映画
映画館へ行くのが好きだ。でも、最後に行ったのはいつだっけと思うと無性に行きたくなる。
どんな映画を観るかというと、笑えるもの。ハッピーエンドで終わるもの。感動もの。と、思うのだが、ミステリーに引き込まれて「衝撃の最後」と、いう言葉につられ観てしまい後悔する時もある。そういうのは後味が悪かったりする。夜中に悪い夢を見そうだ。
先日、休日の前にDVDを借りて「花戦さ」を観た。池坊の花は素晴らしかった。話の内容は、一口でいうと、秀吉に殺された利休の仕返しに、利休と親交があった池坊が秀吉を「ギャフン」と、言わせる物語。但し、「ギャフン」とは言わなかったが。
生け花は見事だった。俳優陣も見事だった。物語としてはどうかな。
で、忙しさを縫って「万引き家族」を観た。世間の闇を凝縮しているような人達が一つ屋根で暮らしている。そこにある絆はどうなんだろう。人はひとりでは生きていけない。身を寄せ合うのは、本当の家族に受け入れられなかった人たち。安藤サクラや、リリーフランキーはすごくはまり役で、安藤サクラの個性的な演技に引き込まれる。そして、子役たちが凄い。これ以上語ってはいけない。今から観る方たちに悪い。
ほんの数秒のシーンだったが、見えない花火を見上げるシーンがあった。あぁ、家族だ!と思った。遠い昔に、我が家もこんな家族図があった。幸せは長く続かない。もしかして、花火のように。一瞬の間にわたしたちの幸せは光って消えるのかもしれない。
人生の殆どは、辛く苦しいのかと言えばそうでもない。そんな中に、小さな線香花火のような幸せを見つめているかもしれない。これは、万引き家族の映画とは関係ない話だが、家族や生き方や、しあわせの見つけ方もそれぞれ違って、生きていることが妙に嬉しく思えることがある。身体が動くことが、考えることが出来るのが幸せで、おまけに時間を見つけてイオン小松で映画を一人で観る楽しみも知った。これは、癖になりそうだ。ちなみに、イオンの株主だと映画の券を発券したときに、飲み物かポップコーンの無料券が一緒に出てくる。ちょっと嬉しい。こんな小さなことがちょっと嬉しいというのは、人間が小さいからだろうか。実際わたしは小さいのであるが。
ちょっと嬉しかったり、ちょっと楽しかったり、ちょっと面白かったりするのをかき集めて生きるのもちょっといい感じだ。ほんのちょっとずつだから、それがなくても落胆しない。すぐに取り戻せるからだ。
大きなお金を右や左に動かしている人は、喜びも大きいだろうが落胆も大きかろうと思う。また、代償も大きいだろう。ひとつの幸せのために大きな代償を払うということもあるかもしれない。それは、よくドラマの中であるな。
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