行く末遠ければ

生まれも育ちも富山県砺波市
地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

3得点かつ無失点、完勝で上位対決を制す!再び首位に返り咲く 松本山雅FC戦

2023-04-30 23:36:15 | カターレ富山
3-0で勝利!
今シーズン全38試合のなかでも、とりわけ重要度の高い対戦と目されていた松本山雅戦。序盤戦の最大のヤマ場と目されていましたが。
その重要度を選手たちも十分に理解し、気迫のこもったプレーを展開。
高橋が2試合連続ゴールで先制点を挙げると、吉平もPKをしっかりと決めてそれに続き。試合最終盤には安藤が今季初ゴールでダメ押し。
守っても攻撃力に定評のある松本をしっかりと抑え、クリーンシートを達成。
2位と3位という上位直接対決を見事に制し、価値ある勝利を獲得。
勝ち点3を積み上げ、再び単独首位に躍り出ることとなったのでした。

4月29日・昭和の日。ゴールデンウイークの幕開けともなる日のホーム戦。予想されたことながら、やはりアウェイスタンドを埋め尽くすような多数の松本サポーターが襲来。
昨シーズン同カードの5815人を上回る、6225人の動員を記録したのでした。
前節より2週ぶんのインターバル。他の試合以上に準備期間のあったなかで、目を惹いたのが今瀬と柳下の今シーズン初スタメン起用でした。
プロデビューを果たしたクラブである古巣・松本との対戦に、普段にも増して気合の入っていたであろう柳下。攻撃力に定評のある相手に対して、走り負けない総力、そしてガッツあふれるプレーぶりというものは、戦略的に見ても適当であったかと。
戦略的に適当と言えば、今瀬もまた、しかり。
対人ディフェンスに定評があり、相手の主力選手---具体的には、目下リーグトップスコアラーである小松 蓮を止めるべく、実績重視での起用であったかと。
それだけでなく、攻撃時にも、前線へと機を見計らった鋭いスルーパスを出せるという持ち味もあり。
両者ともに得心のいく起用であり、不安などはありませんでした。

天候は曇りながらも、24.8度というこの時期にしては暑いなかでの試合。しかし、それよりも懸念されたのが強い風の影響。実際、試合中にはセットしたボールが転がってしまう場面もあったりしたほどで。
コイントスで陣地変更を選択し、前半を風上としつつ、キックオフ。
前半は松本の攻勢に耐えるカターレという展開が続き。なかなか自分たちのペースで試合を運ぶことが出来ない時間が。
それでも。
見方を変えれば、それは想定内であったかと。前節、劣勢を覆すことが出来ずに逆転負けを喫してしまったことを思えば。
思い通りにいかない展開で、いかに失点せずにしのぐか。そして、自分たちの攻撃に転じていくか。
この2週のうちに練習から取り組んできた課題に、試合の本番でいかにフィードバックしていくかが問われることに。
そんななか、柳下が接触プレーで負傷、流血してしまうというアクシデントも。
それでも、プレー続行。気持ちを切ることなく気迫を前面にだしつつのプレーを続けました。

スコアレスでの試合の折り返しも視野に入ってきたような時間帯、40分。スコアが動くこととなりました。
相手陣内深くから大きく蹴り出されたクリアボールに、抜け目なく反応した今瀬が蹴り返すと。それが前線に張っていた高橋にきれいにつながり。「コースが見えていた」という言葉通り、迷いなく反転しつつのボレーシュートを叩き込み、見事にゴール。先制に成功したのでした。
前節、先制ゴールと勝ち越しゴールの2得点を挙げながら、それが勝利につながらず悔しい思いをした高橋。その彼が決めた2試合連続ゴール。
勝利に向けて、大きな先制点となりました。
それまで松本ペースで進んでいた試合展開のなか、均衡を破ったカターレ。
そののち、勢いづいた流れから再び高橋が惜しいシュート、大山がラインギリギリを駆け上がってCKを得るなど、勢いづくカターレ。
そんなCKからでした。
ペナルティーエリア内でファウルがあり、PKを獲得。それを吉平がしっかりと決めて、追加点。自身今シーズン4ゴール目を挙げることに。
前半のうちに2点をリードして折り返したのでした。

勝利の道筋をつけて後半をむかえることとなったのものの。ゆめゆめ油断してはならない、と。
昨シーズンの対戦など、4-0という圧倒的に優位な状況を作りながらも、そのあと立て続けに3失点してヒヤヒヤものの勝利であったことを思えば。
2-0は危険なスコアということは、今シーズンこれまでも経験していることでもあり。
リードは、あって無いようなものーーーゆめゆめ油断などしてはならない、と。
同点・逆転を狙う松本は、交代で元カターレの滝 裕太を投入。2020年の在籍時以来の県総のピッチに立つことに。
さらに、カターレがJ2時代には岡山の選手として対戦してきた喜山 康平も。
2点差はあったけれども・・・それは、セーフティーリードとは言えず。
もしも1点返されてしまったならば、そこから均衡が崩れて一気に巻き返されてしまうのでは?という危惧もあったからには。
油断など出来ようはずもありませんでした。

相手の攻勢に抗いながら、同時に自分たちの課題に向き合う展開でもあり。
自分たちの弱さが失点につながってしまった経験を反省し、糧とせねばならないーーーその思いを、無失点につなげねばならない。その思いは、全員の共通認識であったかと。
いくら2点リードがあって優位であろうが、気を引き締めて臨まねばならないことに変わりなく。気持ちをひとつに勝利に邁進せねばならない、と。
試合も最終盤、90分が経過し、5分と表示されたアディショナルタイム。
相手のクリアが中途半端になったところを拾った安藤が、遠目からながらも思い切ってシュートを放つと。それがきれいな軌道を描き、ゴールに突き刺さり。
ダメ押しとなる3点目。試合を決定づけたのでした。
そして、タイムアップ。
見事に完勝と言える勝利を挙げ、今季ホーム戦負けなしを継続。勝ち点3を積み上げることに成功したのでした。

2位と3位という上位直接対決を制したカターレ。勝たなければならない試合で、しっかりと勝利を収めることに成功しました。
これまで、「ここぞ!」という試合でなかなか勝てなかったカターレ。その積み重ねこそが、J2復帰失敗を続けることにつながっていた要因、という見方も出来るかと。
今回もまた、大事な一戦でした。勝つのと勝てないのとでは、天と地の差。今節のみならず、今後の試合の行方をも左右するほどの影響がある結果とも言えたかと。
そんななか掴んだ勝利、そして勝ち点3。
やるべきことを、やりきった。その意義の大きさよ。
もし負けていたなら、松本に順位を追い越されていたところ。それを、させなかった。
そして、他会場では、首位を明け渡してしまっていた長野が福島に、前節敗れてしまった今治がYS横浜にと、それぞれ下位のチームに不覚を取るかたちで敗戦。
結果、今節勝利をおさめたカターレが勝ち点1差で再び首位の座に就くこととなりました。
長野にしても今治にしても、相手が下位だからと油断があったというわけではないでしょう。実際に両チームともに先制点も挙げて、勝利の道筋もつけていました。ただ、そこから逆転され、手痛い敗戦に。
もしかすると、「富山が勝ったからには勝たないと!」というプレッシャーもあったかもしれません。
今節のカターレの勝利は、やるべきことをやり切った結果。それ故に首位奪還を果たしたということ。
長いシーズン、今後も同じような局面は何度もあることかと。
それがなくなるのはいつかと言えば、順位が確定するときだけ。
上位直接対決をを制したという事実と、それによって得た自信。
それらは、今後の戦いにもきっと糧となっていくはず。
序盤のヤマ場を勝利によって乗り越えたカターレ。
次節・アウェイ相模原戦は、中4日ですぐにやって来ます。
勝って兜の緒を締めよ。
連勝を目指し、首位固めに向けてしっかりと取り組んでいかねば。
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第8節 松本山雅FC戦

2023-04-28 22:37:08 | カターレ富山
再び首位へと返り咲くために挑む、2週ぶりのリーグ戦。
今節最大の注目カードと言って過言ではないでしょう。ホームに3位・松本山雅FCを迎え、2位のカターレが受けて立つ上位直接対決。今シーズン序盤戦最大のヤマ場と言える一戦を制し、優勝への道筋をつけねばなりません。

苦手の今治にまたしても屈してしまう逆転負けを喫し、苦すぎる敗戦となった前節。
もちろん、相性の問題にしてしまってはならない、仕方ないですませてはならないものの。
せっかくの先制点が報われず、昨シーズン2連敗を喫した相手にまたも負けてしまったダメージは、小さくはありませんが。
ただ。
前節・第7節で苦い経験をしたのは、カターレだけでなく松本もまた同じ。
引き分けを挟みつつもそれまで無敗を継続、ホームで沼津を制し、勝ち点1差で追う富山を抜き去って首位奪取だ!と臨んだはずだったのですが。
それが、まさかの4失点逆転負け。
2位と3位という、上位直接対決であることに変わりはないものの・・・お互いにとって、連勝継続であれば良かったところ、連敗阻止にかける一戦となったのでした。

“J3に居てはいけないレベル”というクラブ規模の松本。カターレと比べても頭2つ分くらい抜けた存在ではあるものの。それを上回らずして優勝も、J2復帰もないのであって。
昨シーズンチームを引っ張っていたFW横山 歩夢(現鳥栖)やFWルカオ(現岡山)といった選手たちが抜けたものの、主力の多くは残留。霜田 正浩新監督のもと、至上命題のJ2復帰に挑んでいます。
ここまでリーグ最多6ゴールを挙げているFW小松 蓮の存在は、やはり意識せざるを得ないところ。第6節の北九州戦でハットトリックを達成、なかでも3点目の鮮やかすぎるオーバーヘッドキックは、見る者の度肝を抜きました。
松本のここまでのシュート総数89は、今治に次ぐリーグ2位。
リーグトップの今治の攻勢に屈して敗れてしまった前節の反省をせねばならない、糧とせねばならないカターレにあっては。
再び攻撃的クラブに屈して連敗という展開だけは、なにがあっても避けねばならないところ。
松本のストロングポイントを抑え込み、得意の展開に持ち込ませないこと。そのための守備陣の奮起は、言うまでもありません。
とはいえ。
「連敗だけはしてはならない」というプレッシャーは、松本もまた同じであって。
松本にとってみれば、リーグ2位の89本のシュートからリーグトップの14ゴールを記録していることは、志向する攻撃的サッカーの成果が出ている証との認識でしょうが。
そんななかで、自分たちよりもはるかに少ないシュート数49ながら、トップタイの14ゴールを挙げているのが、今節の対戦相手である富山。その決定力は、不気味に映っていることかと。
昨季からの主力が多く残留しているということは、前回対戦で4失点を喫して敗れた経験をした選手たちも多いということでもあります。
ここまで全試合で得点している富山にゴールを許してしまえば、危ういこととなるーーーそんなプレッシャーも、無いとは言わせないところ。
一方のカターレとしても。
リーグ屈指の攻撃力を誇る今治・松本の連戦で、同じように失点を重ねて負ける、などということがあってはならず。
昨シーズン、開幕からずっと続けていた連続得点が、6連勝を含む7試合連続負けなしが阻止されてしまったのが、松本戦であったことを思えば。
決定力の高さはそのままに。
なんとしても得点を勝ちにつなげる、かつ相手を抑えきる力でもって、勝利を、勝ち点3を奪い獲らねばなりません。

期待したいのは、末木。
前節、まさかの致命的ミスが失点に直結、ひいては逆転負けにつながるというショックの大きい経験をしてしまいました。その汚名返上を期さねばならない今節。
それでなくとも攻撃力に自信を持つ松本にあっては、悪いイメージを抱えたままのプレーなどということになれば、その隙を見逃してはくれないでしょう。むしろ、傷口をえぐるいきおいで攻勢をかけてこようかというものかと。
それを、乗り越えねばならない。
相手の勢いを封じきれず、全体的に下がり気味となったことが今治戦の敗戦につながってしまったというならば。
中盤でボールをコントロールする役割を担う末木が、いかに的確にプレーできるか。カターレの勝利については、それにかかっているとも言えるかと。
松本の攻勢に、守備に回る時間も多いかもしれませんが。さりとて、防戦一方となっては攻撃もおぼつかない。
勝つために必要なプレーを、やりきる。
ココが腕の見せ所。奮起を期待します。
そして、GKの田川にも期待。
リーグトップスコアラーたる小松の存在は、やはり意識せざるを得ないところもありましょうが。
それでも。むしろ、その小松に仕事をさせないくらいでなければ。
今治戦の反省を活かさねばならないというならば。GKとして、最後方からチームを俯瞰する立場として。状況を的確に把握し、押し込まれる展開を未然に防ぐ声掛けなど、自分自身のプレー以外のところで、いかにチームに貢献するか。その手腕を、今こそ発揮すべき時です。

8位までが勝ち点差3以内という大混戦となっている今季J3ですが、そのなかでも下位のクラブにしか勝っていないカターレ、という見方も出来ます。長野や今治には3失点して勝てていないじゃないか、と。そのロジックで言えば、今節の松本にも3失点くらいくらって負けてしまうのでは?とする意見もあるやもしれません。
つまり、ここまで上位につけたのは、たまたラッキーが重なった結果に過ぎず。本来の富山は中位がいいとこなんじゃね?くらいの。今治や松本といった本当に力のあるチームには、連敗も待ったなしじゃね?とか。
だったら。
勝って、証明する以外にありますまいよ。
優勝を目指すカターレ、その力を見せつけねば。相応しい格を、示さねば。
苦い敗戦を喫した今治戦であったものの、そこから通常よりも1週ぶん多いインターバルがあった。それでなくともホーム戦、勝たねばならない理由しかありません。
下手に期間が空いてしまったことで試合勘が鈍った、なんてのは、断じてあってはならないと。
勝って、まずは暫定首位に。翌日に試合のある長野、今治らにプレッシャーをかけねばならない。上位直接対決を制する富山は、首位に立つに相応しいクラブであると、見せつけねばならないと。

ゴールデンウイークでもあり、ホームジャック必至というすさまじい数の松本サポーターが大挙して県総に乗り込んでくることでしょうけれども。
やるべきことは、ひとつ。
カターレが勝って、返り討ち。
4-3で勝利した昨年に続き、結果で相手を黙らせるよりほかないでしょう。
優勝を目指し、勝たねばならない一戦。
勝負どころで勝ちきる強さを身につける、絶好の機会。逃すわけにはいきません。

一戦必勝、ここが勝負どころ!
リーグ戦であることを一旦忘れ、負けた場合など度外視、勝つことのみを貫くメンタルで!
大事ではない試合など無いなかにあっても、殊更に重要度が高い一戦。それを制することが、優勝への道であるならば。
県総に、勝利の歓喜を響かせろ!
カターレファン・サポーターの思いをひとつに、必ずや、勝利を!!

勝たれ!!!富山!!!!!
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またも苦手克服ならず。逆転負けで首位陥落 FC今治戦

2023-04-17 19:48:30 | カターレ富山
2-3で敗戦。
せっかく奪取した首位の座、明け渡してなるものか!と。5試合連続勝ちなし、連敗中という相性の悪い今治だけれど、だからこそ勝たねば!と。
期待をかけていた高橋が先制ゴール。追いつかれたものの、さらに高橋が勝ち越しゴールと、理想的な展開で勝ち筋をつけたものの。
再び追いつかれ、ハットトリックをくらっての逆転負け。
またも苦手の今治に屈することとなり、わずか1試合で首位も陥落。
必勝を期した試合を落としてしまう、苦すぎる結果となってしまったのでした。

前節とほとんど同じ編成であったものの、シルバが抜け、代わって安藤が入ることとなったスタメン。
後から発表されたことですが、シルバはトレーニング中の負傷で全治4週間とのこと。
ここまで好調を維持してきただけに無念ではあるものの。それでもシーズンを棒に振るほどの大怪我ではなく、遠からずいずれ戻ってくるであろうこと。さらに、県選手権やら天皇杯1回戦やらの時期で、シーズン中でもリーグ戦に影響が最小限という時期であることは、不幸中の幸いであったかと。
まずは、じっくりと治してほしいところです。

新設された今治里山スタジアムにおけるアウェイ戦。
昨シーズン2戦2敗のダブルをくらった今治。ここで勝ってこそ、首位の座も輝くというもの。
26試合連続得点のJ3記録を更新中、今シーズンも全試合で先制?
ならば、カターレが止めてやるわ!と。
その思いが通じてか。
開始から8分という早い段階で。前線でボールを受けた高橋が、ペナルティーエリアの外で距離があるなかでも迷わずシュート。その躊躇のなさが奏功して、だったのでしょう。見事に決まり、先制に成功したのでした。
今シーズンこれまで先制されたことが無かった今治から先制点。しかも、去年の同カードでゴールを挙げながら敗れる悔しさを味わった高橋による得点というのだから。
勝利に向け、幸先の良いスタート。
よし、このまま3試合連続クリーンシートで今治の連続ゴールを止めてやるぜ!こっちは既に16試合連続を達成したからな!と。
ただ。
直後、クリアミスのボールが、あわやオウンゴール、ポストに救われるという冷や汗ものの場面が。
あぶねー、と胸をなでおろした、そのまた直後。
11分、CKからマルクス ヴィニシウスに決められてしまい、同点に。無失点勝利の夢は、早々に掻き消されてしまうこととなったのでした。
10番を託された期待のFWが今季初ゴール、沸き立つ今治里山スタジアム。
あっという間に試合を振り出しに戻されてしまうことに。

それでも。
16分、3試合ぶりのスタメンとなった安藤が魅せました。
後方からのロングボールを、オフサイドぎりぎりの絶妙なポジションで受けると。そこから一気に加速して駆け上がり、ディフェンスを引きつけながらラストパス。それを高橋が蹴り込み、ゴール!
起用に応えた安藤の素晴らしいアシストから、早々に勝ち越すことに成功したのでした。よし、今度こそこの勝ち筋を勝利へとつなげるぜ!
ただ。
好事魔多しとでも言うのでしょうか。
27分、自陣ペナルティーアーク付近でボールを受けた末木だったものの、それが足につかず、FWドゥドゥに掻っ攫われるという・・・普段なら有り得ないミス。
そんな失敗を見逃してくれるはずもなく、ヴィニシウスに2点目となる同点ゴールを決められてしまい、またも追いつかれてしまったのでした。

2-2で折り返した後半戦。
逆転勝利に向けて攻勢に出る今治に対し、防戦を強いられることとなったカターレ。
それでも、けっしてあきらめてはいけない。それこそ、今シーズンここまでの試合で学んできたこと。首位に立ったのも、最後まであきらめない試合をしてきたからにほかならないのだから。
なんなら、高橋がハットトリックで試合を決定づければいいじゃないか!それが理想のパターンだろ!
ただ。
なかなか状況は好転しないままに時間が過ぎ。
74分、一挙3枚替えで流れを変えようとする采配のなかで、マテウスと交代することとなった高橋。
その直後でした。
76分、またしてもヴィニシウスに決められてしまい、逆転されてしまうことに。
高橋のハットトリックがなくなった直後にハットトリックという、皮肉というには痛すぎる失点でした。
その後も、大勢は変わらず。
決してあきらめることはなかったものの、時間だけが過ぎていき。
おいヴィニシウス、足がかかってもいないのに痛がる演技とか、やめろや!そんなズルするような奴に負けんからな!
しかし、大勢は変わらず。反撃の糸口がつかめないままに時計は進み。
無情にも終了のホイッスル。
5試合ぶりの敗戦。勝ち点1差で首位を長野に明け渡してしまったのでした。

敗因としては・・・末木のミスが致命的だった、と言われるかもしれませんが、それさえなければ、というものでもなかったかと。
むしろ、それに至った過程のほうが問題で。
ハイプレスをかけ前線から迫ってくる今治に対し、後手に回ってしまった、圧力に負けてしまっていた部分が弱みとなってしまった。
デイフェンスラインの強度が足りなかった。
それが反転攻勢の遅れ、勢いのなさにつながり、反攻もままならなくなってしまった。
ここまで11失点という、守備の甘さが敗因につながってしまった試合、とも言えるかと。
リベンジ成らず、またも今治に敗れる無念の結果。
しかし。ここで踏みとどまらねば、傷は開くばかり。
この先対戦するクラブも、当然のようにスカウティングしているはず。富山打倒に関しては、守備の未熟さを徹底的に突くしか!と。それに対応できねば、この先もおなじような失点、そして敗戦を繰り返してしまうことになるでしょう。
その先に待っているのは、9年連続のJ2復帰失敗でしかありません。

不幸中の幸いというべきか。
次節の松本戦も絶対に勝たねばならない大一番ですが、それまで1週ぶんの空きがあります。
これがもしも日程がずれていて、第8節と9節だったとしたら。ショッキングな今治戦の敗戦のあとで中4日の猶予しかなく、切り替えもままならないままに松本戦に挑まねばならないところでした。
幸いにも、いつも以上に時間があるならば。
切り替えつつも、悔しさは決して忘れることなく。
今治へのリベンジは、8月のホーム戦に預けることとして。
首位奪還に向け、必ず勝たねばならない次節・松本戦に向けて。
精進を続けていかねばなりません。
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第7節 FC今治戦

2023-04-16 03:36:31 | カターレ富山
前節の勝利で今季初の連勝を成し遂げ、単独首位に浮上したカターレ。迎える今節、もちろん狙うは3連勝での首位固めにほかなりません。
愛媛県は今治市、今治里山スタジアムへと赴き、FC今治と対戦する今節。
通算対戦成績1勝1分け4敗、昨季もダブルをくらって連敗中という、相性の悪い今治が相手ですが・・・だからこそ。
ここが、力の見せどころ。
偶然や運でたまたま首位になっていただけ、などと言わせない試合をせねばなりません。
逆に、首位にいるのがまぐれでもなんでもないとの証明とする試合にせねば。

昨シーズンは過去最高の5位、そして新たな本拠地となるスタジアムも完成と、クラブとしての地力を着々と高めつつ、J2昇格への道を進む今治。
しかしながら、今シーズンここまで6試合は、必ずしも納得のいく結果とは言えないようで。
6試合すべてで先制ゴールを挙げているという実績は、しっかりと評価されるべきポイントであることは確か。それもあって、開幕から5試合連続負けなしも。
ただ。
幸先の良い先制ゴール、その後の試合運びに課題があるようで。
さらに得点を重ねて相手を突き放す追加点という流れに、なかなか繋がらず。
ここまで3引き分けは、いずれも追いつかれての引き分けというかたち。
そして・・・そんな課題ががっつりと具現化してしまったのが前節・FC大阪戦であったかと。
前半27分、MF三門 雄大のゴールで先制、3連敗中であったFC大阪に対して優位に立った今治でしたが。
前半終了間際のアディショナルタイムに同点に追いつかれると。
後半の早い段階・59分に逆転ゴールを許してしまい、さらに82分にも追加点を挙げられ、突き放されることに。
そのまま1-3で敗れ、FC大阪にホーム初勝利を献上。今季初黒星となったのでした。
苦い敗戦を教訓に、ホームで巻き返しを図るべく今節に臨むこととなる今治。
1勝2分けでまだ負けのないホーム戦で首位の富山を撃破し、悪いイメージを払拭する勝利を挙げて上昇気流に乗りたいところでしょう。

悪いイメージの払拭、と言うならば。
カターレにとっても、それは同じこと。
対今治戦は初対戦で勝利して以来5試合連続勝ちなし、目下3連敗中という非常に相性の悪い相手です。
同じく相性の悪いことに定評のある沼津に今シーズンもまた屈してしまい、敗れてしまったということもあっただけに。
もちろん相性が全てなわけではないにせよ、まったく気にしない、というのも無理な話であって。
どの対戦クラブにあっても勝たねばならないことは同じと言われるかもしれませんが・・・今シーズン、そのなかにあっても殊更負けたくないのが、昨シーズン苦い敗戦を喫した今治・松本・鹿児島の3クラブです。
昨シーズン6位に終わったカターレにあって、今シーズンまた戦うこととなる上位クラブの3つ。
それらを乗り越えずして昨シーズンを上回ることはないでしょう。他力本願では優勝などおぼつかないことは間違いなし。
勝って、上を行く。
その決意を示す勝利のために、これまでの苦手クラブというイメージを打ち払うくらいの勝利でもって、リベンジを成し遂げねばならないのです。そのためには、相性が悪い相手だったのでダメでした、などというセリフの入る隙など、作ってはならないのだから。
前節の今治は、先制しながら同点に追いつかれ、突き放されて敗れた。
同じように追いつかれて突き放され、2点差とされながらも、そこから追いついてドローとした長野戦の経験があるカターレ。
その勝ち点1があるからこその、現在の首位。その意味の大きさよ。
もちろん、この先も長いシーズン。現在の順位が全てなわけでは決してなく。
云うまでもなく、今治にとっても十分に逆転の狙える順位差ではありますが。
今の段階で差がついているのは、たまたま、か?
そうじゃないだろう。
カターレが上位に来るに相応しかったが故、それを証明する試合とせねば。

期待したいのは、高橋。
昨シーズンの開幕2戦目であったアウェイ今治戦では、途中出場から同点に追いつくゴールを決めたものの、その後勝ち越されて敗れる苦い経験をしています。
苦手の今治を相手に、開幕2戦目で勝てないというジンクスに屈するかたちで敗れたこと。
今年もまた、苦手の沼津に開幕2戦目で敗れるという悪しきジンクスを更新してしまっただけに。
これまでの戦績が敗れる理由になることがあってはならないと、勝って証明せねばならない。
ジンクスを打ち払うゴールを挙げて、チームを勝利に導いてほしいです。
同様に、吉平にも期待。
昨季のホーム戦で、一時は逆転となるゴールを挙げた彼でしたが。
そこからわずか3分後に失点して同点に、その後逆転のゴールをくらって敗れてしまったのでした。
そのリベンジを果たすのは、いつか?今しかないでしょう。
前節も、相手の攻勢に晒されながらも必死にプレーし、チャンスをうかがい続けた吉平。
その体を張った頑張りがFKのチャンスにつながり、それがゴール、勝利への流れとなりました。
今節もまた、そのアグレッシブなプレーでチームを引っ張ってほしいです。その先の勝利のために。

これまでのJ3記録であった2015年の山口の22試合連続連続ゴール。それを塗り替え、昨シーズンより続く連続試合ゴールを26試合まで更新している今治。
もちろん、今節もそれをさらに更新するゴールを狙ってくることでしょう。7試合連続先制からの連敗阻止となる勝利に向けて。
だったら。
それを、カターレが阻止してやろうじゃないかと。
3試合連続無失点を達成し、止めてやろうじゃないかと。
安心しろ。連続試合ゴールは、昨シーズン小田切監督の就任からずっと続く、15試合連続ゴール中のカターレが引き継いでやる。
スコアレスドローで両方ともストップして痛み分け、なんてのは願い下げ。
必ず、カターレが勝つ!勝つことでストップ&更新だ!

次節の松本戦と合わせて、今シーズン序盤戦のヤマ場となる試合。
どの試合も勝たねばならないことは同じとはいえ、そのなかにあっても。
得られる経験値、そこからの自信・手応えには差があることもまた、事実であって。
9シーズン目となるカターレにとってのJ3暮らしですが、そうなってしまっている要因として大きいのが、「ここ一番!」という試合で勝てていなかったが故。
そんな悪しきジンクスを、覆すのは今!
相性の悪さを跳ねのけ、昨季のダブルをくらったリベンジを果たすのは、今!
狙うは、勝利のみ。
勝って、勝ち点3を、プラスαの自信・手応えを掴み取れ!!!

勝たれ!!!富山!!!!!
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WボランチのFK競演!無失点勝利で単独首位! テゲバジャーロ宮崎戦

2023-04-10 21:11:42 | カターレ富山
2-0で勝利!
今季初の連勝を目指し、必勝の気概とともに臨んだホーム戦。序盤から相手の攻勢に晒されるなど、決して簡単な試合ではなかったものの。
それでも、やりきった。
我慢の展開からチャンスをうかがい続け、その中で得たFKのチャンス。
それを確実に活かし、直接叩き込んで先制に成功すると。
後半、再び得たFKの場面で、またしても直接ゴール。
守っても、最後まで決して緩むことのない集中力で、2試合連続のクリーンシート。
混戦模様の今季J3にあって、ここまでリーグ唯一の4勝目を挙げたクラブとなったカターレ。勝ち点1差ながらも単独首位に浮上したのでした。

天候にも恵まれ、スタジアムからは遠く立山連峰もくっきりと見通せた、絶好のサッカー日和のなかで。対宮崎戦4連勝を狙って臨むこととなった今節。
基本的には前節のFC大阪戦とほぼ変わらないスタメンとなりました。
そのなかでトピックとなったのは、左SB。ここ3試合でスタメン出場してきた安光に代わって、今シーズン新加入の大森 大地が初スタメンに抜擢されました。
前所属がアルビレックス新潟シンガポールであった大森にとって、これがJ初出場。そして、ホームでカターレデビューの試合となったのでした。
試合開始直後から、攻勢を強めてきた宮崎に対し、防戦に回ることとなってしまったカターレ。開始10分で5本のCKとか、明らかに攻め込まれ過ぎの感があり。
それでも。各選手ともしっかりと集中してプレーし、得点までは許さず。
そんななか、初出場の大森。
緊張もあって、普段ではやらないようなミスもあったとのことですが、そうは言いつつもしっかりとプレー。スピード感もあり、相手にしっかりと食いついていくアグレッシブさというものは、なるほどなと。
やはり実戦に勝る経験はないな、ということで。
安光にしても、出場して実戦を経験したからこそ、課題が浮き彫りとなった部分があります。相手の寄せに対しての判断力をもう少しアップさせるべき、とか。
大森に関しても、経験を積むことで、本来の持ち味であるところの攻撃参加、サイドをえぐってのクロス供給などが活きてくるはず。
さすがに初出場から100%完璧に、とはいかず・・・というかそれが普通でしょうが、それでも。
熱のこもったプレーぶりは、しっかりと評価すべき姿勢であったかと。

劣勢にあったカターレでしたが、耐えながらも虎視眈々と機会をうかがい続け。
試合が動いたのは、26分でした。
ゴール正面という良い位置で得たFKのチャンスで。
宮崎の選手たちが壁をつくるなかに、カターレの選手ふたりが膝立ちで間に入るかたちとなりましたが。まさに、その頭ひとつぶん低い間隙を狙って蹴り込んだ坪川。
低い弾道がGKすぐそばでバウンドするかたちとなり、防ぎ切れずにゴール!
絶妙なキックがもたらした技あり直接FKによって、先制に成功したのでした。
なかなか思い通りにいかない試合展開ではあったものの、そこで焦れることなくプレーを続けて。そして、チャンスを活かして確実に仕留めるという。
理想的なかたちで優位に立ち、1-0で試合を折り返すことに。

優位に立ったとはいえ、それに胡坐をかいていいわけでは、もちろんなく。
それでなくとも・・・ここまで2試合あったホーム戦の両方で、リードして迎えた後半開始直後に失点してしまい、試合を難しくしてしまったということがあっただけに。
当然ながら、宮崎の側も同点・逆転を狙ってくるわけで。あっさりと同点ゴールを許してしまったならば、試合の行方もわからなくなってしまう。それは、自分たちの首を絞めてしまうことにほかなりません。
これまでの反省を踏まえたならば・・・いかに、相手の反転攻勢を許さないか。
そんななかで迎えた、55分でした。
相手陣内で得た、FKのチャンス。
先制点のときよりやや距離のある、ゴール左斜めからの位置で。
キッカー末木の蹴り込んだボールが素晴らしいコントロールでゴール左隅へ。GKに触れられたものの、はじき出すには至らず、ネットを揺らすことに。
鮮やかな直接FKが決まり、大きな大きな2点目が入ったのでした。
同い年で、誕生日が1日違いという坪川・末木のWボランチ。プロになる以前、大学時代からライバルとして対戦してきた両名ですが、チームメイトとなった今シーズンは、頼もしい仲間。その2人による直接FKの競演。
実際、末木も「坪川が決めたのなら俺も」との奮起があったとのことで。
なかなか流れからのゴールに結び付けられない状況が続いていたなかにあっても、こうしてセットプレーのチャンスをしっかりとモノにできたということ。その意義は大きいです。
そして・・・ゴールを決めた2人が素晴らしいのはもちろんですが、それだけではなく。
そのFKに至った過程。吉平のアグレッシブな仕掛けがファウルを誘うことになった、というプレーも忘れてはなりません。
うまくいかない状況にあっても、守勢一辺倒で攻撃にまで頭が回らない、ということが続いていたなら、チャンスにもむすびつかなかったでしょう。
それぞれが、やるべきことをしっかりとわきまえていたからこそのゴール。その意味をしかと噛みしめねば。

追加点を挙げ、さらに優位に立ったカターレであったものの。
そこで気を抜くわけにはいかない。危うく負けかけた前のホームゲームのことがあれば、なおのこと。
勝ちきるのはもちろんとして、いかに無失点に抑えるか。
実際、さらに勝利を手繰り寄せる3点目を奪えたら良かったのですが、なかなかそうはいかず。まずは1点を返し、同点、逆転を狙う!という宮崎の攻勢に晒されることに。
それでも。
集中力を途切れさせず、気持ちのこもったプレーを続けたカターレ選手たち。
前節・FC大阪戦で今シーズン初の無失点に抑えた経験が活きていたのかもしれません。自分たちだって、やれば出来るんだと。
特に目を惹いたのが、GK田川のプレーぶり。シーズン当初と比べても、安定感が増しているのが見てとれて。
ボールへの判断、すべきプレーの選択など、だんだんと研ぎ澄まされてきている感があります。
その自信が、プレーにも好影響をもたらし。
一方、攻めあぐねる宮崎。
あるいは、成功体験の少なさも・・・今季ここまで2ゴールにとどまっているなかで2点のビハインドという事実、それがのしかかっていたという面もあったかもしれません。
長いシーズンの序盤・6試合目。そんななかでも、これまで積み上げてきた実績の違いというものが、両チームの差となって出てきたところもあったかと。
そのままスコアは動かず、試合終了。
見事に勝利したカターレ。2試合連続でのクリーンシートを達成したのでした。

前節終了時点で、岩手、富山、讃岐の3クラブが勝ち点10で上位となっていたなかで。
引き分けの岩手が+1止まり、讃岐は長野に0-4の大敗を喫し、0。
今季初の連勝、勝ち点3を積み上げたカターレが、単独首位に立つこととなりました。
まだシーズン序盤、一喜一憂すべきではないのでしょう。
単独首位と言えば、2年前、2021シーズンの折り返し地点で首位に立って以来のこと。
今の時点よりもずっと試合が進行していたなかでの首位であったものの、そこから優勝することが出来ずじまいに終わってしまったことを思えば。
予断を許さないどころではない、1試合2試合で状況が全く変わってしまうような時点で一喜一憂すべきではないーーーそれは、正論。
けれども。
立場が人を、チームを作るということは、確実にあるわけで。
今節にしても、相手の宮崎が得点力に自信がある状態だったら、同じ結果ではなかったかもしれません。少なからずあったセットプレーのチャンスをものにされて、逆の結果になってカターレが敗れていた可能性も。
しかし、そうはならなかった。
カターレの側も、連勝したとはいえ流れのなかから得点できていなかった、という課題もありますが。
けれど、ここまで得点を絶やしたことがないという自信をゴールに繋げたこと。
そして、守備力の改善に向き合わねばならないという課題に取り組み、連続無失点としたこと。
それらが良い方向に作用したからこその勝利、そして首位であって。

目指すべきは、優勝。
そのためにも、勝ちながら強くなるという好循環を、より一層研ぎ澄ましていく姿勢で。
せっかく就いた首位の座、明け渡すわけにはいきません。
さらに勝利を、勝ち点をつみあげていくために。
戦いは続きます。
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