ようやくの勝利を挙げて連続勝ちなしを阻止、ホーム3連戦の3戦目にして勝ち点3を獲得した前節。
それから1週間。その勝利がまぐれやラッキーなどではなく、これまでの積み重ねがもたらした成果であることを証明すべく。
長野県はUスタジアムへと乗り込み、2位・AC長野パルセイロと対戦します。
2位と10位、水をあけられてしまっている状態ながらも、勝たねばならない理由しかありません。勝つことでしか、差を詰められないのだから。
シーズン開幕戦となった第1節以来の対戦。
あのときはせっかく先制に成功しながら、追いつかれてドロー。無観客ながらホームでおこなわれた開幕戦を勝利で飾れませんでした。
その借りを返す意味でも。必勝を期して臨み、勝ち点3を持ち帰らねばなりません。
未だ無敗を続けている首位・秋田は別格として。熾烈な2位争いの渦中にある長野。
長野、熊本、相模原の2位集団が同勝ち点で並び、7位鳥取までは僅か勝ち点5差と。
そんな状態で迎える今節。
ただでさえ負けられないホーム戦であるなか、他クラブに引き離されるわけにいかず、勝利のみが求められる状態にある長野。
前々節は八戸を相手に先制を許すも、後半一挙3得点で逆転勝ちに成功。その勢いで連勝を成し遂げたかった前節・福島戦だったものの、スコアレスドローかと思われた後半アディショナルタイムに失点。痛恨の敗戦を喫してしまいました。
そんななかで今節、ホームで10位・富山戦。
すでに上位戦線から落ちこぼれてしまっている富山なんぞに不覚をとるわけにはいかない。連敗なんぞもってのほか、引き分けすらも負け同然。勝利以外に考えられない、という一戦となるのではないかと。リーグ2位の堅守を武器に抑え込み、無失点で勝ちきるべく待ち構えていることかと。
上位キープには、勝って当たり前。そのミッションをいかに着実に遂行するかが課題となる試合、というところでしょうか。
そんな長野を打ち砕き、連敗をプレゼント、すなわち連勝を奪い取らねばならないカターレ。
4連敗から抜け出したかと思いきや、すぐさまに連敗を喫して台無しとなった前回の勝利後を繰り返すわけにはいきません。
ここまで1度しか連勝のないカターレと、連敗のない長野。もしこれがtotoの対象試合であったとするならば、圧倒的大差で長野勝利に支持が集まることでしょう。
それでも。
そんな下馬評を覆し、勝ち点3を奪い取らねばならないカターレ。
前節のYS横浜戦も、結果だけみれば3-0の圧勝のように見えますが、スコアほどの開きはありませんでした。
これがもし上位チームだったらやられていた、という場面や、決めねばならないシチュエーションで決めきれなかったという甘さなど。
ですが。
それでも、勝ちきった。4試合ぶりの勝利をもぎとった。
当然と言えば当然ながら、勝利とそれ以外の結果では、天地の差。
やればできるということを再確認すると同時に、やらねばできないということもまた、再確認する試合であったかと思います。
悪い意味でのいつも通りに試合の締めを誤ってしまっていたならば、同じ結果になったかどうか。
得点を挙げねば勝てない、勝つためには得点が必要ーーーそれを踏まえたからこそ、柳下の思い切った先制ゴールであり、平松のPK成功であり、ダメ押し3点目がもたらされたわけで。
当然ながら、勝ちにいかねばならない今節。
いかに自分たちのサッカーを貫くかに向き合いつつ、それを勝利につなげられるか。
相手が上位だからとか堅守だからとかは関係ない。
得点せねば、勝てない。リードを守り切らねば、勝てない。
そのあたりまえを、いかにやりきるか。
そこには、順位うんぬん、これまでの実績うんぬんを気にして怯むような隙など、あってはならないのだから。
中2日連戦となったホーム3連戦から1週間のインターバル。ある意味、仕切り直しというか。
今節の後には中2日で次節が控えているけれど、それでもなお。現状ベストメンバーで挑むこととなるでしょう。
これまでのターンオーバー編成は、必ずしも成功とは言えなかったけれど。
連戦の備えは必要だとして。いや、だからこそ。
しかし、そのことがまた、やり切らねば勝てないということを実感するきっかけともなりました。
今節のメンバー編成について、なかなか測りかねる部分はありますが。
期待したいのは、昨年まで長野に在籍、凱旋試合となる松原でしょうか。
長野にとって去年までは頼もしい味方であった松原のロングスローが、今度は脅威となって襲い掛かる、それが現所属・カターレ富山の勝利につながるーーーそんな痛快劇を期待したいところ。
実際のところ、堅守を誇る長野を相手には、パターン化した攻撃の一辺倒では、なかなかゴールは奪えないのではないかと。様々なバリエーションで攻め入る姿勢が求められます。
その意味で、松原の代名詞たるロングスローが大きな武器となることは、間違いなく。
勝手知ったるUスタで、その力を存分に発揮し、かつての長野相手に今のカターレ勝利に貢献してほしい。そう願います。
Uスタでの試合は、昨シーズンの“ホーム”最終戦以来、11か月ぶり。
県総の改修に伴う使用不可のなかで会場を借り、見事に勝利を挙げたのでした。
長野とのアウェイ戦でも勝利していた中で、同会場で連勝。今節、Uスタ3連勝をかけて臨むこととなります。
普段は立ち入ることのないホーム側スタンドでの応援は、なかなかにレアな体験でしたが。
今節は、あらためてアウェイ側チームとしての対戦。
昨年の会場提供の感謝を伝えるには、プロサッカークラブの本分でもって、勝つことで恩返しをするしかないでしょうよ。
連勝をかけた一戦、力を存分に発揮し、勝ちきること。
上位から脱落云々は、シーズンが終わったあとで、いくらでも反省すればいい。
必勝を期して臨む試合を、勝ちきる。
その強い意志でもって、勝ち点3をもぎ取らねば!!
Uスタ連勝を、成し遂げろ!!
アウェイでも、勝つ!!!
隣県対決を制し、必ずや勝利を!!!
勝たれ!!!富山!!!!!