行く末遠ければ

生まれも育ちも富山県砺波市
地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

第15節 ギラヴァンツ北九州戦

2017-06-30 20:48:40 | カターレ富山
上位陣がそれぞれ勝利し、なかなか差が縮まらない、差を広げられない、どうにももどかしい状況が続きますが。
現在暫定2位のカターレとしては、首位・秋田に追いつき、追い越すことはもちろんとして。僅差につける沼津や栃木といったチームを引き離して優位に進めるためにも。
勝利によってのみ事態が好転する―――今節もあたりまえのことをあたりまえにやり遂げるべく、リーグ戦では今シーズン初のナイトゲーム、ホームでギラヴァンツ北九州を迎え撃ちます。

昨季のJ2で最下位となり降格、今季J3を戦う北九州ですが、ここまで6勝2分け5敗の7位。なかなか思うように勝ち点が伸ばせないない状況に置かれているようで。
天皇杯2回戦から中2日で迎えた前節は長野と対戦し、1-2で敗戦。それまで無敗であったホーム・ミクスタで初の黒星を喫しました。
エースたる池元 友樹がPKを決め、2試合連続ゴールとなる先制点。しかし、追加点が奪えないままに迎えた試合終盤で2失点を喫し、逆転負けとなりました。
なにか、カターレと対になっているような。
エースたる苔口がPKを決め、2試合連続ゴールとなる先制点。その後、待望の追加点で突き放し、見事に勝利をおさめたカターレ。
今シーズンここまで、アウェイ戦で1勝1分け4敗の北九州に対し、ホーム戦で5勝1分け1敗、4連勝中のカターレ。データの上でも対になっているようです。

北九州としてみれば、「こんなはずでは」というところではないでしょうか。
最下位で降格してしまった悔しさをバネに、1年でのJ2復帰を必達目標に掲げて臨んでいる今シーズン。しかし、そんな理想とは裏腹に、なかなか結果を残せず苦戦する日々が続き、上位争いにも顔を出せていない状況。こんなはずでは。

・・・言わせてもらえば。それは、2年前にカターレが通った道。

J2とは違う、J3ならではの難しさというものも、たしかにあるけれど。
しかし、J3初年度だから、というのは言い訳にはならない。なぜなら、初年度という意味では同じはずのJFL上がりのクラブが、リーグ最多得点でブイブイ言わせているのだから。
本来、力で圧倒してリーグを席巻するようなそのポジションには、自分たちが居なければならないはずではなかったのか?こんなはずでは。

・・・それも、カターレが通った道。まったく同じことを思っていた。

思い出されるのが、2年前の第33節・アウェイでの町田戦。
前の試合で敗れたことで、ほぼ不可能ながら数字の上でだけ残っていた昇格の可能性も完全消滅したカターレ。それでも、意地とプライドをかけて、J2復帰へひた走る町田に一矢報いねばならない試合でしたが。
結果は、0-2というスコア以上の差を見せつけられた完敗でした。
「同じJ2復帰という目標を掲げるクラブとして、君たちの意地もプライドも理解できる。けれども、そのことと我々が昇格へと勝利を積み重ねなければならない具体的なミッションとは、なんの関係もない。あしからず」
プレーを通じて、町田からそんなメッセージを突き付けられたような気がしました。
あれから2年。
今度は、カターレがあのときの町田のポジションになる番。
最下位で降格した悔しさは、わかる。なかなか思うようにいかない歯がゆさも、わかる。
けれども。カターレが勝利を積み重ねてJ2復帰を目指さねばならないという至上命題の前に、勝利を譲ることなどありえないのであって。
それを、今節の勝利でもって嫌というほど叩き込んでやろうじゃないかと。

期待したいのは、苔口。
3試合連続ゴールで勝利に導いてほしいのは言うまでもなく。今節もまた、ホームのファン・サポーターを沸かせ、県総に苔口コールを響かせたいです。
北九州がJリーグに参入した2010年、同じ年からカターレに在籍している苔口。北九州のファン・サポーターにとっても、富山を代表する選手としての認知度は高いのではないでしょうか。それこそ、我々が今節に同じく3連続ゴールを目指す池元に対し、「厄介な相手だ」と思うのと同様に。
直接対決は3年ぶりですが、その間も変わらず活躍してきた苔口の健在ぶりを、ゴールでもってみせつけてほしい。そう願います。
ディフェンス陣で期待したいのが、平出。今節もまた、その堅い守備でもって無失点勝利に貢献してほしいです。
北九州のCBには、2012年にカターレに所属していたコーケンこと加藤 弘堅が。守備の要としての信頼も厚くプレーしているようで。
月日は流れ、かつてのチームメイトがそれぞれのクラブのディフェンスリーダー的存在となって激突。
みせつけてやるといい。なぜ今シーズンここまでのカターレが2位につけていられるのかを。なぜ14試合中9試合までも無失点でいられたのかを。
もちろん、今節も無失点勝利で。
磨いてきたディフェンスが伊達ではないことを証明せねば。

浮氣監督は、連勝についてはあまり意識せず結果としてそうなっていればいい、というふうにコメントしてはいますが。
それでも狙ってほしい、今季2度目の3連勝。もちろん、最終的な目標は優勝であり、通過点でしかないけれど。
上位陣がなかなか崩れないなかにあっては、勝ち続けることでしか、事態は好転しません。負けは論外、引き分けすらも後退でしょう。
勝つことの意義を、勝ち続けることによって、より洗練していく。そんな勝利にしなければ。
好調を、好調でアップデートしていく。そんな勝利を!
必勝を期して臨め!!!必ずや、勝ち点3を!!!

勝たれ!!!富山!!!!!
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課題克服への意志を勝利に繋ぐ!雨中の決戦を制す ガンバ大阪U23戦

2017-06-26 19:59:46 | カターレ富山
2-0で勝利!
アウェイ戦が3戦続いたなか、課題と成果の両方がチームにもたらされました。課題を克服し、成果をさらに伸ばすべく臨んだ、3週ぶりのホーム戦。
連戦の疲労、あいにくの雨というコンディションなどなど、決して楽な試合などではありませんでしたが。
それでも、勝った。目下最大の課題であった追加点を挙げ、きちんと試合を締めて無失点で。
開幕3戦以来の、連勝というノルマもクリアし。
チーム一丸となって臨んだ課題を、勝利という結果に繋げた。意義深い勝ち点3となりました。

前節の鳥取戦からほとんどメンバー変更なく挑んだ天皇杯2回戦でしたが、その天皇杯からもほとんど変えずに挑んだ今節。スタメンの変更は衛藤に代わってイッキが入っただけにとどまりました。
連戦の疲労を考えて大幅にメンバー変更、という選択肢もあったでしょう。しかし、そういった事情を踏まえてもなお、このメンバーで行くことがベストと判断した監督の決断。
一連の連戦の前は、ほとんどメンバーを固定していなかっただけに。逆に、固定することの意味が強調されているような印象を受ける起用となったように思います。出場した選手、しなかった選手双方が、その意味を理解して臨むこととなった今節であったかと。

ホームゲームでは、えらく久々に思えたガッツリと雨の降るなかでの試合。
アウェイ連戦からの中3日、さらに雨で滑りやすく気を遣わなければならない天候とあっては、なかなかホームアドバンテージで有利、というわけにはいかないコンディションでしたが。
開始わずか3分で失点してしまった天皇杯の反省を踏まえつつ、慎重な試合の立ち上がり。
主に左サイドで展開、SBの柳下が果敢に上下しつつ、それを見た中盤の窪田が前へ蹴り出す、というパターンが。
9分のビッグチャンスは、まさにそのかたちから。窪田の縦パスを受けた柳下がクロス、ゴール前を横切り、絶好の位置にいた苔口に繋がった・・・のですが、ジャストミートせず、ゴールならず。あまりに良いボールが来ただけに、逆に決めきれなかった、というところでしょうか。
決めるべきところで決めないと、しっぺ返しを食らうことになりかねない―――一連の連戦でも痛感した、教訓。それを想起せずにはいられませんでしたが。
22分には代が頭で合わせてゴールネットを揺らしたものの、オフサイド判定。チャンスは作りながらも、決められず。
相手のガンバ大阪U23も、さすがに個々の技術の高さからか。難しいピッチ条件でも、それにひるむようなそぶりは無く。慎重なプレーながらも、なかなか隙を見せない。
ボールポゼッションではカターレのほうが上回っていた印象ですが、だからといって一方的に押した展開でもなく。なかなかに、じりじりともどかしい試合展開が続きました。
そのまま、0-0で試合を折り返して、後半に勝負をかけることに。

0-0からの後半、いかに先制して勝利に結びつけていくか―――これまでにも経験してきたこと。
勝利した前回ホームゲームの相模原戦、前々回のYS横浜戦でもそうしてきたように。後半の早い段階でその先制点を得るべく、ギアを上げることに。
そんななかで、開始から間もない51分。
CKのチャンスで飛び込んだ柳下が倒され、DFぺ スヨンにイエローカード、PKを得ることに。
難しいコンディションのなか、頑張りは認めるものの、いささか不安定さも見えた柳下。けれど、勝負所でしっかりと挑んでいく姿勢を見せたことがチャンス獲得につながったことは、十分に評価すべきところであったかと思います。
PKのキッカーは、苔口。前半のチャンスをものに出来なかった名誉挽回のためにも決めなければならなかった状況。
キッカーが絶対的に有利とは言いつつも、それでもPK=得点ではないのがサッカーというもの。実際、今シーズンこれまでも失敗がありました。
そんなプレッシャーもあったでしょうが、それを見事に決めて、先制!
あるいは、天皇杯に出場した経験が活きた、ということなのかも。実際には延長・PK戦にまで及ぶことなく90分で決着がついてしまったわけですが、それでも、備えて練習はしていたはずで。
連戦のなか、出場を続けていたからこそ決められた、という側面もあったかもしれません。

PK判定のイエロー、それを不服と抗議してさらにイエロー、レッドカードの退場となったぺ。さらに失点も重なり、ガンバ大阪U23にとっては踏んだり蹴ったりの展開。
それでも、人数が減ってしまったからこそそれぞれが頑張らねばと、選手たちの結束が強まったのもまた事実。ゴールを空けるリスクを負いながらも前に出て、最終DFの役割をも担っていたGK 林 瑞輝のプレーぶりが印象的でした。
そんなガンバ大阪U23を相手にしたとき、一概に数的優位なので楽、というわけにはいかず。
それでも。
言い方は適当かわかりませんが、カターレにとっては望むところ、というシチュエーション。なぜなら、先の鳥取戦でも相手がひとり少ない状況だったから。
そのときには、数的優位な状況にもかかわらず、鳥取の頑張りに阻まれて追加点を挙げることが出来ませんでした。カターレ側に、課題として残った部分。
その課題に、また直面したかたち。追加点を挙げることの重要性は言うまでもないとして。それを、今度こそ克服する強い意志が求められました。

すると、81分。
遠目から果敢に狙ったイッキのシュートがポストを直撃、その跳ね返りを冷静に蹴りこんだ椎名が決めて、待望の追加点!
雨の試合ではミドルシュートを積極的に狙っていくべき、というセオリーにのっとったということかもしれません。それでも、実際に思い切りよくシュートの判断を下せたのは、ストライカーとしてのイッキ自身の力が故でしょう。そこは存分に評価されるべき。
そして、公式戦2試合連続ゴールとなった椎名。監督からも「点になりそうな所を嗅ぎ分けているな、と思う。これまで違うポジションをやっていたが、ピッチで何が起きているのかよく見ている選手だと思う。」と評されていますが、そういった期待に見事に応えてみせました。
この一連の連戦で特に存在感を高めていた彼の、リーグ戦初ゴール。そして、欲しかった複数得点。
雨の降る中での試合でしたが、ホームのファン・サポーターの盛り上がりは最高潮に!
そして、2-0で試合終了。見事、開幕連勝以来となる2連勝を成し遂げたのでした。

他会場では、秋田が勝利で無敗記録を伸ばし、沼津が6得点の爆勝で3位浮上。勝って2位キープできてよかった、と胸をなでおろす結果に。
厳しい戦いはこれからも続いていきますが。
そんななかで、複数得点という課題をクリアし、連勝を成し遂げた。
連戦の影響も無かったわけはないでしょうが、それでも勝ち切ってみせた。課題克服への意志を、勝利に繋いでみせた。価値ある結果であったと思います。
1週のインターバルを経て北九州戦、その次は栃木戦と厳しい相手が続いていきますが。
勝ちながら強くなっていく好サイクルを、さらに確固たるものとしていくために。
勝って兜の緒を締めよ。
油断なく、勝利を積み重ねていかねば。
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第14節 ガンバ大阪U23戦

2017-06-24 18:58:51 | カターレ富山
自分たちの力を信じて神戸に敢然と挑みながらも、力及ばず敗れた天皇杯2回戦。その敗戦からわずかに中3日。
3週ぶりとなるホームゲームにガンバ大阪U23を迎え、専念することとなったリーグ戦での更なる躍進を期して、勝利を目指します。

元々がトップチームとはほぼ別チームというガンバ大阪U23。そのため前節登録メンバー全員が天皇杯2回戦には出場しておらず、中3日のカターレとは違って、1週間のインターバルで今節に臨むこととなります。
現在最下位ではありますが、前節は盛岡と対戦し1-0で勝利。待望の今シーズンホーム初勝利を挙げ、その勢いをつなげて連勝を目指すべく乗り込んできます。
なかなか思うように結果が出せないなかにあって、ホームで期待に応えられず勝てないというのは、やはりプレッシャーであったことかと。その重しから、ひとつ解放されたということ。
そして、前々節と全く同じメンバー編成であった前節、その継続性が実を結んだかたちで勝利につながったということ。それらはポジティブな要素として、今節に臨むにあたってのモチベーションとなっていることでしょう。
モチベーション、ということで言えば。ガンバ大阪の堂安 律が、オランダのFCフローニンゲンへ期限付き移籍することが発表されました。
先日のU20ワールドカップでの活躍が直接のきっかけでしょうが・・・J3的に言えば、昨季のガンバ大阪U23で大活躍していた選手。カターレも昨季アウェイでの同カードで0-3と惨敗してしまいましたが、そのときに、まさに無双をかまされてしまいました。
そんな、同僚がチャンスをつかんだ姿に、今節に臨むU23選手たちも大いに刺激を受けたことでしょう。自分も、まずは出来ること、すなわちU23での活躍から、成功のきっかけをつかんでいこう、と。
そんななか、おあつらえ向きに2連勝がかかった、今節の試合。あるいはこれまで以上の力を発揮すべく気合も入っていることかと。

それでも。リーグ戦での連勝を目指す、ということならばカターレも同じこと。
最下位が相手だからとなめてかかるわけにはいかないのは明白。先月、同じU23クラブのセレッソ大阪U23に先制しながら勝ち切れずにドローとなったこともあり。
これまでたまたま良好な結果を残せていないかもしれませんが、それでも各々がガンバ大阪というクラブに所属するにふさわしい実力を持った選手たちなわけで。
その挑戦を、しっかりと返り討ちにするだけの強さを、見せつけねば。現時点でカターレが暫定2位であるのはブラフではないということを、実力をもって証明せねばならないのだから。
3戦続いたアウェイ公式戦でほぼ同じメンバー編成であったカターレですが、ホームに戻ること、疲労の状態などを踏まえて、メンバー変更もあり得る状況ではありますが。
出場するとして、期待したいのは椎名。
積極果敢なプレーぶりが、格上の神戸からゴールを奪うという見事な結果につながった彼ですが。その経験から得た自信を、今度はリーグ戦でも遺憾なく発揮してほしい。そして、まずはリーグ戦初ゴールを期待したいところ。
神戸戦でもあらためて突き付けられた課題、すなわち追加点の重要性。
その課題にチーム全体でしっかりと取り組み、目に見える形で、しっかりとクリアしてほしいです。2点と言わず、3点、4点、それ以上でも。
そのために、まずは先制、そして勝利へ。
J3優勝を目指さねばならないクラブとして、やるべきことは明白です。リーグ戦に専念することとなった今、そのやるべきことを、全力でもってやりきる以外にないでしょうよ。

いまだ無敗を続ける秋田を追わねばならない立場の、2位・カターレ。
勝ち点差5、実質8離れた相手に、こちらから取り残されるようなことは、あってはならない状況。
だからこそ、勝つ。
開幕3連勝以降、連勝がないカターレ。勝ちながら強くなるというサイクルの徹底をなしとげること。そのために、連勝の実現は不可欠と言えるでしょう。
今節はその実現に向けた、まさに試金石。ここでしっかり勝つことこそ、今後の躍進につなげるための力となっていくのでしょうから。
ならばこそ。
勝たねばならないのは、最低限のミッション。そこからさらに、追加点という課題もクリアしていかねば。
連戦の疲労だとか、実戦から遠ざかっていたがための試合勘の低下だとか、懸念はあるにせよ。
そんなことを吹き飛ばす快勝を、3週間ぶりのホーム戦となる今節、カターレファン・サポーターは皆、望んでいます。
だったら、勝たねば。
勝って、自信を。自信を力へ!!

勝たれ!!!富山!!!!!
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奮戦及ばず力尽く。ジャイアントキリングならず、敗退  ヴィッセル神戸戦

2017-06-22 20:35:56 | カターレ富山
1-3で敗戦。
先制点を奪われながらも追いつくなど、格上のJ1クラブ相手に敢然と立ち向かったカターレ。
しかしながら、試合終盤に連続失点を喫して万事休す。大物食いはならず敗退、カターレにとっての今年度の天皇杯が終わりました。

これまでの開催に比べたら、そもそもが異例の日程である今年度の天皇杯。6月の平日に2回戦32試合が一斉に、となれば、試合中継を望むべくもなく。
現地応援に行けないとあっては、中継が無い以上、各種サイトからの情報やツイッターの速報などに頼る以外に無かったわけで。
J3リーグ戦は中継が無いのがデフォルトであったところ、今シーズンからはDAZNのおかげでそれも解消していただけに。なにか、余計に状況がわからないもどかしさというものを感じてしまった次第です。

その、ツイッターの速報で。
「前半3分失点し、現在0-1です。」
「は!?」と、あっけにとられるほか無く。
いやいやいや。格上相手には、いかに0-0でしのぎながらチャンスをうかがっていくか、という展開がセオリーでしょうが。
思い出したのが、2013年のホームでのガンバ大阪戦。史上最多の13639人を集めた注目のカードでしたが、開始わずか1分で先制ゴールを許してしまい。試合の入りが大事云々の話ではない状態になってしまったのでした。
いきなり出端をくじかれて・・・これでは、自分たちのサッカーがどれだけ通用するかトライ、どころの話ではないのでは?
すると。
「前半7分 #椎名伸志 選手のゴールで現在1-1です!」
「はぁぁぁぁ!?」
直後に、それかよ!と。
驚きの展開に更なる驚きを上塗りされて、動揺がとんでもないことになりましたが。
それでも。
椎名のカターレでの初ゴール。タイミング的な驚きこそありましたが、ゴールそのものは意外ではありませんでした。
鳥取戦でのレッドカードを誘発した仕掛けしかり。最近はリーグ戦3試合連続でフル出場、攻守関わりなくアグレッシブに挑んでいる姿がとても印象的であった彼だけに。そんな積極性を打ち出したプレーぶりは、報われてしかるべき。それが、格上の神戸を相手にしっかりと結果として残せたということは、本人にとってはもちろんのこと、チームにとっても大きなプラスとなったことでしょう。

その後、1-1のままスコアが動かない状況が続き。
攻勢を強める神戸に、永井を中心に必死の守りで阻止だとか、後半開始からこちらのペースで勝ち越しのチャンスもあったりしたのだとか。
そんななか、55分、神戸は交代で小川 慶治朗が登場。小川と言えば、2013年のリーグ戦の時にも対戦した、神戸の中核選手。次の1点を獲りに行くため、試合の雰囲気を引き締めるにはうってつけの交代策だったのでは。
さらに、81分にはDF藤谷 壮を投入。ネルシーニョ監督によれば、週末のリーグ戦も見据えて、コンディション的に延長になったとしても大丈夫であろうタイミングを見計らっての交代であったとか。
伊達にルヴァンカップでグループステージ首位通過をしていない、ということでしょうか。リーグ戦の合間となる試合での機を見た選手起用の巧みさはこれまでも証明済みであったところ、この試合でも発揮されることに。
交代直後、その藤谷からのクロスに合わせた渡邊 千真にこの日2点目のゴールを決められ。さらにその直後、伊野波 雅彦にダメ押しとなる3点目を喫し、万事休す。
そのまま1-3で敗れることに。

リーグ戦での課題であるところの「次の1点」が奪えなかったこと。それが故に敗れた、と言ってもいいかもしれません。
もちろん、難敵相手にいきなりリードされるというショッキングな展開に屈せずに追いついてみせたことなど、評価すべき点は充分に。
けれども、やはり・・・課題克服なくては、この先のリーグ戦も厳しい状況となることは想像に難くありません。
しかし。
敗れながらも、得たものも少なくなかったはず。
勝利にまでは至らなかったにせよ、自分たちの目指すべきサッカーをしての結果。スタイルを捨ててガチガチに守りを固めてカウンターだけを狙う、ということもできなくはなかったでしょうが、そうはしなかった。
やれること、やれないこと。通用したところとしなかったところ。それらは、実際に対戦してみたからこそ、得られた経験。
それらを、きちんと精査し。すぐに次の試合が来るリーグ戦に繋げなければ。

他会場では7部相当のいわきFCがJ1の札幌を破ったりとか。同じJ3でも、長野、沼津が上位カテゴリから勝利、3回戦にコマを進めています。
正直言えば、勝ちたかった。
勝って、カターレ富山というチームにハクをつけたかった。
それが今回もまた叶わなかったというのは、無念です。
けれども、終わったことを後悔するよりは、得られたものを糧としながら前に進んでいかねばならないのであって。
天皇杯でのジャイアントキリングは、来年に持ち越し。
そのために、今できること。
来年は、天皇杯に富山県代表としてではなく、J2クラブとして無条件出場を果たすために。
リーグ戦に専念することとなったからには。
優勝へ向け、より一層の精進をつづけていかねばなりません。
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天皇杯2回戦  ヴィッセル神戸戦

2017-06-20 22:05:32 | カターレ富山
鳥取でのリーグ戦からわずかに中2日。天皇杯の2回戦、神戸総合運動公園ユニバー記念競技場でJ1のヴィッセル神戸と対戦します。
去年、9月3日に2回戦であったときにすら「いつもより早いな」と思っていたくらいですが、それを大幅に上回る6月のこの時期に2回戦。正直、あんまり実感が沸かないというのが本音です。
しかし、そうは言っていられないのが選手たち。鳥取への遠征のメンバーがそのまま、富山に戻ることなく神戸での試合に臨むとのこと。メンバーの融通が利きにくいアウェイ連戦であることに加え、中3日の神戸に対して中2日。格下であるところのカターレのほうがなにかとハンデを負うようなかたちではありますが、それでも。
J3クラブであると同時に、富山県代表でもあるカターレ。1回戦では京都府代表のアミティエ京都SCを破ってこの2回戦にコマを進めました。
ここで力を発揮できずに勝負以前の問題で敗れる、なんてことがあったのでは、敗れたアミティエに顔向けできないでしょう。いかに格上のJ1クラブ相手とはいえ、コンディション不良を言い訳などにしていいはずもなく。
カテゴリが2つ下のJ3とはいえ、ファン・サポーターの期待を一身に背負うプロクラブであるということそのものに、変わりはないのだから。
むしろ、逆転の発想で。
条件的に、きついかもしれません。ですが、きついからこそ見えてくるものは、きっとあるはず。
逃げも隠れもできない、出場するメンバーが各々出来ることをやりきらねばならない難局。むずかしいからこそ、やりがいもある。そう思います。

神戸との公式戦は、2013年のJ2リーグ戦でのホーム&アウェイ以来4年ぶり。当時は同時降格・同時昇格であったガンバ大阪の陰に隠れたような印象が強い、というのが正直なところですが、それでも。
個人的には、善戦したホームでのドローよりも、印象に残っているのは敗れたアウェイ戦のほうです。
スタジアムの外はゲリラ豪雨に見舞われながら、そこは開閉式天井のノエスタ。しかし、代わりに湿度がすごいことになり、スタンドで応援するだけでジメジメしているところ、そこでサッカーの試合なんてどれだけだよ!というなかでの対戦でした。
当時の守護神・守田をはじめ守備陣が奮闘、格上相手に失点なくくらいついていったものの、試合最終盤にMF マジーニョに決められてしまい勝負あり。悔しい敗戦となってしまったのでした。
ブラジル人パワーの前には屈するしかないのか、獲る気が全くないのでは?というカターレでは、蹂躙されるがままなのか・・・そんな印象であった試合から4シーズン後の今季、ようやくブラジル人選手が初めて加入することとなった、というのも、なんとも時間の流れを感じます。
そう、時間の流れ。
1年で即J1に復帰していった神戸と、J2から降格して3年目のカターレ。
あの時以来の対戦は、あるいはカテゴリ差そのままの一方的に力の差を見せつけられる試合ともなりかねません。もちろん、そうはさせじと意地を見せねばならないのですが。

今シーズンは4連勝と絶好のスタートダッシュを決めた神戸。その後、怪我人の影響などもあって第15節終了時で7勝2分6敗で9位とのことですが、まだまだ上位進出をしっかり狙える位置。
特筆すべきは、ルヴァンカップのグループステージを首位通過しているという選手起用マネジメントの巧みさでしょうか。
土曜に試合のあった神戸にとっては中3日となるこの2回戦。リーグ戦とは違ったメンバーとなるのでしょうが、それでもやりきれるだけの編成でもって臨むであろうことは確かでしょう。
あるいは格下のJ3クラブ相手だから、と侮ってくれたほうがやりやすかったのかもしれませんが・・・連戦を乗り切るノウハウ蓄積の一環としてしっかり腰を据えて臨む、ということであれば、それに相対するのは容易ではないのでは。
それでも、なんとかせねばならないのであって。
容易でないからこそ、力を発揮する。そんな強さを身につけるための絶好のチャンスととらえるべきかと。

期待したいのは、永井。
かつての守田がそうであったように。現在のカターレの正GKとして、ゴールを守る守護神として、敢然と立ち向かってほしいです。
もちろん、レベルの差はあります。けれども、ディフェンス陣との連携を含めてここまでリーグ戦13試合中8試合で無失点を記録している守備が、単にレベルが低い環境だから出来ている、というわけではないでしょう。
あるいは、通用せずにやられてしまうかもしれません。けれど、もしそうなったとして、これまでの一切合切が否定されるわけでなく。
だとするならば。やれること、やらねばならないことは、これまで積み重ねてきた経験を信じ、この試合でもシャットアウトを成し遂げること。気持ちを前面に打ち出して、守り切らねば。
そして、攻撃陣では鳥取戦でも決勝ゴールを挙げて好調をキープする苔口でしょうか。
2013年に神戸と対戦したころからカターレのメンバーも大きく変わり、当時を知るのは、彼のほか平出、飯田、國吉、敬介の計5名のみ。そのなかにあって、スタメンとして出場しながら得点ならず、FWとしての役割を果たしきれなかった無念を覚えている苔口。
あのころからはいろいろ変わりましたが、変わっていないものもあるはず。
チームのエースとして、相手ゴールを脅かすべく挑みかからねばならない、そのミッション。
若い選手も多いカターレの選手たちに対し、自身もかつてJ1の舞台でプレーしていた経験も踏まえ、“J1クラブに挑むとは、こういうことだ”という姿勢をプレーでもって示してほしい。そう願います。

昨年の2回戦では鹿島アントラーズと対戦し、0-3で完敗。
試合序盤は良い場面もあったものの、「だいたいわかった」とばかりに鹿島にペースを握られると、そこからはノーチャンスだった、という。
「なんでそんなパスがつながるんだ」というような、あからさまにレベルの差を意識させられるようなプレーぶりに、実力差というものを痛感させられたのでした。
緒戦の富山戦に勝利した鹿島は、その後も勝ち進み、ついには天皇杯制覇まで上り詰めたという。
今回もまた、あるいは、力の差を見せつけられる試合となるのかもしれません。
けれども。
これを、「普段は実現しないJ1クラブとの公式戦。その貴重な経験をしっかり糧とすべき」だけで終わらせて良いものか?と。
カターレ史上、これまで4度の天皇杯でのJ1クラブへの挑戦は、すべて敗れてきました。
5度目となる、今回。
そろそろ、やってのけるべきではないのか?ジャイアントキリングってやつを。
引き分けのない、完全決着をもって勝敗が決まるトーナメント戦。だからこその難しさ、大物食いが起こりえる怖さというものを、格上相手に思い知らせるべきなのではないか?と。
ならば、勝て!!!
「良い経験」だけで終わらせない、カターレの力を、見せつけろ!!
勝たれ!!!富山!!!!!
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