行く末遠ければ

生まれも育ちも富山県砺波市
地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

第4節 ガイナーレ鳥取戦

2019-03-30 22:26:44 | カターレ富山
勝てなかったながらも内容では上回っていた開幕2試合でしたが、それに勝利という結果がともなった前節。
次はそれを連勝に、アウェイ初勝利に繋ぐべく挑む今節。
2015年、2016年以来3度目となるチュウブYAJINスタジアムにて、ガイナーレ鳥取と対戦します。
その2回を含め、目下4連勝中のアウェイ鳥取戦。もちろん、今節の勝利でそれを5連勝にしなければ。

開幕戦のYS横浜戦にこそ勝利したものの、その後2連敗。3試合で7失点と、大きな課題を抱えている鳥取。
更に泣きっ面に蜂、MFの三沢、小林、FWのユリといった選手がケガで離脱だとか。なかなか難しい状況にあるようで。
とはいえ。だからといって楽観して良いわけでは、決して無く。
MFの可児がここまで2ゴールを挙げる好調ぶり。昨シーズンの対戦で決められてしまっているだけに、ゆめゆめ油断など出来ません。
同じく昨シーズン決められたベテランのフェルナンジーニョもまた、同様。
ガイナーレ鳥取にとっては、YAJINスタジアムでの開幕戦でもあります。巻き返しを誓い、気を引き締めて待ち構えていることでしょう。

連勝を期して臨むカターレ。ここまで3試合の手応えが本物であることを、連勝して然るべきという証明をしなければならない試合です。
妥協なく、真価を発揮出来るかどうか。
優勝が目標である以上は。こういった勝つべき試合できちんと勝ちきる強さが不可欠です。

期待したいのは、今瀬。前節に続く無失点勝利を!
昨シーズンのアウェイ鳥取戦は、前監督交代からの安達監督就任直後の試合でした。
最下位というドン底からの脱却を目指して必死にプレー。点の取り合いとなったなか、がむしゃらに勝利をもぎ取ったことを覚えていることでしょう。
そのとき見せた闘志を、ぜひ、今節も!
得点して勝つためには、田中にも期待したいところ。
かつて所属していた鳥取との、古巣対決。やはり、なにかと思うところがあるのではないでしょうか。
ならばこそ。前節の高橋に続く恩返しゴールを!

過去の対戦成績からも、相性の良い鳥取戦ですが。
だからこそ。今節もしっかり勝ちきり、相手に苦手意識を植え付ける勝利を!
今後の糧に、自信になる勝利を、連勝を!

力を証明し、勝ちきれ!
勝たれ!!!富山!!!!!
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因縁の対決、“主役”の高橋が決める!スタイルを貫きシーズン初勝利! ザスパクサツ群馬戦

2019-03-25 20:06:12 | カターレ富山
1-0で勝利!
前の2試合で、勝利という結果にこそ繋がらなかったものの、それでも今季を戦うスタイルを、攻撃的サッカーを体現してきたカターレ。
3度目の正直、ホームのファン・サポーターが見守るなか、ついに勝利という結果が出せました。
不本意なかたちでの福島戦の敗戦から1週間。当然のように初勝利を目指す一方で、あえなく連敗を喫してしまった日には、被るダメージも相当なものとなってしまう可能性も・・・そんな不安も、やはり、無かったと言えばウソではないでしょうか。
それでも、信じて貫いた。
確固たる意志のもと、前の2試合からブレることなく自分たちのスタイルを成し遂げて。
決勝ゴールを挙げたのは、古巣対決に思いを込めていた高橋。これまでのチャンスをものにできなかった悔しさを晴らすような、冷静な判断からのGKをかわしながらのシュート。ストライカーとしての矜持を見せたゴールは、多く駆けつけた群馬サポーターにも「高橋、健在なり!」と強く印象付けたのではないでしょうか。
信じて進んできた道に、間違いはなかった。
この勝利で得た手ごたえを、さらに強固なものとするべく。精進を続けていかねば。

前節のように雨に降られることこそなかったものの、それでも風が強く肌寒いコンディションのなかでの試合。
いつもは閉鎖されているアウェイ側ゴール裏を開放し、それに見合うだけの群馬サポーターがたくさん来場してくれたことは、素直にありがたかったです。
かつては普通の光景であった、アウェイ側に陣取る相手サポーター・・・懐かしさを感じるとともに、今年でJ3リーグ5年目という現実に、苦い思いもしましたが。
むしろ、ホームのくせにショボいゴール裏でスマぬ、と、申し訳ない気分になったりも。多く駆けつけてくれた群馬サポーターのおかげで、やっとこ2000人を超える入場者。ちょっとやるせない気分になったりもしましたが。

前節と変わらないスタメンで臨むこととなった今節。対戦相手は違えど、ある意味、1週前のリベンジマッチとも言えたかと。
言い換えるならば。それは、ブレない方針の表れでもあったかと。結果は残せていない。けれど、やろうとしていることが間違っているわけではない、と。
試合序盤から、そんな傾向は見て取れました。
相手は違う。それでも、やろうとしているのは前の2試合でも見せていた、今シーズン仕様のカターレのサッカーだ、と。
ボール保持率を高めながら、パスをしっかりつなぎながらペースを握っていくやりかた。
今節もまた、そんなサッカーが出来ていた。そんな手ごたえを感じさせました。
3失点というショッキングな負けを引きずってしまい、消極的になってしまう―――そんなパターンも、ありえたかと思います。
けれども、そうはならなかった。
その時点で、超えるべき課題のひとつはクリアしていたかと。
それを踏まえて。
次なる課題―――すなわち、ゴールを挙げること。
やはり、相手の群馬もさるもの。押し気味に試合を進めても、なかなかにゴールを割るには至らず。
いかに、課題をクリアするか。勝つために、どうせねばならないか。

試合が動いたのが、40分。
花井が前線のふたりにボールを蹴りこむと、才藤がスルー、飛び出してきた相手GKの動きを冷静に見定めた高橋がそれをかわし、蹴りこむ!
ボールはゴールに吸い込まれ、待望の先制点!3試合目にして、初めてリードを奪うことに成功したのでした。
開幕戦の相模原戦では、ゴールを揺らしながらもオフサイド判定で幻に。そして前節の福島戦でも、チャンスをGKに阻まれてものに出来ず。
「前節は同じような場面で止められていたので、しっかり抜いて決めた」とコメントしたように、ストライカーとして、してやったりのゴール。
思い起こせば、昨シーズンの同カード。“群馬のFW・高橋 駿太”に決められてしまい、それが決勝ゴールとなってカターレは敗れました。
そして、今節・群馬戦。決めたのは、“富山のFW・高橋 駿太”。
期待は、していました。「だったらいいな」と。
それを、やってのけた。“同カード2試合連続ゴール”によって。
本当に・・・「役者やのう」と。
帰ってきた地元出身選手がホームで決めたゴールに、県総は大いに沸き立ったのでした。

もちろん、先制したからと言って勝利条件を確定させたわけではなく。1点差では、まだまだどうなるかはわかりませんでした。
同点、逆転をねらう群馬。ほぼ抑えていた前半とは異なり、後半は自陣に攻め込まれる場面も増えました。
追加点を挙げてさらに勝利の確率を引き上げねばなりませんでしたが、なかなか思うようにはいかず・・・。
特に無念であったのが、陽次。
普通、入ってるだろ?という決定機を逃すかたちでゴールならず。わずかにボール1個分もないくらいに外れてみたりとか。
リードしているからと守勢に回ったりせず、あくまで攻めて勝つ、というスタイルを貫いていたものの、もどかしくも決めきれず。
どうにもこうにも、歯がゆかったです。
群馬は途中交代で、元カターレの窪田を起用。遠目からのシュートを狙ってきたりもしましたが。
それに対抗するかのように、脇本を投入。かつてのチームメイトを相手にやらせはせん!という意気込みも見て取れたり。
同じく途中交代で投入されたのが、稲葉と大谷。その稲葉からのパスを受けた大谷が自慢のスピードを見せ付けてシュートするも、惜しくも決まらず・・・。前節にも似た場面がありましたが、またしても大谷の初ゴールはお預けに。
気の抜けない、じりじりとした展開が続くなかにあって。
それでも、集中力を切らさなかったカターレ。
そんななか、感心させられたのが、サイドを駆ける白石の貢献でした。
相手に足がつってしまう選手も出たような終盤の苦しい時間帯にあっても、果敢にボールに挑んでいく積極性。それを最後まで失うことなく駆け続け。
そんな頑張りに、大いに心動かされるものがあったのでした。

そして、試合終了。
追加点を奪うことは出来なったながらも。それでも、しっかりと無失点に抑えきっての勝利。ホームに歓喜をもたらすことに成功したのでした。
苦い敗戦から1週間。しっかりと準備してきた自分たちのスタイルを、貫き通しての勝利。価値ある勝ち点3を手にすることが出来ました。
もちろん、反省点もあります。もう2点、3点は獲れた試合。にもかかわらず、最少1点どまり。
しかし、それでも監督は悲観していないようで。
「後半は狙い通りの崩しのかたちがあった。そこで決め切れないところが、このチームの“伸びしろ”。ダメなところではない。決められるようになれば安定してゲームを進められるようになる。」
とのこと。
やるべきことをやれないで、さらに決定機もものに出来なかった、とかであれば、それは問題であったかもしれませんが。
そうではなく。やるべきことをやっていたなかであったのだから。それは、課題ではあっても、ダメだったところではないと。
伸びしろ―――これからに期待を込められる、そんな表現かと思います。

プレビューで書いた、いつもどおりの「勝つことでしか自信は身につかない」というフレーズですが。
勝つことに成功した。ならば、それを自信に、さらに勝ち進んでいくために。
今節の勝利を糧に、さらなる精進を続けていかねば。
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第3節 ザスパクサツ群馬戦

2019-03-24 06:49:47 | カターレ富山
シーズン初勝利をかけて戦うこととなる、2戦連続ホーム戦の2戦目。同じくJ2への復帰を目標に掲げるライバル・ザスパクサツ群馬を迎え撃ちます。
2008年のクラブ発足初年度以降、今季で12シーズン目ですが。ごくわずかな例外として2017年の開幕3連勝があるのみ・・・それ以外、毎度毎度開幕で躓いてしまっています。今シーズンもまた、その例にもれず、となってしまったわけですが。
それでも。
勝てていないことは事実。しかし、どうしようもない悲観的な状況がもたらした結果かと言えば、さにあらず。
それを言うならば。去年などは、いきなりの開幕戦4失点からはじまり。初勝利は2試合目でしたが、会心の勝利ではなく。事実、その後低迷が続き、ついには最下位にまで落ち込む事態になってしまったのでした。
それに比べて。
勝ったけど次につながらなかった去年。そして、負けたけれど負けた気がしない今年。
ここ2試合が悲観すべき内容でなかったということを、3度目の正直として、今節の勝利で証明せねばなりません。

全18クラブがホーム&アウェイ2回戦総当たりで対戦する今季J3。
カターレにとって、17クラブとの対戦のなかにあっても一際「因縁の対決」とされるカードが、開幕から3試合目にして早くも実現するかたちです。
元カターレ選手が移籍していったクラブとの対戦という意味では、既に開幕戦の相模原との対戦でエドが出場した、ということがありましたが。
今回の群馬には、その元カターレ選手が3人も。
いまやチーム最古参、J2からの降格の悔しさを知り、復帰に人一倍思い入れがある舩津。カターレで言うところの苔口のポジション。
今季新加入にしてキャプテンに任ぜられた、窪田。2年前のカターレのキャプテンでもありました。
そして、北九州を経て新加入した福田。屈強CBとして、さらには「気は優しくて力持ち」という人柄に惹かれたファン・サポーターも多く。北九州からカターレに加入した花井にとっては、昨シーズンまでのチームメイトでもあります。
それのみならず。
群馬側にとっても、昨季に主力として所属していた高橋、碓井との対決となります。富山においても2試合連続スタメン、今節も出場が濃厚なふたりだけに、対戦を楽しみにしている群馬サポーターも多いことかと。
さらに言えば、昨シーズンから引き続き指揮を執る富山・安達監督と群馬・布監督。両監督が、去年に続いて「師弟対決」として対戦することに。昨季戦績は、お互いアウェイ戦で勝った1勝1敗。雌雄を決するべく臨む今節の第3ラウンドに、やはり思いもひとしおかと。
そういった、いやがおうにも意識せざるを得ない対戦にあって。
前節、すでにシーズン初勝利を挙げている群馬。試合終盤までリードを許す苦しい展開にあって、最終盤に新加入のFW加藤 潤也の2得点で逆転。その勢いを連勝へと繋げるべく、今節、富山に乗り込んできます。
得点力アップを期して新たに獲った戦力が、それに応えてけ結果を出してみせた格好。
もし仮に。その結果が出ているか否かが勝敗の分かれ目となった場合―――いかに優勢に試合を進めていたとしても、結果という意味では、それが伴っていないカターレ。
もちろん、勝つためにプレーせねばならないからには。
むしろ、「それだけやれるんなら、前節までもやっぱり勝っておかなくちゃならなかったろ?」なんてツッコまれるほどの、そんな勝利を挙げねばならないかと。
それでなくとも、ホーム戦。ファン・サポーターの期待を裏切る連敗は、なんとしても阻止せねばならないことは言うまでもありません。

期待したいのは、なんと言っても高橋でしょう。
前所属クラブである群馬との対戦。自らも含め、昨季のチームとはメンバーが大幅に変わっていはいますが、それでも。やはり、「恩返し」への意識は強いことでしょう。
オフサイド判定によってノーゴールとなってしまった場面をはじめとして、前2試合、出場選手たちのなかにあっても、特に気迫のこもったプレーを見せていた彼ですが。
絶対に負けたくない、勝たなくてはならない、そんな試合にあって。
今度はしっかりとFWに求められる要素・つまりは得点でもって、カターレを勝利に導いてほしい。そして、対戦相手たる群馬に「高橋、やはり健在か!」と思い知らせるような、そんなゴールが見たいです。
もちろん、古巣対決に燃えるのは彼のみならず。碓井の奮戦にも期待。
前節、3失点を喫してしまった苦い経験。それを振り払うべくトレーニングを積んできたことでしょうけれど。
そんな努力を、抑え込む意志を、しかと体現してほしい。意識せざるを得ない対戦だからこそ、古巣の群馬が相手であるからこそ。
連勝を目指して意気込んでいる相手をしっかりと抑えきることが、手応えに繋がっていくはず。
ならばこそ。やってやる以外にないでしょうよ。

このブログにおいて、毎年書いてきているフレーズ―――「勝つことでしか自信は身につかない」
これまで、何度となく書いてきました。それこそ、何度かなど忘れるくらいには。
今年も書きます。何度だって書きます。
それが、求められることならば、何度だって。

「勝つことでしか自信は身につかない」

手遅れになるような事態になってからでは遅い、という経験を、これまでしているのだから。
それが嫌ならば、結果を出すしかない。勝つしかない。
「因縁の対決」として、負けられないと思うならなおのこと。
勝つか負けるかでその後が全く違ったものとなるであろうことは、自明。
ならば、勝つしかないでしょう。
前の2試合を落としてしまったことが「もったいなかった」と、あらためて言えるような、勝利を。
これまで感じた手ごたえが、方向性が、やはり間違いではなかったと実感できるような、そんな勝利を。
「バトル オブ 上信越」と銘打って開催されることとなるダービーマッチ。勝たねばならない理由ならば、いくつでもあるでしょうよ。
ならば、勝て!!!
勝って、優勝を目指す姿勢にブレがない証明を!!!

勝たれ!!!富山!!!!!
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届かない“もう少し”。ホーム開幕戦で敗れる 福島ユナイテッドFC戦

2019-03-19 06:09:41 | カターレ富山
1-3で敗戦。
試合のハイライト映像で、ゴールシーンのみを抜き出したものがあったりしますが。
それとは逆に、ゴールシーンだけをカットしたダイジェスト映像を作ったとしたら。
それを第三者に見せて、「この試合のスコアは3-1でした。どちらのチームが勝ったでしょう?」と訊いたとしたら。
「え?普通に青のチームが勝ったんじゃないの?」という反応しか返ってこないのではないでしょうか。
つまりは、そんな試合。
内容で勝っていた、チャンスもしっかりとあった。なのに、結果が伴わなかった。前節のスコアレスドローに続き、またしても。
方向性は、間違っていない。やりたいサッカーをやれていないわけではなく。
本当に、もう少しのところだと思います。
けれど、そのもう少しが届かず。その結果、2戦でわずかに勝ち点1という。
冷たい雨の降る時間帯もあり、天候に恵まれなかったとはいえ・・・ホーム開幕戦で約2500人は、寂しい数字。
そして、釈然としない試合結果。
どうにも、厳しいシーズン幕開けとなってしまっています。

けがの影響とも伝え聞きましたが、期待をかけていた榎本がメンバー外。代わって、移籍加入後リーグ戦初出場となる太田がゴールを守ることとなりました。
新井に代わって白石が初スタメン。そのほかは、前節の布陣を踏襲するメンバーでした。
試合開始から、カターレのペース。
球際できびしく、ボールポゼッションを高めて攻めるという、今季やりたいサッカー。それを、今節も実践できていたと思います。
試合前は降っていなかったところ、まるで時間に合わせるかのように雨に見舞われたりしましたが。そんな状況にあっても、しっかりプレーできていたかと。
相手の福島も、相当やりづらさを感じていたと思います。カターレが主導権を握っていたのは、誰の目にも明らかであったかと。
そんななか。
比較的スムーズに試合が進行したこともあり、前半のアディショナルタイムは1分。そこで、相手CKという場面。
正直、嫌な予感めいたものはありました。
思うようにチャンスを作れない状況であった福島だっただけに。流れの関係ないセットプレーの場面では、気を取り直して集中してくるのではないかと。
ここは、しっかりと守り切って0で抑える場面―――そう思っていた矢先。
こぼれ球を蹴りこまれるかたちで失点。予感が的中することに。
昨季のアウェイでの同カードが、いやがおうにも思い出されました。
勝てないまでも、スコアレスドローで終わらせねばならないはずだったのに、直接FKを決められて敗れた苦い記憶。
それでも。あの時とは違い、試合はまだ折り返し。
むしろ、そのときの悔しさを知るからこそ、やり返さねばならなかったのでした。

1点のビハインドとなったカターレですが、意気消沈してペースを明け渡す、ということはありませんでした。
前半同様、主導権はカターレの側。
ただ・・・。
攻め込むのは、いい。ボールの競り合いも果敢にアタックしている。
けれども・・・やはり、フィニッシュが。
相手ゴール前の圧力というものが、いかんせん足りない。相手の心を折るような攻めにまでは至っておらず、「しっかり守り切りさえすればしのげる」という。
どうにももどかしい時間帯が続きました。
そんななかで。
状況を変えたのが、途中出場の田中。
前嶋のグラウンダーのクロスをゴール前でちょん、とコースを変えて流し込むという、まさに技あり。チームの今シーズン初ゴールが決まり、同点に追いつくことに成功したのでした。
昨季の秋田戦でのハットトリックで、嫌ほど思い知らされたことですが。
彼の、そういった“仕事人”的なミッション遂行能力。その力を、さっそく見せてもらった格好であったかと。

しかし。
一気呵成に逆転に繋げたかったカターレでしたが、次の1点は福島に。
決して油断していたわけではないでしょうが・・・少ないチャンスをものにするかたちでテンポよくパスをつなげたかと思うと、それを決められて勝ち越しゴールを許し。
さらには、ミドルシュートがDFに当たり、コースが変わって失点という、アンラッキーなかたちで追加点。
苦しくなった状況を打開できず、4分あったアディショナルタイムも無情に過ぎ。
結果、1-3で敗れることに。

釈然としない、敗戦でした。
けれども、その事実は、受け入れなければなりません。
やりたいサッカーは出来ていたと思います。方向性は、間違っていないと思います。
しかし、精査は必要です。
理由なしに、ただのアンラッキーで未勝利なわけではない、と。
攻撃のスタイルを貫くにしても、最後のもう少しを詰めねばならないのは必須として。
相手のそうされてしまったように。果敢にミドルからでも狙っていく姿勢がゴールに繋がることも、しっかりとあるわけで。
ひるがえって、カターレはどうだったのか?
相手の8本を大幅に上回る20本のシュートを浴びせていたけれど、それは、本当にゴールを脅かせていたのか?と。それこそ、ミドルシュートで揺さぶりをかけたりとか、やりようはあったのではないかと。
まよったりブレたりして方向性を見失ってしまったりしては本末転倒ですが。
それでも。
2戦未勝利という事実を受け止めつつ。
次節はすぐにやってきます。
まずは、今季初勝利を。
その意思のもと、うつむいている暇などありはしません。
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第2節 福島ユナイテッドFC戦

2019-03-16 15:23:32 | カターレ富山
決して悲観すべき内容でこそなかったものの、それでも押し気味の展開ながら勝ち切れなかった前節。
無得点に終わった反省を活かすかたちでの初得点、さらに初勝利を挙げるために。ホーム開幕戦で福島ユナイテッドを迎え撃ちます。

攻撃的サッカーを標榜する安達監督の理念を、今シーズンはこうやって戦うという意志を、地元・富山のファン・サポーターに示さねばならないホーム開幕戦。
不発に終わったのは初戦の硬さから、真価を発揮したならばこんなもんじゃない、J2昇格を掲げる目標に偽りなし、と示さねばなりません。
まだまだ未成熟であろうこの時期の結果云々で一喜一憂すべきではない、という論調もありましょうが、それでも。
勝たねばならない、という高い意識は、揺らぐことはあってはなりません。
起こってしまったことを、結果をあとからいちいち後悔しても不毛、とは言われるかもしれませんが、それでも。
勝てた試合を落として勝ち点2を失った、という前節の結果を真摯に受け止めねばならない。それを忘れてはなりません。
それだけの意識をもってせねば、優勝は絵に描いた餅。
シーズン序盤であるからこそ。これからどうなっていくかは未知数であるからこそ。
今の時点からしっかりと勝ちに行く意識が重要であると、そこは譲れません。

ホーム開幕戦に迎えるは、福島ユナイテッド。
前節はアウェイで藤枝と対戦、優勢に進めながらも無得点に終わり、後半、スローイン後の流れからの1発に泣くかたちで敗戦を喫したようで。
相手より有利に進めながら無得点、今節に初得点・初勝利をかける、という意味ではカターレと同じ。2戦連続アウェイ戦とはなりますが、反省を踏まえて意気込んで乗り込んでくることでしょう。
これまでの対戦成績は4勝3分2敗。勝ち越してはいるものの、いわゆる「お得意様」ではなく。むしろ、やりにくさを感じる相手という印象です。
その象徴のような試合が、昨シーズンの第9節、アウェイでの対戦でした。
低迷を続け、どん底にまで落ち込んでいたカターレ。0-0のまま迎えた試合終了間際、「せめてドローで勝ち点1だけでも」という願いを打ち砕くかのようにFKをきめられてしまい、敗戦。いよいよ低迷っぷりが待ったなしの状態にまで達し、次の鹿児島戦の敗戦をもって止めを刺され、浮氣前監督の解任に繋がってしまったのでした。
今節もまた、1点を争うような試合になるかもしれません。そこで、いかに得点を許さないか。
勝てなかったながらも無失点で切り抜けた前節の良かった部分を、継続せねばなりません。
福島と言えば、個人的に印象が強いのがFW樋口 寛規。J2に在籍していた頃から、これまで幾度もカターレの前に立ちはだかってきた選手です。
同じくホーム開幕戦で対戦した2016年、試合開始早々にゴールを決められてしまっています。その当時とはお互いにいろいろと変わっているながらも、それでも富山戦に対する相性の良さというものは、やはり持ち合わせているのではないかと。ゆめゆめ油断などせぬよう、しっかりと抑えきらねば。

もちろん勝つためには攻撃陣の奮起からの得点が必須ではありますが。
期待したい選手として、あえて、榎本を推したいと思います。
J1出場記録の多さ、その豊富な経験値、そしてチーム最年長のリーダーシップ。それら、彼に期待されている要素を、ホーム戦勝利というかたちで還元できるかどうか・・・いや、せねばならないところ。
前節、自らのマズいプレーによってピンチを招き、あわや失点という場面があったりしましたが。
万が一、今節もまたそんなところを引きずってしまうようなことがあれば・・・守備面での期待、信頼というものが揺らいでしまう事態にもなりかねません。
いくら百戦錬磨のベテラン選手といえども。
連携して守るDF陣は、かつて所属していた横浜Fマリノスにおける日本代表クラスの中澤 佑二でもなければ栗原 勇蔵でもない。
そして、彼にとっては富山における初の公式戦。日産スタジアムでもなければ埼玉スタジアムでもなく。バックスタンドが閉鎖された、文字通りの意味で桁違いに観客が少ない県総。
J1とJ3との差。ビッグクラブと地方クラブの差を、わかっていたつもりでも、あらためて目の当たりにすることとなるかもしれません。
そんななかで、なにができるか?
しっかりと、ぶれずに勝利へ邁進することができるかどうか。
他クラブからのオファーもあった、というなかで、覚悟の移籍であったはず。
その決意が真なるものであったかどうか。
それを、富山のファン・サポーターに示す機会であるとも言えます。
もちろん、狙うは連続無失点。
新たなカターレの守護神として、「任せて安心」という信頼を勝ち得るかどうか。
その力を、しっかりと示さねばならない試合になるかと思います。

シーズン開幕戦に引き分けることは珍しくなかった・・・というか、今シーズンを含め12回の開幕戦のうち、実に半数の6試合がドローからのスタート。
一方、第2戦はというと。
2017年に初めて勝利するまで、敗戦率100%を続けていました。
去年も勝利し、2連勝・・・ではありますが、去年の場合、それ以後が全く続かずにどん底へまっしぐらでしたが。
何が言いたいかと言えば。
これまでそうであったように、もし、この第2戦目を落として、悪い意味での「いつもどおり」となってしまったならば。
新シーズンの期待というものも、いっきにしぼんでしまうというもの。
逆に。
ここでしっかりと勝ち切り、今シーズンの視界が良好であることを示すことができたならば。
おのずと、ファン・サポーターの期待も高まり、それが選手たちの自信へと転化されていくはずです。
ならばこそ。
どうしても勝たねばなりません。

狙うは、もちろん勝ち点3。勝ち切る強さを、攻撃的サッカーの本領を発揮しろ!!!

勝たれ!!!富山!!!!!
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