行く末遠ければ

生まれも育ちも富山県砺波市
地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

第19節  AC長野パルセイロ戦

2016-07-30 21:01:00 | カターレ富山
試合終了間際の劇的な勝ち越しゴールによって、見事に鹿児島との上位対決で勝利、4試合ぶりの白星を手にしたカターレ。今節もまた上位対決を制して連勝を成し遂げるべく、南長野運動公園総合球技場へと乗り込み、3位・AC長野パルセイロと対戦します。
勝ち点差10を逆転しての優勝を成し遂げる―――たとえ残りを全勝したとしても、自力だけでは優勝できない状態。それでも、昇格争いにかすりもしなかった去年のことを思えば、たとえ一筋縄ではいかない厳しい状況にしろ、まだ可能性をもって臨むことができていることはモチベーションに繋がります。
けれども。
勝てなければ、脱落するのは、きっとあっという間でしょう。
劇的勝利で踏みとどまった前節。だからこその、連勝で勢いに乗っていかねばならない今節。
手ごわい相手だった、けれど、勝ち切った。今節もまた簡単な試合になどならないでしょう。しかし、勝ち切らねばならない。善戦止まりで勝てずじまい、など許されはしません。たとえ相手が難敵であろうとも。
勝って、優勝への可能性を少しでも上げていくために。真面目に残りすべて勝つ14連勝を狙っていくための、最初の連勝としなければ。

前節はアウェイで最下位・鳥取と対戦、0-2で敗れ、第12節から続いていた連続負けなしがストップしてしまった長野。最下位に完敗してしまっているようなチームになら勝てる、なんて単純な話ならどんなに楽か。そんな甘いものであるはずもなく。それを言うなら、先日まで3戦連続で中から下位のクラブに不覚を取ってしまったカターレはなんだったのかと。
今季ここまで7勝1分1敗と高い勝率を誇るホームでの巻き返しを、初の連敗を阻止せんと待ち構えています。
しかし、それを上回る覚悟でもって、打ち勝たねばならない。相手が気合を入れて臨んでくるのはわかり切っていること。それを打ち砕く強さでもって、勝利を手にしなければなりません。
ちょうど、前の試合で敗れた鹿児島が連敗阻止を胸に挑みかかってきたところを返り討ちにした前節のように。ここまで連敗が無かった相手に勝つということを、今節もまた達成してやろうじゃないかと。
かつてカターレに所属していた松原 優吉の得意とするロングスローを起点とした得点をはじめ、ここまで、総得点の多くをセットプレーによって挙げてきた長野。もちろん、その得意のパターンでやらせるわけにはいきません。
ある意味、チャンスと言えます。前節、せっかく幸先よく先制しながら、課題であったセットプレーの守備の甘さから失点してしまいました。最終的には勝利できたものの、先制からさらに勢いに乗って果敢に攻め、追加点を挙げるというパターンには持ち込めなかったことは事実。
今節は、その反省をしっかり活かして無失点に抑えられるか―――相手の得意パターンをきちんと封じきれるかが問われる試合となるのではないかと。
セットプレーに強い相手だからこそ、それをさせないことで相手の気勢を削ぐことにもつながりましょう。そこで相手が弱気を見せたならば、そこをザックリとえぐっていくような攻撃から得点につなげていければ。

相模原へ移籍した近藤 祐介をはじめ5人を放出した一方で、元日本代表MF橋本 英郎をセレッソから獲得、GKにスイス代表歴のあるジョニー・レオーニ、つい先日27日にはブラジル3部のクラブからFWコンハードの加入が発表されるなど、夏移籍で大胆な編成の再検討が図られた長野。同じJ2昇格を目標に掲げながら全く動きのなかったカターレとは、ある意味対照的と言えるかもしれません。
とはいえ。
積極的に新しい血を入れることが正解で、何もしないで手をこまねいていることは不正解・・・そう言い切ることなど、できないのであって。
確かに新戦力の加入は既存戦力の面々にも刺激となりましょうが、それが100%良い結果だけをもたらすとは限らない。チームの連携に馴染むのに時間がかかってすぐに結果を出せない状態が続く、なんてことになっては、ただでさえ試合数の少ない今季J3では致命傷にすらなりかねないリスクもあります。
半面、新加入の動きが無いからと言って、まったくチームが代わり映えのない無風状態かと言えば、そうではなく。現に前節、今季初出場であった西室とレンペーが勝利に貢献する活躍をしてみせました。そのことが自信となり、レギュラー陣にも大きな刺激となっているはず。
ならば。
決してうまく行ったばかりではない今季ここまでですが、それでも、経験を積み重ねてきたカターレ。その力が入れ替えの大きい長野に劣るわけではないということを、勝利でもって証明してやらねば。

期待したいのは、中西。
攻撃陣のなかでも萱沼が今季6得点目を挙げる活躍を見せている一方で、残念ながらいまだ得点のない彼ですが。
ひとつ、きっかけとなるゴールを決めることが出来たならば、きっとケチャドバ理論というか、吹っ切れて更なるゴールへとつながっていくと思うのですが・・・そのきっかけを、是非とも今節、掴み取ってほしい、と。
昨シーズン、南長野では決勝ゴールを決めて勝利に貢献しました。同会場でおこなわれる今節、再び勝利の立役者となるような得点で、ヒーローになってほしいと願うのです。
経験豊富な苔口、前回対戦でも得点してチーム得点王の萱沼、チーム屈指のテクニックを誇る北井など、長野もしっかりとカターレの得点源には警戒してくることでしょう。しかし、そこに待ったをかけてほしい。それら選手たちに気を取られて自分をおろそかにするなどという愚には、ガッツリと得点するというきつい洗礼をお見舞いするぞ!という気概でもって、相手に脅威を与えてほしい―――そう、強く願います。

連敗阻止に向け、得意のホーム戦で立て直しを図る長野。折しも今節は1万人チャレンジデーとして、動員にも相当に気合を入れるようで。
しかし、連勝へ向けて気合の入るカターレ選手たちが必勝を期すのはもちろんのこと。いちばん近いアウェイ戦として、我々ファン・サポーターも、多く駆けつけて負けじと後押しをすることでしょう。ぜひとも、勝利への声援を力に変え、アウェイ戦勝利を成し遂げねば。
勝利によって順位が入れ替わる上位直接対決。もちろん、狙うは勝ち点3のみです。
悪い流れを引きずっていては勝てなかったであろう前節。しかし、自分たちでそれを断ち切り、勝利しました。
それを受けての、今節。今度は良い流れを継続する強さでもって、必ずや連勝を成し遂げねばなりません。
きっと、自分たちのやりたいサッカーが出来たならば、勝利は決して遠いものではありません。
臆することなく、立ち向かえ!!自分たちの信じる、力を示せ!!!
隣県対決を制し、更なる高みへ!!!

勝たれ!!!富山!!!!!
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劇的決勝ゴールで4試合ぶり白星!勝利にかける気概が結果につながる  鹿児島ユナイテッドFC戦

2016-07-25 21:27:34 | カターレ富山
2-1で勝利!
J3初年度でありながら上位争いを繰り広げている鹿児島は、それが運やまぐれなどではないという確かな力を見せつけてきました。手ごわい相手に苦戦を強いられ、引き分けもやむなし・・・むしろ、その勝ち点1すら獲り逃すかも、という事態すら頭をよぎった試合最終盤。
ドラマが待っていました。
最後の最後まで諦めず、勝ち越しゴールを狙っていく―――そんなメッセージを託され、パワープレイ要員として今季初出場として投入されたレンペー。見事に期待に応える、まさに値千金のゴールを決め、ホームスタジアム・県総に歓喜をもたらしたのでした。

上位陣との直接対決を勝っていくことこそが、10もの勝ち点差をつけられている首位・栃木に追走していくための道。
今節、この富山-鹿児島戦だけが19時30分試合開始であり、その時点ですでに栃木の9連勝が成し遂げられていました。わかっていたことではありましたが、それでも再確認。引き分けすらダメで、勝つしかないのだと。これ以上引き離される敗戦などは、もってのほかだと。
今節のトピックは、ルーキーの西室が今季初出場・初スタメンでJデビューとなったということでしょう。
かつてカターレで活躍した長山が引退後、母校である法政大学サッカー部の監督に就任。その長山監督の薫陶を受け、活躍が認められてカターレ入団となった西室。
「あの長山の弟子」ということで、個人的に思い入れをもっていた選手であったものの、これまではベンチ入りこそあったものの、出場は無し。
初の実戦でどのようなプレーを見せてくれるのかと、関心も高く見ていたのですが。
これまでレギュラーとして左SBの定位置についていた國吉に代わっての出場だったのですが、試合開始早々、いきなりやってくれました。
後方からボールを回してペースを整える役割だけでなく、機を見て果敢にドリブルで上がっていくという動き。5分、そのドリブルから前線の萱沼にパス、その萱沼が相手のブロックをものともしないタフさでボールを保持すると、そこからシュート。グラウンダーのボールがゴール左ギリギリに吸い込まれ、見事に先制点を挙げたのでした。
今季6ゴール目となった萱沼の積極性が生んだゴール。そのすばらしさに賛辞は惜しまないものとして。起点となったのは、西室のドリブル。果敢に前を向いて攻めていくという姿勢が呼び込んだゴールと言ってもいいのではないでしょうか。
ですが。幸先よく先制ゴールを挙げても、鹿児島のペースは乱れませんでした。
16分、CKのピンチでMF中原 優生にヘッドで決められてしまい、同点に。セットプレーが試合のカギを握ると予想していましたが、悪い意味でそれが的中してしまったかたち。
相手のうまさというよりは、マークにつききれなかった自分たちの甘さが招いた失点、という意味合いが大きかったように思います。
振出しに戻った試合。そこで意気消沈してしまっていたならば、これまでの良くない流れの繰り返しであり、それが続いたならば逆転も時間の問題であったかと。

しかし。
今節のカターレは、ここ最近の良くないプレーぶりではありませんでした。
逃げのパス回しの挙句にリズムを自ら悪くし、結局ボールを奪取され、ピンチにつながってしまう―――そんなことを繰り返してしまっていたここ最近でしたが、今節はどうではなかった。前述の西室のプレーぶりもそうですが、パス回しにしても、意図を、繋げる意識をきちんと感じるものであったかと。
経験の浅さゆえに「もうちょっと良いところにポジショニングしないと」とか「そこはもっと相手に詰めていくとこでしょ」なんてところのあった西室ですが、初出場で完璧を求めるのもいささか酷ではありましたが。それでも、ひとつ前のポジションの脇本とのルーキーコンビで頑張っていた左サイド、右SB起用された三上、それらをつなぐ代と平出のコンビともども、きちんと悪い意味でのこれまで通りではないプレーぶりであったのが印象に残りました。
ただ、相手の鹿児島もさるもの。
浅野監督が特に力を入れているところなのでしょう、とにかくよく動く。ひとりふたりでなく、全体できちんと攻守の機を見た動きができる、というか。
もちろんカターレの側もしっかりと対応してそう簡単にはやらせないプレーぶりではあったものの、なかなか主導権を確保するには至らず。
試合序盤で1点ずつ得点したものの、その後はお互いになかなか決定的なチャンスにまで至れない展開が続きました。

夜空に花火が打ちあがったハーフタイムを挟み、後半開始。
あるいはルーキーコンビのサイドを重点的に狙われてしまうのでは?という危惧もありましたが、そうしてこなかったのか、あるいはそうさせなかったのか。
カターレの側として「そうさせない」ための一手として、59分、今節はスタメンを外れていた北井を投入。今季ここまで多かったSBではなく、攻撃のための起用でした。
スタメン発表でベンチスタートと知ったときから「後半の勝負どころでの投入だろうな」とは思っていましたが、やはりそれは相手のスカウティングもまたそうであったようで。カターレの警戒すべき選手として、ときに北井ひとりに3人がつく、なんて場面があったり。
その北井が切れ込んでシュートを放つもサイドに流れてゴールならず、という場面を含めても、後半、なかなか攻めきれず。
どちらのチームも、主導権を掌握するには至らないまま、じっと耐える展開。両チームとも後半はシュート3本と少なかったことからも、なかなか決定的チャンスを形成するまでには至らなかった我慢比べという構図であったかと。
81分、足がつってしまった西室が交代。初出場に「緊張はしなかった」とのことですが、やはりそこは実戦。ペース配分など、出場したからこその経験を、今後につなげねば。

「次の1点」がどちらにも入らないままに、いよいよ試合も最終盤。
敗戦を最悪の結果とするならば、このまま引き分けもやむなしか?という雰囲気ではありましたが。
それでも。
それでも、勝たねばならなかった。勝たないと、差は広げられてしまうばかり。縮めるだけのチャンスが減っていくばかり。
勝たねばならない、どうしても。
86分、衛藤に代わってレンペーを投入。
これがもし引き分け狙いであったなら、守備力の高い吉井であっただろう場面。しかし、そうではありませんでした。
明確な、勝利へ向けた勝ち越しゴールを狙えというメッセージ。ここまで来て、引き分けではないだろう、勝たねばならないだろう、と。
そして迎えた、90分、CKのチャンス。
プレビューで書きました。ここぞという場面でしっかりと決めきる力を発揮せねばならない、と。
まさに、その「ここぞ!」という場面。キッカーの精度の重要性についても書きましたが、萱沼の蹴ったボールにファーサイドで飛び込んだレンペーが頭で合わせ、ゴールへ!
劇的勝ち越しゴールに、県総のテンションもMaxに!見事に、日曜の遅い時間になるのを覚悟で詰めかけたファン・サポーターが願う勝利を手繰り寄せる貴重な勝ち越しの得点を挙げたのでした。

先月26日のYS横浜戦以来の勝利。あのときはPKの1点のみで実質的に引き分けだったようなもので、勝利にも複雑な気持ちにしかなりませんでしたが。
もちろん、100点満点の勝利ではなく、課題であったセットプレーから失点してしまったことをはじめ、反省点もいろいろとありました。
しかし、それでも。
勝利への意志をしっかりと示した試合。そこで、勝ち切った。その意味の大きさ。
初出場初スタメンであった西室、今季初出場で決勝ゴールを挙げたレンペー。
サッカー選手として、試合に出場してナンボ、という思いはあったかと。出場できない日々のなか、活躍してチームの勝利に貢献したいという思いも、やはり大きかったことかと。
それでも腐ることなく精進を重ねてきたこと。それが、こうして確かな実績につながったこと。
当然ながら、サッカーはひとりでやるスポーツではなく、出場できない選手も含めて全員が一丸となって勝利を目指すもの。
その原則を、あらためて認識する結果となった、という見方もできるかと思います。

勝ち点1止まりである可能性が濃厚であったところ、自分たちの意志が、勝利への執念が、それを変えた。勝ち点3へと変えた。
この成功体験を、今節だけのものとしないために。糧として、次なる勝利へと結びつけ、更なる勝利へと繋げていくために。
心の底からのファン・サポーターの歓喜は、きっと選手たちに届いているはず。
何度だって、歓喜します。願う勝利が達成されたなら。
さしあたっては、次節。次も上位との直接対決となる、長野戦。
優勝への道を、切り拓いていくために。
この勝利を、つなげなければなりません。
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第18節  鹿児島ユナイテッドFC戦

2016-07-23 20:37:53 | カターレ富山
3戦連続勝ちなし、その間わずか勝ち点1。今節こそ、その悪しき流れに終止符を打つために。前回同様19時30分キックオフという遅い時間帯のホームゲームですが、敗れて暗く沈んだ気持ちで帰途に就くこととなった経験を繰り返すわけにはいきません。今度こそ、勝ってファン・サポーターが笑顔でいられるように。必勝を期して臨まねばなりません。

シーズン開幕戦で対戦し、そのときには0-0のスコアレスドローであった鹿児島戦。初戦であり、お互いに探り探りという面もあって、他クラブの対戦と比べたら、前回対戦はあまり参考にならないかもしれません。
1試合消化試合が少ないという条件が同じで、現在4位の鹿児島が勝ち点30であるのに対し、カターレは26。それがそのまま、現時点における両クラブの差ということなのでしょう。勝利しなければならないのはもちろんではあるものの、直接対決を制しても順位の逆転まではならず。しかしその一方で、もし敗れるようなことがあれば、上位追撃への道がほぼ閉ざされるに等しいほどの大ダメージを被ることになってしまう・・・そんな対決。
それでも。
やるべきことは、明確。追う立場としてがむしゃらに食らいつき、カターレに連続勝ちなし脱却を、鹿児島に連敗をくれてやる、ただそれだけのことです。

もちろん、言うは易く行うは難し。
前節、首位・栃木を相手に試合終盤までスコアレスで接戦を演じながら、セットプレーに沈んだ鹿児島。その悔しさを晴らして再び首位への道を走り出すべく、下位を相手に躓いてしまっているような富山を蹴散らしてやる!との気概で乗り込んでくるはずです。
正直なところ・・・もし、この試合がtotoの対象試合であったならば。きっと、6割、あるいはそれ以上を鹿児島勝利、富山勝利は良くて2、3割くらい?というような予想をされてしまうことでしょう。業腹ではありますが、これまでの戦績を鑑みれば、いかんともしがたいところではあります。
ここまで双方とも19得点、鹿児島の12に対してカターレの14失点と、得失点の数字の上ではほぼ互角。4敗という敗戦数も同じ。違うのが、9勝の鹿児島に対して7勝のカターレ、勝ち点差4というところ。2勝ぶんの差は、数字以上に大きいと言わざるを得ません。
その差はすなわち、「勝負強さ」の差、つまりはここ最近のカターレに欠けてしまっているところの差とも言えるのかもしれません。
もし、ここ最近続いているような“自縄自縛のサッカー”を続けてしまったならば、勝機は無いでしょう。もっとやれるであろうにもかかわらず、自分たちでペースを、リズムを崩し、ピンチを招いてしまっているようなサッカー。藤枝や盛岡といった中から下位に位置するチームですら見逃してはくれなかったものを、上位につけるチームでは何をかいわんやというところでしょうか。
だったら。
もちろん、いつかではなく、そのうちではなく、今すぐ改善しなければならないのは言うまでもないとして。
勝敗の結果が分ける明暗が他の試合にも増して厳しい条件であるからこそ。
ピンチをチャンスに変える勝利を。失うものが大きいということは、半面、得られるものも大きいということ。
勝利への覚悟を、今度こそ勝ち点3につなげなければ。

期待したいのは、國吉、あるいは萱沼か、セットプレーのキッカー。
正直なところ、現段階では相手守備をズバズバと切り裂く怒涛の攻撃というものは、ハッキリ言って期待薄です。たとえ実力を備えていたとして、実戦でやれるかどうかは別問題。もちろんそれをやれるようにするのが日々のトレーニングであり、試合の積み重ねではあるのですが・・・成功体験を糧として更なる成功につなげるという好循環には、いささか燃料が足りていない印象です。
しかし、だからと言って勝てなくても仕方ない、なんてことを言っていて良いわけなどなく。
そのために、どうするか。
実戦で目指すべき理想の攻撃の追求をしていくことはもちろんですが、それ以外にも。FKやCKといった“ここぞ”という場面でしっかりと決めきる力を、発揮せねばなりません。
前節、CKからの失点が響き、1点に泣いた鹿児島。ならば、今節も鹿児島にとってのピンチ、カターレにとってのチャンスにしっかり決めきる強さを見せつけ、「またか」と意気消沈させるくらいでないと。
その実現に向けて、ゴールを決める選手の精度もさることながら、お膳立てをするキッカーのキック精度は欠かせないもの。
「練習では出来ることが本番では出来ない」などと、これ以上言われないために。むしろ、練習以上の良いボールを蹴りこむことでゴールを、そして勝利を演出してほしいです。

14連勝を、真面目に狙ってほしい。
都合のいい話?そうじゃないでしょう。それを言うなら、上位陣が勝てずに足踏みしてくれる展開を願うほうが、よほど都合のいい話というもの。
まだ、諦めるには早いし、そんなことを考える暇があったら勝つことだけを考えなければならない時期。
ならば、勝て!!
優勝へ向けて食らいついていく姿勢を、上位撃破によって証明せよ!!
勝たれ!!!富山!!!!
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勝ち切る強さは、また発揮されずじまい。連敗は止めるも、勝ち点1止まり  福島ユナイテッドFC戦

2016-07-17 22:09:03 | カターレ富山
1-1でドロー。
また、勝てませんでした。
いや、前節までの流れを変えられないままであれば負ける可能性のほうが高かったところ、よく引き分けられた、と評すべきところでしょうか。情けない話ですが。
福島の試合の入りが良いので注意が必要、としていたにもかかわらず、15分という早い段階で失点。与えてはいけない先制点を挙げられてしまい、苦しい展開に。
もちろん、ケガから11試合ぶりの復帰というFW金 功青がチャンスを逃さずに決めきったというのは、相手を褒めるべきところではあります。ただ、それについても・・・そこに至るまでの流れで、攻め込む相手にきちんと付ききれない自分たちの甘さが招いた相手チャンスであったわけで。そんな隙を与えていたのでは、それを活かして得点につなげられたとしても「しかたない」では済まない、としか言いようがありません。
それでも、前半終了間際のアディショナルタイム。
シュートを跳ね返されたこぼれ球を中央で拾った窪田が遠目から果敢にシュート、それが決まって同点に追いつきました。迷わず振りぬいた積極性がもたらした、自身J初となるゴール。
前節の敗戦を評すなかで、このブログでも「ミドルが来ないとわかり切っていたら、そのぶんの選択肢が減る守備側は楽で仕方ない」と書いたりもしましたが。そんな思いが通じたのかはさておき。ともかく、逆転勝利に向けて前半のうちに追いついて折り返すことが出来た意義というものは、やはり大きかったのではないかと。
ただ。
悪い意味で、いつも通りというか・・・。
逆転への思いを力に変えて、ガムシャラに勝ち越しゴールを狙いに行かなければならなかったはず。
なのに、実際のところは福島の攻勢に後手に回り、後半はシュート数わずかに2本。流れを引き寄せるどころか、相手のペースに対応するのがやっとだったようで。
終わってみれば、1-1のドロー。
連敗という屈辱からの脱却を期して、今節こそ勝利を挙げ、また連勝へと繋げていかねばならなかった試合。
3連敗という最悪の結果こそ免れたものの・・・勝利によってこれまでの流れを払しょくするというミッションは、達成されずじまいと言わざるを得ません。
鹿児島との上位対決を制して連勝をさらに伸ばした首位・栃木。今節の結果、その栃木にまた勝ち点差を広げられ、10もの差がついてしまう結果となりました。

「(3戦勝ちなしの)難しい状況になり結果がほしくなるが、そこにたどり着くためにもしっかり自分たちのサッカーを良くしていかなければいけないと思う。最終的な順位が一番大事。そこに行くために自分たちのサッカーに自信をもってやっていかないと優勝にはたどり着けない。」とは、脇本の試合後のコメント。
監督も、「次につながる勝点1になったと思っている。そうしなければいけないと強く思っている。」と。
・・・言いたいことは、わかります。千里の道も一歩から、ローマは一日にして成らず。そんな、なにもかもを短期間にいきなりしっかりとした成果として表すことが出来たなら、どんなにいいか。
ただし。
いつまでそう言っているつもりだ?という思いもあります。もう、シーズンも半分を過ぎているのだから。
「あの場面でもう少しうまくできていたら自信になっていたのだろうが、そうできなかった」というようなことは、今節に限らず、これまで何度も言ってきているようなこと。
言い換えれば、課題を克服できていないということ。
悪い流れは引きずってしまう一方で、良い流れは継続できないという、カターレの伝統的な悪癖が、克服できていないということ。
戦っていく中で勝利をつかみ、その勝利を自信として、糧として更なる勝利へと繋げていくという好循環―――きっと、連勝を続けている栃木には出来ていること。
優勝を目指さねばならないはずのカターレには、出来ていないこと。
もちろん、藤枝にしても盛岡にしても、今節の福島にしても・・・順位的に下位だからと言って、決して悪いチームでないことはわかっていたはずのことで。
カターレとして、わかっていてなおねじ伏せるくらいの強さを発揮し、勝利しなければならなかったのに、それができなかった。
一朝一夕に強くなれるでなし、繰り返しから、積み重ねから強くならねば、という言い分もわかります。
けれども。
時間は有限であり。さらに、カターレが強くなるのを他クラブが黙って待っていてくれるわけではないということ。
何度でも言います。手遅れになってからでは遅いのです。

「残り14試合で14連勝しろ!」と言ったら、どうでしょうか?
いくらなんでも、そりゃ無茶だろ?と言うでしょうか?
しかし。
首位と勝ち点差10、未消化分を勝ったと仮定しても7もの差があります。その差は、そう簡単なものではないのは確かでしょう。
ならば。
残り全勝の14連勝を、無茶とか言っている余裕などあるのでしょうか?
むしろ。そういった無茶を無茶でなくするほどの勢いがなければ、優勝の可能性が無いと言っても、決して過言ではないと思っています。
このままの状態では、次の鹿児島戦も負けでしょう。よほど運が良くてドロー。このまま、なら。
それでいいのか?
良いわけがない、と言い切ります。
なぜなら、優勝を信じるから。あきらめていないから。
ただ、待っていても勝てるようにはなりません。
他のチームと同じだけの時間を漫然と過ごしていたのでは、優勝は不可能。
ならば、あきらめないならば。
このままでない、説得力のある結果を・・・当面の目標としての連続勝ちなし脱却を、次節にこそ達成しなければなりません。

優勝を、あきらめない。だから。
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第17節  福島ユナイテッドFC戦

2016-07-15 21:14:38 | カターレ富山
試合内容が振るわず敗れてしまった前々節・藤枝戦の痛い敗戦のショックを振り払い、捲土重来を期さねばならなかったはずの前節・盛岡戦。
しかし、巻き返しどころか悪いところだけが継続というありさま。せっかくの萱沼の同点ゴールもフイ、終わってみれば今季ワーストの3失点。盛岡の頑張りを軽んじるつもりはありませんが、それでも。相手よりも自分たちの弱さに負けた試合でした。
そして迎える、今節。
3連敗などは論外として。いかにして、自分たちの良さを出していくか。その良さを勝利という結果に結びつけるのか。
できるかどうか、ではありません。やるしかないのです。
下位のチームに勇気を与える勝利を献上するなんてのは、もうたくさん。
忘れてはならないのは、カターレ富山の目標はあくまでも優勝であるということ。
その目標にふさわしい戦いぶりを勝利というかたちで示し、連敗で曇ってしまったファン・サポーターの表情に再び笑顔を取り戻さねばなりません。

福島は現在4勝7分け5敗で11位といまひとつな戦績ではあるものの・・・決して弱いわけではなく、チームのポテンシャルは良いものを持っているにもかかわらず結果がついてこない、という印象のチームです。
ある意味、カターレに似ているのかもしれません。なにかの拍子にブレイクする資質はありながら、くすぶっているというか。
前々節・FC東京U23戦では、勝利を目前にした後半アディショナルタイムにPKで失点、悔しいドローに。
前節は上位につける鹿児島を相手に先制、同点に追いつかれながらも奮戦したものの、またしてもPK、逆転負けを喫しています。
勝たねばならなかった試合を2戦連続で落としてしまったやるせなさ。今節のホーム戦に賭ける意気込みは並ならぬものがあることでしょう。
そんな相手に勝負を挑み、連敗脱出を成さねばならないカターレ。
ハッキリ言って。
前々節からの前節がそうであったような、自分たちでパスミスから流れを悪くしたり、決めなければならないシチュエーションでゴールならず、といった・・・相も変わらず自分で自分の首を絞めているようなサッカーをもし繰り返してしまったならば、まず負けることでしょう。
そんな勝負以前の問題でグズグズしているようなクラブに勝利させてくれるほど、福島は甘いチームではないはずです。
カターレと似ていると書きましたが、似ていないところはどこかと言えば。
入団2年目ながら今季ここまで5ゴールを挙げ、すっかり福島の中核となっている星 広太であるとか。
6得点はランキング3位タイ、所属する先々でカターレの前に立ちふさがり、前回対戦でもゴールを決められた天敵・樋口 寛規であるとか。
決めるべき選手がしっかり活躍している、という軸がしっかりしているぶん、ここぞという場面での脅威度は福島のほうが上とみることができるかと。もしこの2人に先制ゴールを許すようなことがあれば、勢いづく相手を止めるのは至難の業でしょう。もちろん、そうさせないことを念頭にしっかりプレーしきることが求められますが。

対して、カターレ。
前述のとおり、連敗の悪い流れを引きずったままでは、まず負けます。引き分けすら難しいでしょう。
もちろん、そうあってはならない。
相手云々ではなく、まず自分たちの力を出し切ること。
連敗をしましたが、別に、選手たちが負けてもいいとプレーしていたなんてことはありはしないでしょうし、普段からの努力も決して嘘ではないでしょう。そのあたりを疑ったりはしていません。
けれど、だからこそ。だからこそ、それを勝利という結果に繋げないことには。
優勝という目標もありますが、まずは目の前の試合。そこでの勝利。そのために、やれることを全力でやり切る。その基本に立ち返らねば。

期待したいのは、萱沼。
前節、チームトップの5得点目を挙げたものの、勝利には結びつかず。やりきれない思いであったことかと。
その悔しさを、2試合連続ゴールで、今度こそ勝利に結びつく得点を決めて、払拭してほしいです。
試合会場こそ違うものの、アウェイ福島戦と言えば・・・昨年、特別指定選手として臨んだ試合でJ初ゴールを挙げたのが福島戦でした。ならば、2年連続で決めてやれ!ということで。そして、そのゴールを含む3得点を挙げて勝った昨年に続き、今回もまた勝利してやろうじゃないかと。
星、樋口といった決めるべき選手が活躍しているのが福島の強み、と書きましたが。ならば、カターレには萱沼がいる―――それを、ゴールを挙げることで宣言せねば。
現在、J3得点ランクトップは8ゴール。充分に狙っていける位置。もちろん、ねらうなら1試合でも早いほうが良かろう、ということなら・・・まずは、今節。2試合連続ゴールから達成していかねば。
そしてもうひとり、脇本。
前回対戦で値千金の同点ゴール、敗戦の危機からチームを救いました。ホーム開幕戦、ルーキーとしてホームデビュー戦でしたが、ファン・サポーターにしっかりと名を刻んだ試合であったかと。
それから月日は流れ、シーズンも折り返し。いまやすっかりチームのレギュラーですが・・・いや、ポジションを確立した今だからこそ。
誰か、ではなく若い自分がチームを引っ張っていく。勝つために、誰かが頑張るのではなく、自分がしっかりと盛り立てていく。そんな決意を、この福島戦に示してほしいです。

夏場の15時開始試合、相手だけでなく、暑さや消耗との戦いにもなるはずです。
けれど、やるべきことはなにも特別なことは無く。
きついコンディションであっても、それは変わらない。
勝たねばならない、そのことに変わりはない。
不調を引きずっている暇など、もはや無し。足踏みなどしていてはいけない。
だから、勝て!!
勝って、いまいちど優勝を目指すその姿勢に活を入れろ!!!
目指すは、勝利のみ!!

勝たれ!!!富山!!!!
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