1-1のドロー。
終わり良ければ総て良し、というには得られなかったもののほうが確実に大きいのが難ですが。
それでも、シーズンの集大成として、あらんかぎりの力を振り絞って勝ちにいかねばならなかった試合。意地を見せねばならなかった試合。
にもかかわらず。
最後の最後まで、「ここぞ!」という試合で勝てないという今シーズンを象徴するかのように、“いつもどおり”に勝てませんでした。
試合内容のほうも、11分という早い時間帯に先制点を許し。前半の15分までの間の失点数の多さはリーグワーストとのことですが、それを裏付けるかのように。
それでなくとも、前節のセレッソ大阪U23戦でも前半のうちから失点して苦戦を強いられてしまったというのに、その反省が活かされなかった格好。
その後、前半のうちに西川の同点ゴールが決まり、試合を振り出しに戻しての折り返し。このあたりも、データ的にカターレの得点が多い時間帯そのままであったようで。
契約満了が発表された西川ですが、最後に一花咲かせる2試合連続ゴールでした。
しかしながら、その後が続かず。
前半のうちからボールポゼッションではカターレのほうが上回り、パスを繋ぎながらチャンスをうかがうという展開が続きましたが・・・いかんせん、迫力に欠けていたと言わざるを得ません。
相手に対し、いつ攻め込まれるか、どう攻め込まれるか、というプレッシャーをかけたパス回しであったなら―――そう、天皇杯で鹿島にやられて手が出なかったような。いや、そのときのカターレも、リスク覚悟でどうにかせねばならなかったところ、どうにも出来なかったわけですけれど。
そんなプレッシャーをかける攻めであったかといえば・・・どうにも、疑問です。
シーズン中も何度も思ったことではありますが。
「チームの約束事を遵守しなければ、という姿勢はわかる。けれど、それは勝利よりも大事なものなのか?」
各々が勝手なプレーをしていては勝てないのは道理ですが、それでも。約束事を大事にしなければならないのは、勝つためではないのかと。勝利から、得点を挙げることから逆算したプレーでなくてはならないのではないのかと。
どうにもこうにも、石にかじりついてでも得点を決め、勝利をもぎ取ってやる!という気迫よりもまず先に、約束事を守ろう、という面が見えてくるというか。
具体的に言えば、ボール奪取からのカウンターのチャンスで速攻を決めるべき場面でも、まずはパス繋ぎ、とか。相手に詰め寄られて競る場面でも、フォローに走ればいいだろうところに、競る選手任せだとか。その反面、ゴール前に詰めて得点につなげねばならない場面では人が足りずに有効なクロスが上げられない。無人のファーサイドへ流れるだとか、GKへのパスかそれは?というものであるとか。
今シーズンを通じて何度も見られた光景が、この最終戦でも繰り返されたかたちとなりました。
試合最終盤にはレンペーを投入してパワープレイを敢行、勝ち越しを狙って攻めはしたものの、結果、ゴールには至らず。
結局、ホーム戦4試合連続となるドローで試合終了。最終戦を勝利で飾れませんでした。
全30試合で、引き分けが10。実に1/3もの試合で。
敗戦の危機を引き分けでしのいだ試合もありはしますが、それよりも、今節を含め勝つべき試合で勝ち切れなかったゆえのドローのほうが多く。それを積み重ねてしまって勝ち点3を逃し続けてしまった結果、昇格に手が届かずに必達目標の未達に繋がってしまったというのは・・・どうにもやりきれない気分になります。
思えば、シーズンの開幕戦からドローでした。勝って昇格への覚悟を見せつけつつスタートしなければならなかったところ、それを果たせず。
その後、敗戦も含めて、やはり「ここぞ!」という試合で勝てず。
今節にしてもそう。最終戦でホームのファン・サポーターに勝利を届けなければならなかったことは言うまでもないとして、それ以外にも、「劇的勝利を挙げてもの次の試合に繋げられない」というジンクスを打破しなければならない試合でもあったはず。
アディショナルタイムに劇的ゴールで勝利した次の試合、ということで言えば今節で実に4試合目でしたが、またしても勝てず。
「ここぞ!」という試合で勝てないことを積み重ねてしまった。それが“いつもどおり”になってしまった。
そして、それが目標達成を阻んでしまった。
J2復帰への覚悟とは、その程度だったのか?
終わったことを悔いても仕方ないのですが・・・それでも、2年連続で復帰失敗という事実は、やはり重いです。
試合後、引退する江角と大山のセレモニーが行われました。
万感の思いを胸に、こらえきれない涙ながらのスピーチ。惜しむらくは、その涙が昇格という悲願成就の果てのうれし涙ではなかった、というところでしょうか。
ともあれ。カターレ富山に来てくれてありがとう、という感謝を。退団する選手を含め、これからの人生に幸多からんことを。
一方で。
残って来年に必達目標を託された選手たちには、去りゆく皆から託された思いを含めて必ずや成し遂げねばならない責任があります。
惜別の想いを、明日への力とせねば。
長いようで短かったシーズンが、終了。
戦い切った皆にはゆっくり休んでほしいと思う反面、至らなかった面の反省を胸に、スタートを切ってもらわねば、と。
なにせ、必ず達成せねばならないはずの目標が、まだ成し遂げられていないのだから。
目指すべき目標が、限りなく明確なのだから。
2016シーズン、おつかれさまでした。
終わり良ければ総て良し、というには得られなかったもののほうが確実に大きいのが難ですが。
それでも、シーズンの集大成として、あらんかぎりの力を振り絞って勝ちにいかねばならなかった試合。意地を見せねばならなかった試合。
にもかかわらず。
最後の最後まで、「ここぞ!」という試合で勝てないという今シーズンを象徴するかのように、“いつもどおり”に勝てませんでした。
試合内容のほうも、11分という早い時間帯に先制点を許し。前半の15分までの間の失点数の多さはリーグワーストとのことですが、それを裏付けるかのように。
それでなくとも、前節のセレッソ大阪U23戦でも前半のうちから失点して苦戦を強いられてしまったというのに、その反省が活かされなかった格好。
その後、前半のうちに西川の同点ゴールが決まり、試合を振り出しに戻しての折り返し。このあたりも、データ的にカターレの得点が多い時間帯そのままであったようで。
契約満了が発表された西川ですが、最後に一花咲かせる2試合連続ゴールでした。
しかしながら、その後が続かず。
前半のうちからボールポゼッションではカターレのほうが上回り、パスを繋ぎながらチャンスをうかがうという展開が続きましたが・・・いかんせん、迫力に欠けていたと言わざるを得ません。
相手に対し、いつ攻め込まれるか、どう攻め込まれるか、というプレッシャーをかけたパス回しであったなら―――そう、天皇杯で鹿島にやられて手が出なかったような。いや、そのときのカターレも、リスク覚悟でどうにかせねばならなかったところ、どうにも出来なかったわけですけれど。
そんなプレッシャーをかける攻めであったかといえば・・・どうにも、疑問です。
シーズン中も何度も思ったことではありますが。
「チームの約束事を遵守しなければ、という姿勢はわかる。けれど、それは勝利よりも大事なものなのか?」
各々が勝手なプレーをしていては勝てないのは道理ですが、それでも。約束事を大事にしなければならないのは、勝つためではないのかと。勝利から、得点を挙げることから逆算したプレーでなくてはならないのではないのかと。
どうにもこうにも、石にかじりついてでも得点を決め、勝利をもぎ取ってやる!という気迫よりもまず先に、約束事を守ろう、という面が見えてくるというか。
具体的に言えば、ボール奪取からのカウンターのチャンスで速攻を決めるべき場面でも、まずはパス繋ぎ、とか。相手に詰め寄られて競る場面でも、フォローに走ればいいだろうところに、競る選手任せだとか。その反面、ゴール前に詰めて得点につなげねばならない場面では人が足りずに有効なクロスが上げられない。無人のファーサイドへ流れるだとか、GKへのパスかそれは?というものであるとか。
今シーズンを通じて何度も見られた光景が、この最終戦でも繰り返されたかたちとなりました。
試合最終盤にはレンペーを投入してパワープレイを敢行、勝ち越しを狙って攻めはしたものの、結果、ゴールには至らず。
結局、ホーム戦4試合連続となるドローで試合終了。最終戦を勝利で飾れませんでした。
全30試合で、引き分けが10。実に1/3もの試合で。
敗戦の危機を引き分けでしのいだ試合もありはしますが、それよりも、今節を含め勝つべき試合で勝ち切れなかったゆえのドローのほうが多く。それを積み重ねてしまって勝ち点3を逃し続けてしまった結果、昇格に手が届かずに必達目標の未達に繋がってしまったというのは・・・どうにもやりきれない気分になります。
思えば、シーズンの開幕戦からドローでした。勝って昇格への覚悟を見せつけつつスタートしなければならなかったところ、それを果たせず。
その後、敗戦も含めて、やはり「ここぞ!」という試合で勝てず。
今節にしてもそう。最終戦でホームのファン・サポーターに勝利を届けなければならなかったことは言うまでもないとして、それ以外にも、「劇的勝利を挙げてもの次の試合に繋げられない」というジンクスを打破しなければならない試合でもあったはず。
アディショナルタイムに劇的ゴールで勝利した次の試合、ということで言えば今節で実に4試合目でしたが、またしても勝てず。
「ここぞ!」という試合で勝てないことを積み重ねてしまった。それが“いつもどおり”になってしまった。
そして、それが目標達成を阻んでしまった。
J2復帰への覚悟とは、その程度だったのか?
終わったことを悔いても仕方ないのですが・・・それでも、2年連続で復帰失敗という事実は、やはり重いです。
試合後、引退する江角と大山のセレモニーが行われました。
万感の思いを胸に、こらえきれない涙ながらのスピーチ。惜しむらくは、その涙が昇格という悲願成就の果てのうれし涙ではなかった、というところでしょうか。
ともあれ。カターレ富山に来てくれてありがとう、という感謝を。退団する選手を含め、これからの人生に幸多からんことを。
一方で。
残って来年に必達目標を託された選手たちには、去りゆく皆から託された思いを含めて必ずや成し遂げねばならない責任があります。
惜別の想いを、明日への力とせねば。
長いようで短かったシーズンが、終了。
戦い切った皆にはゆっくり休んでほしいと思う反面、至らなかった面の反省を胸に、スタートを切ってもらわねば、と。
なにせ、必ず達成せねばならないはずの目標が、まだ成し遂げられていないのだから。
目指すべき目標が、限りなく明確なのだから。
2016シーズン、おつかれさまでした。