行く末遠ければ

生まれも育ちも富山県砺波市
地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

第25節 栃木SC戦

2017-09-30 22:34:20 | カターレ富山
前節、ようやく連続勝ちなしの呪縛から解き放たれ、2カ月ぶりの勝利を手にすることができたカターレ。
連勝を、ホームでの3カ月ぶりの勝利をかけて、首位・栃木SCを迎え撃ちます。
全32試合の今季リーグ戦、どの試合でも勝敗で得られる勝ち点には変わりはないはずですが・・・それでも。そんななかにあって、今節、この試合が持つ意味合い、価値というものの大きさは、シーズン最大と言って過言ではないことでしょう。
同じJ2復帰を目指すライバルとの直接対決。勝ち点差6、今節に勝つか負けるかで、残りもだいぶ少なくなったシーズンの行く末が天と地ほどの違いが生まれることとなるでしょう。
それほどまでに重要な。そして、絶対に勝たねばならない試合。
勝つにしろ負けるにしろ。のちに2017シーズンを振り返ることとなったとき、「あのときの栃木戦がターニングポイントとなった」と言われることは、間違いないのではないでしょうか。
「どうしても勝たねばならない試合」というのが、まさに今節。
カターレの、今シーズンにかける覚悟が問われる試合です。

シーズンも終盤の10月の対戦と言えば。
2年前は、昇格の可能性が消滅したながらも意地を見せねばならなかった試合で、町田に完敗し。
去年は、シーズンいちばんの出来、という栃木に敗れ、終戦。
いずれも、具体的に昇格することを念頭に力を発揮した相手に対し、それが足りなかったカターレが力の差を見せつけられるかたちで敗れた試合でした。
なぜ降格から復帰に失敗し続けてきたかといえば、要するに、そういった試合で勝つだけの強さを発揮できなかったがため、と言えるでしょう。
そういった意味では。
今シーズンは、今節のこの栃木戦こそが、「試される試合」と言えるのではないでしょうか。

元スロベニア代表のネイツ ペチュニクらの途中加入の新戦力がフィットし、それまでの課題であった得点力不足が克服された栃木。中断期間明けは5勝1分と波に乗って、前節には首位の座に躍り出るまでに。
頑張りは認めるものの未だノーゴールの平繁、大失速してしまった中断明けというカターレとの明暗くっきりというのが、なんとも遺憾ですが。
そんな栃木にとっても、首位固めのために連勝を伸ばすべく臨む今節。それでなくとも、前回対戦の無念を晴らすべく乗り込んでくることは確実であり。
首尾よく先制し、さらに退場者が出て数的優位、一方的な展開で試合を進め、勝利・勝ち点3を9割9分手にしていた栃木。そこから、試合終了間際に、まさかの同点ゴール。敗戦に等しいドローであったことかと。
そして、昨季の入れ替え戦の舞台となった富山県総合運動公園陸上競技場。そこで金沢に敗れてあと一歩だったJ2復帰を逃してしまった苦い記憶。
それらを払しょくするために、栃木にとっても他の1試合以上の気合を入れているであろうことは想像に難くありません。
もちろん、返り討ちにしなければならないカターレ。
むしろ、相手にとっての苦い記憶を上塗りしてやる気概でもって、勝利を奪い取らねばなりません。

期待したいのは、山形。
栃木は今節に臨むにあたり、富山の直近の公式戦であるところの前節・北九州戦の映像も参照したことでしょうが。それを見て、「あの時のことを思い出した」となったのではないかと。
ゴール前への正確なキックから陽次が押し込んだ先制点。それはまさに、前回対戦での脇本の同点ゴールに瓜二つというか。いずれも、山形のキックが起点となったもの。
今節も、そんな栃木にとって苦い思い出をリフレインさせてしまうプレーが見たいです。
去年まで頼もしいチームメイトであったノリさんが、今季は富山の厄介な主力選手として立ちふさがる・・・その構図を、今節も栃木に思い知らさねば。
本人的には特別なものではない、というようなコメントがあったようですが、それでもやはり、全く意識しないとかと言えばそうではないでしょう。
チームを引っ張るベテランとしても、首位撃破をどうしても成し遂げねばならないこの試合の重要性については、言わずもがなではないかと。
勝利につながる活躍でもって、相手の栃木の選手たちに「なんで今年はチームメイトじゃないんだ!」と歯噛みさせてしまうくらいのプレーを見せてほしい。切に、そう願います。

簡単な相手ではない、むしろ難敵以外のなにものでもない栃木の力は、明らか。
しかし、だからこそ。
ここでの1勝は、ただの1勝ではない。
カターレがそうであったように、好調からひとつの敗戦がきっかけで泥沼にはまる、なんてことはありえるわけで。ならば、栃木をその沼に叩き落すだけのこと。
なによりも。
久しぶりのホーム勝利を、ファン・サポーターに届けねばならない。そして、不調はあったにせよ、まだ全然諦めてなどいないよ、というメッセージを、首位撃破というかたちで伝えねばならない。
ここぞ!で勝つカターレを、見せねばならない。
ホーム栃木戦は、これまでまったくいい思い出がありません。
過去、たったの1勝しかしたことがなく、その1勝も、降格確定試合だったという。
だからこそ、勝とう!!
今度こそ、勝って笑おう!!

勝たれ!!!富山!!!!!
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W佐々木が決めた!闘志を勝利へと繋げ、6試合ぶり白星 ギラヴァンツ北九州戦

2017-09-25 05:00:53 | カターレ富山
2-0で勝利!
ようやく・・・ようやく、苦しかった連続勝ちなしの連鎖を断ち切り、2か月ぶりとなる勝利を飾ることが出来ました。
守っても、相手の攻勢に我慢の展開を強いられながらも、それでもきちんと無失点。粘り強さを発揮しました。
ひとつ勝てたから安心、というものでは決してなく、むしろ大変なのはこれからとも言えますが。
それでも。
苦しいなかにあってもしっかりと勝ち点3という結果を得られたというこの経験は、やはり大きいです。

風の影響が大きかったとはいえ、それでも、ほとんど良いところのないままに敗れてしまった前節。そこからスタメンを4人変更して臨むこととなりました。
代のスタメン復帰、前節は中盤であった国吉がSBに下がる、椎名を前線に、というような変更に関しては、これまでやってきた傾向からすれば想定内。
久しぶりの出場となった西室がボランチで、そして陽次とイッキの佐々木コンビが両サイドで、というのがトピックであったでしょうか。
前回対戦でもそうでしたが、北九州のボールポゼッション力の高さに手を焼くことが想定されていたなか、その通りというような展開となりました。
前節、一瞬の隙が失点につながり、それが重くのしかかるかたちで敗れてしまった、という経緯もあります。
そこをいかに我慢し、相手ボールにあっても慌てずに対応できるかどうかが問われました。
頑張ってディフェンスし、相手攻撃の決定機を潰していく一方で、こちらもなかなか良い形には持っていけない。
そんななかで、いかにチャンスをものにして、それを得点につなげるかが問われました。

先制ゴールは、まさにそんな状況の打開と言えるものであったかと。
28分、FKのチャンスでキッカーは山形。
ゴール前に正確に蹴りこむと、流れたところを信じて走りこんできていた陽次が合わせ、見事にゴール!連携がしっかりとはまり、欲しかった先制点を奪うことに成功したのでした。
ここ2試合連続で無得点、なかなか思うようにいかない状況が続いていた中で、それでもなんとかしなければと頑張ってきた努力が実った格好。
そんなゴールがチームに与えた勇気は、格別であったことかと思います。
もちろん、それで安心するわけにはいかなかったのですが。
YS横浜戦などは、苦しい展開から先制点を奪ったのは良いけれど、それが試合の流れを変えるには至らず。相手ペースが続く中で追いつかれ、勝ち点3を逃してしまう、ということがありました。
それでなくとも、相手は実力者の多い北九州。先制したからと言って油断などできるはずもなく。
思い出してみれば、前回対戦も前半のうちに先制する展開ながらも同点とされ、最後の最後までもつれてしまったのでした。
ならばこそ、「次の1点」が持つ意味の大きさをしっかりと自覚したうえでのプレーが、一層重要なものとなったのでした。

1-0で折り返し、気を引き締めて臨んだ後半でしたが。
開始から早々に、ゴール前での競り合いで代が負傷、交代を余儀なくされるというアクシデントが。
本職であるところの守備ではもちろん、平均身長で劣るなかにあっても空中戦でゴールを狙う、という意味においても重要であった彼の離脱は痛かったですが。
代わって入ったのが、登崎。
前節は初のスタメンに抜擢されながら、苦い敗戦。だからこそ、苦しい状況であるからこそ、しっかりとしたプレーぶりで力を発揮する必要がある出場でした。
その後も一進一退・・・いや、押される場面のほうが多い展開の中。
相手のシュートの精度がイマイチ、というところもあったにせよ・・・いや、それも守備からのプレッシャーがそうさせたのか。
1-0のまま、動かないスコア。
ジリジリとした展開が続きました。

勝利の権利を手にしていたとはいえ、その差はわずかに1点。
どうしても勝利が、勝ち点3が欲しいという状況の中、ふとしたことで簡単にそれを逃してしまいかねない、危険な状況とも言えました。
それでも。
それでも、勝たねばならない。苦しい状況であろうが、それに屈するわけには、断じていけませんでした。
後半のアディショナルタイムは5分。
「長げーよ!」というのが正直なところでしたが。前回対戦のこともあります。試合は、終わるまでなにが起こるかはわからない。
そんななかで。
敵陣深くでボールをカット、それをフリーで受けたイッキが、思い切りよくシュート!
見事に決まり、試合を決定づける追加点!
苦しいなかにあっても、勝利への闘志は、決して萎えなかった。そんな意志を示す、ファインゴールでした。
そして、試合終了。
長かった連続勝ちなし。それに終止符を打つ、待望の勝ち点3を得ることができたのでした。

同日に行われた他カードで栃木が4点を奪う圧勝、暫定首位に踊り出ました。次節の対戦相手であるだけに、その脅威にいかに対抗していくか。気を引き締めねばなりません。
一方で。
翌日の試合で、なんと、沼津と秋田の上位チームがそろって敗戦。勝ち点の上積みなしとなりました。
このなかなか得難い僥倖も、ひとえに、今節の勝利があったからこそと言えましょう。
もし、連続勝ちなしを引きずったままであったならば、差を縮められなかったのだから。
選手たちも、がぜんやる気が高まったはず。
その勢いを、次節ホーム戦での栃木撃破に、しっかりと結び付けねば。

勝ちながら、強くなる。
連続勝ちなしを脱した今だからこそ、その意味をしっかりと噛み締め、連勝へと繋げていかねば。
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第24節 ギラヴァンツ北九州戦

2017-09-22 20:28:02 | カターレ富山
リーグ戦再開後、1カ月以上にわたって勝ちがない、実質的には5連敗ともいえる苦境に晒されているカターレ。
今節こそは、勝つために。必勝の思いを、勝ち点3というかたちにするために。
7月ごろから続いた一連のアウェイ戦ラッシュの最後、北九州は小倉のミクニワールドスタジアムでギラヴァンツ北九州と対戦します。

北九州との前回対戦は7月1日、第15節のこと。なんだか随分と昔のことのように思えます。
イッキの先制ゴールで幸先よくリードするも、PKを献上、それをエースたる池元に決められてしまう苦しい展開。
しかし、最後の最後まであきらめることなく勝利を追い求めた執念が実を結び。
試合終了直前、柳下の値千金勝ち越しゴールが炸裂、ホーム県総を大興奮のるつぼにする劇的勝利を挙げたのでした。

・・・今のカターレにいちばん足りないのは、その勝利への執念じゃないか。

実質的に5連敗。しかも、改善どころか悪化さえしているふしがある中で。
前節の沼津戦など、その最たるものでした。
いかに、強風の中で難しい対応を迫られた試合だったとはいえ。いかに好調で勢いに乗る沼津があいてだったとはいえ。
あからさまに、気持ちで負けていた。
おっかなびっくり、自信なさげなプレーに終始。是が非でもゴールを奪ってやる、勝利を勝ち取ってみせる!という気概が、あまりにも足りませんでした。
そんななかで無得点負けは、認めたくはないですが、妥当とすら言えました。
もちろん、そんな体たらくが許されていいわけがない。
そんな敗戦を喫してすら「仕方ない」「切り替えて次に頑張る」なんてことを軽々しく口にするようであれば。
はっきり言って、救いがなさすぎます。
そんなチームが連続勝ちなしを6に伸ばしてしまったとしても、擁護などできません。

それでなくとも。
北九州にとってみれば、前回対戦は、逆転勝ちまで至らないまでも、それでも1は得られたはずの勝ち点を獲得寸前で落としてしまった因縁のカード。
ただでさえ勝たねばならないホーム戦、リベンジにかける意気込みは並みならぬものがあるのではないでしょうか。
現在7位と、戦績の上ではカターレよりさらに厳しい状況に置かれている北九州。
それが、連続勝ちなしでずるずると後退しているような富山が相手なら、「これ幸い」というところでしょう。一切の情け容赦なく勝ちにこだわって試合に臨むであろうことは、火を見るよりも明らかです。
なかなか結果に結びついてこそいないものの、元来、J3においても屈指の選手層を擁する北九州。その「本気」が炸裂した日には・・・泥沼にはまり続けるカターレに、太刀打ちできるかは・・・正直、厳しいかもしれません。

けれど。
そんなことを言っていられる状況でないと、気づいていてくれなくては困ります。
首位に立った沼津に、それまでの差に加えてさらに実質勝ち点6ぶんの差をつけられてしまったダメージというものを、「やってしまったものは仕方ない」で終わらせてしまうなど、許されはしないのだから。
これ以上、期待を裏切ってほしくない。
これ以上、勝てずに落胆を繰り返させてほしくない。
きっと、勝たねばいつまでも変われません。
ならばこそ。
今すぐ勝たねば。そして、変わらねば。

期待したいのは、柳下。
戦犯探し、というのも悪趣味すぎてどうかとおもいますが・・・それでも。前節の沼津戦、まずいディフエンスが失点に直結、戦術とは別のところで「懲罰交代」をさせられてしまった彼ですが。
もちろん、しかたないで済ませていい問題でなく。本人も痛恨の極みでしょうが、だからこそ。
勝利に貢献する活躍をすることでしか、汚名返上は成し遂げられないでしょう。
もちろん、そう簡単なことではありません。
前述のように、リベンジに燃えているであろう北九州。わけても、前回対戦で煮え湯を飲まされた柳下という選手には、他選手にも増して敵愾心を燃やしていることかと。
もし仮に、ここでまたヘマをしでかしたら・・・救いがないにもほどがある。
想像するだに、きつそうな状況ではありますが。
いや、だからこそ。
そんな、きつい状況だからこそ。
そこは、発想を逆転させるべき。
きつければきついほど、それを必死に乗り越えた先には、ただの1試合では到底なしえないだけの成長をすることができる。そんな、絶好のチャンスであると。
ピンチは、チャンス。
なんなら、前回対戦に引き続き、今度もまたゴールを挙げてみせればいい。
そして、北九州の選手たちを「ああ、またこいつにやられちまったよ」と落ち込ませる、ダメージを与えるような活躍を、してやれと。
しでかした失敗は、消せない。けれど、大活躍でもって印象を上書きすることは出来る。
その強い意志でもって、チームを勝利に導いてほしいです。

1分1秒でも早く、この泥沼を抜け出さねばならないカターレ。
仮に抜け出せたとして、正直、きつい状況です。
仮に残り全勝できてすら、他クラブの状況によって優勝も昇格もできない可能性が、低くない。
けれども。
だからといって諦めては、それこそ終わりです。
諦めたくなんかない。
勝利を信じる気持ちは、苦しいからと言って投げ出すようなものでは、決してないのだから。

ならば、勝て!!!
リベンジを期す相手を返り討ちにして、カターレがまだ終わってなどいない、諦めてなどいないという証を打ち立てろ!!!!
死中に活あり。
苦しい状況だからこそ。実質5連敗を跳ね除ける力で、復活ののろしを上げろ!!!

勝たれ!!!富山!!!!!!
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屈辱の“順当負け”。光明の見えぬままに5戦連続勝ちなし アスルクラロ沼津戦

2017-09-18 22:42:27 | カターレ富山
0-2で敗戦。
相手が強かったからというより、自分たちが弱かったから負けた―――ただ、それだけの試合でした。
沼津にとって、最大の敵は台風18号に伴う強風であって。その対処に手こずらされることはあったにせよ・・・対戦相手・富山に対しては、とくに思うところのない、感慨もない、単なる1勝でしかなかったのでは?
普段からやっている練習の成果をしっかりと勝ちにつなげた、当たり前にやるべきことを当たり前にやっただけ、というところかと。
それに対して。
実質勝ち点6分の価値がある試合で、是が非でも勝たねばならない試合であったにもかかわらず。
優勝を目指す格上クラブから、いいようにあしらわれる格下の雑魚クラブでしかないプレーぶり・・・そう言っても、決して過言ではなかったかと。

たしかに、厄介な状況の中での試合ではありました。試合時間には降り続いていた雨こそ上がったものの、風上と風下が極端に分かれる強風ぶり。
しかし。
風下に陣取った試合開始直後・・・ただでさえ気をつけねばならなかったにも関わらず。
開始1分もしないうちに失点。
オフサイドをセルフジャッジ、気の抜けた隙に決められてしまい・・・リーグ最多得点クラブに先制されてしまうという、あってはならない展開に。
事故のような失点であったからこそ、時間も十分にあったからこそ。ショックを振り払い、1分1秒でも早く追いつき、逆転するためにプレーせねばならなかったのではなかったか。
ですが。
もちろん、風下で思うようにボールコントロールができなかったという部分は大きかったにせよ、それでも。
攻撃の迫力というか、得点への意志というものが、明らかに沼津より見劣りしていました。
不利な状況なら不利なりに、それでもなんとかしてやろうという気概を見せねばならなかったはずなのに。
そのうちに、追加点を決められてしまうことに。
1失点目と同じようなパターンで、相手からすれば「今度はオフサイド疑惑のないきちんとしたかたちで決めてやったぞ!」というところでしょうか。
前半の45分というものが、こんなにも長いものなのか、と思いました。
一方的に攻められて反撃の糸口もつかめない状況が、まだ続くのかよ、と。

それでも、なんとかしなければならない。
確実に点を獲り返していかねばならないというプレッシャーはあるにせよ、それでも。「お前らが優位に試合を進められたのは風向きのおかげ、逆の立場になったら見とけよ!」と、逆襲に転じなければならないのは自明でした。
・・・が。
確かに、全くと言って良いほど有効な攻撃に打って出ることが出来なかった前半に比べたならば、攻め入ってはいました。
けれど・・・そのクオリティというものが・・・前半の沼津の攻撃に対して、まったくもって見劣りするものでしかありませんでした。
それでなくとも、少なくとも3点獲らねば勝てなかった状況。ならば、それに見合うだけのプレーが必要なのは明らかだっただろう?
なのに。
今に始まったことではない、と認めるのもシャクですが・・・それでも、思わずにはいられませんでした。
「本当に、点を獲らねば勝てないということをきちんと理解してプレーしているのか?」と。
勝利のために、すべてを投げうつ覚悟というか。
「ガムシャラに、石にかじりついてでも、なにがなんでもゴールを決めてやるぜ!!」・・・そういった気迫というものが、希薄というか。
「そんなプレーを続けていて、本気で勝てるとでも思っているのか?」
そう言いたくてたまりませんでした。
前半の沼津を思い出してみろ。
機を見てグッと圧を高める攻撃、そして、隙あらばミドルからでも果敢に狙っていく姿勢。
ただでさえリードされていて、追いつき、追い越さねばならない状況であったというのに。
なぜ、それができない?
なぜ、勝利への意志をプレーで示せない?

不利な側の風下となったけれど、そこであわてず騒がずプレー、きちんと時間を使う意識を共有し、したたかにゲームを進めた沼津。
一方、プレー精度を欠き、自分たち自身で首を絞めるかのように、脅威らしい脅威を与えられぬままに時間を浪費したカターレ。
そのまま、試合終了。
勝った沼津は、他会場で秋田が敗れたことで、念願の首位浮上。
敗れたカターレは、5戦連続勝ちなし、さらに鹿児島に抜かれて順位も落とす。
本来ならば。
たとえ敗れるにしても、だ。相手に、「今回勝てたのはたまたま、運が良かっただけ」とか、「上位戦線で争うクラブだけに、勝てて嬉しいです!」とか言わせねばならなかったのでは?
それがどうだ。
格下のクラブが格上のクラブにあしらわれ、いなされてしまった、ただの順当負け・・・それ以外の、何に見えたというのか?

勝敗の結果いかんで今後が天と地ほども違うことになることは、重々承知の上であったはず。
その上で、不退転の覚悟をもって臨む試合であったはず。
確かに、いきなりショッキングな失点をした。強風で難しい試合を強いられた。
けれど、それとは別のところで。
たとえそんな逆境にあったとしても、だ。
「2点を奪われたなら、3点を獲って、絶対に勝つ!!」
そんなあたりまえのことを、なぜプレーで示せなかったのか。
相手の強さも、確かにあったでしょう。しかし・・・それよりも、自分たちの弱さ、至らなさが招いた敗戦。そうとしか言いようがありません。

「せっかく来てくれたファン・サポーターに勝ち点3を届けられずに申し訳ない」というのが、監督コメントの常套句になってしまっていますが。
「もう少しプレーの精度を高めていかねばならない、得点につなげていかねばならない」というのが、各選手コメントの常套句になってしまっていますが。
そして、「うつむくことなくやっていく」とか「続けていくしかない」とかに繋がっていくのですが。
・・・いったい、いつになったら好転してくれるのかと。
一朝一夕に良化できるようなら苦労はない?時間が必要?
・・・いったい、いつまでそんなことを言っているのかと。

1試合でも早く、1分1秒でも早く好転させねばならないと、なぜ言えない?なぜ実行できない?
無得点に終わり、ホームで無様をさらしてしまった前節。
そこから切り替えて、必勝を期して臨まねばならない今節であったことは明らかなのに・・・結果は、悪いところを引きずった、「順当負け」

なぜ?もなにもないのですが・・・それでも、なぜ急くかと言えば。

手遅れになってからでは遅いのです。

今、頑張れなければ。
今シーズンここまでだけではなく。降格してからこっち、過去2年も含めて、すべてが無駄になってしまう。その悪しき比重は、増すばかり。
それを、だ。
やれることをやれないで・・・やらないで、座して終戦を待つなど、できるはずもない。
だったら。
やらねばならないことは、決まっているのだから。
1分1秒でも早く、好転させること。
もちろん、簡単なことではありません。生半可なことではありません。
けれど。
それがつらい、できない、無理だ、なんて言うならば・・・そもそも、カターレ富山というクラブには要らないということになります。

覆水盆に返らず。敗れてしまった結果は、取り返せません。
ならば、なおのこと。
1分1秒でも早く好転させることだけに、万難を排して取り組むべきです。

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第23節 アスルクラロ沼津戦

2017-09-17 06:09:17 | カターレ富山
リーグ戦再開後、1勝も挙げられていないカターレ。
その危機的状況に、下手をすればトドメをさしてしまいかねないのが、今節の2位・沼津との直接対決と言えるのではないでしょうか。
ここ9戦連続負けなし、カターレが敗れてしまったFC東京U23に5ー0で爆勝、前節はガンバ大阪U23に2点を先行されながらも逆転勝ち。
強さを結果に結びつける、強いチームの戦いでしょう。本来、それを徹底して勝ち進まねばならないはずのカターレはというと、勝たねばならない試合を落とし続けて4戦連続勝ちなし。
まさに、対照的な状況で迎えることとなる今節。
優勝のために、どうしても勝たねばならないのは火を見るより明らか。逆に、敗れてしまったならば、実質的に「終戦」となることでしょう。
沼津に限らず、秋田、栃木といった上位クラブは、これ以上停滞を続ける富山を待ってなどくれないのは確実。
負けは論外、勝ったとしても、やっと上位戦線に踏ん張る資格を得るだけにすぎない。
厳しいことは百も承知。
それでも、背水の陣となる戦いを、是が非でも制しなければなりません。

期待したいのは、平繁。
他の多くのメンバーにとっては、前回対戦の0ー3負けへのリベンジを期す対戦ですが、彼には、いなかったからこその活躍を望みます。
中断明けからレギュラーとして出場しているにも関わらず、全く勝てていない。
もちろん彼ひとりの責任ではないものの、それでも。
なかなかままならない得点力不足からの脱却を求めて、途中加入となったはず。今のところ、その求めに応えられていません。
今こそ、その価値を示さねば。
途中補強は、なんのため?
無論、厳しさを増していく戦いに勝つため。
今節のような、勝ち点6ぶんの価値のある対戦で勝ちきるため。
ここで、存在感を示さねば。勝利につながる活躍で、「加入してくれて良かった!」と、心の底から思わせてほしいです。

台風接近の影響で、開催こそされても、雨中の難しいコンディションの中での試合となるはず。
ピンチは、チャンス。
どのみち勝つしかない戦い。
だったら、悪天候すらも味方につければいいじゃないか。

勝つしかないならば、勝つ以外になし。
そのあたりまえを、あたりまえに成し遂げろ‼
背水の陣、だからこそ、勝ちきれ!

勝たれ‼富山!!!!!!
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