0-0のドロー。
互いに3連勝中、その間それぞれ10点・9点と得点を重ねてきた両チームでしたが、双方ともに無得点。連勝がストップし、勝ち点1を分け合う結果となりました。
しかしながら、勝ち点3差を追う立場で、勝っていれば並べたところ、それを成し遂げられなかったカターレにとっては悔しい結果となりました。逆に、大分にとってみれば、メンバー総入れ替えだったとはいえ天皇杯3回戦を含んだ連続アウェイで勝ち点1は、悪くない結果であったかもしれません。
もちろん、敗れて実質勝ち点6ぶんの差をつけられて突き放されてしまった、という最悪の結果もあり得たわけで。それに比べたならば、苦しい状況が続く中にあっても「まだマシ」と言える結果ではあったのですが。
正直言って現状は、ネガティブにとらえてしまったならば、いくらでも悲観的に考えられる状況。しかし、望みが断たれてしまったわけではないこともまた、事実。
ならば。やるべきことはひとつ。
悲願成就に向けて、ぶれることなくやりつづけること。それだけです。
前節から4人を変更したスタメン。出場停止明けの萱沼、前節の活躍が認められての進藤、守備力のテコ入れとしての窪田は想定内として。前節の接触による負傷から大事をとって、ということでしょう、代に代わって吉井が出場することに。チームの中心選手たる代が大一番で欠場、というのは確かに痛かったですが・・・まだ、先もあること。残り試合を戦っていくうえで、彼の力が必要になってくるときは必ず来ます。なので、大事をとる判断はしっかり支持しようと。
大分は前節と変わらない、本気モードの編成。天皇杯は手を抜いた、というと語弊もあるかもしれませんが、それでもリーグ戦勝利を至上命題としていることは明らかでした。
試合は、そんな大分のペースで進行。
ボールポゼッション率で言えば、明らかに大分が上。パスを繋ぎながら攻撃の機会を窺い続ける大分に対し、カターレの側は守りから相手のミスを見逃さず攻撃に転じよう、というスタイル。
やはり、最終的に勝利したとはいえ、相手にガッツリと崩されて3失点してしまった前節・YS横浜戦の反省を踏まえて、ということだったのでしょう。それでなくとも、総得点数最下位であったYS横浜ではなく、トップであるところの大分が相手なのだから。慎重に行こうとするのも無理からぬことであったかと。
もちろん、粘り強い守備で相手に得点を許さなかったことは十分に評価すべき。
わけても、後半の82分の最大のピンチ。相手陣内深くから一気のカウンター、GKと1対1という状況を作られてしまったところ、永井が体を投げ出してビッグセーブして危機回避、という場面も。膠着状態が続く中にあっても切らすことなく維持し続けた集中力がものを言った場面でした。
ただ。
相手にボールを支配されても動じずにしっかりと堅守を貫く姿勢は良かったにせよ・・・「持たせ過ぎてしまったのがいけなかった。守備に労力がかかり、ボールを奪った後のプレーの質や攻撃にかけるパワーに影響して押し込まれる展開になった。」と窪田が振り返ったように、守りのなかでのメリハリというものが、もう少しなんとかならなかったのか?という印象です。
萱沼が「攻撃のところで単調になった部分が多かった。裏をシンプルに狙うだけではなく、ギャップを使うなどしてもっと連係した良い攻撃をしなければいけない。守備はうまくできたと思うが、やはりボールを奪ったあとの攻撃の工夫が必要で、自分自身にも足りないと思った。」とコメントしたことも、まさにその通りであったかと。
試合進行の伴って大分の側に攻め疲れが出てくるのでは?―――そのように考えていた三浦監督の読みは、当たっていたと言えば当たってはいましたが・・・。
前半に比べてプレーのクオリティが低下傾向にあった大分ではありましたが・・・一方で、カターレの側も、そこから盛り返して攻勢に転じていく力を発揮できず。
全体的に攻めの大分・守りの富山という傾向は、終始変わりませんでした。
チャンスもなくはなかったものの、決めきることは出来ず。わけても、ヘディングシュートがバーを直撃、至近距離からのシュートが上に逸れて決まらず、といった2どのビッグチャンスをフイにしてしまった進藤の悔しさはひとしおかと。
結局、スコアレスドローで試合終了。
もしも引き分けに判定決着というものがあったとしたら、負け試合であっただろう結果でした。
もちろん、難敵・大分に苦戦することは想定内ではありましたが・・・それでも、勝つために必要な力を存分に発揮できていたかと言えば、さにあらず。
相手の攻めへの対処をしっかりやりきるという姿勢は良かったにしても、それで攻めの良いかたちが作れずじまいとなってしまっていたのでは、やはり勝てない。
もちろん全力を尽くして必死にプレーしていたのでしょうが・・・それでも、勝つために存分に力を発揮しなければならなかったところ、そこまでに至れなかった。
2位・大分との差は変わらず、他会場で勝利した鹿児島が同勝ち点で大分に並び。そして、首位・栃木が敗れたことで勝ち点1ぶんの差が詰まることとなりました。
前々節でカターレと同勝ち点で並んでいた長野が連敗・一気に後退してしまいましたが・・・ひとつ間違えば、それはカターレの姿であったわけで。
油断ならない戦いは続きますが、まだ、これから。
勝てはしなかったけれど、負けもしなかった。それによって、まだ可能性が続いている。
後悔など、シーズン終了後にいくらでも出来ます。
今やらねばならないことは、いかにして勝っていくか。充分とはとても言えないながらもしっかりと残されている優勝への可能性を、いかに高めていくのか。
望む望まざるにかかわらず、次節はやってきます。
連勝はストップしてしまったものの、だからと言って何もかも終わってしまったわけではない。
次に、勝利し。また連勝を積み重ねていくまでです。
互いに3連勝中、その間それぞれ10点・9点と得点を重ねてきた両チームでしたが、双方ともに無得点。連勝がストップし、勝ち点1を分け合う結果となりました。
しかしながら、勝ち点3差を追う立場で、勝っていれば並べたところ、それを成し遂げられなかったカターレにとっては悔しい結果となりました。逆に、大分にとってみれば、メンバー総入れ替えだったとはいえ天皇杯3回戦を含んだ連続アウェイで勝ち点1は、悪くない結果であったかもしれません。
もちろん、敗れて実質勝ち点6ぶんの差をつけられて突き放されてしまった、という最悪の結果もあり得たわけで。それに比べたならば、苦しい状況が続く中にあっても「まだマシ」と言える結果ではあったのですが。
正直言って現状は、ネガティブにとらえてしまったならば、いくらでも悲観的に考えられる状況。しかし、望みが断たれてしまったわけではないこともまた、事実。
ならば。やるべきことはひとつ。
悲願成就に向けて、ぶれることなくやりつづけること。それだけです。
前節から4人を変更したスタメン。出場停止明けの萱沼、前節の活躍が認められての進藤、守備力のテコ入れとしての窪田は想定内として。前節の接触による負傷から大事をとって、ということでしょう、代に代わって吉井が出場することに。チームの中心選手たる代が大一番で欠場、というのは確かに痛かったですが・・・まだ、先もあること。残り試合を戦っていくうえで、彼の力が必要になってくるときは必ず来ます。なので、大事をとる判断はしっかり支持しようと。
大分は前節と変わらない、本気モードの編成。天皇杯は手を抜いた、というと語弊もあるかもしれませんが、それでもリーグ戦勝利を至上命題としていることは明らかでした。
試合は、そんな大分のペースで進行。
ボールポゼッション率で言えば、明らかに大分が上。パスを繋ぎながら攻撃の機会を窺い続ける大分に対し、カターレの側は守りから相手のミスを見逃さず攻撃に転じよう、というスタイル。
やはり、最終的に勝利したとはいえ、相手にガッツリと崩されて3失点してしまった前節・YS横浜戦の反省を踏まえて、ということだったのでしょう。それでなくとも、総得点数最下位であったYS横浜ではなく、トップであるところの大分が相手なのだから。慎重に行こうとするのも無理からぬことであったかと。
もちろん、粘り強い守備で相手に得点を許さなかったことは十分に評価すべき。
わけても、後半の82分の最大のピンチ。相手陣内深くから一気のカウンター、GKと1対1という状況を作られてしまったところ、永井が体を投げ出してビッグセーブして危機回避、という場面も。膠着状態が続く中にあっても切らすことなく維持し続けた集中力がものを言った場面でした。
ただ。
相手にボールを支配されても動じずにしっかりと堅守を貫く姿勢は良かったにせよ・・・「持たせ過ぎてしまったのがいけなかった。守備に労力がかかり、ボールを奪った後のプレーの質や攻撃にかけるパワーに影響して押し込まれる展開になった。」と窪田が振り返ったように、守りのなかでのメリハリというものが、もう少しなんとかならなかったのか?という印象です。
萱沼が「攻撃のところで単調になった部分が多かった。裏をシンプルに狙うだけではなく、ギャップを使うなどしてもっと連係した良い攻撃をしなければいけない。守備はうまくできたと思うが、やはりボールを奪ったあとの攻撃の工夫が必要で、自分自身にも足りないと思った。」とコメントしたことも、まさにその通りであったかと。
試合進行の伴って大分の側に攻め疲れが出てくるのでは?―――そのように考えていた三浦監督の読みは、当たっていたと言えば当たってはいましたが・・・。
前半に比べてプレーのクオリティが低下傾向にあった大分ではありましたが・・・一方で、カターレの側も、そこから盛り返して攻勢に転じていく力を発揮できず。
全体的に攻めの大分・守りの富山という傾向は、終始変わりませんでした。
チャンスもなくはなかったものの、決めきることは出来ず。わけても、ヘディングシュートがバーを直撃、至近距離からのシュートが上に逸れて決まらず、といった2どのビッグチャンスをフイにしてしまった進藤の悔しさはひとしおかと。
結局、スコアレスドローで試合終了。
もしも引き分けに判定決着というものがあったとしたら、負け試合であっただろう結果でした。
もちろん、難敵・大分に苦戦することは想定内ではありましたが・・・それでも、勝つために必要な力を存分に発揮できていたかと言えば、さにあらず。
相手の攻めへの対処をしっかりやりきるという姿勢は良かったにしても、それで攻めの良いかたちが作れずじまいとなってしまっていたのでは、やはり勝てない。
もちろん全力を尽くして必死にプレーしていたのでしょうが・・・それでも、勝つために存分に力を発揮しなければならなかったところ、そこまでに至れなかった。
2位・大分との差は変わらず、他会場で勝利した鹿児島が同勝ち点で大分に並び。そして、首位・栃木が敗れたことで勝ち点1ぶんの差が詰まることとなりました。
前々節でカターレと同勝ち点で並んでいた長野が連敗・一気に後退してしまいましたが・・・ひとつ間違えば、それはカターレの姿であったわけで。
油断ならない戦いは続きますが、まだ、これから。
勝てはしなかったけれど、負けもしなかった。それによって、まだ可能性が続いている。
後悔など、シーズン終了後にいくらでも出来ます。
今やらねばならないことは、いかにして勝っていくか。充分とはとても言えないながらもしっかりと残されている優勝への可能性を、いかに高めていくのか。
望む望まざるにかかわらず、次節はやってきます。
連勝はストップしてしまったものの、だからと言って何もかも終わってしまったわけではない。
次に、勝利し。また連勝を積み重ねていくまでです。