行く末遠ければ

生まれも育ちも富山県砺波市
地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

圧倒のサッカーで快勝!監督のJ通算700試合を飾る ガイナーレ鳥取戦

2021-05-31 12:09:00 | カターレ富山
3-0で勝利!
リーグ戦としては2週ぶりとなった今節。前日の結果、2位で臨むこととなったカターレ。
暫定順位である以上、目先の順位にこだわることはないのかもしれませんが、それでも。
首位であること、すなわち、現時点でリーグで最も成功しているチームであること。
その事実に相応しい戦いぶりを見せつつ勝利すること。
ここまでで上手くいかなかった結果、監督交代に踏み切った鳥取。ならばこその巻き返しを図る相手に対し、差を見せつけなければならない対戦でもありました。
沼津戦に続いての3得点、そして、守っても無失点。
目論見通りに快勝、首位を堅持することに成功したのでした。

藤枝戦以来、4週ぶりとなったアウェイ戦。
鳥取に到着したあとからアクシデントに見舞われたようで。
スタメン予定であった今瀬が負傷、急遽、林堂が今シーズン初スタメンに。
それでも、柳下によれば、昨シーズンから共にやっているので問題なかったとのこと。
先週の天皇杯1回戦でも、半分ほどスタメンを入れ替えながらもチーム力が落ちなかったところを見ているだけに、説得力がありました。

新たに就任した金監督の下、再出発となった鳥取。先週の天皇杯1回戦での勝利に続き、リーグ戦初勝利を目指す対戦。
フォーメーションはお互いに3-5-2というミラーゲーム。それだけに、いかに自分たちのサッカーを貫く気概を見せられるかが問われました。

序盤から、優勢であったのはカターレのほう。
攻守の切り替え、球際の圧力など、鳥取のそれを上回るクオリティ。
方針にブレが無いことが見てとれました。
自信がないまま、探り探りでは、こうはいかない。
それでも。
当たり前のことながら、得点無くして勝利無し。
いかに得点し、勝利を手繰り寄せるか。

先制点が生まれたのは、33分でした。
CKのチャンス、直接中央を狙わず一旦姫野に預けると、その大きく蹴り出したボールに合わせたのは、柳下!
手前で跳んだ戸根を囮に、フリーでヘッド。大外からポストとGKとの狭い間を見事に射抜いたのでした。
柳下の今シーズン初ゴールで、毎試合得点を更新したカターレ。勝利への気運が高まりました。

リードして折り返すことに成功したカターレですが、もちろん油断大敵。
そんななか。後半開始から5分ほどのこと。
カターレのゴール前、スライディングで押し込まれかけたところを止めにかかった西部が接触。倒れたまましばらく動けませんでした。
先の途中交代を余儀なくされた讃岐戦のことがあっただけに心配されましたが、大丈夫だったようで。
数分にわたって試合が止まってからの、リスタート。
それでも、カターレの集中力は途切れていませんでした。
57分、左右に大きく揺さぶる展開から、ゴール左のライン際で安藤がヘッドで折り返すと、それを高橋がダイビングヘッド!見事に決まりました。
前半、2度の決定機がありながら、いずれもものに出来なかった高橋。
しかし、3度目の正直。高い意識とともにしっかりと決め、更にチームを盛り立てることに。
さらに、73分。
高橋に代わって出場の大野が、決定的な3点目!
自陣からものの10秒、華麗なまでに小気味よくワンタッチパスが繋がり、最前線の大野へ。
DFを交しつつ冷静にコースを見極め、左足を振り抜いたのでした。
チームメイトでありながらもライバルでもある高橋に負けじと、今シーズン4点目。
ナイスゴールでした。

カターレにとってかなりの優勢となったものの、意地を見せる鳥取。
試合終盤には押し込まれ、ポストに救われる危ない場面も。
それでも、しのぎ切ったカターレ。最後まで鳥取に得点を許さず、タイムアップ。
2戦連続3-0勝ちで首位を堅持したのでした。

この勝利には、ここまでの直近公式戦連勝が大きかったと思います。
アマチュアクラブだから、大学生チームだからとかは関係ないと、自分たちのやるべきサッカーに、真摯に向き合ってきました。
そこで得た手応えを、今節もしっかりとフィードバックできたからの、勝利。
ただの1勝以上の、収穫の多い勝利であったかと。

次節は休み、天皇杯浦和戦を経て、熊本との上位対決へと進むカターレ。
風が吹いている。
勢いを、さらに加速させるべく。
精進していかねば!

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第9節 ガイナーレ鳥取戦

2021-05-29 15:02:54 | カターレ富山
リーグ戦と県選手権決勝、天皇杯1回戦と、通常とは異なるスケジュールで戦ってきた5月。その5月の5試合目、リーグ戦の第9節として、アウェイでガイナーレ鳥取と対戦します。
月初めの藤枝戦では、内容的にはややイマイチであったカターレ。どうにかドローに持ち込むことに成功したその後、その反省をしっかりフィードバックしつつ、力をつけてく様子が見て取れました。
県内アマチュアクラブ、苦手としているJ3クラブ、大学生チームの県代表と、それぞれジャンルの相手との対戦を通じて、しっかりと自分たちのサッカーに向き合っていました。
そして迎える、今節。
勝利を目指すことは言うまでもないとして。
だんだんと力をつけているという手応えを、しっかりと勝利というかたちに結びつけるだけの、遂行力というものがなによりも重要となることかと。
「やはり、首位のチームは強い」と、リーグの他クラブに見せつけるような、そんな勝利を!

カターレ同様に、長らく続くJ3生活にピリオドを打ち、昨シーズン5位であった実績を踏まえつつ、J2復帰に邁進すべく今シーズンに臨んでる鳥取ですが。
ここまで2勝1分け4敗と苦戦を強いられ、11位と不本意な成績。
第7節終了後、3年目の髙木理己 監督の退任が発表され、新たに昨シーズンまで鹿児島を指揮していた金 鐘成氏が新監督に就任。かつて率いた琉球をJ3優勝、昇格へと導いた手腕の再現を託されています。
第8節は試合が無く、先週の天皇杯1回戦ではFC徳島を4-1で下し、新体制となってから初勝利。そして今節、リーグ戦初勝利を目指す戦いに臨むこととなります。

成績不振から5月に監督交代、リーグ戦以外の公式戦で新体制初勝利を挙げつつ、リーグ戦初勝利を目指してバードスタジアムで行われる鳥取-富山戦に挑むーーー。
かつて、今回とまったく同じシチュエーションがありました。
もっとも、そのときは真逆で、最下位にまで転落した不振から新たに安達監督が就任したカターレが、リーグ戦初勝利を目指す試合でしたが。
2018年の第11節。点の獲り合いとなった試合を3-2で制し、カターレが勝利したのでした。
「こうなったらもう、やるしかねぇんだ!」という、ある種の開き直りめいた勢いもありながら、しっかりと勝利という結果に結びつけることが出来た、印象深い試合であったことが思い出されます。
あれから3年。
まったく同じながら、立場が逆の試合。
あのときのカターレがそうであったように、今節の鳥取も気合を入れてなりふり構わず勝利を目指してくるであろうことは、想像に難くありません。実際に当事者であったからこそ、そう思えるわけで。
しかし、だからこそ。
シチュエーションは真逆でも、カターレの勝利という結果については同じにせねばなりません。それだけは、譲れないのだから。

林堂や安藤にとっては、かつて所属していたチームとの古巣対決。YS横浜戦で音泉が、藤枝戦で吉平が決めたように、恩返しゴールを決めて勝利に繋げてほしいところ。
この5月の流れを汲んで自分たちのサッカーを体現できた暁には、それも十分に実現可能であろうと思います。
一方、個人的に今節いちばん期待したいのは、今瀬。真逆のシチュエーションであった3年前の試合に出場していた当事者のひとりです。
あのとき、キャプテンとしての使命感とともに新体制初勝利に挑んでいた今瀬。
そのなかで、「完全にやられた!」という場面で体を張って阻止、ゴールラインギリギリで得点を許さない気迫あふれるプレーを見せていたのが思い出されます。
今節にかける鳥取の気合を、他人事ではなく理解できるからこそ。しっかりと抑え込み、無失点に抑え込んでほしいです。

金監督の初陣であった天皇杯1回戦、難しい状況ながらも4得点を挙げて勝利という結果を残した鳥取。それでも、試合終了間際にFC徳島から意地の1点を決められてもいます。
いろいろな難しさがあったであろう新体制初戦で、多くは望めないということもあったかもしれません。そして、負けたら終わりのカップ戦。結果が求められる試合であったこともあり。勝つことが、なによりも求められた中、それを遂行できたと。
出来たこと、出来なかったことは有りましょうが、試合で得た手応えを胸に、今節に臨むことかと。
一方の、カターレ。
もちろん、そんな鳥取の勝利への気概に屈するなどということは、有り得ません。
先の天皇杯1回戦・FC北陸戦では、8-0というスコアの見た目以上に手応えがあった試合であったかと。
実力差は、あった。さりとて、楽な相手であったわけではなかったなかで。
ともすれば、一方的に攻め込んでいるにもかかわらず点が獲れない消化不良の試合、となっていた可能性も。
しかし、そうはならなかった。そうしなかった。
それはとりもなおさず、カターレに力がついてきた証。
それを、リーグ戦に繋げねば。
気合を入れて臨む鳥取を跳ね返すだけの強さでもって、勝ち点3を奪い獲らねば!

何試合かあった延期ぶんの試合がこなされ、スケジュール通りの試合消化となった
ここまでのJ3にあって。
単独首位に立つ、我らがカターレ富山。
もちろん、差は僅かであり、今節の結果によっては・・・不覚を取ってしまったならば、いとも簡単に明け渡すこととなってしまうでしょう。
けれども。
そうはさせじと、強さを見せつけねば。
首位に立つにふさわしいチームであると、勝つことによって証明せねば!

昨季、2戦2敗と不覚をとってしまった鳥取に対しての、リベンジマッチでもある今節。
勝たねばならない理由しかない!勝ち点3を奪取せねばならない理由しかない!!

首位にふさわしい勝利を!勝ち点3を、持ち帰れ!!!
勝たれ!!!富山!!!!!
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真摯なプレーで自分たちのサッカーを貫く。快勝で1回戦突破 FC北陸戦

2021-05-25 05:42:29 | カターレ富山
8-0で勝利!
スコアの上では大差がついた結果となりましたが、実力差はあったにせよ、互いに真摯なプレーを積み重ねた試合。間延びしたりだらけたりしたような印象など無い、締まった好ゲームであったように感じました。
課題にしっかりと向き合い、結果にもつなげることが出来た。その上での1回戦突破。
来月の2回戦、浦和戦に向けて、さらなる精進を重ねなければ。

開催規模の縮小によって不参加となった前年度。2019年のFC刈谷戦以来の高岡スポーツコアでの天皇杯1回戦となりました。
前週の沼津戦ほどではないにせよ、この試合でもやはり強風の影響が。それに伴い、キックオフ前に陣地変更が行われ、前半は向かい風のなかでのプレーとなりました。
それでも、前週のように雨の中ではなく、青空の下での試合。風の対策は考えなければならないにしろ、ピッチコンディション的には全然マシであったかと。
先の県選手権決勝が、ほぼリーグ戦そのままのメンバー編成であったことに比べると。今回は、各所でスタメンを入れ替えて臨むこととなりました。
GKに関しては引き続き西部として。3バックの柳下と今瀬はそのままながら、左には戸根に代わって鈴木が入り、カターレ移籍後公式戦初出場となりました。
末木や陽次、碓井、戸高といったこれまで途中出場の多かったメンバーがスタメン出場。FWは松澤が務めることに。
格下相手だからレギュラーを外してレベルを落とす、ということでは決してなく。
いつもと違うメンバーであってもいつも通りのカターレのサッカーができるかどうか。それを見極めるための編成であるということが見て取れました。
リーグ戦開幕からこのかた、ほぼ固定メンバーで臨んでいるカターレですが。
この先、夏場で暑くなってきてはコンディション的にも全員が全員良好とはならないかもしれない。
また、対戦相手の富山対策、研究が進められることは必至。そのなかで、「わかっていても止められない」というほどのスペシャルな選手ばかりならともかく、そうではないわけで。主力選手に対策を講じられてはなにもできない、では困る。
戦力の底上げは、確実に行われなければなりません。
そんななかで、メンバーが代わってもしっかりやれるかどうか。
練習試合ではない、公式戦の場。
出場選手それぞれに、しっかりやりぬく気概が求められました。

北陸大学のセカンドチームであり、1、2年生が主体というFC北陸。
トップチームを県大会決勝で下して掴んだ石川県代表の座。そこで得た手応えを胸に乗り込んできたこの1回戦、そのアグレッシブさというものは試合開始からしっかりと出ていたように見受けられました。
ボールを保持する相手に向かって、前線のメンバーから果敢にプレッシャーをかけにいく姿勢。
チームの戦略・戦術の差もあるかとは思うにしても。普段対戦しているJ3のクラブでも、ここまでアグレッシブには来ないところはままあるぞ?というほど。
相手がなかなか有効な攻撃に入れないように見えても、それはカターレの側がしっかりと封じていた結果であって。
もしも、気の抜けたいい加減なプレーをしてしまっていたならば、きっとやられていただろうと思います。
FC北陸が本気で向かってきてくれるからこそ、こちらも本気で対処せねばならない。「いつもと違うメンバー編成だから」と隙をみせてしまっていては、やられてしまう。
いつもと違うながらもいつもと同じにやりきらねばならないーーーこの試合のテーマを実践するにあたり、理想的な展開とも言えたかと。その意味で、実に有益であったと言えます。

試合が動いたのは32分。姫野のゴールによってでした。
昨シーズン、超過密日程にあっても全試合出場を続けたという、石﨑監督の信頼が一際厚い彼ですが。不動のスタメンとして臨んだこの試合でも、その期待に応える働きぶり。
慌てて蹴ってしまっていては枠を捉えられずに大きく外す、となりかねなかったところ。冷静にしっかりと力加減をコントロールしつつ、グラウンダーのシュート。見事に決めて、先制点をもたらしたのでした。
44分には戸高も決めて、2-0で試合を折り返すことに。

いつもと違うメンバー編成のなかで、やはり注目されたのは移籍後初出場となった鈴木でしょうか。経験ある選手であり、前所属の熊本ではキャプテンも務めていたとのことですが。この試合でも、そのポテンシャルをしっかりと発揮。
今瀬、柳下とのディフェンスラインの連携がしっかりとしていたことは言うまでもないとして。
目を惹いたのは、試合後半の動き。
先の沼津戦での得点シーンのように、右サイドの柳下のオーバーラップ、同サイドの音泉との連携は、カターレの大きな武器ですが。
鈴木もまた、負けず劣らず果敢に攻め上がる姿を披露。選手交代を経て逆サイドに回った音泉との連携も良好のようで。
右の柳下、左の鈴木と、どちらからでも脅威になる攻撃を繰り出せるとなれば、相手も対応に苦慮せざるを得ないところかと。その可能性に、今後が楽しみになりました。
今後が楽しみ、と言えば、途中出場の松岡。
67分に交代で入ると、72分にゴールを決め、さっそく結果を残してみせました。
音泉や戸高もドリブルで魅せられる選手ですが、この松岡もまた、そういった選手。
若き才能の躍動に、声出し応援が出来ないながらもスタンドが沸く様が見て取れたのでした。
こりゃ、リーグ戦デビューも近い・・・いや、時間の問題だろうな、と。

後半は一挙6得点を加え、8-0で試合終了。
けれど、8得点は結果であって、内容にこそ意義がある試合でした。
これがもし、相手の心が折れてしまって散漫なプレーになっていたりしたならば、おそらく8得点もしていません。
セーフティーリードを奪った試合では、えてして退屈な展開になったりするもので、「まだ時間が残っているのかよ」ということもあったりもしますが。
この試合は、そうではありませんでした。
スコアだけ見れば一方的ですが、最後まで緊張感を保ったままプレー出来た。それはとりもなおさず、FC北陸が全力で向かってきてくれたからにほかなりません。
その挑戦に、プロクラブとして敢然と立ちはだかることが出来た。そして、チームの課題への取り組みも、しっかり実践することが出来た。収穫は大きかったように思います。

好セーブを見せて印象深かったGKの伊藤 龍輝選手をはじめ、フェアではつらつとしたプレーを見せていたFC北陸の選手たち。
来年も、あるいはトップチームとしてかもしれませんが、また石川県代表として天皇杯へ挑戦してほしい。そうエールを贈りたいかと。
一方で。
来年は、富山県代表としての出場枠を他クラブに譲らねばならないカターレ。すなわち、J2クラブとして無条件出場しなければならないということ。それはつまり、今シーズンのリーグ戦で昇格、いや、優勝せねばならないということで。
県選手権決勝の経験を沼津戦にフィードバックして勝利を収めたように。
今度は、この天皇杯1回戦勝利の経験を、次なる鳥取戦に反映させねば。
その先に、2回戦・浦和戦がありますが。
まだ、道半ば。着実に強くなるために。
昨日より今日、今日よりも明日。
6月9日には、さらに強くなったカターレでもって、ビッグクラブに挑みかからねば。

挑戦は、続きます。
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天皇杯1回戦 FC北陸戦

2021-05-22 17:48:11 | カターレ富山
2週前の富山県サッカー選手権大会で優勝し、2年ぶりに富山県代表として出場することとなった天皇杯。その1回戦、高岡スポーツコア サッカーラグビー場にて、石川県代表・FC北陸と対戦します。
開催会場こそ違えど、地元・富山県内で行われる一戦。2年ぶりの選手もいる一方で、少なからずスポーツコアでの試合が初という選手もいるなかで。
勝ってファン・サポーターに歓喜を届けねばならない使命には、なんら変わりなく。
一戦必勝の気概でもって、勝利を掴まねばなりません。

北信越大学リーグの強豪・北陸大のセカンドチームに当たるというFC北陸。
石川県大会の決勝でトップチームに競り勝つかたちで石川県代表の座を奪取、天皇杯進出を果たしたとのこと。
その成功体験を繋げてプロ相手にもアップセットをかますべく、意気込んで乗り込んでくることでしょう。
首尾よく1回戦を突破した暁には、日本サッカー界で知らぬ者など無いビッグクラブのひとつである、浦和レッズとの対戦が待っています。
若き大学生選手たちにとっては、まさに天皇杯の醍醐味。普段であれば実現しないJ1クラブとの公式戦。誰もが知る浦和との対戦が後のサッカー人生に及ぼすであろう影響というものを思えば。そこを目指さない理由など無いことでしょう。
その前哨戦とでも言うべき、知名度的には「なんかそんなチームもあったね」というレベルであろうカターレ富山との対戦。
J2から落ちこぼれて以来ずっとJ3にくすぶっているチームらしいけれど、そんなJリーグでも末端のチームに勝てずして浦和との対戦が無いならば、プロ相手だろうが
勝って対戦を実現するしかない、というところでしょうか。
穿った見方かもしれません。卑屈になってもどうしようもないことは知りつつも。
それでも。
「さすがにプロと大学生との試合で負けていては、話にならんだろ」などとたかを括るのは、傲慢というものでしょう。
プロかアマチュアか、チームとしてのメンバー構成がどうあれ、富山県代表対石川県代表の試合という意味においては、同格なのです。
プロだから必ず勝てる、というわけではない。
実際、目下のところリーグ戦で唯一敗戦を喫した相手・テゲバジャーロ宮崎は、県選手権決勝で不覚を取り、天皇杯出場を逃しています。
同格の相手に、油断や慢心などがあって良いはずがありません。
それに、格下だから与しやすいわけではないことは、ほかでもない先の県選手権決勝で体験しています。
後半に持ち直して5-0という結果となったものの、前半に限って言えば、優勢に進めたにもかかわらずPKによる1得点に留まってしまった、とも言えるわけで。
たとえ敗れたとて失うものが無い、という相手。それを退ける力をしっかりと出し切れるかどうか。
当然ながら、練習試合などではない、負けたら終わりのれっきとした公式戦。
いつも通りでない相手に、いかにいつも通りの力を、あるいはいつも以上の力でもって勝利するか。
カターレの力が試される試合とも言えましょう。

引いて守る相手にしっかりと対応し、後半に4得点を挙げた県選手権決勝。フルメンバーで挑み、それをリーグ戦にフィードバック。苦手の沼津を相手に3得点無失点と完勝することに成功したカターレ。
その例に倣うならば、今節もまた、大きく選手を入れ替えることなく、いつものスタメンで挑むこととなるのでしょう。
前線のメンバーにしっかりと決めきる得点力を求めたいことは、言うまでもないとして。
あえて、バックのメンバーに堅守を期待したいところです。
そのなかでも、戸根と柳下の両サイドバックに期待。
先日の沼津戦でも果敢な上がりで得点に絡んだ柳下の攻勢に期待したいです。
同サイドの音泉との連携をさらに研ぎ澄ませるかたちでの鋭いクロス、そしてチャンスとあらば自ら積極的に狙っていく姿勢を、この試合でも存分に見せてほしいかと。
プロの意地を見せるかたちでカターレが実力を存分に発揮したならば、あるいはワンサイドゲームとして攻勢が続くことも考えられます。
しかし、だからこそ。
J3クラブであろうが、プロが相手ということで。守勢に回る可能性に関しては、相手も織り込み済みかと。
そんななかで、ワンチャンスにかけるかたちでカウンター狙い、ということも、充分に考えられるなかで。
戸根には、そうなったときに冷静に跳ね返すプレーを期待。
やらねばならないことを、しっかりとやりきる力。
この試合のみならず、この先のリーグ戦にあっても、絶対に必要となっていくものです。
そう、リーグ戦でなくとも、やらねばならないことに例外は無く。
いつもと違う展開にあっても動じないメンタルでもって、ピンチの芽を未然に摘み取る、そんなプレーが必要。それを、しっかりとやり遂げてほしいです。

新型コロナの影響で、無観客試合となっている試合もある天皇杯1回戦ですが。
そのなかでも、有観客試合として行われるこの一戦。
無観客試合であった県選手権決勝と、それを経て悪天候にあっても駆け付けたファン・サポーターの期待に応えて勝ってみせた沼津戦。
このご時世、難しい面もありますが、それでも。選手たちは応援に応えることの意義というものを再認識したのではないかと。
富山県代表としての誇りを胸に、突破せねばならないこの1回戦。
この試合もまた、変わらずに。ファン・サポーターの期待に応えてほしい。勝利を届けてほしい。

やるべきことを、やり遂げること。勝つべき試合を、勝ちきること。
カターレは、浦和のような誰もが知るビッグクラブではありません。Jリーグでも末端のJ3リーグのクラブ。
けれども。
そこで首位に立っているのは、まぐれではないのだと。
アップセットを狙うFC北陸に、見せつけてやろうじゃないかと。
「まさか」が入り込む隙を、僅かたりとも見せるな!
必勝の気概を、結果で示せ!

勝たれ!!!富山!!!!!
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苦手意識を吹き飛ばす快勝!暫定首位に返り咲く アスルクラロ沼津戦

2021-05-18 03:08:35 | カターレ富山
3-0で勝利!
過去の対戦で大きく負け越している相性の悪い相手、さらには激しい雨と風という悪天候。難しい条件の試合でしたが、それを見事に跳ね除ける強さを見せ、3得点と圧倒、守っても無失点。まさに快勝と言える勝利でもって、足元の悪いなかで駆け付けたホームのファン・サポーターの期待に応えてみせたのでした。
他会場での首位・岩手と3位・岐阜の直接対決の結果、岐阜が勝利し岩手が今季初黒星。それによって、今節勝ち点3を積み上げたカターレが単独首位に。
悪天候にも怯まず苦手の相手を撃破。積み重ねてきた成果が表れたかたちの、会心の勝利であったと言えましょう。

屋外で行われるスポーツのなかでも、雨や風での中止は、野球などと比べたら格段に少ないサッカーではありますが。
今節に関しては「本気で開催中止、延期を考えねばならないのでは?」というレベルで。
試合に際していろいろと企画されていたイベントは軒並み中止に追い込まれ。
スポンサーボード、横断幕の掲示が不可となり、必要以上に彩を無くしたスタジアム。スポンサーボードが無い、という意味では1週間前の県選手権決勝もそうだと言えたでしょうが、それでも掲揚塔にフラッグは掲げられていました。けれども、それも無し。これがもしコロナの影響で無観客試合であったなら、殺風景の合わせ技一本であったかも。
過去にも強風に晒された試合、激しい雨の中での試合というものはありました。けれど、今回はそのなかにあっても最大クラスの風速であったように思います。バタバタと風にあおられたポンチョが千切れ飛ぶのではないかというくらいの風、そして斜めに吹き付けるような雨。
当然、試合への影響も不可避というなかで、どう冷静に戦うかが問われることとなりました。

強風の試合では試合開始前に陣地変更が行われることもしばしばですが、今節はそのままに。前半は向かい風の中で、強風と雨に耐えながらの試合となりました。
あからさまに押し戻されるボール、濡れて滑りやすい足元を気にしながら走らねばならないなどなど。難しい対応を迫られました。
お互いにとってのピッチコンディションの様子見の時間が続いたなかで。
それでも、勝つためには攻め入らねばならない。
いかに的確に状況にアジャストするか。いつにも増して考えるサッカーが求められることに。
そんななか、試合が動いたのは21分。
右サイドで音泉と柳下が連携、深く切れ込んだ柳下のグラウンダーのクロスを中央の高橋がすらすと、それを決めたのは安藤!
もしも勢いだけで蹴っていたらふかしてしまっていたであろうところ、落ち着いて力を調整しつつも的確なコントロールで放ったシュート。見事でした。
比較的不利であったろう向かい風の中で決めた先制点。安藤の移籍後初ゴールが、チームに勢いをもたらすことに。
リーグで唯一、全試合得点を続けているカターレが今節もそれを更新。悪天候の試合ではえてして攻めあぐねてお互いにスコアレス、なんてこともあるなかで、しっかりと決めた意義。
とはいえ、まだ勝利要件を満たしただけで、勝ちが決まったわけではなく。
大事なのは、どう勝つか。
先制してからも、なお攻勢はカターレのほうに。
音泉の放ったシュートがポストに弾かれるという惜しい場面があったりもしたなかで、迎えた前半終了間際。
左サイドからの安藤のクロスがゴール付近にいた音泉に届くと、ヘッドで落としたボールを押し込んだのは高橋!
一昨年のアウェイ沼津戦でゴールを挙げた彼が、またしても!期待に応える今季2得点目で、2点のリードで試合を折り返すことに。

後半は風上に立つこととなったカターレ。強風はなお吹き付けていたものの、前半とは違い、雨がやんでいました。それだけでも、格段にやりやすくなっていたことかと。
よく、スタンドから応援するファン・サポーターはピッチで戦う11人に次ぐ12番目の選手だ!などと言われますが。
後半の追い風は、あるいは13番目の選手であったやもしれません。
その13番目の選手がアシストしたのが、ダメ押しとなる3得点目でした。
67分、花井がかなり長い距離のFKを直接叩き込むスーパーゴールを決めてみせました。
期待は、していました。これまでも、チャンスとあらばCKを直接ぶち込むなんてことをやってのけた彼なので。
追い風の状況もあり、これは狙っていっていいだろう、と。
それでも。
果敢にチャレンジするということと、実際に決めるということとは、また別の話で。
以前、ラジオの番組にゲスト出演した時だったか、「名古屋U18が生んだ天才」という評に対して、いや、それほどのことじゃないですよ、と謙遜したように言っていた彼ですが。
「アンタ、こういうゴールを決めちゃうから天才って呼ばれるんだよ!」
思わず、言うともなしにツッコミを入れてしまいましたとも。
実に花井らしい、としか言いようのないゴールでもって、勝利を大きく手繰り寄せることに。

難しいピッチコンディションながらも、球際に厳しく当たり、相手の好きにさせないカターレ。各選手がアグレッシブに躍動し、チャンスつくらせませんでした。
沼津が全くのノーチャンスであったかと言えば、そうではないのですが。
しっかりと守っていたカターレもさることながら。
ある意味、沼津の自滅のようなところも。
カウンターから抜け出されてまずいぞ!という場面もありましたが、ゴールには至らず。
同じシチュエーションがもしも好調チームであったら、やられていただろうな、という。
躊躇なく蹴り込まれていたら止められなかったであろうところ、一瞬の判断の遅れ。それがチャンスをつぶすことに。
いや、わかります。決して他人事ではないと。
同じようなシチュエーションで、同じように決められなかった、というシーンを何度も見ています。わかりますともさ。
このあたりが、結果を出せていないチームのやるせないポイントなのだなぁ、と。
他人事でないからこそ、察するものがあるわけで。

そして、タイムアップ。
これまで苦手としてきた沼津に、3得点無失点という完勝。
沼津にとってはアウェイの慣れないピッチで悪天候の影響を受けた、ということは否定しませんが、それでも。
前節のカターレは、アウェイの地で雷の影響で中断などというアクシデントに見舞われながらも、劣勢にくじけることなく追いついて勝ち点1をもぎ取ってみせた。
結果を出せているチームとそうでないチーム、と断じてしまうのも乱暴かもしれませんが、それでも。
極めて相性の悪い相手、昨シーズンとまったく同じメンバーではないながらも、そのイメージだけで不利を被ることも、無くはなかったであろうなかで。
屈しなかった。やり遂げた。
カターレの強さを見せられた試合であったと思います。

次週は天皇杯1回戦、リーグ戦はそのあとになりますが。
やるべきことは、変わらない。
首位に返り咲いたからには、譲ることなくキープしていかねば。
勝ち続け、富山が首位であることは動かせない、という意識を他チームに植え付けるだけの揺るがぬ強さを見せていかねばなりません。
戦いは、続きます。
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