川沿いの桜の周りには食べられるものがある。
kouは、小さい時からノビルを見つけて採るのが上手だ。そして、食べるのも好きなのである。
しかし、弟はお菓子は好きだが、ノビルを酢味噌をつけて食べるなどは好かない様子。
根のところのふくらみが、こりこり美味しいのだけれど、確かに大人の味かもしれない。さて、この雑草のような草の中から、ノビルをどのように見分けるか。
水で綺麗に洗って、さっと茹でて酢味噌あえにする。
kenは、ヨモギを採ったので、ヨモギ餅を作ることにした。こちらは、きな粉にまぶすので、kenの好きなお菓子である。
ヨモギは地面を這っている若いものが良い。重曹を入れて茹でた後、包丁でよくたたく。
kenが、momoに見本を見せていた。その間に、もち米を洗って炊く。みんなで潰して米粒が残るくらいを「半殺し」っていうのだというと、momoは怖がっていた。
もち米を潰しながら、ヨモギを混ぜ合わせる。
その後、きな粉をまぶして食べたら美味しくて、うかつにも写真を撮るのを忘れた。
「つくしも食べられるね。」と、言っていたが、無視した。つくしまで世話をしたら、夜になりそうだ。手をかける割に美味しくないと思う。婆さんに言わせれば、「砂糖を使えば、木っ端でも旨い。」のだそうだが。