行く末遠ければ

生まれも育ちも富山県砺波市
地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

サッカーの残酷さ。絶望的としか言いようのない逆転負け  レノファ山口FC戦

2015-06-29 23:35:40 | カターレ富山
2-5で敗戦。
1年でのJ2復帰を目指すにあたり、ほんの僅かな希望にすがるかたちで、ホームにて首位・山口を迎え撃つこととなった今節。
しかし・・・その希望は、史上空前の絶望をもって踏みにじられてしまったのでした。


前節、大事な場面で決められずに勝利を逃し、責任を感じていた中西。そんな彼の汚名返上となる先制ゴールに、スタジアムが沸きました。
そして、その勢いを引き継ぐかたちで生まれた追加点。昨年の加入以来、得点というかたちでは貢献できていなかった三上に、待望の移籍後初ゴール。
今季ここまでの不振の理由が得点力不足であることは火を見るよりも明らか。そんななかでの連続ゴールの価値。
首位撃破という難問に対し、最高のパフォーマンスでもって勝利への意志を示してくれた選手たち。
雨の降る中駆けつけたファン・サポーターに6試合ぶりの勝利を届けるべく、絶好のスタートを切った―――

・・・はずでした。

25分に不用意なファウルで与えてしまったFKから簡単に頭で合わせられて失点したのを皮切りに。
41分には自陣ゴール付近で江角が相手を引きつけてからのキャッチを試みたところ、雨の影響もあってかまさかの取りこぼし。そこを掻っ攫われて決められるという信じがたいミス。
さらに信じがたいミスは続き、44分にまたしても江角。5月のYS横浜戦で中西が決めた“ごっつぁんゴール”の再現かのように、不用意な飛び出しを抜かれて悠々と決められる逆転ゴール。「2-0は危険なスコア」などとよく言いますが、前半のうちにひっくり返されてしまったのでした。
それでも時間はあったのだから、諦めることなく逆転の仕返しを狙わなければならなかったのに。
後半5分という早い時間帯に―――本来であれば自分たちが決めることで反攻の狼煙としなければならなかったはずの時間帯に、鮮やかなカウンターを決められて4失点目。
そこまでしてもなお、攻撃の手をゆるめない山口。62分に決定的な駄目押し点となる5点目。一方のカターレは、チャンスらしいチャンスも作り出せないままに、後半無得点。いや、反撃よりなにより、6失点を免れるのがやっとでした。

これが、勝ち慣れていないチームと勝ち慣れているチームの差なのか。
2得点を挙げたあたりまでは、確かにカターレの押せ押せムードでした。相手のお株を奪う大量得点を決めてやれ!という雰囲気が。
「先に2点取り、ゲームをどう進めるかというところ。このチームにはゲームの流れを読むリーダーがいないので、2点を取ったことで自分たちからそれまでできていたことをおろそかにした。必要のないファールからFKを与えてマークミスから失点し、自分たちのペースを崩した。我々が勝つとすれば2点をそのまま守る、もしくはもう1点取る必要があった。あのように早い時間に1点を返されると、(その後のミスからの失点がなくても)確実に逆転されただろう。」
監督はそのようにコメントしましたが、まさに然り。
勝ち慣れていないチームのつたなさというものは、本来なら勝利に近づくためのセーフティーリードに近い2点も、あってないようなものでしかなかったのかと。
確かに山口の側からすれば相手のミスにつけ込むラッキーなゴールもあっただろうけれど、問題はそこではなく。
各選手の技術、連携の精度の高さはもちろんとして。
なによりも・・・カターレのそれに対して、攻撃の迫力というものが、圧倒的なまでに上でした。
それでも、山口にとっては「いつものこと」なのでしょう。特別なことでもなかったのでしょう。気がつけば、それぞれ10得点以上挙げているリーグ得点ランキングトップ3がみんな得点。普段からやっていることと、なにも変わらない、と。
後半の駄目押し点に至っては。試合開始前に陣地変更がなされていたのを失念し、スポンサーボードを乗り越えてカターレゴール裏側のスタンドに向かいかかってストップ、という一幕も。いかにゴールを挙げることが普通であるかの証左。深刻な決定力不足に苦しむチームとの差というものを見せつけられました。
正直、本当に羨ましかった。本来であれば、カターレの選手たちに見せてほしいプレーを見せつけられたのだから。迫力のある攻撃でもって相手を脅かす姿というものが・・・カターレに決定的に欠けているものが、そこにはあったのだから。

クラブワースト記録に並ぶ、5失点。そして、2点差をはねかえされるという屈辱的な逆転負け。
それぞれ、これまでにも記録したことのあるマイナス記録ではありますが、それがひとつの試合でいっぺんに、というのはさすがに例がありません。
しかも、リーグ戦の中のただの1試合ではなく、いかに難敵とはいえ、勝って後の試合にに繋げねばならない、今後の趨勢を占う試合であっただけに、そのたちの悪さというものは図りしれません。

なぜに、こうも残酷な結果を突きつけられなければならないのかと。

しかしながら。
悔しかったのは、5失点でもなく逆転負けでもありませんでした。
本当に悔しかったのは・・・失点以降、「いつもどおり」のカターレであったこと。
明らかに実力的に格上の相手。それに相対する難しさに加え、雨のピッチコンディションもプレーを困難なものにしていたことは確かでしょう。
ですが。
そんなことは抜きにして、いつもどおりのカターレでした。
いつもどおり、サイドチェンジとは名ばかりの、逃げのパスを繰り返す横を向いたサッカー。
いつもどおり、攻撃になんの迫力も見出せない。
いつもどおり、リスクを覚悟してでも状況を打開してやる!という気概が見られないサッカー。
5点を奪ってもなお、気を緩めることなく走り続け、追加点を狙っていた山口。
なのに、なぜ?リードを許してしまっている立場であったはずのカターレの側に、1点でも2点でも返してやる!という積極性が感じられないのかと。
もう、絶望的なまでに見慣れてしまった、いつもどおりの姿。
まるで、2得点を挙げて首位撃破を本気で狙っていた17分までのほうが、なにかの間違いであった、とでも言わんばかりの。
なにか、怒りを通り越して悲しさしか残りませんでした。


ここ最近、昨季の5000人あまりから1000人くらい減ってしまったファンクラブ会員を呼び戻す「おかえりキャンペーン」を展開していましたが。
無残としか言いようのないぶっちぎりの最下位で降格した昨季から、変わっていないどころか悪化さえしている現状。
いったい、どの面を下げて「帰ってきてくれ」などと言えるのかと。
この日の観衆は、2000人を下回る1958人。日曜の17時という半端な試合開始時間、雨の中の試合という不利な条件があったにせよ、寂しすぎる数字。
それでもなお集まってくれたファン・サポーターの期待に応えねばならなかったのに・・・現実は、失望どころではない惨めな敗戦。
ファンクラブ復帰どころか、「脱退させろ、金返せバカヤロー!」などと罵られても仕方ない惨状。

間違いなく、今季最悪の失態をさらしたカターレ。
このまま「いつもどおり」を続けた先には、未来はありません。
絶望しかないこの状況の中にあって・・・それでも、やらねばならない。
勝つしかない。
勝つことでしか認められることなど無いのだから。
結果を出すことでしか、この絶望から逃れる術はないと、知らねばなりません。
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第18節  レノファ山口FC戦

2015-06-28 01:27:25 | カターレ富山
6月の3連続ホーム戦のラストに首位・山口を迎える今節。
もう1ヶ月以上も勝利から遠ざかり、絶対に勝たねばならなかったはずの最下位、ブービーのクラブにすら勝てない有様のカターレ。不振どころではないガッカリ感が漂う中にあって、前回対戦時にも“きっちりと負けきった”山口との対戦。
前節にしても、決めるべきところで決められず、悪いところを引きずるかたちで相変わらずの決定力不足を露呈したカターレ。
一方の山口は、前々節こそ町田に敗れて3敗目を喫したものの、それを引きずることなく、前節のYS横浜戦では相変わらずの得点力が爆発、6得点を挙げての圧勝。
対照的なんてもんじゃありません。
かたや、良い意味で全くぶれない安定性で首位を走るチーム。かたや、悪い意味で全くぶれずに勝利に見放され続けるチーム。
これがもしtotoの対象試合であったなら。あるいは、8割方山口の勝利予想についていたのでは?もしもGOAL3の対象試合であったなら。山口の3得点以上に対し、富山の0得点が最多予想であったやもしれません。
しかし、それが現実。
それほどまでに、差があるのが現実。勝ち点にして20もの差は、やはり歴然。そこから目を背けるわけにはいきません。

それでも。
だからおといって、負けて良い、勝てなくてしかたない、なんてことにはならないのです。
もはや風前の灯火どころか、限りなく赤に近い黄信号となっているJ2復帰ですが・・・それもこれも、勝ち続けないことには話にならないのであって。
首位だから、圧倒的に強いから山口は勝利の対象外・・・そんなことはありえないのです。
いくら勝てない試合が続いていようが。いくら決定力不足で不甲斐ない試合が続いていようが。
それと、この試合に勝てないということとは無関係だということを、首位撃破という結果をもって示すよりほかないのです。

期待したいのは、中西。
戦犯、とはいささか言い過ぎかもしれませんが、それでも。前節のJ22戦、途中出場から積極的なプレーぶりを見せ、そこからGKと1対1の決定的なシーンを作り出すも・・・そこで、決めきれず。試合を通じていちばんのビッグチャンスを逃し、カターレには悔いの残る、J22には自信を献上するスコアレスドローとなってしまったのでした。
攻撃的ポジションの選手として、なんとしても仕留めねばならなかったシチュエーション。それを落ち着きをもって、かつ、大胆に決めきれなかったということは・・・ひとえに、自信のなさが故のことでしょう。自らのゴールで試合を優位に進めること、なによりもそこから勝つということに関して、自信を持てていないということ。
勝ち慣れていないから、とも言い換えることができるかもしれません。その意味において、今節対戦する山口の攻撃陣は10得点以上を挙げて得点ランク上位を総なめ。シュートを決めること、そして勝つことが「あたりまえ」であり、そこに確たる自信を持ってプレーできていることのなによりの証でしょう。
しかし。現時点での差が勝敗を分ける決定的要因ではないということを、示さねば。
不覚をとってしまった試合の後だからこそ。ここで、名誉挽回となるゴールを決めて―――下馬評を覆す首位撃破を成し遂げることで、通常の2倍、3倍の自信を勝ち取るくらいの覚悟を見せなければ。
得点なくして勝利無し。攻撃陣の不振、不甲斐なさからファン・サポーターの期待を裏切る試合が続いてしまっているだけに。
山口の爆発的な得点力を抑えることはもちろんですが、それだけでは勝てない。
勝つための試合をしなければ。そのためにも、中西の奮起は必要不可欠。次のホーム戦は桃山開催で、このあとおよそ1ヶ月も県総での試合はありません。ここでしっかりとゴールという結果を残し、自信をつけなければ。

ここでもし大方の予想通りに山口の「順当勝ち」となってしまったならば・・・実質、シーズン終了と言ってもいいでしょう。
いや、現時点で既に相当苦しいけれど、それにとどめを刺されてしまうかたちで。
もう、今シーズンでのJ2復帰などとは、口にすべきではないくらいに。
前節の終了後、ゴール裏のメンバーが居残り、澤入GMを呼んで思いの丈をぶつける、という一幕がありました。
単なるヤジやブーイングではなく。カターレ富山のことを思えばこその、数々の言葉。
それが、チームにどう伝わったか。
とても満足できない・・・というよりは、不満と言い切って良い現状を変えるためには。
勝つことでしか、変われない。
それを、結果で示すことでしか、変われないのだから。

首位撃破は、容易ではないでしょう。
しかし、それでもやらなければならない。
現状に甘んじるな。やれることを、すべてやれ!
「逆襲の富山」と銘打たれたこの試合。
今節の首位撃破無くして、今後の反攻なし。
難しかろうが、関係ない。勝つ可能性だけを信じろ!!
首位・山口を、駆逐せよ!!
勝たれ!!!!富山!!!!!
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変わることのない平常運転。覇気が伝わらない、負けに等しいドロー  Jリーグ・アンダー22選抜戦

2015-06-22 22:36:01 | カターレ富山
0-0のドロー。
悪い意味で、「いつもどおり」。そして、いつもどおり勝てませんでした。
事情を知らない人が“リーグ8位と最下位の試合”として見た場合、どちらが最下位と映ったことでしょうかね?
引き分けに判定決着があったとしたなら、まず負け試合。
確かに個々の能力の差はあったし、上位カテゴリでメンバー外とはいえ、さすがはJ1、J2の各クラブでもまれているだけのことはある、というべきでしょうか。急造チームながら、ポテンシャルを感じるプレーぶりであったJ22。
一方で。
びっくりするくらい、なにも変わらなかったカターレ。
相変わらず“横を向いてのサッカー”。サイドチェンジとは名ばかりの、逃げのパス回し。
縦にパスを入れて相手を脅かす場面が、ほとんど無し。
それでもチャンスは皆無ではなかったにもかかわらず・・・やはり、想像力の欠如ということでしょうか。決めなければならない場面で決められず。
ホームでは今シーズン初の雨天コンディション。足下に気をつけながらのプレーになるのはいいとして、それならそれで雨天ならではの―――遠目からでも積極的にシュートを狙っていけば、ドライコンディションとの違いに相手も対処を誤るかもしれない、それがチャンスにつながるかもしれない、との発想はなかったのかと。
相変わらず通り一辺倒の攻めに終始し、それすらも稀。工夫が感じられず、是が非でもゴールを奪ってやるぞ!という覇気も見られず。
ディフェンスにしても、詰めの甘さはこれまで通り。ポストに助けられたシュートをはじめ、可能性を感じる攻めは相手のほう。無失点はラッキーであった部分も割合として少なくないかと。

本当に、びっくりするくらい成長というものが感じられません。
なぜ、これほどまでに悪い要素をいつまでたっても引きずり続けているのかと。
得点出来なければ勝てないと、なぜわからないのかと。得点を挙げてすら、失点によっては勝てるとは限らないのに。無得点では何をか況んや。
勝ちたくないのかと。
なぜ、状況は厳しくなっていく一方なのに、いつまでたっても良い方向へと改善することがないのかと。

「反省を踏まえて次の試合では頑張りたい」とか「練習していくしかない」とか、よく聞きますが。
「次」っていつだよ?と。
今節は、前節の次の試合、前々節からは次の次の試合ではなかったのか?と。
どうして、いつまでたっても悪い意味でまったく変わらずにいられるのか、理解に苦しみます。

これで、3戦連続で前回対戦時に勝ったクラブに連勝できず。連勝が3クール目に精神的優位をもたらす、という発想はなかったのかと。
自分で自分の首を絞めている現状に、いつになったら本気で気づくのか・・・。
確かに、J22はメンバーを含めて実力がわからない難しい相手ではあったでしょう。
けれど、それがなんだ、と。
相手がどうこう言っていられる余裕など、もはや微塵もなく・・・勝つことでしか現状打破ができないということを、本気でわかっているのかと。
わかっていたら、こんな雨の中かけつけたファン・サポーターをがっかりさせるだけの試合など、できようはずもないのに。

勝つことの意味を、もっと真摯に考えることをしなければ・・・きっと、次もこのままです。
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第17節  Jリーグ・アンダー22選抜戦

2015-06-20 20:54:13 | カターレ富山
連続勝ち無しが継続したまま迎えてしまった前節の試合無し。勝たねばならない試合を落とす失敗続きの現状を打破するためには・・・悪い流れをリセットして好転させていくためには、今節は是が非でも勝たねばならない一戦です。
前回・第6節の試合なしを経ての第7節は開幕連勝を続けていた山口にあえなく零封負け。連敗となってしまいました。
同じ轍を踏むわけにはいかない今節ですが・・・迎えるは、全対戦クラブのなかでも最も不確定要素の強いJ22。ある意味、どのクラブよりもやりにくいかもしれません。
それでも。
やらなければならないことに変わりはない。勝たなければならないことに変わりはない。
第2クールに入って以降、前回対戦で勝ったクラブに勝てないということが2試合連続で継続していますが。3試合目の今節こそ、同一カード連勝を成し遂げるという強い意志なくして未来は無い、と言えましょう。

前回対戦となった第11節は、試合開始直後にミドルシュートを被弾、いきなり先制されてしまうという苦しい展開。それでもなんとか追いつき、セットプレーからFKを直接たたき込んで逆転、3連勝とした試合でした。
ただその後、4試合連続勝ち無し。
厳しい言い方をすると、その勝った試合にしても、「たまたまセットプレーがうまくいっただけ」という見方も。少なくとも、相手を圧倒してねじ伏せた試合ではありません。
前々節のYS横浜戦にしても、下位クラブから確実に勝利を手にしなければならなかったにもかかわらず簡単に先制点を許し、引き分けが精一杯という内容。
先日のW杯予選の日本代表戦を観て、「まるでカターレのそれみたいだ」とため息をついたファン・サポーターも少なくなかったのではないかと。
ランキング的にだいぶ下位のシンガポールを相手に攻めあぐね、決めるべきところできめられず、無得点。勝利が絶対条件の大事な初戦を落としてしまった試合。
2週ぶりのホーム・県総での試合で、これ以上の無様を晒すわけにはいかない。
山口みたいに8点獲って勝てとまでは言いませんが、それでも。ファン・サポーターの溜飲を下げるだけの勝利を見せないことには・・・負けは論外として、引き分けすらありえず。勝利を、快勝を見せねばなりません。

J22のメンバーとして、かつてカターレに所属していた京都の三根、富山第一高校出身の全国制覇メンバーのひとり、仙台の西村が名を連ねています。三根はもちろんとして、西村にしても昨季はカターレの練習に参加していたこともあり、監督にも富山対策としての正確な情報が伝わっているのではないかと。
その情報をもとに「エース・苔口封じ」などを講じられたなら・・・やはり、一筋縄ではいかないのではないでしょうか。
それでなくとも、深刻な得点力不足をはじめ、こちらのデータは相手に筒抜けな一方で、なかなか対策の施しようがないJ22。
いや、だからこそ。
「なんとかなるだろう」という気分でいては足元をすくわれかねない、ということは、前回対戦でのいきなりの失点でわかっているはず。ならばこそ、「それでもなんとかしなければならない」という強い意志が、勝利のためには不可欠。それを実践せねばならない、勝利に結びつけなければならないという意味において、自らの力を引き出して勝つことを、これまで以上にきちんとしなければならないという自覚が必要です。

期待したいのは苔口。
前述のように、三根、西村によってより具体的に警戒されることになるであろうことは想像がつきます。けれども、得点なくして勝利無し。そこであえて得点をもぎ取るくらいの活躍を見せねばなりません。
もちろん彼らもFWとして、ゆかりある富山でのゴールを果敢に狙ってくることでしょう。ですが、そうはさせじと。若手の彼らに、もう10年もプロとしてのキャリアを重ねていることの重みというものを見せつけてやれ!ということで。
これまでにも、なかなか勝てないなかにあってもそこからファン・サポーターに勇気を与えるゴールを幾度も決めてきた苔口。そんな彼の活躍がチームにもたらす好影響というものは、やはり大きいことは間違いありません。
連続勝ち無しを止めたいならば。連勝へのきっかけとしたいならば。
求められるのは、具体的な結果。すなわち、前回対戦時の第11節以来となるゴール。
試合ごとにメンバーが違うJ22と、苦しいながらもそれでも必死にチーム力を高めてきたカターレとの差というものを、勝利という結果によって見せつけねば。

試合の無かった先週の日曜日には新潟と練習試合を行い、3得点を挙げて勝利しています。もちろん練習試合と公式戦は違いますが、それでも。
勝利への渇望というものは、結果に結びつけてなんぼというもの。本番で、つまりは公式戦において力を存分に発揮しなければ意味がない。
試合無し明けであるからこそ。ここでしっかりと結果を出すということの重要性を、今一度認識せねば。
勝てるチャンスを、勝たなければならない状況を勝利に結びつけられずに試合後にブーイング、などということは、もうしたくありません。ホームでファン・サポーターが求めるのは、スタジアムが一体となった勝利の歓喜。もう1ヶ月あまりも味わっていないそれを、ここで成し遂げずしてなんとする!ということで。
一筋縄ではいかない相手であるからこそ。ここでこそ、これまでの積み重ねを、カターレの真価を発揮すべきとき。
だから、勝て!!
勝って、富山のプライドを見せつけろ!!!

勝たれ!!!富山!!!!



追伸

今節を前に、イ ジェウォン選手の契約満了が発表されました。
今シーズンの開幕戦から3試合連続でスタメン出場していたものの、その後は出場無し。CBとしてだけでなく、191センチの身長を活かしたFWとしてのゴールを見てみたかった選手でしたが・・・どういった契約形態であったのか詳しくは知りませんが、具体的な“爪痕”を残さないままにシーズン途中で退団、というのは、やはり寂しいものがあります。
ともあれ、共に戦ってきた仲間。これまでありがとう。帰国後の進退については明らかになっていませんが、これからの活躍を祈念します。

そして、行く人あれば来る人あり。
松本山雅FCから期限付き移籍で椎名 伸志選手の加入が発表されました。
プロ2年目の23歳、今シーズンはナビスコカップの4試合に出場するに留まっていましたが、成長を期しての決意の移籍。
得点力不足にあえぐカターレにとって、攻撃の推進力を担うためのMFにかかる期待は、即戦力としてとても大きいものがあります。7月1日付での加入ということで実戦投入はもう少し先ですが、一刻も早くチームに溶け込み、戦力となってくれることを望みます。
同じく松本から期限付き移籍で来ている北井・永井にとっては勝手知ったる選手。是非とも橋渡し役としてスムーズに順応する助けとなってあげてほしいところ。
なかなか結果を出せずにあえぐチームを救う救世主的な活躍をみせてほしい―――そんなファン・サポーターの願いを叶える活躍を、是非とも期待したいです。
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不甲斐なし。「勝つべき試合」が「負けなくて良かった試合」に  Y.S.C.C.横浜戦

2015-06-08 20:44:31 | カターレ富山
1-1のドロー。
本当に、情けなさ過ぎてイヤになる。
決定機に決められない得点力の無さは相変わらずで、せっかくの自分たちのペースも活かされず。決められない時間が続くことでプレーが単調になり、雑にもなり。
そのうちに監督の言うところの「へんなポジション」で、まるで「決めてください」と言わんばかりの隙を作り、思い切りよくシュートされて失点。J22を除いた実質最下位・総得点ワーストタイだったクラブに勇気を与える先制点を献上することに。
北井の移籍後初ゴールが決まって前半のうちに追いつくことに成功したものの、そこからたたみかけることが出来ず。一向に改善しない勝負弱さというものを、あらためてまざまざと見せつけられることに。
後半もまた単調なプレーに終始。交代も奏功せず。それどころか、「最低限同点、あわよくば勝ち越し」と気合いを入れるYS横浜に押され、終了間際にはポストに救われるという冷や汗ものの事態も。
そして、試合終了。巻き返しのための勝利どころか、勝たなければならない試合を落としての連続勝ち無し継続。

上位対決では2位の長野が町田に敗れた一方で、首位の山口は4-0で危なげなく勝利し。
自分たちが連勝を続ける一方で上位クラブが取りこぼすのを期待しなければならないはずなのに、実際には真逆。
まったく、話になりません。
どうして、こうも期待を裏切ることばかりしてしまうのかと。
2試合連続で、前回対戦で勝ったクラブに勝てなかったという事実。
こんなていたらくで、いったいなにがしたいのかと。
優勝を宿命づけられたシーズンではなかったのかと。1年でのJ2復帰を成し遂げねばならなかったのではなかったのかと。
連続勝ち無しが続く下位クラブにすら勝てない、単なる雑魚チーム―――他クラブからの評価は、そんなところでは?

なんで、14試合も経過して・・・決めなければならないところできめられない、しなくていい失点を繰り返すという問題点が、まったく克服出来ないのかと。
去年、さんざん辛酸をなめさせられ続けたあげくの、ぶっちぎり最下位降格。希望というものが見出せないシーズンを送ることとなったカターレ。
それだけに、その反動として勝ち続けることを、J2復帰に邁進することを誰もが願っているにも関わらず。
現実は、去年の延長。
点が獲れない、不甲斐ない失点、そして、勝てない。
応援し続けるファン・サポーターを裏切り続けることしか、していない。そのことを、本当にわかっているのかと。わかっていたら、こんな無様を晒すことなどあり得ないはずなのに。

こんなタイミングで、次節は試合無し。
前回もそうでした。決して勝てなくはなかった展開で同点に追いついたにもかかわらず、勝ち越し点を許して敗れてしまった町田戦。
そこから1週の休みを経て気合いを入れて臨んだはずが、あえなく山口に零封負け。
繰り返さなければならないことは繰り返すことが出来ず、繰り返してはならないことだけは繰り返す・・・このままでは、また同じことになってしまいます。
この1週休みのあいだに、何か変われるでしょうか?
いや、変わらねばならないのは確定事項として。

勝たなければなにも変われない。そのために出来ることは全てやる―――その、あたりまえのことが、できるかどうか。
いや、やるしかないのですが。
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