行く末遠ければ

生まれも育ちも富山県砺波市
地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

覆せなかった実力差。大一番で屈し、優勝の可能性が消滅  栃木SC戦

2016-10-31 23:18:52 | カターレ富山
0-2で敗戦。
どうしても勝たねばならなかった試合。逆転優勝はとても厳しい状況にあったけれども。それでも首位を相手に意地とプライドを示して勝利せねばならなかった試合。
なのに。
思いとは裏腹に。栃木の側にとって今季ベストゲームでは?という内容で優勝・昇格にかける意気込みを披露する場に。嫌な言い方をしてしまえば、咬ませ犬。・・・無得点で敗れてしまって、牙をむくことすらできなかった。
また、繰り返し。
ここぞ!という試合、単なる1勝以上の重要な価値を持った試合で、また負けた。
同じ敗戦でも、1点でも挙げていたならばまだ違っていたろうに。相手に「勝てたのは運が良かっただけ。薄氷の勝利だった」くらい言わせるほどなら、また違っていたろうに。
もちろん、栃木の状態が良くて首位にふさわしい戦いぶりだったから、それを上回るのは至難であったということは、あります。
けれども。それは想定済みのことであったはず。それがわかっていてなお上回らねばならなかったにもかかわらず、引き立て役に甘んじてしまった、と。
せっかく前節の終了間際の劇的ゴールで可能性を繋いだというのに、いともあっさりと「終戦」。
これまでも劇的勝利の直後の試合で、勢いを継続せねばならないのに無得点で勝てず、ということを繰り返してきましたが・・・今回もまた、例にもれなかった格好。
このシーズン最終盤に至ってなお、成長を結果につなげるということが、出来ませんでした。

なんというか、これも積み重ねなのだな、と。
試合開始からしばらくは、押していたのはカターレ。けれども、そこで栃木は慌てなかった。
ここぞというタイミングでしっかりと決めたのは、腕にキャプテンマークを巻くチームの精神的支柱・廣瀬 浩二。流れるようなカウンターアタックから綺麗にフィニッシュまでもっていかれたゴールでした。
やるべきことを各々が理解し、それをやり切るだけの力がきちんと備わっている―――そんなことを感じさせる得点。
そして、前半も残り少ない40分。不本意なかたちで嫌な位置でFKを与えてしまうと、MF島川 俊郎に決められて追加点。栃木にとって“勝負どころ”であったタイミングで、しっかりとチャンスをものにされてしまいました。
一方のカターレはと言えば。
決まったかに思われたシュートがポストに嫌われてしまった場面などもありつつも、それは例外とでも言えるようなもので。
相手ディフェンスの頑張りもあったでしょうが、それ以上にこちらのオフェンスが有効に機能していなかった。ゴール前で人数が足りない、クロスじゃなくてそれじゃGKへのパスじゃないか、なんて場面も繰り返し。
勝利にかける意気込みをプレーに表した栃木は、ほころびを見せず。追う立場であったのに、執念を見せて上回ることが出来なかったカターレ。
積み重ね、ということを意識させられました。
勝ち慣れている栃木と、慣れていないカターレとの絶対的な差。
勝負どころをしっかりと結果につなげられるプレーを徹底できた栃木と、できなかったカターレとの差。

ただただ、くやしいです。
去年のアウェイ町田戦で味わった悔しさと、同じ感覚。
具体的に優勝・昇格を目指しているクラブと、力が伴わず口先だけになってしまっているカターレとの差。
もちろん、カターレの選手たちも頑張っていたでしょう。
けれど、頑張っていただけ。
頑張りを勝利に、戦績に、そして必達目標・J2復帰へ繋げるだけの力を発揮できていたのかと言えば・・・相手のそれより、決定的に足りなかった。
2年前の、あの降格という屈辱。
復帰を目指しながら、それを果たした町田に比べて確たる力の差を見せつけられた去年。
そして今年。また、繰り返し。
また、力の差を見せつけられて大一番で勝てず。
いままでやってきたことはなんなのか?と。
シーズン最終盤に至った今になってさえ、どうしても勝たねばならない試合で意地を示せないほどに、未熟。
やりきれない思いが募ります。

シーズンスローガンとして掲げた、「覚悟」。
それが足りない。ここぞという場面で発揮できない。
勝負の世界で生きているのに、ここぞという場面で力を発揮できないという致命的な結果。
その繰り返しが、優勝を逃すという取り返しのつかない事態に至るまで、改善できなかった。

ただの1勝以上を目指しながら果たせず、結果はただの1敗以下という、その重さ。
それを感じさざるを得なかった、やるせない敗戦でした。
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第27節  栃木SC戦

2016-10-29 18:14:06 | カターレ富山
シーズンも残すところ4試合にして、最大のヤマ場を迎えることとなる今節。アウェイで首位・栃木との決戦に臨みます。
もはや後がない、勝つことでしか生き残れないカターレ。絶体絶命と言っていい状況ではありますが、それでも。
それでも、やはり後がなかった前節を生き延びた。ただの引き分けではない、連続無得点が4試合に伸びるという敗戦よりなお致命的な結果に終わるかと思われた状態から、起死回生と言える決勝ゴールによって見事に勝利。望みをつなぎました。
その勝利を、「相手が下位クラブだったから」で済ませてはならない。首位であっても関係なく、今節の連勝につなげなくては。
同じく試合終了間際の劇的ゴールによって勝利した展開として、第18節の鹿児島戦、そしてまだ記憶にも新しい第22節・YS横浜戦がありましたが・・・その次の試合はいずれもスコアレスドローに終わってしまい、勢いを継続することが出来ませんでした。その前2回もそれぞれ長野・大分という難敵相手のドローではあったものの、だからこそと言うべきか。3度目の今節。最近は不本意な結果が続いているとはいえ、首位の栃木が甘い相手なわけがありません。
だからこそ。
どこが相手であれ、そんなことはもはや関係ない。勝つ以外に道はないのだから。
大事なのは、自分たちがどうかということ。2度あることは3度あるとばかりに、また勢いを継続できずじまいに終わってしまうのか。それとも、3度目の正直で勝ち切ってみせるのか。
ただの30試合中の1試合ではない・・・言ってしまえば、最重要試合。
ここでの勝敗が今節のみならず、残り試合、さらには来シーズン、もっと言えばカターレの未来にかかわるものとなると見ても、あながち大げさでもないでしょう。
乾坤一擲。
ここで力を発揮できずして、なんとするか!
リーグ戦にありながらも、優勝決定戦にも勝るとも劣らない意味を持つのなら。
勝つだけです。勝つしかありません。

前回対戦は第10節のホーム戦でした。前節の秋田戦でシーズン初の敗戦を喫し、そのダメージを払しょくしなければと臨んだ試合。
しかし、結果は0-1で敗れ、2連敗。一方、序盤戦は波に乗れなかった栃木だったものの、この試合での勝利をきっかけに10連勝、17戦連続負けなし。完全に上昇気流に乗ることに成功したのでした。
敗れたカターレはその後一進一退を続け、大崩れしてしまうことはなかった一方で波にも乗れず。
「もし」なんてことを言い出せばキリがないですが・・・あの試合が現在の立ち位置につながる分水嶺であったという見方もできるかと。
しかし、それでも。
連勝をしてきた栃木ですが、県選手権で敗れて天皇杯に出場できなかったあたりから失速。ここ最近は1勝3分け1敗とペースダウン、後を追う2位大分・3位鹿児島に勝ち点差3にまで詰め寄られています。
前節もせっかく先制しながら追いつかれ、その後勝ち切れずにドロー。今節の結果次第では後続に勝ち点で並ばれてしまうだけに、相手も必死でしょう。
そんな栃木をアウェイで撃破せねばならないカターレ。難しいミッションとなることは間違いないでしょうが、それでもやり遂げねばなりません。
もし敗れたなら、栃木に優勝への大きな勇気を与えてしまう一方、カターレは実質的にとどめを刺されて脱落確定と言っていい状況。
ですが、見方を変えたならば。
直接対決を制して首位撃破を成し遂げたならば。ただの1勝以上の意義があるという意味で、これまで2度失敗してきた劇的勝利からの連勝以上の力をカターレにもたらすことは必至。
チーム史に記すべき勝利といっても、過言ではないでしょう。
ならば。
勝たねばならない理由しかありません。だったら、やるべきことは決まっています。

ホームでは今年の敗戦も含めて圧倒的に分が悪い栃木戦ですが、アウェイではその限りではなく、2勝3分け2敗と五分の戦績を残しています。JFL時代には、リーグ戦中盤で連敗してしまっていた嫌な流れでの対戦となっていたところ、見事に勝利して終盤戦の攻勢につなげていったという試合もありました。絶対に勝たねばならない今節。勝って、通算の戦績にも優位を刻まねばならないところ。
期待したいのは、飯田。
永井に代わってシーズン初出場となったガンバ大阪U23戦こそ3失点という苦い結果となってしまったものの、それから2試合連続で無失点。その記録を3に伸ばす試合が出来たならば、おのずと勝利もついてくるというもの。いや、そうしなければならないでしょう。
彼にとって、栃木はプロ選手としての原点。移籍初年度の2011年には、栃木の選手としては立てなかったグリスタのピッチにカターレの守護神として立ち、見事に恩返しの勝利に貢献しました。
今節、再びの恩返し勝利を果たすために。栃木に敢然と立ちはだかってほしいです。
3試合連続無失点を狙っていくのは当然として。
危うく4試合連続無得点となりかけてしまった攻撃陣の奮起なくして勝利はありません。
ここまで7ゴールを挙げている萱沼がチームトップスコアラーではありますが、良くも悪くも特定の選手でない得点者が続いてきた今シーズンのカターレ。
だったら。
勝つしかない状況でいちばん見たくないのが、責任逃れかのようなプレー。自分でない誰かにパス、結果阻止されてチャンスを活かせず、とか。
いまいちど、「得点なくして勝利なし」という大原則を胸に刻んでほしいです。
恩返し、といえば。
最近はあまり出場機会がありませんが、去年まで栃木にいた西川にとっても、並ならぬ思い入れがある対戦となっていることでしょう。出場した暁には、あるいはブーイングもあるやもしれません。
そこを、恩返しで。かつて所属していた岐阜を相手にアウェイで恩返しゴールを決めたこともあります。ならば今回も、と期待するのは自然なことでしょう。

勝つか負けるかによって、まさしく明暗がくっきりと分かれてしまうこととなる今節。
引き分けも負けと同じ。それでなくともアウェイ戦であり、勝つよりほかないカターレのほうが条件的には不利ではありましょう。
けれども。
光が強ければ闇も濃くなるでしょうが、逆もまたしかり。
負けたときの「今季終了」というとてつもないダメージに対する恐れも、もちろんあります。
ですが、ここで勝てたなら、そこで得られる経験値というものは、少なくとも今シーズン最大のものであることは間違いありません。
ならば、やるしかない。
勝つしかない。
勝つことに理由は必要ありません。むしろ、勝たなければならない理由しかありません。

死力を尽くして、勝ちに行け!!
そして、必ずや勝利せよ!!!

不可能なんて、ないんだぜ!!

勝たれ!!!富山!!!!!
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執念でもぎ取った勝ち点3!劇的ゴールで4試合ぶり勝利  ガイナーレ鳥取戦

2016-10-25 06:50:11 | カターレ富山
1-0で勝利!
第22節のYS横浜戦・・・前半に早々と2失点、後半8分でダメ押しと言える3失点目を喫し、どう考えても負け試合という展開で。そこから神がかり的な大逆襲、ついには試合終了直前に逆転ゴールを決めるという劇的勝利を挙げました。
ただ、その代償とでもいうのか。
そこから3試合連続無得点。J2復帰への道が大きく遠ざかることに。
そして今節もまた、得点できない時間が続き。しかも、退場によって相手が1人少ない状態にもかかわらず。
上位争いのライバル・鹿児島が4得点で圧勝ペース、大分に至っては前半だけで3得点という状況のなか、スコアボードの0は動かず。勝つことが最低条件であるなかで、無情に時間が過ぎていきました。
勝てない時点で絶望的だというのに、数的有利な状況を活かせないままに無得点継続では、敗戦よりなお質の悪い大ダメージは必至。
そんな絶体絶命の状況を覆してみせたのは―――またも試合終了間際に見せた、勝利への執念でした。

前節から4人を変更したスタメンで臨んだ今節。
プレビューで期待していたところの衛藤の出場はなかったけれど、メンバーを見てみると、中西・北井・進藤の3人が名を連ねていることに気づきました。
この3人は、昨年夏に同じくチュウブYAJINスタジアムで行われた鳥取戦での勝利の立役者。北井のアシストを中西が決めて先制。その後同点に追いつかれたものの、試合終了間際のアディショナルタイム、北井が果敢に放ったシュートを進藤が押し込み決勝ゴールを挙げて見事に勝利、という試合でした。
3人のそろい踏みに、その再現が期待されました。

この日、現地で応援できなかった自分はパソコンの前に張り付き、試合速報とじっとにらめっこ。
こういうとき、つくづく実感させられます。J3には生中継が無いということを。J2のときにはあったのに、ということを。今置かれているカターレの現実を。
速報サイトでは、各会場でゴールが決まる度にアラームが響いたわけですが・・・鳥取-富山戦は、一向に動かず。
栃木、鹿児島が先制し、上位陣の安泰ぶりがうかがえるなかにあって、動きなし。
動いたと思ったら、鳥取のレッドカード。DF片岡 洋介がこの日2枚目のイエローで退場となった模様。
数的有利となったからには、是が非でも勝たねばならなくなりました。
もともと勝つしかない状況ではありましたが、それ以上の意味で。1人減ることで単純に不利になることはありましょうが、それでも、「10人になったことでかえって守備への意識が高まってプレーが引き締まった」なんてのもよく聞く話。逆に、有利であるにもかかわらず攻めあぐねて得点できない、というほうがよっぽど問題。
ただでさえ3試合にもわたって連続無得点が続いている状況で、さらに数的有利にもかかわらず決められない、なんてことになれば。
「アウェイで勝ち点1は上首尾」などとはとても言えない。ある意味、敗戦よりまだひどい結果と言えたことでしょう。
そのうちに、1時間遅れで開始された大分-盛岡戦で、大分が前半のうちに3得点と、圧勝ペース。他方で栃木が藤枝に追いつかれていたりしましたが、そこは問題ではなく。
ついには4得点目を挙げて勝利を確実なものとした鹿児島。そして前日にすでに勝利している秋田を含め、上位争いのライバルに全くスキなし。
そんななかにあって、まだ鳥取-富山戦は、一向に動かず。

「念を飛ばす」だとか「祈るような気持ちでみつめる」だとかよく言われますが。カターレ勝利の可能性に賭けて、自分に出来るのはそれくらい。
勝利を信じる気持ちに嘘はないし、諦めて投げやりになることもしなかったけれど。
それでもやはり、不安にはなります。やるせない気分にはなります。
試合終盤、奇しくも去年の勝利の立役者3人が3人とも交代。残るメンバーにすべてを託すしかなくなりました。
勝たねば、終わってしまう。
なのに、勝っていない状態。
このまま終わっていいのか?いいわけがないだろ?
様々な感情が渦巻くなか、気が付けば後半もアディショナルタイム。
ライブで観ているわけでないので、実際にどうなっているのかはわからず。アディショナルタイムだって、何分あるんだか。
速報だってリアルタイムじゃない。更新遅れの可能性も。
時計を見れば、もう試合終了でおかしくない時間帯。
あと1回・・・J公式サイトの試合速報、そのページを見ながら、ブラウザの更新ボタンをあと1回押したとき―――後半48分の表示が試合終了に変わって、無情なスコアレスドローという結果が表示されてしまうはず。
信じたい気持ちと諦観とが渦巻くなか・・・更新ボタンを、押すと。


鳥取 0  試合終了  1 富山


「は?」

一瞬、幻を見ているのかと本気で思いました。どうあっても勝ってほしいと願う気持ちが作り出した妄想が見せる幻覚ではないかと。
表記ミスではないか?疑ってしまいましたとも。
それがどうやら真実らしく。
シチュエーション的には、我を忘れて飛び上がらんばかりに大興奮の場面でしょうが・・・どうにも、あっけにとられてしまってうまく頭が回らなかった、というのが実情です。

決めたのは、三上。
相手陣内深くでのスローインから窪田が中央へ上げると、途中出場のレンペーが競り合い、こぼれたボールを蹴りこんだかたち。相手DFがいるのはわかっていたけれどとりあえず撃ったというシュートは体勢を崩していたGKの手をはじき、ゴールへ。
まさに、値千金というよりほかない決勝ゴール。
振り返ってみれば。三上のアウェイ鳥取戦と言えば、とりぎんバードスタジアムでおこなわれた昨季第2節。試合開始早々に訪れた決定的場面でバーに嫌われてゴールならず、というシーンがありました。敗れてしまった後から振り返れば、「あのとき決まってさえいれば」というような。
その借りを、これ以上ないという大事な場面でしっかりと返してみせたのでした。

他会場では長野が敗れて実質的に昇格争いから脱落。入れ替わって4位に浮上したカターレではありますが、依然厳しい状況に変わりはありません。
とはいえ、今節敗れていたならば、そんな厳しい云々を議論することすらなくなっていたわけですが。
次節は、首位栃木との決戦。
今節引き分けたことによって2位大分・3位鹿児島とそれぞれ3差まで詰め寄られたことにより、より一層気を引き締めて待ち構えていることでしょう。
もはや後がないかたーれですが、だからこそ。
神がかり的なこの勝利を、連勝につなげなければ。どうあっても。
奇跡的勝利の後は反動で無得点、なんてのはもうたくさん。
むしろ、2試合続くこととなった無失点試合を今後4試合すべてで継続できるようにしなければ。
1勝の重みというものを再確認した今節。
九死に一生を得たこの勝利を、絶えることなく続く力としていかねば。
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第26節  ガイナーレ鳥取戦

2016-10-23 02:12:31 | カターレ富山
シーズンも残り1カ月を切り、泣いても笑ってもあと5試合。まだ可能性が消えたわけではないものの、J2復帰には「全勝のつもりで頑張る」ではなく、文字通りの全勝くらいしか道は残されていないような、まさに待ったなしの状況に追い込まれているカターレ。
3試合連続無得点で勝利から遠ざかっている状況を打破し、なんとしても勝つために。チュウブヤジンスタジアムに乗り込み、ガイナーレ鳥取と対戦します。

日曜の試合開催を控えた金曜日に、鳥取で震度6の地震が発生。まさか暴風で延期となってしまったホーム戦に続き、アウェイでも自然災害で開催中止か?との懸念もありましたが、道路をはじめとしたインフラその他の影響は限定的ということで予定通り開催されるのだとか。
昇格の可能性が消えていないなかで、さらにシーズン最終盤で日程の調整もままならないであろうなかでの中止・延期は勘弁してほしいというのは偽らざる気持ちではありましょうが・・・他方、1週間程度は余震に十分な警戒が必要とされる状況のなか、はたしてサッカーなどやっていていいのか?という気持ちもあることでしょう。4月の熊本地震の記憶もまだ鮮明であるだけに。
もともと「絶対に勝つよりほかない!」という重圧に晒されながらの今節であったはずなのに、さらに追い打ちをかけるかのような精神的プレッシャーだとか・・・。
しかし、ならばこそ。逆に開き直るきっかけにしてほしいです。
どのような状況でも、やるべきことは変わらない―――勝利への執念を見せるために、やれることをやるだけだという思い。困難に打ち克っていくプロとしての矜持を今こそ見せるとき、という気概をもって臨んでほしいところかと。

一時は最下位にまで順位を落としていた鳥取。前回対戦もカターレが4-1で勝利しましたが、それ以後は復調傾向で3連勝も達成。前節こそセレッソ大阪U23に1-2で敗れたものの、試合終了間際に一矢報いて零封負けを阻止するなど、コンスタントに得点していく力がついてきたことが持ち直しの要因のようで。
なかでも要注意は、前回対戦でも失点を喫したフェルナンジーニョでしょうか。その失点もそうでしたが、やはり個の力でなんとかできる選手というものは、全体の流れではこちらの優位にあっても、ふとした瞬間に決めてくるものであって。それが命取りとなってしまう危険性というものは心せねばならず、やはり脅威かと。
それでなくとも3戦連続無得点とネガティブな状態が続いているカターレ。そんななかで「してやられた」という失点をしてしまったならば、どのままズルズルと手をこまねいて反撃もおぼつかない、なんて悪影響につながりかねません。
一方、復調のなかにあっても失点が止まっていないという傾向もあります。リーグ戦は8試合にわたって無失点試合が無し。ここまでの総失点39は、41のYS横浜、40の琉球に次ぐリーグワースト3位。そこに付け込みたいところ。「いつものように失点してしまった」という展開に持ち込み、なんなら前回対戦で4失点してしまった記憶を呼び覚ましてやろうじゃないかと。
もちろん、そのためには得点が必要不可欠―――そう、3試合連続無得点などという不名誉な状態を打破する、そして勝利を呼び込むための得点が。

期待したいのは、衛藤。
今季、特定のキャプテンを置いていないカターレ。そのなかにあって、実質的にキャプテンを担っている彼がしっかりとチームを引き締めることが、今こそ求められています。
前所属クラブの徳島ではJ1昇格を経験したものの、それ以前には勝ち点差1に泣いて逃したことも。
悲願成就に向けて勝つしかない状況におかれている今、経験をもとに説得力のあるプレーぶりでもってチームを引っ張る役割を果たさねば。
YS横浜戦では、プレッシャーのかかるなかしっかりとPKを決めて勝利への流れを引き寄せました。そうしたチームに与える影響力というものを今一度自覚し、それを勝利につなげること。それがチームの勇気となり、勝利への意志となって力を発揮する原動力となっていくことを望みます。
そして、同じくベテランであるところの苔口。
攻撃陣の主力でありながら無得点が続いている、その責任というものを痛感しているでしょう。
けれど、だからこそ。そこで力を発揮してみせることが、まだ若い中西や大島らにもきっと伝わるものがあるはず。
積み重ねてきた経験を信じ、まっとうすべき仕事をやり遂げる強い覚悟をもって、チームを勝利に導いてほしいです。

暴風の影響からの延期試合、そして今回の地震。なんだか狙ったように不可抗力に見舞われてしまう今季鳥取戦ですが。
しかも、予定通りの開催は良いとして・・・天気のほうが、午後からは雨の予報。精神的に普段と同じとはいかないかもしれないなかで、難しいコンディションで試合をしなければならないとか。
けれども。
本当に厳しい状況とはなにか?
それは、J2への道は全勝しなければならない、いや、全勝してすら厳しいという現実。
だったら。
そんな困難に立ち向かわねばならないことを思えば、予測しうる天候の条件くらいなんだというのか。問題とすべきはそこではない、と切って捨ててもいいくらい。
勝たねばならない現状に、なんら変わりわないのであって。
U23クラブとの2連戦のあとは、元J2クラブとの2連戦。考えようによっては、むしろJ2復帰への想いが同じだけに戦いやすい相手ともいえるかと。
そのなかで、違いを見せねば。
互いに降格の屈辱を知るからこそ、復帰への困難さを知るからこそ、負けられない。勝たねばならない。
前回書きましたが、去年の町田戦で昇格を狙うクラブと果たせなかったクラブとの格の違いを見せつけられてしまったという話。
今、それをやらねばならないのは、思いを力に変えて相手に誇示しなければならないのは、カターレ。
だったら。勝つよりほかなし。勝ち点3意外に考えられません。

これまで何度も対戦してきた鳥取ですが、来年は対戦しないつもりで。もちろん、カターレの昇格によって。
そう思うなら。
残り全勝を、本気で奪い取っていくために。
勝つしかない状況でこそ、勝て!!!
勝って、プライドを示せ!!!

勝たれ!!!富山!!!!!
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続く無得点。さらに遠のく優勝  FC東京U23戦

2016-10-17 23:52:58 | カターレ富山
0-0のドロー。
勝利への気迫は感じられた試合でした。もし引き分けに判定で勝敗がつくなら、判定勝ちを収めていたくらいには。
しかし。
実際には、3を得なければならなかった勝ち点が1止まり。勝たねばならない試合を落とした格好。3試合連続無得点では、何をかいわんやというところ。
もはや勝ち続けることだけが求められる状態のシーズン最終盤にあって、負けにも等しいと言わざるを得ない結果となってしまったのでした。

他会場では、前節カターレが0-3で敗れてしまったガンバ大阪U23が、藤枝を相手に0-4の大敗。
4得点を挙げた藤枝の頑張りも、もちろんリスペクトすべきでしょうが、それでも。
トップチームが前日に行われたルヴァンカップ決勝戦に全力を注いでいた、堂安ら主力を担う3人がU19代表としてチームを抜けていた、さらにはアウェイ戦だった―――前節とは大幅に異なる条件が、真逆ともいえるような結果につながった可能性も低くはなかったことかと。
その意味で言うならば。
今節のFC東京U23は、ここ最近オーバーエイジ枠で出場してきた水沼 宏太が不出場。チームトップの8得点を挙げるFWユ・インスは累積警告で出場停止。もともと実戦経験の浅いU23チームにあって、さらに浅い2種登録の高校生コンビがCBだったり。さらにはGKを含めて最低限の4人しかサブメンバーを帯同していなかったり。貧乏クラブの苦肉のやりくりというわけでもあるまいに。
手抜きメンバーだった、などと断じてしまうのはいささか失礼という面もあるでしょうが、それでも。戦力の充実度という意味合いにおいては、本気を出せばもっと高かっただろうに、という構成であったことは否定できないかと。
にもかかわらず。
だったなら、藤枝のように4-0で圧勝するくらいでなければならなかったであろうに、無得点。
ユーチューバーの有名人にして下手な芸能人よりも集客力があったのでは?というはじめしゃちょーの来場効果もあり、今季最多5081人が詰めかけたホームゲーム。
いつもの倍の観客を前に、逆転優勝を目指すカターレの意地と覚悟を示さねばならない試合であったにもかかわらず・・・優勢に試合を運びながらも決めきれない、しょっぱい試合となってしまったのでした。

プレーぶりから勝利への執念が読み取れないような、今季何度も見ることとなってしまったところの“自縄自縛サッカー”ではありませんでした。
相手の12本を上回る19本のシュートを放ったカターレ。決定的シーンのほとんどなかったFC東京U23に対し、ここを決めていれば!というシーンも実際に多く。しかし、得点には結びつけられず。
チャンスをものにできないまま0-0で折り返すこととなったハーフタイムの段階で「このままでは攻め疲れなどによって“決めきれなかったツケ”を支払わされることになるのでは?」という懸念がありましたが・・・。
失点に結びつかなかったことは良しとしなければならない一方で・・・懸念どおり、ここぞというシーンで決められず。勝利に結びつけられませんでした。
一事が万事、とも言いますが、どうにもこうにも・・・。
勝たなければならない試合を落とすことになってしまった今節ですが、それも今シーズンここまでの積み重ねの結果、と言えるかと思います。今節がたまたま「カターレの日ではなかった」と割り切れるようなものでは、なかった。
前回ホームゲームであったところの大分戦でもそう。理屈抜きで勝たねばならないシチュエーションであったにもかかわらず、無得点。
その反省を活かして勝利せねばならなかったはずの前節は0-3で大敗。仕切り直しの今節でも、決定力不足が露呈して勝てず、と。

なんというか。
思い出すのが、ちょうど去年の今頃。J2への道が閉ざされたながらも、それでも意地を示さねば、と臨んだアウェイ町田戦。結果は、0-2というスコア以上の力の差を見せつけられての敗戦でした。
「あんたらにも意地はあるだろうが、具体的に昇格を狙う自分たちが勝たねばならない状況の前には関係のないことだ」というかのように、どこか“あしらわれてしまった”ような敗戦であったことを覚えています。
翻って、今のカターレはどうか?
可能性はまだ断たれていないながらも・・・そういった昇格に向けた矜持というものを試合に出せているかと言えば、残念ながらノーと言わざるを得ないかと。
出せているならば、この勝つしかないという状況のなかで無得点が3試合も続くわけがない。
ここまで積み重ねてきてしまった甘さというものが、ここに至って悪いかたちで顕現してしまっている―――そう思えてならないのです。

3必要であった勝ち点が1しか増えず、残りたったの5試合。より一層厳しい状況に追い込まれたカターレ。
しかし、それでも、と言い続けねばなりません。
諦めてしまうこと、投げ出してしまうことは簡単でしょう。ただなんとなくプレーしているだけでも5試合は消化できるかと。
ですが。それで良いかといえば、そんなことはあるわけがない。
ここで踏ん張れないなら、そもそも昇格など目指すべきでない。そんな局面に、実際にさしかかっています。
今節のトピックとして、昨年夏に大けがを負って戦列を離れてしまっていた椎名が復活を果たした、ということがありました。
実におよそ1年3カ月ぶりの実戦。その感慨というものは、本人にしかわからないことではありましょうが。
当然と言えば当然ながら、選手それぞれがそれぞれの事情を背負って試合に臨んでいます。そんななかで、J2復帰という必達目標に向けてまい進せねばならないカターレ。
今節、足りなかった必勝への覚悟。
それを足りないままにしているのか、それとも挽回するのか。
3試合も続いた無得点に、連続勝ちなしに、何を思うのか。
いまいちど、選手それぞれが自分の「覚悟」に向き合わなければ、そこからの悲願成就に向き合わねばならないとき。
それがいまなのではないかと。そう思います。
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