行く末遠ければ

生まれも育ちも富山県砺波市
地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

オフシーズンいろいろ その2

2015-01-30 19:51:35 | カターレ富山
退団選手たちの振り返り企画の第2回です。
J3降格にあたって、選手のみならずスタッフにも変化の波が押し寄せているようで。GM職の新設、監督やヘッドコーチの交代といった目立つところに目が行きがちですが、それ以外にも退任するスタッフが。
なかでも、カターレの選手としてプレーし、引退後にスタッフとなった人たちには、やはり特別な思いもあります。
谷田 悠介 普及・育成コーチ
永冨 裕也 強化部 スカウト担当
上園 和明 U-15監督
カターレ富山草創期を支えた、いずれも忘れえぬ人たちでした。
いままで、本当にありがとう!


さて、ここからは昨シーズン終了前後に退団が発表された選手編ということで


#2 木村 勝太  (グルージャ盛岡へ完全移籍)
2012年の加入時はFWとして登録されていたものの、その後MF、昨季はDFとしてプレーするオールマイティーぶりを発揮。コンスタントに試合に出場し続けました。
プレーぶりに関しては・・・「なんでもう1歩でも2歩でも相手に詰め寄っていかない!?」と、何度ツッコんだことか。たとえボール奪取できずとも、もう少しだけでも相手にプレッシャーをかければミスを誘発する、そこまで行かなくてもパスコースを限定できるというのに、なぜやらないんだ、と。怪我が少なかった・・・って、そりゃ、激しい接触プレーとか見たこと無かったし、なんて。
その一方で、2012年のアウェイ草津戦では試合終了間際に長い距離を走りきって見事に値千金のゴールを挙げ、劇的勝利に貢献。2013年の開幕ゲームであったアウェイ北九州戦では見事すぎるダイビングヘッドを決めてみたりと、ときに目の覚めるようなプレーをするから油断ならないというかなんというか。評価の難しい選手でした。
今季はライバルチームの一員として第3節にさっそく対戦が。もちろん、手加減抜きで勝たせてもらうということで。

#5 秋本 倫孝 (契約満了)
京都時代にはプレーオフにも出場し、その豊富な経験をカターレに還元すべく招聘されたベテラン。ディフェンスのリーダーとしてチームを引っ張ることを期待されていました・・・が。結果論ではありますが、それらの期待には応えられませんでした。
その実力がハマッたときには、思わずうならされるような好プレーを見せたことは確か。しかし一方で、ハマらなかったときは「なんでだよ」というミスが失点に、ひいては敗戦につながっていたのもまた事実。
京都時代から知ってはいたものの、いわゆる「カードコレクター」っぷりは、悪い意味で健在でした。もちろんわざとなわけはありませんが、PKを献上したりとか累積退場になってみたりとか、いちいち悪い方向に影響が大きかった、と。
それでも。
古巣相手となったアウェイ京都戦では、敗色濃厚であった試合終了直前に意地の恩返しゴールを決めてみたり。その存在感というものは、やはり修羅場をくぐり抜けてきた者である証でもありました。
だから、なおのこと。その力がプラス方向に向いていかなかったのが残念でした。

#13 キム ヨングン (契約満了)
2012年にブレイクしたヨンドクに触発されるかたちで新潟から期限付き移籍、のちに完全移籍してカターレの一員となったヨングン。
得意のプレースキックでもってCKのときにはキッカーを任され、力をふるってきました。
ただ・・・残念だったのが、「もうちょっと」というところ。コンスタントに試合に出場してはいたものの、代えのきかないような絶対的な存在にまではいたらず。攻撃参加からの積極的なシュートも期待されましたが、通算僅か1ゴールというのは、やはり物足りない。もっと出来たと思われるのに、もうちょっとが足りない、そんな印象でした。
ブレイクスルーのきっかけをつかめないままに時が過ぎ、契約満了となってしまったのはやはり、もったいないと言わざるを得ないかと。

#21 水谷 雄一 (現役引退)
2013年オフ、あらかじめ予期されていたことではあったものの、それでも正GKとして絶対的な存在感を放っていた守田の移籍には、「どうなってしまうんだろう?」との懸念が。
それを払拭すべく招聘されたのが、多くのクラブを渡り歩いてきたベテラン、水谷でした。
福岡にカムバックした前年は大きな故障に見舞われ不完全燃焼。それでも必要としてくれた富山に報いるために、契約期間を残しながらも決意の移籍。
開幕からゴールを任され、心機一転、カターレでその存在感を見せつける・・・はずだったのですが。
気持ちとは裏腹に、まったく勝てない日々。ついには正GKの座を明け渡すことに。その上さらに怪我までも重なり、夏には4人目のGKを採らなくてはならない事態にまで。
もちろん、願えばなんでも叶う、というわけではありませんし、世の中、理不尽なことなんて数知れず。シーズン前の決意が無念のうちに幕を引かれてしまうことになったのは、ただ、残念です。
現役引退の決断に至るまで、様々な葛藤もあったことかと思います。おつかれさまでした。

#22 棚橋 雄介 (VONDS市原FCへ完全移籍)
カターレ富山史上初の大変革となった2010年オフを経て、新たなステージへと移行することとなった2011年。そのときの新加入選手たちのなかにあって、個人的にいちばん期待していたのが棚橋でした。
アルゼンチン仕込みというドリブルを武器に、その才能がカターレで花開く・・・ことを、夢見ていたのですが。
初年度は3試合の出場のみ、翌年から2年にわたり期限付き移籍でFC琉球へ。そして、満を持してのカターレ復帰となった勝負の年・・・だったのですが。
出場は1試合のみ。公式戦で存在感を発揮することが出来ぬままに契約満了となってしまったのでした。
関東1部のVONDS市原FCへとプレーの舞台を移すこととなりますが。カターレで得た経験を糧に、移籍先でも頑張ってほしいです。

#31 柴田 大地 (契約満了)
GKの序列的には第3GKという立ち位置でしたが、夏に出場機会を得て念願のJデビューを果たしました。
ただ、その後は途中加入の廣永にその座を明け渡し、以後の出場は無し。その後、契約満了に。
正直、1年で退団となるとは思っていませんでした。成長を期して契約更新するものだとばかり。
現時点で移籍情報は無く、今後についてのクラブ側からの発表もありませんが・・・つらい思いでも多かったでしょうが、それでも。カターレでの1年は、いろいろな意味で忘れがたい思い出になったことかと。
退団後のカターレについては心配無用であると、至上命題の1年でのJ2復帰を成し遂げて安心させてあげたいところです。

#40 パク テホン (横浜FCへ完全移籍)
シーズン途中に練習生を経て加入し、終盤戦は主力として活躍しました。恵まれた体格からの気迫あふれるプレーぶりが印象的な選手でした。
アウェイ戦連敗のリーグワースト記録を阻止する勝利を挙げた東京V戦で見せた正確なフィードや、アウェイ松本戦であとちょっとで同点ゴールだったのに!という終了間際のプレーなどが思い出されます。
新シーズンは横浜FCに復帰してプレーすることに。師と仰ぐキングカズこと三浦知良選手に、公式戦で成長した姿を見せたいところでしょう。
在籍期間こそ短かったものの、富山での経験は、きっと力になっているはず。活躍を祈っています。
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オフシーズンいろいろ その1

2015-01-29 05:59:27 | カターレ富山
日程が発表され、キックオフパーティーも開催され、徐々に近づく新シーズン開幕。
ただ。
昨年までと同じテンションにはなっていないし、なれない。
どうにもこうにも、折り合いがつかないというか。
それほどまでに。
それほどまでに、2014シーズンの屈辱にまみれた日々、そこからの降格というものは、暗い影を落としていたようにも思えます。
そりゃ、いつまでもウジウジとしていても仕方ないし、切り替える気ではいます。
新体制を実際に見て、「さぁ、ここから!」という気持ちにもなってはいます。
けれど。
だからこそ、というべきか。
総括しておかねばならない2014シーズンですが、それを振り返ろうとすると・・・どうにも、筆が進みません。
やはり、理不尽な現実を突きつけられたダメージというものの根は深いようで。

けれども。
新体制はスタートしているし、カレンダー上も2月1日をもって2015年度へとシフトします。
ならば。
いささか遅きに失した気もしないでもないですが、それでも。
退団選手たちへのコメントなんぞを残しつつ、振り返ってみたいと思います。

その、第1回。シーズン途中退団選手編。


#11 ソ ヨンドク (蔚山現代FCへ完全移籍)
まだまだ歴史が浅いカターレ富山ではありますが、そのなかでいちばん愛された外国籍選手で間違いないでしょう。
加入初年度の2011年の時点ではそれほど多くの貢献はありませんでしたが、翌2012年に大ブレイク。今でも語りぐさであるアウェイ松本戦で見せた“ヨンドクミドル”には度肝を抜かれました。それまでチームにいなかった、自ら仕掛けて攻撃の軸になれる選手。果敢なドリブル突破に、スタジアムは大いに沸きました。
2013年のホーム札幌戦では、スカパー月間ベストゴールに選出されたすばらしいゴールも。この先も続くカターレの歴史にあっても、名シーンとして語り継がれることでしょう。
流ちょうな日本語に礼儀正しい姿勢は多くのファンに愛され、チームでも外国籍選手陣の兄貴分として面倒見の良さを発揮。離日の際に多くのファンが空港まで見送りに駆けつけたのも、ひとえに彼の人徳と言えるでしょう。
もし、の話をしても仕方ないですが・・・もし、カターレに留まり、後半戦の巻き返しに力を尽くすことが出来ていたら、同じ結果には・・・いや、それは言うまい。

#18 西川 優大 (期限付き移籍 → 栃木SCへ完全移籍)
2011年のオフ、ケータイに入ってきた選手情報のメールを見て、そりゃあもうびっくりしましたとも。「西川って、岐阜の主力じゃん!」と。
その年には成績がふるわず最下位に終わった岐阜ですが、その中にあっても中心選手として活躍、第41節の対戦ではゴールを決められてドローにされたばかりだっただけに。
長身でありながら、身体能力というよりは頭の良いクレバーな思考でのプレーぶりが印象的な選手でした。ポジショニングの良さや守備をいとわない献身的な動きなど、カターレのカラーに合っていたように思います。2013年には古巣を相手に恩返しゴールを決め、アウェイ岐阜戦初勝利に貢献したのが印象的でした。
ただ、レギュラー獲得には至らず。好不調の波、肝心なところでの怪我で欠場など、確固たるポジション獲得には至れませんでした。
監督の方針から控えに甘んじる期間も多くなっていたところ、決意の移籍。その移籍先の栃木では起用に応えてゴールも決め、信用も得たようで。
契約上出場できなかった試合で、カターレは栃木にホーム初勝利を挙げながら降格が決定。複雑な思いがあったことかと。
正直、残念です。もっと活躍が見たかった選手だっただけに。
完全移籍となった以上は、今度は栃木にとっての無くてはならない選手になってくれることを祈ります。

#24 ヤン ヘジュン (契約満了)
学生時代の先輩であるヨンドクを追う形でカターレに練習参加し、契約にまでこぎ着けてプロデビューを果たしたヘジュン。
出場機会は少なかったものの、気持ちの入ったパワフルなプレーぶりが印象的な選手でした。まじめな性格がプレーに表われていたというか。機を見計らってラインを上げる動きなど、気持ちがこもっていて、見ていて小気味よさがありました。
カターレの選手として大成することはできなかったけれど。日本に来て得た経験が、彼の人生の糧となることを願います。

#33 中島 翔哉 (FC東京へ復帰)
ちょうど1年ほど前、2014年のキックオフパーティーの当日。U20日本代表の10番、アジア選手権で3ゴールという若手のホープがカターレに電撃移籍―――驚きしかなかった第一波のあとは、大いなる期待が怒濤のように押し寄せてきたのが思い出されます。
前年の終盤にブレイクした白崎ともども、若武者がカターレの新たな歴史を刻んでくれる―――そう、信じていました。
しかし。
待っていたのは、そんな理想とはかけ離れた現実でした。
それまでの戦術をいったん白紙に戻し、「中島仕様」とした新布陣。それが機能すればよかったのですが・・・機能しないどころか、悪影響にさえなってしまったのでした。
確かに、非凡な才能は見せました。ドリブル、シュート意識、がむしゃらな突破などなど、持ち味は随所に見せつけました。
けれど。
それが、全然勝利には結びつきませんでした。
チームで最多の出場機会を得ながら結果が出せなかったというのは、言い訳のしようもないかと。僅か2得点、うち1点はPK。白崎ともども、シュート数に対する決定力がリーグワースト1、2というから救われない。
かつてのカターレでは望んでも得られなかったところの「個の力で状況を打開できる選手」であったはず。けれど・・・それがチームを勝利に結びつけられる選手とは、必ずしもイコールではないということを示してしまいました。言いたくないですが、チームを勝たせるどころか、足を引っ張ってしまっていたことは否めません。
もちろん、勝てなかったのは彼ひとりのせいではありません。
とはいえ。
責任は、あったはず。それを成し遂げられなかったことは、事実。
今、「あのときの期待を返せよ!」なんて言っても空しいだけですけれど。
「もう過ぎてしまったこと」と割り切って考えるには、まだ時間がかかるようにも思います。
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2015シーズン始動

2015-01-15 22:16:00 | カターレ富山
どうしようもなくやるせない、理不尽な気持ちを抱えながらも、それでも受け入れるしかなかったJ3降格。
このブログに関しても、昨年の最終戦以来まったくモチベーションが沸かず、放置状態でした。

それでも。
時は、待たない。

月日は流れ、人の入れ替わりもあり。
どうにもこうにも不景気な話題が先行してしまった感が否めないところではありますが、そんななかにあっても、新シーズンへ向けての準備は進められました。
そして、本日1月15日より、新チームが始動することに。
新たなポストとして設けられたGMに就くこととなった澤入重雄氏のもと、新監督には鳥栖や横浜FCで指揮を執っていた赤帽こと岸野靖之氏が就任。
新シーズンの開幕は3月15日。ホームにブラウブリッツ秋田を迎えての開幕戦となりました。
その開幕までおよそ2ヶ月。
さしあたってはお披露目イベントとなるキックオフパーティーが1月25日に開催されるので、まずはそこでファーストインプレッションというものを確かめようと。

これまでとは勝手が違う新シーズン。
正直、まだ実感が定かでない感は否めません。
けれども。
カターレ富山を応援していくという決意そのものには、なにも変化はありません。
だからこそ、このオフシーズンの残り2ヶ月は、降格以来凹みきった気持ちにだんだんと活を入れていく期間となるはず。

というわけで。
このブログに復帰したからには前向きに進んでいく所存ではありますが、その前に。
キックオフパーティーまで10日、その間に去年の振り返りというか、退団選手たちへの雑感というか寸評というかを残しておき、しかるべきのちに新チームへの所感を書き連ねていこうかなと。

とりあえず、今回は復帰の挨拶までに。
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