行く末遠ければ

生まれも育ちも富山県砺波市
地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

リベンジ成らず。手痛い逆転負けで6ポイントマッチを落とす 鹿児島ユナイテッドFC戦

2023-07-31 06:39:18 | カターレ富山
1-3で敗戦。
他のどの対戦でも、負けて構わないなどということは無いにしろ・・・それでも、どうしても勝たねばならない試合というものは、確実にあるなかで。
それを、落としてしまった。
昨シーズン、ホームとアウェイでそれぞれ4失点という惨敗でシーズンダブルををくらい、今シーズンもホームで唯一敗れた相手。リベンジせねばならない理由しかなかったところ、試合開始早々に先制。勝ち筋をつけたにもかかわらず。
反撃の勢いにのまれ、逆転負け。
「ここぞ!」という試合で勝てないという、悪癖。
それが何をもたらすかは、8シーズン連続J2復帰失敗という事実でもって、嫌ほどわかっているはずなのですが。
今回も、また繰り返してしまった格好です。

5連戦と短いインターバルで臨んできた7月の試合も、今節に関して言えば1週ぶんの空きがあった、通常通りのスケジュールと言えました。
柳下の出場停止にあたり、右SBには大畑が移行して起用。林堂と今瀬のコンビでCBを務めることに。
そのほかの面々は、このところのレギュラーメンバーといえる選手たちが。
なかでも、調子を上げている大野にかかる期待が大きかったところ、試合開始早々にやってくれました。
4分、カウンターからの抜け出しで、オフサイドラインギリギリで受け取った大野が冷静に蹴り込み、先制。
先のホームでの対戦では無得点で敗れてしまっただけに。リベンジにかける今節にあって、その意気込みをかたちにした価値あるゴールとなったのでした。
もちろん、1-0で勝利出来ればそれに越したことはないのですが、さすがにそうもいかないだろうと。鹿児島の攻勢に耐えつつ、いかに突き放す追加点を挙げて優位に進めるか?
アドバンテージは認めつつも、気持ち的には同スコアの状態のように、気を引き締めねばならないーーーそう、思っていたのですが。
18分、藤本 憲明に同点ゴールを決められてしまい、気持ち云々ではなく試合は振り出しに。
かつて、鹿児島でのJ3得点王という実績を引っ提げ、J2、J1クラブへと個人昇格を果たした藤本。
カターレは今年15周年記念の施策を展開していますが、同じように鹿児島が周年企画として「歴代ベストイレブンを選出しよう」ということをやったとしたら、必ず選出されるであろう鹿児島の英雄的選手です。
その彼が、再び鹿児島でプレーすることとなった今シーズン。
ここまでアウェイでの1ゴールにとどまり、やきもきしていたファン・サポーターも多かったことでしょうが・・・その藤本が、遂に、ホームで決めたゴール。
それでなくとも勝たねばならない上位直接対決にあって、ただの1点では、ただの同点ゴールではなかったのでしょう。
鹿児島からすれば、これで勝たないでどうするよ!という、価値あるゴール。しかも、時間もまだ充分にあるとなれば。

1-1での折り返しとなった後半でしたが、試合の状況は変わらず。優勢な鹿児島に対し、なんとか活路を見出さんと踏ん張るカターレという展開が続き。
同点であり、次の1点次第でどうなるかわからないはずでしたが・・・明らかに、劣勢でした。
心身ともに充実、積極的なプレーで圧力をかけてくる鹿児島。
それに対して、我慢のカターレ。
ただ・・・まさに、その勢いの差が、次の1点に表れることに。
55分、プレスをかけられた今瀬が自陣でボールを掻っ攫われてしまうと、端戸 仁がミドルから強烈なシュート。それがゴール左隅の素晴らしいコースに放たれては、さしもの田川も阻止できず。まさにゴラッソというスーパーゴールをきめられてしまい、逆転されることとなってしまったのでした。
通常であれば、「あれは決めた選手を褒めるしかないゴールなんだから、気にせず切り替えていくぞ!」というところなのでしょうが・・・。
カターレ側の意気消沈は、見てとれました。そして、勢いづく鹿児島。
それでも!と奮起し、同点、逆転を目指さねばならなかったのですが・・・。
試合の趨勢を変えるには至らず。
心身の充実度がプレーに表れ、運動量が落ちない鹿児島に対し、反転攻勢をかけるには、いかにも力が足りていない印象のカターレ。

前回対戦で敗れた悔しさを晴らすべく挑んだはずの今節。
しかし、それを果たすには、どうにも勢いが足りない。
せめて・・・勝てないまでも、せめて同点に・・・。
その願いをも打ち砕くように。87分、試合を決定づけるダメ押し点を決められ、勝負あり。
リベンジを期して臨んだはずが、まんまと返り討ち。勝たねばならない上位直接対決にまたも敗れて、昨シーズンに続き鹿児島にシーズンダブルをくらうという屈辱に晒されることとなってしまったのでした。

勝ち点5差であった鹿児島を突き放す絶好の機会でもあったにもかかわらず、敗れて逆に2差に詰め寄られることに。順位にこそ逆転されなかったとはいえ、6ポイントマッチを落とすショックの大きさを、まざまざと突きつけられた格好です。
首位の愛媛が松本と引き分けたため、勝ち点1止まり。負けた上に勝ち点3ぶん突き放されるという最悪の結果こそ免れましたが・・・やはり、それをラッキーなどとは受け取れません。
シーズン後半戦の初戦、黒星スタート。
「シーズンダブルをくらうようなクラブが、優勝に値するのか?」
そんなことをいちいち気にしていては、にっちもさっちもいかなくなります。それはわかってはいるのですが。
それでも・・・。
リベンジを期した試合で、返り討ち。そして、それを今シーズンで取り返す術は無い。
極論を言えば、シーズン最終戦を終えた段階で首位でありさえすれば良い、ということですが。
それでも。
その過程が重要ではない、などということは、あるわけがなく。
今節は、たまたま順位では変わりはなかったけれど。
悲観しても仕方ないとはいえ、それでも。今節の結果から、目を背けるわけにはいきません。
残り18試合「しか」ないのだから。
今節に限らず、“どうしても勝たねばならない”という試合は、今後も必ずあります。
むしろ、状況がより厳しさを増した状態で迎えるであろうことは、容易に想像できるくらいで。
そのときも、また負けてガッカリ・・・それでいいのか?
いいわけがない。
これまで、その繰り返しであったJ3での8シーズン。
ここでくじけてしまった結果がなにをもたらすのかが、充分すぎるほどにわかっているだけに。

今年は、今年こそは違うんだ!

その意思を示すには・・・やはり、結果で、勝利で示すよりほかありません。
この敗戦を、どう受け止め、どう改善につなげていくのか?
シーズン折り返し、残り試合は限られているということを、しかと再認識すべき。
優勝を目指すには、勝つしかないのだから。
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第20節 鹿児島ユナイテッドFC戦

2023-07-28 21:50:50 | カターレ富山
今シーズンJ3の全クラブと1巡目の対戦を終え、11勝3分け5敗、首位・愛媛と勝ち点差2の2位で折り返すこととなったカターレ。
サマーブレイク期間のあるJ1などとは違い、すぐさま開始されることとなるシーズン後半戦。その初戦に、いきなり絶対に勝たねばならない6ポイントマッチ。アウェイで鹿児島ユナイテッドFCと対戦します。

ここまで10試合で7勝2分け1敗と、非常に高い勝率となっているカターレのホームゲーム。そのなかで唯一の敗戦となったのが、4週前の鹿児島戦でした。
質の高い鹿児島のプレー強度に手を焼き、ペースを握られ苦戦を強いられることに。
それでも、一方的な試合でノーチャンスであったわけではなく。チャンスを作り出し、惜しいシーンもありました。
けれど・・・よく言われるところの、「決めるべき場面で決めきれないと、しっぺ返しをくらうことになる」というジンクス。そのまんまというか。
チャンスを決められないうちに先制を許してしまい、追う展開。そんななか、大畑が2枚目のイエローで退場、1人少ない状況を強いられることに。
後に誤審と判明したものの、判定が覆るわけでなく。数的不利でキツい状況のなか、同点・逆転に至れないまま、逆に追加点を奪われて引き離され。ホームで痛すぎる敗戦を喫してしまったのでした。
その前回対戦から、わずかに中3週。同じ7月に再び鹿児島と相まみえることとなります。
今シーズン、YS横浜との対戦がシーズン開幕戦と最終戦という、最長の間隔、実に9か月ほど開いているのに対して。同じ7月に2試合は、さすがに近すぎないか?しかも相手にとっては昨シーズンに続き同一カード連勝がかかった試合。カターレにとっては、いかにも厳しい戦いになる・・・そう思っていました。
・・・そう、思っていた(過去形)

この7月、J3リーグのクラブで、カターレほど過酷なスケジュールに晒されたチームはありません。
鹿児島との前回対戦が1日土曜日。それ以後を振り返ってみると。
9日。愛媛との首位攻防戦で、2点差をひっくり返されるという悪夢のような逆転負け。首位陥落となってしまう。
12日。上位直接対決2連敗のショックを引きずる間もなくやって来た、新潟との天皇杯3回戦。延長にまでもつれる熱戦も、雷雨の影響で、まさかの中止。決着が持ち越されて終了してしまう。
15日。連敗阻止をかけたホーム琉球戦。同じ日程で札幌経由富山往復というアウェイ3連戦となってしまう新潟のことを思えば、ホーム3連戦のカターレが無様な試合をして敗れるわけにはいかなかった。1-0で勝利し、リーグ戦連敗阻止。
19日。1週間越しの再開試合として、延長後半15分のみの戦い。逆転ならず敗れたものの、その最後まで敢然と立ち向かい戦い抜く闘志には、惜しみない拍手が贈られた。
22日。真夏の暑い最中、15時開始というキツ過ぎる条件下でのアウェイ・奈良戦。2点をリードしながらも退場者を出して数的不利、さらに1点を返されて詰め寄られ。しかし、それでも逆境に屈することなく勝ちきって2連勝。2位でシーズン折り返し。
・・・と、ざっと振り返ってみても、なんと濃密なことか。
ここまで盛りだくさんな7月を過ごしたJ3クラブが、他にあるだろうか?いや、ない。(反語)

やはり、ひとつの契機というか、きっかけが、新潟戦であったように思います。
上位直接対決で連敗という、ショッキングな状態で迎えた対戦ですが。
中2日という間隔のなさもあって、良いところなくあっさりと完敗を喫して敗退、という展開も有り得たところ。
けれど、そうはならなかった。そうはしなかった。
軽く先制点を決められてしまったけれど、そこでへこたれなかった。むしろ、そこから奮起し、一時は逆転さえした。
同点にされ、延長で勝ち越されてしまったけれど、闘志は失われなかった。
そして、一発勝負ならぬ二発勝負。格下ならではのアドバンテージが無いなかでの、15分の死闘。
結果としては負けてしまったけれど、それでも。敢然と立ち向かい、意地とプライドを示したこと。
出場したメンバーだけでない、カターレ富山が一丸となって挑んだ、結束力。それが生み出した、チーム力の底上げというべきもの。
もしそれが無かったとしたら。
先の奈良戦は、愛媛戦の再現かのように2点差をひっくり返されて敗れるーーーそんな展開も、あったかもしれません。その失意に打ちひしがれたままに、鹿児島との再戦に臨まねばならないことも、あったかもしれません。
けれど、そうはならなかった。そうはしなかった。
数的不利となっても、1点差に詰め寄られても、それでも勝ちきった。
前節の勝利は、まさに、この一連の7月連戦があったからこそであったと。そう思います。
鹿児島との前回対戦で敗れたのは、わずか4週前のことだけれど。
その時と同じではない。「前回勝てたから今回も勝てるだろ」などという話では、決してない、と。

もちろん、鹿児島の側も必死です。
前回対戦にあたる富山戦で勝利し、続く福島戦も制して連勝。さぁ、ここから一気に加速をかけてーーーと、乗り込んだアウェイ沼津戦で、0-2で敗れて後退してしまうことに。
そして迎えた前節、ホームでの首位・愛媛との直接対決。
もちろん必勝を期して臨み、さらには幸先良く先制ゴールを挙げてリード・・・と、ここまでは良かったのですが。
前半のうちに追いつかれ、さらには後半に逆転を許してしまうと。その後スコアは動かず。同点、逆転にはつながらず、1-2で敗戦。結果、勝ち点差を縮めるどころか広げられることになってしまったのでした。
シーズン初の連敗を喫し、迎える今節。ホームで上位直接対決2連戦2連敗だけは、なにがあっても避けねば、と。昨シーズンの対戦でダブルを達成し、さらに前回対戦でも勝利している富山。ならば、今節の対戦でも勝利して、まずは昇格圏との差でもある富山との差を5から2に縮めねば、という意気込みで待ち構えています。
相手がどうであれ、関係なく勝利を目指さねばならないカターレにとっては。同一カード連敗など、あってはならないと。
3位鹿児島を蹴落とし、差を8に広げるべく臨む、直接対決。
できるかどうか、じゃない。やるだけだ。
やれる、やりぬくだけの覚悟は、ある。伊達に7月の連戦を潜り抜けてきたわけではないのだから。
その手応えと自信があれば、相手の鹿児島がなにするものぞ!
必ずや勝って、連勝を3に伸ばそうじゃないかと。

期待したいのは、大畑。
前回対戦で、誤審による人違いで退場、それが敗戦にもつながってしまいましたが。
出場停止となるはずであった愛媛戦以後の5連戦を、フル出場。まさに大車輪の活躍でもって、チームを支えてきました。
連戦を経てカターレに力がついてきた、底上げができてきた、ということを書きましたが。
それを現場で、フル出場でつぶさに見てきた、実感してきたのが、他ならぬ大畑であって。
鹿児島戦のリベンジを成し遂げるにあたり、チームの核として、牽引役として、これ以上の選手がいるだろうかと。
今度は、勝つのはカターレだ!その旗印として、これ以上の選手がいるだろうかと。
ならばこそ。
見せてほしいです。今のカターレの力を。
ホームで無念の敗戦を喫した前回対戦と同じなどでは、決してないことを・・・リベンジ成就でもって、証明してほしいです。

男子三日会わざれば刮目して見よ、と云いますが。

“カターレ3週会わざれば刮目して見よ!!!”

この3週間で得た経験、自信、そしてプライドをもって、必ずやリベンジを成し遂げよ!!
直接対決を、6ポイントマッチを制すること。それすなわち、優勝への道なのだから!
シーズン後半戦、揺るがず勝ちにいく!!

勝たれ!!!富山!!!!!
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逆境に屈せずしぶとく勝利!苦しい試合を勝ちきり、昇格圏でシーズン折り返し 奈良クラブ戦

2023-07-24 20:46:34 | カターレ富山
2-1で勝利!
初めての対戦となる相手、しかもアウェイ戦。カターレの側だけ中2日で、5連戦の5戦目。猛暑のなかで15時キックオフという、厳しすぎる条件での試合。さらには試合中にイエロー2枚で退場者を出し、1人少ない10人で40分近く戦う羽目に。
首位奪還を目指して負けられない、勝たねばならないカターレにとっては、いろいろな意味でキツい試合となりましたが。
それでも、勝った。勝ちきった。
苦手としていた初物を相手に、やはり今シーズンも苦手としてきたアウェイ戦で勝利。
2連敗から持ち直して2連勝とし、勝ってシーズン1巡目を終えることに。
他会場で愛媛が勝利したことで首位奪還はならなかったものの、それでも。
ピタリと2差で追走、そして昇格圏を維持したまま、シーズンを折り返すこととなりました。
いずれ抜き返し、優勝を成し遂げるためにも。より一層、精進していかねば。

全10試合が行われた今節・第19節にあって、そのうち6試合というから、実に半数上の試合がドロー決着となりましたが。
0-0だけでなく1-1も2-2もあっただけに、一概にそうだとは言えないけれど、それでも。やはり、暑さがプレーのクオリティに影響した部分もあったのではないかと。
その意味で言えば、いちばん大きな影響を受けることになったのがカターレとも言えたわけですが。
前の試合から中2日。アウェイで初めてのスタジアムで、初めての対戦相手。それだけでもやりにくさがあっただろうに、さらに暑い盛りの15時試合開始というのだから。相当に気を引き締めねばならなかったことかと。
スタメンは前節・琉球戦と同じメンバーを起用。特別指定選手のヨシキが、デビュー戦に続き2試合連続スタメンとなりました。
試合時刻頃には薄く雲もかかり、直射日光が照り付けて、というわけでもなかったものの。それでも、凍らせたペットボトル飲料がみるみる溶けるくらいに暑く。やはり、気合だけでなくしっかりとしたコンディション管理をしながら臨まねばならない試合になろう、と。

前節、2-0とリードした状態からひっくり返されてしまい、逆転負けを喫して連勝ストップとなってしまった奈良。その悔しさを晴らさんと臨んだ今節のホーム戦。やはり、気合が入っていました。
エースである浅川 隼人、前節も得点を挙げた嫁坂 翔太を中心とした攻撃には勢いがあり、防戦に回らざるを得なかったカターレ。その勢いに負けて失点してしまっては、さらに攻勢を強めて畳みかけてくることは明らか。劣勢であろうが、しっかりと守り切ることが求められました。
そんななかで、前半の半分くらいで設けられた飲水タイム・・・というより、クールブレイクか。
いつもの飲水タイムであったら、ベンチ前に集まって1分ほどの時間で、というところですが。
メインスタンドの軒下に入り、およそ3分ほどかけてしっかりと休憩。サブメンバーの面々がタオルで扇いだりしていました。
ここまでしっかりとした休憩は、初めて見ましたが・・・よくよく考えたならば、そもそも上位カテゴリではこんな暑い時間帯に試合をすることそのものが無いな、と。
この7月に照明塔の増設に着工、メインスタンドから見て左側の区画が工事に関するパーテーションで覆われていたロートフィールド奈良ですが。そのあたりも含めて、いわゆるJ3の洗礼という部分かと、あらためて認識することに。
大型ビジョンも設置されていないということで、正確な時間はわからなかったものの。とにかく、試合再開。

試合が動いたのは、前半も大詰めの44分でした。
ペナルティーエリアで大野が倒されたとして、PKを獲得。角度のないアウェイゴール裏から見ていてはわからなかったのですが、ファウルでFKかと思っていたら、エリア内であったようで。
もしもJ1みたいに各スタジアムでVAR検証設備が整っていたならば、確認の対象になっていたかもしれませんが。当然のように、J3においては、それも無し。
PKと言えば吉平か?と思ったものの、ここは大野が自らキッカーに。それでも、つい先日の天皇杯再開試合に向けてしっかりと練習もしていただろうし、なんの心配もいらないな、と。
案の定、落ち着いてしっかりと決めきり、先制に成功。奈良の攻勢に晒される時間帯が長かったものの、先に得点を奪ったのはカターレのほうでした。
そして、さらに。
クールブレイクを含めてしっかりと5分取られた前半アディショナルタイムのなかで。
この日初めてのCKのチャンス。直接ゴール前に放り込むのではなく、ショートコーナーを選択。フリーで受けた坪川が絶妙なポイントに蹴り込むと、それに合わせたのが柳下!右足ヒールで押し込むという技ありゴールが決まり、追加点!
勝利を大きく手繰り寄せる2点目が決まり、試合を折り返すことに。

ただ・・・好事魔多し、とでも言うのでしょうか。
後半開始早々の55分。殊勲のゴールを挙げた柳下が、この日2枚目のイエローで退場となってしまったのでした。
いや、身体をぶつけ合って競り合ってはいたよ。けれど、手を上げてケアしながら対処してたよ。手で払いのけた?バランスをくずしながらもたれかかってきた、相手のファウルという場面だよ。
VARで確認の場面だろ!・・・って、そうだ、無かったんだった。
結局、判定が覆ることもなく。ただでさえキツいコンディション下での試合なのに、数的不利で残りおよそ40分くらいを戦わざるを得ないことになってしまったのでした。

どうしても思い出される、愛媛戦の悪夢。あのときも2-0とリードしながら折り返したものの、後半一挙4失点、痛恨の逆転負けとなったのでした。
奈良にとってみれば、前節の敗戦と真逆のシチュエーション。2-0のリードを守れず逆転負けをしたなら、今度は0-2から逆転して勝つしかないだろ!と。
攻勢を加速させる奈良に対し、必死で喰らいついて守る1人少ないカターレ、という展開が続くことに。
しかし・・・。
なんとか我慢を続けていたものの。81分、途中出場のMF桑島 良汰に決められてしまい、1点差に詰め寄られることに。
公式記録で気温32.7℃というこの試合の、まさに疲労もピークという時間帯。
まさに、絶体絶命。ここで崩れてしまっては、同点はおろか、逆転負けすらあり得るというなかで。
それでも。
それでも、全員が集中力を切らすことなくプレーし続け、ゴールを許しませんでした。後半アディショナルタイムには、CKからあわや!という場面もありましたが、田川が気迫のセーブで阻止。
そして、試合終了。
苦しい試合でしたが、見事に勝ちきってみせたカターレ。逆境に屈せずしぶとく勝利し、アウェイで勝ち点3を獲得したのでした。

首位の愛媛も勝利したことで、シーズン前半戦をトップで折り返すこととはならなかったものの。
それでも、しっかりと勝ち点差2をキープ、自力優勝をしっかり狙える状況でいることは、評価されてしかるべきでしょう。
もちろん、まだなにも成し遂げていない。ここでの順位が最終結果とイコールではないのだから。
過去には、シーズンの折り返しで首位もあったし2位もあった。けれど、それを優勝に結び付けられなかった。
今年は、そんな過去を繰り返すわけにはいかず。
合格点という前半戦であったからこそ。シーズン後半戦、この流れをさらに加速させ、これまで成し得なかった優勝へとつなげていくべく。
5連戦となった一連の流れはひとまず終わるけれど、それでも。J1などと違い、ブレイク期間に入るわけでもなんでもなく、次の試合はやってきます。
この7月連戦で得た教訓、そして手応えを、シーズン後半戦に活かしていくためにも。
さらに、精進を続けていかねばなりません。
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第19節 奈良クラブ戦

2023-07-21 06:12:26 | カターレ富山
全20クラブがホーム&アウェイ2回戦総当たりで対戦する今季J3。その1巡目最後の対戦として、ロートフィールド奈良にて6位・奈良クラブと対戦します。
天皇杯の再開試合から中2日の連戦。準備期間の短さが懸念されるものの、それでも。
敗れはしたものの、J1クラブを相手に胸を張れる試合を完遂したこと。その手応えを力に変えて。
そして、今シーズンの最大の目標であるところのJ3優勝・J2復帰を成し遂げるためにも。
勝って昇格圏でのシーズン折り返しとすべく、奈良との初対戦に挑みます。

昨シーズンのJFL優勝という実績を引っ提げ、これまでJリーグクラブの無かった奈良県で初のJクラブとなった奈良クラブ。
そのJFL優勝メンバーを軸としたチーム編成とし、継続路線を選択。それが功を奏すかたちで、開幕ダッシュに成功。一時は首位に立つなど、その実力をリーグに示しました。
かつてYS横浜で点取り屋として名を馳せ、昨シーズンのJFL得点王にしてMVP・浅川 隼人を中心に、ここまで25得点。(カターレ30得点)
そして、注目すべきは守備の固さ。試合数以下となる15は、14であるFC大阪に次ぐリーグ2位となっています。(カターレ21失点)
得失点差+10は、リーグ最多タイ得点のカターレの9を上回るリーグトップでもあります。
なんというか、J初参戦ながらも自分たちのカラーというものをしっかり持っているチーム、というところでしょうか。
もちろん、対戦する他のクラブも手をこまねいていたわけではなく、奈良対策をしっかりと講じたところ、6月は未勝利と停滞。しかし、7月に入ると福島に5-0の圧勝、連続負けなしを続けていた岐阜にも1-0で勝利と連勝。不調から持ち直して、さらに上位進出・・・というところで。
前節は、最下位の相模原を相手に2-0とリードしたものの、そこからよもやの逆転負け。手痛い敗戦を喫してしまったのでした。
ホームで立て直しを図る今節。もちろん、まだシーズンの折り返し地点、優勝を狙うにもまだまだ可能性がある以上、2位の富山を撃破して差を詰めるためにも、気合を入れて待ち構えていることでしょう。

対する、カターレ。
鹿児島・愛媛との上位直接対決で連敗、首位陥落という厳しい状況を突きつけられたものの。
それでも、天皇杯3回戦から中2日という日程で臨んだ前節・琉球戦に勝利。得点こそ1点にとどまったものの、相手に仕事をさせない自分たちのペースで試合を進め、無失点。首位奪還に向けて、大きな勝利を手にしました。
そして、今節もやはり中2日、今度はアウェイ。しかも折からの猛暑のなかで15時開始試合というキツイ条件ではあるものの、それでも。
ホーム開催ではあったものの、こちらにほとんどアドバンテージが無いままに格上の新潟を逆転せねばならない、しかもたった15分でーーー結果的に達成できなかったものの。キツ過ぎる条件戦に敢然と挑み、それを戦いきったという実績があります。
それに比べたら、想定の範囲内でのキツさ程度が、どうだというのか?
気力は、充実している。ならば、それをしっかりと勝利に、勝ち点3として積み上げるべく、気を引き締めねば。

今節の出場メンバーについては、正直言って予想しかねるところはありますが。
なにせ、中2日の連戦とはいえ、15分ほどしか戦っていない新潟戦を思えば、全員が途中出場のようなもの。これまでも、途中出場の選手が翌日のトレーニングマッチに出場とか、よくある話でもあったので。
そんななか期待したいのは、吉平。
カターレきってのムードメーカーであり、気持ちの入ったプレーぶりでチームを活性化させる力というものは、誰もが認めるところ。
リーグトップクラスの守備力を誇る奈良。その守備をこじ開けて得点をもぎ取っていくにあたっては。
綺麗な連携から華麗な崩しを経て美しいゴールを挙げる・・・なんてことは、そうなったらいいね、くらいで、必須条件じゃない。
いかに、泥臭くとも必死な攻撃を展開し、相手の守備を上回って得点を奪うか?
それを考えても、まさにうってつけの人材であるのが、吉平という選手であり。
そして、「PK絶対決めるマン」としての期待。
1点を争う攻防のなかで、果敢に攻めることでPKを獲得する場面も、充分に想定できます。そのときに、特に信頼度の高いキッカーである吉平が決めてくれたなら。
先の新潟戦でも、追いついてPK戦というシチュエーションを想定しての練習もしていたことでしょう。結果としてPK戦とはならなかったものの、それでも。
“いつものように”、強心臓っぷりを発揮してのゴールは期待していきたいところです。

今節、他会場では鹿児島-愛媛戦という上位直接対決があります。
どちらにとっても負けられない、勝つしかない一戦ではあるものの、勝って勝ち点3を積み上げられるのは1チームのみ。プレッシャーのかかる試合で、どちらも勝ちきれずにドローという展開も、充分にあり得るところかと。
その鹿児島-愛媛戦が行われるのが、日曜の18時。今節でいちばん遅い時間帯です。
一方、土曜日の15時開始という、今節で最も早い時間帯に行われる奈良-富山戦ですが。
よりにもよって夏のクソ暑い時間帯に、などという愚痴のひとつも吐きたくなる条件も、考えようによってはメリットにもなり得ます。
つまり。
勝ってカターレが暫定首位に躍り出たならば。必然、鹿児島も愛媛も、それを意識せざるを得ないはずです。
勝ち点4差を追う鹿児島は言うまでもないとして。勝たねば首位陥落確定で、リーグ前半戦首位ターンを果たせなくなる、という愛媛にも、プレッシャーをかけられます。
そう考えたならば、中2日で土曜15時開始というスケジュールも、あながち悪いものではないようにさえ思えてきます。
だったら。狙っていくよりほかないでしょうよ!

天皇杯で3回戦に進出したJ3クラブはカターレと岐阜だけ、さらに3回戦を2回やって連戦、なんてのはカターレだけです。
普段通りに1週間のサイクルでリーグ戦対策を講じることが出来なかった、ということでは、不利な条件であったとも言えるかもしれません。
けれど。
連戦は、決してデメリットばかりではなく。
真剣勝負のなかで、チームが成長するチャンスを得たということでもあります。
実際、先の琉球戦では、その成果の一端を感じ取れました。
5試合ぶりに無失点を達成しましたが、それも相手の拙攻というよりは、自分たちのしっかりとした守備がもたらしたもの、という確信もあったくらいで。
今節、準備期間が充分であった奈良のほうが有利という見方もできますが、だからといってそれが絶対的なアドバンテージとも思いません。
奈良が、2点差を逆転負けというショッキングな敗戦を喫した前節を引きずることがあったなら。高い守備力をモットーとする奈良から、首尾よく先制ゴールを奪い、その自信を揺るがしたなら。
自ずと、結果もついてくることでしょう。そう信じます。

FC大阪に続き、新参チームを撃破せよ!
昇格圏内ターンを確定させ、シーズン後半戦のスタートダッシュにつながる連勝を!
暑さに屈せぬ熱い試合を!
勝ちきる強さを、見せつけろ!!!

勝たれ!!!富山!!!!!
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逆転ならず敗退も、濃密な15分に示したプライド。覚悟と意地を貫き戦い抜く アルビレックス新潟戦

2023-07-20 20:46:43 | カターレ富山
3-4で敗戦。
結論だけ書けば、「延長後半15分で逆転を狙ったものの、及ばず敗戦。4回戦進出ならず敗退し、カターレにとっての第103回天皇杯は終了」ということになります。事実だけを列挙したならば。
しかし。
誰も見たことのない、誰も体験したことのない、たった15分にすべてをかける真剣勝負。
そこで繰り広げられたプレーは、単純に結果だけで「負けてしまっては意味がない」と切り捨てられるものなどではありませんでした。決して。
覚悟をもって試合に臨み、リードを許しても決してあきらめない意地を見せ、それを試合終了まで貫き通した。
そこからは、まさしくカターレ富山というクラブとしての誇り、プライドを見てとれたのでした。

まさかの試合途中での開催中止から1週間。
残り試合時間15分のためだけに再び会場が設営され、我らがホームスタジアム・県総も「試合開催日」を迎えることとなりました。
平日水曜日のナイトゲーム。1か月あまり前から開催が告知されていた先週の試合であればいざしらず。先週よりも減ったとはいえ、急遽決まった試合ながらも、それなりの数の新潟サポーターが来場していたことに、ありがたいやら申し訳ないやら。
先週の対戦に続き、土曜にはアウェイで札幌戦。そして今回で、新潟にとってはアウェイ3連戦に。
スタンドに掲げられた横断幕も、サポーターが入場すれば自動的にどこからともなく現れて掲示されるもの・・・なわけが、あるはずもなく。
それを運搬し、富山→札幌→富山と掲げ続けた人の存在が、確実にあるわけで。
想定外であったはずの今回の試合にも、「それでも!」と駆け付けてくれた人の存在が、確実にあるわけで。
もしも、逆の立場だったなら。自分たちはここまでできただろうか?
同じ日程でホーム3連戦となったカターレサポーターとしては。
そんな気合の入った新潟の側に対して、J1とJ3というカテゴリの差など関係ない。ホームを預かる者として恥ずかしくない応援でもって対峙することこそが、我々のすべきことなのだろうな、と。

状況を整理すると。
延長前半までのスコアは有効であり、2-3とカターレの1点ビハインドで開始。
交代や警告は、中断前の状態を引き継ぐかたちで再開。それ故に、96分にイエローカードを出されていた安光は、再開前から既に名前の横に黄色のアイコンが点灯した状態に。
そして、両チームともに既に交代枠を使い切っていることもあり、延長後半の途中で選手が入れ替わることもなく。開始されたならば、15分とアディショナルタイムを、ほぼノンストップで執り行うことに。

あらためて、カターレの側から再開試合の条件に付いて考えると。
やはり、不利だな、と。
天皇杯の醍醐味とも言われる、ジャイアントキリング。それが起こる要因として、上位カテゴリクラブに対して下位カテゴリクラブの情報が少ないことが挙げられます。いかに実力的に上のチームであっても、未知の相手に即応するのは、容易なことではありません。しかも、ぶっつけ本番の一発勝負で勝ち筋をつけねばならない、と。そのあたり、下剋上を目指すチームにとっての付け入る隙にもなり、上手くハマればジャイアントキリングにもつながっていく、ということなのですが。
ただ、この再開試合にあっては。
新潟にとって普段訪れることのないスタジアムとはいえ、2度目。1週間前の経験があります。
対戦相手にしても、まったくの未知の状態ではない。「あの8番(松岡)をしっかりケアしないとな」とか、対戦したからこそ知り得る情報を、既に得ている状態。情報の少なさがアドバンテージとなる部分が、一発勝負のようには機能していない、と。
さらに、交代枠を使い切っていることで、選手交代で流れを変えることもできない。
なにより大きいのが・・・1点を追うビハインド状態であるということ。無得点のままでいると、それすなわち敗戦。最低でも1点を挙げねば、負けてしまうだけ。格上のJ1クラブを相手に、どうしても得点しなければならない。それも、延長前半まで戦って消耗した状態ではなく、移動疲れを差し引いてもほぼベストコンディションという相手から。
どうにもこうにも、全方位的にカターレにとって厳しい状況。それが、目の前の現実でした。

そうして迎えた、試合開始時刻。
通常の試合のように、選手入場から整列して挨拶、集合写真の撮影など・・・いつもの試合のような段取りで進行したものの。そこから先は、いつも通りではない。
僅か15分の再開試合が、キックオフ。
ご丁寧にピッチコンディションまで雨に濡れた1週間前に合わせなくても良かったというのに。
けれど、そんなことを気にして状況把握をする時間さえ惜しい。
開始からの流れでいきなりCKのチャンスを得るなど、攻勢をかけるカターレ。選手全員が、やるべきことをやりきるという覚悟を持っていたことが見てとれました。
いきなりイエローをもらっている状態から開始の安光なんかは、特に。ここで気合が空回りして不用意なファウルからイエローを出されては、2枚目で退場、さらに選手交代でのフォローも不可能という。
けれど、だからと言って萎縮することはなく。積極的なプレーで、サイドを駆け上がりつつ相手に向かっていくことに。
大型ビジョンに備えられたタイマーは、15分からスタートして30分までの延長後半戦仕様となっていましたが・・・それを確認するのも、もどかしく。
目の前の一挙手一投足に集中しながら、応援を続けるファン・サポーター。
まずは、どんなかたちでもいい。いいから、なんとかチャンスを得点にーーー。

しかし。
ゴールを揺らしたのは、新潟のほうでした。
114分・・・延長後半9分という時点で、カウンターを抑えきれずに痛恨の失点。
勝利を確信し、詰めかけたゴール裏サポーターの下へと駆けていく新潟選手たち。
前掛りになって攻めていた以上、起こり得ることではあったものの。2点差、しかも残り時間わずかとあれば、厳しいとしか言いようがありません。
けれど。
時間がないというのは、そこで落ち込んで意気消沈している時間もないということ。
まだ終わっちゃいない。
時間が残されている限り、やり抜くのみ!
その思いは、カターレ側みんなの共通認識であったことかと。

1分1秒だって惜しい。何も考えなくていい、まずは攻勢に出て、得点につなげないと。
後がないなかで、攻撃に全振り。普段は使用しないロングスローであったり、GKの田川がハーフラインを超えて相手陣内まで来て最終ラインとなったり。
時間の感覚がなくなっていくなか、ただ、目の前の試合に全集中。瞬きさえも忘れるとは、このことかと。
そんななかで、大型電光掲示板の光が、ふと暗くなったと思ったら。
そこに表示された、「2min」の文字。つまり、アディショナルタイム2分。
あきらめるという選択肢など、無い。
いかに、得点するかーーー。
そんななかで。
まさに、もぎ取ったCKのチャンスから、キッカー松岡のボールに合わせたのは、柳下!
土弾場で1点を返すことに成功。そのままボールを抱えて、ダッシュでセンターサークルへ。
もう、時間とかなんとか、どうでもいい。
やるべきことは、同点ゴールしかないだろうが!
ゴール前の混戦、そのなかで、ファウルじゃないのか!と声を上げるも、ノーファウル判定。
そして試合終了・・・って、え?試合終了?
抗議は認められず、逆に林堂にイエローカードが出されたり。
リードされてあきらめるとかじゃない。誰ひとり、あきらめてなどいなかった。最後の最後まで、全力プレーを貫き通した。それ故の、唐突にも思える幕切れでした。

わずか、15分。
試合が終わっても、普段の試合で見られるような、精魂尽き果ててピッチに倒れ込むというようなシーンは、無し。そりゃそうか、いつもの6分の1の時間でしかないのだから。
けれども。
濃密な15分は・・・90分のそれと比べても、勝るとも劣らない密度でもって、見る者の心を打ったのでした。
力及ばず、敗れたカターレ。クラブ新記録となる4回戦進出は、なりませんでした。
けれども。
格上の新潟に敢然と立ち向かい、アクシデントに晒されながらも、覚悟と意地を貫き通した。
ファン・サポーターに示してみせた、カターレ富山のプライド。
「負けては意味がない」などとは、言わせない。
誰も体験したことのない困難なミッションに、敢然と立ち向かった選手たち。
それが無意味などで、あってたまるかと。

アウェイ3連戦となったなか、激戦を制した新潟の皆さんには、おめでとう、と。続く4回戦は、前年J1王者のマリノスに大勝した町田ですが、ぜひ頑張ってください。
そして、カターレ。
天皇杯のチャレンジが終わり、リーグ戦に集中することとなったなかで。
次節・奈良戦は、中2日ですぐにやってきます。
準備期間の短さで苦労するところもありましょうが、それでも。
この、再開試合という得難い経験を、いかに今後にフィードバックしていくか。
この先にも困難な場面というものには遭遇することでしょうけれど。
勝利こそならなかったものの、全力を出し切らねばならないところでそれを完遂したという成果は、きっと力となっていくはず。

J3優勝という、譲れない目標を達成するために。
戦いは、続きます。
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