首
2024-03-02 | 映画
ちょっと前に、こっそり映画を観に行った。
別に誰にこっそりというわけではないが、あえて人に言わなかったのは、観た後、後悔したからだった。
殿が生前、北野たけしの本などでたけし好きになって、映画「座頭市」「アウトレイジ」を観に付き合わされた。
その時も、感動しなかったが、任侠映画好きの殿は満足だったようだ。
残虐なシーンは、やはりきつい。
それなのに、豪華俳優がずらっと出る「首」の予告を観たら、殿が降臨してきた気がした。「観に行くぞ~」と、たぶん生きていたら行くに違いないと思ったからだ。
うたい文句は「北野武が構想30年をかけて本能寺の変を、描く」である。
明智光秀が西島秀俊。織田信長が加瀬亮。曾呂利新左衛門がキム兄。
服部半蔵が桐谷健太。黒田官兵衛が浅野忠信。羽柴秀長が大森南朋。
千利休が岸部一徳。荒木村重は遠藤憲一・・・他
もうここまできたら我慢できない。
凄すぎるキャスト。予告の各自のセリフが良すぎる。
しかし、いざ始まるとやたら首が飛ぶ。狂気だ。おまけに明智と荒木はただならぬ関係。
羽柴秀吉に対しではなく、羽柴秀吉を演じた北野武に思わず心の中で叫んだ。
「たけし!!ご乱心!!」
それは、それで北野武らしい終わり方ではあるのだ。
さて、問題はそこではない。
その映画をすっかり忘れていたが、買い物をしていて反応したのだ。
おにぎりのコーナーで、わたしの目が点になった。こういうのトラウマって言うのかも。ぱっと見が「首」。
おにぎりやさんごめんなさい。
「具」がたくさんのおにぎりなんですよね。
「たっぷり具」のたっぷりの字が目立たない。
追記
従弟に画像を見せたら、「映画の土産にこんな寿司売ってんだ」と、一瞬思ったそうだ。わたしの上手をいく。
そして、「具」の字を逆さにしても「首」にはならない。
首の字は、髪の毛と目を描いた形から出来ている。
逆さにしても「具」にはならない。
貨幣を手で捧げる形で、具える(そなえる)ところからくる。
首をあげると、褒美をもらえて捧げもったかもしれない。
ぐにもつかない話であった。このぐは「愚」である。
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