まこの時間

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謎解き登山 その2

2017-04-04 | 山歩き

初めての登山での道迷い体験は不可解でもあった。戒めとして、いつまでも思い出し、「いつかきちんと登ろうね。リベンジ鞍掛山」と、言っていたわたし達であった。

あの時は、塔尾新道から登った。塔尾新道は、滝ケ原の駐車場の賑わいと比べると静かである。きっと、滝ケ原を熟知し、少しずつ経験を積んだ後で挑戦するのだと思う。なぜなら、昔からある登山道は、初心者に相応しく、新道と名が付くという事は、いろいろ経験した後に変化に富んだ道を開拓してできたような気がする。

さて、山頂から後山へ向かうには、避難小屋のところから「後山・三童子山」と、いう標識通りに向かう。

さて、問題はここからである。「加賀とのお新道」の標識通りに下ると、当然「とのお新道」に、行くのだと思う。

わたし達は獅子岩で眺望を楽しんだ。あの日もそうだった。下を覗くと足がすくみそうな岩の先端へでる。Iさんがkenのリックをつかんでいてくれたが、わたしは遠慮。

その後、「加賀とのお新道」の道しるべに従って行く。

さて、この標識が新しい。「8年前にはこの標識はありましたか?」と、訊くと「最近つけたんや。迷う人がいて、電話がかかってきたりすることもあった・・。」と、いうことだった。鞍掛山は山頂でも電話は通じる。さらに、矢印があるのを見落としてはいけない。

ここで二股に分かれていて、右の方は木に紐がぶら下がっている。左へいくと塔尾で、右の方が滝ケ原に続くのである。しかし、その前に「加賀とのお新道」の標識を見て下りてきているので、うっかり見落とすと道迷いになる。何で鉄塔の所に出て滝ケ原に下りてしまうのか・・と。

ここから滝ケ原へ行ってしまうとは、これは厄介な非公式の登山道である。

今日は、滝ケ原へ下りるべく右の道をいく。尾根を歩いて鉄塔にとりつき下っていく。最後にひとりだったら下りないだろう急坂を下りる。お兄ちゃんは慎重だが、弟は急な坂を走り出し止まらずにひっくり返っていた。「走らない!!」と、注意したが、つつっと足が出てしまうらしい。

わたし達家族がおとぼけ家族で、いつまでもプチ遭難を恥ずかしいと思っていたが、この謎が解けて改めて山を安易に登ってはいけないのだと思った。

ただ、完全に謎が解けたわけではない。あの時、尾根伝いに歩いた道は、なだらかだったはずだ。鉄塔を横切って見晴らしのよい尾根を歩いていたように思う。今日の道も、ひとりで行ったら同じところへ行けるだろうか。

 

 


謎解き登山

2017-04-04 | 山歩き

春休みの孫を誘って鞍掛山へ登る。二人とも楽しみにしていたようで、学童へ迎えに行くと、先生に「明日、ばぁばと鞍掛山に登るんや。」と言っていた。先生方は驚いていた。わたしと山がつながらないらしい。

さて、ふざける二人をひとりで登らせるには自信がない。知り合いの山に詳しいIさんにお願いして、一緒に登ってもらった。70才は過ぎているIさんは、ニュージーランドやヒマラヤの経験がある山好きな人で、鞍掛山の塔尾登山道を2年かけて作った人だ。孫たちには「山の先生だから、ちゃんという事を聞くように。」と紹介すると「お願いします!」と、礼儀正しく挨拶をしたので少しほっとする。

今日のコースは、孫たちが両親と行ったという「中ノ谷行者岩コース」から登って、殿と登った時の「塔尾新道迷い探索コース」から下山する。そんなコースはないが、長年の謎で、いつかこのコースを辿ってみたいという気持ちが、何度も鞍掛山に向かわせるのかもしれない。以前、道に迷って塔尾から滝ケ原に下りた話をしたら、間違える人が多いそうで、教えてくれることになった。

中ノ谷行者岩コースの林道を登るが、一人の時はだらだらと長く感じたのに、孫と炭焼きかま跡や、山の木を眺めながら行くと早く感じた。9時半に駐車場を出発して、10時15分に行者岩についた。その後はジグザグに登っていく。行者岩の上までくると子供たちは大はしゃぎ。

またひたすらジグザグに登る。避難小屋を経由して頂上へ。避難小屋は後山と鞍掛山の頂上の鞍部となる。

避難小屋の横には観音様があって「後山」の標識がある。

さて、今日の子供たちのメインイベント「山頂でおにぎりを食べる。」と、いうもの。kenは以前に両親と登ったことを思い出して「おにぎりがチョーうまいし。」と、言うので、おにぎりとゆで卵と漬物を持っていく。

山頂で景色を満喫していると、山頂から少し下った木陰でIさんが湯を沸かし始めて、ラーメンの準備を始めた。これには子供たちが大喜び。一緒に麺を入れ、仕上げにスープを入れる。わたしは、ゆで卵を4個用意していたので丁度良かった。ダイナミックに丸ごと入れた。

旨すぎる。「ウメ――。ちょうどいい味噌加減や。」と、二人が言うので笑えた。

さて、本日はここまで。謎解きは次回。