3-0で勝利!
リーグ戦としては2週ぶりとなった今節。前日の結果、2位で臨むこととなったカターレ。
暫定順位である以上、目先の順位にこだわることはないのかもしれませんが、それでも。
首位であること、すなわち、現時点でリーグで最も成功しているチームであること。
その事実に相応しい戦いぶりを見せつつ勝利すること。
ここまでで上手くいかなかった結果、監督交代に踏み切った鳥取。ならばこその巻き返しを図る相手に対し、差を見せつけなければならない対戦でもありました。
沼津戦に続いての3得点、そして、守っても無失点。
目論見通りに快勝、首位を堅持することに成功したのでした。
藤枝戦以来、4週ぶりとなったアウェイ戦。
鳥取に到着したあとからアクシデントに見舞われたようで。
スタメン予定であった今瀬が負傷、急遽、林堂が今シーズン初スタメンに。
それでも、柳下によれば、昨シーズンから共にやっているので問題なかったとのこと。
先週の天皇杯1回戦でも、半分ほどスタメンを入れ替えながらもチーム力が落ちなかったところを見ているだけに、説得力がありました。
新たに就任した金監督の下、再出発となった鳥取。先週の天皇杯1回戦での勝利に続き、リーグ戦初勝利を目指す対戦。
フォーメーションはお互いに3-5-2というミラーゲーム。それだけに、いかに自分たちのサッカーを貫く気概を見せられるかが問われました。
序盤から、優勢であったのはカターレのほう。
攻守の切り替え、球際の圧力など、鳥取のそれを上回るクオリティ。
方針にブレが無いことが見てとれました。
自信がないまま、探り探りでは、こうはいかない。
それでも。
当たり前のことながら、得点無くして勝利無し。
いかに得点し、勝利を手繰り寄せるか。
先制点が生まれたのは、33分でした。
CKのチャンス、直接中央を狙わず一旦姫野に預けると、その大きく蹴り出したボールに合わせたのは、柳下!
手前で跳んだ戸根を囮に、フリーでヘッド。大外からポストとGKとの狭い間を見事に射抜いたのでした。
柳下の今シーズン初ゴールで、毎試合得点を更新したカターレ。勝利への気運が高まりました。
リードして折り返すことに成功したカターレですが、もちろん油断大敵。
そんななか。後半開始から5分ほどのこと。
カターレのゴール前、スライディングで押し込まれかけたところを止めにかかった西部が接触。倒れたまましばらく動けませんでした。
先の途中交代を余儀なくされた讃岐戦のことがあっただけに心配されましたが、大丈夫だったようで。
数分にわたって試合が止まってからの、リスタート。
それでも、カターレの集中力は途切れていませんでした。
57分、左右に大きく揺さぶる展開から、ゴール左のライン際で安藤がヘッドで折り返すと、それを高橋がダイビングヘッド!見事に決まりました。
前半、2度の決定機がありながら、いずれもものに出来なかった高橋。
しかし、3度目の正直。高い意識とともにしっかりと決め、更にチームを盛り立てることに。
さらに、73分。
高橋に代わって出場の大野が、決定的な3点目!
自陣からものの10秒、華麗なまでに小気味よくワンタッチパスが繋がり、最前線の大野へ。
DFを交しつつ冷静にコースを見極め、左足を振り抜いたのでした。
チームメイトでありながらもライバルでもある高橋に負けじと、今シーズン4点目。
ナイスゴールでした。
カターレにとってかなりの優勢となったものの、意地を見せる鳥取。
試合終盤には押し込まれ、ポストに救われる危ない場面も。
それでも、しのぎ切ったカターレ。最後まで鳥取に得点を許さず、タイムアップ。
2戦連続3-0勝ちで首位を堅持したのでした。
この勝利には、ここまでの直近公式戦連勝が大きかったと思います。
アマチュアクラブだから、大学生チームだからとかは関係ないと、自分たちのやるべきサッカーに、真摯に向き合ってきました。
そこで得た手応えを、今節もしっかりとフィードバックできたからの、勝利。
ただの1勝以上の、収穫の多い勝利であったかと。
次節は休み、天皇杯浦和戦を経て、熊本との上位対決へと進むカターレ。
風が吹いている。
勢いを、さらに加速させるべく。
精進していかねば!