行く末遠ければ

生まれも育ちも富山県砺波市
地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

第25節 Y.S.C.C.横浜戦

2021-10-29 18:42:21 | 日記
前節は上位4クラブが軒並み勝利を逃すという大波乱に見舞われた、J3優勝戦線。
無得点で連勝ストップとなったものの、それでもドローで12戦連続負けなしとした首位・熊本。
2位宮崎は4位に浮上した福島に敗戦も、痛恨のPK献上からの惜敗。
4位だった岩手は、後半戦好調の藤枝との撃ちあいで2-2のドロー。
そういったなかで。
順位が実力そのままとは限らないとはいえ・・・最下位であった今治に大量4失点を喫して敗れた3位・富山のダメージというものが、際立って見えます。
それでも。
取り返しのつかない結果ではあったにせよ、チャンスそのものが失われたわけではなく。
前節の結果をもって長野の昇格の可能性が消えたりもしましたが。
カターレはといえば、そうはなっていない。
敗戦という痛すぎるダメージを被りつつも、もっと深刻な事態になる可能性もあったことを思えば、全然マシだとすら言えるでしょう。
巻き返しを期して迎える今節。ホームでYS横浜と対戦します。

8位のYS横浜は目下7戦連続負けなし、最近5試合では4勝1分けと、どこの優勝戦線クラブだよ!とツッコみたくなるほどの充実ぶりを見せています。
就任3年目のシュタルフ監督の下、そのスタイルが浸透していることの証ということのようで。
上位の宮崎や福島が取得できなかったなか、初めてJ2ライセンスを取得。
たとえ可能性が低くとも、まだゼロになっていない以上昇格を目指すーーーその取得時に監督の決意表明もなされましたが、それに見合うだけの結果を残しているということで。
通算戦績で、対富山戦は3分け11敗で、未勝利。
昨年の第2節では3点を先行しながら4失点の大逆転を許して敗戦、リベンジを期した第23節では、0-3負けと返り討ち。
そして今シーズン開幕戦となった前回対戦では、昨シーズンYS横浜でプレーしていた音泉の恩返しゴールによって0-1。
ここまで好調を維持している現在のYS横浜にあって、シュタルフ監督としては、打倒富山を成し遂げてこそ!という思いも強かろうと。
前節の八戸戦勝利も、開幕戦でカターレも手こずらされたンドカ チャールス、船橋 勇真のゴールが決まってのもの。
好調ぶりを遺憾なく発揮するYS横浜の勢いに押されるようなことがあっては、初勝利献上ということにもなりかねない。そんな危険な相手です。

ここが、まさに踏ん張りどころ。是が非でも踏みとどまり、YS横浜の挑戦を退けねばなりません。
前節、及ばなかったながらも意地を見せ、後半アディショナルタイムに1点を返してみせました。
敗色濃厚であろうが、投げ出すことなく最後まで全力プレーを貫いてみせたこと。
その気概を今節の勝利へと繋げねばなりません。
楽な相手などひとつもない、その上で勝たねばならないーーー手痛い敗戦を活かすも殺すも、今節の勝利にかかっています。言うまでもなく、活かしたうえでの勝利でなければなりません。

期待したいのはやはり、音泉でしょう。
昨シーズンのオフ、契約を更新してYS横浜でプレーを続けるという選択肢もあったはず。それでも、富山移籍を決意した。「J2復帰に君の力が必要だ、力を貸してくれ」という要請に応えたということでしょう。
しかして、開幕以来ずっとチームの主力としてプレーを続け。今や替えのきかない選手として、その要請に、期待に応える活躍を見せています。
そんな彼のクリアすべきミッション、すなわちJ2復帰。それが、手の届くところまできているなかで。
今、自分がなすべきことは何か?
カターレの主力選手として、古巣・YS横浜を撃破することにほかなりません。
富山でのプレーを選んだ自身の選択、決意は間違ってはいなかったと。それを、全力でもって体現してほしい。そう願います。

鳥取戦で敗れ、ホーム無敗がストップ。前節の今治戦に敗れ、同一シーズン全チーム勝利の野望も潰え。
ここでもし、YS横浜に富山戦初勝利を献上、シーズン初の連敗を喫するようなことがあっては・・・これまで築き上げてきたものが一気に崩れかねない、そんな危うさもあるかと。
けれども。
踏ん張りどころで、しっかりと勝利できるかどうか。
まさに、今シーズンカターレ富山の真価が問われる試合と言えるかと。
優勝への思いが本物であれば、必ずや乗り越えられるはず・・・いや、乗り越えねばならない!!

必ずや勝利し、昇格戦線からYS横浜を蹴落とす!
言葉にするといささかキツイですが、それが真理であって。
カターレの悲願成就は、他クラブの涙の上になされます。
ここまで6年、ずっと「じゃないほう」であったカターレ。
けれど、それを覆すための戦い。
そのためには、12勝目を挙げてYS横浜戦無敗継続、勝ち逃げして来季のリベンジの機会を与えない!
今シーズンこそ、カターレに栄光を!立ちはだかるものに、容赦なく勝て!!!

断固、勝利せよ!!
やはり富山の壁は厚く、乗り越えられないものであったーーー無敗をもって、YS横浜に知らしめろ!!!

勝たれ!!!富山!!!!!
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無惨なる敗戦。またも4連勝の壁に屈する FC今治戦

2021-10-25 20:41:06 | カターレ富山
2-4で敗戦。
「なんでこんなことになるんだよ・・・」
そう嘆息せざるを得ない、痛すぎる敗戦。
もちろん、最下位相手だから楽勝などとなめてかかったわけでもなく、大事な試合であることは百も承知であったでしょう。
けれども。
一気呵成に3連続得点を挙げた今治のような攻めを、本来はカターレのほうがやらねばならなかったはずなのに。
ときに相手に理不尽ささえ感じさせるような試合をもって、優勝にふさわしいクラブであるという証を立てねばならなかったのに。
今治の奮闘ぶりは正しく評価されるべきであり、最下位チームがたまたままぐれで上手くいっただけ、ということではないでしょう。
けれども。
周りは、そうは見ません。
“最下位相手に4点も獲られてボコボコにされただらしないチームが、昇格なんてできねーよw”
そんな心無い中傷でもってしか見ない輩も居ることかと。
もちろん、そんな無責任なヤジなど無視すべきではありましょうが・・・それでも。
このシーズン最終盤を迎える時期に、そういったものが入り込む隙をみせてしまったこと、それそのものが無念でなりません。

シーズン初の3連勝を果たした前節からの流れを受け継ぎ、同じスタメンで4連勝を目指して挑んだ今節。
その手応えを試合にも発揮、開始からカターレのペースでした。
しかし。
33分、一瞬の隙を突かれるかたちで先制点を許してしまうことに。
2試合連続で零封してきた流れが止まったこと。そしてこれは、シーズン後半戦で敗れた沼津戦を想起させるような、嫌なかたち。
沼津も、当時リーグワースト得点と苦しみの中にあり、そのチームが上位の富山から幸先よく先制点を奪った!と、大きな弾みとしてその後の勝利に繋げたのでした。
今治にしても同じだったことでしょう。
相手を圧倒するほどに攻め込みながらもなかなか得点できず、自分たちよりも少ないチャンスをものにされた相手に敗れる、というパターンで連敗してしまっていたのだから。
これは、あのときと同じような負けにつながってしまうパターンなのでは?と。
ただ。
そのわずか2分後、同点に追いつくことに成功。
CKのチャンスから、前節勝利の殊勲者・戸根の2試合連続ゴールが決まり、あっという間に追いつくことに成功しました。
よし、今回はあの時とは違うぞ!

・・・なのに。
同点で迎えた後半、両チームにとって大事な次の1点が、今治に。54分に勝ち越しゴールをきめられてしまい、再びリードを奪われ。
ならば、またすぐに追いつくまでのこと!
ですが・・・同じように「わずか2分後」に決まったゴールは、今治の追加点でした。
さらにさらに3分後、決定的な4点目を決められ。
どちらが3位でどちらが最下位?という勢いでもって、試合の大勢がほぼ決してしまうことに。
それでも。
なんとか意地を見せて、大野の今季7得点目で試合終了間際に1点を返すことに成功したものの。
あまりに痛いやられ方で、無惨な大敗を喫してしまったのでした。

勝つこともあれば負けることもある、クヨクヨしていてもはじまらないし、うつむくことなく切り替えて次の試合に臨むべきーーー
そうは言っても。
正直、またかよと。
取りこぼすわけにいかない試合であることは、重々承知であったはず。
にもかかわらず。
先の敗戦、沼津戦や鳥取戦に敗れた教訓が、活かされなかった。下位チームに敗れてしまうもろさを、今後控える上位直接対決で、相手が見逃してくれると思うか?
そういった隙をみせてしまうことそのものが問題なのだと。
4点獲って最下位をボコボコにして、「やっぱり富山はやべーよ」と戦慄させるくらいでなければならなかったはず。
いかに今季の戦績が振るわず、早々と昇格の芽がなくなってしまったとはいえ。
勝てば最下位脱出というモチベーションを、しっかりと勝利に繋げてみせた今治。
遠目からでも果敢にシュートを狙っていくというハングリーさがもたらした勝利であった、とも言えましょうか。
翻って、カターレはどうであったか?
本当に、甘さというものがなかったのか?
全身全霊で勝ちにいかねばならない試合、それに100%の、あるいはそれ以上の力を発揮できていたのか?と。
返す返すも、無念でなりません。

不幸中の幸い、という表現が適当かはわかりませんが。
首位熊本から4位岩手までの上位陣が総崩れ、連勝ストップとなり、本来であれば突き放されてしまったであろうところを、最小限のダメージに留まりました。
しかし。
首位奪還には直接対決勝利に加えて1試合分の上積みが必要という条件は変わらず、それでいて残り試合数は減少、チャンスも減ってしまったという事実。
正直、厳しいです。
けれども、やるしかない。
やりぬくしかない。
シーズン終了後、「この敗戦でくじけなかかったことが昇格につながった」と言えるように。

予断を許さない戦いは、続きます。
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第24節 FC今治戦

2021-10-23 22:09:03 | カターレ富山
前節、休み明けの試合を見事に勝ちきり、連勝を今季最多の3に伸ばしたカターレ。
順位で上回る熊本、宮崎もそれぞれ勝利し連勝を伸ばしたことで、差を詰めることは叶わなかったわけですが。
それでも。ともすれば、勝ちきれずに差を広げられてしまう事態も有り得たことを思えば。
しっかりと勝つべき試合を勝ちきったことの意義というものは、やはり大きいです。
そして迎える、今節のアウェイ今治戦。
上位2クラブの動向も気になることは確かではあるものの。
やるべきことは、ひとつです。
すなわち、勝って連勝を継続すること。
相手が最下位だからといって楽勝などではないことは、今シーズンここまでの取りこぼしで手痛い教訓として学んできたところ。
なればこそ。
勝って、カターレが昇格に、優勝にふさわしいクラブであることの証を打ち立てねば。

成績不振のクラブが監督交代を経て巻き返しを図る、ということは、古今東西どのサッカークラブにも起こり得ることですが。今シーズンここまでのJリーグ全体を見ても、J1は全20クラブ中6クラブ、J2は全22クラブ中10クラブ、そしてJ3は全15クラブ中5クラブが、シーズン途中で監督交代を敢行しています。
そのなかにあって、唯一の例外が今治。
同一シーズンで2度の監督交代となっているのは、今シーズンここまで今治だけです。
橋川 和晃監督となって2試合、岐阜戦と宮崎戦、いずれも試合内容に良化はみられながらも敗戦を喫し、不調からの脱却には至っていないようで。
これも、ある意味2年目のジンクスということか。健闘を見せた昨シーズンJ参入初年度から一転、ここまで3勝7分け11敗の最下位に沈んでいます。
ただし。
だからと言って楽に勝てる相手、軽んじていい相手なわけでは、決してないのであって。
先の鳥取戦の敗戦も、当時最下位であった鳥取に屈するかたちで喫したもの。
その前の沼津戦の敗戦も、当時リーグワースト得点数であった沼津に先制パンチをくらうかたちで喫したもの。
そもそもの話。勝ち点16で最下位の今治ながら、そのうちの1を供給してしまったのは、他ならぬカターレではないかと。
前回対戦は6月の第13節に行われたホーム戦でした。
前の試合で長野に0-4負け、シーズン初の無得点試合にして惨敗を喫した流れのなかで。
前半のうちに失点を喫し、あわや2連敗か?というところをなんとかユウスケのゴールで追いつき、ドロー決着とした試合でした。
昨シーズンからの通算対戦成績は1勝1分け1敗。いかに上位争いを繰り広げる富山とて、今治にとっては苦手意識というものは無いはず。
さらに言えば。
連敗中とはいうものの、今治にとって前節は試合のなしの節。そこから迎える、今節のホーム戦。いつも以上に、今節の対戦相手・富山への対策を考える時間もあったことでしょう。
その前節の休みにはJ1・広島との練習試合で勝利した、との話も。もちろん公式戦と同じに考えるべきところではないにせよ、それでも。自信を深めつつ今節を迎える体制は整っているとみてもよいのではないかと。
つまりは、ゆめゆめ油断などしてはならない相手。
それでなくとも逆転優勝を果たさねばならないカターレにあっては。
たとえ簡単な相手でなかろうが、それがどうしたと。
勝てるかどうかじゃない。どう勝つか。何点獲って勝つかであって。
その自覚なくして悲願成就なし。
むしろ、相手の今治に「やはり優勝争いをするチームはモノが違った」と、そんなチームに負けたのならしょうがないと思わせるくらいでなければ。

シーズン初の3連勝を達成し、当然のごとく4連勝を目指すこととなる今節のカターレ。
とはいえ。
2試合連続無失点は評価すべきところではあるにせよ。だからといってまったくピンチもなく封じ込めたかと言えばそうでもなく。相手の甘さに救われた部分も、なきにしもあらずでした。
そして、連勝したとはいえ2試合連続で1点止まり。もっと出来たはず、やらねばならなかったはずなのにやりきれなかった、というところもあります。
圧倒的なパワーを見せつけて相手を粉砕しての連勝!というわけではないのです。
しかし、それでも。
なによりも勝利が求められる中で、勝ってみせたこと。
苦手の東北アウェイ2連戦を2連勝して、無得点で敗れた鳥取戦の悪印象を払拭しました。
そしてまた、シーズン前半の休みの節明けは熊本戦、長野戦、今治戦と3戦連続勝ちなしに見舞われて足踏みを余儀なくされたものの。後半の休み明けであった前節の讃岐戦ではしっかりと勝利。改善を見せました。
迎える、今節。
逆転優勝のためには、やるべきことをやりきるしかない。
そのために、今やるべきは―――言うまでもなく、前回勝てなかった今治を撃破しての4連勝達成。それをおいて他にありません。

期待したいのは、林堂。
今シーズンのDF陣のリーダー格としての奮闘も、もちろんですが。今治との前回対戦の結果3戦連続未勝利となってしまった流れを、次の岩手戦でミラクルなFKを決めて断ち切ってみせたのが彼でした。
今節の今治戦でも、あるいは守備を固める相手に攻めあぐねるという場面もあるかもしれません。けれども、攻撃陣だけではなくDFである林堂だってしっかりと得点を狙っていけるんだ!と。そういった脅威を与えられる活躍を、また見せてほしいです。
そして、今節は愛媛県今治市での試合。
長く愛媛FCでプレーしていた彼の活躍を一目見んと、駆け付ける愛媛サポーターもいるかもしれません。そんな人たちに、今は富山の中心選手としてしっかり活躍している姿を、存分に見せてほしいところです。

これまで、しばしば下位チームに足元をすくわれて勝ち点を逃すことがあったカターレ。上位直接対決を残しているなかで、取りこぼすわけにはいかない。
上ばかり見て下がおろそかになることなど、断じてあってはならず。
なによりも、勝つこと。
前節もそうであったように。結果としては差を詰められなかったものの、それは勝ったからこそ。下手をこいていては引き離されてしまっていたところ、そうはならなかった。
今節も、あるいは差を詰められぬままに残り試合を減らす結果になってしまうやもしれません。
けれども、それは勝ってから考えることで。
まずは、勝つこと。
最下位だから楽に勝てるなんて、あるわけないのだから。たとえ本当に実力が足りない相手だったとしても、それを打ち破る力をカターレの側がしっかりと発揮できないことには、勝利につながらないのだから。
もちろん、勝つ!
勝った後で、「まぁ順当な結果だったね」と評される・・・いや、むしろ「最下位をボコり過ぎだろ」と引かれるくらいの勝利を!!

カターレにとって、2019年に突破するまで実に10シーズンも跳ね返され続けてきた4連勝の壁。
しかし。
そんなことを言っている場合ではありません。優勝するためには。
ならば、勝て!!!
勝って、あらためてみせつけろ!カターレが優勝にふさわしいクラブであるという実力を!!

勝たれ!!!富山!!!!!
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3連勝達成!雨中の試合を制し無失点勝利 カマタマーレ讃岐戦

2021-10-18 22:39:58 | 日記
1-0で勝利!
休みの節を挟んで試合間隔が空いたなか、さらに冷たい雨の降り続くなかという難しい条件下での試合となりました。それでも、前半にセットプレーから挙げた得点を守り切るかたちで、見事に勝利!今季初の3連勝を達成しました。
2試合連続無失点は喜ばしい半面、追加点を奪えずに2試合連続で1点止まりであったことは、反省材料かもしれませんが。
それでも。なにが大事であったかといえば、やはり勝つこと。
自分たちのサッカーが出来ずに苦い敗戦を喫してしまった前回ホームゲーム・鳥取戦。その失敗を繰り返すことなく、雨にも負けずに詰めかけた2000人余りのファン・サポーターに、期待に応える勝ち点3をもたらしてみせたのでした。

前日からの気温差が10度くらいあり、さらに雨に降られて非常に肌寒いなかでの試合となりました。10月らしからぬ暑さが続いていただけで、本来なら秋のこの時期ならば珍しくもない気象条件だったのでしょうが・・・それでもやはり、極端な寒暖差から試合のパフォーマンスに影響しないか?との懸念もありましたが。
東北アウェイ2連戦で2連勝を達成し、シーズン初の3連勝をかけて、満を持して臨むホーム戦。スタメンに変更はなく、継続性を勝利に繋げねばと臨みました。
連勝した福島戦、八戸戦に続き、今節もまた試合の入りをしっかり集中していた様子がうかがえました。そう、自分たちのサッカーを貫き、自ら難しくしてしまうようなことさえなければ、力を出し切れる、と。
雨の降り続く中、晴れているときとは違うボールの挙動を考慮しつつ、しっかりと対応していた選手たち。出足の鋭さ、寄せなど、相手の讃岐を上回っている様が見て取れました。

そんななか、14分。
CKのチャンスで、キッカーの椎名は直接中央へと放り込まず、一旦末木に預けて角度を変えて蹴り込むことを選択。
それに合わせた林堂のヘディングシュートはGKに阻まれたものの、こぼれ球を戸根が押し込み、ゴール!良い時間帯に先制点を挙げることに成功したのでした。
昨年9月のホーム熊本戦でのプロ初ゴール以来となる、戸根の得点。
自分は押し込んだだけで特別なことをしたわけではない、と謙遜しつつも。セットプレーはカターレの強みであり、時間をかけて練習していることが練習通りに出来たとのこと。
今季ここまで全試合フル出場している、今や不動のレギュラーとして信頼を得ている彼ですが。
だからこそ。練習の積み重ねを試合で活かさねばならない重要性を知るからこそ。
その意識がしっかりと結果につながったかたちの、価値あるゴールであったかと。

ただ・・・欲を言えば、一気呵成に攻め込んでゴールラッシュといきたかったところ。しかし、追加点には至らず。
前半を相手のシュート0に抑えたように、難しいピッチコンディションにあってもしっかりと集中してプレーし続けられたことは、大いに評価されるべき。
それでもやはり、突き放すゴールでもって、さらに試合を優位に進めたかったところでしたが。
言ってはなんですが、正直言って、讃岐のクオリティはあまり高くありませんでした。このところ3試合連続で無得点が続いているとのことでしたが、今節においても、なかなか有効な攻め手を出し切れず。
「これ、相手が上位の強いチームだったら反撃をくらったりとかで、同じにはならなかったろうな」というようなシチュエーションも、何度もありました。
優勝を目指すために、万難を排して臨まねばならないカターレ。
先制点を挙げて勝利への要件を満たしたはいいけれど・・・やはり、1点では物足りない。万が一の事態、それこそPKなんかをとられてしまったら、とか。
勝たねばならない、落とすわけにはいかない試合で、先制しながらドロー決着では、負けも同然。その懸念を払しょくし、勝利に繋げねば。

やはり、いかに優勢であったとはいえ、90分を通してすべて自分たちのペースというわけにもいかず。
後半、途中出場のFW重松 健太郎が起点となるなどして、徐々に讃岐のやりたいかたちが見え始めることに。
とはいうものの。やはり、このところ勝てていないが故、ということか。
いかんせん、同点・逆転に向けた圧というものが足りなかった印象。カターレが集中を切らさないことで、それを突き崩すまでには至らない展開が続きました。
もちろん、やらせなかったカターレもよかったとはいうものの。それでもやはり、讃岐の側の拙攻もあったから、と言えるかと。

突き放す追加点を奪えなかった一方で、相手に得点を許さなかったカターレ。
持ち前のハードワークは雨の中にあっても揺るがず。試合終盤になっても、きちんときびきびとしたプレーでもって、相手を封じていました。
そして、タイムアップ。
突き放すことは出来なかったけれど、それでも。
八戸戦に続き、2試合連続のクリーンシート。粘り強く守り切ることで、しっかりと勝利に繋げたのでした。

首位の熊本、2位の宮崎がそれぞれ勝利したことで、差を縮めることはかなわず。
それでも。
勝ちきる意志をしっかりと結果に繋げて勝利。だからこそ、引き離されずに済んだとも言えます。
前節、無失点ながらも決め手を欠くかたちで、讃岐を相手にスコアレスドローとなった岐阜。今節も、ややもするとそうなりかねませんでしたが。
必勝の気概を勝利に繋げることが出来たこと。もちろん追加点を奪えなかったことなど、課題もありますが。けれどそれも、勝ったから言えることでもあり。
優勝のためには、勝ち続けねばならないカターレ。
自分たちを律し、相手にも、雨の降るピッチコンディションにも負けなかったこと。
そして、勝てねば上位に引き離されてしまうというプレッシャーにも屈しなかったこと。
まだ、なにも成し遂げたわけではありませんが、それでも。
やるべきことをやった。その結果としての3連勝。
まだ道半ばですが、それでも。
雨中の試合を制し、ホームのファン・サポーターの期待に応えてみせたこと。
その手応え、自信を力に変え、高みを目指して邁進していかねばなりません。

残り7試合。シーズンも佳境に入っていきますが。
やるべきことは、変わりません。
最上の結果を、すなわち勝利を続けること。

戦いは、続きます。
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第23節 カマタマーレ讃岐戦

2021-10-16 20:06:03 | カターレ富山
奇数の参加クラブ数により、各節ごとに休みのクラブがある今季J3にあって。
前節・第22節でシーズン後半ぶんの休みを消化、残り試合をノンストップで駆け抜けていくこととなるカターレ。
直近試合で2連勝中、さらなる連勝継続、ホーム戦勝利を目指し、13位・カマタマーレ讃岐を迎え撃ちます。

今節、16日土曜日に他の試合よりも1試合だけ先んじて行われた沼津-熊本戦は、首位の熊本が勝利。11戦連続負けなしにして7連勝を達成と、万全の首位固めとしました。
残り7試合で直接対決を残しつつも、そこで勝ったとしてもそれだけでは足りない。なによりも、今節の讃岐戦で不覚を取るようなことがあれば、その差が7に広がり、いよいよ優勝への望みは薄らいでしまいます。
もちろんそんなことはあってはならず、できることをやるきるかたちで、勝って熊本にプレッシャーを与え続けねばならないわけですが。
かといって、そう上ばかりを見ていては、足元をすくわれることにもなりかねません。
実際、リーグ前半戦終了時点で首位であったカターレが追う立場になってしまっているのも、ひとえに下位チームに足元をすくわれてしまったからにほかならないのであって。
リーグ戦最少得点であった沼津、リーグ最下位であった鳥取と、負けてはならない試合で自分たちのサッカーを体現出来ず、敗れてしまったことが今現在にまで影響している、と。
今節の讃岐も、現在13位と下位に沈むチームではあるものの。
負けは論外として、引き分けすらも許されない、取りこぼすわけにはいかないプレッシャーに、打ち克たねばならない試合。
これ以上不覚を取るわけには、断じていきません。

時を同じくしてJ3降格の憂き目にあった熊本が過去最高の勢いで首位に君臨している状況とは対照的に。昨シーズンに続き、今シーズンもまた調子が上がらず、苦戦を余儀なくされている讃岐。
7試合を残す現時点で既に優勝の可能性は完全消滅、2位以内も数字の上だけでの話に留まることに。
そんな讃岐が、現在3位で昇格、さらには優勝の可能性も残す富山に一矢報いてやろうと乗り込んでくることとなります。
第5節で戦った前回対戦では、開幕から無得点が続いていた讃岐にシーズン初ゴールを挙げられて先制されてしまうことに。
それでも椎名の2ゴールで逆転に成功、そのまま終えるかと思いきや、試合終盤に同点ゴールを決められ。
万事休すか?という試合終了間際、林堂の値千金ゴールが決まり、辛くも勝利を挙げたのでした。
今回もまた、直近3試合連続無得点という苦しい状況にあるようですが、それでも。
半面、直近5試合で2失点しかしておらず、今節も守りを固めつつチャンスをうかがう、ということになれば、いかにリーグ屈指の得点力というカターレにあっても、苦戦は免れないことかと。
それに・・・えてして、そういった試合には不測の事態というものも起きやすく。
讃岐戦と言えば、2019年の対戦ではホームとアウェイで両方ともPKを与えてしまうことになりました。ホームではそれが元で敗れ、アウェイではそれでも勝ちきったのですが。
そして、そのアウェイ戦、翌2020年のアウェイ戦でも、退場者を出して1人少ない状況に追い込まれるピンチに。それを跳ねのけて勝ったのですが。
前述のように、今季の前半戦での対戦は、あわや!というピンチを乗り越えての辛勝。
同カード4連勝中とはいえ、決して楽な試合ではなかったと言えます。
今節も・・・後半戦で敗れた2試合のように、また試合の入りでもたついてしまうようなことがあれば・・・最悪の事態を招くことにもなりかねません。
もちろん、そんなことはあってはならず。問答無用に勝たねばならない強さを見せねばならない試合です。

毎年シーズンも佳境に入っていく10月というこの時期。個人的に、忘れられない試合があります。
J3降格初年度であった2015年の第33節・アウェイでの町田戦。
前の試合の敗戦で1年でのJ2復帰の可能性が完全消滅。それでも、まだ優勝も狙える2位にいた町田に対し、勝って一矢報いてやろうと乗り込んでいった試合でした。
しかし・・・結果は、0-2で敗戦。波乱は無く、順当負け。
実際のところ、シュート数だけ見ても町田25本に対し、脅かすだけのものが無かった6本止まり。スコア以上の惨敗でした。
「君たちにも意地はあるだろう。けれど、我々としては粛々と勝利を積み上げていくだけなので、悪しからず」
まるで、そんな声が聞こえてきそうな試合でした。
当時は、町田・鳥取・富山の3クラブだけであった元J2クラブ。そんななかで、昇格に値するだけの力を持ったクラブから、じゃないほうのクラブがたしなめられたーーーそんな試合。
その、なんともいえない屈辱感、そしてやるせなさ。
あれから6年経ちましたが、翌年以降も失敗を繰り返しているなかにあっては・・・その悔しさというものは、決して晴れることはありませんでした。

時は流れ、今シーズン、今節。
過去最高のチャンスを得た状況で迎える試合。シチュエーション的に、あの時の試合とは真逆です。
あのときの町田が今のカターレ。あの時のカターレが今の讃岐。
だったら。
やるべきことは、自明です。
J2復帰に、そして優勝を目指すに値するクラブとして、じゃないほうのクラブを蹴散らすこと。それだけ。
波乱もなにもなく、ただ、粛々と勝利し、勝ち点3を積み上げるのことのみです。
そう、あの時町田にされたことを、今、カターレがする番なのであって。

今節、期待したいのは椎名。
前回対戦で2ゴールを挙げた再現への期待もさることながら。
あの頃、2015年の夏からカターレに在籍し、チーム最長在籍となっている椎名ですが。当時は大怪我で離脱中であったものの、それでも、あの町田戦の敗戦の無念にかかる当事者のひとりであったことに間違いはなく。
あの頃とは違うんだと。今こそ、カターレが栄光を掴む番であると。
実力を以て、強引にでも運命を引き寄せてほしい。そう願わずにはいられません。
そして・・・たとえカターレ在籍期間は短くとも、優勝を目指しておなじ夢を追う仲間であることには、なんら変わりはないマテウス。彼の活躍にも期待したいです。
先の福島戦でゴールを挙げて勝利に貢献したように。今度はホーム初ゴールでもって、優勝を引き寄せるための欠かせない戦力であるというその実力を、遺憾なく見せつけてほしい。そう願います。

先の鳥取戦の敗戦で、今シーズンのホーム無敗記録は途切れてしまいましたが。
そんなことは気にする必要などない、なぜならばまた当然のように勝つからだーーーそして、勝ったあかつきにはファン・サポーターが笑顔で帰途につけるような、そんんな試合を!
確かに痛い敗戦ではあった。けれど、後に振り返ったときに、それが連勝フィニッシュからの優勝への先触れであったーーーそう言える試合を!!

優勝に値するクラブである、その気概を、闘志を胸に勝ち進め!!!

勝たれ!!!富山!!!!!
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