏打ちされた昨季J1最多得点のクラブが牙をむいたとき、それを抑えきれるかどうか・・・とはいえ、抑えねば話にならないわけですが。
単純に引いてゴール前の守りを固めたところで、仮にその場をしのげたとしても、反撃などおぼつかないでしょう。
当然と言えば当然ながら、勝つためには得点しなければならない。
そのために必要なのは・・・やはり、これまで見せてきたカターレのサッカーを今節も貫くことにほかならないのではないでしょうか。
前線から果敢にプレスをかけ、首尾よくボールを奪ったならば一気呵成に攻め上がる。たとえボールを失ってもしつこく食らいついて相手の自由にさせない。
そんな、いつも通りのカターレサッカーを展開することが、勝つためには不可欠です。
前々節、首位の神戸さえカターレのサッカーには手を焼きました。今節も、ガンバを術中にはめることこそが勝利への道かと。

期待したいのは、中盤の核をなす朝日・ヨンドク・ヨングンの3人の連携。攻撃的選手がしっかりと相手ゴールを向いて仕事ができるかどうか。その出来が得点につながる攻撃へと直結することは間違いないでしょう。
なかでもヨンドクには、ぜひともそのテクニックをもってガンバ守備陣に挑んでいってもらいたいです。J1級の相手に対し、どれだけ通用するのか。そしてシュートへの意識を高く持ち、隙あらばヨンドクミドルを炸裂させてほしいところです。
そして、朝日。気にして引きずってもらっても困りますが、それでも、前節のPK失敗はショックだったことでしょう。
となれば、やることはひとつ。
過去は変えられないにせよ、汚名返上となる活躍をして評価を上書きしてしまえ!ということで。
ミスターカターレの活躍が観たい。このような大一番であるからこそ。かつて、セレッソ大阪を破ったときの決勝点のように、ここぞという場面でのゴールを期待します。

そしてやはり、守備陣の奮起にも期待。
前節、2点リードを守り切れずに追いつかれてしまった反省を、今節に活かすことができるかどうか。いえ、できるかではなくやらねばならないのですが。
超強力なガンバ攻撃陣の前では、ちょっとしたミスが命取りかと。
粘り強く、集中力を切らすことなくプレーし続ける強い意志が必要不可欠。前節のくやしさがあるからこそ、モチベーションも高く臨めるというもの。
京都、神戸に続いてJ2離れした強力攻撃陣をシャットアウトできたならば、それは大きな自信となるはず。
まさに、ピンチはチャンス。前節成し遂げられなかったからこそ、今節は零封して勝ってやる、という気概が必要かと。

今節・・・勝てば、きっと変わる。
無名雑魚クラブ扱いされて、必要以上に貶められているようなカターレ富山というクラブへの低評価というものが、きっと変わる。
いや、変えなくては。
勝って、変えてみせる!!
今節は、カターレ富山の歴史に残る一戦。
それは、観客動員数更新だけでは片手落ち。強豪撃破という要素もプラスして箔がつくというもの。
ならば、勝て!!
勝って、満員の県総に詰めかけた観衆を、カターレ富山の伝説を語る生き証人とせよ!!
恐れることなく、立ち向かえ!!
勝たれ!!!富山!!!!!

【J特】完勝ムードが一転、大ピンチ。それでも勝ち切る気迫がもたらした長良川初勝利  FC岐阜戦

2013-04-18 22:33:42 | カターレ富山
3-2で勝利!
いかに最下位とて侮ってはいけない、ということはプレビューでも書きましたが・・・。もちろん侮っていたわけではないでしょうが、2点のリードとともに優勢に試合を進めたというのに、注意せねばならなかったはずのセットプレーから失点。その勢いのままに、試合時間も残りわずかというなかで同点に追いつかれてしまうはめに。
あわや、またしてもアウェイで勝てないジンクスに陥るかと思われたアディショナルタイム。舩津が起死回生の決勝ゴールを叩き込み、失いかけた勝ち点3を得ることに成功し、事なきを得たのでした。
ヒーローとなった舩津も、勝てたことよりもまずは「2点のリードを追い付かれてはいけない」と反省からコメントしていたのが印象的でした。
とはいえ。
いままでであったなら、引き分けていた試合。ショッキングな失点にガックリきてしまい、悪ければ逆転負けすらあったでしょう。
結果論でものを言うわけではありませんが、それでも。
残り時間もわずかしかないなかにあっても決して勝利をあきらめず、その思いを決勝ゴールに、勝ち点3という結果につなげてみせました。
反省すべき点もあり、手放しでは喜べない面もあることは事実。ですが、勝つべき試合を勝ち切った選手たちの頑張りは、評価されてしかるべきかと。
これで、今季4勝目。昨年は15試合連続勝ちなしを経て9月になってようやく到達した4勝目を、9試合目にして達成しました。
ですが、まだまだ道半ば。
辛勝となってしまいましたが、それでも価値ある勝ち点3。
だからこそ、勝って兜の緒を締めよ、という気持ちをもって、中3日ですぐに来る次節に備えてほしいと思います。
前節途中で負傷交代した大西がメンバーを外れ、ヨンドクとヨングンのコンビがスタメンに復帰して臨んだ今節。
試合序盤はお互いにけん制しあいながら様子を見る展開。どちらもなかなか決定的なシーンが作れませんでした。
そんななかで迎えた28分。岐阜のMF李漢宰が肉離れで負傷交代するアクシデントが。そこで急遽、前節2得点を挙げて勝利に貢献したDF新井辰也が今節もまたFWとして出場することに。
カターレでも熊本戦の途中で御厨が離脱してしまったことがありました。それだけに同情は禁じ得なかったものの、それと勝負とは話が別。その交代あたりから徐々にペースをつかんでいったカターレ。40分には國吉のクロスにヨングンがフリーで合わせたものの枠外に逸れる惜しいシュートが。
そして、その直後でした。41分、同じようにサイドを上がっていった國吉がその左足で蹴りこんだボールに合わせたのは西川!くるりと反転するような姿勢でヒールにあてたボールが岐阜ゴールに吸い込まれ、良い時間帯に待望の先制点!
古巣を相手にゴールを決めて恩返しを果たしてほしいと望んでいた西川ですが、まさにその通りに価値ある先制点を決めてみせたのでした。

リードのままにハーフタイムを迎え、試合は後半へ。
新井が本来のCBに戻る、FW中島康平の投入など、陣容に変化をつけてきた岐阜ですが、引き続きペースを握るカターレ。
52分にヨングンのシュートがポストを直撃するという惜しいシーンを経て、なおも攻め続けていた58分。
サイドチェンジで木村に渡ったボールを受けた西川が果敢に裏へと切れ込むと、そのアシストを受けてヨンドクがヘッド!自身プロになって初というヘディングシュートが決まり、その差は2点に!
開幕戦以来となる複数得点。ヨンドクもまた昨季の同カードではゴールを決めながらも勝ちきれなかっただけに、今度こそはと期待していたのですが・・・その期待に見事に応える今季2点目を挙げたのでした。
流れの中から、決めてほしい選手・決めるべき選手が決めてのゴール。期待通り、あるいはそれ以上の展開で、長良川初勝利をぐっと近づけたのでした。
この頃には、完全にカターレペース。ヨンドク、ヨングン、朝日といった中盤の選手の連携が面白いように決まり、相手にチャンスを与えない。自分たちのやりたいサッカーが出来ているということがはっきりと見て取れたのでした。
ことここに至っては、あとはどう勝つかだけ・・・の、はずでした。

しかし。
81分にヨンドクに代えて池端を投入し、4バックに変えて守りきる策に出たカターレでしたが、岐阜の必死の反撃にさらされてしまうことに。
そして、残り試合時間もおよそ10分というタイミングで、セットプレーから失点。
気を付けなければならないことがわかっていたはずのセットプレーだったのに、そこを守り切れずに与えてしまった―――やはり、ショックもあったと思います。
それでも取られたならば取り返せばいいこと。
途中出場の敬介がスピードを活かして相手陣内深くへと切り込んでいったところ、DFデズモンドがファール、PKを獲得することに成功しました。
前回獲得したのが2011年の開幕戦で、それ以来約2年以上もずっとなかったリーグ公式戦でのPK。
きっかけとなるファールをしたデズモンドが審判に詰め寄るところをキャプテンの服部がなだめる、という状況にあっては、これを決めて3点目としたならば、それはすなわち岐阜にとどめをさすことと同義。キッカーは朝日。ここは確実に・・・。
なのに。
なんと、GK時久にセーブされてしまい、ミスターカターレ・朝日がまさかの失敗。
そして、その直後でした。ゴール前の競り合いからこぼれたボールをバイシクルシュートで蹴りこんだのは、デズモンド。
PK失敗のショックも冷めやらぬうちに、よりにもよってミスを帳消しにする、しかもバースデーゴールとなるデズモンドにJ初ゴールを献上してしまい、2-2の同点に。
割れんばかりの歓声に包まれる長良川競技場。
千載一遇のチャンスを逃してしまったしっぺ返しと言うには、あまりにも大きすぎる失点。しかも、残り時間は僅か数分しかない。
およそ、最終盤において最悪と言うほかない状況に追い込まれてしまったのでした。

2点をリードし、しかも自分たちのペース。勝ち点3獲得が堅い状況であったはず。
なのに、それが1に・・・悪くすれば逆転さえされかねない勢い。
また、長良川ではかてないのか・・・?
いや、あきらめるわけにはいかない!!
こんなことで勝利を逃してたまるかよ!!
とは言うものの、時間が足りない。アディショナルタイムは3分。
それでも、勝て!勝ってくれ!!

92分。
中央でボールを受けた木村と、それを感じ取った西川。飛び出した彼に向けて出されたスルーパスに反応した岐阜選手の次に見た光景は―――大外から走りこんで角度のないポジションから左足一閃。舩津のシュートがゴールに突き刺さった瞬間でした。
まさに、土壇場で起死回生。値千金の劇的な勝ち越しゴール。
そのままタイムアップ、見事に1となりかけた勝ち点を3とし、アウェイ岐阜戦初勝利を挙げたのでした。

勝利を挙げることのむずかしさというものは、これまでも嫌というほど味わってきましたが・・・それでいてなお、寿命が縮むような辛勝でした。
少なくとも、2-0で勝てたはずの試合。
しなくていい失点をして窮地に追い込まれてしまったことは、大いに反省すべきです。
一方で。
最後の最後まで、勝利への意志を貫いてそれを勝ち点3へとつなげてみせた気概はリスペクトすべきかと。
最悪と言っていい同点劇にも、希望を捨てなかった。勝ちへの執念を途切れさせなかった。
試合終了間際のギリギリではありましたが・・・逆に、それが良かったのかもしれません。勝つことのみに集中し切れた、という意味で。
なまじ時間を残した状態より、やるべきことが明確であったのかと。
そしてまた、チームとしてその意識を共有できていたことも大きいように思います。だれも諦めることなく、最後の最後まで勝ちにこだわって気迫を出してプレーした。それが、結果へとつながった。

うっかり取りこぼしかけた勝ち点ですが、きちんと1ではなく3として得ることが出来た意味の大きさ。
この積み重ねを、自信とともにチームの力として次節以降の試合に活かしていかねば。


【J特】第9節  FC岐阜戦

2013-04-17 04:00:06 | カターレ富山
神戸を零封して勝ち点1を挙げた前節から中2日。4月唯一のアウェイ戦として長良川競技場へと乗り込み、FC岐阜と対戦します。
首位・神戸と互角かそれ以上の戦いを繰り広げたのはまぐれなどではなく実力―――その証明を、TOP OF 北アルプスの初戦に勝利することで示さねばならない試合です。
今季ここまで3勝2分け3敗、6得点6失点で得失点差±0。1試合ごとに結果が異なり、連敗がないかわりに連勝もない。まだまだ安定した力を発揮するまでには至っていないのが実情です。
だからこそ、重要となる今節。ここで下手をうって敗れてしまうようなことがあれば、神戸戦の健闘も水泡に帰すというもの。ここで勝利を挙げていい流れを作るきっかけとせねば。
過去4試合で3分け1敗と、いまだ一度も勝ったことのないアウェイ岐阜戦。今節もまたブレイクスルーを掲げ、過去を打ち破っていかねばならない試合となります。

首位・神戸との試合の後に最下位・岐阜戦。そして次は2位のガンバ大阪戦。他所のことをとやかく言えた義理ではないことは重々承知ですが、それでもやはり、リーグトップクラスの強豪との試合に挟まれた形の下位クラブとの試合、という印象はぬぐえません。
しかし。だからといって、今節は練習試合でもエキシビションマッチでもない、れっきとしたリーグ公式戦。全力をもって勝利を目指さねばならないことに差などありません。
たしかにここまで苦戦が続き最下位となっている岐阜ではありますが、それでも前節は待望の今季初得点から今季初勝利を挙げています。そして今節は、連勝とホーム初勝利をかけた大事な試合。さらにはTOP OF北アルプス連勝を目指してくるというところでしょうか。モチベーションも高く待ち受けているはずです。
決して侮って良い相手などではないでしょう。
たとえ最下位にいたとして、連続勝ちなしから抜け出したひとつの勝利によって、その後劇的に変わることもある―――ほかでもない、去年まさにそれを体験したカターレが、いちばんよくわかっているはず。
それがわかっているからこそ、侮ってはいけない。神戸戦と同じ、あるいはそれ以上の気迫をもって、全力で打ち破らねばなりません。
警戒すべき選手としては、先だって清水から復帰するかたちで期限付き移籍加入したFW樋口寛規でしょうか。昨年のアウェイ岐阜戦において、いったん同点にされたところを突き放したものの、この樋口に決められてしまい、ドローとなってしまいました。ホームのファン・サポーターへの挨拶代わりのゴールを決めるべく、気合を入れてくるのではないかと。もちろん、こちらとしてもやらせるわけにはいかないところ。しっかりと抑えねば。

前節は強豪を相手に引き分けたという満足感よりも勝てなかった悔しさのほうが大きい試合となりました。特に、2度のビッグチャンスを活かせなかった苔口の無念さはいかほどか。
やはり、求められるのは決定力。8試合で6得点は、明らかに少ないと言わざるを得ないところ。
攻撃陣の奮起と、得点という明確な結果を残すことが何よりも求められます。
昨年のホーム岐阜戦勝利の立役者となった苔口。今一度ゴールを決め、岐阜から苦手意識を持たれるくらいの活躍を期待したいです。
苦手意識といえば、岐阜戦では過去4ゴールを挙げている朝日にも頑張ってほしいところ。昨年のアウェイ岐阜戦は長期離脱からの復帰初戦ということで力を出し切れなかった感もありますが、今年は万全。ぜひとも岐阜キラーっぷりを発揮してほしいところです。
去年の対戦でゴールを挙げながら勝てなかった木村、ヨンドクも、のしを付けて借りを返すつもりで頑張ってほしい。
そんな攻撃陣のなかにあって、やはり、いちばん期待したいのが古巣との対戦となる西川でしょうか。
昨年のホーム岐阜戦ではスタメン出場しながら無得点で途中交代。その交代直後に決勝ゴールが。勝利したのはいいとして、ちょっとフクザツな気持ちもあったかもしれません。アウェイ戦はけがの影響でメンバー外。今節の対戦が“カターレ富山の西川優大”として臨む初の長良川決戦となります。
岐阜に在籍していた2011年、ホーム最終戦となった第41節において、リードされていた展開から同点弾を決めてカターレ富山と(!)引き分けています。その時以来の長良川競技場でのゴールを決め、岐阜のファン・サポーターにも“カターレに西川優大あり”という恩返しゴールを見舞ってほしいところです。

昨年、2連勝でTOP OF北アルプス制覇に王手をかけながら、アウェイ岐阜戦で引き分け、ホーム松本戦で敗れてしまったがためにタイトルを逃してしまいました。
今年こそ、その無念を晴らすために。初戦となる今節、必勝を期して臨まねば。
神戸戦で強豪相手にも通じるだけの自分たちのサッカーを見せたカターレ。真に力をつけているということを証明するためにも、やはり今節は勝たねばなりません。
調子の波があって次の試合に前節の勢いをつなげられない、ということが課題となっていますが、それを克服するためにも、負けるわけにはいきません。
せっかく今季初勝利を挙げたところを悪いけれど、岐阜さんには今一度沈黙してもらいましょうか。
前節からつながる、そして次節にもつなげられるしょうな勝利を!!
アウェイ岐阜戦初勝利を挙げて、ブレイクスルーを果たせ!!
4月唯一のアウェイ戦、勝って富山に戻って来い!!
勝たれ!!!富山!!!!!