行く末遠ければ

生まれも育ちも富山県砺波市
地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

雨中の決戦を制し、今季ホーム初勝利!期待に応える ガイナーレ鳥取戦

2022-04-30 14:16:07 | カターレ富山
3-2で勝利!
「2度あることは3度ある」とばかりに繰り返された、先制しながら追いつかれる展開。
けれども、今度は屈しなかった。
前半のうちに突き放す勝ち越しゴールを挙げ、後半にはさらに追加点。PKからの失点で詰め寄られたものの、最後まで勝利への意志を貫き、逃げ切りに成功。
降りしきる雨と強風に晒され、厳しいコンディションであったなかでも。勝利を信じて応援し続けたホームのファン・サポーターに、「3度目の正直」となる今季ホーム初勝利を届けることが出来たのでした。

試合当日の午前中は曇り空、開場時刻くらいに雨が降り出したと思ったら、試合時刻ごろには本降りに。さらに、スポンサーボード全撤去とまではならなかったながらも、大旗禁止、掲揚塔のフラッグが撤去など、台風時の対応に迫るような、なんとも難しいコンディションのなかでの試合となりました。
風だけで言えば、それこそ置いたボールが動いてしまうような強風というような、もっとキツイ状況は、これまでもありましたが。
試合中、ずっと絶え間なく降り続けていた雨の強さと寒さは、そうそう経験しないほどのレベルの降りようでした。
雨具を着用しつつも、それでもずぶ濡れになるなかで、スタンドから応援した今節。
前週の土日は試合が無く、1週ぶん空いたなかで迎えることとなったこの試合ですが、メンバーは前節を踏襲するかたちで組まれることとなりました。
スタメンにあっては、前節シーズン初スタメンに抜擢され、その起用に応えて勝利に貢献した碓井、吉平の名が。連勝に、ホーム初勝利に、期待がかかりました。
また、前節サブメンバー入りしながらも出場のなかったルイスに代わるようなかたちで、同じくブラジル人選手であるアルトゥール シルバがベンチ入り。
怪我で出遅れていたそうですが、コンディションも戻ってきたということなのでしょう。期待の新戦力、カターレデビューが待たれました。

カターレゴール裏・大型ビジョン側からアウェイスタンド側に向けて吹く強風の影響を考慮するかたちで、コイントスで陣地を選択した鳥取。試合前に、陣地変更が行われました。
前半は風下から向かい風の状態で攻めることとなったカターレ。さらに雨で滑りやすいピッチ状態であることも加味したならば、いつも以上に慎重な対応が求められたところ。
なんとか前半は状況的不利をこらえつつ、しのがねばならないーーーそう思っていたところ。
試合開始から、わずか6分でした。
CKのチャンスから、ここしかない!という絶妙なポジショニングとタイミングで、合わせたのは川西!
昨シーズンJ3得点王として鳴り物入りで新加入した彼ですが。どうしても勝ちたいこの試合で、待望のカターレ初ゴールが生まれたのでした。
これまでにもチームの中心選手として華麗なテクニック、そしてアシストで魅せてきた川西ですが・・・やはり、ゴールを期待されてきたなかで。ここまで全試合得点を続けてきたチームに、それを継続するゴールをもたらしたのでした。
必勝を期した試合で、まずはその要件を整えてみせた。
けれども。試合は、ここからだ。
ここからしっかり集中して、気持ちの上では同点であるかのy―――
・・・頭の中を整理するだけの時間が、ありませんでした。
直後の8分、同点ゴールを決められてしまい。
気持ちの上とかいう問題ではなく、現実として。まさしく電光石火で試合を振り出しに戻されてしまったのでした。

せっかく先制点を挙げながら、わずか3分で追いつかれてしまい、その後逆転負けを喫してしまった北九州戦。それが、いやがおうにも思い出されました。
獲られてはならないタイミングで、といった意味では、前半終了間際に追いつかれてその後逆転されてしまった岐阜戦もまた、同類と言えるでしょうか。
そして・・・連続得点が途切れなかった一方で、せっかく途切れさせた連続失点を、無失点を継続できなかったということ。
「2度あることは3度ある」
その言葉が、首をもたげましたが。
それでも。
ここで弱気になってしまっては、それこそ繰り返しになってしまう。
必ず、勝つ。
その意思を、体現し続けねばなりませんでした。

降りしきる雨と向かい風に逆らうように、必死のプレーを続ける選手たち。
キツいコンディションにありながらも、同点とされたショックもありながらも。
そんななかでも、プレーが翳ってしまう、ということはありませんでした。
それはやはり、前節勝利したという成功体験あってのことだったように思います。
これが、あるいは連続勝ちなしが継続したままで同じシチュエーションであったなら、どうだったか。
なかでも、前節の活躍がおおいに評価されていた吉平。今節でもまた、前線からボールに喰らいついていくアグレッシブさを、存分に発揮。
そして、その吉平でした。
33分、ペナルティーアーク付近でボールを受けると、一切の躊躇も迷いもなく左足を振りぬき。
相手の足に当たって多少はコースが変わったか、けれども勢いが衰えることなく、シュートはゴール隅に吸い込まれ!
2試合連続、今度は流れのなかからのゴールを決め、勝ち越しに成功したのでした。
まさに、「これぞFWの仕事っぷり」という、ファインゴール。
一瞬でも気が引けてしまっていては、決まっていなかったゴールでしょう。
連勝への、ホーム初勝利への気迫がもたらしたゴールと言えるかと。
勝ち越しの追加点を奪えずじまいで逆転負けを喫した2試合とは違う!
今シーズン初めて、リードして試合を折り返すことに。

状況的不利を耐え忍ぶかたちで進むかと思われた前半を、リードで折り返し。
依然として吹きつける雨風のなか、風上側で後半のキックオフ。
必ず、勝つ。その気概を、結果に、勝利に結びつける以外に無いなかで。
カターレに優位であったことは間違いないにしても、それでもワンサイドゲームというわけではありませんでした。
前半のカターレがそうであったように、風の影響を受けつつも、その上でしっかりとボールを繋ぐ鳥取。
幸いにして、土砂降りと言えるなかでも水たまりが出来てボールが止まる、などということはなく。
それでもやはり、足元を気にしつつ、さりとて状況判断を誤ってはならない集中力を求められつつのプレー。
晴れた日ならば起こらないであろう、事故のようなかたちでの失点ということも、起こり得るわけで。
勝つためには、もう1点。
逆転負けは論外として、同点すらも許されない。ホーム初勝利のためには。

後半もだんだんと時間が経過していくなかで。交代のタイミングというものは、いつも以上に難しかったかと。
もちろん疲労状況などを考慮して代える必要はあったでしょうが、雨と風が吹きつけるコンディションにあっては、ピッチ状況に途中出場で慣れるかどうか?ということもあり。
ならばいっそ、あえて交代をさせずにチームとして集中を維持させる、ということも有り得たかというところ。
そんななか、70分に椎名に代えて末木を投入。
ここ2試合、スタメンを碓井に譲るかたちでベンチスタートとなっている末木。
チームの戦略上の判断で、実際に起用に応える活躍ぶりを見せている碓井を見れば、その起用に理解もできるでしょうけれど。
それでも・・・チームメイトであると同時に、ポジションを争うライバルでもあることを思えば。
末木にしてみれば、簡単に納得してしまうわけには、いかなかったかと。
だからこそ、途中出場であっても、やるべきことをやり遂げるーーーそんな決意もあったことかと思います。
すると、その5分後の75分。
攻勢に出たカターレが攻め込んでいくと、川西が前へと押し出し、左からの安藤のクロスを上がっていた鎌田がスルー、すかさず決めたのは末木!
グラウンダーのボールが水しぶきを上げてネットを揺らし、見事にゴール!
末木の今シーズン初ゴールが、勝利を大きく手繰り寄せる追加点となったのでした。
やるべきことを、やり遂げる。
その意思がかたちとなった、値千金のゴール。存在感を見せつけた末木。
ずぶ濡れになりながらも必死で応援し続けるホームのファン・サポーターが、この日一番の盛り上がりを見せたのでした。

ただ、そのまま終わってめでたしめでたし、とはならず。
懸念されていた、「事故のような失点」が、現実に。
86分、遠目からのミドルシュートが鎌田に当たったところ、それがハンドの判定でPKに。それを決められ、1点差に詰め寄られました。
もちろん、16位という不本意な順位に甘んじてしまっている鳥取にとっても、どうしても勝ちたい大事な試合。すんなりと終わりにするはずもなく。
ただでさえ雨風にさらされていつも以上に心身ともに疲れているなか、疲労もピークの試合最終盤。
けれども、やられるわけにはいきませんでした。
最後の力をふりしぼり、必死のプレーを続ける選手たち。
終了間際のCKのピンチには、GKまで前線に出てきた鳥取にプレッシャーをかけられましたが。
それでも、屈しなかったカターレ。
勝利への執念は、最後の最後まで尽きることはありませんでした。
そして、タイムアップ。
待ちに待った、ホーム初勝利を手に入れたのでした。

「3度目の正直」
ホームゲーム集客数としては、1291人は、いささか以上に寂しい数字ではありました。
けれども。
カターレの勝利を信じて応援し続けたファン・サポーターのずぶ濡れの顔には、笑顔が。
待望の、ホーム戦勝利。そして、2連勝達成。
スタートダッシュに失敗してしまった事実は変えられない。けれど、まずは3勝1分け3敗のイーブンにまでは持ち直した。
ならばこそ。
昨年はホーム無敗をストップさせられた鳥取戦を、今年はホーム連敗ストップとしたからには。
継続せねばならない、無敗記録。なんなら、残り全部勝つ。
意気込みも新たに、次なる勝利へと邁進せねば。
戦いは、続きます。
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第7節 ガイナーレ鳥取戦

2022-04-28 23:28:38 | カターレ富山
不本意極まる連続勝ちなしから脱し、見事に無失点勝利を挙げた前節。その流れを継続し、連勝を狙うこととなる今節。
ホームでガイナーレ鳥取を迎え撃ちます。
スケジュール的に1週ぶん空くかたちとなって迎えることとなりますが、それでも。
勝利への意志は、揺るぐことなくしっかりと体現せねばなりません。
これまでのホーム2試合で連続逆転負けという、不本意極まりない流れ。それを、なんとしても断ち切らねばならないのだから。
勝利の歓喜を待ちわびるホームのファン・サポーターの期待に応えるべく、全身全霊をかけて挑まねばなりません。

ここまで1勝1分け3敗の鳥取。スタートダッシュに失敗してしまっている現状・・・とは、他のチームがどう言おうと、カターレはとやかく言えない戦績ではあるのですが。
開幕から3失点、4失点と大量失点で連敗スタートとなってしまったものの、それでも直近3試合では2失点と、改善傾向がみられるようで。
前々節はYS横浜に3得点を挙げて快勝し、シーズン初勝利。前節は開幕から好調をキープする鹿児島に屈するかたちで敗れてしまったものの、それでも0-1と最少失点。
そして、カターレにとっては試合のなかった日曜日、天皇杯出場をかけた鳥取県選手権を制し、県代表として大会出場を決めています。
同じ立場であるカターレであるからこそ言えることですが・・・やはり、ひとつ肩の荷が下りた、というところはあることかと。
県のトップカテゴリに所属するチームとして、譲るわけにはいかない代表の座。
それでも、「まさか」が絶対にないとは言い切れないなかで。
ひとつ、結果を残したこと。
ここまでリーグ戦では不本意な戦績ではあったものの、それでも。
成すべきことをしっかりと成し遂げることができた、という成功体験という意味においては、いかに実力に差のある相手からの勝利であっても、価値が無いなどということはないのであって。
それは、カターレも身をもって実感してきたことであり。今シーズンにおいても、このあと5月8日に県選手権を制しなければならない試合を控えています。
だからこそわかる。
1週ぶん空いたスケジュールが、必ずしも連戦の相手に対して有利とは限らないと。
むしろ、連戦でなかったからこそ、気を張って臨まねばならない試合であるとさえ言えるでしょう。
先制点を挙げながらも、相手の勢いに屈するかたちで逆転負けをくらってきた、ここまでのホーム2試合。
まだ若く粗削りな感のある鳥取の選手たちですが、だからこそ、勢いに乗せてしまったならば「2度あることは3度ある」となってしまう可能性は否定できません。
ならばこそ。
前節、今シーズン初めて無失点としたこと。そして複数得点差で勝利したこと。
それらがまぐれなどでは決してなかったと、勝つべくして勝ったのだという証を打ち立てねば。
「3度目の正直」を、ファン・サポーターの期待に応える快勝でもって見せつけねばなりません。

連勝がマストとなる今節ですが、1週ぶん空いたこともあり、必ずしも前節とまったく同じメンバー編成とはならないかもしれません。メンバーが固定傾向にある石﨑監督の方針をもってしても。
心情的には、得点を挙げつつプレーでもしっかりと存在感を示した吉平が続けてメンバー入りしてほしいと思う一方で、“秘密兵器・ルイス”が、いよいよベールを脱ぐか?ということに期待したかったりも。
そんななかにあって、ここまでレギュラーとして気を吐いてきた松本の活躍に、特に期待したいです。
前節の藤枝戦のなかでは、執拗なチェックに遭い、エキサイトしてしまう場面も見受けられたりもしましたが。
けれど、それも裏を返せば、相手にとっては厄介な選手として、厳しくいかざるを得ない存在であるということ。
だったら。
遠慮なく、そのポテンシャルを発揮してやろうじゃないかと。
厳しく当たられても、それでも止められない存在に。わかっていても、それでもやられてしまうと思わせるような存在に。
1戦1戦が、成長のチャンス。それは、今節とて例外ではなく。
ならば、やるべきことをやり遂げるまでのこと。
チームを勝利に導く活躍を、存分に見せつけてほしいです。

ここ2年で、ホーム鳥取戦は2連敗中。
当然、相手にもその自覚はあり、「今年も勝つことで巻き返していくぞ!」という意気込みで乗り込んでくることかと。
ここもまた、「2度あることは3度ある」を阻止しなくてはならないというシチュエーションになるわけですが。
それでも、思い出してほしい。
確かに、2連敗中かもしれないけれど。
その前は、どうだったか?
2008年のカターレ富山発足以来、最も対戦の多いクラブである鳥取ですが、そのなかにあって、2019年までは1度もホームで負けていなかった。
特に、2019年に至っては5得点を挙げてボコボコにしてやったじゃないか、と。
ならば、それを彷彿とさせる大量得点をもって、再び県総を鳥取にとっての鬼門にしてやらねば!
昨シーズンの第20節の同カードは、それまでの県総無敗をストップさせられてしまう痛恨の敗戦でした。そのあと、1度も負けたことのなかったYS横浜にも敗れてしまうというおまけつきで。
翻って、今シーズン。
不本意極まりないですが、2戦2敗、全敗中であるここまでのホーム戦。
だったら、去年の逆にしようじゃないかと。
無敗をストップさせられた逆、未勝利をストップするきっかけとして、今後ずっと負け知らずになってしまおうじゃないかと。
ならば、勝つしかないでしょう。
勝たねばならない理由しかありません。

前節の勝利が「たまたま勝てただけ」などとは言わせない!
昨シーズンの11月21日、宮崎戦から遠ざかってしまっているホーム戦勝利を、今節こそ!
県総を、勝利の歓喜に包み込め!!!

必ずや、勝つ!!!

勝たれ!!!富山!!!!!
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原点回帰で開幕戦以来の勝利!連続勝ちなしを阻止 藤枝MYFC戦

2022-04-19 04:40:37 | カターレ富山
2-0で勝利!
ここで頑張り切れずに敗れていたら、完全に希望を絶たれていたかもしれない、まさに崖っぷちでしたが。
こらえてみせた。踏みとどまってみせた。
石﨑監督のスタイルをしっかりと体現する、まさに原点回帰といったサッカーを披露し、元藤枝3人衆が結果を残しました。
今シーズン初の複数得点差をつけ、そして守っても無失点。
希望は絶たれてなどいない。それを示す、待望の勝利となったのでした。

全国的に晴れであったなかで東海・関東の一部で雨、といった天気で。静岡県は藤枝市は、午前中から弱い雨。
それでも14時開始の試合時刻ごろには上がり、風もほとんどなく、試合進行には影響しないコンディションのなかでの対戦となりました。
なにがなんでも勝って、現状打破を図らねばならなかった今節。
これまでほぼ固定であった編成にもメスを入れるかたちで、メンバーが組まれました。
GKは今シーズン初めての連続出場の西部。DFの大畑、林堂、鎌田に変わりは無し。
変わったといえば、アンカーに碓井。これまでは途中出場であったところ、今シーズン初のスタメンに抜擢されました。
安藤、椎名、姫野、松本らは変更なし。そして、FWには川西と、今シーズン初出場・初スタメンとなった吉平が起用されることに。
控えには、遅れてきた秘密兵器・ルイス エンリケの名が。
継続性を前提としながらも、それでも、覚悟をもってのメンバー変更。それを結果に繋げねばなりませんでした。

試合は序盤から、鍔迫り合いといった展開に。
藤枝にしても、無得点で敗れてしまった前節からの巻き返しを図るべく挑むことになる試合。連敗阻止に向けて、まずは先制点---それは、どちらのチームにとっても共通認識であったかと。
藤枝で存在感をはなっていたのが、ベテランの鈴木 惇。
経験に裏打ちされた確かなテクニック、状況を見計らってのパス、そしてCKでの正確なキックなど・・・やはり手強い選手だと、あらためて認識させられることに。
特に、これまでCKからやられての失点が重なっていることを踏まえたならば。
今節もまた決められてしまうようなことがあれば、いよいよもって深刻なダメージを被り、勝利への意志が阻害されてしまう危険がありました。
それでも。
高い集中力で、しっかりと守るカターレ。そのなかで目立っていたのが、スタメンに起用された碓井の落ち着きっぷり。
「チームのタクトを振る存在」なんて言われ方をしますが、まさにそういった感じで。
ボール回しの中で起点となってパスを散らし、自分たちのリズムをキープ。そういった役割を的確にこなす姿が印象的でした。
そしてチーム全体としてですが、やるべきことをしっかりやっていた、というイメージ。
しっかりと相手についていって自由にさせない、攻守の切り替えを素早く、球際の攻防でも簡単にやられることなく喰らいついていくーーーそういった、石﨑監督の目指すサッカー。連続勝ちなしが続くあいだ、ややもすればそれが足りなかった試合もあったなかで。今節は、しっかりと体現出来ているようでした。
集中を切らしては、やられる。けれど、相手にもプレッシャーは与えられている。
どちらにとって有利、というわけでなく、ほぼ互角。まさに、鍔迫り合い。
ジリジリとした展開が続きました。

前半を0-0で折り返し、勝負は後半へ。
すると、開始から間もない49分に、試合が動くことに。
大畑の右からのクロスに反応して飛び込んでいった姫野。その姫野に対応しようとした選手の反応が一瞬遅れ、身体を蹴ってしまうかたちに。それがPKの判定となりました。
キッカーは、吉平。ちょうど1年前の同カードでもPKのキッカーを担当し、同点ゴールを挙げていました。
今回もしっかりと冷静に蹴り込み、見事にゴール!先制点を挙げることに成功。
今シーズン初出場、プレッシャーを感じるなというほうが無理というなかで。それでもしっかりと決めて、期待に応えてみせたのでした。
その吉平ですが、ゴール以外でのプレーも素晴らしかった。
前線から労を厭わずに走り回り、ボールに喰らいついていく。相手にとっても、自陣だからと油断できない。そういったプレーの積み重ねが、チームを助けることにも。
そういった気持ちが入ったガッツあふれるプレー、まさに吉平らしさがふんだんに見て取れたあたりーーーこれまでなかなか出場機会を得られないなかで、くやしさもあったことでしょう。けれども、そこでくさることなく努力を続けてきた。だからこそ、こうして出場機会を得たとき、しっかりと持ち味を発揮することが出来る。そんなことを思ったのでした。

開幕からの連続ゴールをを継続することとなり、アウェイ戦での連続被先制点を阻止することになったものの、それでも。
1点では、足りない。
現に、前節にしても先制したにもかかわらず突き放せなかったがために、逆転負けを喫しているのだから。
しかして。
その次の1点が、70分にもたらされることに。
右からのクロスがゴール前を横切るかたちで逆サイドに流れたところ、そこにしっかりと走り込んでいた安藤が中央へと折り返し。それに反応したのが姫野。見事に決めて、2試合連続ゴール!欲しかった追加点を、鮮やかな連携からのゴールで決めてみせたのでした。
勝利への機運が一層高まったなかにあっても、気を抜くことなくしっかりと集中しつづけたカターレ選手たち。
FKが藤枝9本、カターレ14本というスタッツでしたが、藤枝側がファウルで止めざるを得ない場面が多かった印象。ボールに対する執着、当たり負けしない気迫などが、薄れることはありませんでした。
そして、タイムアップ。
シーズン初の複数得点差、そしてなにより、無失点で。見事に、開幕戦以来となる勝利を挙げることが出来たのでした。

圧倒的に勝ったというわけでなく、危ない場面もありました。
なんというか・・・巡り合わせというものも、あるいはあったかもしれません。
藤枝にとっても連敗阻止がかかった試合であった、ということは前述のとおり。さらに言えば、カターレとの違いは、前節に無得点で敗れているということでしょうか。
ホームで、得点を挙げて、連敗阻止せねばならないーーーそいうった要素があったところに、折悪くというか、絶対に勝たねば後が無い!という富山が乗り込んできて。
正直、藤枝は力を発揮しきれなかった試合だったのでは?と。
これが、もしも前節勝っているなかでの連勝がかかったイケイケ状態だったとしたら、同じ結果にはならなかったかもしれません。
とはいえ。
思いと結果が合致しないケースなんて、よくあることーーー他ならぬ、カターレがこれまで思い知ってきたことでしょう。
だからこそ。
思いと結果が、合致した今節の勝利。
やればできる、それを実感した試合であったかと。

この勝利という成功体験を、次節以降にもつなげていかねばならないことは、言うまでもありません。
その次節が29日、1週ぶん間隔が空くことにはなりますが、それでも。
今度は、ホームでの勝利でファン・サポーターの期待に応えるために。
ここで得た手応えと自信を力に変え、精進を続けていかねば。
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第6節 藤枝MYFC戦

2022-04-16 16:30:53 | カターレ富山
開幕戦での勝利以来、1分け3敗で4戦連続勝ちなし。ホーム戦2試合連続逆転負けという、惨憺たるここまでのカターレ。
もはや、なりふり構っている場合ではなく、「まだ5戦、悲観すべきじゃないし、ここから巻き返せば」などと能天気に楽観している場合では、決してありません。
カターレは、優勝を目指さねばならないクラブ。
その前提が揺るがされている事実から、目を背けるようなことは、あってはなりません。
もう、6試合目。いよいよ、待ったなしの今節。アウェイで藤枝と対戦します。

ここまで2勝1分け2敗の藤枝。
前節は無敗を継続する鹿児島に待ったをかけるべくアウェイで挑みかかりましたが、その勢いを止められず。0-2で敗れ、力負けしてしまう結果となりました。
藤枝にとっても、前節の敗戦を引きずることなく勝利で巻き返しを図らねばならない、という意味においてはカターレと同じ。
ただ、ひとつ決定的に違うのは・・・カターレの1勝に対して、藤枝は2勝、それがいずれもホームゲームで挙げた勝ち星だというところ。ホームゲーム連続逆転負けで連敗というクラブとは違う!とばかりに、ホーム連勝を継続すべく気合を入れなおして今節に臨むことでしょう。
昨シーズン、ちょうど今くらいの時期に、やはりアウェイで藤枝と対戦しています(5月1日の第7節)。奇しくも、あのときもホーム岐阜戦からのアウェイ藤枝戦という流れでした。もっとも、あのときはホームで岐阜に勝利して乗り込んでおり、連勝をかけて乗り込んでいたところが、敗れて乗り込む今節とは違うわけですが。
あのときには、藤枝の志向する攻撃サッカーに手を焼き、大苦戦を強いられ。
途中に雷雨の影響で試合が中断したり、PKでなんとか同点に追いつくなど、いささかイレギュラーな要素を含みつつ、辛くもドロー決着としたのでした。
印象としては、完全な負け試合。それどころか、首位でシーズンを折り返した昨季にあって、前半戦でいちばん苦戦させられた試合であった、というように覚えています。
それだけに、後のホーム戦で返り討ちにする勝利を挙げた時の喜びというものは、本当に格別だった・・・のですが。
今節は、藤枝にとっては前回対戦で敗れた富山とのリベンジマッチ。
それでなくとも連敗など願い下げというなかで、ホーム3連勝を飾って自信を深めねばならない大事な試合。
落ち目の富山なんぞに不覚を取ることなど許されない、気を引き締めて待ち受ける試合となることかと。
志向する攻撃サッカーがうまくハマったならば、平均2失点近い富山なんぞに勝てない道理などない、とばかりに。

一方の、カターレ。
そのリーグワーストタイの失点を無くさねば、守備の安定なくば、勝利はおぼつかないことは確実。
ホームでは逆転負け、アウェイでは先制点を奪われ・・・この流れを断ちきらないことには、勝つことはできないでしょう。
守備の立て直しは、言わずもがな。
しかし。
だからと言って、やみくもに守備にばかり気を取られてしまっていては、逆効果でしょう。
ここまで守備のもろさを露呈してしまっている富山に対し、ここぞとばかりに攻撃を洗練して対策を練っているであろう藤枝。
それにまともに付き合ってしまったのでは、さすがに分が悪いと思います。
無失点で耐えられたならばまだしも、もし、相手の狙い通りに先制点をまたしても奪われるようなことになったら・・・正直、想像すらしたくありません。

5試合・およそ450分のなかで、カターレがリードを奪っていた時間帯は、たったの20分程度しかありません。
諸々の課題があっての失点ということなのでしょうが・・・なによりも、勝つための試合運びに自信を持てるだけの成功体験が、少なすぎます。
先制する試合もあった、追いつく試合もあった。けれど、突き放す機会は、ほとんどなかった。
毎試合得点が途切れていないと言っても、試合最終盤で勝ち越した愛媛戦以外は、いずれも1点止まりの単発。連続勝ちなしのあいだ、追加点というものがまったく挙げられていません。
では、どうするか?
攻撃力を発揮して守備を崩そうとする藤枝、それを上回るだけの攻撃を繰り出し、問答無用で勝ちきるだけの得点を重ねること。それに尽きると思います。
守備に自信がないとかリードの経験が少ないとかは、一朝一夕にどうにかなるものではなかろう、と。
だったら、一点突破を図るしかないのではないかと。
得点を奪わねば勝てないというあたりまえの事実に対し、愚直なまでに貫くと。
1点では手ぬるい、得失点差を盛り返す複数得点をマストとして、攻めたおす。
それしかないと思います。

期待したいのは、やはり元藤枝の3人でしょうか。
前節、せっかくシーズン初ゴールを挙げて先制点としたにもかかわらず、それが報われなかった姫野。
不動の左WBとして全試合出場していながらも、結果が伴わない無念さをにじませる安藤。
そして、ここまでベンチ入りさえなくメンバー外となっている吉平。
それから・・・さらに言えば、元藤枝で言えば、石﨑監督もそうだと言えるかと。
2年前まで所属していた藤枝MYFC。かつてのホームスタジアム・藤枝運動公園サッカー場。
藤枝でのプレーを続けるという選択肢もあった中で、富山への移籍を決断したこと。
今一度、思い出してほしいです。
なぜ、富山移籍を決めたのか。
カターレ富山で、J2復帰という悲願を成し遂げるという、その意思に共感したためではなかったか?
それを、思い出してほしい。
カターレが、優勝を目指すクラブであることを、力でもって示してほしい。
カターレの一員としての原点をみつめ直すチャンスを、逃すことなく。

まずは、勝って15位という不本意極まりないポジションからの脱却を!
この藤枝戦でも、直接対決を制するかたちで、3点差で勝つことで上回ることが出来ます。
そう、現状打破のために複数得点。やるべきことと、合致します。
ならば、やるべきことは明らか。
攻撃サッカーの藤枝をさらに上回る攻勢でもって、勝ちきること。
そのために、勝ちきる強さを、意志を貫くこと。

勝つしかないなら、やってやれ!!
勝利のために、今、やり遂げろ!!!

勝たれ!!!富山!!!!!
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課題を引きずり逆転負け。ホームの期待に応えられず FC岐阜戦

2022-04-12 23:39:11 | カターレ富山
1-3で敗戦。
有名選手が多く在籍する岐阜が相手、NHKで生放送の試合、前節アウェイいわき戦でもぎ獲った勝ち点1を意味あるものにせねばならないーーーいろいろと勝たねばならない理由はありましたが。
なによりも・・・開幕ダッシュに失敗したけれど、連続勝ちなしが続いているけれど、まだこれからだ!と、勝ってホームファン・サポーターの期待に応えねばならなかったはず。
なのに。
せっかく先制して勝利の道筋をつけたというのに。追いつかれ、勝ち越され、突き放されてどうにも出来ず、逆転負け。
最高の結果を求められたなかで、最悪の結果がもたらされることとなってしまったのでした。

気温27.1℃と、この時期らしからぬ初夏を思わせるなかでの試合となった今節。岐阜からも多くのサポーターが駆け付け、3775名の動員を数えることに。
コロナの影響で前節の鳥取戦が延期、そして今節もンドカ・チャールスや田中 順也といった選手を欠くなど、想定通りとはいかなかったのでは?という感のあった岐阜。
一方、これまでとほぼ変わらず固定メンバーと言えるようなスタメンで臨むこととなったカターレ。そのなかでまたもGKが代わり、西部が今季2度目の起用となりました。
どうにもこうにも結果が出せていないなかにあって、それでも敢えて固定メンバーで臨むという選択。
それはややもすれば、片意地を張った思考停止なのでは?だとか、なぜベストを尽くすべく変化をつけない?とか、変化をつけられないほどにメンバー外選手が使い物にならないのか?とか・・・あらぬ憶測も生んでしまうところですが。
そんな懸念を勝利でもって払拭せねばならないことは、明らかであったところ。

前述のように、ネガティブな要素がいろいろと見受けられた岐阜。それもあってか、実際に相対して見ると、想像よりも脅威というものは感じませんでした。
前節に対戦したいわきにガッツリと主導権を握られてしまっていたことが思い出された、ということもありますが・・・やはり、それに比べても、やりにくさは感じない。
カターレが本領発揮したならば、勝てない相手では決してない。そういった印象でした。
そんななかで、試合が動いたのが34分。
流れのなかからマテウス、姫野と繋がり、中央からその姫野が冷静に蹴り込むと。
見事に決まり、今季初ゴール。今節もまた得点したことで、開幕からの連続試合得点の記録を更新したのでした。
先の北九州とのホーム開幕戦以来の先制点。そして、開幕から5試合目にして初めて前半にゴールを決めることに成功。
いける!という手応え。これまで無かった前半からの先制点だっただけに、ここまでの連続勝ちなしの流れを変えるためにも、それをしっかり勝利に結びつけねば!

しかし。

前半終了間際のアディショナルタイムに、同点ゴールを決められてしまうことに。
しかも、決めた相手を褒めるしかないゴラッソとかではなく、自分たちがしっかりと防いでさえいれば決められていなかったのでは?というかたちで。
早い段階で追いつきたかったなかで、前半のうちに同点にできたことは岐阜にとっては理想的なかたちだったことでしょう。それでも、見方を変えたならば、追いつかれたとはいえハーフタイムで切り替えるチャンスがあったということ。
これまで後半にしか得点できなかったというならば、そこから突き放す勝ち越しゴールを挙げるだけのこと・・・だったのですが。

後半開始からそう間もない52分という段階で、逆転ゴールを決められてしまうことに。
しかも、課題であったはずのセットプレーで・・・CKから決められるかたちで。前回ホームゲームで2失点をいずれもCKから奪われて敗れたという苦い経験があっただけに、なんとしても阻止しなければならなかったにも関わらず。
同じ失敗を、また繰り返すことに。
まずい時間帯に失点を繰り返し、気落ちしたところに、さらに追い打ち。
60分に3失点目を喫し、今シーズン1試合あたり最多失点。シーズン初めて2点のビハインドを背負うことに。
敗色が濃厚になったことは確かであったけれど、それでもあきらめるなどという選択肢は無く。
ただ・・・そういった思いをプレーで体現することが、出来ていませんでした。
例によって後半途中から大野を投入し、反撃を試みましたが・・・。
チャンスをまったく作れなかった、というわけでこそなかったものの、それでも。
言ってしまえば、雑。
相手に「一瞬でも気を抜いたらやられてしまう!」という緊張感を強いるような、そういった攻めが出来ていたかと言えば、さにあらず。
いわゆる、「ボールを持たされた」という状態で。
ハッキリ言えば、舐められていた感すらあります。
「相手云々ではなく、きちんと守ってさえいればやられることはないだろう」と。
それを覆すだけの厳しい攻撃で、無理やりにでも相手守備を崩してゴールに迫らねばならなかったのに。
そうしなければ、同点、逆転などおぼつかなかったのに。
結局、なす術なく時間だけが過ぎ。
スコアが動くことは無く、そのままタイムアップ。
ホーム2試合連続逆転負けという最悪の結果。
どうしても止めねばならなかった連続勝ちなしが、3敗目となって、さらに重くのしかかる結果となってしまったのでした。

状況打破ができないどころか、同じ失敗をいつまでも繰り返し、なにも積み上げられない。
憤り、失望感、虚しさ。
いっそ、悪い部分が明らかであったなら。得点が獲れないなら攻撃陣を、失点でままならないのであれば守備陣を、それぞれ総とっかえするくらいの荒療治をして打開を図ることもできたでしょうが。
変わらないメンバー編成での継続路線で・・・全試合得点という成果を誇ろうとするには、全試合失点、しかもここまでリーグワーストタイというダメージのほうが大きすぎます。
良い部分はすぐに途切れてしまう代わりに、悪い部分はしっかりと継続するーーー今に始まったことではない、カターレの悪しき伝統とでもいうべきところですが。
それを、具体的に突きつけられ・・・結果、優勝戦線どころか、15位に沈む、と。

他会場では、いわきが長野に4-0と圧勝、連続負けなしを継続しました。
前節、連勝を目指した富山戦で、先制したにも関わらず追いつかれてドロー。連敗中の相手に不覚を取って勝ち点2を失う結果となっていたところ。
そのくやしさ、反省をバネにして、次の試合の勝利に繋げてみせたのでした。
・・・カターレが見せねばならなかったのは、そういった試合ではなかったのか。
それを、先制活かせず敗れ、ホームの期待を2戦連続逆転負けという最悪のかたちとしてしまい。

やりきれない。ほんとうに、惨めな思いでいっぱいです。
翌日、社長が「お気持ち表明」
大きな期待を背負ったシーズンでありながら、それを裏切ってしまっている現状についての見解を著しました。
言いたいこと、言えないこともあるでしょう。
けれども。
まだ5戦、しかし、もう5戦。
連続勝ちなしで獲れなかった勝ち点を、挽回する方法はありません。
今必要なのは、なにか?
言い訳ではないはず。
勝利という結果だけのはず。
言うは易く行うは難し、それはそうですが・・・それでも。

あきらめたくなど、ないんだよ。
優勝したいんだよ。

だからこそ。
同じ失敗の繰り返し、もうやめてくれと。
勝ってくれ、と。

心にくすぶる、暗く澱んだネガティブ感情。
それを消し去るには、現状を振り切る限界突破で勝ってみせること、それ以外にありません。

チームが低迷していようが、シーズンは待ってくれません。
1日でも、1分1秒でも早く。
現状打破を成し遂げないことには、未来はありません。
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