行く末遠ければ

生まれも育ちも富山県砺波市
地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

まさかの直前回避。雷雨の影響で試合中止に ヴァンラーレ八戸戦

2020-08-30 10:46:16 | カターレ富山
可能性として無いわけではなく、実際に過去にも例がありますが。
試合当日、それもキックオフ直前になって開催中止。現時点では延期日時も未定という、非常事態に見舞われることとなってしまいました。

前回ホームゲームであった相模原戦で3-0の快勝。アウェイ鹿児島戦では苦戦を強いられたものの、最後まであきらめない意地で敗戦を回避。そして前節、戸高の技ありシュート、大谷の今季初ゴール、ユウスケの自身500試合出場に花を添えるゴールによって、初対戦であった今治に完勝。
そして迎えた今節。いやがおうにも期待が高まっていたところに、土曜日という比較的来場しやすいスケジュール。そしてハーフタイムには花火も打ちあがる、と。
明らかに、今季これまでのホームゲームに比べて来場者数アップが見て取れました。
日中は、ここ最近続く猛暑で厳しくはあったものの。それでも開場時くらいになると曇り空で直射日光が照りつけるわけではないぶん、いくらか過ごしやすく。
しばらくしてポツポツと雨が降り出し。
選手がピッチ内ウオーミングアップを開始するころには、はっきりと雨となっていましたが、それでも。
「平日には全然降らなかったのに、よりにもよって、試合日に雨かよ」「まぁ、雨の試合も想定のうちだろうし」「これでピッチに散水せずに済むんじゃね?」
そのあたりまでは、とくに問題視していませんでした。

しかし。

強くなったり弱くなったりを繰り返しながら、どうにも止む気配のない雨。
空には、どんよりと重い灰色の雲が。
そんななか、試合進行スケジュールによらない時間に、ピッチ内ウオーミングアップを切り上げる両チームの選手たち。
なにか、おかしい・・・?
そのうちに、場内アナウンスが。
コンコースやスタンド下の通路に退避してください、と。
コロナ禍の影響により、入場数が制限されているなかで。集まった観客は皆、スタンド席を離れることに。

雷雨の影響を考慮した、避難行動。
頻発していたわけではないものの、稲光も。空を見ても、雨は降り続くばかりで、にわか雨ですぐに収まる、とは言えないような状況で。
やがてキックオフ予定時間の18時30分を過ぎたものの、状況は変わらず。
退避勧告から15分、20分ほど経過したでしょうか。
開催困難として、試合の中止がアナウンスされました。

雨が降ろうが風が吹こうが、大概のケースでは天候不良で中止にはならないサッカーですが。
それこそ、八戸との前回対戦では、CKやFKの場面でボールが静止させられないほどの強風のなかでの試合だったくらいで。
それでなくとも、通常は3月に開幕するところを6月下旬開幕にして詰め込んだ日程となった今シーズン。
ただでさえハードスケジュールであるところ、順延にしていいものか?
さまざまな葛藤があったことと思います。
しかし、それでも。
試合に関わるすべての人の安全には、代えられない。
大きな決断であったことかと。

過去、2016シーズンにホーム鳥取戦が開催中止になったことがあります。
あの時は、当日の朝から強風が吹き荒れ、「これはさすがにまずいのでは?」という雰囲気のなかでの中止決定でしたが。
順延となった試合は、夏の中断期間に組み込まれるかたちで、後日開催されました。
今回は、それに続くカターレ富山史上2例目の開催中止。
前回は、まだ「こりゃ中止かもな」からの「やっぱりそうか」でしたが。
今回は・・・通常通りのスケジュールから、試合開始直前になっての、まさかの中止。
折しも、チームが昇り調子のなかで、期待も大きかったホームゲームであっただけに。
やはり、致し方ないとはいえ、無念です。

今回の決定が、今後どのような影響を及ぼすこととなるのか、現時点では見通せませんが。
とにもかくにも。
アクシデントに見舞われようが、次の試合は待ってはくれません。
水曜日、中3日で迎えることになる、熊本との大事な上位決戦。
気持ちを切り替え、臨むよりほかありません。
「予期せぬアクシデンも、まったく影響なかったぜ!」
そう言えるだけの結果に、勝利につなげるために。
油断せず、抜かりなく備えねばなりません。


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第12節 ヴァンラーレ八戸戦

2020-08-28 21:32:11 | カターレ富山
鹿児島、今治と続いたアウェイ連戦を1勝1分けとし、4位に浮上したカターレ。今季初の連勝を成し遂げるべく臨むホーム戦で、現在12位の八戸を迎え撃ちます。
シーズンのおよそ3分の1を経過した時点で、首位との勝ち点差は11。正直、厳しい数字ではあります。
けれども、どうしようもないとあきらめてしまうほどかといえば、さにあらず。
逆転を信じて勝ち進めるかは、これからの頑張り次第。
そのためにも。
昨年の8月下旬からの攻勢で躍進を遂げた状況を再現すべく臨まねばならないカターレ。
まずは、今節のホーム戦。勝って、2連勝から始めねば。

昨シーズンJ3で最高位の4位となったカターレですが、そのなかで唯一2戦2敗となってしまったのが、新参入チームであった八戸との対戦でした。
そのうち、前回対戦であるアウェイでの対戦は・・・0-2というスコア以上の完敗を喫してしまった敗戦でした。
カターレにとって初めてのスタジアム、さらに当日はCKやFKでセットしたボールが動いてしまうほどの強風にも見舞われていましたが。それら不利を抜きに考えても、相手の勢いに圧倒されてしまった、という内容。
正直、2019シーズンにあって唯一と言っていいほどに、「ああ、これはアカンやつだ」と思えてしまう試合であったことが思い出されます。それが、5連勝を含む終盤戦の躍進の中にあったならなおのこと、落胆の大きい敗戦でした。
そんな敗戦からのリベンジマッチでもある今節。
前節の今治戦で、初物に弱いジンクスを打ち破った直後なだけに。完勝の勢いそのままに、相手を飲み込む勝利でもって、八戸戦初勝利を挙げねば。

8月は暑さの影響も考慮してでしょう、概ね週一ペースでの試合でしたが。
今節は、またウイークデーの試合を挟む連戦の始まりでもあります。
これまでの連戦では、連勝を成し遂げることが出来なかったカターレ。
その原因が相手に通用しない選手で試合に臨んでしまったため、ということであれば、監督の起用ミスということで済む話でしょうが。
むしろ・・・なまじ通用したがゆえに、というか。AチームでもBチームでも遜色なく持ち味を発揮したサッカーが出来ていた、けれども勝利に、連勝にはつながらなかったという無念さ。それが余計に悔しかったです。
今度は、それをしっかりと勝ち点3に、連勝に繋げるべく。
まずは、今節。しっかりと勝利して連勝のスタートとせねばならないところ。

期待したいのは、大谷。
他の攻撃陣がしっかりとゴールを挙げていたなかで、なかなかチャンスをものにできないもどかしさがあったという、これまで。
しかし、前節。今季初ゴールを決めて、その胸のつっかえが取れました。
ならば、あとは心置きなくゴールを量産するのみ。
去年がそうであったように。
初ゴールを皮切りに、次々とゴールを決めていったあの頃の状況を、しっかりと再現してほしいところです。
去年挙げた9ゴールは、イージーなものばかりではありませんでした。ふつうにやっていたのでは決まっていなかったであろう得点も含まれています。
それが、決めきれたのはなぜか?
多分に、メンタルの働きがあってのことでしょう。
つまりは、気持ちが乗っていたからこそ決められたというゴール。
だとしたら。
今年もまた、去年同様、いや、それ以上の活躍でもって、チームを勝利に導くゴールを挙げてもらわねば。
まずは、今節。ホーム戦に駆け付けるファン・サポーターに、今年もまた期待していいよ!という今季ホーム初ゴールでもって、応えてほしい。そう願います。

前節、讃岐を相手に2-4で敗れた八戸。これまで開幕から未勝利であった讃岐にシーズン初勝利を献上してしまうことに。
未勝利の相手だとか、シーズン初勝利だとかはともかくとして。そりゃ、相手もプロであり、敗れてしまうこともありましょう。
けれども、同じ敗れるにしても、4失点はいただけないだろう、と。
ここまで5敗を喫し、どうにも波に乗れない要因に、守備の不安定さがあるということ。今節は、八戸にとってその反省を踏まえて臨む試合でもあります。
それでも。
迎え撃つカターレにしてみれば、「そんなもん知らん」とばかりの強靭さでもって、返り討ちにせねばならないところ。
守備に不安のある相手?だったら、徹底的にやりこめるくらいでないと。
ここまで、勝利した5試合はいずれも3得点以上。
だったら、それを今節もまた更新してやろうじゃないかと。
前回ホームゲームであった相模原戦がそうであったように、前半早々に先制して相手の出端をくじくくらいでちょうどいいかと。
アウェイ2連戦で得た手応えをフィードバックし、連勝に繋げるためにも。自信をもって、自分たちのサッカーを貫く、そんな強さを見せねばなりません。

昨季2戦2敗の屈辱を晴らすには、勝利のほかにありえない!
むしろ、相手に苦手意識を植え付けるくらいの圧倒を!
連敗の借りは、連勝で倍返しだ!!!

勝たれ!!!富山!!!!!

追伸
今週、夏の移籍期間の補強として2名の選手がカターレに加わることとなりました。
横浜FCから期限付き移籍でDF川﨑 裕大。
今シーズンここまで、攻撃陣の活性化は狙い通り、あるいはそれ以上である一方で・・・守備がもう少し安定したなら、という課題を抱えているカターレですが。
そこに新風を吹き込むべく獲得。本人の活躍もさることながら、守備陣全体のレベルアップにつながるような、触媒としての役割にも期待したいところです。
清水エスパルスから育成型期限付き移籍でMF滝 裕太。
清水のジュニアユース、ユースからの叩き上げで、U-15・U-16 日本代表候補、U-19・20 日本代表といった経歴も。浦和からの池髙、川崎からの宮城に続き、これまた次代を担う有望な若手が加入したものだな、と。
既にカターレにとって重要な戦力となっている2人に続いて、追いつけ追い越せの勢いで切磋琢磨し、カターレの勝利に貢献してほしいです。
清水の若手の期限付き移籍と言えば、思い出すのが白崎 凌兵。J2からの降格を経験するなど苦しい富山時代だったものの、その経験を糧に清水に復帰。背番号10を背負う中心選手として活躍しました。
現在は鹿島に移籍したものの、その活躍を実際に目の当たりにしていた滝にとって、白崎と同じく富山で成長して一旗揚げてやろう!という意気込みからの加入なのではないかと。
例年になく過密日程となっている今シーズン、途中加入選手であろうがくすぶらせておけるほどの余裕などないでしょう。加入したからには即、活躍してもらわないと。
新たな選手が、チームにどんな化学反応を起こすのか。注目です。
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3得点で快勝!猛暑の試合を制し、新参チーム対戦に打ち勝つ FC今治戦

2020-08-25 05:59:41 | カターレ富山
3-0で勝利!
残暑厳しいなかでの15時開始試合、未経験の地でのアウェイ戦、堅守を誇り上位につける相手との対戦ーーー様々な懸念材料と向き合わねばならない試合でしたが。
しっかりと自分たちのサッカーを完遂、見事にそれら不安要素を打ち消す勝利を挙げることが出来たのでした。
勝ち点1差の直接対決。実質勝ち点6ぶんの価値のある対戦でしたが、そこで見事に勝利。順位を4位にまで上げると同時に、確かな手応えを掴む勝利となりました。

先の試合終了間際にドローに持ち込んだ鹿児島戦に続き、2戦連続アウェイ戦となった今節。その前節に得た勝ち点1をしっかりと価値あるものとせねばなりませんでした。
概ね前節を踏襲したスタメンとなったなか、最前線に前節出場のなかった平松と池高という初めての組み合わせで臨むこととなりました。
試合開始前までは雲でさえぎられていたとのことですが、試合開始からは夏の日差しが差すなかでの戦い。予想されていたこととはいえ、相手のみならず暑さとの戦いでもあり。普段の試合にも増して気を引き締めて臨まねばなりませんでした。
安達監督にして、「何年もJ3でやっていて、なおかつJ2に上がれる実力を持つサッカーの内容を展開していた」と評された今治。
お互いになかなか決定機がつくれない一方で、相手に付け込まれる隙も見せない。まさに鍔迫り合いというか、ジリジリとした展開が続きました。
そんななか、アクシデント。
暑さの影響を考慮した交代がカギ、という試合ではあったものの。そんな意図とは違う27分というタイミングで、イッキが退き、松本と交代することに。
わかっていたはず。けれど改めて、コンディションの見極めの重要さという課題を突き付けられました。
それでも。
交代で入った松本でしたが、しっかりと試合に入り、ほかのメンバーとの連携もスムーズ。動じることなく堂々としたプレーぶりを見せました。
また、得点という結果にこそ結び付けられなかったにせよ。平松、池高といった前線の選手がしっかりと相手にゆさぶりをかけ、楽をさせないぞ!という意識が見て取れる展開となりました。

しっかりとパスを繋ぎつつチャンスをうかがい、かつシュート数も多いーーープレースタイルが似たチーム同士の対戦で、お互いにチャンスを模索しながらの展開。
それだけに、やはり重要だったのが先制点。それがどちらに入るかによって、必然的にその後の試合展開も変わる、と。
その先制点を奪ったのは、カターレでした。
前半も大詰めの44分。
相手陣内でのスローインの流れから、末木が思い切りよくシュート!ディフェンスに当たって阻止されながらも、そのこぼれ球にすかさず反応した戸高が冷静に蹴り込むと、それが見事にゴール隅に吸い込まれ。
良い時間帯に、欲しかった先制点が見事に決まったのでした。
戸高にとっては、第2節のYS横浜戦以来となる今季2得点目。前回のゴール同様、確かな技術に裏打ちされた見事なゴール。さすが、と唸らされました。

ハーフタイムを挟んで後半戦。前線のふたりを同時交代、武と大谷が投入されることとなりました。
これは明確に、追加点を挙げて試合を決めろというサイン。
すると、それにしっかりと応えてくれました。
73分、カウンター一閃!武から花井、花井から大谷へと流れるようなパスがつながり、その大谷がペナルティエリア外からシュート!
鮮やかに決まり、自身今シーズン初ゴールにして、欲しかった追加点を決めることに成功したのでした。
これまで、なかなかチャンスをものにできなかった大谷。この試合にしても、「そこは果敢に狙っていくところじゃなかったのか?」という場面もありましたが。
他の選手が結果を残しているなかでやきもきする部分もあったとのことですが、それでも。
去年がそうであったように。このゴールを皮切りに、いわゆるケチャドバ理論でもって、ゴール量産を成し遂げてくれることを願ってやみません。

大きく勝利を引き寄せる2得点目。その直後に飲水タイムが設けられたものの、それによって集中が途切れることはありませんでした。
試合時間にしてわずか4分後の77分。
左CKのチャンスから、ファーに待ち構えていたユウスケがヘッド!見事に決まり、2試合連続ゴールにして試合を決定づける3点目を挙げたのでした。
前節の起死回生の同点ゴールを今節に繋げていきたいと語っていましたが、まさに有言実行。心構えを結果に結びつける、ファインゴールでした。
この日、ユウスケにとってJ通算500試合出場となりましたが、それに自ら華を添える通算63得点目。
試合開始前にも、監督から記念試合となるこの試合を絶対に勝とう、というハッパがかけられていたとのこと。
10クラブから始まり、現在では57クラブにまで拡大したJリーグ。1000人を超える選手がJリーガーとして登録されていますが。
いくらクラブ数が増えたといっても、誰もがJリーガーになれるわけではない。ごく限られた者しか、その座に就くことはできません。
そのなかにあって、さらに。500試合出場が出来る選手など、どれだけいようか。
10分の1の50試合、いや、100分の1の5試合程度の出場でJリーガーの道を断念することとなってしまう選手だって、決して珍しくないなかにあって。
まさに、偉業。さらに、こうしてチームを勝利に導く活躍、となれば。もう、脱帽というよりほかありません。

試合の大勢は決したけれど、その後も気を緩めることは無く。
最後の最後まで集中力を切らすことなく守りきり、しっかりと無失点。そして、試合終了。
勝たねばならない理由しかなかった今節を、最高のかたちでものにすることができたのでした。
この結果、4位にまで浮上。長野、相模原とは同勝ち点ながらも、得失点差により順位で上回ることに。それこそ、今節の3得点が効くかたちで。
勝利こそならなかったものの、敗色濃厚であった状況に屈せずドローとした前節。その勢いを繋ぐ、見事な勝利でした。

まだまだ、これから。
このいい流れを、さらに加速していくために。
まずは、ここまで成し遂げられていない連勝に向けて。
戦いはつづきます。

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第11節 FC今治戦

2020-08-23 01:44:01 | カターレ富山
試合終了間際の劇的な同点ゴールによって敗戦の危機を免れた前節・鹿児島戦。
それでも、連続アウェイ戦となる今節にあっさりと敗れるようなことがあっては、元も子もないというもの。
現在6位のカターレがさらに上位進出していくにあたっては、直近5位の今治との対戦となる今節の勝利が、どれだけの意味を持つか、ということ。
堅守を誇る今治を打倒し、勝ち点差1の順位を入れ替える勝利を挙げねばなりません。

本来の日程であれば、今シーズンのアウェイでの今治戦は、12月のシーズン最終戦となる予定でした。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で日程が変更され、この時期に。それでなくとも暑さの影響が避けられない時期であるというのに、この残暑厳しいどころではない猛暑のなか、15時キックオフという途轍もない厳しい状況での試合に。
しかも相手が今季J3初参戦という今治。カターレにとっては勝手がわからないアウェイ戦。条件としては、とても難しいものとなっています。

下位カテゴリからの初参戦だからといって、レベルの差に苦戦を強いられるかといえば、そうでもない。むしろ、上位であるJ2からの降格チームのほうが苦戦しているーーー今季で7シーズン目となる明治安田J3リーグですが、そういったジンクスは脈々と継続されてきました。
そしてそれは、今シーズンから参戦する今治にあっても例外でなく。
ここまで4勝4分け2敗の5位、未だ無敗の首位・秋田は別格として、それに次ぐ総失点6という堅守を誇ります。総得点11は、いささか物足りない数字ではあるものの。それでもやはり、守備の安定が結果につながっていること、それが自信になっているであろうことは、疑いようがありません。
それを打ち破り、勝利を挙げねばならないカターレ。是が非でも勝ち点3を奪わねばならないことは、言うまでもありません。

しかしながら、言うは易く行うは難し。
2015年 山口 1勝2敗
2016年 鹿児島 1勝1分け
2017年 沼津 2敗
2019年 八戸 2敗
近年の傾向を見ても、J3初年度の新参チームに対して非常に分の悪いデータが残っています。
もちろん、データはデータに過ぎず、それを一蹴しなければならないことは言うまでもないとして。
それでなくとも、勝ち点差1ながら上位につけている相手なわけで。
腰が引けてしまうことがあってはならない一方で、苦手ジンクスなど払いのける強靭さをもって、必ずや打倒しなければなりません。勝たねばならない理由しかありません。
相手の今治にとってみれば、富山に元J2クラブなどというイメージなど無く、ただ単に昇格を目標にかかげながら何年もくすぶっているだけの、有象無象クラブのひとつに過ぎないでしょう。
ならばこそ。
初対戦から、その印象を覆すだけの結果を突きつけてやらねばなりません。
昇格を、優勝を目指す意思が本気以外のなにものでもないと、勝利でもって証明せねばなりません。

勝利に向けて、なにが無くとも先制点。先に失点を喫して堅守を誇る相手に自信を与える展開にだけは、してはなりません。
むしろ、先の相模原戦のように。早々と先制、追加点を挙げて試合を優位に進め、いかに無失点で切り抜けるか、という展開に持ち込まねば。
期待したいのは、武。
カターレにとっての今治がそうであるように、今治にとってもまた、カターレは初めて対戦する相手。前例のない対戦です。
そんななか、ここまでチームトップタイである4ゴールを挙げている武を要警戒選手として厳しくマークしてくるであろうことは、火を見るよりも明らか。
しかし、だからこそ。
そんな厳しいマークを跳ねのけ、カターレのエースの名に恥じないだけの力を見せつけてほしいです。警戒していたにもかかわらずやられてしまった、という精神的にも大きなダメージを与えるだけの活躍をもって、チームを勝利に導いてほしい。そう願います。
いや、理屈や難しいことは抜きの部分で。
勝つためにゴールを挙げる、それ以外に何が必要だ?
そんなシンプルなロジックでもって。むしろ、堅守を誇る相手だからこそ、その自信を打ち砕くようなゴールを挙げる活躍を見せ、勝利を奪い取ってほしいです。

当日は最高気温34度が予想され、いかに鍛えられたプロとはいえ、心身ともに相当に厳しいコンディションのなかでの試合となるかと。
それでも。
この先、約4か月にわたって続いていく今シーズンの中で。乗り越えていかねばならない試練は、今節だけではありません。
むしろ、ピンチはチャンス。
猛暑の中、相当に厳しいコンディション。堅守を誇り、相当に厳しい相手。
それらを乗り越えて、勝利を手にしたならば。
得られる経験と自信は、必ずや今後の糧となります。
だからこそ、ものにせねばなりません。遮二無二、勝利を追い求めねばなりません。
チャンスは、待っていても得られないのだから。
ガムシャラに奪い取っていくしかないのだから。

初対戦ジンクスを打ち破る勝利を!!
堅守の自信を打ち砕くゴールを!複数得点で勝利を奪い取れ!!

勝たれ!!!富山!!!!!
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執念の同点ゴール!終了間際に追いつき、勝ち点1をもぎ取る 鹿児島ユナイテッドFC戦

2020-08-16 19:07:10 | カターレ富山
1-1のドロー。
前節に続き、勝ち点が僅差の相手との対戦となった今節。それだけになんとしても勝って勝ち点を積み上げると同時に、相手の戦意をくじくような結果をもたらさねばならなかったのですが。
前半のうちに先制を許して追いかけるかたちになる、どうにも苦しい展開。
勝負は終了のホイッスルが鳴るまでわからない!とは意気込んでいたものの、無情に時間は過ぎ。
それでも。
そのまま試合終了かと思われた後半アディショナルタイム。ユウスケが殊勲の今季初ゴールを決め、土壇場で同点に。
0に終わるはずであったところの勝ち点を、1ながらも積み上げることに成功したのでした。

遠く鹿児島県は白波スタジアムに赴いてのアウェイ戦。
折からの猛暑、この日も19時開始ながら気温30.4度、湿度82%と厳しいコンディションのなかでの試合となりました。
前節より中4日ではあったものの、大幅な変更は無く、ほぼ同じスタメンで臨むことに。唯一、平松に代わって大野が入ることとなりました。
お互いに攻撃サッカーを標榜するチーム同士の対戦。
パスを繋ぎながら様子を伺い、隙あらば一気呵成に攻め立てる。そのためにもヘタなプレーはできない。
ボールポゼッション的には、ややカターレ寄りではあったか?というなかで。様子見の序盤となりました。

そんななか、15分。
攻め入ったなかでシュートレンジまで持ち込んだものの、かたちを作れずに不発に。すると、そこから素早いカウンターに繋げられてしまい。
鹿児島の実績充分のFW・酒本 憲幸に渡ると、対処しようとした末木がかわされてしまう。そのまま左を駆けあがってきた米澤 令衣に繋げられると、勢いそのままに左足を振りぬかれ、失点。先制点を奪われてしまったのでした。
鹿児島にとっては、理想的な展開。
前節の長野戦、米澤がゴールを挙げ、それが決勝点となって1-0で勝利。連勝を期して迎えた今節、やはり米澤が得点、その期待に応えるような連続ゴール。
シーズン開幕当初のリモートマッチを除き、ここまでホーム戦で勝利していない鹿児島。2156人を集めたこの試合、有観客試合初勝利に向け、いやがおうにも期待が高まったことでしょう。
そうはさせじと、すぐにでも反撃に出ねばならなかったカターレでしたが・・・。
先制に気を良くした鹿児島を前に、なかなか攻勢に出られず。気を抜けばすぐに追加点、というリスクがついて回りました。
反撃を試みるも・・・前線の大野に合わせよう、という意図は見て取れるものの、オフサイドにかかったりと、どうにも奏功せず。
なかなか有効な攻撃に出られぬままに時間は経過し、前半はシュート0本。不本意どころではない状況で、試合を折り返すこととなりました。

もちろん、前半リードされたからと言って負けが決定するわけでなく。
反攻の後半、開始から大野に代えて武を投入。同点、逆転を目指すことに。
すると、後半はだんだんとカターレが攻勢を強めました。
開始から程なく、GKに阻止されつつも、武がしっかりとゴールを狙ったシュートを放ったり。宮城やオーバーラップした柳下らがその走力で仕掛けてみたりと。
しかし61分、アクシデント発生。接触プレーで宮城が交代を余儀なくされ、代わって大谷が入ることに。
宮城の具合は心配。けれど、やらねばならないことは、誰が出場しようと変わらず。
66分には椎名とユウスケを同時投入。ユウスケにとっては、いつもの右SBではなく左SBとなりましたが、やるべきことは変わらず。
一方、リードする鹿児島は交代策で5バックの守備固め。無失点で切り抜けようという意思を感じさせました。
それでも守勢一辺倒だったかと言えば、さにあらず。
またしても米澤にスピードを活かして抜け出され、決定機を作られてしまったり。走り込んできた五領 淳樹にあわや!という危ない場面を作られてしまいました。
3年前の8月、その五領にやられて敗れた記憶がよみがえり、肝を冷やしました。

刻々と過ぎていく試合時間。
ペナルティーエリアのライン上で倒され、PKじゃないのか?という場面も、エリア外判定。直接狙った林堂のキックも阻まれ、ゴールならず。
そして、依然ビハインドのままに90分が経過。アディショナルタイムは4分。
鹿児島にとっては、集中力をきらすことなくしのぎ切る時間帯。
一方の、追うカターレにとっては、最後の最後まであきらめることなく死力を尽くさねばならない時間帯。
ただでさえ厳しいコンディションのなかでの試合。体力的にも相当にキツかったことでしょう。
そんななか、最後にものをいうのが気力の部分。
敗色が極めて濃厚な状況にあっても。カターレ選手たちは、あきらめませんでした。
守る鹿児島に対し、必死に攻め立て。
92分、CKのチャンスを得ると。
メインスタンド側のコーナーで、キッカーは左利きの椎名。
巻いていくボールが中央の混戦へ、そこからこぼれたところを、ひとりファーサイドに駆け込んでいたユウスケがヘッド!
見事に決まり、土壇場で値千金の同点ゴール!チーム最年長のベテランが、大仕事をやってのけました。
今でこそSBのユウスケですが、かつてのイメージーーー“福岡のきかん坊”であったころを思い出させるような、そんなプレーぶりに、熱くなりました。
そして、試合終了。九死に一生、敗戦の危機を免れました。

連勝を目指して乗り込んだ今節。それが成し遂げられなかったのは残念です。
けれども。
これでそのまま敗れていたとしたら。
今季ここまでの3敗と同様に、無得点負けを喫してしまったとしたら、そのダメージというものはいかばかりだったろうか?と。
勝てはしなかった。けれど、負け試合から勝ち点1をもぎ取ってみせた。
勝ち点1差の鹿児島がホーム勝利で勢いづく絶好機を与えてしまうところであったのに待ったをかけ、阻止してみせた。
むしろ、勢いづかねばならないのはカターレのほうだ、と。
福島戦では、試合終了間際の失点で勝ち点1止まりとなってしまいましたが。
一方で、今節は0であったところを、勝ち点1の積み上げ。
この1を活かすも殺すも、今後の頑張り次第。
次節もまた、アウェイ戦。
連勝は持ち越しとなりましたが、また次につなげる勝利を挙げるべく。
勢いを、加速せねばなりません。
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