行く末遠ければ

生まれも育ちも富山県砺波市
地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

第24節 ガイナーレ鳥取戦

2019-09-28 20:35:28 | カターレ富山
J参入後初となる5点を挙げ、快勝した前節・岩手戦。連勝を3に伸ばすことに成功しました。
1週のインターバルを挟み、連続でホームで迎えることとなる今節。新記録・4連勝を目指し、ガイナーレ鳥取と対戦します。

夏の中断明けから、明らかに上昇ムードのなかにあるカターレ。逆転勝ち、1人少ない劣勢を跳ね返し、さらに5得点で圧勝。
それだけに、ホーム連戦ながら1週ぶん空いたのが残念であったくらいで。
とはいえ。懸念も、ないわけではありません。
この3連勝が、たまたままぐれで成し遂げられたものであったとしたら。
1週空いてリズムが途絶えたことによって、悪い意味でのこれまで通りのーーーチャンスを作るはいいけれど決められない、一方でピンチはほとんどないのに致命的なものを招き、それによって得られたはずの勝ち点を失ってしまうようなーーーそんなカターレに逆戻りしてしまったとしたら。リセットがかけられてしまったら、と。
対戦の時点で、相模原と讃岐は同勝ち点、岩手は下位の相手でした。好調な上位クラブを撃破した、というわけではありません。
上位撃破待ったなし!な力でもって相手をねじ伏せたとは、言いきれないのでは?とか。
輝いて見えた3連勝も、メッキに過ぎなかったりしたら、とか。
もちろん、そんなことは杞憂に過ぎないーーーそれを、新記録4連勝で証明せねば。

J参入以来、これまで8度にわたって跳ね返されてしまってきた、4連勝の壁。
そんなこれまでを打ち破り、勝利という結果でもってブレイクスルーを果たさねばならないカターレ。
その意味においては、鳥取の側も、同じ思いやもしれません。
カターレのチーム発足以来、公式戦において最多の対戦クラブである鳥取ですが、その対戦の歴史の中で。
鳥取にとってのアウェイ戦、つまりは富山県総合運動公園陸上競技場での試合では、ただの1度も勝ったことがありません。
それどころか、カターレの前身であるところのYKK AP、アローズ北陸の時代からの苦手という、なんというか呪いじみたものであるのだとか。
その気持ちは、わからないでもありません。
これまで幾度も対戦しながらただの1度も勝てず、今シーズンもまた勝てなかったという、カターレにとってのアウェイ秋田戦に充たる、と思えば。痛いほど理解もできようというもの。
鳥取にとってもまた、これまで通りを打ち破る戦いである、と言えるかもしれません。
もちろん、みすみす勝利を譲ることなどありえませんが。気持ちがわかるなら、なおのこと。
この試合に賭ける思いが大きいからこそ。より大きいほうが勝つ。そして、歴史に新たな1ページを書き加えることができるのです。
それを成すのはカターレでなくては。
今シーズンの前回対戦は、第4節でのこと。ちょうど半年前のこと。
米子はYAJINスタジアムにおいて、凸凹なピッチに加えて冷たい雨の降る中という悪条件の中、ドロー決着に終わったのでした。
その意味においても。
今節、しっかりと決着をつけてやろうじゃないか、と。
もちろん、カターレの勝利でもって。
ここ最近では、相模原に、讃岐にそうしてきたように。今節もまた同勝ち点対戦で、相手を打ち負かして蹴落とす。
そして、上位追撃を、現状で4強状態となっている上位クラブを抜き去るのはカターレであると、勝利でもって証明してやらねば、と。

期待したいのは、やはり、ここまで3連勝の中でいちばんの功労者であるところの大谷でしょうか。
ケチャドバ理論、その覚醒っぷりが本物であるという証を打ち立てるゴールを、期待せずにはいられません。
ホーム戦で2試合連続ゴール中。相模原戦で初ゴール、岩手戦で2得点。
ならば、いっそのことハットトリックでも成し遂げて、「2度あることは3度ある」という言葉を現実のものとしてみては?と。
それを期待しても一向にかまわないような近況であるからこそ。文句なしの活躍を、今節もまた見せてほしいです。
そして、そんな期待はディフェンスにおいても。
前節、今シーズン初の2試合連続零封を成し遂げましたが、そこで大きな役割を果たした榎本。今節もまた、しっかりとカターレのゴールにカギをかけ、連続無失点を更新する、そんな安定した守備を披露してほしい。そう願うのです。
攻守が上手い具合に噛み合わず、チャンスを活かせない、失点を防げないというもどかしさにさいなまれてしまっていた、今シーズンのこれまで。
それが過去のものとなった、攻守が噛み合っている今は、勝ってあたりまえの雰囲気すらあるーーーこれまでを打ち破る連勝更新によって、それを、しっかりと見せつけてほしい。そう願います。

今シーズン残り11試合。ここから最終節まで、約2か月あまり、ノンストップで突き進んでいくこととなりますが。
勝ち続けることで、道を切り拓かねばならないカターレ。
不可能なんてない。
ならば、このまま勝ち続けていくのみ!
ならばこその、4連勝。
9度目となる挑戦を、今度という今度こそ乗り越え、新たな領域へ!!!

ホーム県総で、歴史を変えろ!!!
連勝は、止まらない!!!

勝たれ!!!富山!!!!!

怒涛のゴールラッシュ!クラブ最多5得点で圧倒 いわてグルージャ盛岡戦

2019-09-16 21:33:40 | カターレ富山
5-0で勝利!
5-0で勝利!
・・・大事なことなので、2回書きました。
もちろん、3連勝を信じて応援していました。岩手戦2連勝を信じて応援していました。
しかし、正直言って、ここまでの圧勝になるとは思いもよりませんでした。
クラブ発足初年度の2008年、JFL時代には2度記録した5得点ですが。2009年のJ参入から10年、4得点まではあっても、5得点はこれまで1度もありませんでした。
今シーズンも、これまでチャンスを作りながらもなかなかものにできない、という歯がゆい思いをしてきましたが。まるで、その鬱憤を晴らすかのようなゴールラッシュ。
ひとえに、苦しい展開を乗り切って連勝してきた経験が、自信につながっている証と言えるのではないかと。
久しぶりの14時開始のデーゲームとなったホーム戦。応援に駆け付けたファン・サポーターに、驚きの勝利を届けてみせたのでした。

前節のレッドカードを受けて出場停止となった脇本に代わり、柳下を起用。それ以外は前節を踏襲したスタメンとなりました。
連勝継続を大前提としながらも、守備でも連続無失点を目指した今節。
前節は前半の17分という早い段階で先制することに成功。チャンスをしっかりとものにしたことが自信となり、主導権をにぎることに成功しました。
ならばこそ。今節もまた、出来れば早い時間に先制していくことが重要ーーーそう考えていた矢先のことでした。
13分、花井がCKを直接ぶち込むという驚きの先制ゴール!
「GKのポジションを見て狙っていた」とのことですが、鮮やかな曲線を描き、虚を突かれたGKの手を弾きながらゴールに吸い込まれたのでした。
相模原戦の白石と大谷、そして讃岐戦の平松に続き、またしてもカターレ初ゴール。良い影響が相乗効果を生んでいることが、ゴールという結果でもって証明されたかたちです。
3連勝に向けての道筋がつけられたからには、それをものにしなければ!そのためにも、突き放す追加点を!
すると、25分。
相手のディフェンスラインが上がり気味であったところを見透かした花井が前線へと大きく蹴りだすと。
スピード自慢の大谷が、その勢いを殺すことなく素晴らしいトラップで受け取ると、間髪入れずにシュート!
それが見事に決まり、早々と追加点を挙げて突き放すことに成功したのでした。
もし、これが全く同じ状況であったとしても、以前の大谷では決められていなかったかもしれません。
それを、決めきってみせた。ひとえに、先の自身プロ初ゴールを決めた手応え、自信が備わったが故のゴールであった。そう見て間違いないのではと。
前半のうちに2点を先取、勝利に近づいたカターレ。
守っても、しっかりと集中したディフェンス。相手にチャンスらしいチャンスも与えず。散発的な攻撃に抑え込んでいました。
ボールへの寄せ、攻守の切り替えなど、明らかにカターレ側が上回っているかたちが見て取れたかと。

リードで迎えた後半戦ですが、攻め手を緩めることはなく。
55分、右サイドでフリーになった柳下がそのままドリブルで駆け上がると、そのままミドルシュート!見事に決めて、さらにリードを広げる3得点目となりました。
なんとかボールを奪取、カウンターに繋げようとする岩手に対し、きちんと周りが見えていた、ということでしょう。
そして、決めきった柳下。前回対戦時の試合最終盤に決めた決勝ゴールに続き、岩手戦2戦連続ゴールとしたのでした。
そして、岩手戦連続ゴールと言えば、この男。
61分、ゴールライン付近から大谷が上げたクロスを、反対側にいた白石が折り返し、最後に押し込んだのは陽次!
昨年来、実に岩手戦4戦連続ゴールという岩手キラーっぷりを見せて、4-0に。
試合を決定づけるような4失点目に意気消沈する岩手。
しかし、そんな相手にも情け容赦などなく。
そのわずか2分後の63分。
またしても大谷!ゴール前で冷静にDFを振り切ると、しっかりと蹴り込んでこの日2得点目!
完全な覚醒を印象付けるダメ押し点を奪ったのでした。

さすがに試合はほとんど決まっていたなかで。
関心事は、しっかりと2試合連続零封勝ちにつなげられるかどうかでした。
終盤、意地を見せたい岩手に攻め込まれるところもありましたが。
それでも、集中力をきらすことなく、各選手がしっかりとプレー。
なかでも目を惹いたのが、平松の献身ぶり。
最前線から労をいとわずにディフェンス。暑さによる消耗もあったでしょうが、それでもなお懸命に走る姿には、頭が下がる思いでした。
危ない場面も無くはなかったにせよ、最後まで主導権を渡さず。
勝利に向けて、1点たりともやるものか!という意思。それを最後まで貫き通したカターレ。
そして、タイムアップ。
J加入後クラブ最多の5得点、そして守っては2戦連続の無失点。
しっかりと3連勝を成し遂げ、圧勝で岩手戦2戦2勝を達成することが出来たのでした。

いわゆる、ケチャドバ理論というやつでしょうか。
なかなかチャンスをものにできず、ゴールにつながらなかった大谷。それが、初ゴールをきっかけに見違えるような活躍ぶり。
やはり、自信が、手応えがあっての覚醒なのでしょう。
それは、チームにとっても言えること。
先制された試合で逆転勝ちをしてみせたこと。10人になった不利的状況を跳ね除けて、追加点を奪いつつ勝利したこと。
そんな厳しい戦いを制して勝利した経験が、しっかりと自信につながっている。
その手ごたえがもたらした、今節の完勝。
一足先にそういった手応えを得ている首位・群馬が連勝を6に伸ばしたことで、差を詰めることはできませんでしたが。
けれども。
勝ち続けるしかないーーーその思いで、チームがひとつになっています。
だからこその、最多5得点。
今後それを、これまで幾度も跳ね返されてきた「4連勝の壁」突破に繋げていくために。
次は、1週ぶん空いて、再びホーム戦で鳥取との対戦。
もちろん、勝ちます。
勝ち続けます。
それができるカターレ。そう信じて。
3連勝は、通過点。
経験を力に変え、さらに高みを目指さねば。

第23節 いわてグルージャ盛岡戦

2019-09-14 19:58:18 | カターレ富山
今季2度目の2連勝、それを今季初、2年ぶりの3連勝へとつなげるべく、ホームで岩手を迎え撃つ今節。上位追撃に向け、必ずや勝利し、くらいついていかねばなりません。

伝統的に、東北勢に対して分の悪いカターレ。
今シーズン、1巡目の対戦では4試合で1勝3敗。1巡目の17試合中で5敗してしまったなか、そのうち実に3つが東北勢、と。
2巡目、先月の秋田戦も、敗色濃厚であったなかで辛くもドロー、という結果でした。
今節対戦する岩手戦に目を向けると。第6節の前回対戦においては、例外的に・・・という表現も甚だ遺憾ですが、勝利をおさめています。
ただ。昨シーズンは2戦2敗、ホーム戦に限って言えば3連敗中と、極めて相性の悪い相手であると言えます。
今シーズンここまで16位と、なかなか結果を出せていない岩手ではありますが。
けれども、手の施しようのないほどに低迷しているか?といえば、まったくそんなことはなく。
カターレに比べて失点が多く、カターレが引き分けとしているところが敗戦になっている、というところでしょうか。
6位のカターレが8勝に対して、7勝の岩手。総得点23は、同じ。
昇格圏までの勝ち点差9を詰めねば!と頑張っているところですが、16位の岩手との差が、それよりも少ない8であるという事実。今節、もし敗れるようなことがあると、その差がさらに縮まってしまうという。
ただでさえ苦手な東北勢。そして、ツートップに入る谷口 海斗と宮市 剛の存在。カターレが苦手とする、個でなんとかできるストライカーを擁するチームでもあります。
リーグ戦ではないにせよ・・・今シーズンの天皇杯で、やはり東北勢・仙台に、個の力で状況を打開されて敗れてしまった苦い経験もあります。
下位に甘んじているチームだからといって油断禁物・・・どころか、全身全霊をかけて心して臨まねばならないことは、間違いありません。
それでも。
先制点を許してしまい厳しい状況に置かれながらも、逆転勝利に成功した前々節・相模原戦。一発レッド、PKという絶体絶命のピンチを乗り越えて、5年前のトラウマを払拭してみせた前節・讃岐戦。
いずれも、厳しい戦いでした。けれども、そこで勝ち切ってみせたカターレ。
いかに難敵であったとしても。
勝っていくしかない、それだけを目指していくのならば。
何度でも言いましょう、勝たねばならない理由しかない、と。

期待したいのは、白石。
昨年は盛岡でプレーしていた彼にとっては、やはり特別な思い入れのある試合。気合も充分、というところではないかと。
前回対戦では、勝手知ったるいわぎんスタジアムで躍動。思い切りのいいプレーぶりでチームの勝利に貢献しました。
その後も存在感を発揮し続け、もはやチームになくてはならない選手としての地位を確立している白石。相模原戦では移籍後初ゴールも決めて、まさに脂がのっている状態かと。
成長を期して決意した富山移籍。その決断に間違いがなかったということを、古巣の元チームメイトたちに、今一度見せつけてほしい。そんな活躍を願います。そう期待するに足る選手であるからこそ。
そして、ディフェンス陣では今瀬の活躍に期待。
前節、一発レッドをくらってしまったことで、脇本が出場停止。その無念を、連続無失点を成し遂げるキャプテンの活躍ぶりでもって和らげてほしい、と。
谷口、宮市という強力な前線の選手を擁する岩手。そこに敢然と立ちはだかり、仕事をさせないようなプレーぶりを、ぜひとも見せてほしいです。

今節より、再び14時開始のデーゲームに戻ることになりますが。
やるべきことは、なにひとつ変わりません。チームに勝利をもたらすこと。そして、連勝を継続すること。
ここまで2連勝も、楽ではなかったどころか、厳しい戦いのなかでのものでした。
けれども、勝った。
これまで、内容はよかったのに勝てず、という試合が幾度もあったぶん、なおさらにそう思います。
そしてそれは、偶然、たまたま勝った、というわけでなく。
しっかりと勝利への意思を示し、それを結果に結びつけられたが故。
今節もまた、やはり楽な試合になどならないのではないかと。
それでも。やればできる!という自信が生み出したこの連勝、止めていいわけがない。続けなくてはならない理由しかありません。

ならば、勝て!
昨季2戦2敗であった盛岡戦。そのお返し、今節の勝利でもって、岩手戦2連勝を成し遂げろ!
連勝必須、力の限り!!!

勝たれ!!!富山!!!!!

リベンジ成る!絶体絶命のピンチを乗り越え、讃岐戦初勝利! カマタマーレ讃岐戦

2019-09-09 06:10:53 | カターレ富山
2-0で勝利!
中断明けからの巻き返しに向けて、前節の勝利を単なるまぐれ勝ちで終わらせないためにも、連勝が不可欠であったなかで。
先制に成功したものの、1発レッドで10人となり、さらにPKという大ピンチ。
しかし、そこをしのぎ切って無失点とし、さらに追加点を挙げて引き離しての勝利という。
自分たちの力を信じて臨んだからこその勝利。そこにブレがあったなら、この連勝はなかったことでしょう。
今季2度めの2連勝。これを、さらに伸ばしてくために。精進を続けねばなりません。

5年ぶりとなるアウェイでの讃岐戦。
最近は幾分和らいだかに見えた暑さがぶり返したようななかで。今シーズン最後のナイトゲームとして、18時03分にキックオフとなりました。
前節のヒーロー・大谷が引き続きのスタメン。ボランチに碓井ではなく稲葉が入っているのが印象的なスタメンであったかと。
暑さの影響が懸念されましたが、それは杞憂であったようで。しっかりとボールに向かっていく各選手の姿には、これまでどおりのカターレらしさが感じられました。
連勝に向けて、やはり重要となるのが先制点。それを、いかに挙げるか。
じぶんたちのやりたいかたちでプレー出来ているという手ごたえが感じられた中、それを活かすかたちで奪うことが求められましたが。
17分という良い時間帯に、その先制点が。
右から抜け出した大谷が中央へクロス、低い弾道でしたが、それをうまく頭で合わせた平松がゴール!幸先よくリードを奪うことに成功したのでした。
前節、大谷が待望の初ゴール。だったら、同じFWとして、平松も続いてカターレ初ゴールを決めてくれよ!と願っていた中で。
見事、その願いを叶えてくれました。
当然のことながら、連勝には得点が不可欠。それを、決めるべき選手が決めるという、チームに勇気をもたらすゴールによって、勝利を近づけたのでした。
もちろん、それだけで勝てるというわけではなく。
それでなくとも・・・半ばトラウマ気味になっている、5年前の同カードにおいて・・・そのときも、先制点を挙げることに成功しました。けれども、悪夢の逆転負け。
同じ轍を踏むわけにはいかないのは、言うまでもなく。
先制点をうばったからこそ。今一度気を引き締めなおし、あのとき奪えなかった追加点でもって勝利を手繰り寄せる必要がありました。
そんななかで目を惹いたのが、稲葉のプレー。
果敢に相手に挑みかかっていくスタイル、ボール奪取能力に定評のある彼ですが、その力をいかんなく発揮。相手を勢いづかせず、見事に封じていました。
スタメン起用に応えての堂々のプレーぶり、感心させられました。
正直言って、讃岐のプレーがいくぶん低調なように見受けられたこともあります。
けれど、それを差し引いても。カターレ選手みんながそれぞれに懸命にプレー。相手の好きにはさせないぞ、という、確たる意思を感じられたのでした。

ただ。
1-0で前半を終えて試合を折り返したものの、このまますんなり勝てるようには思えませんでした。
5年前のトラウマ、あの時も先制しながら逆転負けだった、というショッキングな敗戦でしたが、その再現にしてはならないという。
そして・・・審判のジャッジ。
主観が入った見方でどうこう言うのもどうか、というところではあるものの、それでも。
明らかに、ホーム・讃岐寄りに感じられました。同じようなプレーで、なんで相手はとらないんだ!だとか。
前半終了時点で、すでに白石と大谷にイエローカード。
このぶんじゃ、例えばPKで失点、なんてこともありえるんじゃ?それでなくとも、前回対戦はPK失点がきっかけで敗れたようなものなのに。
そう考えていたところ。
その懸念が、現実のものとなってしまったのでした。
64分、自陣でボールをさらわれた脇本が後ろから倒してしまい、PKに。しかも、得点機会阻止ということか、一発レッドで退場というかたちで。
PK献上という嫌なパターンは、想定していました。警告によって人数が少なくなるパターンも。
しかし、それがいっぺんに、とは、想定外としか言えません。
想像の斜め下、というか。
決められたなら、スコアの上では同点、それだけで負けになるわけではないにせよ。
追いついた讃岐の気勢が上がるのは必至。逆転を目指してギアを上げてくることは間違いなく。
それを、1人少ない10人で対応せねばならなくなるリスク。
しかも、キッカーはホーム戦で決められてしまった重松。讃岐サポーターが声援を送る側のゴール。
まさに、絶体絶命のピンチ以外の何物でもありませんでした。

しかし。
キックはゴール上方へ逸れ、失敗。ピンチを脱し、事なきを得たのでした。
キッカーがプレッシャーに負けた、と断ずるのは簡単でしょうが、それだけではないでしょう。
「PKの時は事前に平井コーチから相手キッカーの得意なコースを聞いていて、最初にちょっとだけ右側に動いて圧力を掛けたりしてキッカーと自分にしか分からない掛け引きがあった。」
榎本が、そうコメントしています。
彼にとっても前回対戦時のPK失点は、いかにキッカーが絶対的に優位と言えど、やはり苦い記憶だったことでしょう。
一発レッドというショッキングな展開からのPK。それでも、プレッシャーに屈しなかった。
外した、というよりも、外させた、というほうが正しいのかもしれません。
それほどの、重要局面を見事に乗り切ってみせた意義の大きさ。

とはいえ、1人少なくなることに変わりなく。
数的不利状況に屈してしまっては、勝ち切ることなどできないーーーそんな状況に変わりはありませんでした。
そんななか、不幸中の幸いと言えたのが、そのPKの前に交代を準備していたものの、結果的に後になった、ということ。
必然的にがらりとプランが変わってしまう状況で適切な手を講じることができなくなってしまいかねなかったところ、そうはならなかった。不利な状況であるにせよ、それでも有効な手を打つ機会があった、と。
中盤で頑張っていた花井に代えて碓井、陽次に代えて柳下を投入。1人少ないなりにしっかりとプレーを引き締める交代を敢行。
すると、そのほかの選手たちもしっかりと意図を汲み、数的不利を感じさせないプレーぶり。
集中力が途切れることはありませんでした。
すると。
77分、後方から柳下が上げたクロスに反応した平松が上手く蹴りこみ、ゴール!
この日2点目、勝利を大きく手繰り寄せる追加点を決めてみせたのでした。
数的不利のリスクを考慮し、ガチガチに守りを固めてしのぎ切る、というパターンもあったでしょう。けれど、そうはしなかった。
勝利への意思を、貫き通した。
そんな選手たち皆の頑張りが生んだ、価値あるゴール。
讃岐の側に焦りも見え、淡白な攻撃。もし讃岐が存分に実力を発揮していたら、同じようにはならなかったのでは?というような。
そのあたりは、前節こそ勝利したとはいえ、このところなかなか勝てない状況が続いていたことによるものなのかもしれません。
いかに良いサッカーをしていても、結果が伴わないなかでは、なかなかうまくいかないーーー他ならぬ、カターレが今シーズンここまで、それを嫌というほど味わってきているだけに、とてもよくわかりますが。
そして、5分あったアディショナルタイムもしのぎ切り、試合終了。今季2度目の2連勝を達成しました。

ほぼ横並びの上位4クラブが揃って勝利し、昇格圏までの勝ち点差9は変わらず。
しかし、それでも。
勝ったからこそ、変わらなかったわけで。離されてしまう可能性も少なくなかったなか、そうはならなかった意義の大きさ。
絶体絶命のピンチに屈せず、跳ね除けて連勝を達成した選手たち。
この成果を糧に、上位追撃に向けて、さらに加速していかねば。
もちろん、狙うは連勝継続。
必勝を期して臨まねばならない試合が続く中、価値ある勝利を手にした今節でした。

第22節 カマタマーレ讃岐戦

2019-09-06 21:28:55 | カターレ富山
中断期間明け、終盤戦に向けての開幕戦でもあった前節・相模原戦で、見事に勝利。上位進出へ、逆襲への幸先良いスタートを切ることができたカターレ。
もちろん、連勝を成し遂げてさらに勢いを加速していかねばならないことは、言うまでもなく。
それでなくとも、今節の相手は讃岐。過去の対戦で苦杯をなめている、どうしてもリベンジを果たさねばならないクラブであるなら、なおさらのことでしょう。
前節、同勝ち点であった相模原を蹴落とし、8位に浮上したカターレ。そして、今節の讃岐戦もまた、同勝ち点対決。ならば、今節もまた勝利でもって、再びライバルを蹴落とし、さらに上位追撃へ勢いづけねばなりません。

讃岐との前回対戦は第14節。
PKで得た絶好の先制のチャンスで失敗。あろうことか、逆にPKで失点し、リードを許す展開に。
その後、後半開始早々に追いついたにも関わらず、優位に試合を進めながらも勝ち越し点は奪えずじまい。
逆に、ケガからの復帰といういわくを持った木島 徹也に決勝ゴールをきめられてしまい。
勝てる試合を落とすかたちで、後味の悪い敗戦を喫してしまったのでした。
その後、浮上のきっかけをなかなかつかめず、上位争いにくいこんでいけなかったカターレ。中位に甘んじてしまっているのが現状です。
ただ。
その第14節での対戦の後、低迷してしまったのはカターレだけではなかった、ということのようで。
その富山戦で勝利した讃岐ですが、そこから約2か月にも渡って勝利なし、という苦境に陥ってしまっていたようで。
序盤戦では上位につけていたはずの讃岐が、なぜ思うように勝てずにもがいているカターレと同勝ち点であるか、という疑問も、そのあたりに答えが。
それでも。
再開したリーグ戦、前節に逆転勝利をおさめたのもまた、カターレだけではなかった、ということのようで。
前節、逆転勝利でもってYS横浜に競り勝った讃岐。連勝を期しての今節であることは間違いないところ。
それでなくとも、讃岐にとってはホーム戦。長らく勝てなかったなか、ファン・サポーターにつらい思いをさせてきた。だからこそ、連勝でもって報いねば、と待ち構えているはずです。
とはいえ。
なかなか勝てずにつらい思いをしてきたのは、あんたたちだけじゃないんだぜ!と。
それでなくとも、カターレにとってはリベンジマッチ。勝たねばならない理由しかありません。
連勝したいのは相手も同じ?そんなもん知らん。
連勝できるのは、どちらか1チームだけ。
それを成すのはカターレだ!そう、固く誓いながらの今節。必勝を期して臨まねば。

期待したい選手ですが、なかなか、絞るのが難しいように思われ。
攻撃なくして得点なし、得点なくして勝利なし。攻撃陣の奮起に期待するのは、ごく自然なこととして。
前節の逆転勝利の立役者・大谷に、初ゴールの勢いそのままに2戦連続ゴールを期待してみたりとか。
その大谷のゴールをアシストした高橋に、ベテランの妙技を披露してもらうだとか。
讃岐との前回対戦でPKを失敗、誰よりも悔しい思いをしたであろう才藤。リベンジの時は来た。ならば、今節のゴールでもってやり返してやろうじゃないかと。
前節、貴重な同点ゴールを、カターレ移籍後初ゴールというかたちで決めた白石。今節もまた、決定的な仕事をしてもらおうじゃないか、と。
そして、移籍後初ゴールが待たれる平松。
試合ごとに存在感が増しているなか、そろそろ決めてもいい頃合い。だったら、1点と言わず2点以上でも決めて、ヒーローになってくれ!と。
もちろん、攻撃陣の選手以外でも、決めてくれてまったく構わないのであって。
セットプレーからの代のゴール、そろそろ見たいな、とか。
思い切りのいいミドルを放つ碓井のシュート、そろそろファインゴールにつながっても良い頃だ、とか。
要するに。
是が非でも勝たねばならない、連勝せねばならない今節。
そのために、ガムシャラに、遮二無二ゴールを奪ってくれ!と。そして、勝利をもぎ取ってくれ!と。願いはシンプルです。

アウェイ讃岐戦は、2014年5月以来のこと。
そのときは、そこまでシーズン未勝利であった讃岐と、1勝だったカターレとの裏天王山でした。
なんとしても勝たねばならなかったのは言うまでもなく。
しかし。
せっかくの先制ゴールも虚し。
逆転負けを喫し、その年昇格した讃岐にJ初勝利を献上してしまったのでした。
もしも、と言っても仕方ないのかもしれませんが。
もしも、あのとき首尾よく勝利を収めていたならば。
その勝利を、巻き返しの起点とできていたならば。
どん底の屈辱を味わい、失意のままに無惨にJ2陥落という憂き目に遭わずに済んだのでは?とか。
もちろん、そんなことを夢想しても詮無いことですが。
覆水盆に返らず。過去を、なかったことには出来ません。
けれども。
過去の痛みを忘れないからこそ。そのつらさを忘れないからこそ。
今、勝たねば。
5年越しの、リベンジマッチ。前回、ホーム戦で敗れているならなおのこと。
あのときのリベンジを期すならば。
どうしても、勝たねばならない一戦であること。それは間違いありません。
5年前の、あの屈辱を知るメンバーは、苔口だけになってしまいましたが。
そう、もちろん、苔口にも期待したいです。
あの苦い敗戦を知るからこそ。5年ぶりのこのチャンス、活かさずしてなんとするか。
負けは論外、引き分けすらいらない。
ほしいのは、勝利のみです。

お互いに、連勝をかけて臨む試合。J2復帰へ向けて、上位追撃を図りたいのは、どちらも同じ。
ならばこそ。
より、勝ちたいという意思の強いほうが勝つ。
それは、もちろんカターレでなければならない。
簡単に勝てる相手でないことは百も承知。
けれども、今回もまた屈してしまっていい理由など、なにひとつありはしません。
勝利で、リベンジ完遂。それしか要りません。

5年前の「あの時の敗戦」の記憶を、今節の勝利でもってアップデートせよ!
必勝を期して、連勝を成し遂げろ!!!

勝たれ!!!富山!!!!!