行く末遠ければ

生まれも育ちも富山県砺波市
地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

難敵撃破で有終の美!完勝でシーズンを締めくくる アスルクラロ沼津戦

2019-12-10 20:28:08 | カターレ富山
3-0で勝利!
シーズン最後の戦いを、3連勝、沼津戦初勝利で見事に飾りました。
もちろん、簡単な試合ではなく。ややもすれば、真逆の結果もあり得たかもしれませんでした。
けれども、勝った。
勝ち切る強さを見せ、後半一挙3得点、そして3試合連続無失点で3連勝締め。
昇格という目標には届かなかったけれど、それでも。
消化試合などではなく、これまでの積み重ね、強さを結果に結びつけた快勝。
順位をひとつ上げ、降格以降の最高位となる4位で2019シーズンを終えたのでした。

2017年の対戦時には、台風の影響で開催そのものが危ぶまれたこともあった、愛鷹での試合ですが。
今シーズン最終戦の今節は、雲ひとつない青空が広がり。12月とは思えないような暖かな気候の、絶好のサッカー日和となりました。
前節はメンバー外となっていた大谷がスタメン復帰したほか、碓井に代わり稲葉がボランチに。
そんなスタメンで、目を惹いたのが、馬渡。
柳下に代わってSBに入り、今季リーグ戦初出場・初スタメンとなりました。
天皇杯では出場機会があったものの、それ以来約4か月ぶりの公式戦。泣いても笑っても今シーズン最後の試合であるだけに、存分に頑張ってほしいと期待がかかりました。

前半は拮抗した展開。お互いにチャンスは作るものの決定打には至らず。
それでも、どちらかと言えば沼津のほうに、より可能性を感じさせるシチュエーションがあった印象でした。
攻撃の姿勢そのものが悪いわけでは、決してなく。むしろ、体を張って必死に防ぐ、ポストに救われて事なきを得るといった、危ない場面も。
それでも、どうにも決めきれなかった沼津。
チャンスを活かしきれずにやきもきさせられる、そこで決めてさえいればーーー今シーズン、そんな場面が幾度となくあり、勝てたはずの試合を落としてしまった経験が少なからず・・・むしろ多くすらあったカターレにとって。なにか、まったく他人事とは思えませんでした。
同時に、気持ちがわかるからこそ。
0-0で折り返すこととなったものの、「このままスコアレスドローでなんとなく終わる、なんてことは無いだろうな」という予感・・・いや、確信めいたものがありました。
決めるか、決められるか。
予断を許さないままに、後半を迎えることに。

得点を挙げなければ、勝つことは出来ないーーーあたりまえと言えばあたりまえのことではありますが。
けれど、そのあたりまえのことが、どうにも難しくもあるだけに。
ハーフタイムに指示もあったでしょうが、その得点を挙げて勝つというあたりまえのことを成すために、行動に出ることに。
後半開始からおよそ10分という時点で、陽次に代えて高橋を投入。普段の選手交代よりも、明らかに早いタイミング。
すなわち、「点を獲って勝て」というメッセージに他なりませんでした。
その高橋、入って早々にヘディングシュートで相手ゴールを脅かすなど、攻撃の意思というものをしっかりと出してチームを鼓舞。
すると、66分のCKのチャンスで。
ファーに待ち構えていた今瀬がヘッドで折り返すと、それを油断なく詰めたのは脇本!
見事に決めて、待望の先制点を挙げたのでした。
陸上競技場のトラックを挟んで芝生席とは距離があったものの、駆け付けたカターレサポーターの前まで走り来て、喜びを爆発させた脇本。一気にボルテージが上がったのは言うまでもなく。
沼津戦初勝利に向けて、その要件を満たすゴールを挙げたからには。
同点、逆転を許すことなどあり得ず。なんとしても勝たねばならない。そのために、守りに入るだけでなく攻め続ける姿勢が求められました。
すると。
追いつかんと前がかりになってきていた沼津に対し、カウンター。86分、平松のシュートがGKのブロックに遭いながらもゴールに吸い込まれ、追加点!
さらに89分、同じくカウンターから高橋と平松のパス交換。折り返してボールを受けた高橋が冷静に蹴り込み、試合を決定づける3点目!
4分のアディショナルタイムもしっかりとしのぎ切って、守っても無失点。
そして、タイムアップ。
見事に勝ち切り、3連勝を達成。苦手としてきた沼津に打ち勝ち、初勝利を挙げることに成功したのでした。

これまでの沼津戦を振り返れば、あるいは、真逆の展開もあり得ました。セットプレーから失点、追いつくどころかカウンターをくらって追加点を奪われるーーー過去には実際にそういった負け方もしているわけで。
それでなくとも、決めなければならないところを決めきれずに、結果、勝ちを逃すということも、やはりあり得ました。
けれども、そうはならなかった。そうはしなかった。
決定力不足に悩まされ、結果的にそれが足を引っ張るかたちで昇格のチャンスを逃すことにつながってしまった今シーズンですが。
それでも。
やりきる意志を、勝利につなげることで示してみせた。
最後の戦いを、有終の美で締めくくってみせた。
これまで、右肩下がりの戦績で終わることがつづいてきましたが。
今節の勝利によって、他会場で敗れた熊本に代わって4位に浮上。J3における過去最高順位でフィニッシュ。
今季の昇格は叶わなかった。けれど、来年こそーーー漠然としたものではなく、たしかな実感としての、そういった思いがあふれた、そんな勝利でした。

2019シーズン、お疲れさま。そして、ありがとう!
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第34節 アスルクラロ沼津戦

2019-12-08 02:43:04 | カターレ富山
いよいよ今シーズン最後の戦い。
悲願であるJ2昇格は成し遂げられなかったけれど、それでも。
過去の右肩下がりの結果に終わってしまったシーズンとは違い、J2昇格を、J3優勝を目標に掲げても名目倒れとは言わせない戦いをしてきたという、自負。
それを、この最終戦も勝つことで、確かなものとせねば。

アウェイの愛鷹広域公園多目的競技場で対戦するは、アスルクラロ沼津。2017年の初対戦以来、1分け4敗と未勝利。かなり分の悪い相手です。
4連敗のあと、今季のホーム戦でやっとそれをストップする引き分け。内容としては、相手を圧倒するシュートを放ちながら勝ち切れずにドロー決着という、なにか、今シーズンの至らない部分を象徴するような試合でした。
J参入初年度の2017年、いきなり最終節まで優勝を争うなど実力を見せてきた沼津。
しかしながら、今シーズンはなかなか振るわず、最終節を残した現時点で12位。11勝6分け16敗と負けが先行してしまっています。
とはいうものの。
カターレがJ2にいた時分からおなじみ、岐阜や岡山などでプレーしていた染矢 一樹。前所属の相模原時代から輝きを放ち、今も沼津の中心的選手である普光院 誠。ガイナーレ鳥取時代から幾度もカターレの前に立ちふさがってきたベテラン・尾崎 瑛一郎などなど。侮れないどころか、要警戒という選手が揃っている沼津。
正直なところ、12位という戦績が意外とも思えますが。
なかなか思うようにいかないJ3の難しさーーーいや、それは他ならぬカターレがよくわかっていることではなかったか?
思うようにいかないシーズンではあったでしょうが、それでも、ホームでの今季最終戦。必勝を期して待ち受けていることは間違いなく。
それ以上に、沼津にとっては特別な試合。
JFL時代を含め5年間指揮を執ってきた吉田 謙監督が今シーズンをもって退任。今節がラストゲームとなるだけに、勝って有終の美を飾り送り出そう!と、沼津一丸となって試合に臨むことは確実でしょう。
しかしながら。
相手にどういう事情があろうが、それはそれ。勝ちを譲る理由には当たりません。
それでなくとも、いまだ勝ち星のない相手。全力でもって打ち砕かねばならない。そんな気概でもって挑むからには、咬ませ犬になどなるわけにはいきません。

去りゆく者のために勝って有終の美を飾りたい、というのであれば。監督退任というわけではないにしろ、カターレとて事情は同じ。
前節終了からの1週間で、代、才藤、太田、谷奥の契約満了が発表されました。
いずれも、これまでチームを支えてくれていた印象深い選手たち。プロサッカークラブの宿命とはいえ、やはりさみしさも。
今節が、今季ここまで戦ってきたメンバーで挑む最後の戦い。同じメンバーで公式戦を戦う機会は、もう無いわけで。
勝たねばならない理由しかありません。
今節、期待したいのは白石。
元沼津の選手であり、プロのキャリアをスタートさせた地での試合は、やはり特別なものであろうと。
そのキャリアのスタート時に薫陶を受けた吉田監督の退任に対しても、勝って恩返しをしたいという思いもあろうかと。
現在所属するのは、J2昇格を見据えるクラブ・カターレ富山。その中心選手として活躍する白石 智之の姿を、愛鷹のピッチで存分に見せつけねば。
前所属クラブである岩手との対戦で魅せたのと同様に、勝手知ったるスタジアムで躍動する姿を、ぜひとも。

勝ち切る強さが足りなかったことが昇格を逃してしまった要因ですが。
ならばこそ。
それを、そのままに終わるなんてことになれば、後味が悪いどころではなく。
今シーズンの戦いは終わりますが、それでも。カターレの挑戦は続いいていくのだから。
これまでの総括と同時に、未来につながるような、そんな一戦。それを、勝利でもって飾らねば。

沼津戦初勝利に向けて、乾坤一擲!
有終の美は、待っていても掴めない。奪い取れ!!!

勝たれ!!!富山!!!!!
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『ホーム最終戦』でみせた成長の証。長野の地で勝利を飾る FC東京U23戦

2019-12-01 12:40:20 | カターレ富山
2-0で勝利!
昇格の夢は断たれても、それでも。
消化試合ではなく、今シーズンここまで取り組んできたサッカーを見せるため、勝つために、全力で臨まなくてはならなかった試合。
本拠地ではない長野県・Uスタジアムでの試合であり。ファン・サポーター1136人が駆けつけましたが、移動距離の苦を苦とも思わない、気合の入った面々が声援を送るなかで。
そんな熱意に、しっかりと勝利で応えてくれたのでした。

これまで何度も訪れており、ほかに比べても「よく知っているスタジアム」と思っていたUスタジアムですが。
今回、全くの別モノでした。
普段は立ち入ることのないエリア、ホーム側スタンドから見たピッチというものは、アウェイ側からしか知らなかったことを思えば、とても新鮮に映りました。
その最たるものが、大型ビジョン。アウェイ側スタンドの屋根の上に設置されており、そちらのスタンドに居るぶんには、絶対に見ることのできないもの。
「ホームクラブである長野パルセイロサポーターは、いつもこんなふうに見ていたのか」と。
このような機会でもない限りは、まったく知らないままでいるところだったでしょう。
サッカー専用スタジアムということで、ピッチにとても近く。
それでなくとも、国内最大級にスタンドとの距離が離れている県総のことを思えば。
『ホームクラブとして』ピッチで躍動する選手たちを応援する経験・・・やはり、特別なものがありました。

このところ、悪天候との戦いでもあったアウェイ戦が続きましたが。今節のアウェイ・・・もといホーム戦は、雨や風を気にすることなく臨める良コンディションとなりました。
それでも、日が差しているときには暖かでも、陰になるとさすがに寒く。そりゃそうか、11月30日ともなれば。
とはいえ。
気象条件そのものには問題がない以上、慣れないピッチであろうが、ホーム最終戦。勝たねばなりませんでした。

ガンバ大阪U23、セレッソ大阪U23にしてもそうでしたが。個々の能力が高い選手が多い印象は、やはり今節のFC東京U23もまた同じでした。
現在リーグトップの17得点、前回対戦でしてやられたFW原 大智の存在感は、やはり大きく。
そして、あるいは同等以上に目を惹いたのがMF紺野 和也。
上背はないながらも、その切れ味鋭いドリブルでガツガツと攻め込んでくる姿は、脅威そのもの。
特別指定選手としてプレーしており、来季の加入が決まっているのだとか。その所属が法政大学。
同じく法政大学からは、来シーズンカターレにも2名の加入が既に発表されていますが。
元カターレ選手としておなじみの法政大・長山監督・・・その名が、また上がることになるのかと。
ともあれ。
なかなか主導権を奪うに至らず、均衡した状態が続き。いつもの自分たちのペースで試合を進行するパターンには、どうにも持ち込めませんでした。
お互いにチャンスは作りつつも得点にまでは至ない。油断のならない展開が続きました。

じりじりとした展開の中、0-0での折り返しも視野に入ってきていた44分。
CKのチャンスから、柳下がドンピシャのヘッド!見事に決めて、先制ゴールを挙げることに成功しました。
練習からやっていたかたちとのことですが、それを大事な場面で見事に決めて。
なかなか得点のにおいというものがないなかでも、それでも!と決めてみせた価値あるゴール。勝利に向けて、しっかりと前進したのでした。
リードして迎えた後半ですが、油断禁物であったのは言うまでもなく。
前回対戦にしても、先制ゴールを挙げながらも追いつかれてしまい、ドロー決着。それを繰り返すわけにはいかない。
それでなくとも、能力の高い選手が揃ったFC東京U23。
下手に守勢に回ってしまったのでは、隙を突かれて失点、というパターンも充分にありえたのだから。
集中を切らさず守りきること。そして攻めの気持ちもしっかり持って、追加点で突き放すこと。
勝利に向けて、油断のならない展開が続きました。

そして。
70分、待望の追加点が。
中盤での競り合いからボールを奪うと、碓井が中央を攻め上がり。途中出場の高橋にパス、そのリターンを受け、そのままシュート!見事に決めて、今シーズン初ゴールとなる得点を挙げたのでした。
奇しくも、碓井も高橋も元長野の選手。かつてホームスタジアムとしてプレーしていたピッチ、Uスタジアムで魅せたゴール。なんとも感慨深いものが。
さらに勝利を近づけることに成功。今シーズン2得点以上上げた試合は全勝というジンクスを全うすべく。そして、前節に続いて無失点で抑えるべく。集中したプレーが求められました。
そんななかで、きちんとやるべきことをやり遂げて。
3分あったアディショナルタイムもしっかりとしのぎきり。
試合終了。見事、2-0で勝利をおさめ、ホーム最終戦を白星で飾ったのでした。

普通でない、特別な状況での試合でしたが。
それでも、遠く長野まで駆け付け、勝利を信じて応援したファン・サポーター。その心意気に、見事に勝利で応えた選手たち。
昇格は成し遂げられずとも、消化試合になどしないーーー勝利に向けて懸命にプレーする選手たちの姿に、ファン・サポーターも心を打たれたことかと。
そんな、双方の絆が深まったような試合でした。
シーズンも、いよいよ残り1試合。
最後の最後まで、しっかり応援する。プレーをしかと目に焼き付ける。
そんな決意とともに、『ホームスタジアム』を後にしたのでした。
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