行く末遠ければ

生まれも育ちも富山県砺波市
地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

ビハインドに屈せず2度追いつきドロー!シーズン前半を首位ターン 鹿児島ユナイテッドFC戦

2021-07-12 08:53:35 | カターレ富山
2-2のドロー。
シーズン前半戦の最終試合。結果次第で首位もあれば5位転落まであったなかで、勝利こそならなかったものの、2度にわたって先行されたところを追いついてのドロー。
他力の部分もあるにせよ。シーズン中間時点での確定順位として、首位奪還に成功。
勝って清々しく7週にわたる中断期間を迎えたかった、というのが本音ではありますが、それでも。
納得いく結果にならなかったからこそ、気を緩めるわけにはいかない!と気持ちを引き締めることにつながるのであれば、悪くはないかと。
一方で、数字は、積み重ねてきた戦績は、噓をつかない。
首位であることはすなわち、カターレがここまで今季J3において最も優れているチームであるという証です。
シーズン後半戦、最終成績においても首位で終えるために。励んでいかねば。

日中は九州地方に大雨特別警報が発令され、薩摩川内市など、鹿児島県にも少なくない影響が。試合が開催されるのかどうかが懸念されもしましたが。
白波スタジアムのある鹿児島市は雨雲の通過位置からは離れていたこともあり、予定通り開催することに。
それでも、ナイトゲームながら気温25度、なによりも89%という湿度のなかでの試合は、いつにも増して体力的な消耗が不可避。条件としては厳しいなかでの試合となったかと。
出場メンバーを固定する傾向のある石﨑監督の方針ですが、この試合も前節を踏襲しているなかにあって、唯一、安藤がスタメンを外れ、代わってユウスケが起用されました。
やはり、思い出すのが昨シーズンの同カード、同じ白波スタジアムで、起死回生の同点ゴールを決めたシーン。今節もまた、活躍が期待されました。
そのユウスケですが、単純に左サイドハーフである安藤の代わりではなく、右サイドに起用。いつもは右の音泉が左に回ることとなりました。

試合は、序盤からいきなり動くことに。
上野新監督の就任初戦となった鹿児島。それでも、ここまでチームとして積み重ねてきたスタイルというものが全くかわってしまうというわけではなく。
自陣からの連動、ビルドアップを強みとする鹿児島。その連動が見事にハマり、開始からわずか7分で先制されてしまうことに。
カウンターから中央を野嶽 惇也が力強くドリブル突破。守備陣がひきつけられたところをサイドの萱沼 優聖にはたき、その折り返しが中央の五領 淳樹を経由し、最後は中原 秀人が落ち着いてゴール右隅に押し込む、と。
流れるような連携、鹿児島としてはしてやったりの先制点だったことでしょう。
前節、4試合ぶりの勝利を無失点で飾ったカターレ。言うまでもなく連勝を、それも無失点継続で成し遂げなければ!と意気込んでいたことでしょうが・・・。その出端をくじかれたかたち。
一方で、先制して意気の上がる鹿児島。シーズン初の連勝を、新監督の初勝利をホームで!その意気込みが伝わってきました。
警戒しなければと、この試合のプレビューでも挙げていた3トップの3人、五領、萱沼、そして米澤 令衣らが躍動。
ここであえなく追加点を許して2点差、あるいはそれ以上とされてしまっては勝機は無い・・・そう思わせられたのでした。
食い下がるカターレ。スタメン起用に応え、右サイドで精力的に躍動するユウスケ。持ち味の鋭いクロスを供給するも・・・得点には、至らず。
前年同カードに続き、今節もまた、ビハインド状態から追い続ける展開となってしまったのでした。

それでも。
リードされていたとしても。結果として、試合終了時に勝っていさえすればいい。
そう信じて臨んだ後半の、54分でした。
相手陣内で積極的にプレスをかけ、後方から蹴りだすボールをカットすると。
左サイド、音泉が相手を引き付けつつ中央へとクロスを上げると、それにドンピシャのタイミングで合わせた大野がヘッド!見事に決まり、同点。試合を振り出しに戻すことに成功。
ここまでユウスケのいる右サイドを中心とした攻めであったカターレでしたが、ここぞ!という場面で、音泉が良い働きをしてくれました。そして、しっかりと決めきった大野。素晴らしいゴールでした。
劣勢にあってもしっかりとしのぎ続けていたからこその、同点ゴール。
試合の流れは、カターレの側に傾いていくことに。

しかし。
試合も終盤の80分、再びリードされてしまうことに。
鋭いカウンターから途中出場の薗田 卓馬がシュート、それを西部が飛びつきながら必死のセーブ、ポストに弾かれたものの、それを抜け目なく詰めていた萱沼に押し込まれ、痛恨の失点を喫してしまったのでした。
朝からの雨、ナイトゲームーーーそれでも集まった、4443人もの動員。鹿児島ファン・サポーターが一気に沸き立ちました。
それにしても、萱沼。
カターレでプロデビューしたときは、まだ特別指定の大学生でしたが。その彼が、加入4年目、すっかり鹿児島の中心選手。
かつての仲間の活躍、嬉しさもあり、苦々しさもあり。

試合終盤の苦しい時間帯での失点。けれど、あきらめるわけにはいかない。
これが、下位に沈むチームが「またか」というシチュエーションであったなら、あるいはうつむいてしまっていたやもしれませんが。
そうではない。カターレは、首位に立たねばならないチーム。
すると、3分後の83分。
途中出場のイッキ、高橋らが右サイドでボールを繋ぐと、椎名が中央へとやわらかなクロス。それを左サイドから上がっていた音泉が押し込み、同点に!
椎名の視野の広さを信じて走っていたという音泉の値千金ゴールによって、再び追いつくことに成功したカターレ。
その後、決定的なチャンスを決めきれず、逆に決定的なピンチをしのぐというスリリングな展開もありながら、タイムアップ。
逆境に屈することなく、しぶとく勝ち点1を奪取。勝利こそならなかったものの、首位に立つことに成功したのでした。

第15節が終了し、シーズン中では唯一のタイミングとして、ここまでの順位が確定。
鹿児島-富山戦を含めて7試合中5試合がドローとなったなかで、福島が今治を4-1で撃破。勝ち点26とし、2位に浮上しました。
勝ち点26はカターレも同じ、得失点差もともに6で同じながらも、総得点22のカターレに対し、福島は21。そのごくわずかな差で、カターレが首位の座につくこととなりました。
勝てば問答無用で首位であったところ、首の皮一枚というかなんというか。
それでも。
まだ中間地点、なにも成し遂げたわけではないけれど、それでも。
ここまでの頑張りが、数字としてしっかりと表れたということ。
もしもいい加減な試合をしていたのであれば、こうして首位ターンとすることなど、出来なかったことでしょう。
すべてがうまくいったわけではなく、改善すべき点も少なくないけれど。
頑張ってきたからこそ、今がある。
それは、誇って良いことです。

夏の中断期間に入り、後半戦の初戦・第16節は8月28日まで待たねばなりませんが。
首位で兜の緒を締めよ。
次に確定順位となるタイミング、すなわちシーズン全日程終了時に、そのときにも首位に居るために。
浮き彫りとなった課題の克服、マテウス、中山ら新戦力との融合など、やるべきことは多いけれど。
この中断期間をしっかりと有意義に、実のあるものとし、さらなる精進を続けていかねばなりません。
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第15節 鹿児島ユナイテッドFC戦

2021-07-09 17:16:31 | カターレ富山
全15クラブが参戦し、ホーム&アウェイ2回戦総当たりで争うこととなる、今季J3リーグ。その1巡目、シーズン前半戦最後の対戦として、アウェイで鹿児島ユナイテッドに挑みます。
現在暫定首位の岐阜と同勝ち点で2位につけるカターレ。一足早く前半戦日程を終えた岐阜は、今節は試合無し。勝てば問答無用で首位に躍り出ることが可能。これまでの暫定順位ではなく、前半戦終了時・シーズン中間時点での確定順位としての首位です。
さらに、この試合から次節までは7週にも渡って中断期間が入ることもあって。
勝って首位に立ち、意気揚々とそのインターバルを迎えねばならないことは、言うまでもありません。

U23チームの参戦が終了したこともあって、昨シーズン比で4減1増となった今季J3リーグ。参加15クラブのうち、シーズン中間地点のここまでのあいだに4クラブで監督の交代がありました。今節の相手・鹿児島もそのひとつ。
成績不振ぶりが顕著であったことが要因である讃岐、鳥取、今治とは、やや事情が異なると言えるでしょうか。5月末、アーサー・パパス監督が退任しましたが、それは家庭の事情によるものであるとか。
とは言うものの。
鹿児島もまた、優勝を、J2復帰を目指して戦うクラブのひとつ。不振からの解任には当たらないかもしれない一方で、ここまで5勝3分け5敗の9位に甘んじてしまっている現状には、到底納得いかないことでしょう。
カターレでもコーチを務めた経験のある大島 康明ヘッドコーチが代行で指揮をとっていたなかで、今節を前に上野 展裕氏が監督に就任。このホーム富山戦が鹿児島での初陣となります。
上野監督と言えば、かつて山口を圧倒的な戦績で1年でJ2昇格に導くなど、J3での戦いもよく知る実績ある監督。その新監督に、チームの巻き返しを託すことに。

鹿児島との通算成績は4勝2分け2敗と、カターレのほうが勝ち越していますが。
正直言って、その実感が全然ありません。むしろ、2勝2分け4敗くらいの気持ちと言っていいかもしれないところ。
2年ぶりの対戦となった昨シーズンの対戦などを見ても。
8月のアウェイでの対戦では、前半15分に先制を許し、追うかたちとなる苦しい展開。反撃を試みるもゴールには至らず、もうダメか、という試合終了間際。
アディショナルタイムにユウスケが値千金の移籍後初ゴールを決め、執念のドロー。敗戦の危機から救ってみせたのでした。
序盤戦でよもやの苦戦を強いられた長野が、富山戦を含め目下4連勝中であるように。鹿児島だって、新監督の就任から心機一転、実力がいかんなく発揮された日には、やはり苦戦は免れないのではないかと。
昨シーズンの対戦では怪我で欠場していたチームの中核選手のひとり・五領 淳樹をはじめ、去年のアウェイ戦で先制ゴールを決められ、ここまでチームトップの5ゴール・米澤 令衣、元カターレの萱沼 優聖など、各選手が真価を発揮した日には、勝つことは容易ではないでしょう。
今季初の連勝を期してホームで2位・富山を返り討ちにせんと、待ち構えています。

難敵相手なれど、首位奪還のためには勝たねばならないカターレ。
カターレにとってもまた、連勝を期した戦い。勝ちきる強さが求められます。
このところ失点が続き、ディフェンスリーダーとして忸怩たる思いを重ねていたであろう林堂。
しかし。前節は自らの芸術的なFKでもって勝利への道筋をつけ。さらには岩手の反撃も無失点に抑え込んでの勝利。
単なる1勝ではない、確かな手応えとともに得た勝利であったのではないかと。
守備で得た自信を、今節にも連続無失点として繋げねばならないことはもちろんとして。
期待したいのは、音泉。
シーズンの進行とともに、各対戦相手もカターレのことを研究・対策してくることはありましょうが、それでも。このところ、やや空回りしている感があり。
キレのあるドリブル、果敢なシュートへの意欲など、彼の持ち味が埋もれてしまっては、チームの攻撃そのものがうまくいかないことにもつながります。
開幕からここまで、チームの信頼を得てレギュラーとして戦ってきたこと。それは、彼に出場に足る力があることの証左でもあるはず。
なかなか思うような結果に繋げられず、もどかしい気持ちもあるかもしれません。
けれど、ここが踏ん張りどころ。
自分の力を信じ、勝利につながる活躍を見せた林堂のように。
音泉にもまた、勝利につながるだけの力を存分に発揮し、チームを勝利に導いてほしい。そう願います。
今週、ヴァンフォーレ甲府より育成型期限付き移籍としてMF中山 陸の加入が発表されました。
音泉にとっては、アタッカーとしてのライバルともなりましょう。
先に加入が発表されたFWマテウスの存在もしかり。
メンバーを固定する傾向のある石﨑監督の方針にあっても、そのポジションは安泰とは言えないなかで。
ならばこそ。
ここで勝利につながる活躍を、輝きを見せて、「スタメンの座は譲らん!」との強い意志を、プレーで示してほしいところです。
そして、もうひとり。
昨年のアウェイ戦で敗戦の危機を救ったユウスケ。今回もまた、ゴールをかっさらう活躍を期待。
先の今治戦でも2シーズン連続で決めてみせたように。今節もまた決めて、鹿児島に苦手意識を植え付けるようなゴールが見たいです。
甲府時代の後輩・中山の加入は、ユウスケにとっても思うところはあることでしょう。
ベテランとして、カターレにおける先輩として。健在ぶりを、プレーでもって証明してほしいです。

現時点で勝ち点25で暫定2位のカターレ。3位熊本、4位宮崎、5位福島が、それぞれ勝ち点23で続いています。
ここでもし敗れることがあれば、一気に5位にまで転落する可能性もあり。引き分けでも、得失点差によっては抜かれることもあるでしょう。
一方で。
勝ちさえすれば、文句なしに単独首位。これは間違いなく。
ならば、それを狙わない理由がありません。勝たねばならない理由しかありません。
ここが、勝負どころ。
今節は前半戦最終試合ですが、これがシーズン最終局面で同じような僅差、というケースも、決して無いわけではないのだから。
勝つべき試合で、勝ちきる強さをみせること。
優勝を、J2復帰を目指すという目標は、相手の鹿児島にしても同じですが、それでも。
カターレこそが、それを成し遂げるのだと。
優勝し、J2復帰を成し遂げるのだと。
それに値する力のあるチームである証明を、今節の勝利でもって見せつけねば!

勝つべくして、勝て!!!
首位を奪還し、優勝への道筋を確かなものとせよ!!!

勝たれ!!!富山!!!!!
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狙いすました一撃がチームを救う!上位対決を制す いわてグルージャ盛岡戦

2021-07-05 15:48:08 | カターレ富山
1-0で勝利!
連続勝ちなしが続いたなかで、勝ち点差僅かに1、当然負ければ逆転されるという相手との直接対決。
不振を引きずってあえなく敗れてしまったならば、ただの1敗以上の深刻なダメージを被ることとなっていたことでしょう。
けれども、そうはならなかった。
本調子とは言えず、目指すサッカーを体現した結果とも言えません。およそ満点とは言えない試合。
それでも、勝った。勝ちきった。
勝利を必須とされたなかで、見事にそれを成し遂げて見せた。
ホームで、未だ無敗。
この勝利を契機に、さらに高みを目指さねば。

夏の中断期間に入る前、シーズン前半戦最後のホームゲーム。中断後の再開が8月の終わりということもふまえたならば。
それでなくとも、勝てなかった前週の今治戦から連続となるホームゲーム。
今度こそ!との意気込みを、勝ち点3に繋げねばなりませんでした。
ほぼ固定メンバーで臨むスタイルの石﨑監督の方針の下、前節と同じスタメン。
そんななか、怪我で戦列を離れていた今瀬が、控えながらもメンバー入り。
こういう言い方はどうか、と思いつつも・・・それでも。
今瀬のいなかった期間と、勝てなかった期間を見比べたならば。
CBを務める林堂には、「そんなことあるか!」と突っぱねるだけの気概というものを、結果で示す必要も、あるいはあったかもしれません。

下位に沈んでしまった前年とはうって変わり、今シーズンここまで上位につけて躍動している岩手。
それはすなわち、目指す攻撃的サッカーが結果に結びつくようになっているという証でもあり。
そのスタイルを引っ張っているのが、FWブレンネルの存在感であろうことは、素人目に見てさえ明らかであったかと。
屈強な体躯で競り合い、前線の起点となる働き。しっかり防いで仕事をさせない姿勢を徹底せねば、してやられてしまうであろうことは火を見るよりも明らかでした。
前半は岩手のペース。後手に回ってしまっていたカターレ。
なにか、前節からの流れが継続しているような印象で。
楽には攻撃のかたちはつくれないかもしれない。
けれど、それでも。
それでもなんとか、相手にプレッシャーを与えるような攻めは、できなかったものか。
フィニッシュにまで持ち込むことは難しくとも、もう少し相手に圧を感じさせながらのプレーというところまで、もっていけなかったかと・・・。
大野、吉平の2トップを活かそうとするかたちも何度かつくるものの、なかなか有効なものとはならず。
パス回しにせよ、もう少し相手陣内でプレーできなかったか、と。
カターレ同様に、セットプレーも攻撃の強みとしている岩手。
その岩手にチャンスをやるわけにはいかない。自陣深くでのプレーには、細心の注意が求められる中でのプレーとなりました。

それでも、ここ数試合では我慢しきれずに前半から失点、それが勝てない結果につながってしまっていたこともあり。
なんとか0-0で折り返したからには。
いかに、先制するかが問われた後半勝負となりました。
すると。
後半開始直後こそ、まだ岩手ペースであったものの。
気が付くと、まるでそれまでの流れはなんだったんだ?というレベルで、カターレ優勢に、一気に傾くことに。
散発的な攻撃に見えた前半とはうって変わり、相手を自陣に釘付けにする攻めを見せ始めたカターレ。
“俺たちのターン”が続いたなか、52分でした。
相手陣内ゴール真正面という位置で、FKのチャンスを獲得。
キッカー・林堂の放った無回転シュートがゴールに吸い込まれ、見事に決まりました!
まさに、ゴラッソ!枠外から枠内へ、あんなに見事なシュートを繰り出されては、GKは取れなくても仕方ないよ、と同情を禁じ得ず。
大事な試合で、大仕事をやってのけた林堂。
「今年に入って出場機会が減っていたので、武器が必要だと思った。持っている武器が強ければ強いほど監督も使いたくなるだろうから、突出したものを出すなら自分はそこかなと思って練習していた。」とのこと。
チームメイトでありつつも、ポジションを争うライバルでもある今瀬の存在。
自分の出場する意義というものを、ずっと考え続けてきたのでしょう。
なかなか結果を残せずに厳しい時期もありつつも、それでも精進を続けてきた。
そんななか、その努力が報われるかたちでの、スーパーゴール。お見事でした。
4試合ぶりの勝利に向けて、ボルテージの高まる県総。
勝利に向けて、一心不乱に突き進まねばなりませんでした。

追加点を奪って一気に試合を決めてしまえたならば良かったのですが、思うようにはいかず。そのあたりの課題は、要改善といったところですが。
勝利に向けて気合の入るカターレに対し、なかなか前半のような攻撃にまで繋げられない岩手。
なんというか・・・チームとしての“若さ”なのかと。
他所のことをどうこう言えるほどカターレにしても頑強なチームなわけではないけれど。
本当に強いチームであったならば。
失点しても慌てることなく自分たちのやるべきミッションの遂行に邁進し。
むしろ、リードしている側がキツイ、という展開の中で、同点、逆転に粛々とつなげてしまう・・・そんな印象があります。
失点以降、なにか芯がぐらついていた印象のあった岩手。
そこを突いて決定的な追加点を奪うことが出来るチームになったなら、カターレもまた1段上のチームとなれるのでしょうが・・・そこは、まだまだなのでしょうか。
それでも。
試合最終盤、アディショナルタイムに岩手に決定機。
西部らディフェンス陣が体を張って阻止し、事なきを得ることに。
勝ちきる強さを見せる、勝ち点3奪取に、遮二無二向かっていく。
その気持ちを、最後の最後まで切らすことなくプレーし続けたカターレ選手たち。
そして、タイムアップ。
見事に勝利し、ホームのファン・サポーターの期待に応えてみせたのでした。

他会場では、長野が首位の岐阜を破って4連勝を達成。岐阜の首位は変わらずも、その岐阜は次節試合無し。2位に浮上したカターレは、現時点で勝ち点25で並ぶことに。
勝ち点差2で3位熊本、4位宮崎・5位福島が並んで続いており、次節の結果次第では、その5チームのどれが首位になってもおかしくありません。
無論、次節の鹿児島戦を勝利し、文句なしの単独首位となってシーズンを折り返さねばならないことは、言うまでもなく。
それも、今節の岩手戦でしっかりと勝利、勝ち点3を積み上げられたからこそ言えることでもあり。

back to J2

掲げた目標は、「だったらいいな」の絵空事などではない。現実的に、実現させねばならない必達目標なのだから。
苦しかった6月を経て、前半最終戦、そして後半戦へ。
勝つことの苦しさ、その先に得られる喜びを思い出したからには。
苦しくとも、勝つ。
結果で、示す。
戦いは、続きます。
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第14節 いわてグルージャ盛岡戦

2021-07-02 16:49:07 | カターレ富山
天皇杯は2回戦で敗退、リーグ戦においても2分け1敗。結局、6月は公式戦で1勝も挙げることが出来なかったカターレ。
4月、5月を無敗で進撃したのとは対照的に、勝てずに首位から陥落。やりきれない、忸怩たる思いが募ります。
7月のリーグ戦は、シーズン前半戦の残り2試合のみ。2連勝必須、勝てなかった6月を過去のものにしなければならないなかで。
前節に続き、ホームでおこなわれるナイトゲーム。引き続き夏限定ユニフォームの着用試合として、4位のカターレとは勝ち点差1で5位につけるいわてグルージャ盛岡を迎え撃ちます。

元日本代表・秋田 豊監督の就任1年目であった昨シーズンは、なかなか結果を出せずに下位に沈んでしまった岩手ですが。
早々と監督続投を発表、心機一転、気合も新たに臨んだ今シーズンは、開幕ダッシュに成功。首位にも立ちました。
ここ最近はやや停滞気味ながらも、カターレ同様、首位奪還を目指すには十分なポジションに収まっています。
勝ち点が僅差のチーム同士の直接対決。その重要度は、多くを語る必要はないでしょう。
お互いにとって、どうしても勝利が、勝ち点3が必要な試合。火花散る対決となりそうです。

前節の開始前の時点では、同勝ち点で得失点差によって岩手のほうが上位でした。長野戦の0-4惨敗が足を引っ張ったかたちで。
そんななかで、カターレは今治と、岩手はYS横浜と対戦した前節・第13節。
ここまでの順位がそのまま実力差であるとは、一概には言えないものの。
それでも、カターレにとっても岩手にとっても、自チームよりも下位の相手との対戦であったからには。きちんと勝ちきって勝ち点3を積み上げねばならない試合でした。
しかし。
結果は、両チームとも勝てず。
先制点を奪われてしまい、なんとか追いついたまでは良かったものの、逆転勝利にまでは繋げることが出来なかったカターレ。
一方の岩手もまた、0-2と不覚を取り、4試合ぶりの敗戦。
3ではなく1であったながらも勝ち点を得たカターレが、その分だけ岩手を上回ることに。
お互いに、首位返り咲きを狙ったはずの試合で、苦杯をなめることとなった前節。
その反省をふまえて、こんどこそは!との気概とともに勝利を勝ち取らねばならないことは、言うまでもありません。
ただ、それを成し遂げることができるのは、どちらか1チームのみ。
それでなくともホーム戦。カターレにとっては、どうあっても勝たねばならず、勝利を譲るわけには決していかないのです。

過去の対戦成績は6勝2分け5敗と、ほぼ互角。
ここまで勝ち点差わずかに1、19得点14失点のカターレに対し、19得点13失点の岩手。戦績の上でも互角と言えましょう。
さらに、攻撃に比重を置くアグレッシブなプレースタイルも似通っているチーム同士の対決でもあるなかで。
ドロー決着は願い下げ、ということであるならば。
相手を上回るクオリティを発揮しきることが出来るかどうか。勝負の行方というものは、いつも以上にほんの些細な部分が最後にものを言う、そんな気がします。
停滞の6月からの脱却を図らねばならないカターレにあって。
考えようによっては、願ってもない対戦相手と言うことも出来ようかと思います。
実力的に、ほぼ互角という相手。
前節に関しては、「下位の相手に取りこぼしてはならない」という要素が、あるいは足かせとなってしまったーーー絶対にないとは、言い切れないでしょう。
その意味で、今節。
上位争いを繰り広げる勝ち点差わずか1の相手に、油断・慢心というものがあって良いはずがなく。むしろ、いつにも増して研ぎ澄まされた集中力が必要な試合でさえあろうかと。
勝てなかった時期は、相手よりも自分たち自身の弱さに屈してしまっていた感があります。
もし仮に、そういった悪癖を払拭できないままに今節に臨んでしまったとしたならば。
待っているのは、ホームのファン・サポーターの期待を裏切る、無惨な敗戦でしかないことでしょう。
もちろん、そんなことはあってはならない。
例外なく、今節もまたホーム無敗を貫くために。
正念場を、いかに乗り切っていくか。カターレの真価が問われます。

前節、今治キラーっぷりを見せたユウスケの活躍によって、敗戦濃厚に思えた雰囲気を振り払ってみせたカターレですが。
その意味で言えば。
過去に同カード4戦連続でゴールを決めるなど、まさに岩手キラーと言える活躍を見せてきたのが、陽次。
今節もまた出場の可能性があることを思えば、やはり期待せざるを得ないところかと。
もちろん、彼に限ったことではなく。勝つためには、誰ということは無しに、とにかく得点を挙げねばならないのですが。
それでも。
陽次のポジション・攻撃的MFの頑張りが、その勝利の行方を占うにあたって、殊更大事であることを思うなら。
逆に言えば、そのあたりが上手くいかなかったから勝てなかった、その反省を改善していかねばならない、そう思うなら。
やはり、攻撃陣の躍動なくして勝利なし。
相手も攻撃的スタイルのサッカー?それがどうした。
攻めて、勝つ。勝ちきる強さを見せる。
1点で足りないなら2点、2点で足りないなら3点。
2年前のホーム岩手戦で、限界突破の5得点を挙げて勝ったように。
今節もまた、ただ勝つだけでない、ゴールラッシュでの勝利が見たいです。

ほぼ互角の両チーム、と言いましたが。
決定的に違うのは、カターレの目標が「J2復帰」であるということ。
優勝し、返り咲かねばならないということ。そこが大きく違います。
back to J2
その目標を祈念した各種プロモーションとともに迎える、このホームゲーム。
勝たねばならない理由しかありません。
シーズン前半戦残り2試合で、首位まで勝ち点差3。その差はわずか。
今だからまだそう言っていられるけれど、これがシーズン残り2試合とかで、同じ勝ち点差だったとしたら?
頑張って残り2連勝フィニッシュを決めても、勝ち点同じで得失点差で昇格ならず、という最悪のケースも、有り得ることでしょう。
幸いにして、今の段階ではまだ、そこまでの切迫感は有りません。
けれど、この先どうなるか。
6月未勝利で今の位置に居られるのは、ただのラッキーでしかない。
それでも。
そんなツキをも味方に。得難いチャンスを得たというなら、それを十二分に活かしきるまでのこと!

互角の相手を、振り払え!!
必ずや、勝ち点3の上積みを!!!
これからにつながる、価値ある勝利を奪い獲れ!!!!

勝たれ!!!富山!!!!!
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