1-2で敗戦。
フラグ、というか。前例からくる負のジンクスめいたものは、ありました。
しかし、それを跳ね返して勝利を掴まねばならなかった・・・のですが。
ほとんど開幕直後に躓いてしまっていたなかで、ようやく掴んだ開幕連勝。しかし、それを新参チームにとめられた。
新参チームのホームで、記念すべきJ初勝利を献上してしまった。
いずれも、過去に苦い思い出として経験済みですが。
それが、またしても。
極論を言えば、全28試合のなかの1試合というだけ。勝ち点のうち、3、1、0の結果で今回は0になったというだけ。
しかし。
単なる1試合以上の結果、単なる1敗以上の結果というものは、間違いなくあります。
後ろ向きに過去の再現だと嘆いても仕方ない、ということはあります。
そのなかにあって、どうするか。
どうやって、前を見据えるか。
大げさかもしれませんが、それでも。
負けたからこそ、チームの真価が問われるーーーそう思います。
午前は雨が降っていたとのことですが、曇り空の下、風の影響がほぼ無いピッチ状態。その時間帯は富山では強風が吹き荒れていたこともあり、ホームでなくてよかった、とも言えなくもなく。3戦目にしてやっとまともなコンディションでの試合であったかと。
前節の試合中に足が痛んだと思しき花井がメンバーを外れ、代わって碓井がスタメン出場。それ以外は前2戦とまったく同じ編成となりました。
試合のほうは・・・なんとも言えない展開に。
前節の大野の今季初ゴールが、「開幕戦の音泉のゴールと逆になったみたいじゃないか」という話をしましたが。
なんというか・・・今節は、前節八戸戦の意趣返しとでもいうのでしょうか。
PKによって先制点を挙げ、前半のうちに追加点を挙げて突き放し。後半、1点を返されたものの、そのまま逃げ切って勝利。
それとはまさに真逆。
PKによって先制点を奪われ、前半のうちに追加点を決められ突き放され。後半、1点を返したものの、そのまま逃げ切られて敗戦。
そして、なによりも。
懸念が、現実に。
前回、2017年の開幕連勝を止められたのは、当時の新参チームであった沼津。それを繰り返してはならなかったのに。
2013年の長崎、2014年の讃岐、そして今回の宮崎に、記念すべきJ初勝利を献上。しかも、それぞれのホームで。
もちろん、こじつけ、偶然の積み重ねを気に病んで負のジンクスに自縄自縛、などというのは愚かなことでしょう。
けれども。
リーグ戦を戦っていくにあたり、1試合1試合はそれぞれ別であっても、積み重ねであることもまたしかり。
そのなかで、流れを掴むべき試合、流れを断ち切らねばならない試合というものは、あります。たとえそれがそれぞれ別の相手との試合、ホームあるいはアウェイであったとしても。
そんななかで、重要なことは。
機を逃さないということ。
良い流れにしっかりと乗り、悪い流れは即座に断ち切る。
それが出来るチームが強いチームであり、それを成し遂げた先に目標達成、昇格もあるのでしょう。
その意味で。
負のジンクスに躓いている場合でないところ、むしろ乗り越えなければならないところで、やらかした。
宮崎の初勝利にかける情熱をどうこう言うことはありませんが、それを無慈悲に跳ね除ける非情さをもって連勝継続せねばならなかったのではないか?と。
相手ではなく自分たち自身に敗れてしまったのではないかと。
無理やりにでもポジティブに捉えるならば。
自分たちの甘さ、勝ちきれない弱さに3試合目で向き合えて良かったと。
どうしようもなくなるまで後退してしまった後にやっと気づいた、とかじゃなくてよかったと。
まだ取り返しのつかない事態にはないっていないと。
たかが1敗したくらいで大げさ?長いシーズンで負けることもあるのが当たり前?
そのたかが1敗で得られなかった勝ち点3を獲り返す手段は、ありません。
もちろん、いつまでも気にしてプレーに支障をきたすなんてのは本末転倒ですが。
勝てなかった事実、敗れてしまった現実から目をそらすことなく。
目先に一喜一憂、上等。
その積み重ねが戦績となり、最終成績につながっていくのだから。
連敗は論外として。
いかに、次の勝利へとつなげていくのか。
ただの1敗にしないために。
転んでもただは起きぬしたたかさを、発揮せねばなりません。