行く末遠ければ

生まれも育ちも富山県砺波市
地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

手痛い連敗。逆転負けでホーム開幕戦を飾れず ギラヴァンツ北九州戦

2022-03-30 05:41:55 | カターレ富山
1-2で敗戦。
シーズン開幕戦で先制されながらも逆転勝利をおさめ、開幕ダッシュを決めねばならなかった前節だったものの、苦い敗戦を喫してしまい。
ならば、とホーム開幕戦で仕切り直し、大丈夫なのか?という懸念を吹き飛ばすような勝利でもって、期待に応えねばならなかったのですが。
せっかくの先制ゴールもフイ。即座に追いつかれてしまったばかりか、最低限ドローとせねばならなかったところ、終了間際に被弾、悔しい逆転負け。
開幕ダッシュどころか、連敗で大きく躓く結果となってしまったのでした。

前日、台風と同等、あるいはそれ以上かという強風に見舞われた富山県内。もしも試合日であれば、確実に中止となっていたであろうコンディションでしたが。
幸いなことに、当日にまで影響が及ぶことはなく。風もほとんどなく天候も晴れ。昨シーズンのホーム開幕戦が震えるような雨の中であったことを思えば、良好というほかないようなサッカー日和でした。
ホームゲーム開催にあたり、スタジアムには飲食をはじめ各種ブースを展開。新たにエアー注入式のゲートを設置したりと、昨シーズンまでよりもスケールアップしている印象を受けました。
それだけ、今シーズンにかけるという意気込みの表れでもあり。
だからこそ、勝たねばならない。勝って期待に応えなければならない。そんな試合でした。

愛媛県アウェイ2連戦を経て迎えた、ホーム開幕戦。
その2試合を踏襲するスタメンであったなかで。
GKに齋藤を起用。3試合でいずれも違う選手がスタメンという、異例と言える編成であったかと。
一方で、フィールドプレイヤーには手を付けず。前節こそ敗れたものの、継続路線で練度を上げていく、という方針を今節も続けるかたちに。

迎えた試合。そうした方針が奏功してということか、序盤からカターレのペースで進行することに。
というか・・・言ってはなんですが、正直言って、北九州のクオリティがあまり高くなかったように見受けられました。
あるいは前日の強風によって現地最終調整に影響があった可能性もあるか?というところですが、まぁ、それは不可抗力ということとして。
先の愛媛戦、今治戦に比べて、相手から受ける圧というものが、小さい。
前半の終わりごろにシュートがバー直撃してに救われるという肝を冷やす場面もあったものの、決定的なピンチはそれくらい。
素人目に見ても明らかなほど、カターレが優勢。
ただ・・・。
前半、仕留められず、スコアレスで折り返すことに。
チャンスをものにできず、決めきれなかったという印象が非常に強い展開に。
面白くない状況。
こういう、決めなければならないシチュエーションで決めきれないと、あとでしっぺ返しをくらうことになるーーーサッカーのあるある、カターレも過去に幾度もそれで苦い経験をしています。

だからこそ。
いかに、勝つか。無得点はあり得ない。いかに、先制するか。
それに応えたのが、マテウスでした。後半開始から6分という早い段階で、待望の今季初ゴール!
3試合目にしてはじめての先制点を奪い、ホーム開幕戦勝利に向けての道筋をつけたのでした。

しかし。
わずか3分後、あっさりと同点に追いつかれてしまい。
北九州にとって、この試合1本目のCK。それを決められてしまうかたちでの失点で、試合は振り出しに。
その後も、総じてみればカターレの試合。優位は変わりませんでした。
変わらないからこそ、勝たねばならない試合。内容で勝っているのに、引き分け以下などあり得ない!
65分には、元カターレの池髙を投入してきた北九州。所属クラブは違えど、昨シーズンホーム福島戦で試合最終盤に彼のCKから鎌田が決めるかたちで勝ち試合を落としてしまった経験が脳裏に蘇りました。
もちろん、その再現などもってのほか。

・・・だったのですが。
現実は、非情。
今回もまた、試合終了間際、90+4分でした。
この日2本目のCKから決められてしまい、逆転を許し。
反撃にも、時間が無さすぎ。そのまま試合終了。悔しいどころではない逆転負けで連敗となってしまいました。

負け犬の遠吠えでしかないですが、それでもやはり。
内容では、カターレの試合。
CK10本で、相手よりも確実にチャンスは多かった。
にもかかわらず、CK2本で2得点を献上してしまい敗れるという、やりきれなさ。
嫌な予感というものは、本当によく当たる。
決めるべきところで決めきれないと、大きなしっぺ返しをくらうことになるーーーまさに、しかり。
やりきれない、無念としか言いようのない敗戦となってしまったのでした。
「開幕戦から3試合、ゲーム内容は問題ないと評価している。何度も言うように確実に得点を決めきれないのが課題。自分たちのやりたいサッカーができていても結果がついてこないと意味がない。こんなことを続けているとゲーム内容まで悪くなるので、それだけは何としても止めなければならない。どんな形であれ結果を出していきたい。」
監督の試合後のコメント。
言う通りで、試合内容が悪くて負けているのではないところが、なんとも歯がゆいです。
いっそ、明らかに実力に勝る格上の相手にガッツリとやられて、チームの総力を挙げてもなお敵わなかった、とかなら、まだ負けても納得できようかというところですが。
そうではなく・・・決めるべきところで決めきれない、守るべきところで守り切れないなど、原因はいろいろありましょうが、それでも。
どうしようもない、手の施しようもないほど悪いわけでないのに、むしろ良くすらあるのに勝てない、結果が伴わないというのは、やはり・・・キツイです。

昨シーズン、前半戦を2敗、ホーム戦無敗で乗り切り、首位ターンを決めながらも優勝、昇格できなかった。
3戦目にして既に2敗。突きつけられた事実は、重いです。
次の試合は、否応なくやってきます。
結果がでないことで、良かった部分まで悪化してしまった末に空中分解、などという最悪のケースに陥るか、それとも持ち直して再び優勝への道を走っていくのか。
後者でなければならないことは、言うまでもなく。
1日でも、1分1秒でも早く状況を改善せねば。
取り返しがつかなくなってからでは遅いことを、心せねばなりません。
まだ3試合などと楽観している暇があったら、改善へ精進せねばならないところ。獲り逃した勝ち点6は、取り返せないのだから。
悲観的になっていては身が持たない?
それは、やるべきことをやりきるなかでは、いらない心配。
悲観すべきではない、されども楽観すべきでもない。
賽は投げられました。
足踏みしていては進まない。持ち直す猶予を、対戦相手は待ってくれないのだから。

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第3節 ギラヴァンツ北九州戦

2022-03-26 20:24:53 | カターレ富山
期せずして愛媛県アウェイ2連戦となった2試合を1勝1敗、3得点3失点としたカターレ。
2試合ともに先制を許してしまうという課題があった一方で、粘り強く戦って得点するという成果も見せてきたなかで。
いよいよ迎える、2022シーズンホーム開幕戦。
カターレブルーのユニフォームに地元・富山のファン・サポーターの期待を乗せ、3年ぶりの対戦となる北九州を迎え撃ちます。

シーズン開幕戦での愛媛に続き、ホーム開幕戦で対戦する北九州も、いわゆる降格組、前年J2クラブであったチームとの対戦となります。
もちろん楽な相手など1チームも無いなかではあるものの、そのなかにあって更に「1年でのJ2復帰」を掲げるチームともなれば。他にも増して気合を入れて臨まねばならない試合になろうというもの。
北九州とのホーム開幕戦と言えば。
カターレ富山のクラブ発足初年度の2008年、初の公式戦の相手としてホーム開幕戦に迎えたのが、当時はニューウェーブ北九州であった同クラブでした。
10704人もの大観衆が見守ったクラブの船出。
54分、幸先よく先制したのもつかの間。65分と67分に連続失点し、あっという間に逆転されることに。
それでも諦めず、試合最終盤の88分に起死回生の同点ゴール。
カターレ富山のクラブ初戦はドロー決着となったのでした。
月日は流れ、あの頃からいろいろなものが変わったけれど。
変わらないものもある。そう、地元クラブ・カターレ富山を愛し、勝利と栄光を願うその心。

2014年の初年度以来、今年2022年で9シーズン目を迎えることとなったJ3リーグにあって。
J2からJ3に降格、その後J2復帰を果たしたものの、昨シーズンの結果でもって再び降格し、今季J3を戦うこととなった北九州。
J2昇格を経たクラブのJ3リーグへの“出戻り”という意味では、鹿児島と相模原もそれに該当しますが。
都合2度の降格を経験しているクラブとなれば、北九州が初となります。
2010年のJ参入初年度に年間1勝でJ2最下位。
2014年にはJ1昇格プレーオフ圏内5位に入るも、当時はスタジアム不備でJ1ライセンスが得られず、不参加。
2016年、J2最下位に沈みJ3降格。
2018年にはJ3最下位も経験。
かと思えば、翌2019年にはJ3優勝を果たし、J2復帰。
2020年にはJ2で5位と躍進。
しかし2021年、21位となり再びJ3降格、と。
なんというか・・・本当に、ジェットコースターのようなクラブだな、なんて。
長らくJ3沼でもがき苦しみつづけているカターレサポーターとしては・・・良くも悪くも波乱万丈な北九州に、どんな顔をしたものか?と微妙な気分になったりもします。

そんな北九州との、3年ぶりとなる対戦。
当然のように1年でのJ2復帰を掲げる北九州ではありますが、ここまで、開幕戦の長野戦で0-2の敗戦。第2節・宮崎戦は2-2でドロー。いずれも勝利を挙げられませんでした。
初勝利奪取に向けて、不退転の覚悟で挑みかかってくることは間違いありません。
勝利こそならなかったものの、前節宮崎戦では2度のビハインドを追いついてのドロー。エース格として、即戦力として期待されていた新加入・髙澤 優也にゴールが生まれたということも好材料であった、と。
あとは勝ち点3に、勝利に繋げるのみ!と、鼻息も荒く富山に乗り込んでくることかと。
それを迎え撃つカターレ。
前節の今治戦で、初勝利に燃える相手に・・・エース格として、即戦力として期待されていた中川 風希のゴールによって勢いづいた流れに屈するかたちで、敗れてしまいました。
その再現、またも相手にシーズン初勝利をプレゼントしてしまうことなど、あってはなりません。断じて。
それでなくとも、昨シーズンの惨敗の借りを返すことなく敗れてしまうという、ただの1敗以上のダメージを被った感のある今治戦。
さらに、新チームの地元お披露目でもある大事なホーム開幕戦であることを思えば。
もちろん、絶対に連敗などしてはならない、もってのほかだ!というプレッシャーがかかる試合ではありますが。
それを跳ね除けて、強さを示すこと。
今シーズンのカターレ富山が、優勝を目指すにふさわしいクラブであると、期待をかける地元のファン・サポーターに、強烈にアピールすること。
その機会に、絶好のチャンスに、躊躇などあってはなりません。
プレッシャーというならば、未勝利の北九州にだって、のしかかっている。お互いさま。
けれど、そこで、カターレはそれに打ち克つんだ!そして勝利を挙げるんだ!
その気概を、勝ち点3に、勝利の歓喜に繋げねばなりません。

期待したいのは、新加入ながらもここまでフル出場、チームに欠かせない存在となっている鎌田 翔雅です。そんな彼の、カターレ選手としてのホームデビュー戦。そりゃ、期待しかないでしょうよ。
昨シーズンは福島に所属していた彼にとっては、およそ1年ぶりの県総での試合となります。
4月4日の第4節・富山-福島戦。
シーズン開幕後の3月下旬になって福島加入が発表された鎌田にとって、実質的な福島デビュー戦でもありました。
そこで、1点ビハインドの90+4分、実質的なラストプレーで。
元カターレの池髙 暢希のCKから、起死回生の同点ゴールを決め、執念のドローとしたのが1年前の彼だったのです。
あのとき以来・・・今年はカターレの一員となって挑むこととなる、ホーム・県総。やはり、期するものがあるのではないでしょうか。
巡り合わせとは異なもので。
そのときのゴールをアシストした池髙が、今度は北九州の一員として、古巣・県総に戻ってきます。前節、攻撃の起点となって同点ゴールをお膳立てしたという手応えと自信を引っ提げて。
1年前のチームメイトが、それぞれ立場を変えて、県総に。
なかなかにアツい展開です。
先日、震度6の地震に見舞われてしまい、各地で被害を受けてしまったという福島県。
お世話になった福島を思い、自分にもできることはないか?とすぐさま行動に移した鎌田。彼の発案で、今節のグッズ売り場で福島特産品を販売、その収益を支援に充てることになりました。
そんな熱いハートを持つ彼のこと、このホーム開幕戦、気合が入らないわけがありません。
その力を存分に発揮し、「カターレ富山の鎌田 翔雅、ここにあり!」と、地元のファン・サポーターに示してほしい。そう願ってやみません。

まだ3戦目、現段階で一喜一憂するのは早計に過ぎる、という見方もあろうかと。
けれども。
優勝を目指すカターレが、10位などという位置に居て良いはずがありません。
立場が人をつくるように、立場がチームをつくります。
万が一にも連敗など喫しようものなら、10位以下になることはあっても、それ以上になることは無いのだから。
言うまでもなく、シーズン終了時に1位でいなければ優勝とならない。
ならばこそ。
一刻も早く、その「定位置」への定着を目指さねばならないことは、道理。
だったら。
やるべきことは、ただひとつ。
勝ち続けること。
敗戦を喫してしまった、それは動かせない事実。
けれど、やるべきことになんら変わりはないのだから。
むしろ、敗戦などもう御免だ!その悔しさが、闘志に火をつけるのならば。
結果で、勝利で見せつけるしかないでしょうよ。
優勝を目指す、カターレ富山の姿を!
勝利をつかめ!Rising TOYAMA!

勝たれ!!!富山!!!!!
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リベンジならず。反攻実らず無念の敗戦 FC今治戦

2022-03-21 15:09:02 | 日記
1-2で敗戦。
開幕戦の逆転勝利の勢いを駆って、一気に連勝しなければならなかった今節。
そして、昨年の悪夢のような4失点敗戦を、そこから失速から昇格を逃した苦い経験を、勝利で払拭せねばならなかったのですが。
試合開始から7分という早いタイミングで、一瞬の隙を突かれてループシュートを決められてしまうという、まずい失点をしてしまい。
高橋のゴールで追いついたものの、我慢どころでこらえきれずに勝ち越されてしまい、そのまま試合終了。
開幕連勝はならず、勝たねばならなかった試合で、またも今治に屈する結果に。
まだ2試合目、と言われるかもしれませんが、それでも。
得られなかった勝ち点3を獲り返す手段が無い以上、敗れた事実を軽んじるわけにはいきません。

やはりホーム戦であった前節の敗戦を受け、スタメン5人を変更して臨んだという今治。いくらなんでも開幕ホーム2連戦で2連敗を喫するわけにはいかないと、そのプレー強度というものは、明らかに前節のそれをしのぐものであったようで。
一方のカターレは、概ね前節のメンバーを踏襲するかたちでした。
負傷内容についての公表はないものの、それでも軽傷ではなかったということか。前節負傷交代した神山はメンバーを外れ、代わって陽次がスタメンに。
そして、もうひとり。
GKには新加入の山田がカターレ初出場を果たすこととなりました。
確かに、開幕戦を見てもあまり調子が良いようには見えなかった西部ではあったものの、それでも2戦めからすぐに起用とは、少々意外であった気もします。
出場機会を求めて、山口から期限付き移籍で加入してきた山田。
さっそく掴んだリーグ戦出場のチャンス、存分に活かさねばーーー。
・・・そう、思っていたことでしょうが。
そのデビューに、いきなりミソをつけられてしまうことに。
開始からわずか7分でした。
前がかりになっていたところに、今治の新加入・中川 風希がループシュート。山田の頭上を軽やかに通過、まんまと決められてしまい、いきなりリードを許す展開となってしまったのでした。
ポジショニングにもう少し気をつけていられたなら、防げていた失点だったのでは?ーーーそんな後悔が残る、やりきれない失点。
今治にとってみれば、前節が無得点であったことから、このゴールが今季初ゴール。
それも、2018年に16ゴールを挙げて琉球のJ2昇格に大きく貢献するなど、新加入選手のなかでもとりわけ期待の高かった中川によるゴール。
シーズン初勝利をホームのファン・サポーターに届けるべく、勢いづく今治。
後手に回ってしまい、苦戦を強いられるかたちとなってしまったのでした。

甘さ、と言えばそうだったのかもしれない。
それに、開幕2戦目という段階でパーフェクトな内容を求めるのも、いささか酷であるという見方もありましょう。
それでも。
今治の奮戦ぶりもあったにせよ、それを差し引いてなお。
やはりメンタル面でのダメージもあったということか。別なチームである以上、単純に比較するものではないけれども。
それでもやはり、愛媛戦よりも内容が良くないのが見て取れました。
明らかに、今治のペースで試合が進み。なかなかに決定機が作れない。

けれども。
あきらめるという選択肢は、無い。
0-1で折り返した後半、前節同様に途中出場として大野と高橋を投入。巻き返しを期すことに。
もちろん、狙うは前節の再現・逆転勝利。
やはり、愛媛戦でのインパクトというものを意識せざるを得なかったということでしょう。大野のプレーに今治選手たちに緊張が走っている様子が見て取れました。
すると、だんだんと流れはカターレ側に。
そんななか、66分でした。
高橋がボレーシュートを叩き込み、同点に!
起用に応える今季初ゴールでもって、試合を振り出しに戻すことに成功したのでした。

こうなれば、狙うは逆転のみ。
いかにゴールを挙げるか、攻め込み続けるか・・・であったのですが。
試合も終盤の82分。
CKの流れから、近藤 高虎に値千金の勝ち越しゴールを決められてしまい、再びビハインドを背負うことに。
試合終盤の苦しい時間帯であることは確かですが・・・それでも。
失点の起点となったCK、それに至るプレーが、なにか逃げというか消極的にも見えるようなものであったように感じ、「よくないな・・・」と思っていたら。
その悪い予感が、的中してしまうかたちでの、痛恨の被弾でした。
ホームで今季初勝利を挙げるべく、最後の力を振り絞る今治。
それを覆すだけの意地を示せなかったカターレ。
試合終了。
連勝を逃し、昨季ワーストゲームの借りを返すことも出来ず。
ただの1敗以上のダメージを被る、苦い苦い敗戦となってしまったのでした。

かつて、開幕ダッシュというものに無縁であったカターレ。
なぜなら、2008年のクラブ設立から2017年に初めて勝利を挙げるまで、開幕第2戦目は「必敗」、敗戦率100%という時期が続いていたから。
近年、ようやくその呪縛から逃れてきた感もあり、開幕連勝した昨年は前半戦を首位で折り返しもしましたが。
繰り返すこととなった、2戦目の呪い。
あるいは、もっと酷いものである可能性すらあります。
すなわち、昨年の昇格失敗の直接的な原因ともなった、今治戦の4失点惨敗からの3連敗。
それが再現されてしまうのでは?という懸念。
まだ2戦目だというのに、悲観的過ぎじゃないかって?
それは、違う。
2戦目の呪いというものに苛まれていた時期、それを跳ねのけたと言えるのは、チーム発足初年度のJ2昇格を成し遂げたという実績だけでしょう。
つまりは、シーズン冒頭から躓いてしまっているようでは、悲願成就などおぼつかないということ。

ただの1敗ではない、苦い苦い敗戦。
乗り越えねばなりません。
連敗のきっかけとなった昨シーズン今治戦の繰り返しとなることは、断じてあってはなりません。
悲観的になっている場合ではないですが、それでも。
早くも、正念場。
迎えるホーム開幕戦。それを、勝つのは当然として・・・去年の繰り返しではない、ただ勝つだけでない、それ以上、悪夢を振り払い希望をもたらす勝利でなくてはなりません。
ハードルが上がってしまったかたちですが、それでも。
乗り越えていくしかありません。
失敗の繰り返しでは、未来は無い。
その未来を切り拓くには、優勝にふさわしいチームであるという力を、見せつけていくよりほかにないのだから。

戦いは、続きます。

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第2節 FC今治戦

2022-03-19 20:26:30 | カターレ富山
先の愛媛FCとのシーズン開幕戦を勝利で飾り、2022シーズンを幸先よくスタートさせることとなったカターレ。
もちろん、狙うは連勝での開幕ダッシュ。
ありがとうサービス.夢スタジアムへと乗り込み、FC今治と対戦します。

今シーズンの日程が発表された日、初めて見て思わず呟いたのが、「なんじゃそりゃ?」の言葉。
雪国のクラブであるカターレ富山にとって、シーズン開幕戦がアウェイ戦からのスタートとなることは、言わばいつものこと。
J参入以降、2015年を唯一の例外としているほかは、全てアウェイからのスタートとされてきました。(※注 日程発表後にコロナ禍で開催が延期され、大幅変更となった2020年は、実際にはホーム戦で開幕)
シーズン開幕戦が愛媛であったことについては、「いきなり降格組か」ということはあったにせよ、まぁそういうこともあるかと。
ただ、この第2節が。
なぜ、よりにもよって2週連続で愛媛県チームのアウェイ戦に赴かねばならないのか?と。
同じように雪への懸念がある八戸や長野、鳥取らが除外されるにしても、それでも愛媛県連戦とせねばならぬ理由が思いつかず。
可能性があったのが、たまたまそうなっただけ、と言われたならばそれまでですが。
ともあれ。
もちろん、狙うは愛媛勢連破。それ以外ないでしょうよ。

昨シーズン対戦した14クラブのうち、ほぼ勝ち越しかイーブンという戦績であったなか、唯一負け越してしまったのが今治でした。しかも、アウェイ戦では4失点を喫しての惨敗。
4失点だけで言えば、アウェイで0-4負けを喫してしまった長野戦もそうですが。それよりもさらに内容が悪い、シーズンワーストゲームと言えたかも。
先制されてしまいながらも、すぐさま追いつき、1-1で試合を折り返したまでは良かったけれど。
後半開始早々に立て続けに、あれよあれよと3連続失点。
明らかに、自分たちの至らなさが隙を生み、それに付け込まれるかたちでの失点。
せっかくそこまで3連勝、4連勝を成し遂げて優勝への弾みをつけねばならなかった試合だったというのに。
弾みをつけるつもりが、真逆に。
次のYS横浜にホームで敗れ、同クラブに史上初の敗戦。続く岐阜戦にも敗れて3連敗と、急ブレーキがかかってしまうことに。
たらればを言っても詮無いことではありますが。
もし、あのとき。
後半にしっかりと逆転して4連勝を成し遂げていたら。最悪でも、1-1のままドロー決着としていたとしたら。
最終順位4位で昇格ならず、という結果にはつながらなかったのでは?などと。
今節のアウェイ今治戦は、リベンジマッチ。
もちろん、過去は変えられない。けれど、その痛みを乗り越えることは出来る。
そう、あの時果たせなかった勝利を、連勝を成し遂げることで、リベンジを果たしたならば。
勝たねばならない理由しか、ないでしょうよ!

リベンジマッチと銘打つからには、昨季からの選手たちに勝って悔しさを晴らしてほしい、と願うのは道理ですが。
ここは敢えて、川西の活躍を推したいです。
今シーズンの補強の目玉として大きな期待をかけられている彼ですが、開幕戦からその力を発揮。その実力を、スケールの大きいプレーぶりを見せていました。
惜しくも得点にこそつながらなかったものの、バー直撃のヘッドであるとか、至近距離から食らいつくような連続シュートとか。
自身に得点こそなくとも、個人技からの絶妙なクロスで決勝ゴールをアシスト。早速結果を残してみせたのでした。
だったらもう、カターレでの初ゴールも期待せずにはいられないでしょう。
今節もまた勝利につながる活躍を見せて連勝を成し遂げ、胸を張ってホーム開幕戦に臨んでほしい。ファン・サポーターの期待をいい意味で裏切る、想像を超えての活躍を願ってやまないところです。
それに。
昨シーズンは岐阜に所属していた川西ですが、彼もまた、打倒今治に燃えているはずなので。
なぜなら、アウェイ今治戦で0-3負けという悔しい敗戦を喫しています。
リベンジを成し遂げたい思いは同じ。力をひとつに、勝利を掴み取らねば!!

前節、ホームで迎えた開幕戦で、福島に0-1で敗れ黒星スタートとなった今治。
PKを決められてしまった1点を覆すことが出来ず、無得点での敗戦。
そこからの巻き返しを図り、連続ホーム戦となる今節こそは、今季初ゴール、そして初勝利に向けて、気合を入れて待ち構えていることでしょう。
昨シーズンのベストゲームだったであろう、4得点を挙げた富山戦。今節もその再現を!と息巻いているのではなかろうかと。
簡単な相手ではなく、万一敗れるようなことがあれば、「またか」と、ただの1敗以上のダメージ必至、という厄介な相手。
けれども。
ピンチはチャンス。
リベンジを成し遂げて、愛媛アウェイ連勝を達成したならば。
「今年は、本当に優勝を期待して良いチームだ!」
そんな思いを、ファン・サポーターの期待に応える戦果に繋げたならば。
ただの1勝以上の価値を生み出すこと必定。
だったら。
狙うしかないでしょうよ、価値ある勝利を!!

必ずや、連勝を!!
優勝にふさわしいチームである証を、リベンジ勝利でもって打ち立てろ!!!

勝たれ!!!富山!!!!!
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鮮やかなる逆転勝利!力をひとつに、開幕戦を制す 愛媛FC戦

2022-03-14 20:52:57 | カターレ富山
2-1で勝利!
大事なシーズン開幕戦、見事に勝利で飾りました!
どのチームにとっても難しい開幕初戦、優勢に試合を進めながらも先制を許してしまうという苦しい展開。
しかし、そこで動じることなく虎視眈々と反撃の機会をうかがい続け。
途中出場の大野が、同点、そして逆転の2ゴールという殊勲の活躍。全員が気持ちを切らすことなく集中し、そのリードを守り切っての勝利。
アウェイの地で、価値ある勝ち点3。
優勝に向けて、幸先の良いスタートを切ることに成功したのでした。

J3の開幕節の中でも1試合だけ日曜日の15時開始という、いちばん遅い時間帯でのキックオフとなったこの試合。
薄曇りで日差しこそなかったものの、気温20.6度という温暖な気候の中での試合となりました。
ただ、深刻というほどではなかったけれど風の影響があり、試合前のコイントスで陣地を変更して臨むことに。
真新しい2022シーズンのユニフォームに身を包んだ選手たち。2011年から2013年にかけてのシーズン以来となる、白地のユニフォームに黒のパンツという2nd仕様に、新鮮さを感じつつ。
新鮮さと言えば。
スタメン11人中、特別指定から本契約という松本を含め、5人が新加入選手となりました。
GKに西部、DFは林堂に、福島から移籍の鎌田と宮崎から移籍の大畑。
アンカーに末木と左WBに安藤は昨年通りとして、移籍した音泉のいた右WBには、大卒ルーキーの神山が抜擢され。
2列目は椎名と2年ぶり出場となるルーキー・松本。最前線はマテウスと、岐阜から移籍の川西が務めることとなりました。

試合開始から、なんというか、「違和感のないことが違和感」とでもいうような感覚がありました。
石﨑監督体制の2年目となる今シーズン、昨シーズン見てきたカターレの継続、更なるブラッシュアップを期待することになるなかで。
ボールを保持する相手に果敢に挑んでいく姿勢、そして素早い攻守の切り替え―――そんな石﨑サッカーのスタイルを、各選手ともよくやっている。それは、昨シーズンを通じて見てきた姿。
まてよ・・・同じだけど、同じじゃないだろ?
だって、5人も入れ替わってるんだぞ?
それはすなわち、既存選手だけでなく、新加入選手にもその石﨑イズムがしっかりと浸透しているということの証左なわけで。
これは、いけるんじゃないの!?と。
13分、相手陣内左サイドに蹴り出されたボールにスルスルと上がった松本が折り返すと、椎名がボレーシュート!決定機ながら愛媛GK徳重 健太に阻まれてゴールならず。
いける気配というものは、確実に醸し出していたのでした。

ただ。
そんななか、アクシデント。
15分、林堂が競り合いで頭をぶつけて流血。不穏な空気に包まれてしまうことに。
かつての古巣での凱旋試合だけに、なんとか・・・テーピングが痛々しくも続行可との判断。
その林堂、29分には遠目ながらもFKのチャンス。昨年のホーム岩手戦決勝ゴールの再現を!と、いやがおうにも期待が高まりました。
狙い通りにGK手前で跳ねるボールとし、前にこぼさせることには成功したものの、詰め切れず。先制点とはなりませんでした。
よし、なんとか林堂は大丈夫そうだ・・・そう思っていたら。
36分、前に詰めてボールを処理しようとした西部の頭部に相手選手の足が接触、ボールがこぼれてしまったところを蹴りこまれ、万事休す・・・かと思いきや、大畑が蹴り出して難を逃れるという、肝を冷やす場面も。
い、いや、西部も大丈夫そうだし、決定的なピンチをしのいだ、良かった・・・。
そう思っていたら。
前半終了間際のこと。
接触プレーから神山が倒れこみ、担架で運ばれ交代を余儀なくされるという・・・。
記念すべきJデビューとなった試合であったものの、無念の途中退場となってしまったのでした。
総じて、チームの状態は良い。勝機も充分にある。
けれど、アクシデントにも見舞われ。
なかなかに難しい状況の中で、スコアレスで試合を折り返すことに。

どちらのチームにとっても、今シーズン初めてのリーグ戦。特有の固さというもの、甘さが出てしまう場面もお互いにあったなかで。
それでも、どちらかと言えば優位にあったのはカターレのほう。
決めきること、得点を挙げて勝利の要件を満たすことができたならば、その先の勝ち点3も---そう思っていたのですが。
先にゴールを揺らしたのは、愛媛でした。
後半開始から6分、仙台からの新加入・佐々木 匠にドリブル突破から豪快に蹴りこまれ、失点。ニンジニアスタジアムが沸くことに。
しかし、それでも。
リードされたからと言って、そこで意気消沈してしまうことはありませんでした。
そして、相手に一気呵成に雪崩れ込ませるような隙も与えなかった。
選手たちの闘志は、萎えていない。

そんななか、監督が次の手を。
61分、一挙3枚替えで高橋、大野、姫野を投入。「点を獲りに行く」という明確なメッセージを発信したのでした。
その交代から程なく65分。
前線へのロングフィードをカットされてしまいカウンターを受けそうになったところ、中盤で阻止。すると、松本が最前線・大野へと柔らかいボールを送り出すと。
相手ディフェンスと競り合いながらも体勢を崩さなかった大野が蹴りこみ、見事に同点ゴール!昨シーズンのチーム最多得点者。その大野が、開幕戦からいきなり魅せてくれました。交代にバッチリと応える得点で、試合を振り出しに戻したのでした。
69分には川西に決定機、裏への抜け出しからゴール正面でシュート、阻止されながらも押し込もうとするもそれも止められ、こぼれたところを大畑が押し込むもさらに腕一本で阻止という・・・ベテランGK・徳重の神がかり的なセーブに遭い、ゴールならず。
一方で79分、愛媛の決定機でゴール至近距離からFW松田 力に押し込まれかけるも、飛び込んだ西部が阻止というシーンも。
気の抜けない攻防はさらに続き、その直後、今度は川西のヘッドがクロスバーに嫌われてゴールならず。
緊迫したシーンが続きました。

そんななか、次の1点がもたらされのが84分でした。
愛媛陣内左サイド深くで、川西が個人技でディフェンスを振り切ると中央へクロス。
すると、待っていた大野がジャンプ、強烈なヘッドを叩き込むと、これにはさしもの徳重も弾きだしきれず。
見事にこの日2点目となるゴールが決まり、逆転に成功!アウェイ愛媛の地まで駆けつけたカターレファン・サポーターのボルテージも最高潮に!
もう、勝つしかない!
88分には守備固めで碓井を投入。絶対に勝つんだという気迫は、カターレの力をひとつにしました。
そして、5分あったアディショナルタイムも相手に反撃のゴールを許さず。
タイムアップ。
見事に、逆転勝利で開幕戦を制したのでした。

J3の初戦となった試合で、手痛い洗礼を浴びたかたちの愛媛。
「きれいにサッカーをやるという方向性のプレーが多く、1対1の局面で、逃げているとまでは言わないまでも、向き合ってないというか、きれいに交わそうというプレーが多かったように思う。そこで押し込まれて逆転にまで持っていかれた。選手だけでなく僕にも問題がある。チームとしては年間を通してそういったマインドを変えていかなければいけないと思う。少しずつJ3のパワーサッカーやフィジカルの強さに向き合っていけないと勝ちは拾っていけないだろう。修正して次につなげていきたい。 」
石丸監督も、そのように語りましたが。
まさに、然り。
その気持ち、まったくもって他人事と思えないほど、よくわかります。
なぜなら、カターレも通ってきた道だから。
カターレだって、いい加減な気持ちでやっていたから、やる気がなかったからといった理由でJ3にとどまり続けていたわけでは、決してない。
もがき、苦しみ、絶望しかけながらも。
それでも挑み続けて、今がある。
だからこそ。
自戒の意味も込めて、言いたい。
「J3を無礼るなよ」

もちろん、愛媛も油断ならぬひとかどのチーム。次に相まみえる8月の第21節では、今回勝ったから、という理屈も、そうそう通用しないでしょう。
それでも。
カターレは、この開幕勝利から進み続ける。
それこそ、次に戦っても通用しないのでは?と怯ませるほどの勢いで。
言わずもがな、優勝を目指すというのは、勝ち続けることにほかならないのだから。

戦いは、始まったばかり。
優勝を目指すシーズンは、続いていきます。
コメント
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