行く末遠ければ

生まれも育ちも富山県砺波市
地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

【J特】怒濤のゴールラッシュ!今季最多得点で勝利!  ガイナーレ鳥取戦

2011-10-31 23:22:55 | カターレ富山
4-2で勝利!
5連戦の5戦目。目標達成に向け、前のアウェイ2試合での勝ち点4という流れをつなげるためにも、勝つしかない試合でした。
前半の早い段階で先制し、優勢に試合を進めたカターレ。しかし、そのなかで追加点を奪えず、逆に前半終了間際に同点とされてしまうという良くない流れで折り返しました。
しかし、ハーフタイムに監督から檄を飛ばされた選手たちがすぐさま結果を出しました。
きちんと入ることが重要だった後半、開始直後からいきなり猛攻を仕掛けました。そして、あれよあれよという間に、10分も経たないうちに3得点。今季ここまでリーグ戦で2得点以上獲ったことがなかったチームとは思えないほどのゴールラッシュで、一気に勝利へ突き進んだのでした。
その後、PKで1点を返されるも、反撃をそれだけに抑え、集中力を維持したまま試合終了。リーグ戦ではおよそ2ヶ月ぶりとなるホーム戦勝利を飾ったのでした。
4得点は十分に評価に値するものの、2失点した甘さは課題。手放しで喜べない内容でもありましたが、こと勝利・勝ち点3という結果を出してみせたことに関しては、なによりでした。
目標である13位までの勝ち点差はふたつ縮まって、6。
勝ち続けることが何にも増して望まれるこの終盤にあって、しっかりと勝ちきってみせたこの経験を、今後にも繋げねばなりません。


17位と19位との勝ち点4差の対決となった今節。鳥取はカターレとの力の差に関しては大きくないものの、先の岡山戦同様、近いからこその勝ちきる力、勝ち点に結びつける力が求められる試合となりました。
僅差とはいえ上位である意地、そしてホーム戦勝利を願うファン・サポーターに応えるため、プライドをかけた戦い。鳥取に勝つ!トリにカツ!という験担ぎで、チキンカツバーガーを食して応援に臨んだのでした。

小雨がぱらつくあいにくの空模様ではありましたが、前回対戦時のように雷が鳴るでもなく、試合への影響は大きくはありませんでした。
試合が動いたのは前半14分。相手のGKへのバックパスを読んでいた苔口がかっさらい、シュート!難しいコースでしたが、狙い澄ましたボールはポストに当たってゴールへ!見事に、3試合連続得点となる先制点をたたき出したのでした。
ですが、良い形で先制し、そのままの勢いで行くかと思われましたが、そうはいきませんでした。追加点を挙げて突き放したいところ、なかなかうまくいかず。
そんななか、前半のうちからベンチスタートだったハメドを投入するなど、1点を追って動いてきた鳥取。追加点を挙げられないままに一進一退の攻防が続くうちに、前半終了間際、福井 理人に初ゴールとなる同点弾を決められてしまい、追いつかれてしまいました。それがまた、完全に崩されたとかならまだしも、オフサイド疑惑があった失点だっただけに、どうにもこうにも煮え切らない感情のままにハーフタイムを迎えることに。

そのハーフタイム。安間監督は檄を飛ばしました。
「サーカスをやっているんじゃない。規律を守って勝つためにやるべきことをやれ」
早い段階から得点できたことは良いとして、その後に繋げられなかったのは、チームとしての方向性が定まっていなかったから。やるべきことがやれていなかったから。その甘さが、失点を招いてしまったと。
そして迎えた後半。
個人的にも、後半の開始直後が重要だと思っていました。失点を引きずらないことは言うまでもないとして、勝つためには、早々に追加点を挙げて突き放す必要があると。そうだな、開始10分くらいまでに決めてみせろ!と、そう思いつつ、後半戦に臨んだのでした。

すると。
開始直後から猛然と攻め込んだかと思うと、いきなりゴール!相手ゴール前の競り合いから苔口がヒールパス、舩津が蹴り込み、2点目。さらに攻め続けるカターレ。地に足がつかない様子の鳥取を攻め立て、連続でCK。49分、そのCKから、相手のクリアボールを押し込んだヨシタクが3点目となるゴール!自身プロ初得点を挙げました。2点差としてもまだ止まらないカターレ。55分、ヨンドクの上げたクロスに頭で合わせた朝日が4点目!チームのJ最多得点に並ぶゴールを挙げたのでした。
確かに、10分までに決めてみせろとは思っていましたが・・・まさか、一挙に3点も決まってしまうとは。これが、ここまで1試合2得点以上獲れなかったチームか?と、驚くやら呆れるやらで、思わず笑ってしまいました。

その後も、リードしたからと守りに入るのではなく、攻めの姿勢を貫いたカターレ。連戦の影響を感じさせないようなしっかりとした動きでした。
66分、PKを決められてしまい2点差となったものの、そこから崩れることはありませんでした。攻められはしても、しっかりと対応してさらなる追加点を許しませんでした。
ロスタイム4分をしのぎきり、試合終了。

もし敗れていたなら、相手の鳥取に勝ち点差1まで迫られていた試合。突き放すために、そして目標到達に近づくために、勝たねばならない試合でした。
その試合を制し、見事に勝ち点3をつかみとったカターレ。成果と課題の両方が出た試合でしたが、それでも負けられない試合でしっかりと勝ったことは、自信として良いでしょう。
とはいえ、それもこれも、この1試合だけのことではありません。次へ、そのまた次へ、繋げていくことが肝要かと。
5連戦が終わり、次の試合までは久しぶりに1週間の期間があります。ここで、反省を踏まえつつ、しっかりと下準備をしながら次節に備えなければなりません。
残り5試合、全勝を、本気で目指していくために。
勝って兜の緒を締めよ。
目標到達へ向け、前進あるのみです。
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【J特】第33節  ガイナーレ鳥取戦

2011-10-29 23:58:45 | カターレ富山
5連戦もいよいよラスト、変更日程を終えて通常日程に戻る今節、3試合ぶりのホームに迎えるは、ガイナーレ鳥取。
鳥取は現在勝ち点31。現時点でカターレとは4差あるものの、勝てば1差に肉薄できるということもあり、必勝を期してくることでしょう。ここまで、大概の試合が相手チームを“追う立場”であったカターレにとって、“追われる立場”という経験は、あまりありません。だからこそのやりにくさというものもあるでしょう。それに加え、そもそも鳥取というチームが、J参入1年目ながらも油断ならない相手。最近も昇格争いの渦中にある札幌に勝利していることからも、現在のチームに手応えを感じているはずです。
ですが、ここで負けるわけにはいきません。
目標の13位までは、勝ち点差8。場合によっては、残り6戦全勝してさえ到達できない可能性すらあります。勝てるチャンスがありながら勝ちきれなかった岡山戦の反省を踏まえる意味でも、ホーム戦でしっかり勝利して気を引き締め直す必要があるところでしょう。
気を緩めることなく、気負いすぎることなく。
やってやれないことはありません。冷静に、確実に勝利を目指す戦いとなります。
前回対戦はちょうど半年前、4月30日でした。震災の影響からリーグ戦が再開されて間もない時期にアウェイで対戦し、0-0のドロー。
チームが固まり切れていない時期にホーム開幕で栃木に敗れ、敗戦リスタートとなった次の試合。そして試合そのものも、雷の影響で中断があったりと、なかなかに難しいコンディションの中での試合でした。そのときにはむしろ鳥取のほうが良いゲームを展開し、負けなかっただけ良しという試合となってしまったのでした。
それから半年。両チームとも、厳しいリーグ戦を戦い抜いてきたなかでの再戦となります。当然、これまでの戦いが反映される試合であり、前回対戦と同じとはならないかと。

鳥取といえば、JFL時代から知るハメドや実信、元日本代表・服部年宏、甲府時代に安間監督に師事した美尾などが要注意選手として浮かぶかと。チーム総得点はカターレと1しか違わないものの、失点数では9点も鳥取のほうが少ない、しかも前回対戦で無得点だったことで、こちらに対する苦手意識もないはず。そこをこじ開けて得点するには、やはり覚悟が必要です。
岡山戦でトリックプレーから狙い通りに得点したといはいえ、流れからの得点は無し。その反省を踏まえ、攻撃陣に奮起が求められます。
期待したいのは、朝日のはたらきです。JFL時代の08年以来の対戦となる鳥取戦で、当時を知る朝日が活躍することはチームを鼓舞するにうってつけのはず。もちろん、当時とは双方ともにかなりメンバーも違います。しかし、だからこそのベテランの活躍が試合に与える影響力というものを、この試合で見せつけてほしいところです。
今節は、累積警告により福田が出場停止。最終ラインへの影響は避けられません。とはいうものの、幸か不幸か、福田不在は初めてではない、ということで。いるときといないときの違いに関しては、前回出場停止となった京都戦、途中で負傷退場した天皇杯鳥栖戦のことを踏まえた経験をもとに、万全を期さねばならないところ。影響は、大きい。しかし、だからといってどうしようもないでは済まされません。逆に言えば、今節にきちんと埋め合わせができたならば、次節も危うからずということ。それだけに、きっちりと下仕事をし、結果を残してほしいです。

5連戦の5戦目ということで、疲労も少なからずあるでしょう。ですが、それを言い訳にはできません。このアウェイ2連戦で、チームの状態が良ければ上位にも勝利し、チームの状態が悪ければ勝ち点3を逃してしまうということを思い知ったはず。2連敗からスタートしてしまった連戦をイーブンに戻すためには、勝利が不可欠です。
ホーム戦では約2ヶ月も勝っていません。ですが、ここで勝利することがすなわち目標達成にかけるラストスパートへの原動力となります。ならば、勝つしかありません。
ホームで、勝て!そして、鳥取戦不敗を更新しろ!!
日曜日は鳥狩りの日!!
勝たれ!!!富山!!!!!
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【J特】苔口が凱旋ゴールを挙げるも連勝ならず。勝ち点1にとどまる  ファジアーノ岡山戦

2011-10-27 23:57:24 | カターレ富山
1-1のドロー。
「相手というより自分たちのミスが多く、ゲームにならなかったというのが率直な感想」との監督コメントに表れているとおり、シュートが僅かに5本、CKが0など、低調な試合に終始してしまいました。
こちらの中3日のアウェイ連戦という条件に対し、岡山のほうは中2日ながら3連続ホームの3戦目ということも、影響したといえば影響したのかもしれませんが。それでも、連勝を目指して臨み、かつ、先制点も挙げた試合。それをものにできなかったのは、やはり痛いところです。

とはいうものの、これが去年や今年の悪い時期ならば、逆転負けをくらっていたところかと。それを、内容が良くないなりにもしのぎきり、勝てなかったとはいえ負けもしなかったのは、最低限の成果を挙げられたとみるべきでしょうか。
今シーズン、これで引き分けは8つめ。ウチ4つはスコアレスドローですが、今節を含めて3つが先制しながら追いつかれてのもの。ここを突き放して勝ちにつなげることができるようになれば、さらに勝ち星を伸ばすことも出来るのでしょうが。もっとも、シーズンの引き分けが4で逆転負けが実に9試合もあった昨季など、負けなくていい試合を負けていたことを思えば、勝てないまでも負けないということは、ネガティブにばかり考えなくてもいいのかもしれません。とりわけ、チーム状態が良くないなかでの試合でした。状態が良くないから負けるというのではなく、良くないながらもやりすごすこと。それができるかできないかで、今後も変わってくるのではないかと。

ポジティブ要素に目を向けるならば、やはり得点シーンでしょうか。練習時から仕込んでいたというトリックプレーが炸裂!
FKの場面、当然のように大西が蹴り込むかと思いきや、意表を突いてグラウンダーのパス。ヨンドクの折り返しを受けた苔口が蹴り込み、してやったりの鮮やかなゴールを決めたのでした。
あまりよそのことを言えた立場ではないですが、岡山もセットプレーからの失点が少なくないチーム。そこへ、凱旋ゴールを当然意識していたであろう苔口がしっかり決めて見せた、見事なゴールでした。
これで、苔口は自身のシーズン最多記録を更新する6ゴール目。残り6試合で、さらなる記録更新を願わずにはいられません。

終盤に怪我から復帰の平野、久々の出場となるリョーガ、作陽高校出身と岡山ゆかりのタカマサを投入して勝ちを狙いに行くも、1-1のまま試合終了。
不調ながらも勝ち点1をゲットして御の字、という側面もある一方で、やはり勝ち点3がほしかった。同勝敗数ながら勝ち点差で水戸に抜かれ、17位に後退してしまったからには、なおさら。
勝つことの難しさというものを、あらためて知らされた試合だったのではないでしょうか。
ですが、立ち止まっている暇はありません。中2日で、すぐに次の試合が控えています。
1戦の重みを知るからこそ、次節、勝ち点3という結果に結びつけてほしい。そう願います。
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【J特】第7節  ファジアーノ岡山戦

2011-10-25 23:59:36 | カターレ富山
5連戦も4戦目。前の試合から中3日、岡山はカンコースタジアムに乗り込み、ファジアーノ岡山と対戦します。
震災の影響からの変則日程も、いよいよラスト。そのあおりを受けて、10月も下旬というこの時期になって今季初対戦となる岡山戦です。現在15位につける岡山との勝ち点は、わずかに1。直接対決だけに、勝敗の行方が順位に直結するだけに、負けは論外として、引き分けすら避けねばならない戦い。目標到達へ向けて、是が非でも勝たねばなりません。
この対戦の結果が、今節だけでなく来月の35節まで影響するであろうことからも、まずはこのアウェイ戦で勝利し、さらにはホーム戦も勝つ、という意気込みで臨まねば。
疲労の蓄積など、厳しい条件の中での戦いとなりますが、譲るわけにはいきません。
前々節の鳥取戦の勝利、前節・愛媛戦の引き分けに続き、ホーム3連戦での負け無し、勝ち点7を目指してくる岡山。前節は先制しながら追いつかれての引き分けで連勝を逃してしまっただけに、その思いは強いものかと。対富山戦の連敗を阻止すべく、ホームの意地を見せてくるはずです。
岡山も3バックのチーム。要であるストヤノフを中心にした守備力もさることながら、3バック対策というものにきちんと対応して来るであろうことは明らか。この時期に来ての初対戦ですが、それはこちらのデータを吟味するサンプルも多いということ。お互いにではありますが、いかに相手を理解しつつその上を行けるかが問われます。

累積警告によりヨシケンが出場停止、入れ替わりに出場停止あけの池端が入るであろうこと以外は、ほぼ前の試合と同じ陣容ではないかと。鳥栖戦の負傷から全治2週間と診断された黒部の欠場はやはり痛いですが、それでも今はゆっくり休んでもらい、リーグ戦最終盤にはまた活躍してもらわねばなりません。
その意味からも、引き続きスタメンを張るであろう苔口の働きには期待がかかるところです。ヴェルディ戦で見せたような動き出し、ポストとしての役割を今節でもきちんとこなせたのであれば、2列目からの大西、朝日、あるいはヨンドク、さらには舩津といったメンバーの攻撃時の活性化にも繋がるはず。遠目からも積極的に狙いに行き、隙あらば一気に抜け出すという得点パターンを、今節も確実に踏襲せねばなりません。

順位的に、昇格争いに関わるチームとの対戦は終了。以後、中位から下位のチームとの対戦が続くことになります。
だからといって、楽になるわけではありません。昇格を目指す相手であれば、ちょうどヴェルディ戦がそうであったように、「下位のチームを相手に落とせない」という気負いから隙が生まれるということもあり得るところですが、そうはいかなくなるというか。むしろ逆に、順位が近いからこそ負けられないという奮起があるであろうことから、やりにくさもあるかもしれません。
しかし、それはお互い様というもの。
あなどるようなことはあってはならないものの、それでも勝利を挙げなければならない戦いです。実力が伯仲するからこその、もう一歩踏み出して勝利につなげる力を発揮することが求められます。
この5連戦にしても、力の差を見せられての連敗スタート。しかし、そこで怯むことなく挑みかかった結果が、ヴェルディ戦の勝利。その流れから、連勝を期すべき戦いに勝利しなければ。

本来であれば、4月中旬に対戦していたこのカード。過密日程の厳しさも、むしろラッキーと捉えるべきかと。なぜなら、約半年を経て、4月の段階から明らかな進化を遂げているから。この対戦に勝ったほうが来月の35節の再戦で優位に立てることは明らかなだけに、その間隔が短いからこそ、この今季初対戦を制する意味合いが大きなものになります。
ならば、勝て。
勝って、アウェイ岡山戦の連勝を3に伸ばせ!同じく週の半ばのナイトゲームとなった昨年11月の対戦以来の勝利を挙げろ!
勝たれ!!!富山!!!!!
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【J特】課題克服への思いが結実!自分たちのサッカーを体現し、見事に勝利!  東京ヴェルディ戦

2011-10-23 21:17:55 | カターレ富山
2-1で勝利!!
このところ続いていた前半早い段階からの失点という悪癖を克服し、逆に13分に先制点、31分に追加点と、理想的なかたちで折り返しました。
それでも、去年のヴェルディ戦では2点差をひっくり返されて敗れました。今年にしても湘南戦の記憶が新しいだけに、不安もやはりありました。その不安があったからかどうかはさておき、後半開始いきなり1点を返されてしまうという、まずい展開。さらに、そのゴールで勢いを増したヴェルディに攻め込まれる機会も増えてしまいました。
やはり、「まさか?」という思いは、心のどこかにはあったと思います。それでなくとも、J1昇格を諦めず、残り全勝を掲げている相手。厳しい戦いを強いられました。
しかし。
攻め込まれながらも、弱気にはなりませんでした。相手の勢いに屈してずるずると後退、結果失点してしまったという前回対戦と同じ轍は、踏みませんでした。
最後の最後まで追加点を許さず、リードを守りきって勝ち取った、価値ある勝ち点3。巻き返しを図るために負けられなかった試合で踏みとどまり、ヴェルディ戦の連敗を3で止める、大きな大きな勝利を手にしたのでした。
惨敗の鳥栖戦からわずかに中2日のアウェイ戦、しかも前回大量失点の東京ヴェルディ。負ければ目標到達がさらに遠のいてしまうという状況。今季初出場の鶴田が連携面などで実戦でどうかは未知数、さらには故障で黒部を欠くという、どうにもこうにもネガティブな要素が漂っていたこの試合。
試合間隔が短いという疲労度などの問題もさることながら、敗戦を引きずってメンタル面が弱かった日には・・・前回対戦時のことがあるだけに、また大量失点してしまう懸念もぬぐえませんでした。

飯田に代わって、このところ控えに入っていた鶴田が今季初出場・初スタメンとなりました。このところの試合でミスが続いたことも交代の要因でもありましょうが、悪い流れを引きずってまたミスする、ということだけは避けねばならなかったこともまた、事実。今季中盤以降の成績面での持ち直しがあったのは飯田の働きが大きかったことは揺るぎない事実。だからこそ、彼にはいちどリセットしてふたたび立ち上がるための機会として捉えてほしいところかと思います。
そして、久々のスタメンで1トップに入った苔口。今季中盤の怪我以来、途中出場が多かった彼にとっては、黒部の代わりではない、彼なりの特色を発揮する働きが求められました。
そのほかには、池端欠場の影響もあり、ヨシケンがスタメンに復帰。これによって、初の吉川兄弟スタメンが実現することとなりました。鳥栖戦にあって、敗れながらも90分通して動けたのが収穫という弟のほう、ヨシタクはボランチの位置で。

先制点は、大西の絶妙なロングフィードに反応した苔口が持ち前のスピードで駆け込み、冷静に蹴り込んだもの。狙っていた戦略が見事にはまったナイスゴールでした。
その後も気を抜くことなく攻めるカターレ。舩津、谷田が積極的に遠目からも狙っていったりと、いい形を作りました。彼らが前めのポジションにいられたのは、あまり目立たなかったけれどいい動きをしていたヨシタクの存在があったからこそのように思いました。後方がしっかりしていたことで前もラクになった、という形だったかと。
そして、2点目。相手DFのクリアミスを見逃さなかったヨンドクが素早く前線へ送り、それに反応した朝日が一閃。一瞬の判断力が活きたのも、攻める意識がしっかりしていたからこそだったかと。
後手に回ることなくしっかりとプレーできたことが良い結果を呼び込むという理想的な展開により、2-0で前半を終えました。

しかし、後半開始直後にいきなり失点。
気をつけねばならないことは、わかっていたはず。2点差をひっくり返される悪夢をまた繰り返してしまうのか?という不安もやはり、ありました。
GKの鶴田ですが、どうも位置取りが落ち着かない印象でした。そりゃ、今季初出場・・・というか、3年ぶりの公式戦出場。いきなり万全でやれというのも酷ではあるのですが、全幅の信頼と言うには物足りない印象でした。
そして、接触プレーで痛んだ福田が、その影響を考慮して後半の早い段階で交代。カードをもらってしまっていたこともあったにせよ、相手の攻撃の要であるマラニョンを押さえ込んでいただけに、苦しくなること必至でした。
1点を返したことで、目に見えて攻撃の積極性の増したヴェルディ。後半に息を吹き返して持ち味発揮とは、まるで近頃のカターレを見ているようでしたが・・・。後半から投入されていきなり得点の起点となったアポジをはじめ、連動した攻撃に手を焼きました。
それでも、耐えるカターレ。ヨンドクに代えてタイジローを投入して中盤の安定を図ったものの、3枚目の交代カードは切らず。正念場ということを意識した上で、しっかりとした自分たちのサッカーを貫けという監督からのメッセージでした。それに応え、ピンチも招きながらも防戦一方にはならず、しっかりとプレーを続ける選手たち。
なかでも、前線でターゲットとなってボールをおさめた苔口の働きが秀逸でした。もちろん、黒部と同じではない。けれども、自分の役割をしっかりとこなした見応えのあるプレーだったかと。

そして、タイムアップ。
苦手としていたヴェルディからの勝利。惨敗を引きずることなく、見事にアウェイ戦勝利という結果を出してみせました。
ここで敗れていたならそのままずるずると行きかねなかったところを踏ん張った、底力。チームの成長の一端を垣間見たような気がします。
目標到達までは、まだ道半ば。
ですが、やれば出来るということを結果で示したカターレ。
今後は上位陣との対戦はなくなるものの、逆に、順位が近いからこそのやりにくさもあるはず。それを乗り切るためには、まだまだ精進が必要です。
5連戦も、折り返し。
マイナス要素は引きずらず、プラス要素は継続して、リーグ戦最終盤に臨まねば。
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