弓道談義
先輩が遊びに来てくれた。今年の弓納めの話をしてくれて、中たりのないのと膝が痛くて体配が出来ないのが辛いという。でも、弓を引けるのでよいではないかと思うが、ここで究極の選択となる。
とんでもない射(例えば早気とか暴発とか)で、何本か中たるのと、そこそこの射で皆それでは、どちらがよいか。よい射なら中たるのだから、見た感じまあまあなんていうのはないのだ。でも、びくとか病的な射の者は、普通に引けたら(正確には普通に離せたら)中たらなくてもよいと思う。それほど、どん底な射。と、見栄えはよいが1本も中たらないという射。
全くもって、レベルの低い話に盛り上がるのも辛いので、先輩を敬い体の心配をした。腰と膝が痛いというので、腰から来る膝痛か、膝からくる腰痛だろうといい加減なことをいったにもかかわらず、心優しい先輩は相槌をうっていた。おまけに「体重を減らすことがよいのでは?」と、女心をはからない発言。
見舞いに来てもらったのに、玄関で送り出す時に先輩に「お大事に、早くお医者さんに診てもらった方がいいですよ。」と、言った後、弓道をしているお医者さんに通っているという。〇先生は内科のはず。いくら弓仲間とはいえ。
高校卒業後からずっと体の大きな先輩とわたしは立ちを組んでいた。先輩はおん前が好きで、わたしは落ちが好きなので、県体などはわたしが後ろになると、先輩の脇の下くらいから矢が飛ぶのだろうなと思ったことだ。
先輩は、女性なのに大胆な射で、大離れですごい。何がすごいといえば、練習しないで出場した中日本女子の大会で優勝してしまった。昇段もとんとんと錬士も六段も受かり、わたしは苦心惨憺なあげくにやっと合格だ。そのくせ、小さい後輩が、先輩に対して好き勝手なことをずけずけ言う。
先輩は、そんなわたしに、にこにこ聞いてくれて、ことあるごとに尋ねてくれる。ありがたい。
またワインパーティしましょうね。