BS歴史館で、ミッドウェー海戦の敗因をやっていた。分かりやすく、順序だててまとめられていたので、勉強になった。
朝のラジオ番組「三枚おろし」で、武田鉄也がノモンハンと、ミッドウェーを2週間かけて熱く語っていた理由が改めて分かった。
なぜなら、日本の上層部は、総括をしないから、作戦を失敗した指揮官は、多くの兵を殺してしまった責任をとらず、また次の戦地で同じ過ちを繰り返す。また、偽装の報道で国民をだましてしまう。というようなことを、つばをとばして(ラジオなので見えないが、そう思うくらい力が入っていた)語っていたので、引き込まれてしまった。
東電に94億円賠償請求した米兵の記事を読んだとき、もしかして、ミッドウェーから日本の政治家は変わっていないのではないかと思われた。東日本大震災のときに、福島第一原発事故の影響が正確に伝えられず被ばくし健康被害を受けたとしての損害賠償の訴えだ。
事実と異なり誤解を招く情報をながしたという。まるで、戦時中の話と同じ。
真珠湾奇襲攻撃の時のアメリカ指揮官ハズバンド・キンメルは、更迭され、ミッドウェイはチェスター・ニミッツが指揮官となる。「真珠湾の過ちを繰り返すな」と、言い情報を重視した。ハワイの太平洋艦隊司令部では、150人が24時間体制で日本の暗号を解いていたという。全部漏れていたのに、日本軍は暗号は絶対解読されないとたかをくくっていた。
日本は、図上演習で最悪の事態になると、敗戦思考は良くないと指摘され、作戦の練り直しがなされないまま戦闘を迎えることになる。おまけに、敵艦隊を見つけた後も、後手後手の対応で、たくさんの兵士を失ったのに、南雲忠一司令長官は、「復讐できるよう取り計らっていただきたい。」と、それに対して「承知した。」と答える山本五十六。ミッドウェーの惨敗は政府の上層部のみしか知らない。生還者も家族と会わせず隔離された。
海軍も陸軍も互いにけん制し、批判しない。最後は国民に頑張らせる。そして、国民それぞれに責任を負わせた。東條内閣は予算の7割を空母に使った。
そんなことを学んでいたらTVから「安倍内閣の不正予算について」とか聞こえた。聞き違いだった。「補正予算について」だった。原発の問題とか経済とか、エネルギー問題とか、問題は山積みなので、安倍さんも大変だろうが、ミッドウェーにならないよう祈るのである。