行く末遠ければ

生まれも育ちも富山県砺波市
地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

【J特】痛恨のPK失点。無念の18位確定  徳島ヴォルティス戦

2010-11-29 23:59:46 | カターレ富山
0-1で敗戦。
順位を上げるためには、勝つしかない戦いでした。粘り強く戦った。気持ちも見せた。それでも、負けてしまった。
これによって、順位浮上の可能性が消滅。4月以来の連勝もならず。その一方で、リーグ最多敗数、最多失点が確定。
気持ちが切れて大量失点の惨敗、逆転負け、ロスタイム負け・・・そして、今節のような頑張りが報われない負け。
今季、さんざん悔しい思いをしてきましたが、それがまたしてもダメなほうの結果として表れた試合だったように思います。
しかし。
たとえ、目標に遠く及ばずとも。たとえ、順位が確定しようとも。
まだ、終わりではありません。
この敗戦を無駄にせず、糧としなければ、なんのために今シーズンを戦ってきたのかと。
まだ、終わりでないなら、それを力に変えなくては。
今節もメンバーを入れ替え、可能性を模索しながら挑んだ試合となりました。
久々のスタメンとなったヒョンスをはじめ、上園や橋田らが起用されました。
お互いにチャンスをうかがいながらの試合となった前半。メンバーがかわってもやるべきことははっきりしていたということで、大崩れすることはなく。しかし、こちらもなかなかいいかたちをつくれない。それでも、じっくりと進めていければ、という内容だったかと。

転機は、前半終了間際。
ゴール前でFW佐藤 晃大と橋田が交錯。そのままボールはゴールへ。先制点を許してしまったかと思われたものの、キーパーへのファウルというジャッジで、得点は認められませんでした。
しかし、この判定が徳島に火をつけたのか、後半は徳島ペースに。相手のキープレイヤーのひとりである柿谷 曜一郎が徐々にその力を発揮。一方で、こちらはセレッソ時代の元チームメイトであった苔口に期待もかかっていたものの、なかなかいいかたちをつくれない。

そして、68分。
ペナルティエリアで西野のタックルがイエローカードの判定、PKを与えてしまうことに。先のノーゴール判定を受けた佐藤 晃大に対するプレーでのことでした。
後ろからのタックルということでしたが、ボールへ行っているだろう!?という抗議は、受け入れられず。
これを徳島の稼ぎ頭・津田 知宏に決められてしまい、先制を許してしまいました。
あるいは、ノーゴール判定の帳尻あわせか?という疑念も、無いではない判定。それでも、失点は失点。
その後、勢いづくとともに守備面でも精度の上がった徳島に対し、攻めきることが出来ず・・・結局、無得点のまま敗れました。

この敗戦によって、今季の18位が確定。
勝たなければならない試合で勝てない・・・。岡山戦勝利の勢いを継続させることが出来ず、連勝ならず。これで、今季の連勝は4月に1回あっただけ。勝利を次の試合に活かせないという悪い面がまたしても出てしまった、今季を象徴するような敗戦でした。

これで、残すはホーム愛媛戦の1試合のみ。
連勝は、できません。勝っても、順位も上がりませんし、リーグ最多敗戦、リーグ最多失点も確定しています。
それでも。
やれることは、すべてやる。そして、勝つ。
その姿勢無くして、勝利はありません。
是が非でも、勝つ。
最終戦を終えたとき、歓喜の笑顔で選手を讃えたい。そう願うばかりです。
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【J特】第37節  徳島ヴォルティス戦

2010-11-28 11:22:04 | カターレ富山
今季も残り2試合。
最後のアウェイ戦として、鳴門・大塚スポーツパークポカリスエットスタジアムに乗り込み、10位・徳島ヴォルティスと対戦します。
いきなり逆転負けをくらった開幕戦から8連敗、関東アウェイ8戦全敗など、散々だった今季のアウェイ戦。とはいえ、監督交代以降は3戦で2勝1分けと負けなし。勝ったのが下位チームだからという見方もできないではないですが、依然として連敗を続けるホーム戦のことを思えば、このジンクスを最後まで継続させない手はありません。
前節、先制しながら追いつかれてしまったものの、勝ち越し点を挙げ、リードを守りきることで勝利しました。やはり、勝つことこそが、結果を出すことこそが、なによりもチームに活力を与えます。
今節も厳しい戦いが予想されますが、それでも。
関東で8戦全敗というなら、中国・四国地方では全勝でいこうじゃないかと。
底力を発揮し、勝利をもぎ取ってほしいです。

前回対戦時は、2-3で敗れました。前半を2点リードで折り返しながら、後半一挙に3点を入れられての、ダメージの大きい敗戦。
つい先日もヴェルディに2点差をひっくり返されて敗れたということがあっただけに、あるいはネガティブなイメージが蘇ってしまうかもしれないところかと。
相手選手の中で特に気をつけなければならないのが、得点ランキング3位・ここまで15ゴールを挙げているFW津田 知宏。最近は6試合ノーゴールであるだけに、ゴールへの意気込みというものは強いはずです。それでなくとも、前回、逆転の決勝点を挙げた富山に対して、「この試合でやってやる」という気持ちでいることかと。先の栃木戦においても、前回対戦時に決勝点を挙げられたエース・ロボに再び決められてしまったことでガクッと意気消沈、敗戦に繋がってしまった面もあったかと。同じ失敗を繰り返すわけにはいかない。そのためには、エースに仕事をさせない確固たる決意を、プレーに出さねばならないところです。

最近取り組んできた3-3-3-1にこだわらず、4-1-4-1のフォーメーションをとった前節。けが人や舩津の出場停止などの要素があっての措置とも言えたのですが、それでも、大事なことはひとつ。メンバーが入れ替わっても、フォーメーションが変わっても、それでも選手たちは全力で戦った。そして、勝った。
今節、どういったメンバーが出場するのか、いまいち読めないところではありますが、それでも求めるものは勝利。それ以外にありません。
なかでも期待したいところは、苔口でしょうか。前節、おいしいところを江添に持って行かれた・・・というのはともかくとして。幾度か決定的なチャンスがありながら、それを活かせなかったという悔しさというものは、やはり本人の中では大きかったかと思います。1トップとして、攻撃の最前線に立つ者としてのプライドを、ゴールというかたちで表現してほしいです。
ほかには、おそらく右SBとして起用されるのではないかという、西野。ポカリスエットスタジアムといえば、去年、持ち味であるオーバーラップから先制点を挙げたスタジアムということで、良いイメージで臨めるはず。どういったフォーメーションにしろ、各選手の運動量がものをいうことは間違いないところ。持ち前のスタミナを活かし、果敢に動き回ってほしいです。
そして、やはり朝日でしょうか。去年の同スタジアムでの勝利は、朝日の劇的なロスタイム弾があってこそ。今季もまた、勝利に繋がる攻撃陣の要としての働きを求めます。

順位浮上について、前日、岡山が引き分けたことにより、可能性としてはさらに狭まった格好。
しかし。もとより全勝しなければならない条件に変わりはないので、そこはむしろ、可能性が消えなくて良かったくらいに思っておくべきかと。逆に言えば、勝たない限り、即アウト。ならば、答えはシンプル。勝てばいい。
もちろん、今節がホーム最終戦である徳島は、ファン・サポーターの前で勝利を挙げるべく、全力で試合に臨んでくることでしょう。それを打ち破っての勝利となれば、簡単にはいかないであろうことは必至。
ですが、その困難を乗り越えなければならないのであれば、やるしかない。来季を見据えたチャレンジする試合もいいでしょう。しかし、それが負けていい理由にはなりません。
求めるのは、「勝ってホームに帰ってこい、そして、ホームで最終戦を飾れ」という、それだけです。

勝って順位浮上の可能性を残すのか、勝てずに18位を確定してしまうのか。
リーグの最下辺で何を言っている、という向きもあるかもしれません。しかし、大事なのは「プレッシャーのかかる場面で、それをはねのけて勝つことができるかどうか」ということかと。そこに、下位だからとかは関係ありません。そして、そこで首尾良く勝利をつかみ取ったならば、それは今後の自信となり、大きな財産となることでしょう。

わずかでも可能性があるなら、それにかけろ!
カターレ富山の来季、そして未来は、この1戦から!
勝たれ!!富山!!!!!!
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【J特】地元で輝いた江添の2ゴール!4試合ぶり勝利!  ファジアーノ岡山戦

2010-11-24 23:59:33 | カターレ富山
2-1で勝利!!
先の熊本戦でゴールを挙げたリョーガに続き、今度は岡山で、地元出身の江添が2ゴール!起用の期待に存分に応え、勝利を呼び込みました。
いずれもセットプレーのチャンスを冷静に決めた、値千金のゴール。今季、期待されながら加入したもののなかなか活躍の場がなかった江添でしたが、地元でのここぞというチャンスに、大仕事をやってのけました。
前節の栃木戦でがっかりな敗戦を喫してから、わずかに中2日。決して、余裕はありませんでした。今節も、先制しながら追いつかれてしまうという、イヤな意味での「いつも通りの展開」。ここでまた逆転負けを喫していたなら、意気消沈どころの話ではなかったところでしょう。
しかし、そこでくじけなかった。底力をみせて、見事に勝利を掴みとる。シーズン最終盤、チームに勇気を与える勝利となりました。


前節から中2日の影響もあるでしょうが、今節もまた、大幅なメンバー入れ替えを敢行して臨んだ今節・岡山戦。久々のスタメンとなる雄二やミョンヒに加え、やはりといえばいいか、地元岡山出身の江添が名を連ねました。
フォーメーションは、ここ数試合で取り組んできた3-3-3-1ではなく、西野、ミョンヒ、吉井、谷田の4バック。江添をアンカーとし、中盤に長山、朝日、マコ、ヒデ、そして苔口の1トップという4-1-4-1。監督によれば、「システムとしては、どこで誰をぶつけるかということだけを決めて、数字の羅列にはあまり意味を持たせなかった」ということでしたが。

試合が動いたのは前半23分。
中央からの苔口の直接FKをミョンヒが頭で合わせ、そこに詰めていた江添が蹴り込んでゴール!このところうまくいっていなかったセットプレーのチャンスをものにしたかたちで、先制点を挙げました。
ゴール前の競り合いを制したミョンヒは「結果を出さなければいけなかった。今季ずっとお世話になってきた安間さんに恩返ししたかったし、それには勝つしかなかった。」と語り、江添もまた、そんな彼に大使、「気持ちが入っていて、競り勝ってくれると信じて飛び込んだ」と。試行錯誤の中で可能性を模索しているチームにあって、そこから起用されていることの意味というものを十二分に自覚した上で生まれた、覚悟が表れたゴールとも言えるかと。また、そのゴールを呼び込んだのも、苔口の正確なキックがあってこそ。彼もまた地元での試合ということで、思い入れもあったことでしょう。それをしっかりとプレーで見せたというすばらしさ。各々の思いが合わさり、かたちとなったゴールでした。

しかし、岡山のほうも黙ってはいませんでした。
後半21分、中央のFKから小林 優希に直接決められてしまい、同点に。もう半年以上も続く連続失点の連鎖を断ち切ることが、またしても出来ませんでした。
同点にされ、そのままドローで終わるならまだしも。今季3つしかない引き分けのうち、追いつかれてそのままというのは、先日の熊本戦のみ。言い換えれば、それ以外では、いかに先制しながら逆転負けを喫してきたか、ということ。ここでもし、前節のように失点からガクっと意気消沈してしまったならば---。

ですが。今節は、違いました。
失点から5分後の後半26分のCKのチャンス。ここでもキッカー苔口のボールに頭で合わせたのは、ミョンヒ。そして、バーにはじかれたシュートを押し込んだのは、またしても江添!貴重な勝ち越し点を決め、再びリードしました。
岡山の反撃ムードが高まるより早く、カターレの焦りが深まるより早く。絶好のタイミングでの追加点だったと言えるでしょう。チャンスを確実にものにした、という先制点の成功体験があったからこそかもしれません。そう、やはり、自信というものは良いプレーをする、結果を出すことによって身につく。それを証明したゴールだったかと。

それでも、まだ油断は禁物。これまでにも、勝ちきれないばかりか逆転負けを何度も喫しているだけに。
後半39分にはヒデに代えて洋平、長山に代えて森くんの2枚同時代えで守備固めを図りました。長山のところは、上園という選択肢もあったところを森くんだったのは、あるいは、緊迫した場面でものまれずに仕事をこなせ、という覚悟を求められた交代だったのかもしれません。前節の苦いデビュー戦のこともあり、森くんとしても負けられないという気合いが入っていたことと思います。
実際、終盤は前がかりになる岡山の攻撃にさらされることに。
それでも、最後まで集中力を欠くことはなく。3分のアディショナルタイムをしのぎきり、試合終了のホイッスル。見事に勝利、勝ち点3を手にしました。

メンバーを固定せず、いろいろ試しながらの試合が続いていますが、決して消化試合などではなく。もちろん、勝つための起用。そのためには、出場するメンバーは誰であろうが、全員に十二分にパフォーマンスを発揮し、勝ちに行く姿勢が求められます。これまでの出場が多かろうが少なかろうが関係なく。
そんななか、今季は膝に故障を抱えて出遅れ、この日ようやく8試合目の出場だった江添。出られないあいだは、やきもきすることもあったかと思います。それでもくさらずに練習を重ね、地元凱旋という晴れ舞台で最高の結果を出してみせた。監督いわく、「得点は彼が頑張ってるご褒美じゃないかと思います」とのことですが、やはりそう思います。

現在17位につける岡山との直接対決を制し、7あった勝ち点差が4に縮まりました。
全勝しなければ逆転する可能性がないという状況に変わりはなく、依然厳しいことも確か。しかし、負ければ即アウトだった状況を乗り越え、可能性を残したこともまた、事実。
こうなれば、勢いに乗ってやりぬくしかありません。
せっかく勝ち取ったこの流れを、次に活かさねば。そして、勝利しなければ。戦いは、まだ続きます。最後の最後まで、諦めるな!
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【J特】第36節  ファジアーノ岡山戦

2010-11-23 00:00:20 | カターレ富山
前節栃木戦の屈辱的敗戦から、わずかに中2日。息つく暇もなく同期連戦の第2戦、岡山はカンコースタジアムへ乗り込み、ファジアーノ岡山と対戦します。
シーズン前に掲げた目標・8位には遠く及ばず、前節終了時点で16位以内の可能性が消滅。残り3試合全勝を条件に、17位の可能性を残すのみです。3連勝の難しさは言うに及ばず、今節、直上の岡山との直接対決で引き分け以下なら即アウト。状況はものすごく厳しいと言わざるを得ません。
それでも。
たとえわずかでも可能性があるなら、それを目指さねばなりません。残り3戦のうち、アウェイ2戦を連勝して、最終戦のホームを有終の美で飾る---そのプランを絵に描いた餅で終わらせないために。全力を振り絞って勝ちに行かねばならないところです。
岡山にしても、前回対戦で0-4と大敗したリベンジを果たすべく、そしてホーム戦でファン・サポーターに勝利を届けようと待ち受けているはず。それを乗り越えるだけの力を見せることが出来るかどうか。
前節の悔しさ冷めやらぬ中での試合ですが、あらん力の限り、ベストを尽くして勝利せねば。

とにもかくにも、勝利を目指さねばならない今節。
チャンスに決めきれなかった前節の反省を踏まえ、決めるべき時に決めることができるか。攻撃陣の奮起にかかっていると言えるかと。中でも、苔口の奮起に期待したいところです。黒部が怪我で離脱しているなか、善戦での働きの重要度というものは、以前にも増して大きくなるはず。かつ、CKのキッカーとして、ここぞというチャンスをものにしなければ。それでなくとも、自身にとっては地元である岡山での試合。思うところもあるでしょう。その意気込みを力に変え、結果につなげなければ。
そして、もうひとり。岡山出身と言えば、江添。
おそらく、前と同じように中盤の底としての出場があるのではないかと。前節がデビュー戦だった森くんを責めることはできませんが、それでも守備に追われて反撃の糸口が掴めなかった栃木戦のことがあります。さらに、レッドカードを受けた舩津の出場停止という要素も。中盤の立て直しという課題に対して、江添の豊富な経験を武器に、その役割を全うしてほしいところです。やはり、守備で劣勢に回らないことが、攻撃への余裕も生み出すことになるのでしょうから。

試合展開としては、前回対戦時と同様に、前半から積極的に得点を狙っていくべきかと。
栃木戦においては、相手にとって、前半シュート0だったことより、無失点だったことのほうが大きかったようで。後半に勝負に出られたところ、首尾良く決められてしまい、そこで気持ちがガクッと落ち込んでしまった、と。同じ轍を踏むわけにはいきません。
岡山にはロボほどのエース級選手はいないものの、それでも、チームとして得点力不足は自覚しているはず。ガシガシと果敢に攻め込んでくるというよりは、チャンスを伺いつつ決定機を見逃さない、というスタイルでしょう。
正直なところ、我慢比べでは相手のほうに分があるのではないかと。それでなくとも、アウェイ戦。向こうにとっては慣れた環境で、試合の趨勢も見極めやすいはず。そんななかでなかなか得点できないまま、ということになってしまったなら、前節の二の舞になりかねません。
やはり、前節に出来なかったところの「前半からペースを握って、得点につなげる」ということを、今節こそ実行せねば。まずは、相手の気勢を削ぐことかと。

先述の通り、順位を上げるためには引き分けすら駄目で、勝つ以外にありません。その上3連勝を目指すためには、前回4-0で勝利したくらいの、インパクトのある勝ちを求めたいところです。
もちろん、岡山とて易しい相手でなどありません。向こうにしたって、柏、福岡という強豪を相手とするラスト2戦の前に勢いをつけたいと、全力で勝ちに来るはずです。その勢いを上回り、かつ、確実に勝利を呼び込む。難しくはありますが、それでも。「このままでは終われない」という気持ちを見せるなら、勝つより他ありません。

「勝つことでしか自信は身につかない」
このまま失意のうちにシーズンを終わらせたくないのであれば、勝て!
勝つ喜びを、取り戻せ!
勝たれ!!富山!!!!!
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【J特】まさに惨敗の同期対決。見せられなかった意地  栃木SC戦

2010-11-21 23:48:07 | カターレ富山
0-3で敗戦。
負け惜しみを百も承知で書きますが、栃木からは順位ほどの強さを感じませんでした。圧倒的な力の差を見せつけられたわけでなく、今節より苦しい試合などこれまでいくらでもあったわけで。
にもかかわらず。後半だけで3失点しての惨敗。
前半にはチャンスも作り出していたし、少なくとも3点も獲られて負ける試合ではなかったはず。試行錯誤をしながらの選手起用ではあったものの、それが負けて良い理由になどなりはしないのであって。
順位相当の実力差が出たという見方もあるかとは思いますが、それだけでは済まされないほどの・・・言いたくないですが、無様な自滅であったようにも思えました。
これで、ホーム戦7連敗。試合後に挨拶に来る選手たちを、またしても無言で迎えることに。
残るホーム戦は最終戦のみ。
負けっぱなしではなく、敗戦から学ぶことを力に這い上がるしかありません。

いろいろと選手を試しながらこれからのチームを模索していこうという監督の方針にのっとり、地元富山出身の高卒ルーキー・森くんにプロ初出場・初スタメンのチャンスが巡ってきました。前節にプロ初ゴールを挙げたリョーガに刺激を受ける部分も多かったことでしょうし、気合いも入っていたことと思います。
また、GKには内藤が、DFには吉井がスタメン復帰。前節に引き続きスタメンのリョーガ、控えには平野、久々ベンチ入りの桜井くんというような、ずいぶんと平均年齢が下がったメンバーが名を連ねました。
今シーズン、なかなか出番がなかった選手がアピールするための、格好の機会。若手の活躍に期待がかかりました。

試合開始からしばらくは、カターレのペースでした。
前節、勝ちきれなかったとはいえ、熊本相手に優位に試合を進めていました。その勢いをつなげるように、精力的に動いていたかと。
個の力ではやや栃木のほうに分があったようにも思えましたが、それでも、前回ホーム戦におけるヴェルディに対して感じたほどの大きな差は感じられませんでした。たとえボールを持たれても、簡単には相手にとって良い形にもっていかせない。
一方で、しばしば良い形にもっていきながらも、決めきれなかったカターレ。栃木があまり調子が良さそうではなかっただけに、相手の自信を砕く得点を挙げられたら、というところだったのですが・・・。
それでも、前半はしっかりと一丸となって守りきりました。栃木のシュートを0に押さえ込むくらいに。
いかに得点するかが過大ではあったものの、0点に抑えきることも同じくらい大事。そう思いながら、後半にかけていたのですが・・・。

0-0だった両チームにとって、大きな意味を持つ先取点。
後半の13分という、絶好の時間帯に得点したのは・・・相手のエースとして最も警戒しなければならなかった、ロボでした。そのゴールで、またも伸びてしまった連続失点。
それが、気持ちのバランスを崩してしまったとでも言うのでしょうか。
栃木にとっては待望の先取点だったのでしょうが、それでも、その時点から急にスイッチが入って攻めてこられた、というわけでもありませんでした。にもかかわらず・・・逆に言えば、カターレのスイッチが切れてしまった格好。
相手が良くなったのではなく、こちらが悪くなったせいで、反撃に出ることができなくなってしまいました。

そうこうしているうちに、後半19分、再びロボに決められてしまい、0-2に。
そこから反攻に転じるどころか、いよいよ動揺がひろがってしまい・・・後半21分、舩津が2枚目のイエローで退場に。ただでさえメンタル面で苦しかった状況が、フィジカル的にもひとり減ってしまうというさらなる苦境へ。
24分に平野・西野の同時投入で打開を試みるものの、有効打とはならず。10人となった苦しさはあったかもしれませんが・・・それでも、なんとしても追いつき、逆転してやるんだという気概が、選手たちから感じられませんでした。いや、そのなかにあっても平野は頑張っているのが伝わってきました。しかし・・・いかんせん、それがひとりで頑張っているだけでは、空回りというもの。問題は、それぞれが余裕がなかったせいで、その頑張りに応えられなかったということなのでしょうが・・・。
32分、およそ半年ぶりの出場となった桜井くんが投入されたものの、出場直後に交錯して痛んだり、その後もFWとしての役割を果たせず。

苦しかろうが、辛かろうが、勝つことをあきらめない---そんな姿勢に、決定的に欠けていたような気がします。
人数の不利を差し引いても、防戦一方の展開。そんななか、39分にはだめ押しとなる3点目を決められてしまい、どうにもこうにも敗戦濃厚。
さすがに、一挙4点を挙げての逆転勝利というものは、ただでさえひとり少ない中では絶望的だったかもしれません。
ですが。
それでも、です。それでも、意地は見せてほしかった。負け試合だったかもしれません。しかし、それでも意地を見せて、1点でも返していたならば・・・。
その思いもむなしく、チャンスらしいチャンスもないままに、淡々と時間を消化。そして、タイムアップ。

相手が強かったというより、こちらが弱かったから負けた。
栃木にしても、そうそう良い試合展開ができていたわけではなかったはず。それでも、きちんとチャンスをものにして勝利をおさめました。それに対し、チャンスも活かせず、意地も見せられずに、ただ3点も獲られて1点も返せずに零封負けを喫したカターレ。
ロスタイム逆転負けもきつかったけれど、こういう惨敗も、やはり堪えます・・・。
前節、勝てなかったとはいえ良い試合をした。にもかかわらず、それをつなげることが出来ずに敗れる・・・。今季、ここまで何度も繰り返してしまってきた悪循環に、またもやはまった格好となってしまったのでした。

先日、安間監督の続投、それも3年契約を結んだことが報じられました。
試行錯誤のなかでチームの「次」を目指した土台作りというのも、必要なことだし理解もします。
それでも・・・。
それでも、結果を求めたいのですよ。勝ってほしいのですよ。
強いチーム作りというものが一朝一夕ではできないというのもわかります。
それでも、結果を求めたいのですよ。勝ってほしいのですよ。

正直言って、今節は結果以上に内容がひどかったです。反省をするのは言うまでもなく当然ですが、要は、それを糧として、強さに、結果に結びつけられるかどうか。
今季、栃木との同期対決で連敗を喫した悔しさを、忘れないでほしいです。
来季以降にリベンジする力に変えるとともに、さしあたっては、まず次節の勝ちへとつなげてほしい・・・それだけです。
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