行く末遠ければ

生まれも育ちも富山県砺波市
地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

また、上位対決をものにできず。無失点ながらも無得点に終わる ザスパクサツ群馬戦

2019-10-29 06:15:50 | カターレ富山
0-0のドロー。
引き分けに判定決着があるならば、優勢勝ちという試合でしたが・・・無論、そんなものは無く。勝ち点1止まりで連勝ならず、上位追撃に大きな一歩となるはずだった試合をものにすることができませんでした。
結果、勝たなければならない試合を落とすかたちで、さらに厳しい状況へと追い込まれることとなりました。

まるで舞台演出家でもいるのか?というように。目まぐるしく変わるコンディションのなかでの試合となりました。
雨でジトジトした新潟県を抜け、群馬県に入るころには青空。
試合開始前、晴れて良かったね、とポカポカした日差しの中で話していたくらいだったのですが。
それが、みるみるうちにどんよりとした雲に覆われ。
さらに、キックオフ時には台風か?というような強風に。その影響を考慮してコイントスで風上を選択する、といった具合に。
ボールが流されるほどの強風が続き、ピッチサイドのスポンサーボードが撤収されるほどのきつい状況。
そんななかで、前半の終盤には雨も降りだして。
合羽をもってきていないぞ、どうしよう?とか思っているうちに、ハーフタイムには土砂降りでスタンド軒下に退避。
と、思っていたら。
後半開始時には雨がやみ、さらにあれほど吹いていた風もやむ、という。
そんな難しいコンディションのなか、それでもやるべきことはひとつ。
必勝を期し、敢然と試合に挑んでいった・・・のですが。

鋭いカウンターアタックもしっかりと対応し、無失点。なかでも、ゴール前まで迫られるピンチのなか、相手のフェイントに引っかかることなく冷静に対処した脇本のプレーが印象的でした。
そこでバタバタしてしまっては相手の思うつぼ、というなかで、しっかりとカットしてボールを出して。彼の持ち味であるところのクレバーなプレーぶりが光ったばめんであったかと。
あまり群馬がガツガツとしかけてこなった、という部分もあるにせよ。
相手にしてみればボールを持たせていた部分もありましょうが、それでもしっかりとパスが回せていたカターレ。
耐えるところは耐え、攻撃するところは攻撃する、というかたちは、出来ていたと思います。
ただ・・・それが、結果に結びつかなかった。
監督としては、強風時に有利とされる風上をとったことで、それに見合った戦略を・・・ミドルからも果敢に狙うだとかを期待していたとのことですが、それが見られなったのが残念、と。
そのあたり、もうすこししたたかにゲームを進めるだけの余裕があったら、というところなのでしょうが。
どうしてもかたねばならない、というプレッシャーにさらされているのは確か。
けれど、それを踏まえてなお、しっかりと状況を読みつつ、チャンスを活かすプレーをやりきる・・・言うは易く行うは難し、ということではあるのでしょうが、そういった部分がいささか足りなかった、ということなのかもしれません。
このところ絶好調の大谷に連続試合ゴールの期待がかかっていたものの。
やはり、群馬のほうも要注意選手として徹底マーク。思うように仕事をさせてもらえませんでした。
それも、考えようではあるのですが。
中断前までであれば、大谷が途中出場してきても、「足の速い選手らしいし、とりあえず注意しておこう」くらいの認識だったのではないでしょうか。
それが、ほっておいてはやられてしまう、最優先に対策を講ずべき危険な選手へと。
プロ選手としての高みを目指す道のりで、ステージが上がった、という感覚かと。
もちろん、今節、抑えられて無得点となってしまったことは悔しくはありますが。
それでも。今後、さらに上のステージへと上り詰め、「しっかり対策しているにもかかわらず、やられてしまう」という選手に。さらに、「ヤツにやられてしまうのは仕方ない、そうさせないために他をケアするぞ」という選手になっていってほしい。そう願います。

伊達に上位につけているわけでなく、やはり手強かった群馬。
堅い守備、そして徹底したカウンター狙い。
点取り屋が相次いで離脱、という事情はあったでしょうが。ならば、と割り切ってのカウンター戦術に、選手たち全員が同じ方向を向いていた、ということなのでしょう。
それはすなわち、カターレの強さを認めたが故のことかと。
カウンター重視という割り切りがなければ、半端なことしていたのではやられてしまう、という危機感を与えていた、ということなのではないかと。
そうやってカターレが相手の脅威となれた、実績が認められたということは、誇らしくもありますが。
ただ。
だからこそ、勝ちたかった。
勝って、そんなリスペクトのさらに上をいく強さを証明したかったです。
引き分けに判定決着があるとすれば、カターレの優勢勝ちであったであろうこの試合。
しかし。
群馬としてみれば、勝ち点差4を1に詰め寄られかねなかったところ、それは阻止した。勝てなかったにせよ、勢いのある富山の追撃を阻むことができた。しかも、このところの課題であったところの守備面で、無失点という結果を残して。
それに、勝てなかったとはいえ、まだ逆転への勝機はしっかりと残されている。敗戦が最悪の結果だとすると、まずはOK、というところであったかと。
対して、カターレ。
内容では勝っていたのに、それを結果につなげることができなかった。2試合連続2失点は評価すべきですが、このところ平均3得点という攻撃力が振るわず、8月の藤枝戦以来の無得点。
2位の藤枝がドローであったことで、昇格圏への勝ち点差が変わることはなかったものの、それでも残り少ない試合数を1試合分消化してしまったというだけ、結果マイナスと。
なんというか。
内容で勝って、結果で負けたーーー同じドローでも、やはり追う側の辛さ。
やはり、勝ち点2を落とした、という感が強く、どうにも苦い結果となってしまいました。

それでも、と言い続けねばなりません。
直接対決で上位クラブを引きずり下ろすチャンスが無くなりはしましたが、それでも。
残り6試合、どうでもいい試合であるはずがなく。あきらめていいはずがなく。
その6試合のうちに、もう1ヤマ2ヤマあるのでは?とふんでいる安達監督。
そのヤマ場を、いかに勝利で乗り切るか。
他力本願も、自分たちの勝利の上であることが大前提であって。そこを、ゆめゆめおろそかにするわけにはいかないのであって。
戦いは、続きます。
勝利を信じて。その先を、信じて。応援を続けるまでです。


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第28節 ザスパクサツ群馬戦

2019-10-26 11:14:07 | カターレ富山
熊本との上位直接対決に勝ち切れず、連勝がストップしてしまった前々節。前節はその影響が懸念されたものの、それを吹き飛ばすように3得点無失点で快勝、希望をつなげたカターレ。
そして迎える今節。アウェイで3位・ザスパクサツ群馬と対戦します。
残り7試合で、上位チームを直接対決で下すことによって差を縮めることが出来る最後のチャンス。絶対に勝たねばならない対戦です。
もちろん、簡単な試合にはならないことは承知で。その上で、勝ち切ることができるかどうか。
結果論ではありますが、もし熊本戦で勝てていたなら、前節の結果によって上回っていたはずのところ。いや、それを後悔したとてしかたのないことではありますが。
しかし、だからこそ。
勝たねばならない試合を落としたことが、どういう事態を招くことに繋がったのか。それを知れたという経験。そして、その結果を受けてなお、まだ昇格の可能性が消えたわけでは無いという現状。
だったら。自ずとわかるはずです。この群馬戦で、是が非でも勝たねばならない、ということが。
勝負の前から結果を悲観することなどしたくはありませんが・・・もしあえなく敗れてしまったならば、実質的に“終戦”であることも。
それでも。
信じる気持ちに、曇りはありません。やってくれると。やらねばならないところを、勝たねばならないところを、見事に勝ち切ってくれると。
当事者たる群馬・富山の両チームのみならず、上位を争うライバルクラブを含めて、今節最大の注目カードであるこの一戦。
必ずや、ものにせねばなりません。

現時点での群馬の総得点51は、リーグ最多。
シーズン中盤から7連勝を含む12戦連続負けなしなど、力を見せ付けるかたちで首位の座に。昇格への視界も良好―――かと、思われていました。
そこに、アクシデント。
リーグトップタイ15得点のルーキーFW高澤 優也が2試合前、10得点のFW青木 翔大が3試合前からけがで欠場と、得点力でチームを牽引してきた選手が次々に戦線離脱。
7連勝していたところから、引き分けでそれがストップし。連続引き分けで足踏み、そして前節、6月30日以来という敗戦を喫し、首位の座から陥落してしまったのでした。
そんなタイミングで迎えることとなる、今節。
夏の中断以降、6勝1分け、その間21得点3失点・得失点差プラス18という驚異的なペースで追い上げている富山が相手。
群馬にとっては、いちばん厄介な状況で、いちばん厄介な相手と対戦することになるのが、今節ということになるのかもしれません。
もし、前節までの状況そのまま、という展開であったなら、勢いで押し切ることもできましょうが。
それでもやはり。
群馬にとって、あるいは今シーズンいちばんの踏ん張りどころ。総力を結集して返り討ちにせんと待ち構えているのではないかと。それでなくともホーム戦。きちんと勝ち切ることで、再び首位へと返り咲く気概をファン・サポーターに見せねば、というところかと。
そんな相手を打ち倒さねばならないカターレ。
今節の結果、もし敗れても、まだ巻き返しの芽もあろう群馬と違って。
カターレのほうは、後がない。
勝ち切ることでしか、道は拓けない。
そんな状況を、いかに乗り越えていくか。打ち破っていくか。
このところの好調も、上位クラブには通用しませんでしたーーーそんなことでは、待っているのは昇格への道の断絶・脱落だけです。
むしろ、だからこそ。
今節の結果で順位が入れ替わることはありませんが、それでも。
現在、群馬の得失点差プラス21に対し、カターレは18。今節、ここ最近の平均に倣って3得点も挙げて勝利した日には、得失点差で追い抜きます。
そうなれば。
カターレが勢いのままに勝ち続ける限りにおいて、取りこぼしは許されないというプレッシャーが、より一層強まることになります。
例えば、次節、カターレが勝って群馬がドローであった場合。同勝ち点であっても、得失点差で逆転。相手からすれば、並んだ時点でアウト、と。
勝ち続けねばならない、そんななかにあっても。
そういった影響から、プレッシャーでライバルクラブが自滅することもあるかもしれない。
ならば。昇格への可能性が1%でも大きくなるならば。
勝つのは当然として。
よりライバルにダメージを与えられるような、そんな勝ち方をしていかねば、と。

この群馬戦、昇格争いが最大の見どころとしても、それだけにあらず。
群馬には元カターレの舩津、福田、窪田といった選手たちが。特に舩津は、J2からの降格、僅差で昇格を逃した昨年を知るチームの中心選手として、この試合にかける意気込みも強いであろうことは想像に難くありません。
一方で、カターレの側にも、高橋、碓井という昨シーズン群馬に所属していた選手たちが。
とりわけ、高橋には同カード3試合連続ゴール・決勝ゴールの期待がかかります。
昨季、群馬の選手として富山に1-0で勝利した試合。そして前回対戦、富山の選手として群馬に1-0で勝利した試合。
だったら、今節もまた、決めてもらおうじゃないかと。
勝手知ったる正田醤油スタジアムのピッチ。ボランチの碓井が前線へとフィード、そこから高橋がゴール!という元群馬ラインでの得点というものも、決してあり得なくなど無い。そう思えます。

また、群馬の布監督と富山の安達監督という、市立船橋高時代の師弟対決。その第3ラウンドとなります。
昨年の対戦では敗れた安達監督。前回対戦では勝ったものの、シーズン序盤でチームが固まっていない時期であったことを考慮すれば、完勝とはいえないかと。
それが証拠に、チームが活性化したならば、リーグ最多得点で首位にまで立った群馬なのだから。
それでも。もちろん、安達監督だって負けてはいないのであって。それが、ここ最近の猛烈な追い上げであり。
夏の中断前には、あからさまな差があった。けれども、そこからじりじりと追い上げ、後ろにピタリとつくまでに。
ここ最近の群馬が、頑張りが得点に、結果に結びつかないもどかしさに囚われている?
それがどうした。
そんな苦難は、カターレはシーズン中盤で既に経験済み。
だからこそ、勝たねば、と。
今のカターレが強くなったのは、ある日突然そうなったわけではない、と。
耐え難きを耐え、忍び難きを忍んできたからこその、今。
それを、勝利で証明せねばなりません。

期待したいのは、今瀬。
エース級のストライカー2名が離脱、確かに影響は大きかろう群馬ですが。それでも、なにもその2人でしか得点が獲れない、というわけでなし。
ここ3試合の連続勝ちなしを教訓に、今節をしっかりと勝ち切る準備をしていると、ベストな状態であると、そういった群馬であると想定せねば。
ゆめゆめ油断など許されません。
そのあたり、キャプテンである今瀬に、しっかりとまとめてほしいです。
実力をしっかり発揮できたならば、必ずや勝てるーーーそういった経験、自信をつけてきたなか、臨む今節。
そのなかにあっても、冷静さは失うことなく。
侮ることなく、驕ることなく。
勝利に向けて邁進するチームを、持ち前のキャプテンシーでもって、導いてほしい。そう願います。
今瀬もまた、市立船橋出身。先輩である両監督に、現役選手として、キャプテンとしてしっかりとプレーする姿を見せること。イチフナスピリットを継承している姿を、遺憾なく披露してほしいかと。

この時期、思い出すのが2015年のアウェイ町田戦。
10月半ばにして、1年でのJ2復帰の望みがほぼ断たれ。非現実的な数字のみの可能性だけがあったなかで、「それでも!」と、2位につけて3年ぶりの復帰へとひた走る町田に、一矢報いなければ!という試合でした。
結果、0-2で敗戦。名実ともに終戦となりました。
ショックだったのは、敗れたことそのものではなく。
相手の町田に、「自分たちと君らとでは、見ている景色が違う」とばかりに、“あしらわれて負けた”ということ。昇格への道のりのなか、粛々と倒すべき相手に勝っただけ、という扱いであったこと。
その至らなさからの悔しさ、忘れていません。
ひるがえって、今節。
まだ、可能性をのこした状態ながらも、あえなく敗れてしまったならば、ほぼ終戦と言って良い状況でしょう。
そんななかで、順位の近い相手との直接対決。
そこで、力を発揮できるのか。
あしらわれる相手ではなく、昇格への道を進む当事者として相対することが、勝利する小糸ができるのか?

もちろん、出来ると言え!!!
勝てると言え!!!
必要なのは、勝ち点3、そして連勝!

群馬が無しえなかった今季リーグ最多8連勝は、カターレがやってやるーーーそのための、まずは2連勝へ。

勝たれ!!!富山!!!!!
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勢いは衰えず!3得点で再起の快勝! セレッソ大阪U23戦

2019-10-21 20:32:06 | カターレ富山
3-0で勝利!
前節のドローによって連勝がストップしてしまいましたが、それを気に病んでいる暇など無いカターレ。
できることをやりきる、つまりは、引きずることなく勝利を挙げ、再び連勝へとつなげていかねばならないーーーそんな思いのもとで臨むこととなった今節。
プロとしての経験は浅くとも、やはり個々のレベルは高く、脅威を感じさせられたセレッソ大阪U23。難しい相手でした。
しかし、それでも。
1点リードで迎えた後半、しっかりと追加点を奪って勝利を引き寄せ。さらには、守っても無失点に抑え込み。
複数得点を挙げた試合は全勝中というジンクスそのままに、3-0で快勝することに成功したのでした。

先週に引き続きのホームゲームとなった今節。曇り空ながらも雨が降ることはなく、風の影響もない上々のコンディションのなかでの試合となりました。
ここ最近の好調ぶりを受け、ほぼメンバーが固まってきた感のある編成のなかにあって。
前嶋がメンバー外となり、代わって左SBには代が入り、そのほかはそのまま、というスタメンとなりました。
カターレを率いる安達監督にして、今節の相手・セレッソ大阪U23にはしっかりと警戒を厳にして対策を立ててきた、ということのようで。
前々節、2-0で北九州を撃破したセレッソ大阪U23。そのときのような堅守速攻、鋭いカウンターからの得点というパターンに対し、特に気を付けていた、とのことでした。
事実、セレッソ大阪U23の攻撃には、力を感じました。歯ごたえ、とでもいえばいいでしょうか。
負け惜しみ・・・もとい、分け惜しみになってしまいますが、それでも。
その攻撃は、上位チームであるところの前節の熊本よりも脅威を感じさせられるほどで。
相手のペースに乗るわけにはいかず。監督としては、これまでのスタイルではないところのカウンター重視の戦術をとることで対抗するプランだった、とのことでした。
そんな、にらみ合いとでも言うべき時間が続く中で。
やはり、先のガンバ大阪U23戦もそうでしたが、個の力で打開されるようなシチュエーションに持ち込まれることには気をつけねばなりませんでした。
そんな隙を突かれるリスクを回避する一方で、攻め手をしっかりと模索せねばならない。
チームとしての連携面では、やはりカターレのほうが上。ならば、その利を活かして、いかに攻めていくかが問われることに。

そんななかで、14分。先制のチャンスがもたらされることに。
ペナルティーエリアにスピードを活かして切れ込んでいった大谷。そこで後ろから倒されるかたちでPKを得たのでした。
相手にしてみれば、富山で最も警戒しなければならない選手にほかならなかったわけで。
1点や2点、1試合や2試合程度の好調では、あるいは偶然、まぐれということもあるかもしれませんが。
ことホーム戦では4試合連続ゴール中なんてのは、正真正銘の覚醒でなくてなんなのか?と。
そんな大谷に対して、慌ててしまったのかもしれません。
そんななかで。
安達監督は、予めそういったシチュエーションを予期していたのだとか。
試合前、「そろそろ大谷がペナルティエリアでファールを受ける機会が出てくると思う」と、平松に話していたとのこと。そのときにはキッカーはお前だ、と。
まさに、予言通り。
気持ちの準備が出来ていた平松が落ち着いて決めて、見事にゴール!先制点を奪うことに成功したのでした。
それにしても。
せっかく先制点を挙げながらPKを献上してしまい、結果的にそれがもとで連勝を逃してしまう、という苦い結果となった前節。
再起をかけた今節、勝利のための先制点が、ほかでもないPKによるものだったとは・・・なんとも、異なこともあるものだ、と。

1-0とリードした状態でハーフタイムを迎え、勝負は後半へ。
スコアが動かなければ勝利、という条件は満たしていたものの。しっかりと対応してはいたけれど、それでも。なにかの拍子にハマればやられてしまうかもしれない。依然、セレッソ大阪U23は、脅威でした。
1点は、とてもセーフティーとは言えず。同点、逆転などは、あってはならないのだから。
そんな状況を打開すべく、動いた安達監督。
後半開始から9分という早い段階で、陽次に代えて稲葉を投入。
確かな技術があって球際が強いセレッソ大阪U23に対し、果敢なプレーぶり、ボール奪取能力に定評のある稲葉によって、中盤の引き締めを図り。
そして花井を一列上げることによって、攻撃時のパス精度もキープしつつ、という作戦。
明らかに、「次の得点を狙いに行け」というメッセージでした。
それに応えた花井。見ていてすぐにわかるほどに、攻撃が活性化されました。
65分、次なる一手。白石に代えてイッキを投入。
6月の第13節・八戸戦以来、約4か月ぶりの出場。ケガによってなかなか戦力となれない時期が続いてしまっていたものの、今節前の練習時の出来が素晴らしく、これはもうメンバーに加えざるを得ないだろう、という判断であったのだとか。
すると、78分。まさに、期待通りに。
大谷が右サイドから敵陣深くに侵入、そこで中央へと走り込んできたイッキとアイコンタクト。グラウンダーの鋭いボールを蹴りだすと、それを押し込み、見事にゴール!
まさに、阿吽の呼吸。ほしかった追加点。それが、イッキの今季初ゴールというファン歓喜の得点となったのでした。
そして、それだけにはとどまらず、82分。
お返し、とでもいうか。
今度は左サイドからイッキが持ち上がり、中央の大谷へ。それをしっかりと決めて、試合を決定づける3点目がカターレにもたらされることに。
それにしても・・・「ホームゲームで絶対に得点するマン」大谷が、これでホーム戦5試合連続ゴールを記録。7得点は、現状、チームトップ。
2度あることは3度あるどころじゃない。4度あることは5度あるのか。
凄すぎて笑えてくるレベル。
ここ最近、これまで成しえなかった4連勝以上だとか1試合5得点だとかの壁を乗り越えてきたカターレ。
これまで2013年の苔口しかなしえなかったシーズン10得点以上も、今の大谷にかかれば時間の問題でしかないのでは?と。
そして、タイムアップ。前節は挙げることのできなかった追加点をしっかりと決める勝利をつかみ取りました。
守っても無失点。ピンチの場面もありつつも、榎本の堅守も光って得点を許さず。見事に0点に抑えきっての勝利。
決して簡単な相手ではなかったものの、それでも。しっかりと勝ち切ることに成功したのでした。

前節、連勝がストップ。それを引きずってしまうのでは?という懸念はありました。
また、シーズン序盤から中盤のような、チャンスを作りながらも決められない、そのうちに失点してしまう、というパターンに逆戻りしてしまわないか?と。
しかし、そうはなりませんでした。
決めるべき先制点を挙げ、決めるべき追加点を挙げて勝ち切った。
再び連勝街道を駆け抜けていかねばならないなかにあって。
その起点としての1勝。みごとにつかみ取ったのでした。

今節の結果、群馬が敗れて首位陥落し、代わって勝った北九州が首位に。上位対決の藤枝と熊本はドロー決着。
勝利しながらも、カターレの順位は5位のまま。
とはいえ。
連勝はストップしながらも、それも勢いまで翳ってしまったわけではないのだぜ、という勝利を、ライバルたちにも見せつけられたことと思います。
残りは7試合とすくなくなってきましたが。
やるべきことは、変わらない。
勝ち続けるまでのこと。今節、そうしたように。
戦いは、続きます。
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第27節 セレッソ大阪U23戦

2019-10-19 23:12:46 | カターレ富山
前節・熊本戦に勝ち切れず、無念のドローで連勝がストップしてしまったカターレ。上位陣との差を詰めることができませんでした。
しかし、それでも。
まだ、なにも終わったわけではなく。
必勝を期した14連勝の夢は絶たれてしまったものの。勝ち続けねば道は拓けない。そうであるならば、再び勝利を積み重ねていくまでのこと。もちろん、狙うは8連勝ということで。
その新たな一歩を踏み出すホーム戦に、セレッソ大阪U23を迎え撃ちます。

調子の波があって勝てたり勝てなかったりすることで、現在は8位となっているセレッソ大阪U23。それでも、前々節に上位争いを繰り広げる北九州を破るなど、その力は侮りがたいものがあります。
いわゆる「ハマった」ときのU23クラブの脅威というものは、それこそ前々節のガンバ大阪U23の記憶も新しいところ。J経験の少ない、それこそ半数くらい高校生というような選手を相手に、あわや、という大苦戦を強いられたのだから。
アウェイでの前回対戦時も、0-0のスコアレスドロー。それまでのように主導権を握って試合を進める、というパターンに持ち込めず、さらに決定力に欠き勝ち切れなかったのでした。
上位チームからも勝ち星を奪えている自信を胸に、今度は5位の富山を打ち倒さんと乗り込んでくるセレッソ大阪U23。
7戦連続負けなしの富山相手にも、それを「やりがい」と意気込んでくるのではないかと。
そうした相手に対して、返り討ちにせねばならないカターレ。
前節、チャンスをしっかり活かせずに勝ち切れなかった、その結果、大事な試合を落としてしまったという無念。その反省を活かすためにも。
1点では勝てないというなら、それこそ5点を挙げて勝つくらいに得点にこだわっていかねばなりません。
そうであるなら、決定機をものにできなかった、だとか言っている場合でないことは明らか。
侮れない攻撃力を持つセレッソ大阪U23に対し、それを上回る気概でもって、地力の差を見せつける得点を挙げて勝利せねばならないところ。

ホーム戦連続ゴール中の大谷に期待がかかるのは、もはや必然ですが。それでなくとも、同年代の相手に後れを取ってなるものか!という気合も入っていることでしょうし。
そんななかで期待したいのは、その大谷をはじめ、前線の平松、陽次、白石らの攻撃陣を活かすべくタクトを振るう、花井の活躍でしょう。
今シーズンのカターレにあって、絶対的な存在感を放っている彼ですが。その視野の広さ、簡単にボールを奪われないテクニック、そして持ち味の絶妙なパス・・・それらを、今節もまた遺憾なく発揮してほしいです。
先のガンバ大阪U23戦もそうでしたが。有望な若手選手が揃うU23クラブ。そんな相手に、「個の力で打開すればなんとかなる!」という状況にもっていかせるわけにはいきません。
チーム力、連携の練度という意味では、カターレのほうに分がある。それは、自信を持って言えるかと。
今シーズンここまで、苦戦した試合もありました。敗れてしまった試合もありました。
けれど、それでも。
相手の組織力に、連携にやられてしまって歯が立たなかった、という試合は、ありません。そう断言していいかと。
むしろ、ほとんどの試合で相手よりも上回っていたとさえ言えるかと。
その中核をなしているのが、ボランチの花井という存在。
その力を、今一度見せつけることで。
再び連勝を成し遂げていくカターレのエンジンに火を入れる、そんな役割を担ってほしい。そう願います。

前節のドローにより、昇格の可能性が減ってしまったことは確か。
けれども。
それでも、と言い続けねばなりません。
やれることを、やっていく。つまりは、勝つ。勝ち続ける。
上位陣が自滅気味に崩れてしまう可能性に賭けねばならない、というのが心苦しくもありますが。
ただ待っていたって、そんな状況がやってくるわけではないのであって。
直接対決でなくとも。
再びの連勝で追い上げてくる富山の存在を、無視できない脅威としてプレッシャーに、重圧にしてしまうことができたならば。
そのために、やれることをやる。つまりは、勝ち続ける。
まずは、今節。
「5連勝の勢いが衰えていないなら、前節のドローが尚更もったいないじゃないか!」なんてツッコミの入るくらいの快勝を!

手ごわい相手?望むところ!
勝利でもって、好調ぶりに陰りなどない証を打ち立てろ!!!
必勝の気概を、勝ち点3へ!!!

勝たれ!!!富山!!!!!
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無念のドロー。勝ち切れず連勝ストップ ロアッソ熊本戦

2019-10-15 21:59:49 | カターレ富山
1-1でドロー。
同じ勝ち点1の引き分けという結果にも、さまざまなかたちがあります。アウェイ秋田戦のような、試合終了間際の同点ゴールによってのものは、「負け試合から勝ち点1を拾った」というものでしょう。
それに対し。今節の結果は、「勝ち試合だったのに勝ち点2を落とした」というものにほかなりません。

台風の影響から試合時間が16時開始に変更されて行われた今節。
曇り空ながら雨は無し、多少の風はあったものの、それ以上に強い試合などいくらでもある、という程度のものでした。
試合開始早々、今瀬のクリアミスをかっさらわれて1対1の大ピンチ、という場面がありましたが、なんとか事なきを得ました。
すると、その後は主導権を握ったカターレ。前半の中盤などは、「いったいポゼッション率はどれくらいだ?」というレベルでボールを支配。そのなかでチャンスも作り出しました。
試合を通じて、熊本の4本に対して11本というCK。あきらかにチャンスの数で上回っていました。
けれども・・・それを活かせるかどうかは別問題。そのCKのチャンスも、得点には、結び付かず。
そうして、いつ以来だ?という0-0での折り返し。後半の勝負ということに。
ジンクス的に言えば・・・チャンスがありながらそれをものにできずじまいでは、手痛いしっぺ返しをくらうことになる、と。そんな懸念があたまをもたげましたが、そうなっては連勝継続などできないのであって。
そんななか。その懸念を振り払うように、やはりこの男!
ゴールライン付近まで切り込んだ伊藤のクロスに頭で合わせたのは大谷!
いつもの持ち味のスピードを活かしたゴールではなく、ヘッドでの得点。好調ぶりが健在であることを示す先制点を挙げたのでした。
ただ。
そのあとが、続かなかった。
劣勢から盛り返した熊本。さすがに試合全体で主導権を握り続けることは困難であり。
あまり言いたくはないですが、どうにもこうにも熊本寄りだったジャッジ。熊本は吹かれなかったのに、カターレはファウルかよ!というシチュエーションが目に付いていたなかで。
ペナルティーエリア内で倒した、という判定でPKに。
それすら、もつれるように見えたかもしれないにせよ、本当に足がかかって倒れたのか?という疑問符が付くようなもので。
そのPKを実力者である途中出場の原 一樹にきめられてしまい、同点。
そのままスコアは動かず。
結局、連勝継続は果たせず。ドロー決着となってしまったのでした。

自分たちのペースでやれていた時間に決めきれなかった、先制したことでかえって守勢に回ってしまった、審判のジャッジが相手寄り、PKからの同点、などなど・・・さまざまな要因が絡んでのものですが。
結果として残ったのは、勝たねばならない試合を落とした事実。勝ち点1にとどまり、新記録の6連勝をかけた流れがストップしてしまった、ということ。
もちろん、すべての試合が思い通りに運ぶわけではなく。むしろ、思い通りにならないことのほうが多くすらあるやもしれません。
それでも。
追う立場、勝ち続けねばならない立場である以上は、それらを差し引いてなお、「それでも」と言い続けねばならないのであって。
敗戦を喫して上位から引き離されてしまう、というのが最悪の結果であったとするなら、それよりはマシと言えなくもありませんが。
しかしそれは、あくまでの「マシ」程度のものであって。
今節の結果は、相手よりも自分たちの甘さによるものであったかと。
覆水盆に返らず。
納得できずとも、それでも受け入れなければ。そのうえで、なにができるか。
勝ち点の重みというものを、今一度考えさせられる結果となった今節でした。
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