可能性として無いわけではなく、実際に過去にも例がありますが。
試合当日、それもキックオフ直前になって開催中止。現時点では延期日時も未定という、非常事態に見舞われることとなってしまいました。
前回ホームゲームであった相模原戦で3-0の快勝。アウェイ鹿児島戦では苦戦を強いられたものの、最後まであきらめない意地で敗戦を回避。そして前節、戸高の技ありシュート、大谷の今季初ゴール、ユウスケの自身500試合出場に花を添えるゴールによって、初対戦であった今治に完勝。
そして迎えた今節。いやがおうにも期待が高まっていたところに、土曜日という比較的来場しやすいスケジュール。そしてハーフタイムには花火も打ちあがる、と。
明らかに、今季これまでのホームゲームに比べて来場者数アップが見て取れました。
日中は、ここ最近続く猛暑で厳しくはあったものの。それでも開場時くらいになると曇り空で直射日光が照りつけるわけではないぶん、いくらか過ごしやすく。
しばらくしてポツポツと雨が降り出し。
選手がピッチ内ウオーミングアップを開始するころには、はっきりと雨となっていましたが、それでも。
「平日には全然降らなかったのに、よりにもよって、試合日に雨かよ」「まぁ、雨の試合も想定のうちだろうし」「これでピッチに散水せずに済むんじゃね?」
そのあたりまでは、とくに問題視していませんでした。
しかし。
強くなったり弱くなったりを繰り返しながら、どうにも止む気配のない雨。
空には、どんよりと重い灰色の雲が。
そんななか、試合進行スケジュールによらない時間に、ピッチ内ウオーミングアップを切り上げる両チームの選手たち。
なにか、おかしい・・・?
そのうちに、場内アナウンスが。
コンコースやスタンド下の通路に退避してください、と。
コロナ禍の影響により、入場数が制限されているなかで。集まった観客は皆、スタンド席を離れることに。
雷雨の影響を考慮した、避難行動。
頻発していたわけではないものの、稲光も。空を見ても、雨は降り続くばかりで、にわか雨ですぐに収まる、とは言えないような状況で。
やがてキックオフ予定時間の18時30分を過ぎたものの、状況は変わらず。
退避勧告から15分、20分ほど経過したでしょうか。
開催困難として、試合の中止がアナウンスされました。
雨が降ろうが風が吹こうが、大概のケースでは天候不良で中止にはならないサッカーですが。
それこそ、八戸との前回対戦では、CKやFKの場面でボールが静止させられないほどの強風のなかでの試合だったくらいで。
それでなくとも、通常は3月に開幕するところを6月下旬開幕にして詰め込んだ日程となった今シーズン。
ただでさえハードスケジュールであるところ、順延にしていいものか?
さまざまな葛藤があったことと思います。
しかし、それでも。
試合に関わるすべての人の安全には、代えられない。
大きな決断であったことかと。
過去、2016シーズンにホーム鳥取戦が開催中止になったことがあります。
あの時は、当日の朝から強風が吹き荒れ、「これはさすがにまずいのでは?」という雰囲気のなかでの中止決定でしたが。
順延となった試合は、夏の中断期間に組み込まれるかたちで、後日開催されました。
今回は、それに続くカターレ富山史上2例目の開催中止。
前回は、まだ「こりゃ中止かもな」からの「やっぱりそうか」でしたが。
今回は・・・通常通りのスケジュールから、試合開始直前になっての、まさかの中止。
折しも、チームが昇り調子のなかで、期待も大きかったホームゲームであっただけに。
やはり、致し方ないとはいえ、無念です。
今回の決定が、今後どのような影響を及ぼすこととなるのか、現時点では見通せませんが。
とにもかくにも。
アクシデントに見舞われようが、次の試合は待ってはくれません。
水曜日、中3日で迎えることになる、熊本との大事な上位決戦。
気持ちを切り替え、臨むよりほかありません。
「予期せぬアクシデンも、まったく影響なかったぜ!」
そう言えるだけの結果に、勝利につなげるために。
油断せず、抜かりなく備えねばなりません。