行く末遠ければ

生まれも育ちも富山県砺波市
地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

安間体制のあんまりな“醜”大成。無残な終戦でJ2を去ることに  ファジアーノ岡山戦

2014-11-24 20:44:08 | カターレ富山
0-3で敗戦。
2014年最後の公式戦は、今年1年のカターレがやってきたサッカーが凝縮されたような試合となりました。
・・・悪い意味で。

先手をとって有利に試合を進めるべきところを、逆にやられてしまう。
セットプレーからの失点が多く、気をつけねばならないことがわかりきっていたはずなのにやられてしまう。
警戒しなければならないとわかりきっているはずの相手エースに決められてしまう。
1点獲られたならば2点、2点獲られたならば3点を獲り返して逆転してやるぞ!という気概が見せられない。
相手ゴール方向ではなく横を向いているサッカー。積極性が感じられない。
ボールホルダーへのフォローが全然なっていないせいでパスがつながらない。そのパスも相手に与えているのか?という精度。
ハーフタイム前後の気を引き締めねばならない時間に失点。気合いを入れねばならない時間に得点できず。
「とりあえず前線の選手でなんとかしてくれ」というサッカーで、攻撃の厚みが全くなし。
「劣勢にあっても一矢報いてやる」という意地が見せられない。
いつものように無得点負け。

これまでの悪い部分が、これでもかというほどに。
それでなくとも、降格が決定してなお応援に駆けつけたファン・サポーターの期待に応えたいのであれば、必勝を期すのがあたりまえであったはずの試合。
それが、逆に。
期待を最悪なかたちで裏切る醜態。惨敗という言葉以外みつかりません。
これで、29敗目。全42試合の3/4近くも負けて、救いようのない無残な戦績を残しつつ降格、J2を去ることに。
救いが無さすぎます。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

第42節  ファジアーノ岡山戦

2014-11-22 23:02:18 | カターレ富山
6年前、2008年の11月23日―――第10回JFL後期第17節、MIOびわこ草津(現 MIOびわこ滋賀)を破って3位を確定、J2昇格を決めた、カターレ富山の歴史に残るメモリアルデーでした。
その翌週には最終節として同じくJリーグ入りをかけて臨んでいたファジアーノ岡山とのホーム最終戦。結果はドローであったものの岡山が昇格要件を満たしたことにより、両チームが昇格を喜び祝賀ムードに包まれるという、希有な経験をしたのでした。
チーム発足初年度、その道のりは決して容易いものではなく。むしろ、苦難の連続でした。けれども、その苦労が報われてたどり着いた、Jの舞台。そのときにはまだ確たる実感もありませんでしたが、それでも、来たる明るい未来へと思いを馳せていたものでした。

・・・あれから、ちょうど6年。
皮肉にも、昇格メモリアルデーが、降格によって上書きされてしまうことになってしまいました。しかも、相手はJ2でのさらなる飛躍を誓い合いつつ共に昇格した岡山。
降格確定試合が同じく昇格同期であった栃木であったことも含め・・・運命の神様ってやつの質の悪い嫌がらせも、ここまで徹底するか?ってなもので。
ホームでのシーズン最終戦ということで言えば、J2初年度であった2009年も、岡山と対戦しています。
初のJリーグへのチャレンジでありながら補強らしい補強もなく、最下位を疑われなかった初年度。しかし、その下馬評を覆し、18チーム中13位と予想外の健闘。一方の岡山は苦戦を強いられ、最下位に終わりました。
それからというもの・・・。
初年度こそ最下位だったものの、そこからだんだんと着実に力を伸ばして右肩上がりに成績を伸ばしていった岡山。前節の結果により今季のプレーオフ進出はならなかったものの、それでもJ1を狙うに値するだけのクラブへとステップアップしました。
しかし。
一方で、初年度の手応えをもとにさらに躍進しなければならなかったはずのカターレは、低迷続き。J1昇格どころか中位進出すら果たせないままに残留争いを繰り返し、今季、ついに降格の憂き目に。
同じ期間だけJ2にいながら、どうしてこうなった・・・。

他クラブを羨んでも、悔やんでも、現実は変えられないのだけれど。
それでも。
やれることをやる。なすべきことを、なしとげる。
つまりは、勝つこと。今季6勝目を挙げて、勝って最終戦を飾ること。それ以外に、ありません。

前節の岡山はホーム最終戦で熊本と対戦、エースの押谷が3試合連続ゴールにして大台に乗る今季10得点目を挙げて先制したものの、試合終了間際の後半89分にまさかの同点ゴールを奪われ、勝利を逃してしまいました。さらには、プレーオフ進出の可能性も消滅。
それだけに、この最終節を勝って憂い無くシーズンを終えたいという思いもひとしおではないでしょうか。
それでなくとも、今季の開幕戦で対戦、ホームの期待に応えられずに勝てなかった富山。さらには昨季ホーム最終戦でも敗れています。いかに最下位で降格が決まってしまっている相手であっても、容赦なく勝ちに来ることは間違いないでしょう。
やはり、気をつけなければならないのは4試合連続ゴールを狙う押谷でしょう。こういう重要な試合であるからこそ、普段にも増しての警戒は不可欠。
今季に限らず、カターレの悪癖として幾度となく繰り返してきた、「相手のエース格に警戒しながらも決められてしまう」というシチュエーション。それをこの試合でも繰り返すことはあってはならないのであって。前節も森本、ケンペスという点獲り屋にあえなく屈しての敗戦。もう、そんな姿は見たくないのです。
最大限の集中で、やりきる。無失点が最低条件でしょう。

期待したいのは、白崎。
大きな期待を背負って迎えた今季、その期待に応えられず、ここまで僅かにPKの1得点のみ。
最後の試合になってしまいましたが・・・だからこそ。ここで、ファン・サポーターの期待に応え、ホームでヒーローになってほしい。そう願います。
昨季のアウェイ岡山戦で勝利の立役者となるゴールを決めた、あの活躍を。
得点にこそならなかったものの、70メートル独走で沸かせた開幕戦の、あの活躍を。
チーム最多出場時間を記録し、苦しいシーズンにありながらもチームのために戦ってきた姿を、見ています。
だからこそ。
この試合で、その集大成を!勝利導くゴールを!

最終戦を前に、水谷の引退、ヨングンとテホンの契約満了が発表されました。
各々に対しての振り返りは、また機をあらためて行うとして。
来季のチケット販売概要が発表されたりと、着実に、「次」への動きは始まっています。
けれども。
まだ、終わっちゃいない。
勝って終わらねば。たとえどんな未来につながるにしても。

つらい思いばかりだった今季だけれども。
だったらせめて。
この最終戦を、勝利で飾るために。
やりきるしか、ありません。
勝つしかありません。

信じる気持ちを力に変え、全力で戦え!
そして、勝て!!
J2との別れは、終わりじゃない。
ならば、勝て!!

勝たれ!!!富山!!!!!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

先制点も実らず、無念の逆転負け。意地を示せず  ジェフユナイテッド千葉戦

2014-11-17 22:08:20 | カターレ富山
1-2で敗戦。
全21試合中で16敗目。ワースト記録タイの14連敗から終盤は立て直したかに見えましたが、それでも。今季の不振を象徴するようなアウェイ戦の勝負弱さは、最後の最後まで改善されなかった格好です。
今季を象徴する勝負弱さ、といえば。
なかなか前半のうちから得点することができず、0-0折り返しもポジティブにはあまり考えられないような展開であったとか。
せっかく先制点を挙げても、それが失点の前振りにしかなっていないとか。
今節においては森本とケンペスという、千葉にとってのエース格に失点。相手が期待する選手によって、期待に応えられてしまうかたちで失点するとか。
そして・・・失点し追いつかれ、逆転されてしまったが最後。もうまる3年にもなりますが、今季もまた1度も逆転勝ちがないだとか。
様々な意味で、悪い方向に、実にカターレらしい試合であったなと。
もちろん、頑張っているのはわかります。逆転を諦めているわけではなく、できないだけというのもわかります。
けれど。
いくら頑張って見せたところで、結果が伴わなければどうしようもない。
そのどうしようもない続きが、降格という最悪の結末につながってしまった。
頑張っても報われない、努力しても結果につながらない。
そんな、カターレ。
悪い意味で、いつも通りの試合でした。

前節の負傷交代の影響を考慮してでしょう、苔口がベンチスタート。スタメン復帰となった宮吉の相方には、ポジションを上げてヨングンがFWとして出場しました。
そして、スタメンのうちで最大のトピックと言えば、期限付き移籍からの復帰後はじめて、タイジローが名を連ねたということでしょうか。前節もベンチ入りはしましたが出場は無し。そして今節、満を持してのスタメン出場となりました。
そのタイジローが、やってくれました。
0-0で迎えた後半、53分。絶妙なスルーパスを前線の宮吉へと供給し、チャンスを演出。それを宮吉が冷静に蹴り込み、キーパーに弾かれながらもゴールへ。待望の先制点を挙げたのでした。
防戦一方でチャンスもほとんど作り出せなかった京都戦の反省を踏まえ、前半から攻撃の意志を示すプレーを徹底。もちろんリーグ屈指のパスワークに定評のある千葉を相手に苦労はさせられたものの、相手にいいようにやられ続ける、という展開ではありませんでした。隙あらば仕掛けてやるぞ、という意気込みを持っての防戦は、前節とは確実に違っていました。
その成果が実を結ぶかたちでの先制点。
千葉にとっては4試合連続での先制を許す展開。そこから勢いづいて一気呵成にせめこみたかったところ。

得点から僅か数分で、宮吉が同じような決定的なチャンスを迎えましたが・・・キーパーに阻まれ、追加点ならず。
決まってさえいれば一気に試合の流れを引き寄せられたのですが・・・。
結果的に言えば、ここで決められなかったことがあとに響きました。
僅か5分後の58分、森本にヘッドで決められてしまい、あっという間に同点に。
まだ、同点になっただけで負けたわけではない―――そう、割り切らねばならなかったのに。
逆転を期す千葉は57分、スーパーサブ的な起用でケンペスを投入。攻勢を強めるカードを切ってきました。
すると、その僅か1分後。63分、そのケンペスに決められてしまい、これまたあっという間に逆転。
宮吉の先制点から、たったの10分の間のこと。
勝てるはずの試合、勝たねばならない試合が、相手の実力派選手によって簡単にひっくり返されてしまう不条理。
その後、自力に勝る千葉を相手に逆転の目はなく。
試合後、肩を落としながらファン・サポーターへの挨拶へと向かう、「いつもどおり」のカターレ選手たちの姿がありました。

前節に比べて、明らかに改善していました。
さすがの宮吉というべきか。前線へのパスもつながり、実際、そこから得点も挙げました。
しかし。
ずーっと課題であったはずの、メンタルの弱さ。
それが、このシーズン最終盤に至ってもなお、改善していないことを露呈する結果となってしまいました。
ここ最近ではアウェイでも勝利、あるいは引き分けで勝ち点を積み上げ、幾ばくかは改善したかにもみえましたが・・・やはり、根底の部分では「相変わらず」であったと。
警戒しなければならないとわかりきっているはずのエース格にやられてしまうとか、落ち込んだところで脆さが出て連続失点してしまうとか。
これまでも、ずーっと言われ続けていたこと。
なのに、これ。
今節の結果により、総得点28と総失点71は、いずれもリーグワースト。
得点の決定力が、あまりにもない。
失点の防御力が、あまりにもない。
なにより・・・チームを勝利へと導くメンタルの強さが、あまりにも足りない。
もちろん、手を抜いているわけでもなんでもなく、頑張っていることは認めます。誰も好きこのんで最下位になどなりたくないし、降格などしたくないでしょう。
けれど。
頑張る、それ以上が求められるところ、それに応えられなかった。応えられない状況が続きすぎた。

残りはたったの1戦。
泣いても笑っても・・・というか、笑うべき状況ではないのはわかっているのですが、それでも。
それでも、笑って最終戦を終えられるように。
全身全霊をもって、勝ちにいくしかありません。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

第41節  ジェフユナイテッド千葉戦

2014-11-15 06:36:41 | カターレ富山
今季も残すところあと2試合。
Jワーストタイ記録となってしまった14連敗を含め、惨憺たる戦績となってしまった今季アウェイ戦。それも今節のフクアリでの千葉戦がラスト。
終わりよければすべてよし、とはならないし、降格が確定してしまった事実や様々な分野でリーグワーストを記録している状況を無かったことには出来ません。
それでも。
つらいからと途中で放り出せるものでも無し。プロとして、ファン・サポーターの期待に応えねばならない義務があります。
たとえ勝てても状況はなにも変わらないかもしれません。ですが、無意味などではないのであって。
散々辛酸をなめさせられてきたアウェイ戦だからこそ。いまさら勝利への希求を投げ出してしまうことなど、ありえないのです。

現在、プレーオフ進出圏内である5位につけている千葉。残り2試合で2連勝すれば他チームの結果に関わりなく進出が確定するだけに、勝利を絶対条件に待ち構えていることは間違いありません。前々節の磐田戦は1-1のドロー、前節の松本戦は1-2で力負け。上位連戦で勝つことが出来ずにたまった鬱憤を、今節の最下位富山、最終節の21位讃岐戦にぶつけてくることでしょう。それでなくとも、千葉にとってはホーム最終戦。負けて良い理由がありません。
普通に考えたならば、そんなモチベーションの高い千葉を相手に降格が決まってしまっている最下位であるカターレが挑んだところで返り討ちに遭うのがオチ、というところでしょうが。
けれども。
それを言ったならば、前節の京都にとってのカターレだって、間違いなく勝てるし勝たねばならない相手であったはず。それがどういう結果になったか?ということ。
あらためて確認するまでもなく、千葉とカターレとの実力差は歴然としていることでしょう。普通に対戦すれば、千葉の勝ちで堅いかもしれません。
しかし。繰り返しになりますが、千葉にとって今節は絶対に勝たねばならない試合で、しかも相手は勝ってあたりまえの富山。だからといって、そうやすやすと勝てるとでも?
相手が上位であったとはいえ、磐田戦も松本戦も必勝の気概を持って臨んだはず。にもかかわらず勝てなかった。その流れからの勝ってあたりまえの富山。ホーム最終戦を勝って晴れやかにフィニッシュしたいフクアリにもそんな「あたりまえ」という空気が醸成されることでしょう。
だからこそ。
そこに力みや隙が出てしまってもおかしくはないのでは?
前節の京都なんかを見ても。12本もあったCKのチャンスを冷静に活かせたならば、高さと強さでカターレを上回っていたことは明白であっただけに、得点も生まれていたかもしれません。けれど、同じような放り込みに終始してしまった。ある意味自分たちで可能性を狭めてしまっていたとも言えるのではないかと。
そして、千葉。
前回対戦の第8節では先制しながら追いつかれてドローだったことが頭をよぎったりしたならば。あるいは、昨年のフクアリでの同カードは3-0という完勝ムードから試合終盤に2点を立て続けに決められて追い上げられた、なんて印象が残っていたならば。つけいる隙は、あるのではないかと。
第38節の群馬戦を含めて、このところ3試合連続で先制点を許してしまっている状況とのこと。ならば、それにならって、なにはなくとも先制点。そこからの焦りや自滅を引き出す展開に持ち込めたなら。圧倒的な実力差も勝利が不可能とまでは開かないのではないかと。

期待したいのは、苔口。
当然、富山のトップスコアラーとして千葉の側も警戒を厳としていることでしょう。そこをかいくぐっての得点は、難儀であろうことは想像に難くありません。
いや、だからこそ。
そんな厳しいマークにも決してひるまずに敢然と挑み続ける姿を、是非ともにフィールドで体現してほしいです。
最下位だから、相手が強豪だから負けてもしょうがない、なんて気持ちが微塵もないことを、本気で勝つ気でいることを、知らしめてほしい。そして相手への脅威としてほしいと思います。

たとえ降格が決まっていても、勝ちたい気持ちまでも放棄したわけではない―――
そんな思いをぶつけ、さらには勝利へとつなげるために。
最後まで、やりぬく。そして、勝つ!
負けて当然なんて考えているやつら薄ら笑いを、苦虫を噛み潰したような顔に変えてやれ!
必勝の気概を力に、勝利を!!
勝たれ!!!富山!!!!!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

執念の同点ゴール!負け試合から勝ち点1を奪い取る  京都サンガF.C.戦

2014-11-11 06:18:12 | カターレ富山
1-1のドロー。
0-0で迎えた試合も大詰めの83分、途中出場の山瀬 功治にそれまで頑張ってしのいできたディフェンスラインをやぶられてしまう形で痛恨の失点。それまでの防戦一方だった試合展開からして、もはや勝負ありかと思われました。
しかし、それでは終わらなかった。
残り時間も少ない88分、諦めることなく愚直なまでに反撃を試み、ゴール左からのFKを獲得。そのワンチャンスから秋本のダイビングヘッドが決まり、同点に!秋本にとって3年にわたって慣れ親しんだ西京極への恩返しゴールで、カターレの意地を見せたのでした。

降格決定後の試合であり、相手は昇格プレーオフ進出のためには絶対に勝利がほしい京都。対戦前から厳しい戦いになることは目に見えていましたが、やはりそのような試合となりました。
シュート数が京都の19本に対してわずか2本。ワンサイドゲームどころじゃないくらいに一方的に攻め立てられました。ボール支配率も、あるいは7割以上くらい握られてしまっていたのでは?
U23中国代表として招集されているガオの代わりに平出が入り、秋本、テホンとともに3バックを形成。サイドの井澤、白崎を加えて実質5バックとして守備にあたりました。そうでもしないと防ぎきれないのが京都の、ひいては目下リーグ得点王である大黒の存在感というところだったのでしょう。
もちろん、京都もエースの大黒だけをケアしていればそれで良い、なんてチームであるわけもなく。特にMF工藤 浩平の放ったミドルシュートが何度もゴールを脅かしました。的確に枠内を捉えてくる精度の高いシュートに肝を冷やしましたが、そこは前節勝利の立役者であった飯田が阻止。今節でも抜群のあたりでゴールを死守し続けたのでした。
ただ、京都の側も絶対に勝たねばならないという事情は察するものの、それを考慮しつつもやはり、勝ち急いでいた感がありました。
CKだけで、実に12回。しかも、高さや強さの競り合いではカターレを凌駕している状態。にもかかわらず、そのチャンスを活かしきれなかった。正直言って、拙攻に助けられていた部分も少なくなかった面は否めません。

いや、拙攻という意味においては・・・。
守備に重きを置かねばやられてしまう、という状況にはあったにせよ。それでも、前半シュート0、トータルでも2本と、あまりにも攻撃のかたちが作れませんでした。
悪い意味で、これまでもよくあった試合展開。近いところで言えば、同じくシュート2本に終わって敗れてしまった第37節の札幌戦なんかがそうでした。
あのときも連勝を目指して気合いを入れなければならなかった試合であったにもかかわらず、攻撃が全く機能せず。ミスを連発し、自分たちからペースを相手に譲り渡してしまっていたような試合であったかと。
今節も、またデジャヴ感。前線の苔口も粘り強く飛び出しのタイミングを伺い続けたものの、奏功せず。たまに攻め入ったときにも弾かれ、そのセカンドボールを奪えずに反撃に転じられてしまう、という繰り返し。
言いたくないですが、拙攻という言葉があまりにも当てはまってしまう展開であったかと。

耐えしのぐ戦いが続く中にあって、京都は三平、山瀬と攻撃のてこ入れとなる選手を投入。一方のカターレは苔口が負傷交代というアクシデント。ただでさえチャンスが少なかった攻撃陣に暗雲が漂ったその間隙を突かれるかたちで、先制ゴールを許してしまったのでした。
試合終盤で運動量が落ちていたなか、という事情はあったにせよ、それでも。警戒しなければならないリスタートからの流れ、今回はスローインからでしたが、そこをフレッシュな山瀬にずばりとやられてしまったのでした。
試合中継でアップにされていた飯田の表情の、なんと悔しそうだったことか。決められてはいけない時間帯に決められてしまうことで落としてしまった試合の多さが今季カターレの低迷のものすごく大きな要因ではありますが、それを、また繰り返してしまった格好。
その上、これまでの試合展開を鑑みても・・・やはり、「いつものように」零封負けでフィニッシュ、という流れには抗えない―――。

かと思われました。

ドラマが待っていたのは88分。FKのチャンスに、キッカーはウチケン。そのキックに絶妙なタイミングで飛び出したのは秋本!
値千金の同点ゴールが決まり、敗色濃厚どころではなかった試合を振り出しに戻したのでした。
もちろんそれで黙っている京都ではなく、その後も4分あったアディショナルタイムも含めて攻め立てられたものの、勝ち越し点は断固として阻止。
最後まで粘り、負け試合を引き分け試合へと持ち込んだのでした。

連勝は、達成できず。それによって、42試合制となって以降のシーズンワースト勝ち点が決定してしまいました。
お世辞にも褒められた内容の試合ではなく、同点ゴールが決まったから良いようなもので、それがなかったらどうなっていたか。
それでも。
アウェイ戦14連敗をはじめ、その褒められた内容ではないなかでもなんとかする、ということが出来なかったのがこれまで。
たしかに、降格が決定してしまったあとだけれども。
それでも、意地は見せた。最下位だからといって負けて当然などではない。プライドを示してみせました。
見たかったのは、そんな姿。
遅きに失したとは言いますまい。
残り2試合、全力プレーでもって、その意地を貫き通していかねば。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする