行く末遠ければ

生まれも育ちも富山県砺波市
地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

オフシーズンいろいろ その4

2015-02-13 22:06:26 | カターレ富山
振り返り企画のラスト


#20 コ ジュンイ (アビスパ福岡へ完全移籍)
サプライズ移籍加入となった中島のあと、こちらもまた驚かされたガオの加入。どういう経緯があったかはよく知らないけれど、中国の年代別代表とは。
やはり、語る上で外せないのがシーズン初勝利にしてホーム初勝利となった松本戦でのゴールでしょう。DFでありながら相手3人を次々に躱してシュート、見事に決めてみせたあのインパクトは忘れられません。
若手選手たちのなかにあって、特にその伸びしろというか可能性に大いに期待を抱かせた選手。代表招集でチームを離れることがあったり、その招集では上の年代に飛び級で呼ばれてもみたりと、中国においても将来を嘱望される選手ということで間違いないようで。
その成長ぶり、今後が楽しみな選手であったのですが・・・そりゃ、はるばる日本にまで来ての武者修行に、3部リーグは無い、ということでしょうか。
移籍は残念ですが、今後の飛躍に期待したいです。


#38 宮吉 拓実 (京都サンガF.C.へ復帰)
夏の移籍における最大のサプライズであった宮吉の加入。「あの宮吉がやって来る」と驚かされたファン・サポーターも多いでしょう。
二種登録であった高校時代からすでにその才能を発揮、京都のユースが生んだ「至宝」と言われました。天皇杯6試合5得点で準優勝に貢献した2011年、2桁得点を挙げて大活躍した2012年など、まさに若手のホープと言える存在感を発揮し続けて来た選手。
近年は怪我に悩まされ、2014年はそれまでわずか4試合の出場と活躍できていなかったところ、決意の移籍。加入早々にゴールを挙げてファン・サポーターの心をつかむと、その後も主力として存在感を発揮し続けました。
本来であれば、J2上位、むしろJ1で活躍すべき選手。シーズン途中で加入した選手たちの中でも、頭ひとつ抜きんでたプレーヤーであったのは間違いないところ。
ホームで勝利を分かち合う機会が、ついに1度もなかったことが無念でなりません。「富山の宮吉、ここにあり!」と、勝利の歓喜で称えてあげたかったです。
京都に戻ることとなりますが、悔しさをバネに、今一度飛躍を遂げてくれることを願います。


#39 前 貴之  (コンサドーレ札幌へ復帰)
ユース上がりで同じく札幌に所属する弟ともども、地元の大きな期待を担っている若手選手。出場機会を求め、武者修行の場にあえて厳しい環境を選択しました。
加入当初はいまいちフィットしきれない部分も散見されたものの、それも徐々に解消。終盤戦においては欠かせぬ戦力としてレギュラーの座をつかみました。
印象深いのはやはり、J初ゴールを含む2得点を挙げて勝利に貢献した水戸戦でしょう。迷い無く思い切り振り抜いたミドルシュートで見事なゴールを決め、これまで勝ち星の無かったアウェイ水戸戦初勝利を挙げた試合のヒーローとなったのでした。
そして・・・忘れもしない、ホーム栃木戦。
負けたら終わりというプレッシャーの中、絶対に勝たねばならなかった試合。そこで値千金の決勝ゴールを挙げ、見事に勝利。4ヶ月あまりにわたって勝利から見放され続けて来たホーム戦でようやく挙げた勝ち星に、その立役者として祝福される・・・はずだったのに。
無念の、降格決定。ヒーローにはなれませんでした。
このくやしさを、忘れないでほしいです。いや、忘れたくても忘れられないかもしれませんが。
逆境の中で得た経験を、札幌に戻っても心に留めてほしい。そう願います。


#41 廣永 遼太郎  (サンフレッチェ広島へ完全移籍)
水谷の負傷離脱によって手薄となってしまったGKのポジションを補うべく、FC東京から期限付き移籍加入。4年ぶりの公式戦出場ながら、終盤戦はレギュラーとしてゴールを任されました。
その実戦に対してのブランクの長さ、というものもあったのかもしれませんが・・・いかんせん、全幅の信頼を得るまでには至らなかった印象です。
アウェイ松本戦で飛び出しのタイミングのまずさから喫してしまった失点など、「やらかし」が目についてしまって。責任を押しつけるような物言いも良くはないのですが、それでも。なんのために移籍してきたのかと言われたならば、それは勝つためなのであって。
絶対的な守護神である権田を擁するFC東京にあって、第2、第3GKとしての立ち位置では得られなかった経験。久しぶりの公式戦出場で得た、出来たことと出来なかったこと。
本人としても、この移籍を経て思うところがあったのでしょう。カターレに来る前にも横河武蔵野や岡山へ期限付き移籍をした経験はあったものの、このオフ、U15から所属し続けてきたFC東京を離れることを決意、サンフレッチェ広島へ完全移籍することに。
己を見つめ直すきっかけとなった富山移籍を、これからの糧としてほしいです。新たな移籍先での活躍を願います。

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オフシーズンいろいろ その3

2015-02-11 23:20:50 | カターレ富山
前回からまたも日にちがあいてしまいましたが、いい加減に振り返り企画も進めねば、そのうち新シーズンに向けて選手プレビューみたいのもしなければならないので。
遅きに失した感もアリアリではあるものの、区切りというかなんというか。
スケジュールがルーズになってしまったぶん、企画そのものはきちんとしておかねば、なんて。

振り返り企画、昨シーズン終了後に発表された退団選手編その1です。

#3 御厨 貴文 (契約満了)
2012年オフ、帰省していた長崎まで安間監督が交渉に出向いていって入団に至った、というエピソードが。ザスパ草津(現 ザスパクサツ群馬)においてキャプテンを務めていた中心選手の移籍加入には、驚かされたものでした。
実績充分な選手として守備の要となることを期待されましたが、相次ぐ怪我に悩まされ、思うように活躍できず。2014年はキャプテンに任命され、勝負の年となるはずだったのですが・・・またしても負傷離脱が相次ぎ、その任を十二分に全うすることが出来ませんでした。
今年に入って新体制が発表されてもなお契約更新がなされないままであったところ、契約期限ギリギリの1月29日になって、満了が発表。新シーズンの体制には加わらないことになりました。
「もし」と言っても仕方ないのですが・・・それでも。もし、かけられた期待に応えて安定したディフェンスリーダーとして力をふるっていたならば、チームの降格も無かったのではないか?という思いが拭えません。無念です。

#6 内田 健太 (清水エスパルスへ復帰)
その左足から繰り出されるキックに自信を持ち、労をいとわぬ運動量と相まって、シーズン序盤から重宝され続けました。
負けん気が強く、気持ちがプレーに表れる選手。機を見た攻撃参加で遠目からでも積極的に狙っていくなど、意欲は充分でした。
しかし。それが、結果につながらなかった。
リーグ戦で僅かに1ゴールは寂しい限り。天皇杯2回戦において決勝ゴールを挙げて勝利に貢献し、3年ぶりとなった緒戦突破の立役者となりましたが、本来ならもっと、リーグ戦でも勝利へ導くヒーローになってほしかったのですが。
残留争いの中、すんでのところでJ1残留を果たしたエスパルスへと復帰。レンタル復帰は、既定路線と言えば既定路線ではありますが・・・もっと、胸を張った凱旋に出来ていれば、という悔いが残ります。降格の無念さを知るだけに、今年はチームの力になってあげてほしいです。

#9 白崎 凌兵 (清水エスパルスへ復帰)
2014シーズンのカターレ富山において、最大の誤算だったのが白崎の不調だと言い切って良いかとも思います。
2013年に途中加入。当初はなかなか結果が出なかったものの、シーズン終盤にブレイク。立て続けに4ゴールを挙げて、一気にファン・サポーターの心を鷲づかみにしたのでした。シーズン終了後のファン感謝祭のときにはサインを求めての長蛇の列が出来たのが思い出されます。
さらなる成長を期し、レンタルを延長して臨んだ2014年。開幕戦で、ゴールこそ挙げられなかったものの、60メートルくらいを激走するドリブル突破には度肝を抜かれました。そこで決めていられたならば、とは思ったものの、それでも前年から続く勢いをもって、カターレを高みへと誘ってくれる・・・そう、思っていたのですが。
期待は、裏切られてしまいました。
1シーズンを通じてチームの中心選手として活躍せねばならない責任―――プロになって初めての経験となったその重圧に、勝てませんでした。
チーム最多出場時間を記録したにもかかわらず、たったの1ゴール。それもPKによるもの。シュートそのものが少なかったわけではないけれど、その決定力があまりにも無さ過ぎた。中島ともども、決定力の低さでリーグワースト1、2だとか。
「こんなはずじゃなかった」という思いだけが残ります。前年のあの輝きを知っているが故に。なぜ、こうなってしまったんだ、と。
年齢的にも、まだまだこれからの選手であり、2014シーズンだけで判断すべきでは無いことは確かではありますが。
ただ・・・飛躍を遂げるはずだったカターレを最大の屈辱と共に去ることになるのが、残念でなりません。

#14 井澤 惇 (契約満了 → 徳島ヴォルティスへ完全移籍)
かつては甲府で10番を背負い、将来を嘱望されていた選手。ただ、近年は怪我の影響もあり出場機会が激減、再起を期してシーズン途中でカターレにやってきました。
加入から程なくレギュラーに定着、中盤を支える欠かせぬ戦力として力を尽くしました。
なんというか、単純に「上手い」と言える選手だった、という印象。その実力の素性がしっかりしているというか。アウェイ水戸戦でのアシストが、とくに印象的なプレーであったかと。
もし、シーズン最初から加入していてフル稼働したならば・・・などと、詮無い妄想をしてしまったり。
復帰となった甲府で契約満了となったものの、その力を買われて徳島へと移籍。今年もJ2でプレーすることに。その徳島にとっても井澤にとっても、降格の無念をバネに気を引き締めて臨むシーズン。「獲って正解だった」というプレーぶりでもって、新天地でも活躍してほしいです。
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