行く末遠ければ

生まれも育ちも富山県砺波市
地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

執念の同点ゴール!土壇場で勝ち点1をもぎ取る カマタマーレ讃岐戦

2024-09-30 18:24:18 | カターレ富山
2-2のドロー。
これまでずっと負けなしだったホームで、ついに無敗が途切れてしまうのかーーーあきらめて敗戦を覚悟していた人もいたでしょう。それは仕方のないこと。
自分たちのミスから先制を許してしまい、せっかく追いついたにも関わらず、勝ち越しゴールを決められて再びビハインド。相手が時間をかけたプレーで時計を進めるなか、残りが少なくなっていくばかりの試合時間。もうダメだ、と思ったとしても、無理もない。
しかし。
敗色濃厚のなかでも、カターレはあきらめませんでした。
最後の最後、終了間際の後半アディショナルタイムに同点ゴール。
逆転にこそ至らなかったものの、それでも。
土壇場に敗戦を回避、0に終わるはずだった勝ち点を、1ながらも積み重ねることに成功。
まさに、執念で掴んだドロー決着。ホーム無敗を継続したのでした。

勝つべき試合で勝ちきるーーー昇格を狙うカターレにあって、必須とも言える要件のひとつ。それを見事に体現するかたちで、オープニングマッチを含め金沢を3度撃破、北陸ダービーを制した前節。
アウェイから持ち帰った勝ち点3を、ホームでも継続していくためにも。
讃岐、今治と続くホーム連戦を勝ちきるべく。いつにも増して気合を入れて臨まねばなりませんでした。
勝ち試合からはヘタにメンバーをいじらない、というのはセオリーですが。それに倣って、前節と変わらないスタメンとしたカターレ。
そのなかにあって、前節、試合途中に負傷退場してしまった今瀬が、今節もしっかりとスタメンに。大事無いようでなにより。
サブメンバーを見てみれば、前節はメンバー外となっていたヨシキ、古巣対戦となる松本のほか、ここしばらく病気で戦列を離れていた瀬良の名が。シーズンも残り少なくなっていくなか、チームとして総力戦で臨まねばならないなかでは。瀬良の復帰は、明るい材料と言えました。
ホーム・県総では久しぶりとなる、14時開始のデイゲーム。もちろん、狙うは勝利のみ。応援にも気合が入りました。

夏の中断を挟んで5連勝、前節こそ松本山雅に4失点を喫して敗れたものの、スコアほど悲観する内容ではなかったという讃岐。
プレーオフ圏内入りにはいささか厳しい状況ではあるものの。逆に、取り巻く状況がどうだとかは関係なく、とにかく勝っていくことこそが、いま自分たちのやるべきことーーーそんな、ある種の割り切りのようなものがあった、ということでしょうか。
実際の対戦を見て思ったのが、「順位なんてアテにならねーな」ということ。
前節8位として対戦した金沢よりも、今節15位として対戦している讃岐のほうが、よっぽど手強いじゃないかと。
もちろんシーズンも終盤戦ともなれば、各クラブともスカウティングの精度も上がって、より対策にも力が入る、というのはわかりますが。
最終ラインからボールをつなぎつつ状況を伺い、チャンスと見れば一気呵成に攻め上がる、というカターレのスタイル。それに対して前線からガシガシと圧力をかけて、全体的にラインを上げつつ対応してきた讃岐。そのプレッシャーに難儀させられることに。
もちろん、前線メンバーの消耗が激しくなるなど、リスクもあることは確か。
けれど、そのリスクを踏まえてもなお、やりきる姿勢。それは、このところの連勝で培ってきたところの自信のなせる業であったのかもしれません。
カターレとて、いつもいつも自分たちの思うがままにプレーできるとは思っていないでしょう。うまくいかないならうまくいかないなりに、なんとか状況を打破する糸口をみつけねばーーーそんななかでした。
31分。
ゴール前で田川が蹴り出したボールが、ひと目で失敗とわかるミスキック。それが、あたかも相手へのパスか?という状態になってしまい。
あ、やべぇぞこrーーーそう認識する間もなく、次の瞬間。
それでなくとも果敢に前線から突っ込んできていた讃岐が、相手のミスを見逃すはずはなく。MF吉田 陣平に蹴り込まれ、先制を許してしまうことに。
失点そのものには、良いも悪いも無いかもしれませんが・・・それでも。
ここまで無敗のホームで、失点そのものが少ないホームで。先制ゴールを許して追う展開になることも久しぶりですが、それがよりにもよって、自分たちのミスからとは。
まずいかたちでの失点をなんとか挽回すべく、奮闘するも。
マテウスが良いかたちからシュートを放つも、ゴールならず。流れを変えるまでには至らぬまま、ハーフタイムを迎えることとなりました。

0-1で試合を折り返すこととなり、勝負の後半へ。
もちろん、前半から失点して追う展開は避けたかったところでしたが、それでも。
見方を変えたならば、ハーフタイムによって気持ちの切り替えや、監督からの指示を確認する時間があったということ。決して悪いばかりではないぞ、と。
修正を図る後半、開始のタイミングでメンバー交代を敢行。頭からヨシキとショウセイのルーキーコンビを投入し、同点、逆転を狙っていくことに。
すると、その起用が開始早々に当たりました。
なんと言っても、素人目に見てさえも、ヨシキが効いている。
もちろん、交代となった陽次にも、彼なりの良さがあるのは確か。だから一概に彼が良くなくて上手くいかなかった、というわけではないものの。
それでも・・・こうも、違うかと。
ボールの収まり、ドリブルでの仕掛けなど、それこそ目に見えて効いているヨシキ。
前節を除き、ほぼ全試合に出場してきた彼ですが、あらためて実感しました。今シーズンのカターレには、ヨシキが必要だと。

そのように交代策の手応えを実感していた最中。
52分、安光がマッチアップした相手を振り切ってペナルティエリア内に蹴り込むと、それに反応したショウセイがシュート。GKに弾かれたものの、それを押し込んだのは、ヨシキ!
まさに、交代策が的中するかたちで、後半開始から早い段階での同点ゴール。ビハインド状態に沈んでいたスタンドに、活力が戻ったのが実感できました。
そうだ、ここまで無敗の県総だ。ここで途切れさせることなど、あってたまるかよ!
まずは、追いついたカターレ。このまま一気に逆転だ!
ただ。
59分には相手のシュートがポストに当たって救われるというピンチもあり、完全に相手から勢いを奪ったということではなかったと。依然として油断ならない展開が続くことに。

そんななか、71分でした。相手の攻勢を、なんとかはじき返していた守備のなかで。
ゴール前には人数がいたものの。途中出場のMF森 勇人が、ペナルティエリア外の遠目から思い切ったシュートを放ち。一瞬、虚を突かれたというかたちになったということか。それがゴールに吸い込まれ、勝ち越しを許すこととなってしまったのでした。
ミスからの1点目に続き、今度は寄せの甘さが招いた失点とも言えただけに。
もちろん決めきった森のシュートが素晴らしい精度だったということは、確か。
ただ、カターレが防ぐ術は何もなかったのか?と言うと・・・さにあらず。
まさに、痛恨の極みというような失点で、再びリードされることに。
それまでの試合展開からも、決勝ゴール足り得る勝ち越し点に、勝利を確信したということでしょう。アウェイ側ゴール裏へ、数としては少なかったながらも富山にまで駆け付けたサポーターのもとへ、駆け出していく讃岐選手たち。
ここまで無敗の県総にあって・・・今シーズン初の光景であったかと。
まず、これまで失点そのものが、数えるほどしかないことが前提として。1失点の試合にも、タイミング的に勝利を決定づけるようなものは無く。複数失点を喫したのは、ルヴァンカップの札幌戦と、先のYS横浜戦のみ。その札幌戦も、2点目はホーム側ゴールのPK。YS横浜戦は3点を追う状況で、それどころではなかったと。
あるいはボコボコにやられるのでは?との予想もあった清水戦・神戸戦といった格上相手にもなかったシーンが、今節、目の前に。
簡単な試合など無いことは、下位だから勝てるわけではないことは、わかっていたはず。
けれども・・・いざ、厳しい現実を見せつけられては。
負けを覚悟した人も、少なくなかったと思います。

それでも。
あきらめるという選択肢は、ありませんでした。
キャプテンの吉平を中心に、声掛けを続け。ゴール裏も、必死に声援を続け。
確かに、厳しい。けれども、心が折れてプレーが散漫になった挙句にとどめを刺される、というパターンに陥ってはならない。最も避けねばならない事態。それがわかっているならば、なにはなくともチームを信じて応援するだけだろ!と。
一方、前節の敗戦をバネに、再び勝利を掴んでいこうという讃岐。粛々と、ゲームの締めに入ることに。
何故か讃岐寄りのジャッジを連発する審判にイライラ、倒れて時間を使う讃岐選手にイライラ、CKからコーナーでボールをこねくり回す、いわゆる「鹿島る」プレーにイライラさせられたりもしましたが。
それでも。
あきらめることなど、あってたまるか!こんなところで県総無敗が止まる?冗談じゃない。
あきらめてなど、やるものか!

5連勝からくる自信を元に、3位の富山をアウェイで撃破!ーーーあるいは讃岐側は、勝ち越しゴールの時点でそんな青写真を描いていたのかもしれません。
確かに、勢いを感じる相手であり。体感的な強さで言えば、15位という順位でいることが不思議なくらいに、上位クラブと遜色ないレベルで厄介な相手であったと。それは認めます。
ただ、それでも。
讃岐の15位という順位も、カターレの3位という順位も。それぞれ、積み重ねがあって、そうなっているのだと。
何が言いたいかと言えば。
確かに、今シーズンではカターレも成し遂げていないところの5連勝を達成している讃岐。今が絶好調であることは認めましょう。
ただ、それでも。
それでも、ここまで7勝で15位のチームと、倍の14勝を挙げて3位のチームとでは、「どちらが勝ちなれているのか?」ということ。
正直、讃岐は勝ちを焦っていたのではないかと。
鹿島るプレーにしても、もっとしかるべきタイミングがあったはずなのに。それを待てなかった。
カターレに、心折れることなくあきらめない信念を残すだけの猶予を、与えてしまったということ。

6分と表示されたアディショナルタイム。そのなかで、90+2分。
自陣左サイドからピッチを斜めに切り裂くように蹴り出した今瀬。そのボールが、右サイドを上がっていた途中出場・布施谷につながり。その布施谷がゴール前へとクロスを上げると。やはり途中出場・古巣対戦となった松本がそれをすらすと、そのボールに反応したのは末木!蹴り込んだボールがゴールへ!
まさに、起死回生。敗戦寸前の土壇場で、追いついて見せたカターレ。
いや、まだだ。まだ時間は残っている!
逆転勝利を信じ、猛然と攻め込み続ける選手たち。
体力的な消耗だとかは関係ない。気力がチームを突き動かしていました。
ここまでも再三ファインセーブを見せてきた讃岐GK今村 勇介が、2失点こそしたものの、その「当たっている」守備でもって立ちはだかり。
CK、スローイン、とにもかくにも攻め続けるカターレ。理屈じゃない、勝つんだ!
もうあと1分あれば、崩せたーーーそんな感覚は、確かにありました。
しかし。無情のホイッスル。
試合終了。
逆転勝利にまでは、至らず。欲しかった勝ち点3は、1止まりに。
ただ、それでも。
敗戦濃厚であった状況を覆し、1ながらも勝ち点をもぎ取ってみせた。そして県総無敗を継続してみせた。それもまた、揺るがぬ事実です。

試合後、いつもならばピッチに整列、各スタンドに向けて挨拶に回る、というタイミングで。
チーム全員が輪になって、ミーティングがおこなわれることに。
それだけ、勝ちたかった試合。
同時に、勝てなかったからこそ、気を引き締めねばならない試合。
普段には無い異例の光景ではあったものの。スタンドのファン・サポーターを含め、カターレを取り巻くすべての人が、悔しい結果を受け入れつつも前を向こうとしているーーー思いが伝わってきた、そんなシーンでした。

今節今治が勝利したことにより、勝ち点の上では1差が3差に広がることに。
それでも。
土壇場でもぎ取った勝ち点1が、とても効いています。
あのまま敗れて4差となっていたならば、直接対決で勝てたとしても、それだけでは逆転できない状況となっていました。
それが、直接対決で勝ちさえすれば、無条件で上回ることが出来る。この1差が、とてつもなく大きな意味を持ちます。
試合後、殊勲の同点ゴールを挙げた末木が言いました。「ポジティブに捉えるなら負けなかったことが大きいと思うので、この勝点1を次に活かすためにも大きな勝点1だったと思います。 」と。
まさに、そう。
ベストな結果は得られなかったにしても。ベターではあった。
次節、今治を打倒して順位を入れ替えるという目標そのものには、なんの不足もない。
ならば。
次節の勝利のために、邁進していくのみ!
必勝を誓い、勝ちきるのみです。
戦いは続きます。
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第30節 カマタマーレ讃岐戦

2024-09-28 19:02:39 | カターレ富山
2024シーズンも残り9試合、あと2か月。いよいよ佳境、ラストスパートという状況。
2位・今治との勝ち点差を1とし、次節にはホームでの直接対決も控えるなかで。
ホーム2連戦の初戦として迎える、カマタマーレ讃岐戦。順位では下位クラブだとはいえ、決して油断ならぬ相手。しっかりと勝ちきり、これまでの勢いや手応えを、力に変えていかねば。

前節は北陸の盟主としてのプライドをかけた金沢戦・北陸ダービーを制したカターレ。
今シーズンここまで苦手としてきたアウェイ戦、しかも9000人を超えるJ3ではなかなか見ないようなアウェイ感満載の状況でも。これまでの自分たちのサッカーを貫き、見事に勝ちきってみせました。
もちろん、文句のつけようがないほどの完全無欠の試合であったかと言えば、さにあらず。良かった部分も多かった半面、反省部分もありましたが。
なによりも結果を求められた試合で、勝ちきったこと。勝利から得られた自信というものは、残り試合を戦い抜くにあたって、大きな財産となったことかと。

讃岐との前回対戦は、シーズン開幕間もない第2節のことでした。お互いに開幕節を引き分け、どちらにとっても初勝利がかかった試合でしたが。
前半はカターレが優勢に試合を進めるも、決めきれず。後半は讃岐の逆襲に遭ったものの、なんとかしのいで無失点。スコアレスドローとなり、両チームともに開幕2試合連続ドロースタートとなったのでした。
その後、第5節のホーム金沢戦でこそ勝利したものの、3月まで1勝4分け2敗と、スタートダッシュに失敗してしまったカターレ。
一方の讃岐は、さらに深刻で。
勝ちきれずドローに終わる試合が続き、8分け4敗と開幕から12戦連続勝ちなしが続くことに。5月6日の第13節・沼津戦で初勝利を挙げるも、一時は最下位に陥るなど、なかなか状態は上向かず。
ルヴァンカップの躍進で、タイトなスケジュールながらもしっかりと実力をつけていったことが功を奏したカターレが、右肩上がりに上向いていったのに対して、なかなか勝ちきれずに下位に沈んでいった讃岐。
しかし、それでも。
讃岐にとって夏補強が、ひとつの転機になったようで。
長野からFW森川 裕基、秋田からFW丹羽 詩温といった選手を獲得した強化策が的中するかたちで。夏中断期間を挟んで5連勝と、クラブタイ記録となる連勝を成し遂げました。
今シーズン、それこそ3位につけるカターレですら成し遂げていない5連勝。その期間中には1万人集客プロジェクトを掲げながら雷雨の影響で開催延期となってしまった試合、というものがあったりもしたなかで、アクシデントにも屈せず成し遂げた、と。
前節は、松本に4失点を喫する敗戦。クラブ新記録となる6連勝こそならなかったものの。スコアほどには厳しい内容というわけではなかったということらしく、今節・富山戦で勝利し、再び連勝していく!という気構えで乗り込んでくることでしょう。
前節対戦した金沢などは、夏補強の効果が表れず、夏中断以降勝ちが無い不振に陥っていたりするのとは、まさに真逆とでも言いましょうか。
遅きに失した、などと言っている場合ではなく。
現在15位の讃岐にとっては、昇格戦線に喰らいこむには厳しいにしても。残留争いからは一刻も早く抜け出してしまいたい、という目標がハッキリしているぶん、相手が上位の富山であったとて、怯んだりしている場合ではない、と。
むしろ、カターレがそうであるように、讃岐にとっても、前回対戦で勝てなかった相手に今度こそ勝つ!というモチベーションで臨む試合。
3連勝がかかるカターレではあるものの、最近まで5連勝していた讃岐との対戦では、順位うんぬんではないところの緊張感をもって、しっかりと打ち倒さねばなりません。
讃岐にとっては、今節のアウェイ富山戦の後に中2日で、延期となっていた福島戦を戦うことに。その後、中3日で次節・鳥取戦へと続く流れ。
カターレ目線で言えば、「なんだそのくらい、こっちは6月に公式戦8試合とか、もっとキツいスケジュールでやってたわ」とか言いたくもなりますが。
それはさておき。今節に関して言えば、讃岐の側にだけ連戦対応を考慮せねばならない必要がある、ということ。
悪天候による延期であり、クラブにはなんの非もないだけに。お察しします、と言うだけのことですが・・・それでも、それはあなた方の都合ですよね?と。
今節、上位富山を相手にベストメンバーを組めるとは限らない、という事情はありましょうが、それはそれ。同情はしても、勝ち点は譲りませんよ、と。
迎え撃つカターレとしては、讃岐の挑戦をしっかりと返り討ちにする。ただそれだけのことでです。

期待したいのは、吉平。
前節・金沢戦での勝利後、ゴール前まで来ての挨拶時に、この時期に連敗してしまった去年とは違う!という意思を、覚悟を、ファン・サポーターに伝えていました。
去年の悔しさを知るからこそ。
思えば、ちょうど1年前の今頃。9月10日に開催されたアウェイ讃岐戦で敗れてしまい、首位から転げ落ちるかたちで4連敗となってしまっていたのでした。
結局、その後は勝ったり負けたり。復調は叶わず、同勝ち点ながら得失点差で昇格を逃すという事態にまでつながってしまったのでした。
ホームとアウェイの違いはあれど、再び巡ってきた9月の讃岐戦。
昨シーズンとは違う!ーーーそれを誰よりも強く感じ、キャプテンとしての責任も背負っている吉平にとっては。今節、必勝をかけて臨む讃岐戦への意気込みは、並みならぬものがあるのではないかと。
とかく次節の今治戦へ意識が向きがちという状況にあっても。
それでも、去年と同じ失敗を繰り返すわけにはいかないことを誰よりも意識する吉平にとっては。必勝を期す今節、なんとしても勝ち点3をもぎ取らねばならないと。
その覚悟を力に変えて、是非ともゴールを、勝利を奪いとってほしいです。

ホーム無敗ーーー今シーズンのカターレが、ホームで負けるわけがない!いや、勝つんだ!
そんな思いを、勝利に、勝ち点3に、つなげていかねばならない今節。
今治戦が大事であることは言うまでもないとしても。
今節だって、劣らず大事。前哨戦などではない、万が一にも負けては、取り返しがつかないことは、どの試合も一緒なのだから。
もちろん、負ける気などさらさらありませんが。
それでなくとも、前回対戦で勝ちきれなかった相手へのリベンジマッチ。
勝つべき理由しかありません。

ならば、勝て!
勝って3連勝、昇格を狙うに相応しいクラブであることを、しかと内外に示してみせよ!!
必勝を期し、腰を据えて、粘り強く!!!

勝たれ!!!富山!!!!!
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シーズントリプルで北陸ダービー制覇!富山のプライドを示す ツエーゲン金沢戦

2024-09-23 21:03:59 | カターレ富山
1-0で勝利!
3月の春分の日に開催されたホーム・県総での対戦より半年。秋分の日にアウェイ・金沢ゴーゴーカレースタジアムでの開催となった今節の金沢戦。
2度あることは3度ある。
前半の早い段階に幸先良く先制したカターレが、その1点を守り切るかたちで勝利。
オープニングマッチを含めてシーズントリプルを達成し、北陸ダービー完全制覇。
富山のプライドをかけた一戦を制し、スタジアムにカターレ勝利の歓喜がこだましたのでした。

2月のオープニングマッチ以来の再訪となったゴースタで、スタジアム最多記録となった9229人を動員した北陸ダービー。富山側からもおよそ2000人が訪れ、アウェイ側を青く染めることとなりました。
雨予報に心配された天候も、時折弱い雨が降る時間帯こそあったものの、おおむね曇りというコンディション。快晴であったオープニングマッチと比べては、あいにくの空模様ではあったものの。最近まで続いた暑さのことを思えば、随分とマシとも言える状況での試合と言えたかと。
試合に先立って発表されたスタメンに、驚くことに。
ルーキーながらチームの中核として出場し続けてきたヨシキが、メンバー外。
怪我という情報リリースも無いので、戦術的なものなのかも含めて、なんとも言えないところはありますが・・・やはり、意外でした。
それでも。「誰が出場しても戦力が落ちない」というチームは、こういうときにも慌てることはない。出場選手たちを信じて応援するのみ!
金沢側の赤と、カターレ側の青と。2色に彩られたスタンド。試合開始時間が迫るにつれて、ボルテージも上がっていくことに。
席分けの違いもありましょうが、先のオープニングマッチではミックス席とされていた部分もきちんと青色が埋めることとなり、そのコントラストが顕著に。
それにしても・・・隣県対決、他と比べても行きやすいアウェイ戦とはいえ、今まで見たこともないようなカターレサポーター数。バックスタンドの2階席、3階席まで青く染まっていた光景は、壮観でした。
試合開始時刻ごろに吹いていた風の影響ということでしょうか。コイントスで勝った金沢は、陣地変更を選択。
おいおい、そんなことしたら、オープニングマッチのように後半のゴールで選手がゴール裏に駆け寄ってハイタッチ、ってことが出来ないじゃないか。せっかくゴール裏席との距離が近いサッカー専用スタジアムだというのに。
まあいい。どのみち、どんな状況でも勝つことが重要であって。
大観衆が見守るなかで、いよいよキックオフのときを迎えることに。

試合は、前半の早い段階に動くこととなりました。
8分、最初のCKのチャンスでマテウスが頭で合わせるも、惜しくもバー直撃でゴールならず。それでも、こぼれ球を拾って2次攻撃、その流れから再度CKを得ることに。
9分、同じようにメインスタンド側コーナーからニアに蹴り込んだボールに合わせたのは、今瀬!
「良いボールがきたので触るだけだった」というヘディングシュートがゴールに吸い込まれ、先制!
今瀬の今シーズン初ゴール。これまで怪我で離脱の時期もあり、苦労してきた彼ですが。この大事な大一番で、見事な大仕事をやってのけたのでした。
今シーズンここまで、なかなかセットプレーからの得点がなかったというのが懸念材料でもあったカターレ。加えて、アウェイ戦では2試合連続無得点で勝てていなかったという状況。それらを含めて、勝利に向けて大きな大きな意味合いを持つ得点となったのでした。

幸先良く先制したカターレでしたが、そこで緩むことはなく。
前節、試合を決定づけるかのような3得点目の直後に連続失点してしまった苦い経験があるだけに。同じ失敗を繰り返すことなく、集中したプレー。
球際の強さ、寄せのスピード、パスの正確性など、多くの部分で金沢のそれを上回っているのが見てとれました。
大観衆が見守るダービーという状況にあっても、しっかりと自分たちのサッカーができているということ。
特に出色であったのが、ヨシキに代わってスタメン出場となった陽次のはたらき。
「そこにいるのか!」という運動量でもって、好守にわたってピッチを縦横無尽。
もともとポジショニングセンスには定評のある彼ですが、あらためて、そのセンスが抜群であることを知ることに。
ヨシキの代役というだけでなく、きちんと個性を発揮。それがチームのチカラの底上げにつながっている。頼もしさを感じました。
カターレペースで試合が進み、追加点をねらったものの、なかなか決まらず。
とはいえ。こういった展開は、今シーズンこれまでも何度もあったこと。
いかに集中して自分たちのサッカーをやりきるか。そんななかで、勝つために必要なプレーを、しっかりと実行できていたように思います。

リードした状況で前半を終え、試合は後半へ。
当然のことながら、同点、逆転を目指す金沢は、修正をかけてくる。それに対し、いかにしっかりと対応できるかが問われるだろうと。
案の定、と言うべきか。
だんだんと金沢に攻め込まれる時間帯が増え、逆にこちらからはなかなか攻め込めない状況に。
そんななか、思わぬアクシデント。
先制ゴールを挙げた今瀬が太ももあたりを押さえて倒れ込み。一旦は立ち上がったものの、やはり無理ということで、担架で運ばれて退場。交代を余儀なくされることに。
しかし、それでも。
急遽交代出場となった鍋田ですが、交代そのものは想定していたということで、それが早まっただけという認識で。臆することなく、しっかりとプレーに入り、献身的な守備をみせることに。
そのあたりもまた、「誰が出場しても戦力が落ちない」というチームの強み。
鍋田のほかに布施谷とショウセイ、坪川と西矢が途中出場となりましたが、それぞれにしっかりと役割を全う。集中したプレーで、ギクシャクすることなくスムーズに試合に入っていきました。

一方で、追う立場となった金沢もまた、交代から事態の打開を模索していくことに。
そんななか途中出場してきたのが、元カターレの大谷 駿斗。
前節、3失点を喫して敗れた讃岐戦であったものの。そこで気を吐き、一矢報いるゴールを決めてみせた大谷。
今節、古巣対戦でもあり、ここまで2連敗となっている富山戦のリベンジをかけて、やはり気合が入っていたようで。
かつての仲間であり、そのプレーの特色については知っているつもりでしたが・・・あらためて見ると、「速ぇーな、オイ!」と。
その抜群のスピードたるや、ピッチに近いサッカー専用スタジアムということもあって、印象は強烈でした。
ただ、それでも。
今のカターレで最前線を務めるFWマテウスが、そのスピードを以て対抗。アグレッシブな守備で大谷に追いつき、ピンチの芽を摘むという場面もあり。
お互いにプライドをかけてバチバチにやり合う北陸ダービーという特別な試合にあって、見ごたえがあるシーンでした。

ほぼ試合を制圧していた前半、逆襲を受けつつもしのぎ続けた後半。
ゴール前でクリアが浅くなったボールを蹴り込まれたものの、田川が飛びついてセーブした場面。
もう一度同じような状況で、金沢の最前線を務める田口 裕也に強烈なシュートを浴びるも、ここも田川がしっかりと防ぎ切るなど。
個の能力の高い選手が多く在籍する金沢にあっては、ふとした隙を突かれて失点、単純なミスが高い代償に、という事態が起こったとして、不思議はありませんでしたが。
そうさせなかった、カターレの集中力。
今シーズンここまで、首位を独走する大宮に匹敵するレベルでクリーンシートを成し遂げているカターレ。
昨シーズン散見されていたような、もったいない失点というものが、明らかに減少した今シーズンにあっては。
我慢比べならば、負けんぞ!と。
なぜなら、カターレのほうが金沢よりも守備が良いチームだから。
リスクを回避しつつ、プレーも雑になることは無く。皆が、自分のやるべき役割を全う。その集中力は、勝利への執念は、切れることがありませんでした。

そして、タイムアップ。
1点を守り切って見事に勝利したカターレが、金沢戦3連勝。北陸ダービー完全制覇を成し遂げました。
赤と青のコントラスト、そのなかで歓喜に包まれる青。2000人オーバーというカターレファン・サポーターが、富山のプライドをかけた一戦を勝利に導いた選手たちを称えました。
ゴール裏に挨拶に来た選手たち。そこに、患部を冷やしながら合流してきた今瀬。
勝利の立役者に、皆が今瀬コールで迎えたのでした。
そして、トラメガを手にしたキャプテン吉平が言いました。
今までであれば、大事な試合を落としてきたかもしれない。けれど、今年は違うぞ、と。それを証明できたと。
まさに、然り。
前日の試合の結果、2位の今治が敗れたことで、勝てば1差に詰め寄ることが出来る状況でした。
ただ、それは監督以下、皆が意識しないようにしていたとのこと。
去年、同じような状況で・・・前日に昇格を争っていた鹿児島が敗れ、勝てば追いつける、あるいは追い越せるというときに。そこでお付き合い、敗れてしまいチャンスを活かせず、という苦い経験をしているだけに。
今年は違う、という吉平の言葉の重み。
結果でもって、勝利でもって証明してくれました。
選手たちとファン・サポーターが、同じ方向を向いているという感覚。それをあらためて共有できた実感があった、試合後であったように思います。

北陸ダービーにあたって、サポーター間でもライバル心をぶつけ合っていたなかで。
金沢サポーターが、「カターレ富山 祝 J3 10周年」なる弾幕で挑発してきたり。
オウオウ、言ってくれるじゃねーか金沢さんよお。
10年目であることは事実であり、それは受け止めるべき現実。ならばこそ、カターレ側にとってそんな煽りは、取り立ててダメージにもならないディスりでしたが。
で、試合結果のほうはと言うと。
カターレが見事に勝利し、北陸ダービー完全制覇。
歓喜のカターレ側とは対照的に、赤色の金沢側スタンドではブーイングも飛び交っていたようですが。
今節の結果、昇格プレーオフ圏外どころか、10位にまで順位を落とすことになった金沢。そんな不都合な現実に、やり場のない怒り、やるせなさ、無念さが渦巻いていることでしょう。
ひとつだけ、言っておこうか。
カターレがJ3に10周年、なんて煽ってくれたけれど。こちとら、そんなあんたらが今感じているような無念を、これまで9年に渡って、ずーーーーーっと耐えてきたんだよ、と。
それから言えば。金沢はまだ、J3地獄の入り口に立っているに過ぎないってこと。
金沢が上から目線で「そろそろJ2に上がってきて北陸ダービーやろうや(ま、俺らが勝つけどw)」とか煽ってきたときも。こっちはずっと、耐えてきたんだよ。J3地獄を。
3連勝でカターレの完全制覇となった北陸ダービー。
けれど、J3では今年が最初で最後。なぜなら、来シーズン、カターレはJ3に居ないはずだから。
昇格プレーオフで4度目のダービー?冗談じゃない。
カターレは、自動昇格で上に行く。プレーオフになど出ませんよ、と。
勝ったのが我々カターレで、負けたのが金沢。その事実を、粛々と受け入れてもらうだけです。

ひとつ、チームとファン・サポーターの絆を深める大きな勝利を手にしたカターレですが。
未だ、道半ば。
悲願成就に向けて、突き進んでいくのみです。
戦いは続きます。
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第29節 ツエーゲン金沢戦

2024-09-21 14:35:10 | カターレ富山
ホーム負けなし継続となるYS横浜戦の勝利により、自動昇格圏・2位今治との勝ち点差を4に縮めたカターレ。
その勢いをなんとしても繋げたい今節。そのただでさえも負けられない状況で迎える、隣県対決。
北陸富山のプライドをかけた、ツエーゲン金沢との北陸ダービー。
プレシーズンゲームとして対戦した金沢ゴーゴーカレースタジアムオープニングマッチ、3月のホーム戦、そして今節と、3度目となる金沢戦。もちろん、3連勝を期して挑みます。
シーズンも終盤戦へと突入していくなかで、足踏みしている暇などありはしません。
必ずや勝利し、勝ち点3を積み上げねば。

前節・YS横浜戦では、3点差をつける圧勝ムードが一変、1点差に迫られるも、辛くも逃げ切って勝利をおさめました。
簡単に勝てるような対戦相手など、ひとつもないーーー心がけてはいたことでしょうけれど。いざ、そんな状況を突きつけられたとなれば。やはり、検証・反省は欠かせないことでしょう。
それでも。
あるいは、去年の今頃、4連敗を喫していたような時期であったなら、踏ん張り切れずに引き分け、あるいは逆転負けをしていたかもしれなかった試合展開。けれど、そこでしっかりと踏ん張り、勝ちきったことの意義は大きいです。
もしも仮に、前節が3-0のまま、あるいはそれ以上で大勝していたら。
「この調子で行けば、次節もまぁ大丈夫だろ」などという緩み、油断というものが生じ、今節でもって手痛い敗戦、「こんなはずでは」ということにつながっていたかもしれない・・・というのは、いささか妄想が過ぎるかもしれませんが。
ともあれ。
簡単に勝てる試合など無い、ならばこそ、気を引き締めて臨まねば!ーーーよもやの苦戦が、プラスにはたらくように。勝ちながら強くなるように。今節しっかりと勝つことで、その成果を証明せねばなりません。

昨シーズンはJ2最下位に沈み、降格の憂き目に遭ってしまった金沢。記念すべき新スタジアム初年度を、J3で迎えることに。
シーズン開幕に先立って開催された新スタジアムのこけら落としでは、カターレと対戦。ショウセイの2ゴールと、松本、安光も決めて4得点。一方の金沢はPKでの1点にとどまり。お互いにJクラブとして対戦することになった初の北陸ダービーは、カターレの圧勝となりました。
その敗戦を引きずったのかどうか。開幕3連敗と、およそ最悪のシーズンインとなった金沢。
開幕4戦で3分け1敗と未勝利であったカターレも他所をとやかく言えなかったものの。それでも、リーグ戦初勝利、そしてリーグ戦での北陸ダービー勝利に向けて、気合の入った第5節。3月の春分の日だったというのに雪の舞うような厳しいコンディションのなかでの試合となりました。
試合のほうはショウセイが決勝ゴールを挙げ、1-0で勝利。リーグ戦初勝利を挙げたことで、その後のルヴァンカップ躍進など、上昇気流に乗るきっかけとしたのでした。
きっかけと言えば、金沢にとっても富山戦がきっかけとなったようで。
そこから10試合連続で負けなしと復調。上位進出にまでつなげることに。
プレーオフ圏内、最上位では3位にまで上昇するV字回復ぶりを見せた金沢は、夏移籍でも積極的な補強を敢行。東京Vより実績あるDFの平 智広、元徳島のMF西谷 和希の加入で双子の優希と西谷ブラザーズを結成、さらには岐阜から今季11ゴールを挙げているストライカー・田口 裕也を強奪してみせるなど。さすがは前年までJ2にいただけある、金持ってんな、と。
ただ、そこに落とし穴。
8月の中断明け初戦で首位独走の大宮に屈し、シーズンダブルをくらってしまうと。
そこから2分け3敗と連続勝ちなし。前節も4連勝中と波に乗る讃岐に1-3と敗れ、ホームで手痛い敗戦を喫してしまったのでした。
その結果、僅差ながらも昇格プレーオフ圏内からも脱落。連続ホーム戦となる今節・富山戦での巻き返しが急務という状況に追い込まれることに。
それでなくとも気合を入れねばならなかったであろう北陸ダービーが、金沢にとっては現状打破のために切羽詰まった状態で迎えることとなったようで。

金沢には金沢の事情があるのでしょうが、それはカターレも同じこと。
3得点を挙げながら1点差まで詰め寄られ、辛くも逃げ切った前節・YS横浜戦の反省を踏まえねばならないのは、もちろんとして。
ホーム無敗である一方で、どうにも結果を出せていないアウェイ戦。前回アウェイで引き分けた奈良戦、その前の北九州戦では敗戦。いずれも無得点に終わっています。今節、その例に倣うわけにはいきません。
それでなくとも、自動昇格へ向けて追う立場・3位という状況であるならば。
苦手アウェイだろうが、ココで躓くわけにはいきません。
むしろ、残り10試合とシーズンも終盤戦へと突入する今となっては。
ときと場所、相手に関わらず、勝つことが求められるからには。
ダービーという背景は理解しつつも。相手にも相手の意地があることは知りつつも。
「そんなもん知らん」
そんな、ある種の無慈悲さを以て、立ちふさがる相手を蹴散らすのみです。
昨シーズンの今頃は、手痛い連敗を喫するなど失速してしまいましたが。
その失敗は、繰り返さない。
覚悟をもって挑む試合、それがダービーならば、なおのこと。勝つしかないでしょう。

金沢戦2連勝の立役者・両試合でゴールを挙げているショウセイにかかる期待が大きいことは、間違いありません。金沢としても、要注意選手として警戒を厳としてくることは、間違いないでしょう。
それでもなお、決める。一流ストライカーになるために、相手にとって「気をつけねばならないとわかっていたはずなのに、やられてしまった」という選手になること。
そんな理想に対し、この金沢戦は、格好の舞台と言えましょう。
警戒されてもなお、その上を行く。そして、カターレに勝利をもたらす。そんな活躍を願ってやみません。
そして、ショウセイに警戒が向くということは、他の選手に対しては緩むということでもあり。
カターレは、なにもショウセイのワンマンチームというわけでは、決してなく。
ショウセイを警戒したければしてもいい、けれど、それだけで勝てると思うなよ?と。
同会場で開催されたオープニングマッチで、スタジアム初ゴールを含む2得点を挙げたショウセイの印象が強かったことは、事実でしょうけれど。
松本、安光のゴールもあっての4得点であったこと。それも紛れもない事実であり。
とくに、安光。
このところの、いわゆる「ゾーンに入っている」という活躍ぶりは、目を見張るものがあります。
なんなら、今節もまた、果敢なオーバーラップからの得点を叩き込んでもらおうか、と。
ホーム戦3試合連続で、前半のうちに先制ゴールを挙げて、チームを勢いづけましたが。
それを、アウェイでも。その脅威に気づいたときにはすでに遅し、という展開を希望します。

これまで同カテゴリに所属することのなかった両チームにとって、J3で史上初となった北陸ダービー。
長らくJ2金沢・J3富山という構図が続き、金沢にとってみれば、「いつまでもJ3にいないで、さっさと上がって来いよ」という上から目線でいたかもしれません。
そんななか、金沢の降格で実現することとなった今シーズンのダービーですが。
金沢も、今シーズンここまでの戦いで思い知ったのでは?
なにも、富山は好き好んでJ3にとどまり続けていたわけではなく。やる気が無かったわけでも、だらしなかったわけでもなく。
いわゆる、J3沼。
あんたらも足をとられて苦しんでいるソレに、もう10年ももがいてきたのが富山なんだよ、と。
もがき苦しむなかでも、あきらめることなくチャレンジを続けてきたのが、カターレ。
今シーズンもまた「あとちょっと」で終わらせないためにも。
立ちふさがる相手を、撃破していくのみ。
正直、ダービーがどうとか、個人的にはこだわりはありません。
金沢に勝てさえすればあとはどうでもでいい、というわけではないのだから。万が一、今節敗れるようなことがあっても、それでも昇格を果たすことのほうが大事。迷いなくそう言えます。
そもそも、勝ちを譲る気など、さらさらありませんが。
自動昇格圏を目指して、阻む者を蹴落とすのみ。

もちろん、狙うは3戦3勝、金沢を完膚なきまでに打ちのめしてのダービー制覇。
そして、勝ち逃げ。
来年はJ2にいるはずのカターレ。リベンジのチャンスなど無いものと心得てもらいましょうか。この先何年もすれ違ったままになろうとも。
ぐうの音も出ない敗戦を叩きつけ、カターレは上を行く!
シーズンダブル、いや、トリプルを達成し、ラストスパートへ加速をつけろ!
カターレのほうが、ツエーんだ!!

勝たれ!!!富山!!!!!
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完勝ムードが一変も、粘り強く勝ちきる。ホーム無敗継続 Y.S.C.C.横浜戦

2024-09-16 21:49:50 | カターレ富山
3-2で勝利!
連勝を目指しながらもスコアレスドローに終わった前節・奈良戦。その反省を活かし、今シーズンここまでリーグ戦無敗のホームから、再び勝ちにいかねばならない試合となりましたが。
前半の早い段階から幸先良く先制に成功し、後半開始早々に2点を加え、さらに突き放し。
完勝ムードを醸し出し、よし!このまま一気にーーー。
そこから、試合の流れが一転し。
そこからバタバタと立て続けに2失点を喫してしまい。大きく3点リードであったはずが、わずか1点差に。一気に試合の緊迫度が増してしまうことになってしまったのでした。
ただ、それでも。
突き放す追加点こそ奪えなかったものの、粘り強く戦い同点・逆転ゴールは許さず。
圧勝の浮かれた気分こそ吹き飛んでしまったけれど。
それでも勝ちきり、開幕以来のホーム無敗を継続。貴重な勝ち点3を積み上げることに成功したのでした。

今シーズン最後のナイトゲームとして開催されることとなった今節。
9月も半ばだというのに、汗ばむ暑さ。湿度の高さもあってか、先の沼津戦や松本山雅戦などに比べても、その暑さが実感され。こりゃ、試合にも影響するんじゃないか?と。
とはいえ、雨や風の影響でままならない試合よりかは、はるかにマシというもの。しっかりと勝ちきり、ホーム無敗の継続を成し遂げねばなりませんでした。
前節からは4人を入れ替えることとなったスタメン編成。
なかでも目を惹いたのが、右SBに大迫が久々にスタメン起用。このところメンバー外が続いていたけれど、それでも今シーズンの「誰が出場しても戦力が落ちない」というチームにあっては、心配することも無かろうと。存分にやってもらうだけのこと。
4連勝を成し遂げた赤の夏ユニから青の1stユニに戻ったものの。
変わらずに勝ち続けるべく、試合に臨むことに。

試合は開始早々に、わずか8分でスコアが動くことに。
相手にプレッシャーをかけつつボールを奪取、そこからヨシキが前線へと蹴り出すと、それが吉平へと繋がり。その吉平が、冷静に状況を判断。味方の動きをしっかりと察知しつつ、ちょん、とボールをやさしく蹴り出すと。
そこに後方から走り込んできたのが、安光!思い切って蹴り込んだボールがゴールに吸い込まれ、先制!
またお前か!とでも言えばいいでしょうか。
安光にとって、これでホーム戦3試合連続ゴール、しかも3本とも前半のうちにチームを勢いづける先制点。これはもう、必勝パターンとでも言うべきもの。ならば、勝ちにいくしかないってことでしょうが!
先制を許した相手のYS横浜にとっては、17分に負傷で予期せぬ選手交代を強いられる展開まで重なり、まさに弱り目に祟り目。
それでも、勝ち点3をマストとし、相手に同情なんてしている場合ではないカターレにあっては。
いかに相手を上回るパフォーマンスを見せていたとて、しっかりと勝ちきるのみ!

カターレ優勢のままに1-0で試合を折り返し、後半開始。
ハーフタイムを経てYS横浜も修正を図ってくるであろうなかで、次の1点が大事ーーーそう思っていた矢先でした。
後半開始から、わずか2分。
自陣でパスカット、ボールを奪取した吉平が、カウンターのチャンスにそのままドリブルで駆け上がり。
駆け上がり、駆け上がり、相手陣内を独走。ディフェンス陣も追いすがるなかで、味方の上がりを待つのではなく自らシュートを選択。それが見事に決まり、独力で追加点をもぎ取ってみせたのでした。
前節・奈良戦では、GKと1対1となる絶好機に決められず、チャンスを逃してしまっていた吉平。もちろん彼だけの責任ではないにせよ、それでも・・・「あれが決まっていれば勝てたろうに」と言われるような、ビッグチャンスを逃していました。
今度こそ!という思いも当然あったことでしょうが、それと同時に、また決められなかったらどうしよう、という不安もあったはず。ともすれば、日和ってしまってみすみすチャンスをフイに、ということにもなりかねなかったところ。
そんななか、決めきってみせた吉平。
なんというか・・・「PK絶対決めるマン」でもある彼の、並み外れた勝負度胸をまざまざと見せつけられたような、そんなゴールであったかと。

さらに勢いは止まらず。59分でした。
松岡が接触プレーで倒され、ファウルか?という場面。それでも笛が鳴らないならばプレー継続、とばかりに。河井、吉平、安光とつないで左に展開、その安光がゴールライン際から中央へと折り返すと、それをスライディングで押し込んだマテウス!
そのスピードとテクニック、攻守にわたるチームへの貢献度というものは、誰もが認める彼ですが。その期待が大きいからこそ、求められていたゴール。
先の井上や松岡らと同様に、ホームで得点してほしい選手が決めてみせたこと。歓喜と同時に、感慨深い気持ちにもさせられるようなゴールとなったのでした。
前節こそ、無念の無得点となったカターレですが。
スコアレスドローとなった相模原戦を唯一の例外とし、それ以外の試合では全て得点を決めているホーム戦。しかも、ここ最近は複数得点での勝利がデフォルトとなっているような状況にあっては。
これはもう、勝たねば嘘でしょうよ!

しかし。好事魔多し、とでもいうのでしょうか。
3点目のゴールからわずか3分後、失点。MF菊谷 篤資に決められてしまい、無失点勝利がなくなることに。
ペナルティエリア外、相当に距離がある位置から思い切って蹴り込まれたシュートは、複数の選手がいたエリア内をすり抜けるようにしてゴールへ。
全く同じシチュエーションで同じシュートを放っても、プロであっても10回に1回も成功するかどうか。その1回が決まったような、相手を褒めるしかないようなゴラッソ。
さらに、そのわずか2分後。
デザインされたプレーだったということなのでしょう、スローインからの流れでゴール前に陣取っていた元カターレ・萱沼 優聖がポストプレー、MF奥村 晃司に蹴り込まれ、2点目を奪われてしまうことに。
失点からふわふわしたような状況で決められてしまった、とのことですが・・・今シーズンここまで、ホーム戦で2失点以上を喫した試合は無かっただけに。少なからず、動揺はありました。
気が付けば、3点差の完勝ムードが一転。わずかに1点差に。
ここでもしも同点にでもなって勝ち点3を得られないなんてことになっては、目も当てられない。
いや待て、同点ならまだしも。3点差をひっくり返して逆転勝利なんて、カターレが過去に2度も、他ならぬYS横浜を相手に実践しているじゃないか。
逆のことが絶対に起こらないなど、どうして言える?
ここに至っては、1点をめぐる攻防。
試合の流れを完全に掌握してカターレ優位に試合を進めていた前半とはガラリと変わって。いつしか、攻守で緊張感を伴う試合へと変貌していたのでした。

ただ、それでも。
追加点を挙げて突き放すことは叶わなかったものの。全員が集中し、攻勢をかけるYS横浜を跳ね返し続け。
スタメン起用の脇本、大迫らが奮闘し。坪川や布施谷、椎名、今瀬らの途中出場選手たちもしっかりと試合に入り、それぞれの役割を全う。
ホームクラブの意地をかけて、YS横浜に同点・逆転ゴールを許しませんでした。
5分あったアディショナルタイムもしっかりとしのぎ切り、タイムアップ。
完勝ムードが一変したことで、浮かれた気分にこそなれなかったものの。
それでも、勝ちきった。
昇格戦線を戦っていくなかで、しっかりと得られた勝ち点3。前節引き分け止まりで1しか得られなかっただけに、その価値の重さというものが、あらためて実感されました。
結果だけが全てではないにせよ。それでもやはり、結果は重要であり。
好相性と言われながらも苦しい試合も少なくなかったYS横浜戦に、今回も勝利したカターレ。ドロー決着であった前回対戦の借りを返すことに。
この勝利によって、クラブ新記録となるホーム戦14戦連続負けなしを達成したのでした。

他会場の結果、ドローに終わった今治との差を勝ち点2ぶん詰めて、再び4としました。前節の引き分けで離されたふんを、再び詰めたかたち。場合によっては3試合後の直接対決を前に順位が入れ替わるだけのポジションに。いかに今節の勝利が大きかったかが知れる結果であったかと。
他方、3位カターレの直下・4位の沼津が、まさかの4連敗。その差が6に開くこととなりました。
なんというか・・・昨シーズン、やはりこの時期に悪夢の4連敗を喫して急ブレーキ、それが昇格失敗にもつながった苦い経験をしているカターレにあっては。気持ちがわかるぶんだけ、同情を禁じ得ません。
言い変えるならば、今年のカターレは違うということ。
ライバルクラブの状況がどうあれ。カターレとしては、勝って勝ち点3を積み上げていくのみ!

次節は、半年ぶりとなる金沢との北陸ダービー。金沢ゴーゴーカレースタジアムのこけら落としを含め、3試合目の対戦となります。
もちろん、狙うは3連勝。
逆説的に・・・今節、もしも完勝して浮かれた状態のままに「次も大丈夫だろ」などという気持ちでダービーに臨んでいたとしたら。あるいは手痛いしっぺ返しをくらうことになったやもしれません。
もちろん、勝負の行方はまだわからないにせよ。
少なくとも、3点差から2点を返されるような試合展開もあると実感した今、たるんだ気持ちで臨む者などひとりもいないことでしょう。

勝って兜の緒を締めよ。
勝ちきったからこそ、次につなげていかねば。
戦いは続きます。
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